| 【発明の名称】 |
水中生け簀給餌方法及び同装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉山 弘昭
【氏名】上野 靖
【氏名】山下 成治
【氏名】松村 一弘
|
| 【要約】 |
【課題】水中に設置された生け簀に養殖されている魚介類に効率よく給餌すること。
【解決手段】水中に設置した生け簀1と水面上の浮き玉3の間にガイド5を設け、該ガイドに沿って移動自在とした給餌体7を設ける。該給餌体7は上部に通孔11を設けるとともに下部に開閉自在の蓋13を設ける。餌23を投入した給餌体7を蓋13を下方にしガイド5に沿って下降させ、給餌体7が生け簀1に当接し蓋13が自重で開くことにより給餌する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 餌を投入した給餌体を開閉自在の蓋を下方にして水中に設置した生け簀に向けて下降させ、給餌体が生け簀に当接し蓋が自重で開くことにより給餌体内の餌が生け簀内に落下することを特徴とする水中生け簀給餌方法。 【請求項2】 水中に設置した生け簀に向けガイドに沿って移動自在とした給餌体を設け、該給餌体は上部に通孔を設けるとともに下部に開閉自在の蓋を設けたことを特徴とする水中生け簀給餌装置。 【請求項3】 請求項2記載の水中生け簀給餌装置において、上記ガイドが棒状体からなることを特徴とする水中生け簀給餌装置。 【請求項4】 請求項2記載の水中生け簀給餌装置において、上記ガイドが紐状体からなることを特徴とする水中生け簀給餌装置。 【請求項5】 請求項4記載の水中生け簀給餌装置において、上記ガイドは上記生け簀と水面上に設けた浮子の間に連結することを特徴とする水中生け簀給餌装置。 【請求項6】 請求項2記載の水中生け簀給餌装置において、上記給餌体にガイドリングを設け、該ガイドリングを上記ガイドに挿通することを特徴とする水中生け簀給餌装置。 【請求項7】 請求項4記載の水中生け簀給餌装置において、上記ガイドがロープからなることを特徴とする水中生け簀給餌装置。 【請求項8】 請求項4記載の水中生け簀給餌装置において、上記ガイドがチェーンからなることを特徴とする水中生け簀給餌装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、水中に設置された生け簀に養殖されている魚介類に餌を与える水中生け簀給餌方法及び同装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、水中に設置された生け簀に養殖されている魚介類に餌を与えるには、生け簀を引き上げて餌を与えたり、水面から生け簀付近に餌を投入したり、あるいはダイバーが潜水し餌を与えていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前二者は時間と手間がかかり、また水面に撒かれた餌が拡散するため、効率が悪いという欠点があった。また、後者は費用がかかりリスクを伴うという欠点があった。 【0004】本願発明は、上記背景に鑑み、水中に設置された生け簀に養殖されている魚介類に効率よく給餌することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本願発明は、餌を投入した給餌体を開閉自在の蓋を下方にして水中に設置した生け簀に向けて下降させ、給餌体が生け簀に当接し蓋が自重で開くことにより給餌体内の餌が生け簀内に落下することを特徴とする水中生け簀給餌方法を供する。また本願発明は、水中に設置した生け簀に向けガイドに沿って移動自在とした給餌体を設け、該給餌体は上部に通孔を設けるとともに下部に開閉自在の蓋を設けたことを特徴とする水中生け簀給餌装置を供する。この場合において、上記ガイドが棒状体または紐状体からなることが考えられる。後者の場合、上記ガイドがロープもしくはチェーンからなることが考えられる。また、上記ガイドが上記生け簀と水面上に設けた浮子の間に連結することが考えられる。また、上記給餌体にガイドリングを設け、該ガイドリングを上記ガイドに挿通することが考えられる。 【0006】 【発明の実施の形態】次に、実施の形態を示す図面に基づき本願発明による水中生け簀給餌方法及び同装置をさらに詳しく説明する。生け簀1は海底SGに設置され、この中に適宜魚介類が養殖されている。上記生け簀1の上方から海面S上の浮き玉3の間にはロープからなるガイド5が張設される。なお、このロープは生け簀1の位置を示したり、生け簀1の引き上げをするため従来より張設されているものである。 【0007】7は給餌体である。該給餌体7は中空筒からなり、上部に水及び空気が出入りする通孔11を設けるとともに、下部には蝶番12により開閉自在の蓋13を設けてある。また、ガイドリング15a、15bを設け、このガイドリング15a、15bをガイド5に挿通することにより、給餌体7をガイド5に沿って移動自在にしてある。ガイドリング15bには海上まで十分長さのある引き上げ用ロープ17を取り付ける。19はプラットホーム、作業用台等からなる作業用場台、21は給餌をする作業者である。なお、通孔11の孔は餌23の大きさより小とする。 【0008】次に給餌作業の手順を説明する。作業者21は目印となるロープを見つけ、海面Sから海上の作業用場台19まで、引上げ用ロープ17により給餌体7を引き上げる。次いで給餌体7を反転し、蓋13を開けて中に餌23を入れる。次いで蓋13が開かないように反転し、蓋13を支えながら給餌体7を海中に入れる。このとき給餌体7及び蓋13からの離脱は同時に行なう。蓋13は給餌体7の海中での落下過程(図1のAの位置)において水の抵抗を受けるため開蓋しない。 【0009】下方のガイドリング15aがロープの結び目6に当接すると(図1のBの位置)、給餌体7の落下が終了する。すると蓋13は水による抵抗を受けなくなるため、自重により開く。これにより給餌体7内に入れられている餌23は生け簀1の上面より生け簀1内に落下・給餌される。 【0010】上記作業を必要な給餌量に達するまで行なうことになる。 【0011】このように本実施の形態による水中生け簀給餌方法及び同装置によれば、簡易な構成の装置により、水中に設置された生け簀に養殖されている魚介類に効率よく給餌することができる。また装置の構成が簡易であるため、メンテナンス等は殆んどフリーである。 【0012】本願発明による水中生け簀給餌方法及び同装置は上記実施の形態に限定されない。例えば、給餌体7の形状は任意であり、円筒形であっても、角筒形等であってもよい。また蓋13はばね、その他の力を用いず自重で開くもものであれば、その態様は任意である。 【0013】本願発明は水中に設置される生け簀1にはすべて適用することができる。したがって、生け簀1を設置する場所は、海だけでなく、例えば河川湖も含まれ、また水底だけでなく水中も含まれる。 【0014】ガイド5は生け簀1に確実に案内できるものであれば任意である。例えば、図4に示すようにロッド50のような棒状体からなる場合も考えられる。この場合は浮子を用いる必要がない。なお、ロッド50は海底SGに固定してもしなくてもよい。18は目印用の旗であるが、省略可能である。また紐状体からなるガイド5の場合、素材は任意であり、例えばチェーンのようなものでもよい。 【0015】また浮子3の素材は任意であり、例えば発泡スチロールや木材などでもよく、要は浮力のあるものであればよい。 【0016】さらに、給餌体70はガイドリングを設けなくともよい。この場合は、例えば図5乃至図8に示すように、給餌体70の中央部にガイド5挿通用の孔71を設け、この孔71にガイド5を挿通して案内させる。蓋72は孔71の両側に開閉自在に設けてある。 【0017】さらにガイド5は、チェーン等紐状のものであれば任意である。さらにまた、給餌体7に入れられる餌23は固形物からなる餌であれば任意である。 【0018】 【発明の効果】このように、本願発明による水中生け簀給餌方法及び同装置によれば、水中に設置された生け簀に養殖されている魚介類に効率よく給餌することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】398000288 【氏名又は名称】株式会社むつ家電特機 【識別番号】000155229 【氏名又は名称】株式会社明治ゴム化成 【識別番号】392004912 【氏名又は名称】株式会社菅製作所 【識別番号】000234694 【氏名又は名称】函館製網船具株式会社 【識別番号】000173511 【氏名又は名称】財団法人テクノポリス函館技術振興協会
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月22日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】浅野 勝美
|
| 【公開番号】 |
特開平11−178470 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−364819 |
|