| 【発明の名称】 |
動物の洗浄装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】柴田 秀夫
【氏名】岡村 一正
【氏名】木元 通たけ
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 動物を洗浄する容器の内部側方のノズル支持軸にノズルを配置してなり、ノズルはノズル支持軸の軸心を中心にして旋回し、任意の半径方向に洗浄液等の流体を噴射することを特徴とする動物の洗浄装置。 【請求項2】 ノズルの噴射口の形状をノズル配置方向に細長い形状に形成したことを特徴とする請求項1記載の動物の洗浄装置。 【請求項3】 容器を構成する容器壁の一部を片開き式に開閉できるようにしたことを特徴とする請求項1乃至2の何れかに記載の動物の洗浄装置。 【請求項4】 容器を構成する容器壁の一部を全体的に取外し及び取付けできるようにしたことを特徴とする請求項1乃至2の何れかに記載の動物の洗浄装置。 【請求項5】 洗浄液等の循環機能部を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の動物の洗浄装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は動物を洗浄する装置に関し、体毛が長い種類の大形犬程度以上の大形動物を洗浄するのに特に適した装置に関する。 【0002】 【従来の技術】動物を洗浄するには、水流し場のような洗浄場所で、動物に洗浄剤やシャワー等の洗浄液を直接かけて行うのが一般的である。小形犬程度の小動物の場合は、簡単に人手により容器に入れて、比較的手軽に洗浄することもなされている。また、特開平8−117号公報には、洗浄槽内に犬を収容して洗浄液等を充たし、犬の後方に配置したスクリューにより洗浄液の流れを起こして洗浄し、その後、側面から温風を吹き出して乾燥する犬の洗浄装置が記載されている。しかし、大形犬程度以上の大形動物の場合は、簡単に抱えられないので、洗浄液等を直接かけて洗浄せざるをえなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】例えば体毛が長い種類の大形犬の場合、洗浄剤やシャワー等の洗浄液をかけて体毛が濡れると、長い体毛が肌に密着して、皮膚の部分まで洗浄液が行き届き難い。このため、1頭洗浄するのに2時間程度の時間と手間を要していた。また、水流し場のような洗浄場所を必要としていた。これらにより、洗浄することが億劫になり、1〜2か月に1回程度しか洗浄されていなかった。 【0004】洗浄が疎かになると、悪臭がするようになり、飼い主にとっては悩みであった。犬自身にとっても、ストレスが溜って狂暴になったり、皮膚病、ダニ、蚤等が発生したりした。本発明は、これらの問題点を解決するため、短時間で簡単に洗浄が行える装置を提供し、動物の飼育を衛生面で向上させることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】図1の本発明第3発明の実施例要点を説明する側面視断面説明図、及び図2の同じく平面視説明図を引用する。これらの図において、頭部を左側、尾部を右側に向けて、動物を容器1の内部に収容する。本発明の第1発明は、動物を洗浄する容器1の内部側方のノズル支持軸3にノズル2を配置してなり、ノズル2は流体供給管を兼用するノズル支持軸3の軸心を中心にして旋回し、任意の半径方向に洗浄液等の流体を噴射する動物の洗浄装置である。本発明の第2発明は、さらに、ノズル2の噴射口の形状をノズル配置方向に細長い形状に形成した動物の洗浄装置である。本発明の第3発明は、さらに、容器1の容器壁の一部4を片開き式に開閉できるようにした動物の洗浄装置である。また、本発明の第4発明は、容器1の容器壁の一部を全体的に取外し及び取付けできるようにした動物の洗浄装置である。本発明の第5発明は、さらに、洗浄液等の循環機能部を有する動物の洗浄装置である。 【0006】本発明における洗浄液等とは、市販の洗浄剤、殺虫剤、消毒剤、水洗用水道水等の洗浄に用いる全ての液体のことである。洗浄液等を充たした容器に長い体毛種類の動物を入れると、体毛が浮揚してほぐれた状態となり、洗浄液等が体毛の奥深く皮膚の部分にまで侵入できるようになる。そして、動物に洗浄液等を直接かけた場合の、長い体毛であるが故に皮膚の部分まで洗浄液が行き届き難いという問題点が解決できる。 【0007】動物を洗浄液等を充たした容器に入れるだけであれば、洗浄液等が皮膚の部分まで侵入しても、皮膚や体毛に付着若しくは吸着した垢、汚れ、ダニ、蚤等の異物は十分に除去できない。本発明では、洗浄液等の流体を噴射することにより、強い流れを加えて、これらの異物を除去する。水を使用する水洗過程の途中では、空気供給による気泡を噴射してもよい。周囲に水を伴った噴射気泡が皮膚や体毛に付着した洗浄液や異物を除去する。 【0008】人間が噴射風呂に入浴するときは、浴槽内で身体を動かして、所望場所に噴射流を当てることができる。動物は、自身でこれができないので、人手若しくはモーター駆動により、噴射流の方向を変えて、頭部を除く身体の各箇所に噴射流が当たるようにする。 【0009】ノズルの噴射口の形状は円形でもよいが、帯状に幅を持った噴射流のほうが動物に当たる面積が増えて、洗浄する効率がよいので、ノズルの噴射口の形状をノズル配置方向に細長い形状にする。 【0010】動物は、いきなり容器に入れられると、不安又は怖がりを感じ、暴れて入らない場合がある。また、大形犬程度以上の動物の場合は、重いので、作業者が一人で動物を抱えて容器に収容することができない。これらにより、容器を構成する容器壁の一部を片開き式に開閉できるようにする。即ち、容器壁の一部の一辺に蝶番等を取付け、恰も家庭用冷蔵庫の扉のようにして他辺側を開き、動物を収容した後、再び閉じられるようにする。或いは、容器を構成する容器壁の一部を全体的に取外し及び取付けできるようにする。即ち、容器壁の一部をそっくり取外し、動物を収容した後、再び取付けできるようにする。これらの手段において、容器壁の一部を容器壁本体に固定する構造は特定しないが、一般的に周知で迅速手軽に行える構造にする。固定箇所は、ゴムパッキング等により、洗浄液等の漏れ防止が必要なことは当然である。 【0011】動物に噴射流を入念に当てて洗浄するため、洗浄液等は循環させて繰返し使用する。容器内に充たされている洗浄液等は、容器下部の排出口から外部の循環経路へ排出され、濾過器を経由してポンプへ送られ、ポンプから配管接続具を経由してノズルへ送られ、ノズルから噴射されて、動物に突き当たると共に容器内に充たされている洗浄液等を撹乱して動物を洗浄し、再び容器下部の排出口から外部の循環経路へ排出されて循環するようにする。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明に用いる容器は、板素材を組立てるか、又は一体成形して製作する。或いはさらに、前記段落番号0010に述べた如く、動物を収容しやすくするため、容器壁の一部を開けることができるようにして製作する。容器の材質は、金属、プラスチック、木材、コンクリート等が適用できるが、軽量強靭なプラスチック材が好ましい。容器の形状は、入れる動物の側方に流体を噴射するノズルが配置できればよく、平面視で長方形、長円形、その他動物の体形に都合のよい形状にすればよい。容器には、さらに必要があれば、動物の下顎から上の部分が濡れるのを防ぐため、首カバーを取付ける。容器の底には、動物が下顎から上の部分を液面から出しやすくするため、動物の高さに合った敷き台のようなものを入れてもよい。或いは、前足用の足置き台のようなものを容器の底に置いてもよい。容器の底面、或いは敷き台、足置き台の上面には、動物の爪が掛りやすくするため、ゴム製のマットのようなものを敷いておくのもよい。これらの付設部材は適宜装備できるものとする。 【0013】流体を噴射するノズルは、容器側方のノズル支持軸に複数個取付ける。ノズルの噴射口の形状は、円形でもよいが、ノズル配置方向に細長い形状にしたほうが好ましい。噴射流が帯状に幅を持って動物に当たり、当たる面積が増えることにより、洗浄する効率が良くなる。ノズル支持軸の上端は、上側の支承部を貫通して、配管接続具と結合する。配管接続具は、他方の流体流通管と互いに回転自由に接続する構造になっている。配管接続具と支承部との間の部分には、ノズル方向操作機構を設ける。この機構はハンドルのようなものを取付けた手動式でもよいが、モーター駆動式のほうが便利である。モーター駆動式の場合は、例えば可逆モーターと扇形歯車とからなり、モーターを可逆的に回転させることにより、ノズル支持軸に固定した扇形歯車がノズル支持軸の軸心を中心にして可逆的に旋回し、ノズル支持軸に取付けたノズルが従動旋回して、動物の胴体の全長の範囲に亘って噴射流が突き当たる。また、ノズルは洗浄に用いるだけではなく、温風を供給して、乾燥にも用いる。 【0014】上記のノズル、ノズル支持軸、支承部、配管接続具、ノズル方向操作機構を基本構成とする流体噴出機構の部分は、上下1対の支承部により容器壁の内側に取付ける固定式にするか、又は容器壁の上部1箇所に着脱可能に取付ける携帯式にする。ノズル数が多いときは支持軸が長くなるので固定式にし、少ないときは携帯式にしてもよい。この機構の部分は動物の左右横方向の容器壁に各1基配置するが、必要があればさらに前方、後方、底部等対象動物に適した場所に配置してもよい。 【0015】本発明装置による洗浄方法は、容器内に洗浄対象動物を収容し、側方のノズルから流体を噴射して、同一容器内で、洗浄、水洗、乾燥することを基本とし、大略は次の(1)〜(4)の通りである。 (1)動物を容器に収容する。 (2)容器内に洗浄液を充たす共にノズルから洗浄液を噴射することにより、効果的に洗浄する。洗浄液は循環使用する。 (3)洗浄液を排出除去の後、水洗水を充たし、同一ノズルから水洗水を噴射して洗う。その後、濯ぎ用の流水で仕上げ洗いする。 (4)同一ノズルから、温風を出して乾燥する。 【0016】 【実施例】 実施例1図1の本発明第3発明の実施例要点を説明する側面視断面説明図、及び図2の同じく平面視説明図にて示す本発明洗浄装置を製作した。これらの図において、頭部を左側、尾部を右側に向けて容器1の内部に動物を収容する。容器1はプラスチック板とアルミニウム材とで組立てた。寸法は横100cm、幅60cm、縦80cm、洗浄液面位置9までの高さ60cmである。容器1の容器壁の一部4は、蝶番10を片側の縦方向辺に取付け、矢印Rの方向に開閉できるようにした。開いた容器壁の一部4を、閉じて、容器壁本体へ固定するのには、スプリングロックを用いた。組立ての各接合部は液漏れが起こらないように処置した。容器1の動物の頭部側上面には、蝶番13により矢印Sの方向に開閉する首カバー11を付設した。首カバー11はプラスチック板製で、動物の首が入る部分をU字形に切り欠いてある。動物の首を首カバー11に入れた後は、首バンド12により首部を留めて、動物がある程度動けないようにした。 【0017】流体噴出機構の部分は、容器1の横方向中央部の左右両容器壁に配置した。内部が流体供給管になっているノズル支持軸3は、上下1対の支承部5により、容器壁に取付けた。ノズル支持軸3にはノズル2を縦一列に4個取付けた。ノズル2の噴射口は縦7mm×横2mmの長円形状にした。ノズル支持軸3の上端には、他方の流体流通管(図示せず)と互いに回転自由に接続する配管接続具6を取付けた。配管接続具6と上側支承部5との間には、ノズル支持軸3に固定した扇形歯車8とそれを駆動する可逆モーター[40W,i=1/150]7とからなるノズル方向操作機構を取付けた。 【0018】図3は、本発明第3発明実施例装置に用いた洗浄液等の循環流通経路の説明図である。図3において、矢印方向が洗浄液等の流通方向である。以下、図1、図2、図3を引用しながら述べる。容器1の側壁上部には、動物を容器1内に収容の後、最初に洗浄液等を充たすための給水口15を設けた。この給水口15へ、水道水等の洗浄用水を矢印C方向に供給して、液面位置9まで充たし、その後市販の洗浄剤等を溶かして洗浄液等にする。容器1の下部には、洗浄液等排出口14を設けた。洗浄液面位置9まで充たされている洗浄液等は、洗浄液等排出口14から矢印B方向に排出され、切替器20、濾過器17を経由してポンプ[0.4kW,200L/min]16へ送られるようにした。さらにポンプ16からは、切替器19、切替器18を経由して、矢印A方向に、容器1へ取付けた流体噴出機構部の配管接続具6の他方へ送られるようにした。さらに配管接続具6からは、内部が流体供給管になっているノズル支持軸3を通って、ノズル支持軸3に取付けたノズル2に供給され、噴射されるようにした。ノズル2から噴射された洗浄液等は、動物に突き当たると共に容器1内に充たされている洗浄液等を撹乱して動物を洗浄し、再び容器1の下部の洗浄液等排出口14から矢印B方向に排出されて循環するようにした。 【0019】ノズル2から洗浄液等を噴射しているとき、モーター7を可逆的に回転させることにより、ノズル支持軸3に固定した扇形歯車8がノズル支持軸3の軸心を中心にして180゜の範囲内で可逆的に往復旋回するようにした。これに伴って、ノズル支持軸3に取付けたノズル2はノズル支持軸3の軸心を中心にして180゜の範囲内で繰返し往復旋回する。ノズル2から半径方向に噴射された洗浄液等は動物の全長の範囲に亘って繰返し突き当たると共に、容器1内に充たされている洗浄液等を撹乱して動物を洗浄する。さらに、ノズル2は洗浄に用いるだけではなく、切替器18を切替えて、矢印Dから切替器18、矢印A、配管接続具6、ノズル2の経路で温風を送って、乾燥にも用いられるようにした。 【0020】洗浄、水洗等それぞれの作業過程が終わるたびに、それぞれの液に取替える必要がある。このため、切替器19を矢印Fの経路に切替えて、使用済み洗浄液等を別に準備した容器(図示せず)に回収できるようにした。また、水洗過程最終段階の濯ぎ水は、回収しないこともできるようにした。即ち、給水口15から新しい濯ぎ水を供給して、循環させて濯いだ後、切替器20を矢印Eの経路に切替えて、容器1内に充たされている濯ぎ水を外部に排出できるようにした。以上は、本発明の一実施例であるが、本発明は本実施例にこだわることなく、本発明の要旨を逸脱しないかぎり、他の実施形態であってもよい。 【0021】実施例2実施例1において製作した洗浄装置を用いて、体重25kgのコッカスパニエル犬を洗浄した。先ず、容器壁の一部4を開いて、頭部を図1及び図2の左側に向けて犬を収容した。このとき、首カバー11は図1のように閉じた状態にしてあり、そのU字形切り欠き部に犬の首部を入れ、首バンド12により首部を留めて、犬がある程度動けないようにした。その後、容器壁の一部4を閉じ、スプリングロックにより固定して、容器1を形成した。容器1の底面にはゴムマットを敷いた。夏期であったので、水道水と市販の洗浄剤を用い、上記段落番号0012〜0020に述べた要領で洗浄した。洗浄過程終了後、温風により乾燥し、全洗浄作業を完了した。 【0022】作業に要した時間は、洗浄8分、乾燥13分であった。洗浄仕上り程度は、従来の洗浄液等を直接かけて洗う場合と全く変わるところがなく、コッカスパニエル犬も気持ち良さそうであった。この結果から、本発明の装置は、従来2時間程度かかっていた作業時間を約1/6に飛躍的に短縮できることが明らかになった。そして、洗浄作業が短時間で簡単に済むので、洗浄しやすくなり、動物の飼育が衛生面で向上する。 【発明の効果】本発明の装置により、動物の中でも特に体毛が長い種類の大形動物の洗浄作業が容易化し、飛躍的に短時間でできるようになった。そして、洗浄し易くなったことにより、洗浄頻度が増え、動物を衛生的に飼育できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593176841 【氏名又は名称】柴田 秀夫 【識別番号】397068894 【氏名又は名称】有限会社リンク 【識別番号】397068883 【氏名又は名称】大分エンジニヤリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月30日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−127715 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−337620 |
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