| 【発明の名称】 |
手提げ容器及び容器用把手 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉本 昌義
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| 【要約】 |
【課題】本発明の課題は、当接せしめて把持する把手の把持部同士が滑ることなく、確実に把持部を把持できる手提げ容器を提供することにある。
【解決手段】本願発明に係る手提げ容器は、上面に開口部を有する有底状の容器本体1 には、夫々把持部12を有する把手が一対取付けられ、該把手は把持部12が他方の把手の把持部12と当接すべく回動自在に設けられてなる手提げ容器であって、前記把手の把持部12の外周面には、夫々互いに嵌入可能な突部18と段部19とが形成されてなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面に開口部を有する有底状の容器本体(1) には、夫々把持部(12)を有する把手が一対取付けられ、該把手は把持部(12)が他方の把手の把持部(12)と当接すべく回動自在に設けられてなる手提げ容器であって、前記把手の把持部(12)の外周面には、夫々互いに嵌入可能な突部(18)と段部(19)とが形成されてなることを特徴とする手提げ容器。 【請求項2】 前記把持部(12)には、把持軸体(16)よりも径の大きい膨径部(17)が一定間隔(L) ごとに形成されてなり、且つ該膨径部(17)の幅は膨径部(17)の間隔(L) と同一に設けられてなり、該膨径部(17)によって前記突部(18)と段部(19)とが形成されてなる請求項1記載の手提げ容器。 【請求項3】 前記把手は把持部(12)の両側に容器本体に取付けるための取付部(13)を有してなり、且つ該取付部(13)は容器本体(1) に他方の把手の取付部(13)の取付位置と相対向する位置で取付けられてなり、しかも該把手の把持部(12)には、一対の取付部(13)の中間位置(C) から、一方の取付部(13)側にかけて突部(18)、段部(19)が所定間隔(L) ごとに順次形成されてなり、他方の取付部(13)側にかけて段部(19)、突部(18)が所定間隔(L) ごとに順次形成されてなる請求項1又は2記載の手提げ容器。 【請求項4】 把手本体(10)が略コの字状に形成されてなり、該把手本体(10)は、両端部に容器本体(1) に取付けるための取付部(13)と、該取付部(13)の間の把持部(12)とを有してなる容器用把手であって、前記把手本体(10)の把持部(12)には、一対の取付部(13)の中間位置(C) から、一方の取付部(13)側にかけて突部(18)、段部(19)が所定間隔(L) ごとに順次形成されてなり、他方の取付部(13)側にかけて段部(19)、突部(18)が所定間隔(L) ごとに順次形成されてなることを特徴とする容器用把手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、手提げ容器及び容器用把手に関するものであり、特に、魚釣り等に際して釣具等を収容して搬送するための釣り用バケツ並びに釣り用クーラー等の釣り用手提げ容器に適したものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、上記釣り用バケツは、略直方体状で上面が開口してなるバケツ本体(容器本体)と、該バケツ本体の前面壁及び後面壁に夫々取付けられてなる略倒コの字状の把手とからなるものが公知である。該把手は、その両端部にはバケツ本体に取付けるための取付部と、該取付部の間の把持部とを有してなり、該取付部においてバケツ本体に把持部同士が互いに当接するように回動可能にバケツ本体に取付けられてなるものであった。 【0003】上記従来の釣り用バケツは、把手を回動せしめて把持部同士を当接せしめて、この当接された把持部を把持して、持ち運びされるものであった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の釣り用バケツにあっては、把手の把持部が水で濡れたりしていると、手が滑り易いという問題を有していた。 【0005】そのため、図9に示すように、把手10' の把持部12' に夫々の外周面に、等間隔に複数のリング状部材17' を突設せしめて、該リング状部材17' により形成される突部18' と段部19' とにより把持した際に手が滑ることを防止することも考えられる。 【0006】しかしながら、図9に示す如く把手10' が取付けられたバケツにあっては、バケツ本体1'の前壁1a' 及び後壁に夫々固着された把手10',10' 同士を当接せしめた際には、そのリング状部材17' の外面同士(突部18' 同士)が図10に示すように当接して、把持部12' の軸方向の安定が悪いという問題を有する。 【0007】また、リング状部材17' の外面同士(突部18' 同士)が当接してなるので、把持部12',12' 同士が滑りやすく、しっかり把持するのが困難であるという問題をも有していた。 【0008】そこで、本願発明は、このような問題を解決すべくなされたものであり、本願発明の第一の課題は、当接せしめて把持する把手の把持部同士が滑ることなく、確実に把持部を把持できる手提げ容器を提供することにある。また、本願発明の第二の課題は、把持部を把持した手が滑りにくくした点にあり、第三の課題は、上記の如き手提げ容器を安価に製造できるようにする点にある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本願発明は、上記第一の課題を解決すべくなされたものであり、本願発明に係る手提げ容器にあっては、上面に開口部を有する有底状の容器本体1 には、夫々把持部12を有する把手が一対取付けられ、該把手は把持部12が他方の把手の把持部12と当接すべく回動自在に設けられてなる手提げ容器であって、前記把手の把持部12の外周面には、夫々互いに嵌入可能な突部18と段部19とが形成されてなることを特徴とする。 【0010】該構成からなる本願発明に係る手提げ容器にあっては、一対の把手の把持部12同士を当接せしめた際に、突部18と段部19とが互いに嵌入されるので、把手の把持部12同士が滑ることを防止することができる。 【0011】また、本願発明は、上記第二の課題を解決すべく、請求項2記載の如き構成を採用することも可能である。すなわち、本願請求項2記載の手提げ容器は、把持部12に、把持軸体16よりも径の大きい膨径部17が一定間隔Lごとに形成されてなり、且つ該膨径部17の幅は膨径部17の間隔Lと同一に設けられてなり、該膨径部17によって前記突部18と段部19とが形成されてなることを特徴とする。 【0012】かかる本願請求項2記載の手提げ容器にあっては、一対の把手の把持部12,12同士を当接せしめて、突部18と段部19とを互いに嵌入せしめて、把手の把持部12,12 を把持した際に、一定間隔Lに設けられた膨径部17に手が当接するので、把持部12,12 を持った手が滑ることもを防止できるという利点を有する。 【0013】さらに、本願発明は、上記第三の課題を解決すべく、請求項3記載の如き構成を採用することも可能である。すなわち、本願請求項3記載の手提げ容器は、把手が把持部12の両側に容器本体に取付けるための取付部13を有してなり、且つ該取付部13は容器本体1 に他方の把手の取付部13の取付位置と相対向する位置で取付けられてなり、しかも該把手の把持部12には、一対の取付部13の中間位置Cから、一方の取付部13側にかけて突部18、段部19が所定間隔Lごとに順次形成されてなり、他方の取付部13側にかけて段部19、突部18が所定間隔Lごとに順次形成されてなることを特徴とする。 【0014】該構成からなる本願請求項3記載の手提げ容器にあっては、請求項4記載の把手を一対、相対向するように取付けることにより、本願発明に係る手提げ容器を構成することかできる。つまり、例えば容器本体1 の前壁面に把手を取付部13の中間位置Cから右側にかけて突部18、段部19が所定間隔ごとに順次位置するように取付けて、容器本体1 の後壁に同一形状の把手を前記前壁と相対向する位置で且つ左側にかけて突部18、段部19が所定間隔ごとに順次位置するようにように取付けることによって、本願発明に係る手提げ容器を製造することかでき、同一形状の把手を用いることができる。このため、把手の製造が極めて簡便に行なうことができ、特に把手を成形型より成形してなる場合にあっては、成形型を一つ作るだけで良く、その製造コストを低減できるという利点を有する。 【0015】さらに、本願請求項3記載の手提げ容器にあっては、一対の把手が取付部13,…が夫々相対向する位置に取付けられるので、把手を持ち上げた際に容器本体1のバランスが良いという利点を有する。 【0016】なお、本願請求項4記載の容器用把手は、把手本体10が略コの字状に形成されてなり、該把手本体10は、両端部に容器本体1 に取付けるための取付部13と、該取付部13の間の把持部12とを有してなる容器用把手であって、前記把手本体10の把持部12には、一対の取付部13の中間位置Cから、一方の取付部13側にかけて突部18、段部19が所定間隔ごとに順次形成されてなり、他方の取付部13側にかけて段部19、突部18が所定間隔ごとに順次形成されてなることを特徴とし、既述の如く、同一の形状の把手を相対向せしめて取付けることにより、請求項3記載の如き手提げ容器を製造できるという利点を有する。 【0017】 【発明の実施の形態】本願発明に係る手提げ容器の一実施の形態について、図1乃至図8を参酌しつつ以下説明するが、まず、図1乃至図3を参酌しつつ本実施形態の容器用把手について説明する。 【0018】10は、両側の柱部11,11 と該柱部11,11 の間で水平に設けられた把持部12とから正面視略倒コの字状に形成された合成樹脂からなる把手本体を示す。該把手本体10の柱部11は、その下端部(把手本体の両端部)がバケツ本体1 に取付けるための取付部13として形成されてなる。具体的には、前記柱部11の下端部には孔部14が穿設されてなり、該取付部13は該孔部14の下方側に水平に設けられた取付軸15より構成されてなる。 【0019】また、該取付部13の上端付近(屈曲部11a )において柱部11は屈曲されてなり、全体として側面視略くの字状に柱部11は形成されてなる。 【0020】また、把手本体10の一対の柱部11,11 の間の把持部12は、人が把持できるように形成されてなり、該把持部12には、把持軸体16よりも正面側及び背面側に突出したリング状部材17, …が一定間隔Lごとに形成されてなる。 【0021】なお、把持軸体16は、下面が中央部において下方に大きくなるように、湾曲して設けられてなり、前記リング状部材17は夫々その上端及び下端が把持軸体16と面一となるように設けられてなる。 【0022】また、各リング状部材17は、把持軸体16から外周面17a にかけて幅(把持部12の軸方向の長さ)が狭くなるように傾斜して設けられてなり、その外周面17a の幅は、リング状部材17の間隔Lと同一に形成されてなる。 【0023】なお、本実施形態において、該リング状部材17の外周面17a により本願発明の突部18が構成されてなり、リング状部材17の傾斜面17b 及び把持軸体16の側面により本願発明の段部19が構成されてなる。 【0024】さらに、このリング状部材17等より形成される突部18と段部19とは、一対の取付部13の中間位置Cから、一方(図3において右側)にかけて、まず突部18が位置し、順次段部19と突部18とが交互に位置するように配置されてなり、他方(図3において左側)にかけて、まず段部19が位置し、順次突部18と段部19とが交互に位置するように配置されてなる。 【0025】本実施形態の容器用把手は上記構成からなり、容器本体に一対取付けられて使用されるが、次に、上記構成からなる把手が取付けられるバケツ本体1 (容器本体)について説明する。 【0026】バケツ本体1 は、図4及び図5に示す如く、前壁1a、後壁1b、両側壁1c,1c 、底壁とから全体として略直方体状で上面が開口してなり、該バケツ本体1 は、合成樹脂等から成形されてなる。 【0027】また、該バケツ本体1 の前壁1a及び後壁1bには、前記把手本体10の取付部13を取付けるための被取付部3,3 を左右に一対有する被取付具2 が固着されてなり、各被取付部3,…が前壁1a及び後壁1bにおいて互いに対向するように被取付具2,2は夫々固着されてなる。 【0028】ここで、該被取付具2 は、左右に一対上下方向に形成された溝部4,4 を有してなり、該溝部4 には前記把手本体10の取付軸15が回転可能に嵌着される嵌着部材5 が図6及び図7に示す如く固定されてなり、これにより把手本体10は把持部12が他方の把手本体10の把持部12と当接又は離反すべく回動自在にバケツ本体1 に取付けられてなる。 【0029】なお、把手本体10を上方に回動した際に柱部11の屈曲部11a がバケツ本体1 の上縁と略同一高さに位置するように、前記被取付部3 は設けられてなる。 【0030】本実施形態のバケツ(手提げ容器)は上記の如くバケツ本体1 に把手が取付けられ構成されてなるが、次にかかるバケツの使用方法について説明する。 【0031】まず、バケツ本体1 内部に釣具等を収容せしめた後に、把手本体10を上方に回動せしめて、把手本体10の把持部12同士を当接せしめる。 【0032】この際、把手本体10の柱部11には屈曲部11a で略くの字状に屈曲せしめられ、且つこの屈曲部11a がバケツ本体1 の上縁付近に位置するので、把持部12同士を当接させ易いという利点を有する。 【0033】また、突部18と段部19とが中間位置Cから一定間隔ごとに一方側にかけて突部18、段部19が順次形成され、他方側にかけて段部19、突部18が順次形成されてなり、且つ被取付部3 が前壁1a及び後壁1bにおいて互いに対向して設けられてなるので、突部18と段部19とが互いに嵌入されるため、把手の把持部12,12 同士の軸方向の滑りを防止することができる。 【0034】さらに、上記の如く突部18と段部19とが互いに嵌入された一対の把持部12,12を把持して、運搬するのであるが、把持部12にはリング状部材17, …が複数突設されてなるので、手が滑りにくいという利点を有するとともに、被取付部3 が前壁1a及び後壁1bにおいて互いに対向して設けられてなるので、バケツ本体1 をバランスが良く持ち上げることができるとい利点を有する。 【0035】本実施形態のバケツは上記の如き使用できるので上述の如き利点を有するとともに、製造コストの低減をも図れるという利点を有する。即ち、本実施形態のバケツの把手は、前壁1a及び後壁1b用の夫々の把手を異なる形状に形成することを要せず、同一形状のものを二つ成形することにより容易に製造することができる。また、同様にバケツ本体1 の被取付具2 も前壁1aと後壁1bとで異なる形状のものを作成することを要しないので、バケツ自体の製造コストの低減が図られる。 【0036】なお、本実施形態は上記構成から上述の種々の利点を有するものであったが、本願発明は上記構成に限定されるものではなく、本願発明の意図する範囲内で適宜設計変更可能である。 【0037】すなわち、上記実施形態において容器本体としてのバケツ本体1 が前壁1a、後壁1b、両側壁1c,1c 、底壁とから全体として略直方体状に形成されてなるものについて説明したが、容器本体1 の形状は適宜設計変更可能であり、また上面開口部を閉塞する蓋体を有するものであっても本願発明の意図する範囲内である。 【0038】また、上記実施形態において把手本体10をバケツ本体1 の前壁1a及び後壁1bに取付けたものについて説明したが、本願発明において把手本体10は把持部12同士が当接するように一対取付けられてなるものであれば適宜設計変更可能である。 【0039】さらに、取付部13と被取付部3 との取付構造も上記実施形態のものに限定されるものではなく、適宜の取付方法を採用することができ、把手本体10の下端部を環状に設けて取付部13を形成し、この環状の取付部13に挿着される軸体より被取付部3 を形成することもでき、更にこの環状の取付部13を被取付部3 の軸体に対して上下動可能に設けることもでき、要は把持部12同士が当接できるように回動可能に取付けられてなるものであればも本願発明に係る手提げ容器の意図する範囲内である。 【0040】また、本願発明は、バケツ以外にクーラー(保冷容器)等のその他の手提げ用容器に適用することができるが、特に釣り用バケツ、釣り用保冷容器等の釣り用容器に適している。 【0041】 【発明の効果】以上の如く、本願発明に係る手提げ容器は、把手の把持部の外周面に夫々互いに嵌入可能な突部と段部とが形成されてなるので、一対の把手の把持部同士を当接せしめた際に、突部と段部とが互いに嵌入されるため、当接せしめた把手の把持部同士が滑ることなく、確実に把持部を把持できるという効果を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 昇 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−123043 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月11日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−291975 |
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