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【発明の名称】 電動リール及びそれに接続されるケーブル
【発明者】 【氏名】風呂本 儀幸

【要約】 【課題】電動リールにおいて、サミングを行いやすくしかつ小型化を図れるようにする。

【解決手段】電動リールは、外部電源25から電源ケーブル30を介して供給された電力により駆動されるリールであって、釣り竿5に装着されるリール本体1と、スプール10と、モータ12と、雄コネクタ11とを備えている。スプール10は、リール本体1に回転自在に装着され外周に釣り糸が巻き付けられるものである。モータ12は、スプールを駆動するためのものである。雄コネクタ11は、電源ケーブル30をモータ12に電気的に接続するためにリール本体1の側カバーの側面に設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】外部電源からケーブルを介して供給された電力により駆動される電動リールであって、釣り竿に装着されるリール本体と、前記リール本体に回転自在に装着され外周に前記釣り糸が巻き付けられるスプールと、前記スプールを駆動するための電動モータと、前記ケーブルを前記電動モータに電気的に接続するために前記リール本体の側面に設けられた本体コネクタ部と、を備えた電動リール。
【請求項2】前記本体コネクタ部は筒状部材であり、その軸芯が前記スプールの軸方向に沿うように前記リール本体に設けられている、請求項1に記載の電動リール。
【請求項3】前記本体コネクタ部は、前記リール本体の前記スプールの軸芯より前方に設けられている、請求項1又は2に記載の電動リール。
【請求項4】前記モータを駆動するためのモータ駆動部と、前記スプールの先端に装着される仕掛けの水深を表示するための水深表示部と、前記水深表示部及び前記モータ駆動部を制御する制御部と、前記リール本体の上部に配置され前記モータ駆動部と水深表示部と制御部とを収納するカウンタケースとをさらに備え、前記本体コネクタ部は、前記リール本体の前記スプールの軸芯より上方に設けられている、請求項1から3のいずれかに記載の電動リール。
【請求項5】前記リール本体は前記スプールの軸方向に間隔を隔てて配置された1対の側板を有し、前記本体コネクタ部は、前記側板の一方の内側側面の後部でかつスプール軸芯より下方に設けられている、請求項1又は2に記載の電動リール。
【請求項6】前記本体コネクタ部は前記リール本体から突出して設けられている、請求項1から5のいずれかに記載の電動リール。
【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載の電動リールに電気的に接続されるケーブルであって、一端が前記外部電源に電気的に接続されるケーブル本体と、前記ケーブル本体の他端に電気的に接続され前記ケーブル本体から直角又は鈍角に屈曲して形成され前記本体コネクタ部に電気的に接続可能なケーブルコネクタ部と、を備えたケーブル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り用リール、特に、外部電源からケーブルを介して供給された電力により駆動される電動リール及びそれに電気的に接続されるケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】巻き上げ時のスプールの回転をモータで行う電動リールは、たとえば、100m以上の水深を回遊する魚を船の上から釣るときによく使用される。この種の電動リールは、リール本体と、リール本体の内部に配置されたスプールと、スプールを回転させるハンドルと、スプールを駆動するモータと、スプールとモータ及びハンドルとの動力伝達を係脱するクラッチとを備えている。モータは、リールの小型化を図るため、たとえばスプール内に収納されている。リール本体は、間にスプールが配置され連結された1対の側板と、各側板の外側を覆う1対の側カバーとからなり、一方の側カバー側にハンドルが回転自在に装着されている。
【0003】リール本体の上面には、カウンタケースが装着されている。カウンタケースの内部には、表示部としての液晶ディスプレィやCPUを含む制御部が収納されている。制御部は、表示制御やモータ制御等の各種の制御を行う。一方、モータをたとえばPWM駆動するモータ駆動部は、ハンドル取付側と逆側の側板と側カバーとの間の空間に配置された防水構造のケースに収納されている。このモータ駆動部に近接して蓄電池等の外部電源とつながれるケーブルを着脱自在に連結してモータ駆動部及び制御部に電力を供給するための本体コネクタ部が設けられている。
【0004】本体コネクタ部は、側カバーの後部に斜め下方を向いた平坦面に取り付けられており、スプールの径方向に沿った方向に設けられている。本体コネクタ部に連結されるケーブルは、釣り竿の軸方向と平行かつ斜め下後方に延びている。すなわち、ケーブルは本体コネクタ部から真っ直ぐ斜め後方に延びている。このケーブルは、外部電源に接続されるケーブル本体と、ケーブル本体の先端に電気的に接続され本体コネクタ部に電気的に接続可能なケーブルコネクタ部とを有している。
【0005】このような電動リールでは、釣り糸を仕掛けの自重により繰り出す際に、バックラッシュ現象を防止するために、サミングと呼ばれる左手の親指の先をスプールの縁に当てる手法によりスプールを制動しスプールを適度な回転速度に制御する。バックラッシュ現象とは、スプールの回転速度が釣り糸の繰り出し速度より速くなる現象であり、バックラッシュ現象が生じるとスプールの糸束が膨れるように浮いてきて糸同士が絡み合うことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、本体コネクタ部が釣り竿の軸方向と平行に取り付けられているので、ケーブルコネクタ部やそこから延びたケーブル本体に手が当たって邪魔になりサミングを行いにくくなる。特に、リールを小型化すると本体コネクタ部が手により近い位置に配置され、さらにサミングを行いにくくなる。これを解決するために、本体コネクタ部の取付位置をリール本体の外方に移動させると側カバーの厚みが増加し、リールの大型化や重量増を招くことになる。
【0007】また、サミングを行いやすくするために、本体コネクタ部をハンドル側の側カバーの後部に取り付けたものも知られている。しかし、本体コネクタ部をハンドル側の側カバーの後部に設けると、ハンドル側の側カバー後部付近にはクラッチ及びその操作機構や回転伝達機構等の種々の機構が配置されているので、本体コネクタ部からモータ駆動部や制御部への配線空間がとりにくくなる。このため、ハンドル側の側カバーの厚みが増加し、同様にリールの大型化や重量増を招くことになる。
【0008】一方、電動リールに接続されるケーブルは、リールから離れた位置に配置された蓄電池に接続されることがある。この場合、ケーブルに人がつまずいたりして釣りを行っているときにケーブルが引っ張られることがことがある。前記従来のケーブルでは、ケーブルが本体コネクタ部から真っ直ぐ延びているので、ケーブルが引っ張られると、ケーブルコネクタ部が本体コネクタ部から抜けることがある。
【0009】本発明の課題は、電動リールにおいて、サミングを行いやすくしかつ小型化を図れるようにすることにある。本発明の別の課題は、電動リールに接続されるケーブルにおいて、ケーブルに引っ張る力が作用してもケーブルを抜けにくくすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電動リールは、外部電源からケーブルを介して供給された電力により駆動されるリールであって、釣り竿に装着されるリール本体と、スプールと、電動モータと、本体コネクタ部とを備えている。スプールは、リール本体に回転自在に装着され外周に釣り糸が巻き付けられるものである。電動モータは、スプールを駆動するためのものである。本体コネクタ部は、ケーブルを電動モータに電気的に接続するためにリール本体の側面に設けられている。
【0011】この電動リールでは、本体コネクタ部がリール本体の側面に設けられているので、たとえ本体コネクタ部をリール本体の後部に設けたとしても外側側面に配置すればケーブルがサミングの邪魔にならず、サミングを行いやすい。また、内側側面に設ける場合には、スプール軸芯より下方に設けることでケーブルがサミングの邪魔にならず、サミングを行いやすい。しかも、リール本体の側面の幅及び高さは、本体コネクタ部の幅より十分に大きいので、本体コネクタ部を側面に配置するとリール本体の側面及び厚みを増加させる必要がなく、リール本体の小型化を図ることができる。
【0012】発明2に係る電動リールは、発明1に記載のリールにおいて、本体コネクタ部は筒状部材であり、その軸芯がスプールの軸方向に沿うようにリール本体に設けられている。この場合には、本体コネクタ部に接続されるケーブルが接続部分で軸方向に沿って配置されるので、サミングをより行いやすくなる。発明3に係る電動リールは、発明1又は2に記載のリールにおいて、本体コネクタ部は、リール本体のスプールの軸芯より前方に設けられている。この場合には、サミング時やパーミング時にリール本体を握持しても、本体コネクタ部に連結されたケーブルが握持する手の邪魔になりにくい。
【0013】発明4に係る電動リールは、発明1から3のいずれかに記載のリールにおいて、モータを駆動するためのモータ駆動部と、スプールの先端に装着される仕掛けの水深を表示するための水深表示部と、水深表示部及びモータ駆動部を制御する制御部と、リール本体の上部に配置されモータ駆動部と水深表示部と制御部とを収納するカウンタケースとをさらに備え、本体コネクタ部は、リール本体の前記スプールの軸芯より上方に設けられている。この場合には、リール本体の上部に配置されたカウンタケースに本体コネクタ部が近づくので、カウンタケースに収納されたモータ駆動部や制御部への内部の配線の取り回しが容易になる。
【0014】発明5に係る電動リールは、発明1又は2に記載のリールにおいて、リール本体はスプールの軸方向に間隔を隔てて配置された1対の側板を有し、本体コネクタ部は側板の一方の内側面の後部でかつスプール軸芯より下方に設けられている。この場合には、ケーブルが手より下方で内側を通るので、サミングしても手にケーブルが触れずサミングをより行いやすくなる。
【0015】発明6に係る電動リールは、発明1から5のいずれかに記載のリールにおいて、本体コネクタ部はリール本体から突出して設けられている。この場合には、本体コネクタ部へのケーブルの接続が容易になる。発明7に係るケーブルは、発明1から6のいずれかに記載の電動リールに電気的に接続されるケーブルであって、ケーブル本体と、ケーブルコネクタ部とを備えている。ケーブル本体は、一端が外部電源に電気的に接続される。ケーブルコネクタ部は、ケーブル本体の他端に電気的に接続されケーブル本体から直角又は鈍角に屈曲して形成され本体コネクタ部に電気的に接続可能である。
【0016】このケーブルのケーブルコネクタ部を本体コネクタ部に接続すると、ケーブルを引っ張る力が作用してもその力が本体コネクタ部との接続部分に直接作用しないので、ケーブルコネクタ部が本体コネクタ部から抜けにくくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔全体構成〕図1において、本発明の一実施形態を採用した電動リールは、糸繰り出し長さにより水深を表示するカウンタを有するリールである。電動リールは、釣り竿5に装着されるリール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用のハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを主に備えている。リール本体1は、間隔を隔てて配置された側板6a,6bと、側板6a,6bの外方をそれぞれ覆う側カバー7a,7bと、側板6a,6b間の前部を覆う前カバー8とを有している。側板6a,6bは複数の連結部材9により連結されている。側カバー7a,7bは、それぞれ釣り竿の長手方向(前後方向)及び上下方向に沿って凸状に滑らかに湾曲する曲面で構成されている。ハンドル2と逆側の側カバー7aには、電源ケーブル30を連結するための雄コネクタ11が設けられている。
【0018】また、図1に示すように、ハンドル2側の側カバー7bにはクラッチ操作レバー19が揺動自在に設けられている。リール本体1の内部には、ハンドル2に連結されたスプール10が回転自在に支持されている。スプール10の内部には、スプール10を糸巻き上げ方向に回転駆動する直流駆動のモータ12が配置されている。また、リール本体1の内部には、ハンドル2の回転を増速するとともにスプール10に伝達する回転伝達機構やモータ12の回転を減速する遊星歯車機構やスプール10に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワインド機構等が設けられている。
【0019】リール本体1の上部には、カウンタ4が着脱自在に固定されている。カウンタ4は、図1及び図2に示すように、内部に空洞13を有するカウンタケース14と、カウンタケース14内の空洞13の上部に配置された液晶ディスプレイからなる表示部16と、カウンタケース14の上面15において表示部16の周囲に配置された複数のボタンからなる操作キー部17と、表示部16やモータ12を制御するための制御部18と、モータ駆動部22とを有している。
【0020】カウンタケース14の上面15において窓部20や操作キー部17の周囲には、その機能等を示すための文字(図1にX印で図示)が書かれている。また、上面15において表示部16に対向する位置には、表示部16を視認するための矩形の窓部20が形成されている。この窓部20には、湾曲した透明樹脂製のレンズカバー21が嵌め込まれている。カウンタケース14の上面15は窓部20を中心に凸状に湾曲している。このため、上面15は、リール本体1の前後方向及びそれと交差する方向(左右方向)に沿ってそれぞれ凸状に湾曲している。また、レンズカバー21は上面15の湾曲形状に対応する形状であり、上面15と滑らかに連続している。
【0021】モータ駆動部22は、カウンタケース14の下部に配置されている。カウンタケース14の下面には開口14aが形成されており、その開口14aは、アルミニウム製の冷却部材23により封止されている。この冷却部材23にモータ駆動部22のPWM駆動用のFET24が装着されている。このように構成されたカウンタケース14では、カウンタケース14の窓部20が配置された上面15が左右方向に沿って凸状に湾曲しているので、リールが釣り人に対して左右のいずれかにずれた状態でも、カウンタ4の上面15に書かれた文字や窓部20を通して表示部16を視認しやすくなり、表示部16等の視認性を向上させることができる。また、操作キー部17も操作しやすくなり、操作キー部の操作性を向上させることができる。また、上面15が前後方向に沿ってさらに凸状に湾曲しているので、リールより後方にいる釣り人が文字や窓部を通して表示部16をより視認しやすくなる。
【0022】表示部16では、水深の表示、棚及び底設定値の表示及び表示モードの表示を含む複数の表示が可能である。ここで表示モードとは水深を水面からで表示する上からモードと底からで表示する底からモードとの2つのモードである。操作キー部17は、窓部20の図1右方に上下に並べて配置された速度調整操作体SK及びモータオンオフボタンPWと、窓部20の図1右方に上下に並べて配置されたさそいボタンIB、棚メモボタンTB及び底メモボタンSBとを有している。各ボタンは、上面15の曲面に沿って傾斜した傾斜面を上面に有している。速度調整操作体SKは、上下2つのスイッチからなるシーソー形のものであり、前方(図1上方)に舌状部を有している。速度調整操作体SKの前方部を押すとスプール10の巻き上げ速度が増加し、後方部を押す、もしくは前方の舌状部を引き上げると巻き上げ速度が減少する。そして速度調整操作体SKの操作をやめると調整された速度を維持する。モータオンオフボタンPBは、それを押し続ける時間に応じてモータ12を低速から高速に徐々に増速する。そして、ボタンPBを押すのをやめるとそのときの速度を維持する。さそいボタンIBは、仕掛けを棚近傍でさそい上げるさそいモードやその動作パターンを学習するさそい学習を行う際やそれらを解除するために使用されるボタンである。棚メモボタンTBは、棚位置を設定する際に使用され、底メモボタンSBは、底位置を設定する際に使用される。
【0023】一方、電源ケーブル30を接続するための雄コネクタ11は、図2に示すように、側カバー7aのスプール軸芯10aより前方でかつ上方に配置されている。雄コネクタ11は、側カバー7aから突出して設けられている。雄コネクタ11は、図3に示すように、金属製の筒状部材であり、その軸芯がスプール軸芯10aと略平行に配置されている。雄コネクタ11は、外周に雄ネジが形成された筒状の本体ネジ部27と、本体ネジ部27の内部に絶縁して装着された2本の端子ピン(図3では1本のみ図示)28とを有している。本体ネジ部27の内周部には隔壁27aが形成されており、内部の空間は隔壁27aにより2つの空間に区画されている。本体ネジ部27の外周の軸方向中央部には他の部分より大径の六角形状の鍔部27bが形成されている。本体ネジ部27は、鍔部27bを外側に配置して側カバー7aに形成された貫通孔7cに挿入し、側カバー7aの内側からナット29で締め込むことで側カバー7aに装着されている。なお、鍔部27bと側カバー7aの表面との間には防水用のシールリング35が装着されている。また、本体ネジ部27の外側の開口にはシールキャップ36が着脱自在に装着可能である。
【0024】2本の端子ピン28は、本体ネジ部27の内部に軸方向に沿いかつ径方向に間隔を隔てて配置されている。この端子ピン28の先端は隔壁27aを貫通して外方に突出している。この端子ピン28の内側の端部には内部配線37がたとえば半田付けされている。なお、本体ネジ部27の内側部は、絶縁樹脂が充填されて封止処理及び絶縁処理が施されている。
【0025】雄コネクタ11には、たとえば蓄電池等の外部電源25をリールに接続するための電源ケーブル30が連結可能である。電源ケーブル30は、ケーブル本体31と、ケーブル本体31に電気的に接続された雌コネクタ32とを有している。ケーブル本体31は、たとえば2芯のキャプタイヤケーブルであり、一端が外部電源25に接続可能である。ケーブル本体31の他端は雌コネクタ32の内部に挿入され、雌コネクタ32に電気的に接続されている。
【0026】雌コネクタ32は、雄コネクタ11に装着されて電気的に電気的に接続される。雌コネクタ32は、抜け止めのために直角又は鈍角に屈曲して形成されたコネクタ本体33と、コネクタ本体33の先端に回転自在かつ軸方向に移動を規制されて装着されたナット部34とを有している。コネクタ本体33の屈曲部は、雌コネクタ32を雄コネクタ11に装着したときに電源ケーブル30と側カバー7aとの間に手の指を充分に入れることができる位置に形成されている。コネクタ本体33の先端部には、端子ピン28が挿入可能な2つの端子片34aが装着されている。端子片34aの基端はケーブル本体31に半田付けされている。ナット部34は、本体ネジ部27に螺合可能であり、このナット部34を本体ネジ部27に螺合させることで端子片34aが端子ピン28と電気的に接続し、外部電源25の電力がリールに供給可能になる。
【0027】〔制御系の構成〕制御系は、図4に示すように、制御部18から構成されている。制御部18はカウンタケース14内に配置されたCPU,RAM,ROM,I/Oインターフェイス等を含むマイクロコンピュータを備えており、制御プログラムに沿って表示制御やモータ制御等の各種の制御動作を実行する。制御部18には、スプール10の回転方向及び回転速度を検出するための1対のリードスイッチからなるスプール回転センサ40と、操作キー部17とが接続されている。また、制御部18には、警報用のアラーム41と、表示部16と、モータ駆動部22と、クラッチオンオフ用のソレノイド42と、海底や棚位置等の各種のデータを記憶するたとえばEEPROMからなる記憶部43と、他の入出力部とが接続されている。
【0028】また、制御部18とモータ駆動部22とは雄コネクタ11に内部配線37を介して接続されている。
〔電動リールの操作及び動作〕船釣りを行う前に、船に乗ると電源ケーブル30を電動リールに装着する。具体的には、電源ケーブル30の雌コネクタ32をリール本体1側の雄コネクタ11の本体ネジ部27に差し込み、ナット部34を本体ネジ部27にねじ込む。これにより、端子片34aが端子ピン28と電気的に接触して外部電源25の電力が制御部18及びモータ駆動部22に供給され、モータ12を駆動可能になる。
【0029】釣り糸をスプール10から繰り出すときには、たとえば左手でリールを握って、右手でクラッチ操作レバー19を操作しスプール10を自由回転状態にする。すると、仕掛けの自重によりスプール10が糸繰り出し方向に回転し釣り糸がスプール10から繰り出される。このとき、リールをサミングして左手の親指でスプール10の糸繰り出し速度を調整する。このようなサミングを行う時に、雄コネクタ11がリール本体1の側面に設けられているので電源ケーブル30が手の邪魔にならずサミングを行いやすい。しかも、雄コネクタ11の径よりリール本体1の側面は大きいので、雄コネクタ11によってリール本体1の大きさが制限されることはなく、リール本体1の小型化を図ることができる。
【0030】そして、仕掛けが予め指定された棚位置に到達するとクラッチ操作レバー19によりスプール10をハンドル2及びモータ12に連結する。すると、スプール10の繰り出しが停止する。また、棚メモボタンSBを押して棚位置を設定する。この棚位置を設定すると以降の糸繰り出し時に棚位置でソレノイドによりクラッチが自動的にオンし釣り糸の繰り出しが停止する。
【0031】この状態で仕掛けに魚がかかると、左手でパーミングによりリールを掴み、右手でモータオンオフボタンPBを押す。すると制御部18からモータ駆動部22にモータオン信号が送信されモータ12が糸巻取方向に回転する。この結果、スプール10が糸巻取方向に回転し釣り糸がスプール10に巻き取られる。このとき、表示部16の水深表示が糸巻取量に応じて徐々に減少する。このようなパーミングによりリールを掴むとき、雄コネクタ11がスプール軸芯10aより前方にあるので、電源ケーブル30がパーミングを行う手の邪魔にならず、パーミングも行いやすい。
【0032】仕掛けが予め設定された船縁位置まで上昇すると、船縁で仕掛けを停止するための船縁信号が制御部18からモータ駆動部22に送信されてモータ12がオフする。
〔他の実施形態〕
(a)図5に示すように、雄コネクタ11を側カバー7aからあまり突出しないように配置してもよい。この場合には、側カバー7aには窪み部が形成されている。このように雄コネクタ11を設けると、雌コネクタ32を装着しにくい点はあるが、リール本体1の突起が少なくなる。
【0033】また、この実施形態では、電源ケーブル30の雌コネクタ32はストレート形状で屈曲していない。このように電源ケーブル30をストレート形状にすると、パーミングやサミング時により手に邪魔になりにくい。
(b)図6に示すように、雄コネクタ11を側板6bの内側側面に設けてもよい。この雄コネクタ11は、側板6bの後部において連結部材9より下方、つまりスプール軸芯10aより下方に設けられている。このように側板6aの内側側面においてスプール軸芯10aより下方に設ければ、サミングやパーミングの際に電源ケーブル30が邪魔になりにくい。なお、雄コネクタ11を側板6bの内側側面に設けてもよい。
【0034】(c)図7に示すように、雄コネクタ11をハンドル2側の側カバー7bに設けてもよい。この場合、側カバー7bの前下部が比較的空間があいているので好ましい。
(d)図8に示すように、雄コネクタ11をリール本体1の側面に斜めに配置してもよい。この場合には、電源ケーブル30の取り回しが比較的容易になる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る両軸受リールによれば、本体コネクタ部がリール本体の側面に設けられているので、たとえ本体コネクタ部をリール本体の後部に設けたとしても外側側面に配置すればケーブルがサミングの邪魔にならず、サミングを行いやすい。また、内側側面に設ける場合には、スプール軸芯より下方に設けることでケーブルがサミングの邪魔にならず、サミングを行いやすい。しかも、リール本体の側面の幅及び高さは、本体コネクタ部の幅より十分に大きいので、本体コネクタ部を側面に配置するとリール本体の側面及び厚みを増加させる必要がなく、リール本体の小型化を図ることができる。
【0036】本発明に係るケーブルによれば、ケーブルコネクタ部を本体コネクタ部に接続すると、ケーブルを引っ張る力が作用してもその力が本体コネクタ部との接続部分に直接作用しないので、ケーブルコネクタ部が本体コネクタ部から抜けにくくなる。
【出願人】 【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
【出願日】 平成9年(1997)10月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
【公開番号】 特開平11−123040
【公開日】 平成11年(1999)5月11日
【出願番号】 特願平9−292091