| 【発明の名称】 |
通水マット |
| 【発明者】 |
【氏名】秋満 茂喜
【氏名】哉尾 康一郎
【氏名】太田 幹人
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| 【要約】 |
【課題】牛,豚等の畜舎に敷設されるマットであり、マット自体を冷却加熱することにより冷暖房のできるクッション性の良いマットを提供する。
【解決手段】第一に、空隙率の大きい網状クッション部材を内蔵した袋体の対辺部に、内部に通じる通水口を設け、一方の通水口より内部を通り他方の通水口へと通水できる構造とする。第二に、立体網目構造体を内蔵した袋体の対辺部に内部に通じる通水口を設けた通水体と、その下面にクッションシートを固着した構成とする。第三に、クッションシートの上を可撓性シートで被覆シールした袋体の中に、立体網目構造体を内蔵し、その対辺部に内部に通じる通水口を設け、通水できる構造とする。第四に、クッションシートの上面内側に、縦横に交差する溝を設け、その上を可撓性シートで被覆したマットの対辺部に前記溝に通じる通水口を設け、通水できる構造とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 必要な空間をあけて構成した繊維製基布の片側に、軟質弾性材料からなる突出状クッション部を多数形成し、各突出状クッション部間に空間を設けてなる網状クッション部材を芯材とし、前記芯材の上下両面に可撓性シートを被覆,固着して、前記芯材の外周部をシールしたマットであって、前記マットのシール部を開口して、前記芯材と連通する通水口をマットの対辺部に設け、一方の通水口よりマットの中を通り、他方の通水口へと通水できるようにしたことを特徴とする通水マット。 【請求項2】 必要な空間をあけて構成した繊維製基布の片側に、突出状クッション部を多数形成し、各突出状クッション部間に空間を設けてなる網状クッション部材を重合し、その重合部を固着した複数の網状クッション部材を芯材とし、前記芯材の上下両面に可撓性シートを被覆,固着して、前記芯材の外周部をシールしたマットであって、前記マツトのシール部を開口して、前記芯材と連通する通水口をマットの対辺部に設け、一方の通水口よりマットの中を通り、他方の通水口へと通水できるようにしたことを特徴とする通水マット。 【請求項3】 前記芯材は、2個の網状クッション部材を突出状クッション部同志が接するように重合し、その重合面を固着したことを特徴とする請求項2記載の通水マット。 【請求項4】 前記網状クッション部材は、市松模様を形成する閉鎖部と開口部が互いに隣り合う繊維製編ネットを芯地とし、発泡樹脂が開口部を塞ぐことなく、全ての編糸を被覆し、かつ、閉鎖部を塞いでおり、その閉鎖部の片面に発泡樹脂からなる突出状クッション部を形成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の通水マット。 【請求項5】 合成繊維又は合成樹脂で構成した立体網目構造体を芯材とし、前記芯材の上下両面に可撓性シートを被覆,固着して、前記芯材の外周部をシールした袋体のシール部を開口して、前記芯材と連通する通水口を袋体の対辺部に設けた通水体と、前記通水体の下面に固着した弾性体で構成したクッションシートよりなる通水マット。 【請求項6】 前記通水体と前記弾性体で構成したクッションシートとが、取り外し可能な固着手段により固着されていることを特徴とする請求項5記載の通水マット。 【請求項7】 弾性体で構成したクッションシートの上面に、合成繊維又は合成樹脂で構成した立体網目構造体を固着し、該立体網目構造体の上に可撓性シーを被覆,固着して、前記立体網目構造体の外周部をシールしたマットであり、前記マットのシール部を開口して、前記立体網目構造体と連通する通水口をマットの対辺部に設け、一方の通水口よりマットの中を通り、他方の通水口へと通水できるようにしたことを特徴とする通水マット。 【請求項8】 前記立体網目構造体は、編物よりなる表地と裏地とが連結糸により連結されている編布であることを特徴とする請求項5ないし7のうち何れか1項に記載の通水マット。 【請求項9】 弾性体で構成したクッションシートの上面の外周部を除く内側に、縦横に交差する溝を穿設し、該クッションシートの上面に可撓性シートを被覆,固着して、前記クッションシートの外周部をシールしたマットにおいて、前記マットのシール部を開口し、前記溝と連通する通水口をマットの対辺部に設け、一方の通水口よりマットの中を通り、他方の通水口へと通水出来るようにしたことを特徴とする通水マット。 【請求項10】 前記通水マットの上面を被覆する可撓性シートは、表面が耐摩耗性の素材からなるゴム部材若しくは合成樹脂、又はゴム部材と布帛との積層体若しくは合成樹脂と布帛との積層体からなり、前記可撓性シートの表面には防滑性の突起が設けられていることを特徴とする請求項1ないし9記載のうち何れか1項に記載の通水マット。 【請求項11】 前記通水口は、通水マットのシール部を開口し、通水マットの上面と平行する面に設けたことを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項5,請求項6,請求項7,請求項9のうち何れか1項に記載の通水マット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、牛,豚,羊等の家畜を飼育するための畜舎において、家畜の下部に敷設するように構成された敷マットの構造に関し、特に敷マットの冷却及び加熱を行うようにした新規な家畜用敷マットの構造に関する。 【0002】 【従来の技術】夏場又は冬場は、家畜にとって体調に影響を及ぼし易く、家畜が飼われている畜舎に冷暖房設備を設ければ良いが、高額な費用がかかる為、夏場は大型扇風機で送風し冷房し、冬場は重油等の燃料を燃焼させて熱を発生させて暖房を行っているが、その効果は少ない。 【0003】冷暖房のできる家畜用敷マットとして実開平2−6446号公報には、流管を敷マット内に埋設し、該流管内に冷水及び温水を流すことにより敷マットの冷却及び加熱を行うように構成した家畜用敷マットが考案されいてる。このマットは、畜舎全体を冷房したり、暖房したりすることなく、家畜の下部に敷設するだけで冷却及び加熱を行うことができ、効果的に冷房及び暖房ができるように設計されている。 【0004】しかしながら、前記敷マットを使用した場合、金属製又は強化プラスチック製の流管が敷マット内に埋設されている為に、クッション性が悪く、家畜にとって決して居心地のよいものではなく、クッション性を大いに改善する必要があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、マット内の全面に冷水または温水を通水することができ、冷暖房効果があり、しかもクッション性も十分備わっており、冷暖房の不要な時期においても通常のマットとして使用することの出来る、家畜に優しい通水マットを提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の通水マットは、必要な空間をあけて構成した繊維製基布の片側に、軟質弾性材からなる突出状クッション部を多数形成し、各突出状クッション部間に空間を設けた網状クッション部材を芯材とし、前記芯材の上下両面に可撓性シートを被覆,固着して、前記芯材の外周部をシールしたマットであって、前記マットのシール部を開口して、前記芯材と連通する通水口をそれぞれマットの対辺部に設け、一方の通水口よりマットの中を通り、他方の通水口へと通水できるようにしたことを第一の特徴とする。 【0007】本発明の通水マットは、必要な空間をあけて構成した繊維製基布の片側に突出状クッション部を多数形成し、各突出状クッション部間に空間を設けた網状クッション部材を重ね合わせ、その重合部を固着した複数の網状クッション部材を芯材とし、前記芯材の上下両面に可撓性シートを被覆,固着して、前記芯材の外周部をシールしたマットにおいて、前記マットのシール部を開口して、前記芯材と連通する通水口をマットの対辺部に設け、一方の通水口よりマットの中を通り、他方の通水口へと通水できるようにしたことを第二の特徴とする。 【0008】前記第二の特徴とする通水マットにおいて、芯材は、2個の網状クッション部材を突出状クッション部同志が接するように重合し、その重合面を固着したことを特徴とするものである。固着の方法は、それぞれの突出状クッション部材面に接着剤を塗布し、接着する方法が採られる。 【0009】前記通水マットにおいて、前記網状クッション部材は、市松模様を形成する閉鎖部と開口部が互いに隣り合う繊維製編ネットを芯地とするものであり、軟質弾性材料で構成する発泡樹脂が、開口部を塞ぐことなく、全ての編糸を被覆し、かつ、閉鎖部を塞いでおり、その閉鎖部の片面に軟質弾性材料で構成する発泡樹脂からなる突出状クッション部を形成していることを特徴とするものである。 【0010】本発明の通水マットは、合成繊維または合成樹脂で構成した立体網目構造体を芯材とし、前記芯材の上下両面に可撓性シートを被覆,固着し、前記芯材の外周部をシールした袋体のシール部を開口して、前記芯材と連通する通水口を袋体の対辺部に設けた通水体と、前記通水体の下面に固着した弾性体で構成したクッションシートとよりなることを第三の特徴とする。 【0011】前記第三の特徴である通水マットにおいて、通水体と弾性体で構成したクッションシートが、取外し可能な固着手段により固着されていることが好ましく、固着手段として例えば、面ファスナー,ボルトとナット,ホック等が使用される。 【0012】本発明の通水マットは、弾性体で構成したクッションシートの上面に、合成繊維または合成樹脂で構成した立体網目構造体を固着し、該立体網目構造体の上に可撓性シートを被覆,固着して、前記立体網目構造体の外周部をシールしたマットであり、前記マットのシール部を開口し、前記立体網目構造体と連通する通水口をマットの対辺部に設け、一方の通水口よりマットの中を通り、他方の通水口へと通水できるようにしたことを第四の特徴とする。 【0013】前記第四の特徴である通水マットにおいて、立体網目構造体は、合成繊維または合成樹脂で構成され、空隙率が出来るだけ大きいものが良く、水を容易にマットの中に循環し冷却効果や暖房効果を高める上で重要である。合成繊維で構成する立体網目構造体としては、編物からなる表地と裏地とが連結糸で連結されているダブルラッセル編布等を使用するが、これに限定するものではない。また、合成樹脂で構成する立体網目構造体としては、連続気泡を有する合成樹脂フォームやハニカム構造を有する合成樹脂網目構造体等を使用する。 【0014】本発明の通水マットは、弾性体で構成したクッションシートの上面の外周部を除く内側に、縦横に交差する溝を穿設し、該クッションシートの上面に可撓性シートを被覆,固着し、前記クッションシートの外周部をシールしたマットにおいて、前記マットのシール部を開口し、前記溝と連通する通水口をマットの対辺部に設け、一方の通水口よりマットの中を通り、他方の通水口へと通水できるようにしたことを第五の特徴とする。 【0015】前記第五の特徴である通水マットの上面を被覆する可撓性シートは、表面が耐摩耗性の素材からなるゴム部材若しくは合成樹脂、又はゴム部材と布帛との積層体若しくは合成樹脂と布帛との積層体からなり、前記可撓性シートの表面には防滑性の突起が設けられていることが好ましい。 【0016】本発明の通水マット全般において、通水口は、マットの対辺部にそれぞれ設けられ、通水マットのシール部の一部を開口し、通水マットの上面と平行な面に設けられるのが好ましく、通水口がマットの対辺部にあることで水の循環がマット全体にむらなく行き渡るので、冷暖房効果がよくなり、又、マットの上面と平行な面に設けられることにより、通水口がマットより突出せず、家畜を傷つけないためである。 【0017】 【実施の形態】本発明の通水マットは、実施の形態において、第一の特徴とする通水マットから第五の特徴とする通水マットまで五つのタイプがあり、それぞれマットについて、図面を用いて説明する。図1と図2は、第一の特徴である通水マット1を示す平面図と断面図である。この通水マットは、網状クッション部材を芯材とし、この芯材の上下両面に可撓性シートを被覆,固着してマットの周縁部をシールし、マットのシール部を開口して、前記芯材に連通するようにマットの対角する位置に、二つの通水口を設けたマットである。 【0018】図3〜図5は、本発明の通水マット1,2,3,4に用いる網状クッション部材を示す上面図と下面図と断面図である。この網状クッション部材は、繊維製基布の片側に、軟質弾性材料からなる突出状クッション部が、規則正しく多数配列されており、各突出状クッション部間には空間部を有し、上下方向に貫通する透孔が設けられている。そして、図6は、前記網状クッション部材に用いる繊維製編ネットの平面図であり、閉鎖部と開口部が互いに隣り合う市松模様を形成する編ネットである。 【0019】図7〜図12は、本発明の第二の特徴である通水マットを示す通水マット2,3,4を示すそれぞれの平面図と断面図である。この通水マットは、基本的には通水マット1と同じ構造であるが、通水マット1との相違点は、マットの中に固着されている芯材が二つの網状クッション部材であり、それが重合,固着されている点である。重合の仕方は3通りあり、通水マット2は、網状クッション部材の突出状クッション部同志を重合したものであり、通水マット3は、網状クッション部材の繊維製基布同志を重合したものであり、通水マット4は、網状クッション部材の突出状クッション部と基布面を重合したものであり、いずれの重合の仕方でもよい。固着の目的は、二つの網状クッション部材がずれないようにする為であり、例えば接着剤を重合面に塗布し部分的に接着すればよい。 【0020】図13と図14は、本発明の第三の特徴である通水マット5を示す平面図と断面図である。この通水マットは、合成繊維または合成繊維で構成した立体網目構造体を芯材とし、この芯材の上下両面に可撓性シートを被覆,固着して立体網目構造体の外周部をシールした袋体のシール部を開口し、前記芯材と連通する通水口を袋体の対辺部に設けた通水体と、この下面に一体となるように固着したクッションシートとよりなる通水マットである。通水体とクッションシートは接着剤により一体化されている。 【0021】図16と図17は、通水マット6を示す平面図と断面図である。この通水マットは、通水マット5と同じく通水体とクッションシートよりなり、通水マット5との相違点は、通水体とクッションシートが取外し可能に固着されていることである。図18は通水体の下面図であり、図19はクッションシートの平面図である。通水体の下面及びクッションシートの上面には、それぞれ四隅に一対の面ファスナーが固着されており、取外しが可能となっている。 【0022】図20と図21は、本発明の第四の特徴である通水マット7を示す平面図と断面図である。この通水マットは、弾性体で構成したクッションシートの上面に、合成繊維または合成樹脂で構成した立体網目構造体を固着し、この立体網目構造体の上に可撓性シートを被覆,固着して、前記クッションシートの外周部をシールしたマットのシール部を開口し、前記立体網目構造体と連通する通水口をマットの対角する位置に、二つ設けた通水マットである。 【0023】図15は、通水マット5,6,7に用いる合成繊維製の立体網目構造体の斜視図であり、編物よりなる表地と裏地が連結糸により連結されているダブルラッセル編布の一例を示したものである。 【0024】図22と図23は、本発明の第五の特徴である通水マット8を示す平面図と断面図である。この通水マットは、弾性体で構成したクッションシートの上面の外周部を除く内側に、縦横に交差する溝を穿設し、このクッションシートの上面に可撓性シートを被覆,固着し、前記クッションシートの外周部をシールしたマットにおいて、マットのシール部を開口し、前記溝と連通する通水口をマットの対角する位置に設けたものである。縦横に交差する溝は、格子状の溝を一例として示したが、温水や冷水が溝の中を隙間なく流れることが、暖房効果や冷房効果を高める上で重要なことであり、溝の形状はこれに限定されるものではない。 【0025】 【作 用】本発明の通水マットは、空隙率の大きい網状クッション部材又は立体網目構造体からなる芯材を可撓性シートで被覆,固着し、前記芯材の外周部をシールした袋体の対辺部にそれぞれ通水口を設けたので、一方の通水口よりマット内の空隙部を通り他方の通水口へと容易に通水することができる。また、本発明の通水マットは、マットの中においてその表面側に、縦横に交差する溝が多数設けられており、空隙率が大きいので、通水時、水が前記溝の中を隙間なく循環しマット全体を一様に冷暖房することが容易である。 【0026】本発明の通水マットに家畜が横たわった時、マットの表面から冷却または加熱されることにより、家畜の体温が調整され、ストレス解消に効果を発揮する。特に、本発明の通水マットを乳牛舎の冷房用マットとして使用した場合、夏場の暑さによる夏バテを原因とする夏場の搾乳量の減少に有効に対抗できる。 【0027】また本発明の通水マットは、家畜がくつろげるようにクッション性が考慮されており、通水体そのものにクッション性を持たしたり、または、通水体とは別にクッションシートが敷設されているので、通常のマットとしても使用することができる。その中でも特に、突出状クッション部を多数形成した網状クッション部材をマット内に内蔵したり、または通水体の下面に敷設した通水マットにおいては、あらゆる方向からの荷重に対して突出状クッション部が適度な緩衝作用を発揮し、クッション性に優れている。 【0028】さらに、本発明の通水マットは、マットの上面を被覆する可撓性シートの表面が、耐摩耗性の素材からなる、ゴム部材若しくは合成樹脂、又はゴム部材と布帛との積層体若しくは合成樹脂と布帛との積層体で構成され、その下面に配置された網状クッション部材や立体網目構造体等と固着されているので、耐久性がある。しかもマットの表面には、防滑性の突起が設けられているので、家畜が滑って転倒とする虞れもなく、安全面も考慮されている。耐久性に関しては、通水体とその下面に弾性体で構成したクッションシートが取外し可能に固着されている通水マットは、通水体が破損した場合でも、クッションシートはそのままで、通水体だけを取り替えるだけでよいので、メンテナンスが容易であり、経済性に優れている。 【0029】 【実施例】 〔実施例1〕 1.網状クッション部材の作成第6図に示すような、複数の糸状体が長手方向に架設された閉鎖部となる部分と、開口部とが互いに隣り合う市松模様をなしているポリエステル製ネットと、下記の表1に示すプラスチゾル配合物を準備する。 【0030】上記プラスチゾルで、ネットの閉鎖部となるべき複数の糸状体の架設部を処理し、目もれ防止をする。このネットを50m/分の速度で複数のガイドを経て進行させ、ロールに接する時、上面にタンク内の上記プラスチゾルを間隙より流出させ載置する。ネットの開口部より不必要なプラスチゾルを落下させながら、半球状の盛り上がり部を形成し、適宜ロール上を経て加熱炉に入れる。尚、ネット面に付着した余分のプラスチゾルは、加熱炉に入る前にロール等により写し取られ、写し取ったプラスチゾルは、ナイフ状板によって除去回収される。加熱炉は170℃であり、この中を15分通過させ、約1.5倍に発泡させ、ゲル化させ、第3図〜第5図に示すような半球状の突起と開口部とからなる網状クッション部材を得た。 【0031】2.通水マットの作成前記網状クッション部材の突出状クッション部及び裏面に接着剤を塗布し、ナイロン製基布に軟質塩化ビニル樹脂をラミネートした2枚のシートを樹脂面が内側になるよう接着して被覆し、網状クッション部材の周縁部において前記被覆シートの樹脂面同志を重合し、対向する辺部に円筒形の通水管を狭着して、周縁部を熱融着によりシールして、図1と図2に示す様な通水マットを作成した。 【0032】〔実施例2〕 1.網状クッション部材の作成実施例1と同じ要領により同一形状を有する2個の網状クッション部材を作成した。2個の網状クッション部材の各々の突出状クッション部に接着剤を塗布し、突状クッション部同志を重合し、ずれないように固着した。この時、接着剤の塗布量が多過ぎると空隙率が低下するので、接着剤は最小限度に使用した。 2.通水マットの作成前記重合した2個の網状クッション部材の上下両面に接着剤を塗布し、ナイロン製基布に軟質塩化ビニル樹脂をラミネートした2枚のシートを樹脂面が内側になるよう被覆し、接着した。そして前記網状クッション部材の周縁部において、前記被覆シートの樹脂面同志を重合し、対向する辺部に円筒形の通水管を狭着して、周縁部を熱融着によりシールして、図7と図8に示す通水マットを作成した。 【0033】〔実施例3〕 1.立体網目構造体の準備本実施例に用いる立体網目構造体は、第15図に示すポリエステル系フィラメントを編成した編布からなる表布と裏地を連結糸により連結したダブルラッセル編布を使用する。 2.通水マットの作成ダブルラッセル編布の表地と裏地の両面に接着剤を塗布し乾燥後、厚さ1.0mmの表面に浅いドット状の意匠を設けた未加硫ゴムシートをトッピングし、前記編布の外周部において未加硫ゴムシート同志を重合し、対向する辺部に円筒形の通水管を狭着して、無意匠の未加硫シート同志の重合面を接着剤により接着シールした後、加熱加圧空気により未加硫ゴムシートを加硫し、通水体を作成した。本実施例の通水マットは、図16と図17に示す通りであり、前記通水体の下面に弾性体で構成するクッションシートを固着し、取り外し可能にする構成とした。この弾性体で構成するクッションシートは、実施例1で用いた網状クッション部材を用いた。前記通水体と前記網状クッション部材の固定方法は通水体の下面と網状クッション部材の基布面側に、一対の面ファスナーを4カ所にそれぞれ接着剤により固着し、面ファスナー同志を重合するようにした。 【0034】〔実施例4〕 1.縦横に交差する溝を設けたクッションシートの作成スポンジ成形用モールドの上蓋面に格子状の突起を設けた上金型と凹陥部を有する下金型とを型組みし、その時形成される空窩部に発泡剤を混合したEVA混練物を充填し、150℃にてプレス加硫を行い、上面に縦横に交差する格子状の溝を有する厚さ25mmEVAスポンジシートを作成した。この時の溝の深さは10mmであり、溝の幅は10mmであった。 【0035】2.通水マットの作成前記格子状の溝を有するEVAスポンジシートの対辺部の通水口を挿入するための二つの溝を穿設し、円筒形の通水口を嵌合した。前記スポンジシートの上面に接着剤を塗布し、加硫ゴムシートを被覆,固着して、スポンジシートの外周部をシールして、図22及び図23に示すような通水マットを作成した。 【0036】 【発明の効果】本発明の通水マットは、マット内に空隙率の大きいクッション性を有する網状クッション部材が内蔵固着されており、マットの対辺部には前記網状クッション部材と連通する通水口がそれぞれ設けられているので、通水口よりマットの中に冷水や温水を通水した時、マット内を隙間なく循環し、冷房効果及び暖房効果が大きい。その上、通常のマットとしての耐久性やクッション性も備えている。 【0037】また、本発明の通水マットは、空隙率の大きい立体網目構造体が内蔵固着されている袋体の対辺部には、前記立体網目構造体と連通する通水口がそれぞれ設けられた通水体であり、かつ前記通水体の下面には、弾性体で構成したクッションシートが固着され、取り出し可能に固定されているので、通水口より通水体の中に冷水または温水を通水した場合、冷房効果及び暖房効果が大きいことは勿論のこと、クッション性にも優れており、通水体が破損してもクッションシートはそのままで、通水体のみを取り替えるだけでよい。 【0038】次に、本発明の通水マットは、弾性体で構成したクッションシートの上に立体網目構造体を固着し、この立体網目構造体の上に、可撓性シートを被覆,固着して前記立体網目構造体の外周部をシールしたマットであり、前記マットの対辺部に、前記立体網目構造体と連通する通水口をそれぞれ設けているので、通水口より立体網目構造体の中に冷水または温水を通水した場合、冷房効果や暖房効果が大きく、またクッション性にも優れている。 【0039】更に本発明の通水マットは、弾性体で構成したクッションシートの上面に縦横に交差する溝を穿設し、該クッションシートの上面に可撓性シートを被覆,固着し、外周部をシールしたマットにおいて、マットの対辺部に前記格子状溝と連通する通水口をそれぞれ設けたので、通水口よりマットの中に冷水又は温水を通水した場合、冷房効果や暖房効果が大きく、クッション性にも優れており、通水マットの製作も容易である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002989 【氏名又は名称】月星化成株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月21日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−123029 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月11日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−307885 |
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