| 【発明の名称】 |
魚釣用リール |
| 【発明者】 |
【氏名】山口 信之
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| 【要約】 |
【課題】スプールに巻回されている釣糸を釣糸案内装置の釣糸挿通部から可及的に抵抗少なく放出して釣糸の放出飛距離を向上すると共に釣糸の巻き取り操作で放出された釣糸を釣糸案内装置の釣糸挿通部に自動的に移行案内させて、一連の釣糸放出及び巻き取り操作を円滑容易にする。
【解決手段】スプール4の前方に左右に往復動自在に設けた釣糸挿通部材15を、上向きに開口部を有する釣糸挿通部17と該釣糸挿通部17の上端外側に延設された釣糸案内部18とで形成し、前記釣糸案内部18の外端部を夫々側板2・3で移動自在に案内支持するようにして、釣糸の釣糸挿通部17からの上方解放作用と、釣糸の釣糸挿通部17への移行案内作用とを円滑にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リール本体の側板間に支持したスプールに釣糸を平行に巻回するレベルワインド装置の釣糸挿通部材を前記スプールの前方に左右に往復動自在に設けた魚釣用リールにおいて、前記釣糸挿通部材を、上向きに開口を有する釣糸挿通部と該釣糸挿通部の外側に延設されかつ外端部を夫々前記側板に移動自在に支持された釣糸案内部とで構成したことを特徴とする魚釣用リール。 【請求項2】 釣糸挿通部の上部を上方に向け広く拡開した釣糸誘導部に形成したことを特徴とする請求項1記載の魚釣用リール。 【請求項3】 釣糸案内部を側板内に挿入して移動自在に支持したことを特徴とする請求項1又は2記載の魚釣用リール。 【請求項4】 釣糸挿通部材を左右に往復動するレベルワインド装置のトラバースカム軸をスプールの後方に設け、釣糸挿通部材をスプールの前方において左右に弧状に往復動自在に形成したことを特徴とする請求項1乃至3記載の魚釣用リール。 【請求項5】 釣糸挿通部材を左右に往復するレベルワインド装置のトラバースカム軸をスプールの前方に設け、釣糸挿通部材をスプールの前方において左右に直線状に往復動自在に形成したことを特徴とする請求項1乃至3記載の魚釣用リール。 【請求項6】 釣糸案内部の外端を夫々伸縮自在に形成し側板に移動自在に支持したことを特徴とする請求項1乃至5記載の魚釣用リール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は魚釣用リール詳しくは魚釣用両軸受型リールの釣糸案内装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】魚釣用両軸受型リールにおいて、レベルワインド装置によってスプールに釣糸を平行に巻回することが行われているが、従来の方式では釣糸放出操作時に、スプールから釣糸案内装置を介して繰出される釣糸は仕掛けが引く速度とスプール回転時に働く遠心力により釣糸の巻着径より大きく広がりながら前方に放出されると同時にスプールの長さ方向に幅広く平行巻きされている釣糸は釣糸案内装置の釣糸挿通部の往復動により左右方向に移動しながら放出されるために、釣糸案内装置の釣糸挿通部を通過する釣糸は、上下左右方向からの多大の接触摩擦抵抗を受けることになってその飛距離を著しく低下せしめると共に釣糸も傷付き易くその耐久性も低下する欠陥がある。そこでこのような釣糸放出操作時の欠陥を解消するために釣糸案内装置における釣糸挿通部の上部を開口するすることが実開昭60−15165号公報、実開昭62−16277号公報等で知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公知の釣糸挿通部の上端を単に開口する方式は、何れも放出後の釣糸を巻き取る際にその巻き取り操作で釣糸を自動的に釣糸挿通部に誘導することができず円滑迅速な巻き取り操作ができないと共に放出釣糸が釣糸挿通部に絡み易い等の問題点がある。 【0004】これらの現状に鑑み、本発明は釣糸放出時の釣糸挿通部による抵抗を軽減すると共に釣糸巻き取り操作も円滑迅速にできるようにした釣糸の案内装置を提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するためにリール本体の側板間に支持したスプールに釣糸を平行に巻回するレベルワインド装置の釣糸挿通部材を前記スプールの前方に左右に往復動自在に設けた魚釣用リールにおいて、前記釣糸挿通部材を、上向きに開口を有する釣糸挿通部と該釣糸挿通部の上端外側に延設されかつ外端部を夫々前記側板に移動自在に支持された釣糸案内部とで構成したことを特徴とするものであり、特に前記釣糸挿通部の上部を上方に向け広く拡開した釣糸誘導部に形成するのが好ましく、前記釣糸案内部は側板内又は側板上において直線状又は弧状に移動自在に支持されて前記釣糸挿通部のスプール前方での左右往復動を可能にするものであり、また釣糸挿通部材を左右に往復動するレベルワインド装置のトラバースカム軸はスプールの前方又は後方における側板間に設けることができ、前者の場合には釣糸挿通部材はトラバースカム軸に係合した係合部材に直接設けてこれと平行に左右に直線状に往復動自在に形成されるが、後者の場合にはスプール後方のトラバースカム軸に係合した係合部材とスプール前方の釣糸挿通部材とをリール本体底部に軸着せる伝達杆の回動作用を介して連結し釣糸挿通部材をスプールの前方において左右に弧状に往復動自在に形成されている。 【0006】更に前記釣糸案内部の外端を夫々側板部において伸縮自在に形成するときは、その両端部の支持作用を安定せしめると共に釣糸挿通部材の往復動ストロークを大きくすることができ、リールをコンパクト化できる。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例の図面について説明すると、両軸受型リールのリール本体1の左右の側板2・3間にはスプール4を有するスプール軸5が回転自在に支持され、前記スプール軸5は公知のようにハンドル軸6と連動歯車機構7及びクラッチ機構8を介して連動するように連結されている。 【0008】またスプール4の後方における側板2・3間にはハンドル軸6と連動して回動するトラバースカム軸9が架設され、該トラバースカム軸9に係合ピン10で係合する係合部材11が前記トラバースカム軸9の周囲に設けられた案内筒12上に往復摺動自在に嵌着されていると共にリール本体1の脚部13上に回動可能に軸着された伝達杆14の後端が長孔14′を介して前記係合部材11に嵌合し前端の上側にスプール4の前方に位置する釣糸挿通部材15が止着されていることによってレベルワインド装置を構成している。 【0009】しかして前記釣糸挿通部材15は、上向きに開口され、かつ上部に上方に向け広く拡開した釣糸誘導部16を有する釣糸挿通部17と、前記釣糸誘導部16の上端外側に夫々延設された水平状の釣糸案内部18とで構成され、特に前記釣糸案内部18は平面的に見て弧状に形成され、夫々その外端部は側板2・3に形成された弧状の嵌入孔19に夫々出入自在に夫々嵌合しており、釣糸挿通部材15の左右往復動により釣糸案内部18の外端が嵌入孔19から脱れないように構成されている。 【0010】前記釣糸挿通部17の釣糸誘導部16は図2に見られるように釣糸案内部18の内端に向け略直線状に拡開形成されているが、凹状又は凸状の緩い彎曲状に形成することもできる。なお図中20は保護カバー、21はクラッチ機構8のクラッチレバーである。 【0011】従ってこの実施例においてクラッチ機構8を切ってスプール軸5を回転自在の状態で釣糸を放出すると、スプール4から釣糸挿通部17に挿通されている釣糸は放出操作によって釣糸挿通部17の上部の広い釣糸誘導部16を通って上部に解放され可及的に少ない抵抗によって繰出されると共に釣糸放出後の巻き取りの操作によってスプール軸5及びトラバースカム軸9を回動せしめ伝達杆14によって釣糸挿通部材15をスプール4の前方において左右に弧状に往復動せしめると、放出されていた釣糸は釣糸挿通部材15と側板2・3との間に糸落ちすることなく左右に弧状に往復動する釣糸案内部18で移行案内されながら自動的に上向きに開口を有する釣糸挿通部17に導かれ、釣糸はスプール4に捲着されるものであり、この場合釣糸誘導部16は釣糸の移行案内作用を一層促進する。 【0012】図4乃至図6に示す実施例は、前記実施例において釣糸挿通部材15の釣糸案内部18の外端部を側板2・3内に嵌入する代りに側板2・3の縁部上側に形成された段部上面2′・3′において釣糸挿通部材15の左右往復動により釣糸案内部18の外端が段部上面2′・3′より脱れないように往復動自在に重合支持するように形成したものである。 【0013】更に図7乃至図10の実施例は、レベルワインド装置のトラバースカム軸9をスプール4の前方に配置して釣糸挿通部材15を係合部材11に直接設けて左右に直線状に往復動自在に形成し、また釣糸誘導部16の上端から夫々両側に直線状に延設された釣糸案内部18の外端には夫々伸縮筒22が嵌合され該伸縮筒22を夫々側板2・3の嵌入孔19内に移動自在に係止支持すると共に、前記伸縮筒22は付勢バネ22′により側板2・3の内側面2″・3″に付勢されると共に伸縮筒22の先端の係止部22″は釣糸案内部18外端に設けられた係止ピン18′に抜け止め係合するように構成されている。このようにすると往復動する釣糸挿通部材15が例えば図9のように左方に移動すると、右側の釣糸案内部18はその係止ピン18′が伸縮筒22内を左方に移動しその係止部22″に係合した後、付勢バネ22′に抗してこれを圧縮しながら伸縮筒22を側板3から引出し釣糸案内部18を伸張すると同時に左側の釣糸案内部18は付勢バネ22′が伸縮筒22を側板2内に付勢しながら伸縮筒22内に進入して縮小するものであり、このような釣糸挿通部17の一側の釣糸案内部18を伸張すると同時に他側の釣糸案内部18を縮小する作用を左右交互に反覆することにより、前記各実施例と同様に釣糸を釣糸案内部18′を介して釣糸を釣糸挿通部17に円滑に移行案内し、釣糸挿通部材15と側板2・3との間に釣糸が落ち込むのを防止しながら釣糸の放出及び巻き取りを行うものであって、釣糸挿通部材15の往復動ストロークを大きくすることができる。 【0014】なお上記各実施例は何れも釣糸挿通部17の上部に釣糸誘導部16を連設しているが、釣糸誘導部16を省略した釣糸挿通部17を使用することもできる。 【0015】 【発明の効果】本発明は釣糸放出時に釣糸がスプールフランジの外径より大きく広がって放出されても釣糸は釣糸挿通部の開口部から迅速かつ円滑に解放されて抵抗を可及的に受けることなく繰り出すことができ、釣糸の飛距離を増進できると共に釣糸の巻き取り時においても如何なる位置の釣糸もこれを釣糸案内部を介して釣糸挿通部に自動的かつ円滑に移行案内し釣糸が釣糸案内部材と側板との間に落ち込むことを確実に防止してスプールに円滑確実に巻き取ることができ、釣糸の放出から巻き取りまでの一連の魚釣り操作を円滑容易に行うことができると同時に釣糸の絡み及び損傷も防止でき、その耐久性を向上することができる。 【0016】特に前記釣糸挿通部の上部を、上方に向け広く拡開した釣糸誘導部に形成したときは、釣糸放出時の釣糸挿通部からの上方解放作用及び釣糸巻き取り時の釣糸の釣糸挿通部への移行案内作用を一層円滑容易に行うことができ、釣糸の飛距離及び釣糸の耐久性を一層向上することができる。 【0017】しかも釣糸挿通部材の釣糸案内部を側板内又は側板上において移動自在に支持するときは、釣糸の釣糸挿通部への移行案内はもとより釣糸挿通部材を側板間において両側から安定性よくかつ強固に案内保持でき、他物の衝撃による損傷を防止してその強度の向上を図ることができると共に釣糸の絡み付きも一層確実に阻止することができる。 【0018】更にレベルワインド装置における釣糸挿通部材とトラバースカム軸とをスプールの前後に分離配置するときは、リール全体のバランスの保持、スペースの有効利用、海水、ゴミ等のトラバースカム軸への付着防止を図りながら同時に分離配置された釣糸挿通部材の強度強化も行うことができ、リールの操作性及び耐久性を向上することができる。 【0019】また釣糸挿通部材の釣糸案内部を伸縮自在に形成したときは、釣糸挿通部材の往復動ストロークを大きくでき、釣糸挿通部をスプールの釣糸巻着幅の全長に適確に対向せしめて、釣糸をスプールに整然と平行に巻着できると共にリールのコンパクト化も図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月5日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】横田 実久
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| 【公開番号】 |
特開平11−75640 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−256169 |
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