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【発明の名称】 照明装置付き水槽
【発明者】 【氏名】中村 和

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水槽の外部にて、底部より下方の位置に光源及びこれに対する集光装置を設け、集光した光線を上部に導く透明素材からなる光導部を設け、該光導部の上部は、水槽が水を充満した場合の水面の位置より上側に位置しており、かつ進行して来た光を下方の水槽側に反射する反射面を有していることに基づく照明装置付き水槽。
【請求項2】 光導部の上部が、放光面が下方を向くように順次湾曲しており、かつ湾曲した外側表面に反射面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の照明装置付き水槽。
【請求項3】 光導部の上部において、反射面を透明素材の上下方向の両側に設けたことを特徴とする請求項1記載の照明装置付き水槽。
【請求項4】 透明素材からなる光導部が、水槽の枠を兼用していることを特徴とする請求項1記載の照明装置付き水槽。
【請求項5】 水を循環させる為の回転翼を底床砂の下部に設け、該回転翼に対する駆動源を、水槽の外部にて底部より下方の位置に設置することを特徴とする請求項1記載の照明装置付き水槽。
【請求項6】 透明素材の内側を空洞状とし、該空洞状の透明素材中に水槽の水を循環させることを特徴とする請求項1記載の照明装置付き水槽。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海水魚、淡水魚等を飼育する水槽において、その照明装置の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、図1(a)に示すように、魚を飼育する水槽1における照明を行う光源3は、上蓋に取り付けるか、図1(b)に示すように、上部において懸垂状態に設ける構成が採用されている。
【0003】しかしながら、このような構成では、メンテナンスや餌の供給の際、落下する危険性があり、他方、上側から魚を観察する際、障害となりかねない。
【0004】他方、図1(c)に示すように、水槽1の下部側面に光源3を設置する構成も採用されているが、魚の鑑賞は上部側面から行なわれるにも拘らず、光線が魚の下方側部を照射し、上部側部から照射を行っていないので、照明効果及び美観において劣ることになる。
【0005】
【発明が解決を必要とする課題】本発明は、水槽における照明装置に関する従来の欠点を克服し、光源等の照明器具を水槽の上部に設けずして、上側から光の照射を可能とする照明装置付き水槽を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】前記の目的を達成する為、本発明の構成は、水槽の外部にて、底部より下方の位置に光源及びこれに対する集光装置を設け、集光した光線を上部に導く透明素材からなる光導部を設け、該光導部の上部は、水槽が水を充満した場合の水面の位置より上側に位置しており、かつ進行して来た光を下方の水槽側に反射する反射面を有していることに基づく照明装置付き水槽からなる。
【0007】
【作用】図2(a)に示すように、本発明においては、光源3を水槽1の底部より外の下部に設け、集光装置4によって集光した光を上方に伸張している透明素材からなる光導部2に導いている。
【0008】図2(a)に示すように、透明素材の片面を集光レンズ4として形成し、光導部2が集光レンズ4を兼用しているが、本発明ではこのような構成に限定される訳ではなく、例えば図2(b)に示すように、光導部2と独立した集光装置4を採用する構成も含まれる。
【0009】光源3から発する光を効率的に集光するには、図2(a)、(b)に示すように、光源3の周囲に反射面5を設け、反射光から反射した光をも集光の対象とすると良い。
【0010】特に、図2(b)に示すように、反射面5として断面放物線形状の構成を採用し、かつ当該放物線の焦点の位置と光源3の中心位置とを一致させるならば、反射鏡5から反射した光は、平行光線をなして、集光レンズ面4に投光されることになり、正確かつ効率的な集光ができる。
【0011】光導部2を形成する透明素材中に透光された光線は、透明素材中を上方に進行するが、進行中に透明素材の壁を照射したとしても、当該光の該壁に対する入射角は、大抵の場合、光が透明素材の外側に屈折して出射するのに必要な最低限度の角度である臨界角よりも大きくなるように設計することが可能である為、上部に進行する過程では、大抵の場合、光線は透明素材の側面から外部に出光せずに反射されながら上方に進行することになる。
【0012】光導部2の上部においては、前記のように、反射面6を設けているが、図2(a)の場合には、先端をなす放光面21が下方を向くように透明素材を上部において順次湾曲させ、湾曲した外側表面に反射面6を設けている。このような形状の反射面6においては、反射光は透明素材の湾曲した面、又は先端の放光面21から下方に照射されることになる。
【0013】反射面6を透明素材の上部に塗布する場合の形状は、図2(a)に限定される訳ではなく、例えば図3(a)に示すように、透明素材が断面略半円形状とするような形状も当然採用し得る。
【0014】更には、反射面6として、例えば図3(b)に示すように、透明素材が離れた独立した位置に反射鏡を設ける構成も採用することができ、この場合においても、反射光は必然的に下方の水槽側に照射されることになる。
【0015】反射面6を透明素材から離れた独立した位置に設ける反射鏡としては、図3(b)とは別に、例えば図3(c)に示すように、円弧状に窪んだ面を採用することもできる。
【0016】このように、本発明においては、透明素材を光導部2として光源3からの光を水槽1の上方に導き、上部の反射鏡6による反射光によって、下方の水槽面1を照射することを基本的な作用としている訳である。
【0017】このような透明素材としては、プラスチック、ガラス、水晶等いずれも採用され得る。
【0018】更には、有色透明及び無色透明の何れも可能であるが、有色透明の場合には、透明素材のカラーによる光線が水槽1に透過されることになる。
【0019】光導部2の上部における反射面6及び光源付近の反射面5としては、通常アルミニウム蒸着面を使用することが多いが、必ずしもアルミニウム蒸着面に限定される訳ではない。
【0020】
【実施例1】実施例1においては、図4に示すように、透明素材からなる光導部2を水槽壁面と兼用させている(尚、図4では、図2(a)の場合と同様、透明素材が集光装置4を兼用しており、かつフレネルレンズ面を形成している。)。
【0021】これによって、光源3からの光は、水槽壁面を介して上方に進行し、上部の反射鏡6によって下方の水槽面1に反射されることになる。
【0022】一般に、従来技術による水槽では、常時水槽内の水を循環させる為の装置もまた、水槽の上面に設けることが多いが、実施例1においては、水槽1内の水を循環させる回転翼8を濾過層7の下方において回転させ、しかも回転の駆動源(モーター)9を水槽1の外部にて底部より下方の位置に設けるならば、水槽1としては、上部に光源3及び循環装置の何れもが存在しない構成とすることが可能となり、メンテナンス及び美観のうえで極めて好ましい効果を発揮することができる。
【0023】
【実施例2】実施例2では、図5に示すように、反射面6を透明素材の上下方向を基準として、その両側(前方向及び後方向)に設けた構成を示す。
【0024】これによって、光を広く分散させると共に、実施例1のように、透明素材が水槽の壁を構成している場合には、一方側の放光面21からの放光によって照明装置付き水槽1自体が、ライトスタンドとしての機能を兼用することができる。
【0025】
【実施例3】実施例3では、図6に示すように、透明素材の内側を空洞状態とし、回転翼8によって該透明素材の下方から循環水を圧入させて、透明素材の空洞中にて水を上昇させ、上部の光透過面から水を下方に落下させている。
【0026】実施例3では、水を透明素材の下方から圧入する為、図2(a)に示すように、透明素材自体を集光装置4とすることはできず、図2(b)に示すように、別途集光装置4を設けることを必要とする。
【0027】実施例3においては、放光面21から水が落下すると共に(下方への実線矢印でこれを示す。)、光の照射も行なわれ(下方への点線矢印によってこれを示す。)、水の落下方向の変動に伴い、光の照射方向も影響を受け、極めてダイナミックな変動を伴う光の照射も行なわれることになり、従来の照射とは異なり、幻想的な雰囲気による照射効果を達成することができる。
【0028】
【発明の効果】以上の如き本願の発明では、水槽において上部に格別の照明器具を設けずに、しかも水槽を上面から光の照射を行なうことが可能となるが、これによってメンテナンス上極めて便利であるばかりか、美観のうえでも効率的な光の照射を行なうことができる。
【0029】しかのみならず、実施例1、実施例2、実施例3のような各構成を付加することによって、更なるメリットを付加することも可能である。
【0030】このように、本願発明は、水槽における照明の構成を改善するうえで、画期的なものであり、その価値は絶大である。
【0031】
【出願人】 【識別番号】593124406
【氏名又は名称】株式会社広瀬
【出願日】 平成9年(1997)8月29日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】赤尾 直人
【公開番号】 特開平11−75620
【公開日】 平成11年(1999)3月23日
【出願番号】 特願平9−273221