| 【発明の名称】 |
汚物回収処理容器、収納カセット、および運搬具 |
| 【発明者】 |
【氏名】長谷川 孝典
【氏名】佐藤 浩文
【氏名】武藤 観士
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| 【要約】 |
【課題】汚物回収の際の使い勝手がよく、回収した汚物を持ち歩いても人目をはばからず、回収した汚物の処理に手間がかからず、汚れても簡単に廃棄処理できる汚物回収処理容器を提供する。
【解決手段】汚物回収処理容器1は、小麦を原料とする生地を焼成した最中の皮状のものから構成され、着色料及び香料を含んだ水溶性のものである。この汚物回収処理容器1を用いると焼成されているので型くずれせず、スコップ等により簡単に糞を回収できる。また、着色されているので、持ち歩いても糞を回収するものであるとわからないので、ファッション性がある。さらに、回収した犬の糞は汚物回収処理容器1ごと水洗式のトイレに流すかあるいは土に埋め処理することができるので、糞と汚れた汚物回収処理容器1の処理を迅速且つ簡単にできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 汚物を回収するための汚物回収処理容器であって、デンプン質材料を原料とする生地を焼成した水溶性材料からなることを特徴とする汚物回収処理容器。 【請求項2】 請求項1記載の汚物回収処理容器において、前記デンプン質材料は、穀物であることを特徴とする汚物回収処理容器。 【請求項3】 請求項2記載の汚物回収処理容器において、前記穀物は、小麦であることを特徴とする汚物回収処理容器。 【請求項4】 請求項1〜3何れか記載の汚物回収処理容器において、前記水溶性材料は、飲食しても安全な着色料を含有することを特徴とする汚物回収処理容器。 【請求項5】 請求項1〜4何れか記載の汚物回収処理容器において、前記水溶性材料は、香料を含有することを特徴とする汚物回収処理容器。 【請求項6】 汚物を収納するための開口部の面積が底面部の面積よりも広く形成された請求項1〜5何れか記載の汚物回収処理容器に直接手を触れることなく持ち運ぶための収納カセットであって、汚物回収処理容器の周囲側面を被覆し、かつ、該周囲側面に沿って上下方向に突出するように形成された本体と、該本体の外壁に本体を持ち運び可能に取り付けられた取手部とを備えることを特徴とする収納カセット。 【請求項7】 請求項6記載の収納カセットを出し入れ可能に形成された収納口を側面に備え、該収納カセットの全面を覆って収納可能な収納容器と、前記収納口を備える側面以外の前記収納容器の一対の側面に、前記収納容器の上面を渡して取り付けられた吊部とからなることを特徴とする運搬具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、汚物を回収するための汚物回収処理容器に関する。 【0002】 【従来の技術】昨今のペットブームに伴い、ペットとして飼われる犬の数が増加している。そして、犬の散歩中に排泄された犬の糞が道端に放置されることが多くなった。この道端に放置された犬の糞は、犬の糞が放置された道端に住む住人や、その道を利用する通行人にとって、犬の糞が存在することが自体がそもそも心地よいものではなく、悪臭も発生するので、非常に迷惑な存在であった。そのため「糞害」なる造語が作られるなど、放置された犬の糞の処理が、社会問題として認知されるようになった。 【0003】そこで、各自治体では、犬の飼い主に糞の後始末を徹底させるべく、条例を制定するなど様々な形で公報・監視活動を行った。その結果、犬の飼い主には、マナーとして犬を散歩に連れ出す際、犬の糞を処理せねばならないとの考えが定着し、犬の糞が道端に放置されることが少なくなった。 【0004】このような背景のもと、犬の飼い主は、犬を散歩に連れ出す際、一般にビニール袋(買物等のとき、各店舗が用意している買物用の袋)を使って犬の糞を回収しているので、以下ビニール袋を使った犬の糞の回収方法について説明する。尚、時系列に従って、犬の糞を回収して、回収した犬の糞を処理するまでの手順を、番号を付して説明する。 【0005】まず、犬を散歩に連れ出すとき、犬の飼い主は、ビニール袋とスコップを携帯する。そして、■犬が散歩中に道端等に糞を排泄すると、スコップで犬の糞をすくいあげ、ビニール袋の口を開け回収し、■散歩終了まで持ち歩く。■散歩終了後、犬の飼い主は、便所に犬の糞を流して処理するため、ビニール袋から犬の糞を便器等に廃棄する。■そして、犬の糞を回収して汚れたビニール袋を通常生ゴミ等と一緒に捨てるなどしていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、犬が排泄した糞をスコップにてすくい上げてビニール袋に回収する際(■のとき)、糞は通常略楕円形をしているのでスコップの上で転がり、またビニール袋の口は、片手でスコップを持っているのでうまく開口できない。そのため犬の糞をビニール袋になかなか回収できず、時には犬の糞をビニール袋に入れ損ねて、犬の糞がビニール袋の口を持っている手に直接当たることがあるなど使い勝手が悪く、不衛生でもあった。 【0007】また、回収した犬の糞をビニール袋に入れて持ち歩くと(■のとき)、中に糞を入れていることが一目で他人に分かってしまったり、あるいは、悪臭が発生することによって、糞を携帯していることを他人にすぐ感ずかれてしまう。従って、犬の飼い主にとって犬の糞を回収したビニール袋を持ち歩くことは、人目をはばかることであった。 【0008】一方、散歩終了後、汚物を水洗トイレ等に廃棄する際、(■のとき)、ビニールの開口部分を下にして、糞をビニール袋の中から便器内に放棄する。このとき、例えビニールの上からでも糞を触ると不快であるので、ビニールの上から糞を触らないよう処理せねばならないが、例えば粘性のある糞はなかなか袋から外に出ず、糞を放棄するのに非常に手間がかかり面倒であった。 【0009】また、糞を処理した後の汚れたビニール袋は(■のとき)、開口部の辺りに糞がついていたりして、直接ビニール袋に触ることがためらわれる。しかし、そのままほっておくと特に夏場等は腐って異臭を放つので、処理をなるべく早く行わねばならない。ところが、ビニールは焼却すると有害物質を排出するし、土に埋めても分解されることはないので、ゴミ処理の日(週1度程度)を待って回収してもらう他に廃棄処理の方法がなかった。 【0010】そこで、本発明では、汚物回収の際の使い勝手がよく、汚物を回収したものを持ち歩いても人目をはばからず、回収した汚物の処理に手間がかからず、また、汚れても簡単に廃棄処理できる汚物回収処理容器を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、汚物を回収するための汚物回収処理容器であって、デンプン質材料を原料とする生地を焼成した水溶性材料からなることを特徴とする。 【0012】この請求項1記載の汚物回収処理容器は焼成されているので、入口が広く固定され、ビニール袋のように型くずれしない。従って、スコップや火ばさみ等を用いて汚物回収処理容器内に汚物を回収するとき、汚物回収処理容器を地面に置いた状態で汚物を回収することができる等、ビニール袋等に回収する場合に比べはるかに使い勝手がよい。また、汚物回収処理容器に直接手を触れずに汚物を簡単に回収できるので、汚物が直接手に触れる恐れがなく、衛生的である。 【0013】また、請求項1記載の汚物回収処理容器は焼成されているので、例えば、汚物として犬の糞を回収する際、犬等が排泄の態勢になったとき、排泄される位置に汚物回収処理容器を配置するだけで、排泄される糞を汚物回収処理容器に直接回収することもできる。 【0014】尚、請求項1記載の汚物回収処理容器は水溶性であるが、焼成して水分を抜いてあるので、汚物に含まれた水分を多少吸収しても型くずれしない。次に、請求項1記載の汚物回収処理容器は焼成されているので、散歩終了後に汚物を処理する際、汚物回収処理容器を裏返すだけで汚物を便器等に手早く廃棄処理でき、また、汚物回収処理容器があまり汚れていなければ何度でも繰り返し使用できる。また、汚物回収処理容器は水溶性であるので、糞により汚れていればそのまま水洗トイレに流すことができるので、汚れた汚物回収処理容器の処理も非常に簡単に素早くできる。さらに、汚物回収処理容器に糞を収納したまま水洗トイレ等に流すこともできる。 【0015】一方、請求項1記載の汚物回収処理容器は、デンプン質材料を原料とする生地から形成されているので、土中に埋めれば分解され肥料となる。従って、汚れた汚物回収処理容器は土に埋めて処理でき、しかも自然にやさしい。また、汚物回収処理容器はデンプン質材料から構成されているので、焼却処理してもビニール袋のように、有害な物質を排出することはなく、自然にやさしい。 【0016】尚、請求項1記載の汚物回収処理容器に用いているデンプン質材料は、例えば、請求項2に記載の穀物(とうもろこし、米等)、麦(大麦、ライ麦等)を始め、その他比較的デンプンを多く含んでいる芋(馬鈴薯、薩摩芋等)、豆(大豆、空豆等)などでもよい。穀物のなかでも特に請求項3記載の小麦は、餅米から製作される最中の皮のように加工すれば、汚物回収処理容器として最も好適な材料である。 【0017】この様な材料で構成された汚物回収処理容器は、犬や幼児等が誤って口に入れても害はないので、安全である。尚、デンプン質材料としては、水溶性を損なわず、土中に埋めても分解されるものであればどのようなものを含んでもよく、複数のデンプン質材料を多く含んでもよい。 【0018】但し、ポリエチレン等の樹脂原料は含まないことが好ましい。すなわち、ポリエチレン等の樹脂原料を混ぜると耐水性の高い容器ができるが、土中に埋めて処理するとポリエチレン等が分解されずに残り、また、焼却すると有害な物質を排出し、さらには水溶性が損なわることにより、水洗トイレ等に流すとパイプつまりの原因になるといった問題を引き起こす可能性が非常に高くなるからである。 【0019】次に、請求項4記載の発明では、請求項1〜3何れか記載の汚物回収処理容器において、前記水溶性材料は、飲食しても安全な着色料を含有することを特徴とする。この請求項4記載の汚物回収処理容器は、飲食しても安全な着色料(例えば、食品衛生法認可の合成着色料等)により装飾されているため、見た目に汚物回収処理容器と分からないばかりか、ファッショナブルであり且つ清潔感を感じさせる。 【0020】従って、汚物回収処理容器を持ち歩いても、一見しただけでは汚物を処理するものと他人には分からないので、人目をはばかることなく持ち歩くことができる。また、着色料は飲食しても安全なものであるので、犬や子供が誤って食してしまっても害はない。 【0021】次に、請求項5記載の発明では、請求項1〜4何れか記載の汚物回収処理容器において、前記水溶性材料は、香料を含有することを特徴とする。この請求項5記載の汚物回収処理容器のように香料を含んでおけば、汚物の悪臭を和らげるので、汚物を回収した汚物回収処理容器を持ち歩いても、他人に不快感を与えない程度に悪臭を抑えることができる。 【0022】次に、請求項6記載の発明は、汚物を収納するための開口部の面積が底面部の面積よりも広く形成された請求項1〜5何れか記載の汚物回収処理容器に直接手を触れることなく持ち運ぶための収納カセットであって、汚物回収処理容器の周囲側面を被覆し、かつ、該周囲側面に沿って上下方向に突出するように形成された本体と、該本体の外壁に本体を持ち運び可能に取り付けられた取手部とを備えることを特徴とする。 【0023】この請求項6記載の収納カセットは、汚物を回収する際、汚物回収処理容器を収納した収納カセットの取手部を把持して片手に持ち、もう一方の手で火ばさみ等を持ち、火ばさみによって汚物を汚物回収処理容器内に処理しても、直接汚物回収処理容器に触れずに汚物を回収できるので、衛生的であり、使い勝手もよい。 【0024】また、汚物を収納するための開口部の面積が底面部の面積よりも広く形成された汚物回収処理容器の周囲側面を被覆可能に形成されているので、収納カセットの取手部を持って逆さにするだけで、汚物回収処理容器をトイレ等に廃棄することができる。 【0025】さらに、後述する運搬具の収納容器に収納カセットを収納したとき、収納カセットは、汚物回収処理容器の周囲側面に沿って上下方向に突出するように形成されているので、底面部が収納部の底面に対し浮かんで配置され、開口部が収納容器の天井部分に対し間隔をおいて配置される。従って、この収納カセットは、収納容器内に収納した場合、汚物が多少水分を含んでいて汚物回収処理容器の底面部が軟らかくなって変形しても、すぐに収納容器の底面部分に接触することがなく、また、開口部方向についても汚物が収納容器の天井部分に接触し難いので、収納容器の内部を汚し難い。 【0026】次に、請求項7記載の発明は、請求項6記載の収納カセットを出し入れ可能に形成された収納口を側面に備え、該収納カセットの全面を覆って収納可能な収納容器と、前記収納口を備える側面以外の前記収納容器の一対の側面に、前記収納容器の上面を渡して取り付けられた吊部とからなることを特徴とする運搬具である。 【0027】この請求項7記載の運搬具は、通常ケーキを収納する箱のように、吊部を持って手でぶら下げて持ち運びできるように構成されているので、非常にファッション性が高く、しかも、収納カセット前面を覆って収納可能なので、外から見ただけでは、汚物回収処理容器内に汚物が回収されているか否か知られることがないので、人目をはばかることなく犬の散歩を行うことができる。 【0028】 【発明の実施の形態】以下に本件発明の実施例の汚物回収処理容器1、収納カセット2及び運搬具3について説明する。図1(a)は汚物回収処理容器1の斜視図、図1(b)は汚物回収処理容器1の平面図、図1(c)は汚物回収処理容器1の側面図、図2(a)は汚物回収処理容器1を収納する収納カセット2の斜視図、図2(b)は図2(a)のA−A’断面図、図3は収納カセットを収納する運搬具3の展開斜視図である。 【0029】まず、汚物回収処理容器1について説明する。汚物回収処理容器1は、小麦を原料とする生地を焼成して作られており、一般に最中の皮として知られている材料に類似するものである。この汚物回収処理容器1は、汚物回収処理容器1を作成するための型の中に、小麦粉、着色料及び香料とを混合した生地を流し込み焼成することにより製造される。 【0030】汚物回収処理容器1は、図1(a)に示すように円錐台状の容器であり、その大きさは、図1(b)及び図1(c)に示すように、開口部11の直径aが140mm、底板12の直径が110mm、周囲側面14の高さcが48mmである。 【0031】また、汚物回収処理容器1の底板12には、直線状凸部16が縦横に形成されており、固形状の糞であれば、この直線状凸部16上に乗って底板12には直接触れないので、糞で汚れる底板12の面積が最小限に抑えられる。次に、収納カセット2について説明する。 【0032】汚物回収処理容器1は、図2(a)に示すように、収納カセット2に収納して使用される。収納カセット2は、図2(b)に示すように、汚物回収処理容器1の周囲側面14を被覆し、かつ、周囲側面14に沿って上下方向に突出するように形成された帯状の本体21と、本体21の外壁に本体21を持ち運び可能に取り付けられた取手部23とを備えている。この収納カセット2は、本体21の上部及び下部が開口しており、以下、上部の開口部分を上部開口部27、下部の開口部分を底部開口部25と呼ぶ。 【0033】この収納カセット2に汚物回収処理容器1を収納すると、図2(b)に示すように、汚物回収処理容器1は、その底板12より収納カセット2の底部開口部25が隙間αだけ突出すると共に、その開口部11より収納カセット2の上部開口部27が隙間βだけ突出するような配置で、収納カセット2に収納される。 【0034】尚、取手部23が取り付けられた位置に対向する本体21部分の底部開口部25側には、運搬具3への収納を容易にするための切込29が設けられている。次に運搬具3について説明する。運搬具3は、図3に示すように、汚物回収処理容器1を収納する収納カセット2を出し入れ可能に形成された収納口35を備え、収納カセット2をその全面を覆った状態で収納可能な収納容器31と、収納口35に隣接する両側面に、収納容器31の上面を渡して取り付けられた吊部33とから構成されている。 【0035】また、収納口35には、収納口35を開閉可能な蓋37が設けられている。尚、吊部33は、取り外し可能に構成してもよい。以上の様に構成された汚物回収処理容器1、収納カセット2及び運搬具3は、次の様に使用する。 【0036】まず、道端に犬が糞を排泄したら、犬の飼い主は、運搬具3から収納カセット2を取り出し、片手で取手部23を把持して収納カセットを持ち、もう一方の手でスコップを使って糞をすくい、汚物回収処理容器1内に犬の糞を回収する。そして、この汚物回収処理容器1が収納されている収納カセット2を運搬具3に収納して蓋37を閉じ(図4参照)運搬具3を散歩終了まで携帯する。 【0037】そして、便所等の廃棄場所にて、運搬具3から収納カセット2を取り出し、図5に示すように、収納カセット2の取手部23を持って裏返せば、回収した犬の糞は汚物回収処理容器1ごと廃棄場所に廃棄される。すると、汚物回収処理容器1は水溶性で水に漬ければ溶けるので、水洗式の便器等に廃棄した場合でも、水を流せば、糞ばかりでなく糞で汚れた汚物回収処理容器1も問題なく処分される。 【0038】また、汚物回収処理容器1は小麦を原料とした生地でできているので、土中に廃棄した場合には、糞ばかりでなく糞で汚れた汚物回収処理容器1も自然に分解され土中に還元廃棄処理される。なお、本体21が汚物回収処理容器1の周囲側面14に沿った形状に形成されており、収納カセット2の本体21を両側から挟み込むように押すと、汚物回収処理容器21が上部開口部27の方向に迫り出してくるので、汚物回収処理容器1を収納カセット2から簡単に取り出すことができる。 【0039】従って、汚物回収処理容器1が余り汚れていない場合は、本体21を押して迫り出してきた汚物回収処理容器1の周囲側面14を持って汚物だけを破棄し、汚物回収処理容器1を繰り返し使用してもよい。以上説明したように、本実施例の汚物回収処理容器1、収納カセット2及び運搬具3を用いると以下のような効果がある。 【0040】まず、汚物回収処理容器1は焼成されているので、開口部11が広く固定され、ビニール袋のように型くずれしない。従って、スコップや火ばさみ等を用いて汚物回収処理容器1内に汚物を回収するとき、汚物回収処理容器1を地面に置いた状態で糞を回収することができる等、ビニール袋等に回収する場合に比べはるかに使い勝手がよい。また、汚物回収処理容器1に手を触れずに糞を簡単に回収できるので、糞が直接手に触れる恐れがなく、衛生的である。 【0041】また、汚物回収処理容器1は焼成されているので、糞を回収する際、犬が排泄する態勢になったとき、排泄される位置に汚物回収処理容器1を配置するだけで、糞を汚物回収処理容器1に直接回収することもできる。尚、汚物回収処理容器1は水溶性であるが、焼成して水分を抜いてあるので、糞に含まれた水分を多少吸収しても型くずれしない。 【0042】次に、汚物回収処理容器1は焼成されているので、散歩終了後に糞を処理する際、汚物回収処理容器1を裏返すだけで便器等に手早く廃棄処理でき、あまり汚れていなければ何度でも繰り返し使用できる。また、汚物回収処理容器1は水溶性であるので、糞により汚れていればそのまま水洗トイレに流すことができるので、汚れた汚物回収処理容器1の処理も非常に簡単に素早くできる。さらに、収納カセット2を裏返すだけで、汚物回収処理容器1に糞を収納したまま水洗トイレ等に流すこともできる。 【0043】また、汚物回収処理容器1の底板12には、直線状凸部16が縦横に形成されており、固形状の糞であれば直線状凸部16上に乗って底板12に直接付かないので、底面12が糞で汚れる面積を最小限に抑えることができる。一方、汚物回収処理容器1は、小麦を原料とする生地から形成されているので、土中に埋めれば分解され肥料となる。従って、汚れた汚物回収処理容器1は土に埋めて処理でき、しかも自然にやさしい。 【0044】また、汚物回収処理容器1は小麦から構成されているので、焼却処理してもビニール袋のように、有害な物質を排出することはなく、自然にやさしい。次に汚物回収処理容器1は、飲食しても安全な着色料(例えば、食品衛生法認可の合成着色料等)により装飾されているため、見た目に汚物回収処理容器1と分からないばかりか、ファッショナブルであり且つ清潔感を感じさせる。 【0045】従って、汚物回収処理容器1を持ち歩いても、一見しただけでは糞を処理するものと他人には分からないので、人目をはばかることなく持ち歩くことができる。また、着色料は飲食しても安全なものであるので、犬や子供が誤って食してしまっても害はない。 【0046】次に、汚物回収処理容器1のように香料を含んでおけば、汚物の悪臭を和らげるので、糞を回収した汚物回収処理容器1を持ち歩いても、他人に不快感を与えない程度に悪臭を抑えることができる。次に、収納カセット2は、糞を回収する際、汚物回収処理容器1を収納した収納カセット2の取手部23を把持して片手に持ち、もう一方の手で火ばさみ等を持ち、火ばさみによって汚物を汚物回収処理容器1内に処理しても、直接汚物回収処理容器1に触れずに糞を回収できるので、衛生的であり、使い勝手もよい。 【0047】また、収納カセット2の取手部23を持って逆さにするだけで、汚物回収処理容器1をトイレ等に廃棄することができるので、廃棄処理が非常に簡単である。さらに、運搬具3の収納容器31に収納カセット2を収納したとき、収納カセット2は、汚物回収処理容器1の周囲側面14に沿って上下方向に突出するように形成されているので、底板12が収納容器31の底面に対し間隔αだけ浮かんで配置され、開口部11が収納容器31の天井部分に対し間隔βをおいて配置される。従って、この収納カセット2は、収納容器31内に収納した場合、糞が多少水分を含んでいて汚物回収処理容器1の底板12が軟らかくなって変形しても、すぐに収納容器31の底面部分に接触することがなく、また、開口部11方向についても汚物が収納容器31の天井部分に接触し難いので、収納容器31の内部を汚し難い。 【0048】次に、運搬具3は、通常ケーキを収納する箱のように、吊部33を持って手でぶら下げて持ち運びできるように構成されているので、非常にファッション性が高く、しかも、収納カセット2全面を覆って収納可能なので、外から見ただけでは、汚物回収処理容器1内に汚物が回収されているか否か知られることがないので、人目をはばかることなく犬の散歩を行うことができる。 【0049】尚、上記実施例では、汚物回収処理容器1を小麦を原料とした生地を焼成したものを用いたが、餅米の変わりに、例えば、穀物(とうもろこし、米等)、麦(大麦、ライ麦等)、あるいはデンプンを多く含んでいる芋(馬鈴薯、薩摩芋等)、豆(大豆、空豆等)などから構成してもよい。 【0050】また、汚物回収処理容器1には、水溶性を損なわず、土中に埋めても分解されるものであればどのようなものを含んでもよく、餅米、とうもろこし、小麦、大麦、馬鈴薯、薩摩芋、大豆、空豆等を様々に組み合わせ合成したものでもよい。但し、ポリエチレン等の樹脂材料を含んではならない。 【0051】すなわち、ポリエチレン等の合成化学物資を混ぜると耐水性の高い汚物回収処理容器1ができるが、土中に埋めて処理する場合、ポリエチレン等が分解されずに残ってしまうし、水溶性も損なわれ、水洗トイレ等に流すとパイプつまりの原因になるからである。 【0052】次に、ファッション性を増すため、図6に示すような柄の入った袋Hに、汚物回収処理容器1を収納して持ち歩くようにしてもよい。尚、汚物回収処理容器1には、嫌気性微生物を含有させてもよい。嫌気性微生物を含有させると、土中に埋めれば、汚物回収処理容器1及び糞を分解して有用な肥料となるからである。 【0053】この嫌気性微生物としては、例えば、放線菌に属するものとして、例えばStrepto-mycessp.(ATCC 3004)、Streptoverticillium sp.(ATCC 23654)、Nocardia sp.(ATCC 19247)、Micromonospora sp.(ATCC 12452)、Rhodococcus sp. ;光合成細菌に属するものとして、例えばRhodopseudomonas sp.(R.sphaeroides) 、Rhodospirillum sp.(R.fulum) 、Chromatium sp.(C.okenii)、Chlorobium sp.(C.limicola): 乳酸菌 (乳酸生成菌) に属するものとして、例えばLactobacillus sp.(IFO 3070) 、Propionibacterium sp.(P. freudenreichii)、Pediococcus sp.(P.halophilus)、Streptococcus sp.(S. lactis 、S. faecalis);糸状菌に属するものとして、例えばAspergillus sp.(RIFY 5770 、RIFY 5024)、Mucor sp.(IFO8567) ;酵母に属するものとして、例えばSaccharomyces sp.(NRRL 1346 、Y 977)、Candida sp.(C. utilis)が挙げられる。そして、これらの微生物は2種以上組合せて用いることが好ましい。 【0054】このような嫌気性微生物を汚物回収処理容器1内に含有させても、汚物回収処理容器1が焼成され水分を殆ど含んでいないので、土中に埋設され水分を含むまでは、汚物回収処理容器1を構成する小麦を分解することはない。また、多少の水分を糞から吸収しても、散歩する程度の時間の間に分解されることはない。 【0055】尚、汚物回収処理容器1、収納カセット2及び運搬具3の形状は、上記実施例に限るものではない。例えば、汚物回収処理容器100及び収納カセット200を図7及び図8に示すように四角錘台状に形成してもよい。 【0056】図7は、汚物回収処理容器100、収納カセット200及び運搬具3の斜視図、図8(a)は、汚物回収処理容器100を収納した収納カセット200の斜視図、図8(b)は、汚物回収処理容器100及び収納カセット200の斜視図である。 【0057】この汚物回収処理容器100は、図8(b)に示すように、四角錘台状に形成された、底板120の1辺が95mm、開口部110の1辺が125mm、周囲側面140の高さ50mmの容器である。次に、収納カセット200は、図8(b)に示すように、汚物回収処理容器100を収納するために、上記実施例の収納部21が四角錘台状に形成されている。 【0058】そしてこの様に形成された汚物回収処理容器100を収納カセット200に収納し、図7の様に収納する。次に、本実施例の汚物回収処理容器1に用いた小麦を原料とした生地を焼成した材料を、図9に示すような、ポータブルトイレ50の汚物回収用バケツ52の材料としても有用である。 【0059】図9(a)は、ポータブルトイレ50に汚物回収用バケツ52を収納した様子を示す斜視図、ポータブルトイレ50から汚物回収用バケツ52を取り出した様子を示す斜視図である。ポータブルトイレ50は、幼児あるいは、お年寄り介護用のトイレであり、汚物回収用バケツ52を収納する収納部54と、便座56と、便蓋58とから構成された、公知のものである。 【0060】また、汚物回収用バケツ52は、本実施例の小麦を原料とした生地を焼成した材料で構成されるバケツ本体520と、バケツ蓋522とから構成されている。また、バケツ本体520の内側に、本実施例の小麦を原料とした生地を焼成した材料で構成した容器を重ねて使用してもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597126273 【氏名又は名称】有限会社コンパス
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】足立 勉 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−75605 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−238383 |
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