| 【発明の名称】 |
魚釣用リール |
| 【発明者】 |
【氏名】寺内 孝
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、糸巻径計測手段で計測した釣糸の糸巻径を基に糸張力を算出する糸張力計測装置を備えた魚釣用リールに関し、リール全体の軽量化を図った魚釣用リールを提供することを第一の目的とする。
【解決手段】スプール軸にかかる荷重を基に求めた軸トルクと糸巻径計測手段で求めた糸巻径から糸張力を演算するに当たり、糸巻径計測手段を、スプールの最大巻糸径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設定し、このレベルまで釣糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これらのスプールの回転数と規定巻径レベルまでの糸巻径の基礎データとで糸巻径計算式を決定した後、スプールの実回転数を基に糸巻径計算式を演算して実釣時の糸巻径を求めるものとした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 釣糸を介してスプール軸にかかる荷重を検出する荷重検出手段と、釣糸の繰出しや巻取りで変化するスプールの糸巻径を計測する糸巻径計測手段と、上記荷重検出手段の検出値を基に求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算する演算手段と、当該演算手段で演算された糸張力値を表示する表示器とからなる糸張力計測装置を備えた魚釣用リールであって、上記糸巻径計測手段は、スプールの最大巻糸径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設定し、当該規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これらのスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算実行して実釣時の糸巻径を求めるものであることを特徴とする魚釣用リール。 【請求項2】 釣糸を介してスプール軸にかかる荷重を検出する荷重検出手段と、釣糸の繰出しや巻取りで変化するスプールの糸巻径を計測する糸巻径計測手段と、上記荷重検出手段の検出値を基に求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算する演算手段と、演算手段で演算された糸張力値を表示する表示器とからなる糸張力計測装置を備えた魚釣用リールに於て、スプールに釣糸を案内するレベルワインド機構による釣糸のレベルワインド位置を検出するレベルワインド検出手段、又はスプールの回転角速度を検出する回転角速度検出手段の少なくとも何れか一方の検出手段を備え、上記演算手段は、レベルワインド検出手段で検出されたレベルワインド位置によって変化する釣糸の傾き角度に応じ設定された補正値と軸トルクと糸巻径とで糸張力を演算し、又は回転角速度検出手段によるスプールの回転角速度を基に軸トルクを換算補正して糸張力を演算することを特徴とする魚釣用リール。 【請求項3】 糸巻径計測手段は、スプールの最大巻糸径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設定し、当該規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これらのスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算実行して実釣時の糸巻径を求めるものであることを特徴とする請求項2記載の魚釣用リール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、糸張力計測装置を備えた魚釣用リールに関する。 【0002】 【従来の技術】ファイティング時の釣糸の糸張力を計測する魚釣用リールの糸張力計測装置として、従来、実公平8−3268号公報及び特開平8−103195号公報に開示されたものが知られている。実公平8−3268号公報に開示された糸張力計測装置は、スプールの巻取り駆動系に、スプールの釣糸繰出し方向への回転を規制するラチェット爪を有する一方向クラッチを装着すると共に、ラチェット爪によるスプールの回転阻止時に、当該ラチェット爪の揺動を規制するリール本体側の部材とラチェット爪との間に感圧手段を取り付けたもので、ラチェット爪による感圧手段への押圧力からラチェット爪に作用する荷重を知ることができるため、斯かる荷重に基づいてラチェット爪に作用するトルクを知り、糸張力を算出する。 【0003】然し、ラチェット爪に作用するトルクは、釣糸の張力によるスプールに作用するトルクとすることができるものの、同じトルクであってもスプールに巻回された釣糸の糸巻径によって糸張力は異なるため、この糸張力計測装置は、更にスプールに巻回される釣糸の糸巻径を検出する糸巻径検出手段をリール本体側に設け、感圧手段による検出結果を当該糸巻径検出手段の検出結果で補正して、その補正値を糸張力として報知手段により報知することを特徴としている。 【0004】一方、特開平8−103195号公報に開示された糸張力計測装置は、スプール軸の外周に接着され、スプール軸に印加されるトルクにより透磁率が変化する磁気歪み磁性薄帯と、スプール軸の外周近傍に設置され、スプール軸を励磁して磁束を通す励磁コイル及び糸張力の変化によって生ずる磁気歪み磁性薄帯の透磁率の差を検出する検出コイルと、上記励磁コイルに高周波電流を供給する発振回路とで構成される磁気歪み形トルクセンサと、釣糸の繰出しや巻取りで変化するスプールの糸巻径を計測する糸巻径計測手段と、上記検出コイルの誘起電圧から軸トルクを換算する換算手段と、当該換算手段で求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測されたスプールの糸巻径から糸張力を演算する演算手段と、演算手段で演算された糸張力値を表示する表示器とで構成されている。 【0005】而して、この糸張力計測装置によれば、釣糸に張力がかかってスプール軸に軸トルクが発生すると、磁気歪み形トルクセンサの磁気歪み磁性薄帯が歪んで検出コイルに直流電圧が現れるので、この直流電圧から換算手段が軸トルクを換算し、この軸トルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算手段が演算して、演算された糸張力値を表示器が表示することとなる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このように、上述した従来の糸張力計測装置は、何れも糸巻径計測手段で計測した釣糸の糸巻径を基に糸張力を算出しており、特開平8−103195号公報で開示された糸張力計測装置の糸巻径計測手段は、図20に示すようにリール本体1後方のサムレスト3の下部に装着した超音波発信器5と受信器7を用いてスプール9に巻回された釣糸11の糸巻径を計測するもので、発信器5と受信器7はスプール9の糸巻面13に対しV字状に配置された構造となっている。 【0007】そして、発信器5から発射された超音波が糸巻面13で反射して受信器7に届くまでの時間差tから、糸巻径計測手段は、超音波の空気中の速度v(331m/sec.)を基に糸巻面13までの距離dを、d=v×t×1/2の式で算出して、発信子5,受信子7とスプール軸15との距離cから糸巻半径rを、r=c−dの式で求めている。 【0008】そして、糸張力計測装置は、斯かる糸巻径半径rを基に、糸張力Fを、F=T/rの式で糸張力を求めている。尚、Tは換算手段が換算した軸トルクである。又、同様に実公平8−3268号公報に開示された糸張力計測装置にあっても、上記発信器5及び受信器7と同一構造の非接触式距離センサをリール本体に装着して糸巻径を計測している。 【0009】然し乍ら、これらの糸張力計測装置にあっては、上述の如き発信器5や受信器7をリール本体に装着した構造上、リール本体が嵩張ってリール全体が重くなってしまう欠点が指摘されていた。而も、上記発信器5や受信器7は電力消費が多く、容量の少ない電源を内蔵した手動リールにこれらを装着した場合、電源の消耗が著しかった。 【0010】又、図20に示すように、従来、この種の魚釣用リール17には、釣糸11をスプール9に均一に巻回するレベルワインド機構19が装着されているが、その釣糸案内部材19aによってスプール9の左右両端部に案内される釣糸11は、二点鎖線で示すようにスプール9の中央に案内される場合に対し釣竿側のガイド(図示せず)との間に角度が付いた状態となるため、ガイドや巻回された釣糸相互の摩擦等の作用で、実際に釣糸11にかかっている張力よりも低い糸張力値が検出され、実際の糸張力との間に誤差が生じてしまう虞があった。 【0011】更に又、スプール軸15が静止状態にあるときや或る一定の回転速度で回転しているときと、スプール33に加速度がついて回転速度が変化しているときとでは、釣糸にかかる糸張力が変化しているにも拘わらず、上述した検出コイルに現れる直流電圧が変わらないため、斯かる直流電圧に基づき換算手段が求めた軸トルクによって演算手段が演算した糸張力と実際の糸張力との間に誤差が生じ、又、静止状態にあるスプール軸15が回転し始めるとき糸張力が最も強く、回転速度が速くなって釣糸17の繰出し速度を超えると糸張力がなくなる等、スプール9の回転速度の変化に伴い糸張力も変化する。 【0012】そして、斯様に実際の糸張力と表示された糸張力値との間に誤差が発生してしまうと、ドラグ装置のドラグ力の設定が不適切となって、実釣時に釣糸17が切断されて魚に逃げられてしまう虞があった。本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、糸巻径計測手段で計測した釣糸の糸巻径を基に糸張力を算出する糸張力計測装置を備えた魚釣用リールに於て、リール全体の軽量化を図った魚釣用リールを提供することを第一の目的とする。 【0013】そして、本発明の第二の目的は、従来に比し精度の高い糸張力計測装置を備えた魚釣用リールを提供するものである。 【0014】 【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、釣糸を介してスプール軸にかかる荷重を検出する荷重検出手段と、釣糸の繰出しや巻取りで変化するスプールの糸巻径を計測する糸巻径計測手段と、上記荷重検出手段の検出値を基に求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算する演算手段と、当該演算手段で演算された糸張力値を表示する表示器とからなる糸張力計測装置を備えた魚釣用リールであって、上記糸巻径計測手段は、スプールの最大巻糸径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設定し、当該規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これらのスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算実行して実釣時の糸巻径を求めるものであることを特徴とする。 【0015】又、請求項2に係る発明は、釣糸を介してスプール軸にかかる荷重を検出する荷重検出手段と、釣糸の繰出しや巻取りで変化するスプールの糸巻径を計測する糸巻径計測手段と、上記荷重検出手段の検出値を基に求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算する演算手段と、演算手段で演算された糸張力値を表示する表示器とからなる糸張力計測装置を備えた魚釣用リールに於て、スプールに釣糸を案内するレベルワインド機構による釣糸のレベルワインド位置を検出するレベルワインド検出手段、又はスプールの回転角速度を検出する回転角速度検出手段の少なくとも何れか一方の検出手段を備え、上記演算手段は、レベルワインド検出手段で検出されたレベルワインド位置によって変化する釣糸の傾き角度に応じ設定された補正値と軸トルクと糸巻径とで糸張力を演算し、又は回転角速度検出手段によるスプールの回転角速度を基に軸トルクを換算補正して糸張力を演算することを特徴とする。 【0016】そして、請求項3に係る発明は、請求項2記載の魚釣用リールに於て、糸巻径計測手段は、スプールの最大巻糸径よりも小径な位置に規定巻径レベルを設定し、当該規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これらのスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算実行して実釣時の糸巻径を求めることを特徴としている。 【0017】(作用)請求項1に係る発明によれば、糸張力計測装置の演算手段は、荷重検出手段の検出値を基に求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算するに当たり、規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これらのスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算実行して実釣時の糸巻径を求め、この糸巻径と上記軸トルクとで糸張力を演算して、これを表示器に表示する。 【0018】そして、請求項2に係る発明によれば、糸張力計測装置の演算手段は、レベルワインド検出手段で検出されたレベルワインド位置によって変化する釣糸の傾き角度に応じ設定された補正値と軸トルクと糸巻径とで糸張力を演算し、又は回転角速度検出手段によるスプールの回転角速度を基に軸トルクを換算補正して糸張力を演算することとなる。 【0019】又、請求項3に係る発明によれば、演算手段は、荷重検出手段の検出値を基に求めた軸トルクと糸巻径計測手段で計測された糸巻径から糸張力を演算するに当たり、規定巻径レベルまで釣糸を巻き取った際のスプールの回転数と巻取り全長まで釣糸を巻き取った際のスプールの総回転数を回転数検出手段で検出し、これらのスプールの回転数及び規定巻径レベルまでの糸巻径の基礎データとスプール形状とで糸巻径計算式を決定した後、スプールの実回転数を基に当該糸巻径計算式を演算実行して実釣時の糸巻径を求め、この糸巻径を基に糸張力を演算する。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は請求項1の一実施形態に係る魚釣用リールの平面図、図2はその切欠き正面図を示し、図に於て、21は左右に側板23,25が取り付けられたリール本体で、当該リール本体21に装着された軸受27,29にスプール軸31を介してスプール33が回転可能に支持されており、スプール33の内周には、スプール33への釣糸35の最大巻径よりも小さな略半分の径に設定された規定巻径レベル37が刻設されている。 【0021】そして、図2に示すように側板25内に突出するスプール軸31には、当該スプール軸31に設けたクラッチ部39に係脱可能なピニオンギヤ41が相対回転可能且つその軸方向にスライド可能に取り付けられており、従来と同様、側板25に装着したクラッチレバー43を操作してクラッチ部39とピニオンギヤ41とのクラッチ係合をクラッチプレート45で解除すると、スプール33がスプールフリー状態となって、キャスティング動作で釣糸35がスプール33から繰り出されるようになっている。 【0022】又、図中、47は手動ハンドルで、そのハンドル軸49にはピニオンギヤ41に噛合するドライブギヤ51が相対回転可能に取り付けられており、手動ハンドル47の回転力がドライブギヤ51,ピニオンギヤ41を経てスプール軸31からスプール33に伝達され、そして、上述したようにクラッチレバー43によるクラッチOFF操作で、スプール33への手動ハンドル47の回転力が遮断されるようになっている。 【0023】そして、ドライブギヤ51とハンドル軸49は従来周知のドラグ装置53によって摩擦結合されており、ドラグ力の調節はハンドル軸49に回転可能に装着したスタードラグ55で行うようになっている。又、図1中、57は釣竿取付脚59を介して魚釣用リール61が装着された釣竿、63はスプール33前方のリール本体21上部に装着されたレベルワインド機構で、従来と同様、手動ハンドル47の回転操作に伴い、ドライブギヤ51に噛合するピニオン65に結合されたトラバースカム軸67が回転して釣糸案内部材69がスプール31の軸方向へトラバース運動することにより、釣糸35がスプール33に均一に巻回され、又、釣糸35の繰り出しに伴い、スプール33に巻回された釣糸35が均一に繰り出されるようになっている。 【0024】而して、本実施形態に係る魚釣用リール61は、上述した従来と同様の構成に加え、釣糸35にかかる糸張力を計測する糸張力計測装置と、釣糸35の糸長(繰出し量)を計測する糸長計測装置とを備えたものであるが、本実施形態に於ける糸張力計測装置は、先に本出願人が特開平8−103195号公報で開示した糸張力計測装置と基本的な構成を同じくし、又、糸長計測装置は本出願人が特開平5−103567号公報で開示したものと同一である。 【0025】以下、これらを説明すると、図3の如く側板23とリール本体21の上部前方には、防水構造を施した電池ケース71やICモジュール73が組み付けられており、ICモジュール73内にはLCD表示器75や図4に示す回路基板77が収納されている。そして、糸張力計測装置や糸長計測装置で計測された釣糸35の糸張力や糸長がLCD表示器75にデジタル表示されるようになっている。 【0026】図4は糸張力計測装置を構成する磁気歪み形トルクセンサの詳細を示し、図中、79,81は特開昭59−166827号公報で開示された磁気歪み磁性薄帯(以下「磁性薄帯」という)で、これらはスプール軸31の外周に接着されている。そして、図5に示すように当該磁性薄帯79,81は、夫々、スプール軸31の中心軸Oに対して45°及び−45°の方向に一軸磁気異方性が付与されており、45°と−45°のものが差動的に働くように配置されている。 【0027】而して、一般にスプール33が釣糸巻取り状態にあるとき、図4に示すようにピニオンギヤ41とドライブギヤ51の噛合部がスプール33の回転を抑える支点Pとなり、釣糸35に糸張力がかかると、スプール33と当該支点Pの略中間部でスプール軸31が捩じられる。そこで、上記磁性薄帯79,81は、スプール33とその回転を抑える上記支点Pの略中間部であるスプール33のクラッチ側側面33aに沿って、スプール軸31の外周に接着されている。 【0028】又、図4に於て、83はスプール軸31を中心としてスプール33のクラッチ側側面33aに設けた略円錐状のコイル収納部で、当該コイル収納部83内に、その形状に沿って円錐状に成形した継鉄85がスプール軸31と僅かな間隙(0.15mm)を開けて対向配置され、そして、当該継鉄85内に励磁と検出の両作用が可能なコイル87が、図6に示すようにスプール軸31の外周に近接して巻回されている。 【0029】尚、図6は同図(a)に示すスプール軸31の外周に近接して巻回された中心軸Oを共有する円筒状コイル87を、同図(b)の簡略化されたコイル87により表すことを述べたコイルの簡略表示法に関するものである。又、図5に於て、89は20KHzの励磁電流をコイル87に供給する発振回路で、当該発振回路89は図7に示すようにオペアンプ91を用いたRC発振回路であって、発振周波数20KHzで磁性薄帯79,81に磁化の差が生ずるだけの励磁電流を供給している。 【0030】而して、斯様に20KHzの励磁電流がコイル87に供給されると、図5に示すように磁束93が発生して磁性薄帯79,81に鎖交する。そして、励磁電流を磁性薄帯79,81の磁壁移動磁化過程を越えて強くすると、磁性薄帯79,81間に磁化の大きさに差が生じ、コイル87に磁化の差に比例した磁束が鎖交してスプール軸31のトルクに対応した誘起電圧が生ずるので、これをダイオード95や抵抗97,コンデンサ99からなる整流回路で直流電圧に整流して、磁気歪み形トルクセンサ101の出力端子103から回路基板77に出力するようになっている。 【0031】そして、回路基板77は、図8に示すようにマイクロコンピュータ105がこの直流電圧を検知し、所定の演算処理をしてLCD表示器75に糸張力値を表示する。即ち、図1に示すようにICモジュール37上の操作パネル107には糸張力表示スイッチ109が配置されているが、当該糸張力表示スイッチ109を操作すると、上記発振回路89がONとなって20KHzの励磁電流をコイル87に供給し、図5に示すように20KHzの磁束93がスプール軸31,軸受29,継鉄85で構成される磁路の中を通る。 【0032】そして、このとき、図5に示すようにスプール軸31に軸トルクTがかかって磁性薄帯79,81が応力を受けて歪むと、出力端子103間に軸トルクTの大きさに比例する直流電圧Vが現れ、マイクロコンピュータ105のRAM111がこれを記憶するようになっている。そして、CPU113は、T=aV+b ・・・(1) の計算式で直流電圧Vから軸トルクTを計算して記憶する。尚、a,bは比例定数で、実験的に求めた値をROM115に書き込んである。 【0033】一方、図9に示すように軸トルクTは、力学上、糸張力Fとスプール33に巻回された釣糸35の糸巻表面までの半径(以下「糸巻半径」という)rとの積で求められるから、軸トルクTを測定して糸張力Fを求めるには糸巻半径rを測定しなければならない。然し、糸巻半径rは釣糸35の繰出しや巻取りによって刻々と変化するため、軸トルクTを測定して糸張力Fを計測するには、スプール33に巻回された釣糸35の糸巻半径rをその都度測定する必要がある。 【0034】そこで、本実施形態では、スプール33の糸巻半径rを計測する手段として、既述したように本出願人が特開平5−103567号公報で開示した糸長計測装置を利用して行う。これを図1,図8及び図10に基づいて説明すると、図1に示すように操作パネル107上には上記糸張力表示スイッチ109に加え、モード切換えスイッチ117,規定巻径レベルデータ書込みスイッチ119、そして、最終データ書込みスイッチ121が設けられている。 【0035】そして、図8に示すようにマイクロコンピュータ105には、プログラムメモリ,データメモリ及び入出力装置を制御管理して、与えられたジョブを処理すべく必要な演算,転送処理を実行するCPU113と、既述した計算式や後述する計算式等を格納したROM115と、CPU113での演算結果等のデータを記憶するRAM111と、入力インターフェース123及び出力インターフェース125とを備え、これらはバス127を介してCPU113と接続されている。 【0036】又、図8中、129,131はリール本体21に装着した一対のリードスイッチ、133はこれに対向してスプール33のクラッチ側側面33aに固着した複数のマグネットで、リードスイッチ129,131がマグネット133によっていずれか先にON/OFFされることで得られるスプール33の正転,逆転判定信号を入力インターフェース123を介してCPU113に取り込むことで、内蔵のアップ/ダウンカウンタ135をアップカウント又はダウンカウント状態にセットするようになっている。そして、リードスイッチ129,131のON/OFFにより得られるスプール33の回転パルスを、入力インターフェース123を介してアップ/ダウンカウンタ135に入力することにより、当該アップ/ダウンカウンタ135をアップカウント又はダウンカウントさせるようになっている。 【0037】そして、入力インターフェース123に、糸張力表示スイッチ109やモード切換えスイッチ117や規定巻径レベルデータ書込みスイッチ119,最終データ書込みスイッチ121等が接続され、又、出力インターフェース125にはデコーダ137を介してLCD表示器75が接続されている。次に、図10について説明する。 【0038】図10はスプール33の回転数と、スプール33に巻かれた釣糸35の糸巻径及び糸長の関係を示すもので、図中、D :釣糸35が規定巻径レベル37まで巻き取られた際の巻糸径D0 :スプール33の底径D1 :釣糸35が最後まで巻き取られた際の全巻回糸巻径H :規定巻径レベル37までのスプール33の溝深さを夫々示している。 【0039】そして、特開平5−103567号公報で開示した糸長計測装置と同様、本実施形態にあっても、実釣に先立ち、釣人が釣糸35を規定巻径レベル37まで巻回した際に、先ず、その巻径レベル37までのスプール33の回転数Nを入力し、次に、釣糸35を最後まで巻回したときの全巻回糸巻径D1 に対するスプール33の総回転数Ne を入力して、マイクロコンピュータ105のROM115に格納された計算式L=dNa 2 +eNa ・・・(2) 但し、Na :実釣時のスプール33の実回転数d=−πH/N:定数e=π(Do +2HNe /N):定数Ne :全巻回糸巻径D1 に対するスプール33の総回転数N :規定巻径レベル37まで釣糸35を巻回したときのスプール33の回転数から、スプール33の実回転数Na に応じた繰出し糸長Lを演算し計測するものである。 【0040】尚、巻径レベル37までのスプール33の回転数Nや全巻回糸巻径D1 までのスプール33の総回転数Ne 、そして、スプール33の実回転数Na は、夫々、アップ・ダウンカウンタ135で計数されて、各計数値がマイクロコンピュータ105のRAM111に格納されるようになっている。ここで、スプール33の底径Do からDを経てD1 まで釣糸35を巻いたときのスプール33の回転数Nと総回転数Ne を入力する場合を説明する。 【0041】先ず、電源が入ると、マイクロコンピュータ105が初期設定され、スタート状態に置かれる。そして、斯かる状態で釣人がモード切換えスイッチ117を操作すると、マイクロコンピュータ105はスプール回転数入力モードに設定される。 【0042】次に、釣糸35の一端をスプール33の底径部に結び付け、ハンドル47を回転操作してスプール33を回転し乍ら釣糸35を順次巻き取る。このとき、スプール33の回転に同期して、図1の実線及び二点鎖線で示すようにレベルワインド機構63の釣糸案内部材69がスプール33の幅方向へトラバース運動して、釣糸35は均一な巻きレベルで、且つ均一な密度でスプール33に巻回される。 【0043】又、斯様にスプール33が巻取り方向に回転すると、アップ・ダウンカウンタ135はアップカウントに設定され、これに伴いリードスイッチ129,131から出力されるスプール33の回転毎のパルス信号は、入力インターフェース123を介してアップ・ダウンカウンタ135に取り込まれ、順次アップカウントされる。 【0044】そして、釣糸35を規定巻径レベル35まで巻き取った処で巻取り操作を停止して規定巻径レベルデータ書込みスイッチ119を押すと、アップ・ダウンカウンタ135の計数値が巻径レベル37までのスプール33の回転数NとしてRAM111に格納されるから、この基礎データによって、先ず、規定巻径レベル37に対する上記定数d=−πH/Nが決定される。 【0045】この後、モード切換えスイッチ117を再び操作してマイクロコンピュータ105をスプール回転数入力モードに設定した後、ハンドル47を更に回転操作して釣糸35を最後まで、即ち、全巻回糸巻径D1 までスプール33に巻き取った処で最終データ書込みスイッチ121を操作すると、アップ・ダウンカウンタ135の計数値が、全巻回糸巻径D1 までのスプール33の総回転数Ne としてRAM111に格納されて、定数e=π(Do +2HNe /N)が決定され、計算式(2)の定数d,e、即ち、基礎データの書込みが完了することとなる。 【0046】従って、この後は、実釣時に於けるスプール33の回転に伴って出力されるリードスイッチ129,131からのパルス信号がアップ・ダウンカウンタ135で順次カウントされ、その計数値Na を基に上記計算式(2)の演算が実行されて、この演算結果が釣糸35の糸長LとしてLCD表示器75に表示されるようになっている。 【0047】そして、本実施形態に於ける糸張力計測装置は、アップ/ダウンカウンタ135によるスプール33の実回転数Na と上記(2)式で演算された糸長Lから、糸巻半径rを、計算式r=L/(π×Na)×1/2 ・・・(3) によって求め、斯かる糸巻半径rを利用して糸張力Fを求めるものである。 【0048】このように、本実施形態に係る糸張力計測装置は、糸長計測で用いる上記(2)の計算式と(3)の計算式を糸巻径計算式として設定し、この糸巻径計算式から糸巻半径rを求めることで図20に示した発信器5や受信器7を不要として、魚釣用リール61の軽量化を図っている。その他、図1中、139は釣竿57に装着したガイドである。 【0049】本実施形態はこのように構成されており、次に、本実施形態に於ける糸張力計測動作を図11に示すフローチャートに従って説明する。図11のプログラムがスタートすると、先ず、ステップS1に於て、「糸張力表示が求められているか」が判定される。このとき、操作パネル107上の糸張力表示スイッチ109が操作されていなければ、ステップS2に進んで、既述した糸長計測装置で計測された糸長がLCD表示器75に表示されることとなる。 【0050】一方、ステップS1で「糸張力表示が求められている」と判定されると、或いは又、ステップS2で糸長表示が行われている際に糸張力表示スイッチ109が操作されると、ステップS3に進み、マイクロコンピュータ105が発振回路89の電源をONにしてコイル87との間で図5の回路を形成するので、20KHzの励磁電流がコイル87に供給され、図5の如く20KHzの磁束93がスプール軸31,軸受29,継鉄85で構成される磁路の中を通る。 【0051】そして、スプール軸31に軸トルクTがかかって磁性薄帯79,81が応力を受けて歪むと、糸張力の変化によって生ずる磁性薄帯79,81の透磁率の変化が、出力端子103間に軸トルクTの大きさに比例する直流電圧Vとして現れるので、マイクロコンピュータ105のRAM111がコイル87の出力電圧Vを取り込み記憶する(ステップS4)。 【0052】次いで、CPU105はステップS5に於て、上述した(1)の計算式T=aV+bで軸トルクTを演算して記憶する。そして、この間も糸長計測装置は常に作動しているから、CPU105は上記(2),(3)による糸巻径計算式から糸巻半径rを求め(ステップS6)、軸トルクT=糸張力F×糸巻半径rであるから、F=T/r ・・・(4) の演算式から糸張力F〔kg〕を演算して(ステップS7)、LCD表示器75に糸張力値を表示させることとなる(ステップS8)。 【0053】従って、釣人はLCD表示器75の表示を見ることで、現在の糸張力Fがどの程度であるかを容易に判断できることとなる。このように、本実施形態によっても、本出願人が特開平8−103195号公報で開示した糸張力計測装置と同様、LCD表示器75の表示を見ることによって、釣人は実際にどの程度の糸張力が釣糸35に作用しているのか容易に判断できるので、釣糸35の許容張力範囲内でのドラグ力の調節が可能となって糸切れが減少すると共に、初心者は従来の如く太めの釣糸を使用する必要がなくなり、細い釣糸を小型のリールに巻くことができて使い勝手が向上する等の利点を有する。 【0054】而も、本実施形態によれば、図20に示す発信器5や受信器7を用いることなく糸張力の計測が可能であるから、斯かる従来例に比しリール本体21が嵩張ることがなくなり、魚釣用リール61全体の軽量化が可能となった。図12は請求項2及び請求項3の一実施形態に係る魚釣用リールの平面図で、既述したように、レベルワインド機構63の釣糸案内部材69によってスプール33の左右両端部に案内される釣糸35は、二点鎖線で示すようにスプール33の中央に案内される場合に対しガイド139との間に角度が付いた状態となるため、ガイド139や巻回された釣糸35相互の摩擦等の作用で、実際に釣糸35にかかっている張力よりも低い糸張力値が検出されて、実際の糸張力との間に誤差が生じてしまう虞がある。 【0055】そこで、本実施形態は、斯かる実情に鑑み、この誤差をなくして精度の高い糸張力計測を可能としたものである。以下、本実施形態を図面に基づき詳細に説明するが、発明部分を除く構成は上記実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。 【0056】図12に於て、141は釣糸案内部材69に装着されたマグネット、143,145,147,149,151は夫々当該マグネット141に対向してICモジュール73側に装着されたリードスイッチで、各リードスイッチ143,145,147,149,151は、夫々、図13に示すように釣糸案内部材69のトラバース運動に伴うマグネット141の移動によってON/OFFするようになっており、各リードスイッチ143,145,147,149,151のON/OFF信号は、マイクロコンピュータ105に入力されている。 【0057】そして、リードスイッチ147は、釣糸35がスプール33の中央に案内される位置、即ち、図12及び図13に示すように竿先側からガイド139を通ってスプール33に釣糸35が一直線状に伸びる位置に配置され、又、リードスイッチ151は、釣糸35がスプール33の端部に案内される位置にリードスイッチ147から距離f1を開けて配置されている。そして、他のリードスイッチ143,145,149も、夫々、リードスイッチ147から距離f2,f3,f4(f1≠f2≠f3≠f4)を開けてリードスイッチ147の左右に配置されている。 【0058】一方、釣糸案内部材69からガイド139までの距離hは、魚釣用リール153を装着する釣竿57毎に異なるから、釣人が実釣に当たり距離hを図って、これを図示しない入力スイッチを介してマイクロコンピュータ105に入力すると、CPU113は、マグネット141が各リードスイッチ143,145,149,151をONとする際の釣糸35の傾き角度θ1,θ2,θ3,θ4を、夫々、三角関数(tanθ1=f2/h,tanθ2=f3/h,tanθ3=f4/h,tanθ4=f1/h)で求めて、これをRAM111に記憶させるようになっている。 【0059】そして、ROM115には、釣糸35の傾き角度に応じた補正値が記憶されており、CPU105は上述した(2),(3)による糸巻径計算式から糸巻半径rを求めてF=T/rの演算式から糸張力F〔kg〕を演算する際に、傾き角度θ1,θ2,θ3,θ4に応じた補正値を選択し、この補正値で糸張力を補正してLCD表示器75に補正糸張力値を表示させるようになっている。 【0060】従って、釣糸案内部材69からガイド139までの距離が異なる(例えば、距離h1)他の釣竿を使用する際には、釣人が実釣に当たり、距離h1を図ってこれをマイクロコンピュータ105に入力すると、CPU113は、マグネット141が各リードスイッチ143,145,149,151をONとする際の釣糸35の傾き角度を、夫々、同様にf2/h1,f3/h1,f4/h1,f1/h1から求めてこれをRAM111に記憶させ、CPU105は上述した(2),(3)による糸巻径計算式から糸巻半径rを求めてF=T/rの演算式から糸張力F〔kg〕を演算する際に、ROM115に記憶させた釣糸35の傾き角度毎の補正値で糸張力を補正して、LCD表示器75に補正糸張力値を表示させることとなる。 【0061】このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様、所期の目的を達成することができることは勿論、実際に釣糸35にかかっている糸張力と計測した糸張力値との間に誤差が生じることがなくなり、精度の高い糸張力計測が可能となった。ところで、レベルワインド機構63による釣糸35の傾き角度の変化に伴う糸張力の変化の他、既述したように例えばスプール33がある一定の回転速度で回転しているときと、スプール33に加速度がついて回転速度が変化しているときとでは、釣糸35にかかる糸張力が変化しているにも拘わらず、上述した検出コイル87に現れる直流電圧Vが変わらないため、斯かる直流電圧値Vに基づいて求められた軸トルクTによって演算手段が演算した糸張力と実際の糸張力との間に誤差が生じ、又、静止状態にあるスプール軸33が回転し始めるとき糸張力が最も強く、回転速度が速くなって釣糸35の繰出し速度を超えると糸張力がなくなる等、スプール33の回転速度の変化に伴い糸張力も変化する。 【0062】そこで、図示しない請求項2及び請求項3の第二実施形態に係る魚釣用リールでは、上記第一実施形態の糸張力値の補正に代え、上述した(2),(3)による糸巻径計算式から糸巻半径rを求めてF=T/rの演算式で糸張力F〔kg〕を演算する際に、CPU105は、既述したマグネット133によるリードスイッチ129,131の回転パルス信号からスプール33の回転角速度v(rad/s)を求めて、図14に示すようにタイマで計測した単位時間t0(秒;s)当たりの回転角速度v1 ,v2から回転角加速度ω(rad/s2 )を、ω=(v2−v1 )/t0の計算式で求めた後、上述した(1)の計算式で演算した実測トルクTから、補正軸トルクT1 を、T1 =T/(1+ω) の計算式で求め、CPU105は、この補正軸トルクT1 と上記(2),(3)で求めた糸巻半径rから、補正糸張力F1〔kg〕を、F1=T1 /rの演算式で演算して、LCD表示器75に補正糸張力F1を表示させるようになっている。 【0063】尚、その他の構成は図1に示す実施形態と同様であるので、それらの説明は省略する。このように、本実施形態によれば、回転角加速度に応じスプール33の回転速度が変化して糸張力が変化しても、その回転角加速度に応じ糸張力を補正していくので、本実施形態によっても、図1に示す実施形態と同様、所期の目的を達成することができることは勿論、実際に釣糸35にかかっている糸張力と計測した糸張力値との間に誤差が生じることがなくなり、精度の高い糸張力計測が可能となる。 【0064】又、請求項2及び請求項3の第一実施形態と第二実施形態の構成を合わせもった魚釣用リールによれば、更に精度の高い糸張力計測が可能である。尚、上記各実施形態では、糸張力計測装置や糸長計測装置で計測された釣糸35の糸張力や糸長をLCD表示器75にデジタル表示する構成であるが、図15及び図16に示す魚釣用リール155のように、糸長を詳細に表示させるデジタル表示器157と、糸長を概略的に表示させる水深表示針159を備えたアナログ表示器161をICモジュール73-1の操作パネル107-1上に設けてもよいし、又、図17に示すようにデジタル表示器157に加え、目覚まし時計のアラーム針と同様の機構からなる棚停止用針163を装着したアナログ表示器165を操作パネル107-1上に設けると共に、当該棚停止用針163の操作スイッチ167を操作パネル107-1上に設けて、水深表示針159が棚停止用針163と重なった処で、図示しない報知手段で仕掛けが棚停止位置に達したことを報知させるようにしてもよい。 【0065】更に又、図18に示すように水面からの水深表示を概略的に行う長針の水深表示針169と、底からの水深表示を概略的に行う短針の水深表示針171を備えたアナログ表示器173を操作パネル107-1上に設けると共に、当該アナログ表示器173の表示盤175に水面からの水深表示を詳細に行うデジタル表示器177を設けて、アナログ時計の午前0時に対応する表示盤175の目盛りを「0」としたり、図19の如く更にコマセタイマ179を装着してもよい。 【0066】而して、図15及び図16に示す実施形態によれば、デジタル表示器157によって詳細な糸長が確認できると共に、アナログ表示器161によって感覚的に状況(仕掛けの水深が浅いか深いか)が把握し易い利点を有する。そして、図17に示す実施形態では、仕掛けが棚停止位置に対して上か下かが容易に把握できるし、図18に示す実施形態にあっても、水面や底からの水深がアナログ表示器173によって感覚的に把握し易いため、より魚釣用リールの実用性が向上する利点を有する。 【0067】 【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る魚釣用リールによれば、表示器の表示を見ることによって、釣人は実際にどの程度の糸張力が釣糸に作用しているのか容易に判断できるので、釣糸の許容張力範囲内でのドラグ力の調節が可能となって糸切れが減少すると共に、初心者は従来の如く太めの釣糸を使用する必要がなくなり、細い釣糸を小型のリールに巻くことができて使い勝手が向上する等の利点を有する。 【0068】而も、本発明によれば、従来の如き発信器や受信器をリール本体に装着することなく糸張力の計測が可能であるから、従来に比しリール本体が嵩張ることがなくなり、魚釣用リール全体の軽量化が可能となった。又、請求項2に係る発明によれば、実際に釣糸にかかっている糸張力と計測した糸張力値との間に誤差が生じることがなくなり、精度の高い糸張力計測が可能となった。 【0069】そして、請求項3に係る発明によれば、従来に比しリール本体が嵩張ることがなくなって魚釣用リール全体の軽量化が可能となると共に、精度の高い糸張力計測が可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月29日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】古谷 史旺 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−42030 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−203286 |
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