| 【発明の名称】 |
魚釣用リール |
| 【発明者】 |
【氏名】松澤 修一
【氏名】藤井 雅寿
【氏名】浅野 真一
|
| 【要約】 |
【課題】スプールの微妙な操作を可能とし、製造が容易であり、しかもスプールの回転中や回転停止中にもかかわらずスプールの巻回胴部における釣糸の巻取り長さや巻回胴部からの釣糸の繰り出し長さが一目で分かる魚釣用リールを提供することである。
【解決手段】釣糸10が巻回される巻回胴部12aと巻回胴部の両側部から巻回胴部の半径方向の外方に向かい張り出したフランジ部12bとを含んでいるスプール12と、スプールを支持するリール本体と、を備えている魚釣用リールにおいて、スプールに巻回される釣糸の所定量を境界γとしてフランジ部を、上記境界よりも上記半径方向における外方と内方とで相互に異なる色調にして釣糸の所定量を識別可能にしたことを特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 釣糸が巻回される巻回胴部と巻回胴部の両側部から巻回胴部の半径方向の外方に向かい張り出したフランジ部とを含んでいるスプールと、スプールを支持するリール本体と、を備えており、スプールに巻回される釣糸の所定量を境界としてフランジ部を、上記境界よりも上記半径方向における外方と内方とで相互に異なる色調にして釣糸の所定量を識別可能にしたことを特徴とする魚釣用リール。 【請求項2】 スプールに巻回される釣糸の複数の所定量を複数の境界としてフランジ部を、上記複数の境界の夫々よりも上記半径方向における外方と内方とで相互に異なる色調にして釣糸の複数の所定量を識別可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、釣糸が巻回される巻回胴部と巻回胴部の両側部から巻回胴部の半径方向の外方に向かい張り出したフランジ部とを含んでいるスプールと、スプールを支持するリール本体と、を備えている魚釣用リールに関係している。 【0002】 【従来の技術】上述した如き魚釣用リールにおいては、スプールの巻回胴部上における釣糸の巻取り長さやスプールの巻回胴部からの釣糸の繰り出し長さを知ろうとする要望が従来からある。そしてこの要望に答える為の種々の構成が、例えば特開平1−276011号公報及び実開昭48−91190号公報により知られている。 【0003】特開平1−276011号公報は、スプールの回転数や回転方向やスプールの巻回胴部上における釣糸の巻取り径を基に釣糸の巻取り長さやスプールの巻回胴部からの釣糸の繰り出し長さを計算する演算装置と、スプールの巻回胴部上における釣糸の所定の巻取り数位置を示す為にスプールのフランジ部に形成され着色された溝と、を開示している。 【0004】実開昭48−91190号公報は、スプールのフランジ部の内側面において周方向に相互に離間した複数の位置に形成されてスプールの巻回胴部からの釣糸の繰り出し長さを示す目盛りを開示している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】特開平1−276011号公報に記載されている如くスプールのフランジ部に溝を形成するとフランジ部の強度が弱められフランジ部がスプールの回転中心線に沿った方向に撓み易くなる。もしもスプールのフランジ部がスプールの回転中心線に沿った方向における外方に撓んだ場合にはフランジ部からの糸落ちや外方に撓んだフランジ部とリール本体の外枠との接触によるスプールの回転不良が生じ易くなる。従ってスプールのフランジ部の外方への撓みを防止する為に、溝が形成されるフランジ部は溝が形成されないフランジ部に比べて厚さを大きく設定しなければならず、このことがスプールの質量を大きくし、ひいてはスプールが発生させる慣性力を大きくし、さらにはスプールの微妙な操作を困難にさせて釣糸のいわゆるバックラッシュを発生させ易くなる。従って、スプールの微妙な操作を必要とする釣りには使用が向かない。 【0006】さらに溝への着色作業は煩雑であり、スプールの製造を煩雑にしている。実開昭48−91190号公報に記載されている目盛りは一目で見辛らく、スプールの回転中には目盛りがわからない。 【0007】この発明は上記事情の下でなされ、この発明の目的は、スプールの微妙な操作を可能とし、製造が容易であり、しかもスプールの回転中や回転停止中にもかかわらずスプールに巻回される釣糸の巻取り長さやスプールの巻回胴部からの釣糸の繰り出し長さが一目で分かる魚釣用リールを提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従った魚釣用リールは:釣糸が巻回される巻回胴部と巻回胴部の両側部から巻回胴部の半径方向の外方に向かい張り出したフランジ部とを含んでいるスプールと、スプールを支持するリール本体と、を備えており、スプールに巻回される釣糸の所定量を境界としてフランジ部を、上記境界よりも上記半径方向における外方と内方とで相互に異なる色調にして釣糸の所定量を識別可能にしたことを特徴としている。 【0009】このように構成されたことを特徴とするこの発明に従った魚釣用リールにおいては、着色は前述した従来の溝とは異なりスプールのフランジ部の構造を弱めることがないのでスプールの強度強化の為の重量増加を生じさせず、スプールの微妙な操作を可能として釣糸のいわゆるバックラッシュの発生を効果的に抑制する。 【0010】また着色は前述した従来の溝に比べてスプールの製造を容易し、もちろん従来の溝に対する着色に比べてもスプールの製造を遥かに容易にする。さらに着色は前述した従来の溝や目盛りと異なり、スプールの回転中や回転停止中にもかかわらずスプールの巻回胴部における釣糸の巻取り長さや巻回胴部からの釣糸の繰り出し長さが一目で分かる。 【0011】このように構成されたことを特徴とするこの発明に従った魚釣用リールにおいては:上記釣糸の所定量は、巻回胴部に巻回される釣糸の規定の最大量とすることが出来る。 【0012】上述した如く構成されたことを特徴とするこの発明に従った魚釣用リールにおいてはまた:スプールに巻回される釣糸の複数の所定量を複数の境界としてフランジ部を、上記複数の境界の夫々よりも上記半径方向における外方と内方とで相互に異なる色調にして釣糸の複数の所定量を一目で識別可能にすることが出来る。 【0013】なお、この発明における着色は、スプールにおいて着色される部分の材質に対して最も適した公知の着色方法を採用することが出来、公知の着色方法には例えば塗料を使用した塗布や印刷やホットスタンプはもちろんこと鍍金や酸化膜作成やイオンプレーティング,蒸着,スパッタリング等の物理的気相成長法(PVD法)や化学的気相成長法(CVD法)や溶射等が含まれる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、この発明に従った魚釣用リールの種々の実施の形態を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。まず最初に添付の図面中の図1乃至図3を参照しながら、この発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態について詳細に説明する。ここにおいて:図1は、この発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態の平面図であり;図2の(A)は、図1の第1の実施の形態のスプールの拡大された平面図であり;図2の(B)は、図2の(A)のスプールにおいてB−B線に沿った巻回胴部及びフランジ部の断面を拡大して示す断面図であり;図2の(C)は、図2の(B)のスプールのフランジ部の延出端部においてC−C線に沿った断面を拡大して示す断面図であり;そして図3は、図2の(A)のスプールにおいてE−E線に沿った断面の半分を示す断面図である。 【0015】図1に示されているこの発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態は、両軸受型のベイトリールである。第1の実施の形態は、釣糸10が巻回される筒状の巻回胴部12aと巻回胴部12aの両側部から巻回胴部12aの半径方向の外方に向かい張り出した1対のフランジ部12bとを含んでいるスプール12と、スプール12を支持するリール本体14と、を備えている。 【0016】図2の(A)に示す如くスプール12は回転中心軸12cをさらに含んでいて、図1に示す如くリール本体14は相互に略平行に配置され相互間にスプール12が配置される1対の側壁14a,14bを含んでおり、スプール12の回転中心軸12c(図2参照)はリール本体14の1対の側壁14a,14bにより両端部が着脱可能に回転自在に支持されている。 【0017】リール本体14の1対の側壁14a,14bの一方(この実施の形態では図1の右方の側壁14a)には、図1の魚釣用リールの使用者の手により回転力が入力されるクランク腕14cが支持されている。クランク腕14cに入力された所定方向の回転力は上記一方の側壁14a内に格納されている図示されないクラッチ機構及び動力伝達機構を介してスプール12に伝えられ、スプール12を釣糸巻き取り方向αに回転させる。そしてスプール12は釣糸巻き取り方向αとは逆の釣糸引き出し方向には自由に回転可能である。なお図1において参照符号βで指摘されているのは、図1の第1の実施の形態の魚釣用リールのスプール12からの釣糸引き出し方向である。また図1においてスプール12の巻回胴部12aの外周面上に所定量(この実施の形態では規定の最大量)だけ巻回された釣糸10の巻回部分の境界が参照符号γにより指摘された1点鎖線により示されている。 【0018】なお通常は、スプール12の1対のフランジ部12bの外径Dに対するスプール12の巻回胴部12aの外周面上に規定の最大量だけ巻回された釣糸10の巻回部分の境界γの外径dは、最大限度が略90<d/D<略100になるよう設定されるのが理想である。 【0019】この実施の形態の特徴は、図1乃至図3に示す如く、スプール12の1対のフランジ部12bに特別な着色をすることによって色調を変化させていることである。より詳細に説明すると、図2の(A)及び(B)に特に良く示す如く、1対のフランジ部12bの特別な着色部分16は1対のフランジ部12bの延出端部であり、特別な着色部分16とそれ以外の部分との境界が巻回胴部12aに巻回された所定量の釣糸10の巻回部分の境界γに対応している。 【0020】特別な着色部分16は上記それ以外の部分と色が異なっており、上記それ以外の部分は無着色であっても良いし、特別な着色部分16とは異なる色に着色されていても良い。 【0021】また着色部分16は、1対のフランジ部12bの少なくとも一方にのみ存在していれば良い。着色部分16は、スプール12において着色される部分の材質に対して最も適した公知の着色方法を採用することにより形成することが出来る。公知の着色方法には例えば塗料を使用した塗布や印刷やホットスタンプはもちろんこと鍍金や酸化膜作成やイオンプレーティング,蒸着,スパッタリング等の物理的気相成長法(PVD法)や化学的気相成長法(CVD法)や溶射等が含まれる。 【0022】例えば、スプール12において着色される部分の材質が:(1)アルミニウムまたはアルミニウムを主成分としたアルミニウム合金の場合には、アルマイト処理の如き酸化膜作成,塗料を使用した塗布や印刷やホットスタンプ,そしてイオンプレーティングが適しており; (2)ステンレス合金の場合には、塗料を使用した塗布や印刷や印刷後のホットスタンプ,そしてイオンプレーティングが適しており;さらに、(3)合成樹脂の場合には、塗料を使用した塗布や印刷やホットスタンプが適している;ことが分かっている。 【0023】スプール12の1対のフランジ部12bの延出端部の着色部分16は、図2の(C)から特に良く理解出来るように、スプール12の1対のフランジ部12bの外径Dを増加させており、この外径増加分Fは着色方法により異なるが略2μm〜略14μmになる。 【0024】スプール12の1対のフランジ部12bの延出端部における着色部分16による外径増加分Fは、リール本体14においてスプール12を回転自在に支持している1対の側壁14a,14bの内側壁にスプール12の1対のフランジ部12bの延出端部を取り囲む溝が形成されている場合には、上記溝の内周面とスプール12の1対のフランジ部12bの延出端部との間にスプール12の半径方向において生じる隙間の大きさを減少させる。このことにより、スプール12の巻回胴部12aに巻回される釣糸10や釣糸10に付着した異物やリール本体14の1対の側壁14a,14bに付着した異物やスプール12に付着した異物が1対のフランジ部12bの延出端部の近傍において上記隙間に落ち込んだり上記隙間に挟持されてスプール12の滑らかな回転が損なわれてしまうことをより確実に防止する。 【0025】次には、図4を参照しながら図1乃至図3に示されたこの発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態の第1の変形例を説明する。なお図4は、図1乃至図3に示されたこの発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態の第1の変形例の要部であるスプールの着色部分を図3と同様な断面で示す断面図である。そして、この第1の変形例においては、図1乃至図3に示されたこの発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態と同じ部分には同じ参照符号を記して詳細な説明は省略する。 【0026】この第1の変形例が、図1乃至図3に示されたこの発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態と異なっているのは、スプール12の1対のフランジ部12bにおける着色部分16´である。より詳細には、この第1の変形例における着色部分16´はスプール12の巻回胴部12aに巻回される複数の所定量の釣糸の巻回部分の境界γ,γ´,そしてγ´´に対応してスプール12の半径方向において複数の色に着色されている。図4では、複数の色に着色されている部分が参照符号16a,16bそして16cで指摘されてる。 【0027】上記複数の所定量は、図4の第1の変形例のスプール12を使用した魚釣用リールから引き出された釣糸の複数の所定の長さを示している。これによって、図4の第1の変形例のスプール12を使用した魚釣用リールの使用者は、現在見ることが出来る着色部分16´の色が何であるかによって、図4の第1の変形例のスプール12を使用した魚釣用リールから引き出された釣糸の長さが現在どの程度であるかを容易に一目で知ることが出来る。 【0028】なおこの第1の変形例では、着色部分16´は3色に塗り分けられているが、好みに応じて何色にでも塗り分けることが出来る。しかし、魚釣用リールから引き出された釣糸の長さが現在どの程度であるかを容易に一目で知ることが出来る程度の数でなければならないことはいうまでもない。 【0029】また着色部分16´の塗り分け方法は、前述した公知の着色方法の中から1つのみでなく種々の組み合わせを選択することも出来る。また次には、図5を参照しながら図1乃至図3に示されたこの発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態の第2の変形例を説明する。なお図5の(A)は、第2の変形例の要部であるスプールの拡大された平面図であり;図5の(B)は、図5の(A)のスプールにおいてB−B線に沿った巻回胴部及びフランジ部の断面を拡大して示す断面図であり;図5の(C)は、図5の(B)のスプールのフランジ部の延出端部においてC−C線に沿った断面を拡大して示す断面図である。そして、この変形例においても、図1乃至図3に示されたこの発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態と同じ部分には同じ参照符号を記して詳細な説明は省略する。 【0030】この第2の変形例が、図1乃至図3に示されたこの発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態と異なっているのは、スプール12の巻回胴部12aから1対のフランジ部12bの基端部にかけて特別な着色がされていることである。より詳細に説明すると、図5の(A)及び(B)に特に良く示す如く、巻回胴部12aから1対のフランジ部12bの基端部にかけての特別な着色部分18とそれ以外の部分との境界は巻回胴部12aに巻回された所定量の釣糸10の巻回部分の境界γに対応している。そして上記所定量は巻回胴部12aに巻回される釣糸10の巻回部分の規定の最大量であることが出来る。 【0031】特別な着色部分18は上記それ以外の部分と色が異なっており、上記それ以外の部分は無着色であっても良いし、特別な着色部分18とは異なる色に着色されていても良い。 【0032】着色部分18は、図1乃至図3を参照しながら前述したこの発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態における着色部分16と同様に、スプール12において着色される部分の材質に対して最も適した公知の着色方法を採用することにより形成することが出来る。 【0033】また着色部分18は、1対のフランジ部12bの少なくとも一方の基端部にのみ存在していれば良い。そして着色部分18において1対のフランジ部12bの少なくとも一方の基端部に対応する領域を、図4を参照しながら前述した第1の変形例の場合と同様に、スプール12の巻回胴部12aに巻回された複数の所定量の釣糸の巻回部分の境界に対応してスプール12の半径方向において同心円状に複数の色に塗り分けられることも出来る。ここにおいても、上記複数の色の数や着色方法は、図4を参照しながら前述した第1の変形例の場合と同様に、任意である。 【0034】さらに次には、図6乃び図7を参照しながら、この発明に従った魚釣用リールの第2の実施の形態について詳細に説明する。ここにおいて:図6は、この発明に従った魚釣用リールの第2の実施の形態の側面図であり;図7は、図6の第2の実施の形態のスプールの拡大された側面図である。 【0035】図6に示されているこの発明に従った魚釣用リールの第2の実施の形態は、スピニングリールである。第2の実施の形態は、図6及び図7に示す如く、釣糸20が巻回される筒状の巻回胴部22aと巻回胴部22aの両側から巻回胴部22aの半径方向の外方に向かい張り出し1対のフランジ部を構成している前鍔22b及びスプールスカート22cとを含んでいるスプール22と、スプール22を支持するリール本体24と、を備えている。 【0036】図6に示す如く、スプール22はリール本体24の前端から前方に突出しており、リール本体24から側方に突出したクランク腕24cに入力された回転力により前後方向に所定の範囲で往復動する。リール本体24にはさらにスプール22の後端に隣接して配置されクランク腕24aに入力された回転力によりスプール22に対して同心的に回転するロータ26が設けられていて、ロータ26には、ベール支持部材27が回動可能に取り付けられベール支持部材27に支持されたベール28が図6に示す如く略垂直に配置された釣糸巻取位置と図6の釣糸巻取位置から前方に略90度回転して略水平に配置された釣糸放出位置との間で選択的に回動自在に支持されている。 【0037】また図6及び図7においてスプール22の巻回胴部22aの外周面上に所定量(この実施の形態では規定の最大量)だけ巻回された釣糸20の巻回部分の境界が参照符号xにより指摘された1点鎖線により示されている。 【0038】この実施の形態の特徴は、図6及び図7に示す如く、スプール22の1対のフランジ部を構成している前鍔22b及びスプールスカート22cに特別な着色がされていることである。より詳細に説明すると、前鍔22b及びスプールスカート22cの特別な着色部分30は前鍔22bの延出端部及びスプールスカート22cの延出端部乃至スカート部であり、特別な着色部分30とそれ以外の部分との境界が巻回胴部22aに巻回された所定量の釣糸20の巻回部分の境界xに対応している。 【0039】特別な着色部分30は上記それ以外の部分と色が異なっており、上記それ以外の部分は無着色であっても良いし、特別な着色部分30とは異なる色に着色されていても良い。 【0040】また着色部分30は、前鍔22bの延出端部及びスプールスカート22cの延出端部の少なくとも一方にのみ存在していれば良い。着色部分30は、図1乃至図3を参照しながら前述した第1の実施の形態の着色部分16と同様に、スプール22において着色される部分の材質に対して最も適した公知の着色方法を採用することにより形成することが出来る。 【0041】着色部分30において、前鍔22bの延出端部及びスプールスカート22cの延出端部の少なくとも一方には、図4を参照しながら前述した第1の変形例の着色部分16´の如く、スプール22の外周面部22aに巻回された複数の所定量の釣糸の巻回部分の境界に対応してスプール22の半径方向において複数の色に塗り分けることが出来る。 【0042】そして着色部分30をこのように上記半径方向において複数の色に塗り分ける為の塗り分け方法は、前述した公知の着色方法の中から1つのみでなく種々の組み合わせを選択することが出来る。 【0043】また次には、図8を参照しながら図6及び図7に示されたこの発明に従った魚釣用リールの第2の実施の形態の変形例を説明する。なお図8は、この変形例の要部であるスプールの拡大された平面図である。そして、この変形例においても、図6及び図7に示されたこの発明に従った魚釣用リールの第2の実施の形態と同じ部分には同じ参照符号を記して詳細な説明は省略する。 【0044】この変形例が、図6及び図7に示されたこの発明に従った魚釣用リールの第2の実施の形態と異なっているのは、スプール22の巻回胴部22aから1対のフランジ部を構成している前鍔22bの基端部及びスプールスカート22cの基端部にかけて特別な着色がされていることである。より詳細に説明すると、巻回胴部22aから1対のフランジ部を構成している前鍔22bの基端部及びスプールスカート22cの基端部にかけての特別な着色部分32とそれ以外の部分との境界は巻回胴部22aに巻回された所定量の釣糸20の巻回部分の境界xに対応している。そして上記所定量は巻回胴部22aに巻回される釣糸20の巻回部分の規定の最大量であることが出来る。 【0045】特別な着色部分32は上記それ以外の部分と色が異なっており、上記それ以外の部分は無着色であっても良いし、特別な着色部分32とは異なる色に着色されていても良い。 【0046】着色部分32は、図1乃至図3を参照しながら前述したこの発明に従った魚釣用リールの第1の実施の形態における着色部分16と同様に、スプール22において着色される部分の材質に対して最も適した公知の着色方法を採用することにより形成することが出来る。 【0047】また着色部分32は、1対のフランジ部を構成している前鍔22b及びスプールスカート22cの少なくとも一方の基端部にのみ存在していれば良い。そして着色部分32において1対のフランジ部を構成している前鍔22b及びスプールスカート22cの少なくとも一方の基端部に対応する領域を、図4を参照しながら前述した第1の変形例の場合と同様に、スプール22の巻回胴部22aに巻回された複数の所定量の釣糸の巻回部分の境界に対応してスプール22の半径方向において同心円状に複数の色に塗り分けられることも出来る。ここにおいても、上記複数の色の数や着色方法は、図4を参照しながら前述した第1の変形例の場合と同様に、任意である。 【0048】 【発明の効果】以上詳述した如く、この発明に従った魚釣用リールによれば、スプールに巻回される釣糸の所定量を境界としてフランジ部を、上記境界よりも上記半径方向における外方と内方とで相互に異なる色調にし前述した従来の如くスプールに溝を形成しないのでスプールの強度強化の為の重量増加が生ぜず軽量にでき、スプールの微妙な操作を可能として釣糸のいわゆるバックラッシュの発生を効果的に抑制する。スプールに溝を形成しないことはまた、製造を容易とする。 【0049】さらに着色は前述した従来の溝や目盛りと異なり、スプールの回転中や回転停止中にもかかわらずスプールの巻回胴部における釣糸の巻取り長さや巻回胴部からの釣糸の繰り出し長さが一目で分かるようにする。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−28038 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−186870 |
|