| 【発明の名称】 |
小動物の排泄物吸収剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺島鎭雄
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粒径を300ミクロン〜1700ミクロンに制御した顆粒状のベントナイトを主成分とする猫よりも小さい小動物の排泄物吸収剤。 【請求項2】 請求項1記載の小動物の排泄物吸収剤において、ベントナイトはナトリウムベントナイトであることを特徴とする小動物の排泄物吸収剤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マウス、ラット、モルモット、ハムスター等の猫よりも小さい小動物の寝座、便器等に用いて当該小動物の排泄物を吸収し安定した塊状に凝集するとともに脱臭する排泄物吸収剤に関するものである。 【0002】 【従来の技術】家庭などでペットとして飼われるマウス、ラット、モルモット、ハムスター等の小動物は、乾いた砂地や藁のある場所で糞尿を排泄する習癖があり、またそのように訓練されることもある。 【0003】そこで、飼い主は排泄物の回収を容易ならしめるため、樹脂製トレイなど専用の容器を寝座や便器として所定の場所に設置し、そこに小動物が排泄場所として好む下地を敷いている。 【0004】従来のマウス、ラット、モルモット、ハムスターを代表とする小動物の寝座や便器(寝ワラ箱、トイレとも称する)には下地として藁、おが屑、木材チップ、砂、裁断紙等を排泄物の吸収剤として収容し、不快臭の拡散や視覚によるところの不快感を軽減するようにしている。 【0005】上記排泄物吸収剤はコストが低いものの、最も重要な排泄物(糞尿)の水分の吸収性及び脱臭性の点で極めて不十分と言わざるを得ず、不快感を解消するには程遠いものであった。 【0006】一方、上記従来の排泄物吸収剤に代わって、近年は一部に高分子吸収体を排泄物吸収剤として利用することが提示されているが、高分子吸収体は比較的高コストであり、使用後の処理も困難であった。 【0007】そこで比較的低廉であって糞尿の水分吸収性や脱臭性に優れる粘土鉱物の一種であるベントナイトが最近になって着目され、主として猫などの中型動物の排泄物の吸収剤として実用化されてきている。 【0008】ベントナイトはモンモリロナイトを主成分とし、他に石英、オパール、クリストバル石等の珪酸塩鉱物、石膏、ドロマイト、カルサイト等のアルカリ土類金属塩鉱物等を含む粘土鉱物であり、その結晶構造の特徴から粘土鉱物中でも卓越した活性を有している。特に多孔質であって脱臭性、水膨潤性が高く、また陽イオン交換性が有り、従来からボーリング用泥水調整剤、鋳物用砂型バインダ、農薬キャリア、土壌改良剤、或いは塗料助剤等として多用されている。 【0009】而して猫の排泄物の吸収剤として上記ベントナイトを用いれば、排泄物の水分を吸収して膨潤して安定した塊状に凝集し、脱臭して不快臭の拡散も防止する。また、凝集した塊は水中にて良好に分散するので廃棄処理も容易となる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、猫をはじめとする中型動物の排泄物の吸収剤として現在実用化されているベントナイトは当初から主として猫を対象として2000ミクロン〜8000ミクロンの粒径を有しており、マウス、ラット、モルモット、ハムスター等の猫よりも小さな小動物の排泄物の吸収剤として用いるには不向きであった。 即ち、マウス、ラット、モルモット、ハムスター等の小動物の排泄物は猫等の中型動物の排泄物に比して少量であり、上記粒径のベントナイトの粒ではマウス等の小動物にとって大きすぎてなじみが悪いのである。事実、上記猫用のベントナイトの排泄物吸収剤をマウスの便器に収容して用いてもマウスは好んで糞尿をするに至らなかった。 【0011】また、粒径が大きいと排泄物の水分を中途に吸収した粒子も廃棄の対象となるので吸収剤の無駄が多くなり、凝集が不完全な粒子が生じることになる。 【0012】このため従来の猫を主な対象とする排泄物吸収剤としてのベントナイト粒子は猫を典型とする中型動物の排泄物の吸収剤として絶大な効果を発揮するもののマウスのような小動物に対しての実用性は乏しく普及するには至っていない。 【0013】ところで、ベントナイトはモンモリロナイトを主成分とし、その結晶構造中のAlが一部アルカリイオンやアルカリ土類イオンで置換されている。そしてその置換イオンによってナトリウムベントナイト、カルシウムベントナイト、マグネシウムベントナイト等に分類される。この中でナトリウムベントナイトは水膨潤性が高く、カルシウムベントナイトは吸収性はあるものの水膨潤性は極めて低い、またマグネシウムベントナイトには水膨潤性はないと言われている。 【0014】本発明は上記事情を考察してなされたものであり、排泄物吸収剤としてのベントナイトの粒径を猫よりも小さなマウス、ラット、モルモット、ハムスター等の小動物の糞尿の吸収にとって最適なものとし、特にナトリウムベントナイトの水膨潤性、脱臭性を利用して消費量の少ない経済的な新規な小動物の排泄物吸収剤を提供することを目的とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明は、(1)粒径を300ミクロン〜1700ミクロンに制御した顆粒状のベントナイトを主成分とする猫よりも小さい小動物の排泄物吸収剤を提供することにより、上記課題を解決する。 【0016】(2)また、上記(1)記載の小動物の排泄物吸収剤において、ベントナイトはナトリウムベントナイトであることを特徴とする小動物の排泄物吸収剤を提供することにより、上記課題を解決する。 【0017】上記粒径範囲の顆粒状のベントナイトとすることで猫よりも小さい小動物が好んで排泄するようになる。この範囲よりも大きい粒子だと小動物とのなじみが悪くなり好んで排泄しなくなり、また、この範囲よりも小さい粒子(砂粒よりも小さい)でも小動物にとってなじみが悪くなり且つ製造上、販売上の取り扱いに困難を来すのである。 【0018】また、水膨潤性が高いナトリウムベントナイトを使用することで、糞尿の水分を吸収して膨潤し凝集して塊状になった排泄物吸収剤とその周囲の水分を吸収していない未使用の排泄物吸収剤との仕分けが容易となり、廃棄処理が容易となる。 【0019】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。 【0020】図1は本発明に係るマウス、ラット、モルモット、ハムスター等の小動物の便器に入れた排泄物吸収剤とその使用状態を示す斜視図であり、図2は本発明に係る小動物の排泄物吸収剤のベントナイトの主成分であるモンモリロナイトの組成図である。また、図3は本発明に係る小動物の排泄物吸収剤の製造工程を示すフロー図である。 【0021】図1において、便器1はポリエチレン等の合成樹脂で一体成形したものであり、本願発明の小動物の排泄物吸収剤2はその中に収容される。勿論、上記便器1は所謂寝わら箱、寝座と称されるものでもよい。 【0022】排泄物吸収剤2は粒径を300ミクロン〜1700ミクロン(μm)に制御したベントナイトであり、この排泄物吸収剤2によればマウス、ラット、モルモット、ハムスター等の小動物(一般に猫よりも小さいペット動物)が便器1に糞尿などを排泄したとき、それらの排泄物3から水分を瞬時に吸収して安定した塊状の固形物4に凝集する。このため、排泄物3が動物の毛皮などに付着して周囲を汚す虞れがなく、また排泄物が固化するから不快臭が拡散せず視覚的な不快感もない。 【0023】ベントナイトは詳述すれば、周知の如くモンモリロナイトを主成分とする粘土鉱物であり、分類上、2:1層型・スメクタイト群・ディオクタヘドラル亜群に属する。ここで2:1層型とは珪酸四面体層−アルミナ八面体層−珪酸四面体層から成る三層構造を指す。このうち中間層であるアルミナ八面体層中のアルミニウムの一部は電荷の低いマグネシウムに置換されて陽イオンが不足し、その結晶層の表面にナトリウム、カルシウム、マグネシウム等の陽イオンが吸着している。それらのイオンは、水中で他のイオンと交換することができるので交換性カチオンと称され、これが主としてナトリウムイオンであるものをナトリウムベントナイト、カルシウムイオンであるものをカルシウムベントナイトと称する。 【0024】図2はモンモリロナイトの組成図である。符号5は水酸基、6はケイ素分子、7は酸素分子、8はアルミニウム分子(部分的にマグネシウム分子)、9は交換性カチオンであり、このうち交換性カチオン9がナトリウムイオンであるナトリウムベントナイトの産出量は日本国内で最も多く、本願では特にナトリウムベントナイトを利用する。その理由は上述のように産出量が多く入手が確実、容易でコスト低減に資すること、及びナトリウムベントナイトの水膨潤性が極めて大きいからである。 【0025】なお、ナトリウムベントナイトの他、カルシウムベントナイト、カリウムベントナイト、リチウムベントナイト、マグネシウムベントナイト等があり、それらの中から二種以上を選択して配合したものを利用することもできる。 【0026】例えば、ナトリウムベントナイトとカルシウムベントナイト、ナトリウムベントナイトとカリウムベントナイト、ナトリウムベントナイトとマグネシウムベントナイト、カルシウムベントナイトとマグネシウムベントナイト等がある。このうちナトリウムベントナイトとカルシウムベントナイトの配合剤は水分の吸収性や水中での分散性に優れており、本願発明の排泄物吸収剤の成分として有用である。 【0027】本願発明に係る排泄物吸収剤2は、ナトリウムベントナイト、またはナトリウム成分の少ないベントナイトに活性化処理(炭酸ソーダのコロイドを噴霧して乾燥させる処理)を施したベントナイト(改質ベントナイトという)を300ミクロン〜1700ミクロンの粒径に制御することにより得られる。 【0028】次に、図3のフロー図から判るように、本発明に係る小動物の排泄物吸収剤の製造工程は、順に(A)ベントナイト原鉱を採掘してプラントに運搬の後、(B)インペラブレーカー11やダブルロールクラッシャー12等で粗砕し、(C)整粒トロンメル13(目開30mm)を通過させてあらく分級し、(D)ロータリキルン14で水分10%以下に乾燥し、(E)振動する円形篩(フルイ)15を通して所要の300ミクロン〜1700ミクロンの粒径範囲に分級する。 【0029】最後に上記各工程を経て所要範囲の粒径に均一化された顆粒状のベントナイトをパック詰めにして出荷する。 【0030】念のために付言すれば、上記製造工程において、原料となるベントナイトの焼成工程や圧縮工程は含まれていない。蓋し、焼成すると水膨潤性が消失することになり、圧縮は他の用途目的なら格別、排泄物吸収剤としては不必要な処理であって、産出したベントナイトを上記工程フローでそのまま粒径制御して製品とすることが最も排泄物吸収剤として効果的なのである。 【0031】結果として、本願発明に係る排泄物吸収剤2によれば、猫よりも小型のマウス、ラット、モルモット、ハムスター等の小動物(勿論、その他の小動物でもよい)とのなじみが良好で、本発明者の実験によれば、上記小動物がその排泄物吸収剤2を収容した便器1に好んで糞尿を排泄するようになった。このことはペットとして飼っている小動物に排泄場所を教え込む訓練の煩わしさが解消することを意味する。 【0032】また、マウス、ラット、モルモット、ハムスター等の小動物の排泄物は猫等の中型動物の排泄物と比べて少量であり、300ミクロン〜1700ミクロンの粒径に制御された顆粒状ベントナイトを排泄物吸収剤に用いると排泄物の水分を吸収した塊は吸収に必要な分のみが小塊となり、ベントナイトの消費量が減少して吸収剤の補給量が減少することで経費負担を軽減されることになる。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係る小動物の排泄物吸収剤はベントナイトを300ミクロン〜1700ミクロンの粒径に制御しているので、猫よりも小さなマウス、ラット、モルモット、ハムスター等の小動物とのなじみが良好になり、これら小動物が好んで排泄物吸収剤を収容した場所にきて排泄するようになるので排泄物の処理が容易になるという優れた効果がある。 【0034】また、原料となるベントナイトを日本で産出量の多いナトリウムベントナイトを利用することでコストが低減できるとともにナトリウムベントナイトの水膨潤性を活かして使用後の処理が容易となるという優れた効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596067755 【氏名又は名称】豊洋ベントナイト鉱業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】羽鳥 亘
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| 【公開番号】 |
特開平11−4634 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−160208 |
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