| 【発明の名称】 |
魚釣用両軸受型リ−ル |
| 【発明者】 |
【氏名】南部 一弥
【氏名】関本 昭夫
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| 【要約】 |
【課題】リ−ルを手で保持してスプ−ルを親指等で押えたり、サミングした状態でクラッチ切換え操作が容易に出来ること。
【解決手段】左側枠1に固定された軸部24にクラッチ機構Bの切換部材8が回動自在に軸承されている。切換部材8は歯車部8aと操作部8bからなり、操作部8bは側板2の透孔2aから外側に突出されている。歯車部8aには小歯車25が噛合され、小歯車25は左側枠1と右側枠1′と支持板3を貫通した軸杆26の一端に固定されている。支持板3から突出した軸杆26の他端に歯車27が固定されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】リ−ル本体の側板間に回転自在に支持したスプ−ルを釣糸巻取り状態と釣糸放出状態に切換えるクラッチ機構の切換部材をリ−ル本体に設けた魚釣用両軸受型リ−ルにおいて、前記切換部材を前記側板の釣糸繰出し側の前部に設けてリ−ル本体を保持した手の指で切換操作可能としたことを特徴とする魚釣用両軸受型リ−ル。 【請求項2】前記切換部材を反ハンドル側の側板前部に設けたことを特徴とする請求項1記載の魚釣用両軸受型リ−ル。 【請求項3】前記切換部材の操作でスプ−ルを釣糸巻取り状態と釣糸放出状態の夫々に切換え及び復帰可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の魚釣用両軸受型リ−ル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、クラッチ機構の切換部材の操作性を改善した魚釣用両軸受型リ−ルに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、リ−ル本体の側板間に回転自在に支持したスプ−ルに釣糸を巻回する両軸受型リ−ルに、該スプ−ルに釣糸巻取り状態と釣糸放出状態に切換えるクラッチ機構を備えており、該クラッチ機構の切換部材は、例えば実公平3−47506 号公報や実登第3027227 号公報で見られるように一般的に知られ、リ−ル本体の側板上面やスプ−ル後部の側板間に変位可能に設けられている。しかしながら、このような場合、リ−ルを手で保持してスプ−ルを親指等で押えたり、サミングした状態でクラッチのON→OFF(釣糸巻取り状態から釣糸繰出し状態)やクラッチのOFF→ON(釣糸繰出し状態から釣糸巻取り状態)の操作を容易に片手で行えず、スム−ズな仕掛けの繰出しや棚取り操作が行えない等の課題が残されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、リ−ルを手で保持してスプ−ルを親指等で押えたり、サミングした状態でクラッチ切換え操作を容易に片手で行えず、スム−ズな仕掛けの繰出しや棚取り操作が行えない等である。 【0004】本発明の目的は前記欠点に鑑み、リ−ルを手で保持してスプ−ルを親指等で押えたり、サミングした状態でクラッチ切換え操作が容易に出来る魚釣用両軸受型リ−ルを提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、リ−ル本体の側板間に回転自在に支持したスプ−ルを釣糸巻取り状態と釣糸放出状態に切換えるクラッチ機構の切換部材をリ−ル本体に設けた魚釣用両軸受型リ−ルにおいて、前記切換部材を前記側板の釣糸繰出し側の前部に設けてリ−ル本体を保持した手の指で切換操作可能としたことを要旨とするものである。 【0006】本発明は、前記切換部材を反ハンドル側の側板前部に設けたことを要旨とするものである。 【0007】本発明は、前記切換部材の操作でスプ−ルを釣糸巻取り状態と釣糸放出状態の夫々に切換え及び復帰可能としたことを要旨とするものである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明は、リ−ル本体Aを手の中にしっかり握持保持した片手の指の操作で、スプ−ル操作とクラッチ操作の両操作を素早く行えるので、棚取り操作が容易になると共に、釣場の状況に応じて機敏な対応が可能となる。 【0009】本発明は、反ハンドル側の側板2前部に切換部材8の操作部8bが突出するように設けることにより、一方の手でスプ−ル操作とクラッチ操作の両操作を状況に応じて使い分けた後、他方の手で素早く巻取り操作に移行できるので、一連の魚釣り操作性が一段と向上する。 【0010】 【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図12はクラッチ機構のクラッチ操作体が回動方式の第1実施例で、図1は魚釣用両軸受型リ−ルの斜視図、図2は魚釣用両軸受型リ−ルの平面図、図3は反ハンドル側の側板の内側の断面側面図、図4は魚釣用両軸受型リ−ルの断面平面図と一部拡大断面平面図、図5はハンドル側の拡大断面平面図、図6はクラッチON状態のハンドル側の側板の内側の要部断面側面図、図7はハンドル側の側枠内側断面側面図、図8は駆動歯車と制動板の分解斜視図、図9は図6の栓が閉じられた水抜き栓近傍の拡大断面側面図、図10は釣糸案内体の拡大断面側面図、図11はクラッチOFF状態のハンドル側の側板の内側の要部断面側面図、図12はクラッチON状態のハンドル側の側板の内側の要部断面側面図である。 【0011】魚釣用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体Aの左右両側枠1、1′が指載せ板10とリ−ル脚11を固定する支柱12、12で平行に保持されて左側枠1の外側にはリ−ル本体Aの側板2が、右側枠1′の外側にはリ−ル本体Aの支持板3と側板3′が夫々図示しないビスで着脱自在に取り付けられている。左右両側枠1、1′間にスプ−ル13がスプ−ル軸4に固定配置され、スプ−ル軸4は一方の軸受14、15と他方の軸受16、17で回転自在に軸承されてクラッチ機構Bとスプ−ル軸4に嵌合されたピニオン5とハンドル軸6に摩擦結合された駆動歯車7とハンドル軸6に取り付けられたハンドル18を介して回転されるように構成されている。スプ−ル13より前方の左右両側枠1、1′間にレベルワインド装置Cが設けられている。左右両側枠1、1′間の前方上方に釣糸19の繰り出し量や釣糸張力等を計測表示する表示器20と操作スイッチ釦21、22を設けた表示体23が設けられている。 【0012】左側枠1に固定された軸部24にクラッチ機構Bの切換部材8が回動自在に軸承されている。切換部材8は歯車部8aと操作部8bからなり、操作部8bは側板2の透孔2aから外側に突出されている。歯車部8aには小歯車25が噛合され、小歯車25は左側枠1と右側枠1′と支持板3を貫通した軸杆26の一端に固定されている。支持板3から突出した軸杆26の他端に歯車27が固定されている。左側枠1の内側には筒部1aが突出形成されている。筒部1a内には凹部1bと透孔1cが形成されて凹部1b内に軸受14が取り付けられている。側板2の内側に筒部2bが形成されて筒部2b内に凹部2cが形成されて軸受15が取り付けられている。 【0013】軸受14に軸承されたスプ−ル軸4の一側4aの外側には歯車28が回り止め嵌合されてEリング29で抜け止めされている。軸受15にはスプ−ル軸4の一端4bが軸承されて凹部2cの内側底面にスラスト軸受30が固定されて一端4bが当接されている。左側枠1の外側には軸31が固定されて歯車32が軸承されて歯車32は歯車28に噛合されている。歯車32にはレベルワインド装置Cのレベルワインドカム軸33に固定された歯車34が噛合されている。レベルワインド装置Cは案内筒35の中にレベルワインドカム軸33が設けられ、案内筒35の外周に釣糸案内体36が左右往復動自在に嵌合されている。 【0014】支持板3の内側と外側には夫々筒部3a、3bが突出形成されている。内側の筒部3aは右側枠1′の透孔1dに着脱自在に挿入されて右側枠1′の内側に突出されている。内側の筒部3a内には凹部3cと透孔3dが形成されて凹部3c内に軸受16が取り付けられている。軸受16に軸承されたスプ−ル軸4の他側4cの外側には係合部4dと係合部4dより左側に細径部4eが形成されて細径部4e外周にピニオン5が軸方向に移動自在に嵌合されている。 【0015】側板3′の外側に筒状の軸支部3eが突出形成されている。軸支部3eの外周に雄螺子が形成されて雄螺子にはスプ−ル軸端圧接の調整つまみ37が螺合され、調整つまみ37の内側底面にスラスト軸受38が固定されてスプ−ル軸4の細径部4eの端部が当接されている。軸支部3eの内側には凹部3fと透孔3gが形成されて凹部3fには軸受17が挿入されて細径部4eが軸承されている。 【0016】支持板3と側板3′間のスプ−ル軸4の細径部4eに軸方向に移動自在に嵌合されたピニオン5には係合部5aが形成されてスプ−ル軸4の係合部4dとでクラッチ機構Bの係合部が構成されている。ピニオン5には周溝5bが形成されてクラッチ板39が挿入され、クラッチ板39は両端が支持板3に固定された支柱40、40に嵌められ、図示しない発条で前記スプ−ル軸4の係合部4dとピニオン5の係合部5aが係合される方向に付勢されている。クラッチ板39の中央にはピニオン5の溝5bに嵌まる円弧状の凹部が形成されている。ピニオン5にはハンドル軸6に嵌合されて摩擦結合された駆動歯車7が噛合されている。 【0017】右側枠1′の右外側には凹部1eが、支持板3の右外側には透孔3hが形成されて軸受41が透孔3hに嵌合固定され、軸受41にハンドル軸6の一端6aが回転自在に嵌合されて抜け止め板42で抜け止めされている。側板3′に透孔3iと凹部3jが形成されている。凹部3jには軸受43が嵌合されて取り付けられている。軸受43でハンドル軸6が、ハンドル軸6の軸線方向に移動自在に回り止め嵌合されたカラ−44を介して軸承されている。 【0018】駆動歯車7の左側のハンドル軸6には一端6aと鍔部6bが形成されてキック歯車45と逆転防止の爪車46が夫々摩擦板47を挟んで鍔部6bに押圧されるように重ねて嵌合され、キック歯車45と爪車46はハンドル軸6に回り止め嵌合されている。キック歯車45の外周には複数個のキック突起45a が突出形成されている。駆動歯車7には中心に丸孔7aと凹部からなる収容部7bが形成されてドラグ機構の制動板48と摩擦板49と制動板50と摩擦板49と制動板48と摩擦板49と制動板50が順次挿入収容されている。 【0019】更に収容部7bの内周には軸方向に一対の突起7cが形成されて制動板48の外周の凹部48a は一対の突起7cに回り止め嵌合されると共に、ハンドル軸6の外周に回動自在に嵌合されている。制動板50は回り止め透孔50a でハンドル軸6の外周に回り止め嵌合され、駆動歯車7に対して回動自在に嵌合されている。尚、金属製の制動板48、50には図8のように夫々複数個の透孔48b 、50b が形成されて重量の軽減や放熱性の向上及び制動力の増大化が図られている。透孔48b 、50b を凹部としてもよい。 【0020】駆動歯車7の開口側の制動板50にはハンドル軸6に回り止め嵌合された押圧盤51が当接されている。押圧盤51の右側にはハンドル軸6に回り止め嵌合された発条52、53が当接されている。発条53の隣には前記カラ−44が当接されている。カラ−44の隣にはハンドル軸6に螺合されたナット54が当接されている。ナット54より外側のハンドル軸6にはハンドル18が回り止め嵌合されて袋ナット55で抜け止めされている。ナット54はドラグ調整ツマミ56の多角形の貫通孔に軸方向の前後に移動自在に嵌合されている。 【0021】ハンドル軸6が軸承された軸受43の外側の側板3′の側部には凹部3kが形成されてドラグ調整ツマミ56との間に金属、合成樹脂の硬質体や硬質フェルトなどからなる中間部材57が回転自在に介在され、ドラグ調整ツマミ56とハンドル18との間に他のOリングからなる中間部材58が介在されている。前記逆転防止の爪車46はハンドル軸6に回り止め嵌合され、爪車46の外側にはバネ板59、59で挾まれた逆転防止爪60が軸61で回動自在に軸承され、バネ板59、59は爪車46の両側面を挟み込み、逆転防止爪60の先端は爪車46の外周に形成された係止歯に係合自在に臨まされている。 【0022】支持板3の外側の筒部3bの外周にはクラッチ機構Bの筒状のクラッチ操作体9が回動自在に嵌合されている。クラッチ操作体9の端面には2つのクラッチカム9aが突出形成され、外周には突出部9bと歯部9cが形成されている。支持板3には軸62で切換え板63の一端が回動自在に軸支され、側板3′の外部に突出した軸62に切換えレバ−64が取り付けられている。切換え板63は支持板3に設けた突起3m、3nでクリックストップされる。突出部9bと切換え板63の他端の間にデットポイントバネ65が設けられている。 【0023】クラッチ操作体9の側部の支持板3に軸66でキックレバ−67が回動自在に軸承されている。キックレバ−67にはキックピン68が固定されてキック歯車45に臨まされている。キックレバ−67の一端はクラッチ操作体9の端面に固定されたピン69に当接されるように臨まされている。支持板3にはキックレバ−67の回動を規制するピン70が固定されている。 【0024】前記切換部材8に連結された歯車27には支持板3に固定された軸71に軸承された二重歯車72が噛合され、他の歯車72′は歯部9cに噛合されている。クラッチ機構Bは、スプ−ル軸4の係合部4dとピニオン5の係合部5aと、クラッチ板39と、キック歯車45とキックレバ−67と、クラッチ操作体9と、切換部材8と、切換部材8の回動操作をクラッチ操作体9に伝達する小歯車25と軸杆26と歯車27と二重歯車72とで構成されている。 【0025】前記レベルワインド装置Cの釣糸案内体36の筒部36a の中には係合子73が挿入されてレベルワインドカム軸33に係合されると共に、筒部36a に螺合されたキャップ74で抜け止めされている。筒部36a の下端外周とキャップ74の内部底面には夫々傾斜面36b 、74a が形成されて釣糸案内体36とキャップ74の締結力が強化されている。側板3′の底部には透孔3oが形成されて水抜き開閉板75のツマミ75a が前後に移動自在に挿入されている。側板3′の内側には蓋板76が溶着されている。水抜き開閉板75と蓋板76には夫々窓孔75b 、76a が形成されている。 【0026】リ−ルが握持保持される時は、リ−ル全体を手の中に握持保持して人差指が切換部材8の操作部8bの前面に当てられる。親指はサミング操作可能にスプ−ル13に載せられる。図6のようにデットポイント機能が利用可能な位置に切換え板63がある時、切換部材8の操作部8bが下方に回動されていると、クラッチ機構BがクラッチON状態にある。クラッチON状態からクラッチOFF状態に切換えられる時は、切換部材8の操作部8bが上方に回動されると、小歯車25と軸杆26と歯車27と二重歯車72が回動されて歯部9cでクラッチ操作体9が時計方向に回動されて図11のクラッチOFF状態になる。 【0027】クラッチ操作体9が時計方向に回動されると、クラッチ操作体9の2つのクラッチカム9aでクラッチ板39が軸方向に移動されてスプ−ル軸4の係合部4dからピニオン5の係合部5aが離脱されてスプ−ル13はフリ−回転状態となる。クラッチ操作体9が時計方向に回動された時、ピン69でキックレバ−67が反時計方向に回動され、キックレバ−67のキックピン68はキック歯車45のキック突起45a に当接可能位置に臨まされている。切換部材8は常時クラッチON状態になる方向にデットポイントバネ65より弱い付勢力で付勢してもよい。 【0028】魚釣用両軸受型リ−ルの動作は、クラッチ機構BがクラッチON状態で、ハンドル18が釣糸巻取方向に回転されると、図6でハンドル軸6が時計方向の回転で駆動歯車7を介してピニオン5が回転されてスプ−ル13に釣糸19が巻き取られる。この時レベルワインド装置Cの釣糸案内体36が案内筒35外周を左右に摺動してスプ−ル13に釣糸19が平行巻きされる。ハンドル軸6にドラグ機構により摩擦結合された駆動歯車7の制動力が調節される時は、ドラグ調整ツマミ56が回動される。ドラグ調整ツマミ56が回動されると、ナット54が前進後退され、カラ−44が押圧されて発条52、53と押圧盤51を介して制動板48、50が各摩擦板49を介して駆動歯車7に押圧されて制動力が調節される。 【0029】ハンドル18が回転されると、設定された制動力で駆動歯車7が時計方向に回転されると共にキック歯車45と爪車46が時計方向に回転される。爪車46が時計方向に回転されると、爪車46とバネ板59、59の摩擦でバネ板59、59と逆転係止爪60は反時計方向に回動されて逆転係止爪60の先端は爪車46の係止歯から離間され、爪車46が駆動歯車7と一体に回転される。 【0030】次にスプ−ル13が釣糸19の繰出しで逆回転されると、駆動歯車7と爪車46は反時計方向に回転され、バネ板59、59と逆転係止爪60は反時計方向に回動されて逆転係止爪60の先端は爪車46の係止歯に係止される。この係止でハンドル軸6は回転が停止されているので、駆動歯車7は設定された制動力に抗して回動される。 【0031】クラッチ機構BがクラッチOFF状態に切換えられる時は、前記のように切換部材8の操作部8bが上方に回動される。切換部材8の操作部8bを手の指で下方に回動すると、クラッチOFF状態からクラッチON状態に握持保持した状態で容易に復帰操作できる。図11のクラッチOFF状態で切換部材8の操作部8bの回動操作以外にクラッチON状態に切換えられる時は、スプ−ル13に釣糸19が巻き取られる方向にハンドル18が回転されると、爪車46と駆動歯車7が時計方向に回転され、キック歯車45のキック突起45a がキックレバ−67のキックピン68に当接されてキックレバ−67が時計方向に回動されてクラッチ操作体9のピン69に当接される。この当接でクラッチ操作体9が反時計方向に回動されるので、クラッチカム9aとクラッチ板39の係合が解除されてピニオン5の係合部5aとスプ−ル軸4の係合部4dが係合されて図6のクラッチON状態となる。 【0032】図12のようにデットポイント機能が利用出来ない位置に切換え板63が回動されると、切換部材8の操作部8bの回動操作で小歯車25と軸杆26と歯車27と二重歯車72を介して歯部9cでクラッチ操作体9が回動されてクラッチON状態とクラッチOFF状態の切換えがデットポイントバネ65の影響を受けずに選択出来る。 【0033】前記のように魚釣用両軸受型リ−ルが構成されると、リ−ル本体Aを手の中にしっかり握持保持した片手の指の操作で、スプ−ル操作とクラッチ操作の両操作を素早く行えるので、棚取り操作が容易になると共に、釣場の状況に応じて機敏な対応が可能となる。反ハンドル側の側板2前部に切換部材8の操作部8bが突出するように設けることにより、一方の手でスプ−ル操作とクラッチ操作の両操作を状況に応じて使い分けた後、他方の手で素早く巻取り操作に移行できるので、一連の魚釣り操作性が一段と向上する。 【0034】前記説明では切換部材8の操作部8bを1本のレバ−状に形成したが、前面に2本の指が当てられて上下方向に回動可能に形成してもよい。 【0035】図13、図14はクラッチ機構のクラッチ操作体がスライド方式の第2実施例で、図13は魚釣用両軸受型リ−ルの斜視図、図14は反ハンドル側の側板の内側の断面側面図である。 【0036】第2実施例では、クラッチ機構Bの切換部材8′にラック板8dが一体的に形成されている。切換部材8′の前側は操作部8bで操作部8bは側板2の透孔2aから外側に突出され、ラック板8dにラック歯8eと長孔8fが形成されている。長孔8fには左側枠1に固定された2本の軸部77が挿入されて切換部材8′が前後方向に移動自在に支持されている。ラック歯8eには小歯車25が噛合され、小歯車25は左側枠1と右側枠1′と支持板3を貫通した軸杆26の一端に固定されている。ラック板8dの下側の切り越しバネ掛け部8gと軸部78の間に発条79が掛けられて切換部材8′は前方に突出付勢されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。 【0037】図15から図20はクラッチ機構のクラッチ操作体がスライド方式の第3実施例で、図15は反ハンドル側の側板の内側の断面側面図、図16はクラッチON状態のハンドル側の側板の内側の要部断面側面図、図17はハンドル側の側枠内側断面側面図、図18は栓が開かれた水抜き栓近傍の拡大断面側面図、図19は栓が閉じられた水抜き栓近傍の拡大断面側面図、図20は釣糸案内体の拡大断面側面図である。 【0038】第3実施例では、クラッチ機構Bの切換部材8″に摺動板8hが一体的に形成されている。切換部材8″の前側は操作部8bで摺動板8hに2本の軸杆80、80の一端が固定されている。摺動板8hの上側の切り越しバネ掛け部8gと軸部78の間に発条79が掛けられて切換部材8″は前方に突出付勢されている。左側枠1と右側枠1′と支持板3には横長の透孔1f、1g、3pが形成されて2本の軸杆80、80が貫通されている。2本の軸杆80、80の他端は図16で摺動板81の横片81a に固定されている。摺動板81は横片81a と縦片81b の逆T字形に形成されている。 【0039】第3実施例のクラッチ機構Bのクラッチ操作体9′は、クラッチ板39の下側の支持体3上に摺動自在に設けられている。クラッチ操作体9′にはクラッチカム9aと連結部9dと二股の延長片9e、9fと屈曲係合部9gと一方の延長片9eに長孔9hと延長片9eの一側に屈曲部9iが形成されている。長孔9hには支持体3に固定されたピン82が嵌められ、延長片9e上にキックレバ−83が重ねられてキックレバ−83に穿設された長孔83a にピン82が嵌められている。図16の下側のクラッチカム9aには前記切換部材8″で摺動操作される摺動板81の縦片81b が臨まされている。 【0040】キックレバ−83には切欠部83b とバネ掛け部83c が形成されてバネ掛け部83cにバネ84の一端が係合され、バネ84の他端は支持体3に固定されたピン85に係合されている。延長片9eとキックレバ−83の他側の支持体3に係止ピン86が固定されている。クラッチ操作体9′と支持体3の間にデットポイントバネ65が設けられている。爪車46には複数個のキックピン87が植設されている。クラッチ機構Bは、スプ−ル軸4の係合部4dとピニオン5の係合部5aと、クラッチ板39と、爪車46に植設された複数個のキックピン87とキックレバ−83と、クラッチ操作体9′と、切換部材8″と、切換部材8″の移動操作でクラッチ操作体9′を摺動する摺動板8hと2本の軸杆80、80と摺動板81とで構成されている。第1実施例と同様に切換え板を設けてデットポイントバネ65をデットポイント機能が利用可能な状態と利用出来ない状態に切換え可能にしてもよい。 【0041】図16、図18、図19で側板3′の底部には透孔3qが形成されて水抜き栓88が上下方向に移動自在に挿入されている。水抜き栓88は栓部88a と小径部88b とバネ部88c と鍔部88d と指掛け部88e とで一体的に形成されている。バネ部88c の端は側板3′の内側にビス89で固定されている。図17、図20でレベルワインド装置Cの釣糸案内体36の筒部36a の下端内周と筒部36a に螺合されたキャップ74の内部底面には夫々傾斜面36c 、74b が形成されて釣糸案内体36とキャップ74の締結力が強化されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。 【0042】第3実施例で、図16はクラッチ機構BがクラッチON状態にあり、クラッチON状態からクラッチOFF状態に切換えられる時は、切換部材8″の操作部8bが押し込まれる。切換部材8″の操作部8bが押し込まれると、2本の軸杆80、80と摺動板81が摺動されて摺動板81の縦片81b でクラッチカム9aが押し込まれてクラッチOFF状態になる。この時クラッチ操作体9′の2つのクラッチカム9aでクラッチ板39が軸方向に移動されてスプ−ル軸4の係合部4dからピニオン5の係合部5aの係合が離脱されてクラッチOFF状態となり、スプ−ル13はフリ−回転状態となる。前記のようにクラッチ操作体9′が摺動された時、延長片9eも図16で左下方向に摺動されるので、係止ピン86と屈曲部9iで回動が係止されていたキックレバ−83がバネ84で反時計方向に回動され、キックレバ−83の切欠部83b はキックピン87に当接可能位置に臨まされている。 【0043】次にハンドル18が釣糸巻取方向に回転されると、爪車46と駆動歯車7が図16で時計方向に回転され、キックピン87がキックレバ−83の切欠部83b に当接されてキックレバ−83が右方向に押し戻され、キックレバ−83の右端がクラッチ操作体9′の屈曲係合部9gを押し上げてクラッチ操作体9′が後退され、クラッチカム9aとクラッチ板39の係合が解除されてピニオン5の係合部5aとスプ−ル軸4の係合部4dが係合されてクラッチON状態となる。クラッチON状態でハンドル18が回転されると、ピニオン5とスプ−ル軸4が回転されてスプ−ル13が回転され、スプ−ル13に釣糸19が巻き取られる。 【0044】図21は水抜き栓の第2変形例で、図21は水抜き栓近傍の拡大断面側面図である。 【0045】水抜き栓の第2変形例では、側板3′の底部にはネジ孔3rが形成されて水抜き栓90が螺合されている。水抜き栓90はネジ部90a と鍔部90b と指掛け部90c とで一体的に形成されている。 【0046】図22は水抜き栓の第3変形例で、図22は水抜き栓近傍の拡大断面側面図である。 【0047】水抜き栓の第3変形例では、側板3′の底部には透孔3qが形成されて水抜き栓91が螺合されている。水抜き栓91は栓部91a と鍔部91b と指掛け部91c とで一体的に形成されている。 【0048】図23は釣糸案内体の第2変形例で、図23は釣糸案内体の拡大断面側面図である。 【0049】図23でレベルワインド装置Cの釣糸案内体36の本体36d の下端外周と筒部36aに螺合されたキャップ74の上部外周には夫々傾斜面36e 、74c が形成されて釣糸案内体36とキャップ74の締結力が強化されている。 【0050】図24、図25はクラッチ機構のクラッチ操作体がスライド方式の第4実施例で、図24は反ハンドル側の側板の内側の断面側面図、図25はクラッチON状態のハンドル側の側板の内側の要部断面側面図である。 【0051】第4実施例では、クラッチ機構Bの切換部材8′に摺動板8iが一体的に形成されている。切換部材8′の前側は操作部8bで操作部8bは側板2の透孔2aから外側に突出され、摺動板8iに長孔8fと上側に切り越しバネ掛け部8gが形成されている。長孔8fには左側枠1に固定された2本の軸部77が挿入されて切換部材8′が前後方向に移動自在に支持されている。バネ掛け部8gと軸部78の間に発条79が掛けられて切換部材8′は前方に突出付勢されている。 【0052】摺動板8iの後側の左側枠1にはスイッチ92が取り付けられている。支持体3上に軸部93で回動板94が回動自在に支持されている。回動板94と支持体3上に固定された軸部95との間に発条96が張設されている。回動板94の上端はクラッチ操作体9′の下側のクラッチカム9aに臨まされ、下端には支持体3上に取り付けられたソレノイド97のプランジャ98がピン99で連結されている。他の構成は前記第3実施例と略同一である。 【0053】第4実施例で切換部材8′が押し込まれると、スイッチ92のONでソレノイド97のプランジャ98が作動して回動板94が回動されて回動板94の上端でクラッチ操作体9′のクラッチカム9aが押し込まれてクラッチOFF状態になる。 【0054】前記説明では、切換部材8、8′、8″の動作を軸杆26、80を介してクラッチ操作体9、9′に伝達したが、軸杆に代えてワイヤ−等を使用する構成としてもよい。前記説明では、クラッチ機構Bにクラッチ操作体が回動方式とスライド方式を図示したが、プッシュボタン方式に実施してもよい。前記説明では、リ−ル本体Aの左右両側枠1、1′が複数本の支柱10とリ−ル脚11を固定する支柱12、12で平行に保持されたが、側枠と支柱と固定板を一体に形成して左右両側枠を平行に保持してもよい。前記説明では、本発明を右ハンドルリ−ルで述べたが、左ハンドルリ−ルに実施しても同様の作用効果が得られる。 【0055】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0056】リ−ル本体を手の中にしっかり握持保持した片手の指の操作で、スプ−ル操作とクラッチ操作の両操作を素早く行えるので、棚取り操作が容易になると共に、釣場の状況に応じて機敏な対応が可能となる。 【0057】反ハンドル側の側板前部に切換部材の操作部が突出するように設けることにより、一方の手でスプ−ル操作とクラッチ操作の両操作を状況に応じて使い分けた後、他方の手で素早く巻取り操作に移行できるので、一連の魚釣り操作性が一段と向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月11日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−85 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−169452 |
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