| 【発明の名称】 |
おしべの花粉除去剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】益子 敏夫
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| 【要約】 |
【課題】ユリ等の花を装飾用として使用する場合、花の自然な美しさを損なわずにおしべから花粉を除去する簡便な方法を開発する必要がある。
【解決手段】花粉に粘着性を持たせている物質が低級炭化水素溶媒に可溶であること、及び、蝋若しくは常温で固体のパラフィンが植物体表面の疎水性高分子の代替をなすことを発見し、蝋若しくは常温で固体のパラフィンを低級炭化水素溶媒に溶解して調製する花粉除去剤を開発した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】蝋若しくは常温で固体のパラフィンを,低級炭化水素溶媒に溶解させた溶液で、花のおしべから花粉を除去することを目的とするもの |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、花のおしべから花粉を除去する液剤に関する。 【0002】 【従来の技術】おしべから花粉のみを除去する簡易な方法は未だ知られておらず、花粉を除去することが必要な場合は、約全体を切除する方法がとられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ユリなどの花は、粘着性の花粉を多量に有するため、生花、花束、ドライフラワー等に装飾用としてそのまま使用した場合に衣服などを汚し、その汚れを除去することが非常に困難である。このため、これらの花を装飾用に使用する際には、開花時に葯若しくはおしべを切除する方法がとられている。しかし、こうした方法をとった場合、花本来の姿が失われ、美しさが著しく損なわれるのみならず、見る者に極めて不自然な印象を与える。さらに、こうした作業をする者の手指が汚れ、それを洗浄することが困難である。これらの問題を解決するには、花自体に損傷を与えることなく、おしべから花粉のみを除去する方法が必要である。 【0004】 【課題を解決するための手段】種々の溶媒を検討した結果、花粉に粘着性を持たせている物質は、石油エーテル、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ベンジン等の低級炭化水素溶媒に可溶であることを発見した。これら低級炭化水素溶媒にユリのおしべを浸すと、瞬時にして花粉はおしべから除去され、それにより「おしべからの花粉の除去」という目的を達成した。 【0005】植物は、表面を疎水性高分子化合物で覆うことで、水分の蒸散を防止している。上記の低級炭化水素溶媒に植物体が触れると、それらの物質が溶失するため、時間の経過に伴い、溶媒に触れた部分の萎縮及び褐色化が見られる。上記の低級炭化水素溶媒に、蝋若しくは常温で固体のパラフィンを一定量加えておくと、植物体に溶媒が触れて表面の疎水性高分子化合物が溶失した場合でも、溶媒の揮散に際して蝋若しくはパラフィンが疎水性高分子の代替をなし、植物体の萎縮及び褐色化を防止できることを発見した。これにより、「植物体に損傷を与えない」という条件を満たした。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明による花粉除去剤は、蝋若しくは常温で固体のパラフィンを、石油エーテル、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ベンジン等の低級炭化水素溶媒若しくはそれらを混合した溶媒に溶解して調製する溶液で、おしべを瞬時浸して花粉を除去する。 【0007】 【実施例】蝋1gをヘキサン20mlに溶解して花粉除去剤を調製し、これにユリの花のおしべを瞬時浸して花粉を除去する。 【0008】 【発明の効果】本発明による花粉除去剤は、おしべを瞬時浸すだけの極めて簡単な処理により、植物体に損傷を与えず花の美観を保ったまま、花粉を除去する極めて利用価値の高いものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598089948 【氏名又は名称】益子 敏夫
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)6月1日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−341922 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−190948 |
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