| 【発明の名称】 |
きのこ栽培瓶ときのこの栽培方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】木田 三郎
|
| 【要約】 |
【課題】紙巻作業を不要とすることのできるきのこ栽培瓶を得る。
【解決手段】きのこ栽培瓶の瓶口16の口径を、瓶口16の下部に短丈の小口径の瓶口部分16aを残して、瓶胴部12の外径近くまで大きく形成する。そして、瓶胴部12内に満杯状態に充填した培養基20のうちの、前記小口径の瓶口部分16aの内側に露出した培養基部分22に形成された菌床面からきのこ30を発芽させる。それと共に、瓶口16の丈を約20〜60mmに長く形成して、瓶口16内側の空間で栽培中の未だ丈の低い生育途中のきのこ30の周囲を瓶口16の内周面で支える。また、きのこ30が瓶口16の外方に株状に長く伸長した後には、そのきのこ栽培瓶10を用いて栽培中のきのこ30の周囲を、それに隣合う瓶胴部12を互いに密着させた他のきのこ栽培瓶30の瓶口16の外方に株状に長く伸長したきのこ30により支える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 瓶胴部の上端中央に円筒状の瓶口が、瓶肩部を介して、起立して連なるきのこ栽培瓶において、前記瓶口の口径を、瓶口の下部に短丈の小口径の瓶口部分を残して、前記瓶胴部の外径近くまで大きく形成して、前記瓶胴部内に満杯状態に充填した培養基のうちの、前記小口径の瓶口部分の内側に露出した培養基部分に形成された菌床面からきのこを発芽させることができるようにすると共に、前記口径を瓶胴部の外径近くまで大きく形成した瓶口部分の丈を約20〜60mmに長く形成して、瓶口内側の空間で栽培中の未だ丈の低い生育途中のきのこの周囲を瓶口の内周面で支えることができるようにしたことを特徴とするきのこ栽培瓶。 【請求項2】 口径を瓶胴部の外径近くまで大きく形成した瓶口部分の内周面を、瓶口の軸芯に対して上方に向けて約5〜20度外側に傾斜させた請求項1記載のきのこ栽培瓶。 【請求項3】 瓶口の上端周縁に瓶口の上端開口部を覆うキャップを係止するための鍔を設けた請求項1、又は2記載のきのこ栽培瓶。 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のきこの栽培瓶に充填した培養基を用いてきのこの人工栽培を行うきのこの栽培方法であって、複数本の前記きこの栽培瓶をその瓶胴部を互いに密着させて並べて配置して、その複数本の各きのこ栽培瓶の瓶胴部内に満杯状態に充填した培養基のうちの、小口径の瓶口部分の内側に露出した培養基部分に形成された菌床面から発芽させたきのこがその丈が未だ低い生育途中にある間は、その生育途中のきのこの周囲を前記きのこ栽培瓶の丈の長い瓶口の内周面で支持し、その複数本の各きのこ栽培瓶に充填した培養基を用いて栽培中のきのこの丈が長く伸びて、そのきのこがきのこ栽培瓶の瓶口を通して瓶口の外方に株状に伸長した後には、そのきのこ栽培瓶の瓶口を通して瓶口の外方に株状に伸長したきのこの周囲を、それに隣合う他のきのこ栽培瓶の瓶口を通して瓶口の外方に株状に伸長したきのこにより支えながら、前記きのこ栽培瓶に充填した培養基を用いてきのこの人工栽培を行うことを特徴とするきのこの栽培方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として株状に伸長するえのき茸等のきのこの人工栽培に用いるきのこ栽培瓶と、そのきのこ栽培瓶を用いたきのこの栽培方法とに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、きのこ栽培瓶を用いたえのき茸等のきこのこの人工栽培が盛んに行われている。このきのこの人工栽培に用いるきのこ栽培瓶10は、一般に、図4に示したような形状をしている。このきのこ栽培瓶10は、円筒状をした有底の瓶胴部12の上端中央に、円筒状をした約5〜10mm程度の短丈の瓶口16が、ドーム状をした瓶肩部14を介して、起立して連なった形状をしている。きのこ栽培瓶10は、蒸気滅菌等に耐えらるように、耐熱性のあるポリプレン樹脂を用いてブロー成形等により形成している。 【0003】このきのこ栽培瓶10を用いて、きのこの人工栽培を行う場合には、図4に示したように、きのこ栽培瓶の瓶胴部12内におが屑やコーンコブと米糠等を混ぜ合わせてなる培養基20を満杯状態に充填している。そして、その培養基20にきのこの種菌を接種してきのこの菌糸を蔓延させている。そして、そのきのこの菌糸を蔓延させた培養基20のうちの、きのこ栽培瓶の瓶口16内側に露出した培養基部分22に形成された菌床面からきのこ30を発芽、生育させている。そして、そのきのこ30を、きのこ栽培瓶の瓶口16内を通して、瓶口16の外方に収穫するまでに伸長させている。 【0004】その際には、図5に示したように、きのこ栽培瓶の瓶口16周囲に紙50を筒状に巻き付けて、その紙50で囲まれた内側空間できのこ30を栽培している。そして、きのこ栽培瓶の瓶口16を通して、瓶口16の外方に伸長するきのこを、紙50の内周面で支えている。そして、きのこ栽培瓶の瓶口16外方に伸長するきのこが、瓶口16周囲に垂れ下がるのを、防いでいる。そして、その紙50で囲まれた内側空間でえのき茸等のきのこ30を真っ直ぐに株状に伸長した形の整った状態に生育している。この瓶口16周囲に紙50を筒状に巻き付ける作業は、紙巻作業と呼ばれる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の紙巻作業は、多大な手数と時間を要し、えのき茸等のきのこの人工栽培における省力化を図る際の障害となっていた。 【0006】本発明は、このような課題を解消可能な、紙巻作業をせずとも、えのき茸等のきのこを真っ直ぐに株状に伸長した形の整った状態に生育できるきのこ栽培瓶と、そのきのこ栽培瓶を用いた、紙巻作業の不要な、えのき茸等のきのこの栽培方法とを提供しようとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のきのこ栽培瓶は、瓶胴部の上端中央に円筒状の瓶口が、瓶肩部を介して、起立して連なるきのこ栽培瓶において、前記瓶口の口径を、瓶口の下部に短丈の小口径の瓶口部分を残して、前記瓶胴部の外径近くまで大きく形成して、前記瓶胴部内に満杯状態に充填した培養基のうちの、前記小口径の瓶口部分の内側に露出した培養基部分に形成された菌床面からきのこを発芽させることができるようにすると共に、前記口径を瓶胴部の外径近くまで大きく形成した瓶口部分の丈を約20〜60mmに長く形成して、瓶口の内側空間で栽培する未だ丈の低い生育途中のきのこの周囲を瓶口の内周面で支えることができるようにしたことを特徴としている。 【0008】このきのこ栽培瓶においては、口径を瓶胴部の外径近くまで大きく形成した瓶口部分の丈を約20〜60mmに長く形成して、瓶口の丈を長く形成している。そのため、その瓶口内側の空間で栽培中の未だ丈の低い生育途中のきのこきのこの周囲を、丈の長い瓶口の内周面で支えることができる。そして、きのこ栽培瓶の瓶口内側の空間で栽培中の生育途中のきのこが、外方に垂れ下がるのを、防ぐことができる。 【0009】また、瓶口の口径を、瓶口下部に小口径の瓶口部分を残して、瓶胴部の外径近くまで大きく形成している。そのため、複数本のきのこ栽培瓶をその瓶胴部を互いに密着させて四方等に並べて配置することにより、その複数本の各きのこ栽培瓶に充填した培養基を用いて栽培中のきのこの丈が長く伸びて、そのきのこがきのこ栽培瓶の瓶口を通して瓶口の外方に株状に伸長した後には、そのきのこ栽培瓶の口径を瓶胴部の外径近くまで大きく形成した瓶口の外方に株状に伸長したきのこの周囲を、それに隣合う他のきのこ栽培瓶の口径を瓶胴部の外径近くまで大きく形成した瓶口の外方に株状に伸長したきのこの周囲に接近させることができる。そして、その複数本の各きのこ栽培瓶の瓶口の外方に株状に伸長したきのこの周囲を、それに隣合う他のきのこ栽培瓶の瓶口の外方に株状に伸長したきのこにより支えることができる。そして、複数本の各きのこ栽培瓶の瓶口の外方に株状に伸長したきのこが、瓶口の周囲に垂れ下がるのを、防ぐことができる。 【0010】また、口径を大径に形成した瓶口の下部に、短丈の小口径の瓶口部分を残している。そのため、きのこ栽培瓶の瓶胴部に満杯状態に充填した培養基のうちの、小口径の瓶口部分の内側に露出した培養基部分に、きのこを発芽させる菌床面を形成できる。そして、その菌床面から発芽させたきのこを、その瓶口下部の短丈の小口径の瓶口部分の内側を通して、その上端に連なる口径を瓶胴部の外径近くまで大きく形成した瓶口内側の広い空間に余裕を持たせて株状に伸長させることができる。そして、その口径を大きく形成した瓶口内側の広い空間で栽培中のきのこに酸素を多量に含む大気を瓶口外側から円滑に供給したり、その口径を大きく形成した瓶口内側の空間で生育中のきのこが発する二酸化炭素等の有毒ガスや水分を瓶口外方の大気中に円滑に放散させたりできる。 【0011】本発明のきのこ栽培瓶においては、口径を瓶胴部の外径近くまで大きく形成した瓶口部分の内周面を、瓶口の軸芯に対して上方に向けて約5〜20度外側に傾斜させた構造とすることを好適としている。 【0012】このきのこ栽培瓶にあっては、上記の口径を大きく形成した瓶口部分の内周面を上方に向けて約5〜20度外側に傾斜させて、その瓶口部分内側の空間を上方に向けてラッパ状に広げているため、その瓶口部分内側の空間で株状に生育中のきのこの周囲に、即ちその瓶口部分内側の空間で斜め外方に向けて株状に伸長するきのこの周囲に空間的な余裕を無理なく持たせることができる。そして、その瓶口部分内側の空間で栽培中のきのこに酸素を多量に含む大気を瓶口外側から円滑に供給したり、その瓶口部分内側の空間で生育中のきのこが発する二酸化炭素等の有毒ガスや水分を瓶口外方の大気中に円滑に放散させたりできる。 【0013】また、本発明のきのこ栽培瓶においては、瓶口の上端周縁に瓶口の上端開口部を覆うキャップを係止するための鍔を設けた構造とすることを好適としている。 【0014】このきのこ栽培瓶にあっては、その瓶口の上端開口部を覆うキャップを、瓶口の上端周縁に設けた鍔に係止させることができる。そして、そのキャップを、瓶口の上端周縁に容易に離脱せぬように固定できる。 【0015】本発明のきのこの栽培方法は、本発明のきこの栽培瓶に充填した培養基を用いてきのこの人工栽培を行うきのこの栽培方法であって、複数本の前記きこの栽培瓶をその瓶胴部を互いに密着させて並べて配置して、その複数本の各きのこ栽培瓶の瓶胴部内に満杯状態に充填した培養基のうちの、小口径の瓶口部分の内側に露出した培養基部分に形成された菌床面から発芽させたきのこがその丈が未だ低い生育途中にある間は、その生育途中のきのこの周囲を前記きのこ栽培瓶の丈の長い瓶口の内周面で支持し、その複数本の各きのこ栽培瓶に充填した培養基を用いて栽培中のきのこの丈が長く伸びて、そのきのこがきのこ栽培瓶の瓶口を通して瓶口の外方に株状に伸長した後には、そのきのこ栽培瓶の瓶口を通して瓶口の外方に株状に伸長したきのこの周囲を、それに隣合う他のきのこ栽培瓶の瓶口を通して瓶口の外方に株状に伸長したきのこにより支えながら、前記きのこ栽培瓶に充填した培養基を用いてきのこの人工栽培を行うことを特徴としている。 【0016】このきのこの栽培方法においては、瓶口の口径を、瓶口の下部に短丈の小口径の瓶口部分を残して、瓶胴部の外径近くまで大きく形成したきのこ栽培瓶を用いているため、そのきのこ栽培瓶の瓶胴部に満杯状態に充填した培養基のうちの、小口径の瓶口部分の内側に露出した培養基部分に、きのこを発芽させる菌床面を形成できる。そして、その菌床面から発芽させたきのこを、その瓶口下部の短丈の小口径の瓶口部分の内側を通して、その上端に連なる口径を瓶胴部の外径近くまで大きく形成した瓶口内側の広い空間に余裕を持たせて株状に伸長させることができる。そして、その口径を大きく形成した瓶口内側の広い空間で栽培中のきのこに酸素を多量に含む大気を瓶口外側から円滑に供給したり、その口径を大きく形成した瓶口内側の空間で生育中のきのこが発する二酸化炭素等の有毒ガスや水分を瓶口外方の大気中に円滑に放散させたりできる。 【0017】また、複数本の各きのこ栽培瓶の瓶口下部の小口径の瓶口部分の内側に露出した培養基部分に形成された菌床面から発芽させたきのこがその丈が未だ低い生育途中にある間は、その生育途中のきのこの周囲を、きのこ栽培瓶の丈の長い瓶口の内周面で支持できる。そして、その生育途中のきのこが、外方に垂れ下がるのを防ぐことができる。 【0018】また、複数本のきこの栽培瓶をその瓶胴部を互いに密着させて四方等に並べて配置しているため、その複数本の各きのこ栽培瓶に充填した培養基を用いて栽培中のきのこの丈が長く伸びて、そのきのこがきのこ栽培瓶の瓶口を通して瓶口の外方に株状に伸長した後には、そのきのこ栽培瓶の口径を瓶胴部の外径近くまで大きく形成した瓶口の外方に株状に伸長したきのこの周囲を、それに隣合う他のきのこ栽培瓶の口径を瓶胴部の外径近くまで大きく形成した瓶口の外方に株状に伸長したきのこの周囲に接近させることができる。そして、その複数本の各きのこ栽培瓶の瓶口の外方に株状に伸長したきのこの周囲を、それに隣合う他のきのこ栽培瓶の瓶口の外方に株状に伸長したきのこにより支えることができる。そして、複数本の各きのこ栽培瓶の瓶口の外方に株状に伸長したきのこが、瓶口の周囲に垂れ下がるのを防ぐことができる。 【0019】その際には、複数本の各きのこ栽培瓶の瓶口の外方に株状に伸長したきのこの周囲を、前述の紙巻用の紙で覆わずに、大気中に晒すことができる。そして、その栽培中のきのこに大気中から酸素を充分に補給し続けたり、その栽培中のきのこが発する二酸化炭素等の有毒ガスや水分を大気中に円滑に放散し続けたりできる。 【0020】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。図1と図2は本発明のきのこ栽培瓶の好適な実施の形態を示し、図1と図2はその使用状態を示す説明図である。以下に、このきのこ栽培瓶を説明する。 【0021】図のきのこ栽培瓶では、円筒状をした有底の瓶胴部12の上端中央に、ドーム状の瓶肩部14を介して、起立して連なる円筒状の瓶口16の口径を、瓶口16の下部に短丈の小口径の瓶口部分16aを残して、瓶胴部12の外径近くまで大きく形成している。そして、瓶胴部12内に満杯状態に充填した培養基20のうちの、瓶口16下部の小口径の瓶口部分16aの内側に露出した培養基部分22に形成された菌床面からきのこ30を発芽させることができるようにしている。 【0022】口径を瓶胴部12の外径近くまで大きく形成した瓶口16部分は、その丈を約20〜60mmに長く形成して、瓶口16の丈を長く形成している。そして、瓶口16内側の空間で栽培中の未だ丈の低い生育途中のきのこ30の周囲を、図1に示したように、瓶口16の内周面で支えることができるようにしている。 【0023】その他は、図4に示した前述のきのこ栽培瓶と、同様に構成している。 【0024】次に、このきのこ栽培瓶の使用例及びその作用であって、本発明のきのこの栽培方法の好適な実施の形態を説明する。 【0025】図1と図2に示したように、複数本のきのこ栽培瓶の瓶胴部12内に培養基20を満杯状態に充填する。そして、その培養基20にきのこの種菌を接種してきのこの菌糸を蔓延させる。そして、そのきのこの菌糸を蔓延させた培養基20のうちの、きのこ栽培瓶の瓶口16下部の小口径の瓶口部分16aの内側に露出した培養基部分22に形成された菌床面からきのこ30を発芽させる。そして、そのきのこ30を、きのこ栽培瓶の瓶口16を通して、瓶口16の外方に収穫するまでに株状に長く伸長させる。 【0026】きのこ栽培瓶の瓶口16下部の小口径の瓶口部分16a内側の菌床面から発芽させて、瓶口16内側の空間で栽培中の丈の低い生育途中のきのこ30の周囲は、図1に示したように、その丈が長く形成された瓶口16の内周面で支える。 【0027】きのこ30を栽培中の複数本のきのこ栽培瓶10は、図2に示したように、その瓶胴部12を互いに密着させて四方等に並べて配置する。具体的には、きのこ30を栽培中の複数本のきのこ栽培瓶10を、かご状のコンテナ(図示せず)内に縦横四方等に隙間少なく並べて収容する。そして、そのコンテナ内に並べて収容した複数本のきのこ栽培瓶の瓶胴部12を互いに密着させた状態とする。 【0028】上記のコンテナ内に収容した複数本の各きのこ栽培瓶10に充填した培養基20を用いて栽培中のきのこ30がきのこ栽培瓶の瓶口16を通して瓶口16の外方に株状に伸長した後には、図2に示したように、そのきのこ栽培瓶10の口径を瓶胴部12の外径近くまで大きく形成した瓶口16の外方に株状に伸長したきのこ30の周囲を、それに隣合う他のきのこ栽培瓶10の口径を瓶胴部12の外径近くまで大きく形成した瓶口16の外方に株状に伸長したきのこ30の周囲に接近させた状態とする。そして、その複数本の各きのこ栽培瓶10の瓶口16の外方に株状に伸長したきのこ30の周囲を、それに隣合う他のきのこ栽培瓶10瓶口16の外方に株状に伸長したきのこ30により支える。 【0029】そして、えのき茸等のきのこ30を真っ直ぐに株状に長く伸長した形の整った状態に生育する。 【0030】このきのこの栽培方法は、以上の工程からなり、このきのこの栽培方法においては、瓶口16の口径を、その下部に短丈の小口径の瓶口部分16aを残して、瓶胴部12の外径近くまで大きく形成したきのこ栽培瓶10を用いているため、その小口径の瓶口部分16aの内側に露出した培養基部分22に、きのこ30を発芽させる菌床面を形成できる。そして、その菌床面から発芽させたきのこ30を、その短丈の小口径の瓶口部分16aの内側を通して、その上端に連なる口径を瓶胴部12の外径近くまで大きく形成した瓶口16内側の空間に余裕を持たせて株状に伸長させることができる。そして、その口径を大きく形成した瓶口16内側の空間で栽培中のきのこ30に酸素を多量に含む大気を瓶口16外側から円滑に供給したり、その口径を大きく形成した瓶口16内側の空間で生育中のきのこ30が発する二酸化炭素等の有毒ガスや水分を瓶口16外方の大気中に円滑に放散させたりできる。そして、その生育中のきのこ30を順調に生長させることができる。 【0031】また、きのこ栽培瓶の瓶口16下部の小口径の瓶口部分16a内側の菌床面から発芽させて、瓶口16内側の空間で栽培中の丈の低い生育途中のきのこ30の周囲は、その丈が長く形成された瓶口16の内周面で支えることができる。そして、その瓶口16内側の空間で栽培中の丈の低い生育途中のきのこ30が、外方に垂れ下がるのを、瓶口16の内周面で防ぐことができる。 【0032】また、瓶口16の口径を瓶胴部12の外径近くまで大きく形成したきのこ栽培瓶10を用いて、その複数本のきのこ栽培瓶10をその瓶胴部12を互いに密着させて四方等に並べて配置しているため、栽培中のきのこ30が複数本の各きのこ栽培瓶の瓶口16を通して瓶口16の外方に株状に伸長した後には、そのきこの栽培瓶10の口径を瓶胴部12の外径近くまで大きく形成した瓶口16の外方に株状に伸長したきのこ30の周囲を、それに隣合う他のきのこ栽培瓶10の口径を瓶胴部12の外径近くまで大きく形成した瓶口16の外方に株状に伸長したきのこ30の周囲に接近させることができる。そして、その複数本の各きのこ栽培瓶の瓶口16の外方に株状に伸長したきのこ30の周囲を、それに隣合う他のきのこ栽培瓶の瓶口16の外方に株状に伸長したきのこ30により支えることができる。そして、複数本の各きのこ栽培瓶の瓶口16の外方に株状に伸長したきのこ30が、瓶口16周囲に垂れ下がるのを、防ぐことができる。 【0033】その際には、複数本の各きのこ栽培瓶の瓶口16の外方に株状に伸長したきのこ30の周囲を、前述の紙巻用の紙50で覆わずに、大気中に晒すことができる。そして、その栽培中のきのこ30に大気中から酸素を充分に補給し続けたり、その栽培中のきのこ30が発する二酸化炭素等の有毒ガスや水分を大気中に円滑に放散し続けたりできる。そして、そのきのこ30を、水分の少ない日持ちの良い傘の充実したきのこに順調に生育できる。 【0034】なお、前述のきのこ栽培瓶においては、図3に示したように、口径を瓶胴部12の外径近くまで大きく形成した瓶口16部分の内周面を、瓶口16の軸芯に対して上方に向けて約5〜20度外側に傾斜させると良い。 【0035】このきのこ栽培瓶にあっては、口径を瓶胴部12の外径近くまで大きく形成した瓶口16部分の内周面を上方に向けて約5〜20度外側に傾斜させて、その瓶口16部分内側の空間を上方に向けてラッパ状に広げているため、その瓶口16部分内側の空間で株状に生育中のきのこ30の周囲に、即ちその瓶口16部分内側の空間で斜め外方に向けて株状に伸長するきのこ30の周囲に空間的な余裕を無理なく持たせることができる。そして、その瓶口16部分内側の空間で栽培中のきのこ30に酸素を多量に含む大気を瓶口16外側から円滑に充分に供給し続けたり、その瓶口16部分内側の空間で生育中のきのこ30が発する二酸化炭素等の有毒ガスや水分を瓶口16外方の大気中に円滑に充分に放散し続けたりできる。 【0036】また、前述のきのこ栽培瓶においては、図1等に示したように、瓶口16の上端周縁に瓶口の上端開口部17を覆うキャップ(図示せず)を係止するための鍔18を設けると良い。 【0037】このきのこ栽培瓶にあっては、その瓶口の上端開口部17を覆うキャップを、瓶口16の上端周縁に設けた鍔18に係止させることができる。そして、そのキャップを、瓶口16の上端周縁に容易に離脱せぬように固定できる。 【0038】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のきのこ栽培瓶を用いて、本発明のきのこの栽培方法により、株状に生育するえのき茸等のきのこの栽培を行えば、きのこ栽培瓶の瓶口に紙を筒状に巻き付ける紙巻作業を行わずとも、株状に生育するえのき茸等のきのこを見栄え良く直線状に整った形に生育できる。そして、えのき茸等のきのこの人工栽培の大幅な省力化が図れる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】391003679 【氏名又は名称】長野木田工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月6日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松田 宗久
|
| 【公開番号】 |
特開平11−313541 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−123030 |
|