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【発明の名称】 枝打機
【発明者】 【氏名】飯田 光永

【要約】 【課題】足場の悪い山中での使用勝手のよい簡易な枝打機を提供すること。

【解決手段】操作棒1の上端部に第1の刃体3と第2の刃体4を有するハサミ型のカッター2と、第2の刃体4を回転させるための油圧シリンダ6を装着する。作業者はエンジン12と油圧ポンプ13を一体的に装着した動力部10を背中に背負い、操作棒1の基端部を保持する。立木Tの枝tを第1の刃体3と第2の刃体4で挟み、操作部17を操作して油圧シリンダ6を作動させて第2の刃体4を回転させることにより、枝tを根元から切断する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操作棒と、操作棒の上端部に装着されたカッターおよびカッターを駆動する油圧シリンダと、作業者が背負う背負式のエンジンおよび油圧ポンプと、油圧シリンダと油圧ポンプを接続する油送用チューブと、操作棒を保持する作業者が操作する油圧ポンプの操作部とを備えたことを特徴とする枝打機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山中に植林された立木の枝を根元から切断する枝打機に関するものでる。
【0002】
【従来の技術】無節優良材を育成するために、山中に植林された木の枝はその根元から切断する必要がある。枝打ち作業は過酷な労働であることから、従来より様々な型式の枝打機が提案されている。
【0003】従来の代表的な枝打機として、自力昇降式のものがある。これは枝打機を車輪により自力で立木を上昇させながら、これに積載されたチェンソーを立木の周囲を回動させて、枝を根元から切断するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の枝打機は、エンジン、チェンソー、伝動機構などの重量物にて組み立てられているため、その重量はきわめて重いものであり、これを山中の足場の悪い急傾斜地で手に保持して持ち運びし、かつこれを取り扱うことはきわめて困難であった。また枝打中にチェンソーが切断中の枝に食い込んで切断不能となり、枝打機が立木上部の高所で停止してしまうなどのトラブルを発生しやすいものであった。このように従来の自力昇降式の枝打機は様々な問題点があったため、今日までほとんど普及していない実情にあった。
【0005】したがって本発明は、足場の悪い山中での使用勝手のよい簡易な枝打機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、操作棒と、操作棒の上端部に装着されたカッターおよびカッターを駆動する油圧シリンダと、作業者が背負う背負式のエンジンおよび油圧ポンプと、油圧シリンダと油圧ポンプを接続する油送用チューブと、操作棒を保持する作業者が操作する油圧ポンプの操作部とを備えたことを特徴とする枝打機である。
【0007】
【作用】上記構成において、作業者はエンジンと油圧ポンプを背中に背負い、操作棒の基端部を保持する。そしてカッターを立木の枝の根元に当てがい、操作部を操作して油圧シリンダを作動させることによりカッターを駆動して枝を根元から切断する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の枝打機の全体側面図、図2は同カッター部分の側面図である。
【0009】図1において、1は操作棒であり、その上端部にカッター2が装着されている。カッター2はハサミ型のカッターであって、第1の刃体3と第2の刃体4をピン5で回転自在に軸着して構成されている。
【0010】操作棒1の上部には油圧シリンダ6が装着されており、そのロッド7の先端部は第2の刃体4の基端部に連結されている。したがって油圧シリンダ6が作動してロッド7が突没すると、第2の刃体4はピン5を中心に回転し、第1の刃体3と第2の刃体4は開閉する(矢印A)。
【0011】作業者は動力部10を背負っている。動力部10は、フレーム11にエンジン12と油圧ポンプ13を一体的に装着して構成されている。油圧ポンプ13と油圧シリンダ6は油送用チューブ14で接続されている。15はチューブ14を巻回するリールである。チューブ14は操作棒1に沿うように止具16で係着されている。また操作棒1の基端部には操作部17が装着されている。操作部17に設けられた操作レバーや操作ボタンなどの操作子18を操作することにより、エンジン12の駆動停止や油圧ポンプ13の駆動操作などの必要な操作を行う。なお操作部17は手持ち式でもよい。Tは枝打ちの対象となる立木、tは枝である。
【0012】したがって図1に示すように作業者は動力部10を背負って操作棒1の基端部を手に保持し、図2に示すように第1の刃体3と第2の刃体4の間に枝tを挟むようにして刃体3,4を枝tの根元に当てがう。そこで操作子18を操作して油圧シリンダ6を作動させ、第2の刃体4を回転させて第1の刃体3と第2の刃体4で枝tを根元から切断する。作業者は山中を移動しながらこのような枝打ちを遂行する。
【0013】図3は他の実施の形態のカッターを示している。カッター2’は第1の刃体3’と第2の刃体4’から成り、第2の刃体4’は油圧シリンダ6のロッド7に結合されている。このカッター2’は、上記カッター2に替えて操作棒1の上端部に装着される。したがってロッド7が上下動すると第2の刃体4’は上下動し(矢印B)、第1の刃体3’と第2の刃体4’は開閉して枝を切断する。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明の枝打機は、操作棒と、操作棒の上端部に装着されたカッターおよびカッターを駆動する油圧シリンダと、作業者が背負う背負式のエンジンおよび油圧ポンプと、油圧シリンダと油圧ポンプを接続する油送用チューブと、操作棒を保持する作業者が操作する油圧ポンプの操作部とを備えているので、重量のあるエンジンや油圧ポンプを背中に背負い、山中を移動しながら比較的軽作業で枝打ちを行うことができる。
【出願人】 【識別番号】596108243
【氏名又は名称】有限会社二豊商事
【出願日】 平成10年(1998)4月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】高松 利行
【公開番号】 特開平11−308932
【公開日】 平成11年(1999)11月9日
【出願番号】 特願平10−134428