| 【発明の名称】 |
きのこの人工栽培方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】河野 由己太
【氏名】田中 裕子
【氏名】日下部 克彦
【氏名】木野 真奈美
【氏名】松井 侑
【氏名】森田 日出男
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| 【要約】 |
【課題】比較的安価な材料を培地基材又は栄養源として使用して、従来の方法よりも多くの収量を得ることができる、きのこの人工栽培方法を提供する。
【解決手段】綿実殻を含有することを特徴とするきのこの人工栽培用培地。綿実殻を含有する人工栽培用培地を使用することを特徴とするきのこの人工栽培方法。綿実殻は培地の乾燥重量に対して15〜60%で使用した場合が増収効果が良い。綿実殻を培地に使用し、収量よく栽培できるきのことしては、例えばリオフィラム ウルマリウムのほかシイタケ、ヒラタケ、エノキタケ、マイタケ等がある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 綿実殻を含有することを特徴とするきのこの人工栽培用培地。 【請求項2】 綿実殻を含有する人工栽培用培地を使用することを特徴とするきのこの人工栽培方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、改良されたきのこの人工栽培用培地、及びこれを用いてきのこを人工栽培する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のきのこ栽培はコナラ、クヌギ、ブナ等の原木を利用したほだ木栽培がほとんどであり、そのため気象条件により収穫が左右されることが多く、また最近ではほだ木に使用する原木の不足や、原木切り出しのための労働力が不足していること等によって原木の入手が困難であった。更にほだ木栽培は栽培期間が長く、例えば種菌の接種からきのこの収穫までに1年半〜2年も要すること等により、生産コストが相当高額になることが避けられなかった。このため、近年エノキダケ、ヒラタケ、シロタモギタケ、ナメコ等の栽培においてオガクズに米糠を配合した培養基を用いて、ビン又は箱で栽培を行う菌床人工栽培法が確立され、1年を通じて安定してきのこを収穫できるようになってきた。その結果、ほだ木を使用した従来の農家での副業的きのこの生産が、現在では企業が工業的規模で大量に栽培可能で、原料の確保もし易い菌床人工栽培法が、主流になっている。従来きのこの人工栽培においては、培地基材としてオガクズが、栄養源としてはコメヌカ、フスマ等が使用されている。しかしながら、これらの栄養源は必ずしも安価とはいえず、また、例えば針葉樹オガクズ50g、広葉樹オガクズ50g、コメヌカ70g、フスマ30gを850ml容の培養ビンに詰めてリオフィラム ウルマリウム(Lyophyllum ulmarium)を培養した場合の収量は110〜130gであり、その収量は満足できるものではない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目的は、比較的安価な材料を培地基材又は栄養源として使用して、従来の方法よりも多くの収量を得ることができる、きのこの人工栽培方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本発明の第1の発明はきのこ人工栽培用培地に関する発明であって、綿実殻を含有することを特徴とする。また、本発明の第2の発明はきのこの人工栽培方法に関する発明であって、綿実殻を含有する人工栽培用培地を使用することを特徴とする。 【0005】本発明者らは、前記の目的を達成するために種々の材料を培地に使用した結果、安価に入手でき、しかもきのこの収量を著しく増加させる材料として、綿実殻を見出し本発明を完成した。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明する。リオフィラム ウルマリウム菌株として、特開昭63−273467号公報に記載のリオフィラム ウルマリウム Lu 1−2(FERM P−12584)、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−8(FERM BP−1416)、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−17(FERM BP−1417)、リオフィラム ウルマリウム M−8171(FERM BP−1415)を使用し、該公報に記載の方法により、各菌株の人工栽培を行い、収穫適期の子実体を収穫し、子実体の官能検査を行った。人工栽培の培地としては、該公報に記載の針葉樹オガクズ50g、広葉樹オガクズ50g、米糠90gをよく混合し、水道水にて水分含有率65%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向い直径1cmの穴をあけた後、キャップで打栓したオガクズ固型培養基を120℃、60分間高圧蒸気滅菌したものをA培地とした。また該培地調製方法に準じ、コーンコブミール130g、マメカワ60g、フスマ30gをよく混合して同様に作成したものをB培地、針葉樹オガクズ50g、綿実殻粉砕物50g、米糠100gをよく混合して同様に作成したものをC培地、針葉樹オガクズ100g、マメカワ70gをよく混合して同様に作成したものをD培地とし、それぞれ用いた。各使用培地で得られた子実体の収量(g/ビン)、官能検査の結果を表1に示す。 【0007】 【表1】
【0008】官能検査は、リオフィラム ウルマリウム子実体を油炒めし、硫酸キニーネを、苦味の標準物質として、パネラーが判定する。油炒めは次の様に行う。すなわち、得られたリオフィラム ウルマリウムの子実体の柄の基部を除去し、1本ずつにわけ、軽く水洗いして、よく水をきる。次いで、フライパンにサラダ油5mlを加え、全体にのばし、中火で油を充分に熱する。前述リオフィラム ウルマリウム子実体100g(湿重)を加え、箸でかきまぜながら、2分間以上、全体に火を通し、フライパンに水気が無くなれば、火を止める。該子実体を常温になるまで冷まし、パネラーに苦くない、苦い、かなり苦い、著しく苦いの四段階で評価させる。なお、以下、各表中の−は苦くない、+は苦い、++はかなり苦い、+++は著しく苦いを意味する。この+、−の中間がリオフィラム ウルマリウム子実体の苦味の硫酸キニーネを標準物質とした苦味の閾値、すなわち、ほとんど苦味を感じない苦味であり、標準物質の硫酸キニーネの閾値、0.000008M(太田静行著、「食品調味の知識」第2版第1刷、昭和60年10月1日、幸書房発行、第38頁)の苦味に相当する。前述の供試菌株中、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−2が最も低苦味菌株であるが、B、C、D培地を用いた場合は、収量は増加するものの得られる子実体は苦味のあるものとなる。 【0009】本発明において高苦味化培地とは、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−2の人工栽培を行った際に得られる子実体の苦味が官能検査により+以上の培地を意味し、例えば上記B、C、D培地である。また本発明の新菌株とは、該菌株を高苦味化培地で栽培して得られる子実体の苦味が、少なくとも一種の高苦味化培地について、苦味をほとんど感じない程度以下の菌株をいう。 【0010】次に、本発明の新菌株の育種について述べる。 1.選抜育種自然界に発生しているリオフィラム ウルマリウム112個の子実体より組織分離を行い、純粋分離した菌糸体90菌株を得た。次にこの90菌株を前記B培地を用い栽培試験を行った。栽培試験により、子実体を形成した菌株48株の子実体を官能検査に供した。子実体の形状に優れ、収量も多く、苦味の低い菌株10株を選抜した。更にこの10株をB、C、D培地で栽培試験し、工業的栽培に適し、最も低苦味な菌株として、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−13を選抜した。 【0011】以下、このリオフィラム ウルマリウムについて説明する。リオフィラム ウルマリウム Lu 1−13株は、福島県裏磐梯にて枯れ木に叢生していた子実体より本発明者らが組織分離したもので子実体及び胞子の特徴は次のようである。子実体は叢生、カサは径5〜1.5cm、円形又は不正形で丸山形、表面は平滑、湿潤、白色〜帯褐クリーム色を呈しており、往々やや濃色の斑紋を現し、老時中央にき裂を生じることがある。肉は白色、幅広く柄に上生する。柄は偏心性で湾曲し、3〜7×1〜2cm、カサとほぼ同色、頂部は白色で綿毛状ないし粉状である。胞子はほぼ球形、平滑、無色、4.5〜5.5×3.5〜4.5μm、紋は白色であった。以上の特徴を伊藤誠哉著「日本菌類誌」第二巻第五号(1959年、養賢堂出版)の記載と比較すると、本菌はリオフィラム ウルマリウムであることが明りょうである。 【0012】次にリオフィラム ウルマリウム Lu 1−13株の菌学的諸性質を示す。 (1)麦芽エキス寒天培地(25℃培養) 7日目:旺盛な生育。コロニー径は40mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。10日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。17日目:表面全体に密な気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (2)バレイショ・ブドウ糖寒天培地(25℃培養) 7日目:旺盛な生育。コロニー径は36mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。10日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。17日目:表面全体に密な気菌糸を生じる。コロニー中央部は薄い黄色、他は白色。 (3)ツァペック・ドックス寒天培地(25℃培養) 7日目:小程度の生育。コロニー径は26mm。樹状に伸長し極めて希薄な菌糸、気菌糸は少ない。17日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。菌糸は樹状で希薄、白色。 (4)サブロー寒天培地(25℃培養) 7日目:旺盛な生育。コロニー径は42mm。白色で綿状の密な菌糸、気菌糸やや多い。10日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸を極めて多量に生じ、菌糸は綿状で白色。 (5)オートミール寒天培地(25℃培養) 7日目:旺盛な生育。コロニー径は36mm。菌糸はよく分枝して伸び、気菌糸は少ない。10日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。綿状の気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (6)合成ムコール寒天培地(25℃培養) 7日目:小程度の生育。コロニー径は21mm。菌糸は白色で直線的に伸長し、放射状のコロニーを形成する。17日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (7)YpSs寒天培地(25℃培養) 7日目:旺盛な生育。コロニー径は40mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。マット状。10日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。密な気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色だが、培地は黄色に変化する。 (8)フェノールオキシダーゼ検定用培地(25℃培養) 7日目:小程度の生育。コロニー径は18mm。菌糸は白色で短くマット状に生育、気菌糸は少ない。培地は褐変、褐変半径は40mm。17日目:中程度の生育。コロニー径は37mm。褐変半径は42mm。種菌の新旧により著しく生育速度に差が生じる。 (9)最適生育温度PGY寒天培地に直径5mmの円盤状種菌を接種し、各温度で12日間培養した後、コロニー径を測定した。その結果、最適な成育温度は25℃付近であった。また、5℃、35℃ではほとんど生育しなかった。 (10) 最適生育pHPGY液体培地(寒天を含まないPGY寒天培地)60mlずつを100ml容三角フラスコに分注して殺菌し、酸又はアルカリで各pHに調整後に種菌を接種して、25℃、15日間静置培養した後、菌体の乾燥重量を測定した。その結果、最適生育pHは7〜8であった。また、生育可能なpH範囲は、pH3.5〜10であった。 【0013】次に、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−13株と他のリオフィラムウルマリウムとの異同判定として、両菌糸が持つ性因子が異なっていれば、その菌糸は互いに異なる菌糸であるという菌類分類学的事実に基づき、性因子の異同を寒天培地上における対峙培養によって調べた。供試したリオフィラム ウルマリウムとしてはリオフィラム ウルマリウムIFO 9637、リオフィラム ウルマリウム IFO 30525、リオフィラム ウルマリウム IFO 30775、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−2、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−8、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−17、リオフィラム ウルマリウム M−8171、リオフィラム ウルマリウム SAである。なおリオフィラム ウルマリウム SAは、市販のリオフィラム ウルマリウム子実体よりの分離株である。上記それぞれのリオフィラム ウルマリウムの二核菌糸を保存スラントより3×3×3mmのブロックとして切り出し、それぞれをPGY寒天培地の中央部に、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−13の二核菌糸と対峙して植菌し(2cm間隔)、25℃、14日間培養後、両菌株のコロニー間に帯線が生じるか否かを判定した。結果を表2に示す。(帯線を生じた場合+、生じなかった場合−)。 【0014】 【表2】
【0015】表2よりわかるように、前記各菌株は、リオフィラム ウルマリウム Lu1−13との対峙培養ですべて帯線を生じ、このことからリオフィラム ウルマリウム Lu 1−13は新しい菌株であることは明白である。以上説明したように本発明の選抜育種による新菌株として、例えばリオフィラム ウルマリウム Lu 1−13が挙げられるが、前記菌株と同様に高苦味化培地で栽培して得られる子実体の苦味が、少なくとも一種の高苦味化培地について、苦味をほとんど感じない程度以下であるという特性を示す菌株は、すべて本発明に属するものである。 【0016】2.交配育種本発明の新菌株を交配育種により得た。特開昭63−273467号公報に記載のように、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−8とリオフィラム ウルマリウム Lu 1−17の交配により、収量、生育速度、子実体形態に優れたリオフィラム ウルマリウム M−8171が得られている。栽培特性に優れ、かつ子実体の苦味が低減された菌株を交配育種するために、このリオフィラム ウルマリウム Lu 1−8、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−17の両菌株を親株として用いた。リオフィラム ウルマリウム Lu 1−8とリオフィラム ウルマリウムLu 1−17をA培地にそれぞれ生育させ、通常の操作により子実体を発生させた。該子実体よりそれぞれ胞子を回収し、発芽させた一核菌糸を単離して、57株ずつを総当り交配して1653株を得た。この1653株をB培地を用いて栽培試験を行い、官能検査により低苦味な菌株80株を選択し、次にB、C、D培地で栽培試験を行い、栽培特性に優れ、苦味が、少なくとも一種の高苦味化培地について、苦味をほとんど感じない程度以下である8菌株を選抜し、それぞれリオフィラム ウルマリウム K−0429、リオフィラム ウルマリウム K−0207、リオフィラム ウルマリウム K−0202、リオフィラム ウルマリウム K−0259、リオフィラム ウルマリウム K−1004、リオフィラム ウルマリウム K−1257、リオフィラム ウルマリウム K−6804、リオフィラム ウルマリウム K−6806とそれぞれ命名した。 【0017】次にこのリオフィラム ウルマリウム K−0429株の菌学的諸性質を示す。 (1)麦芽エキス寒天培地(25℃培養) 5日目:コロニー径は18mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。10日目:コロニー径は47mm。20日目:コロニー径は83mm。放射状に生育して表面全体に密な気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (2)バレイショ・ブドウ糖寒天培地(25℃培養) 10日目:中程度の生育。コロニー径は40mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。15日目:コロニー径は55mm。20日目:コロニー径は66mm。表面全体に密な気菌糸を生じる。綿状のコロニーで、菌糸は白色。 (3)ツァペック・ドックス寒天培地(25℃培養) 10日目:小程度の生育。コロニー径は28mm。樹状に伸長し極めて希薄な菌糸、気菌糸は少ない。20日目:コロニー径は52mm。菌糸は樹状で希薄、白色。 (4)サブロー寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は50mm。白色で綿状の密な菌糸、気菌糸やや多い。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。放射状に生育して表面全体に気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (5)オートミール寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は51mm。綿状のコロニーで、気菌糸を生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。綿状のコロニーで、気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (6)合成ムコール寒天培地(25℃培養) 10日目:小程度の生育。コロニー径は27mm。菌糸は白色で、樹枝状のコロニーを形成する。20日目:コロニー径は48mm。気菌糸を生じる。樹枝状のコロニーで、菌糸は白色。 (7)YpSs寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は49mm。綿状のコロニーで白色な菌糸、気菌糸を生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。密な気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (8)フェノールオキシダーゼ検定用培地(25℃培養) 5日目:小程度の生育。コロニー径は18mm。菌糸は白色で気菌糸を多量に生じる。培地は褐変して、褐変半径は34mm。15日目:旺盛な生育。コロニー径は64mm。培地全面が褐変。種菌の新旧により著しく生育速度に差が生じる。 (9)最適生育温度PGY寒天培地に直径5mmの円盤状種菌を接種し、各温度で12日間培養した後、コロニー径を測定した。その結果、最適な成育温度は25℃付近であった。また、5℃、35℃ではほとんど生育しなかった。 (10) 最適生育pHPGY液体培地(寒天を含まないPGY寒天培地)60mlずつを100ml容三角フラスコに分注して殺菌し、酸又はアルカリで各pHに調整後に種菌を接種して、25℃、15日間静置培養した後、菌体の乾燥重量を測定した。その結果、最適生育pHは7〜8であった。また、生育可能なpH範囲は、pH3.5〜10であった。 【0018】次にリオフィラム ウルマリウム K−0207株の菌学的諸性質を示す。 (1)麦芽エキス寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は61mm。白色で放射状のコロニー、気菌糸を少量生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸は少ない。菌糸は白色。 (2)バレイショ・ブドウ糖寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は53mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。表面全体に密な気菌糸を生じる。コロニーは綿状で白色。 (3)ツァペック・ドックス寒天培地(25℃培養) 7日目:旺盛な生育。コロニー径は51mm。樹状に伸長し極めて希薄な菌糸、気菌糸は少ない。15日目:コロニー径は75mm。菌糸は樹状で希薄、白色。20日目:コロニー径は77mm。 (4)サブロー寒天培地(25℃培養) 10日目:とても旺盛な生育。コロニー径は58mm。白色で放射状の密な菌糸、気菌糸やや多い。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸を生じ、菌糸は放射状で白色。 (5)オートミール寒天培地(25℃培養) 10日目:極めて旺盛な生育。コロニー径は66mm。コロニーは綿状で、気菌糸を生じる。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。綿状のコロニーで気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (6)合成ムコール寒天培地(25℃培養) 10日目:中程度の生育。コロニー径は33mm。菌糸は白色でやや薄く、樹枝状に伸長し、気菌糸を伴う。20日目:コロニー径は74mm。コロニーは希薄で樹枝状、菌糸は白色。 (7)YpSs寒天培地(25℃培養) 10日目:極めて旺盛な生育。コロニー径は65mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。密な気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (8)フェノールオキシダーゼ検定用培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は63mm。菌糸は白色で、気菌糸を多量に生じる。培地は褐変、褐変半径は65mm。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸を多量に生じ、培地全面が褐変する。種菌の新旧により著しく生育速度に差が生じる。 (9)最適生育温度PGY寒天培地に直径5mmの円盤状種菌を接種し、各温度で12日間培養した後、コロニー径を測定した。その結果、最適な成育温度は25℃付近であった。また、5℃、35℃ではほとんど生育しなかった。 (10) 最適生育pHPGY液体培地(寒天を含まないPGY寒天培地)60mlずつを100ml容三角フラスコに分注して殺菌し、酸又はアルカリで各pHに調整後に種菌を接種して、25℃、15日間静置培養した後、菌体の乾燥重量を測定した。その結果、最適生育pHは7〜8であった。また、生育可能なpH範囲は、pH3.5〜10であった。 【0019】次にリオフィラム ウルマリウム K−0202株の菌学的諸性質を示す。 (1)麦芽エキス寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は60mm。白色で放射状のコロニー、気菌糸を少量生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸は少ない。菌糸は白色。 (2)バレイショ・ブドウ糖寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は59mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。表面全体に密な気菌糸を生じる。コロニーは綿状で白色。 (3)ツァペック・ドックス寒天培地(25℃培養) 5日目:旺盛な生育。コロニー径は16mm。樹状に伸長し極めて希薄な菌糸、気菌糸は少ない。15日目:コロニー径は62mm。菌糸は樹状で希薄、白色。20日目:コロニー径は77mm。 (4)サブロー寒天培地(25℃培養) 10日目:とても旺盛な生育。コロニー径は66mm。白色で放射状の密な菌糸、気菌糸やや多い。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸を生じ、菌糸は放射状で白色。 (5)オートミール寒天培地(25℃培養) 10日目:極めて旺盛な生育。コロニー径は68mm。コロニーは綿状で、気菌糸を生じる。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。綿状のコロニーで気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (6)合成ムコール寒天培地(25℃培養) 10日目:中程度の生育。コロニー径は33mm。菌糸は白色でやや薄く、樹枝状に伸長し、気菌糸を伴う。20日目:コロニー径は62mm。コロニーは希薄で樹枝状、菌糸は白色。 (7)YpSs寒天培地(25℃培養) 10日目:極めて旺盛な生育。コロニー径は68mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。密な気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (8)フェノールオキシダーゼ検定用培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は61mm。菌糸は白色で、気菌糸を多量に生じる。培地は褐変。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸を多量に生じ、培地全面が褐変する。種菌の新旧により著しく生育速度に差が生じる。 (9)最適生育温度PGY寒天培地に直径5mmの円盤状種菌を接種し、各温度で12日間培養した後、コロニー径を測定した。その結果、最適な成育温度は25℃付近であった。また、5℃、35℃ではほとんど生育しなかった。 (10) 最適生育pHPGY液体培地(寒天を含まないPGY寒天培地)60mlずつを100ml容三角フラスコに分注して殺菌し、酸又はアルカリで各pHに調整後に種菌を接種して、25℃、15日間静置培養した後、菌体の乾燥重量を測定した。その結果、最適生育pHは7〜8.5であった。また、生育可能なpH範囲は、pH3.5〜10であった。 【0020】次にこのリオフィラム ウルマリウム K−0259株の菌学的諸性質を示す。 (1)麦芽エキス寒天培地(25℃培養) 5日目:コロニー径は24mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量生じる。10日目:コロニー径は64mm。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。放射状に生育して表面全体に密な気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (2)バレイショ・ブドウ糖寒天培地(25℃培養) 10日目:中程度の生育。コロニー径は61mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。15日目:コロニー径は85mm。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。表面全体に密な気菌糸を生じる。綿状のコロニーで、菌糸は白色。 (3)ツァペック・ドックス寒天培地(25℃培養) 10日目:小程度の生育。コロニー径は48mm。樹状に伸長し極めて希薄な菌糸、気菌糸は少ない。20日目:コロニー径は75mm。菌糸は樹状で希薄、白色。 (4)サブロー寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は65mm。白色で綿状の密な菌糸、気菌糸やや多い。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。放射状に生育して表面全体に気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (5)オートミール寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は67mm。綿状のコロニーで、気菌糸を生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。綿状のコロニーで、気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (6)合成ムコール寒天培地(25℃培養) 10日目:小程度の生育。コロニー径は39mm。菌糸は白色で、樹枝状のコロニーを形成する。20日目:コロニー径は66mm。気菌糸を生じる。樹枝状のコロニーで、菌糸は白色。 (7)YpSs寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は63mm。綿状のコロニーで白色な菌糸、気菌糸を生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。密な気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (8)フェノールオキシダーゼ検定用培地(25℃培養) 5日目:小程度の生育。コロニー径は29mm。菌糸は白色で気菌糸を多量に生じる。培地は褐変。15日目:旺盛な生育。コロニー径は88mm。培地全面が褐変。種菌の新旧により著しく生育速度に差が生じる。 (9)最適生育温度PGY寒天培地に直径5mmの円盤状種菌を接種し、各温度で12日間培養した後、コロニー径を測定した。その結果、最適な成育温度は25℃付近であった。また、5℃、35℃ではほとんど生育しなかった。 (10) 最適生育pHPGY液体培地(寒天を含まないPGY寒天培地)60mlずつを100ml容三角フラスコに分注して殺菌し、酸又はアルカリで各pHに調整後に種菌を接種して、25℃、15日間静置培養した後、菌体の乾燥重量を測定した。その結果、最適生育pHは6〜8であった。また、生育可能なpH範囲は、pH3.5〜10であった。 【0021】次にリオフィラム ウルマリウム K−1004株の菌学的諸性質を示す。 (1)麦芽エキス寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は64mm。白色で放射状のコロニー、気菌糸を少量生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸は少ない。菌糸は白色。 (2)バレイショ・ブドウ糖寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は64mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。表面全体に密な気菌糸を生じる。コロニーは綿状で白色。 (3)ツァペック・ドックス寒天培地(25℃培養) 5日目:旺盛な生育。コロニー径は14mm。樹状に伸長し極めて希薄な菌糸、気菌糸は少ない。15日目:コロニー径は60mm。菌糸は樹状で希薄、白色。20日目:コロニー径は75mm。 (4)サブロー寒天培地(25℃培養) 10日目:とても旺盛な生育。コロニー径は83mm。白色で放射状の密な菌糸、気菌糸やや多い。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸を生じ、菌糸は放射状で白色。 (5)オートミール寒天培地(25℃培養) 10日目:極めて旺盛な生育。コロニー径は81mm。コロニーは綿状で、多量の気菌糸を生じる。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。綿状のコロニーで気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (6)合成ムコール寒天培地(25℃培養) 10日目:中程度の生育。コロニー径は23mm。菌糸は白色でやや薄く、樹枝状に伸張し、気菌糸を伴う。20日目:コロニー径は45mm。コロニーは希薄で樹枝状。菌糸は白色。 (7)YpSs寒天培地(25℃培養) 10日目:極めて旺盛な生育。コロニー径は80mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。密な気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (8)フェノールオキシダーゼ検定用培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は68mm。菌糸は白色で、気菌糸を多量に生じる。培地は褐変。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸を多量に生じ、培地全面が褐変する。種菌の新旧により著しく生育速度に差が生じる。 (9)最適生育温度PGY寒天培地に直径5mmの円盤状種菌を接種し、各温度で12日間培養した後、コロニー径を測定した。その結果、最適な成育温度は25℃付近であった。また、5℃、35℃ではほとんど生育しなかった。 (10) 最適生育pHPGY液体培地(寒天を含まないPGY寒天培地)60mlずつを100ml容三角フラスコに分注して殺菌し、酸又はアルカリで各pHに調整後に種菌を接種して、25℃、15日間静置培養した後、菌体の乾燥重量を測定した。その結果、最適生育pHは6〜7であった。また、生育可能なpH範囲は、pH3.5〜10であった。 【0022】次にリオフィラム ウルマリウム K−1257株の菌学的諸性質を示す。 (1)麦芽エキス寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は71mm。白色で放射状のコロニー、気菌糸を少量生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸は少ない。菌糸は白色。 (2)バレイショ・ブドウ糖寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は66mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。表面全体に密な気菌糸を生じる。コロニーは綿状で白色。 (3)ツァペック・ドックス寒天培地(25℃培養) 5日目:旺盛な生育。コロニー径は26mm。樹状に伸長し極めて希薄な菌糸、気菌糸は少ない。15日目:コロニー径は71mm。菌糸は樹状で希薄、白色。20日目:コロニー径は81mm。 (4)サブロー寒天培地(25℃培養) 10日目:とても旺盛な生育。コロニー径は79mm。白色で放射状の密な菌糸、気菌糸やや多い。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸を生じ、菌糸は放射状で白色。 (5)オートミール寒天培地(25℃培養) 10日目:極めて旺盛な生育。コロニー径は79mm。コロニーは綿状で、多量の気菌糸を生じる。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。綿状のコロニーで気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (6)合成ムコール寒天培地(25℃培養) 10日目:中程度の生育。コロニー径は37mm。菌糸は白色でやや薄く、樹枝状に伸長し、気菌糸を伴う。20日目:コロニー径は68mm。コロニーは希薄で樹枝状。菌糸は白色。 (7)YpSs寒天培地(25℃培養) 10日目:極めて旺盛な生育。コロニー径は64mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。密な気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (8)フェノールオキシダーゼ検定用培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は70mm。菌糸は白色で、気菌糸を多量に生じる。培地は褐変。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。気菌糸を多量に生じ、培地全面が褐変する。種菌の新旧により著しく生育速度に差が生じる。 (9)最適生育温度PGY寒天培地に直径5mmの円盤状種菌を接種し、各温度で12日間培養した後、コロニー径を測定した。その結果、最適な成育温度は25℃付近であった。また、5℃、35℃ではほとんど生育しなかった。 (10) 最適生育pHPGY液体培地(寒天を含まないPGY寒天培地)60mlずつを100ml容三角フラスコに分注して殺菌し、酸又はアルカリで各pHに調整後に種菌を接種して、25℃、15日間静置培養した後、菌体の乾燥重量を測定した。その結果、最適生育pHは6〜8であった。また、生育可能なpH範囲は、pH3.5〜10であった。 【0023】次にこのリオフィラム ウルマリウム K−6804株の菌学的諸性質を示す。 (1)麦芽エキス寒天培地(25℃培養) 5日目:コロニー径は25mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。10日目:コロニー径は61mm。15日目:コロニー径は83mm。放射状に生育して表面全体に密な気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (2)バレイショ・ブドウ糖寒天培地(25℃培養) 10日目:中程度の生育。コロニー径は61mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。15日目:コロニー径は86mm。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。表面全体に密な気菌糸を生じる。綿状のコロニーで、菌糸は白色。 (3)ツァペック・ドックス寒天培地(25℃培養) 10日目:小程度の生育。コロニー径は49mm。樹状に伸長し極めて希薄な菌糸、気菌糸は少ない。20日目:コロニー径は76mm。菌糸は樹状で希薄、白色。 (4)サブロー寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は70mm。白色で綿状の密な菌糸、気菌糸やや多い。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。放射状に生育して表面全体に気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (5)オートミール寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は74mm。綿状のコロニーで、気菌糸を生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。綿状のコロニーで、気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (6)合成ムコール寒天培地(25℃培養) 10日目:小程度の生育。コロニー径は29mm。菌糸は白色で、樹枝状のコロニーを形成する。20日目:コロニー径は53mm。気菌糸を生じる。樹枝状のコロニーで、菌糸は白色。 (7)YpSs寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は72mm。綿状のコロニーで白色な菌糸、気菌糸を生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。密な気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (8)フェノールオキシダーゼ検定用培地(25℃培養) 5日目:小程度の生育。コロニー径は28mm。菌糸は白色で気菌糸を多量に生じる。培地は褐変。15日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。培地全面が褐変。種菌の新旧により著しく生育速度に差が生じる。 (9)最適生育温度PGY寒天培地に直径5mmの円盤状種菌を接種し、各温度で12日間培養した後、コロニー径を測定した。その結果、最適な成育温度は25℃付近であった。また、5℃、35℃ではほとんど生育しなかった。 (10) 最適生育pHPGY液体培地(寒天を含まないPGY寒天培地)60mlずつを100ml容三角フラスコに分注して殺菌し、酸又はアルカリで各pHに調整後に種菌を接種して、25℃、15日間静置培養した後、菌体の乾燥重量を測定した。その結果、最適生育pHは6〜8であった。また、生育可能なpH範囲は、pH3.5〜10であった。 【0024】次にこのリオフィラム ウルマリウム K−6806株の菌学的諸性質を示す。 (1)麦芽エキス寒天培地(25℃培養) 5日目:コロニー径は19mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量生じる。10日目:コロニー径は59mm。15日目:コロニー径は81mm。放射状に生育して表面全体に密な気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (2)バレイショ・ブドウ糖寒天培地(25℃培養) 10日目:中程度の生育。コロニー径は55mm。白色で密な菌糸、気菌糸を多量に生じる。15日目:コロニー径は80mm。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。表面全体に密な気菌糸を生じる。綿状のコロニーで、菌糸は白色。 (3)ツァペック・ドックス寒天培地(25℃培養) 10日目:小程度の生育。コロニー径は38mm。樹状に伸長し極めて希薄な菌糸、気菌糸は少ない。20日目:コロニー径は66mm。菌糸は樹状で希薄、白色。 (4)サブロー寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は66mm。白色で綿状の密な菌糸、気菌糸やや多い。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。放射状に生育し表面全体に気菌糸を生じる。菌糸は白色。 (5)オートミール寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は71mm。綿状のコロニーで、気菌糸を生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。綿状のコロニーで、気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (6)合成ムコール寒天培地(25℃培養) 10日目:小程度の生育。コロニー径は31mm。菌糸は白色で、樹枝状のコロニーを形成する。20日目:コロニー径は61mm。気菌糸を生じる。樹枝状のコロニーで、菌糸は白色。 (7)YpSs寒天培地(25℃培養) 10日目:旺盛な生育。コロニー径は70mm。綿状のコロニーで白色な菌糸、気菌糸を生じる。20日目:シャーレ全体に菌糸が生育する。密な気菌糸を多量に生じる。菌糸は白色。 (8)フェノールオキシダーゼ検定用培地(25℃培養) 5日目:小程度の生育。コロニー径は28mm。菌糸は白色で気菌糸を多量に生じる。培地は褐変。15日目:旺盛な生育。コロニー径は86mm。培地全面が褐変。種菌の新旧により著しく生育速度に差が生じる。 (9)最適生育温度PGY寒天培地に直径5mmの円盤状種菌を接種し、各温度で12日間培養した後、コロニー径を測定した。その結果、最適な成育温度は25℃付近であった。また、5℃、35℃ではほとんど生育しなかった。 (10) 最適生育pHPGY液体培地(寒天を含まないPGY寒天培地)60mlずつを100ml容三角フラスコに分注して殺菌し、酸又はアルカリで各pHに調整後に種菌を接種して、25℃、15日間静置培養した後、菌体の乾燥重量を測定した。その結果、最適生育pHは6〜8であった。また、生育可能なpH範囲は、pH3.5〜10であった。 【0025】次に、リオフィラム ウルマリウム K−0429株、リオフィラム ウルマリウム K−0207株、リオフィラム ウルマリウム K−0202株、リオフィラム ウルマリウム K−0259株、リオフィラム ウルマリウム K−1004株、リオフィラム ウルマリウム K−1257株、リオフィラム ウルマリウム K−6804株及びリオフィラム ウルマリウム K−6806株と他のリオフィラム ウルマリウムとの異同判定として、両菌糸が持つ性因子が異なっていれば、その菌糸は互いに異なる菌糸であるという菌類分類学的事実に基づき、性因子の異同を寒天培地上における対峙培養によって調べた。供試したリオフィラム ウルマリウムとしてはリオフィラム ウルマリウムIFO 9637、リオフィラム ウルマリウム IFO 30525、リオフィラム ウルマリウム IFO 30775、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−2、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−8、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−17、リオフィラム ウルマリウム M−8171、リオフィラム ウルマリウム SA、リオフィラム ウルマリウム Lu 1−13である。 【0026】上記それぞれのリオフィラム ウルマリウムの二核菌糸を保存スラントより3×3×3mmのブロックとして切り出し、それぞれをPGY寒天培地の中央部に、リオフィラム ウルマリウム K−0429株、リオフィラム ウルマリウムK−0207株、リオフィラム ウルマリウム K−0202株、リオフィラム ウルマリウム K−0259株、リオフィラム ウルマリウム K−1004株、リオフィラム ウルマリウム K−1257株、リオフィラム ウルマリウム K−6804株、又はリオフィラム ウルマリウム K−6806株の二核菌糸と対峙して植菌し(2cm間隔)、25℃、14日間培養後、両菌株のコロニー間に帯線が生じるか否かを判定した。結果を表3、表4に示す。(帯線を生じた場合+、生じなかった場合−)。 【0027】 【表3】
【0028】 【表4】
【0029】表3、表4よりわかるようにリオフィラム ウルマリウム K−0429、リオフィラム ウルマリウム K−0207、リオフィラム ウルマリウム K−0202、リオフィラム ウルマリウム K−0259、リオフィラム ウルマリウム K−1004、リオフィラム ウルマリウム K−1257、リオフィラム ウルマリウム K−6804、及びリオフィラム ウルマリウム K−6806はそれぞれ他の菌株との対峙培養ですべて帯線を生じ、このことから両菌株は新しい菌株であることは明白である。 【0030】以上説明したように本発明の交配により育種した新菌株として、例えばリオフィラム ウルマリウム K−0429、リオフィラム ウルマリウム K−0207、リオフィラム ウルマリウム K−0202、リオフィラム ウルマリウム K−0259、リオフィラム ウルマリウム K−1004、リオフィラムウルマリウム K−1257、リオフィラム ウルマリウム K−6804、リオフィラム ウルマリウム K−6806等が挙げられるが、前記菌株と同様に高苦味化培地で栽培して得られる子実体の苦味が、少なくとも一種の高苦味化培地について、苦味をほとんど感じない程度以下であるという特性を示す菌株はすべて本発明に属するものである。 【0031】本発明による新菌株は、前述のとおり人工栽培時において高苦味化培地で栽培しても子実体の苦味が、少なくとも一種の高苦味化培地について、苦味をほとんど感じない程度以下であるという特性をもち、培地の種類に影響されず安定して子実体の苦味が少ない。本発明の新菌株のA、B、C、D培地を用い人工栽培を行い得た収穫適期の子実体の苦味、及び収量を表5、表6に示す。なお、前出リオフィラム ウルマリウム SAの結果も合せ表6中に示す。 【0032】 【表5】
【0033】 【表6】
【0034】表5、表6に示すようにリオフィラム ウルマリウム Lu 1−13、リオフィラム ウルマリウム K−0429、リオフィラム ウルマリウム K−0207、リオフィラム ウルマリウム K−0202、リオフィラム ウルマリウム K−0259、リオフィラム ウルマリウム K−1004、リオフィラム ウルマリウム K−1257、リオフィラム ウルマリウム K−6804、リオフィラム ウルマリウム K−6806の各菌株は、従来の人工栽培可能な菌株において、収穫適期の子実体が苦味を呈する培地を使用しても苦味を示さず、子実体収量を増加させるが苦味も増加させるので従来使用することが困難であった高苦味化培地を用いても、苦味の無い子実体を高収率で安定して得ることができる。 【0035】また、上記菌株を培地に接種して生成する菌糸体も苦味を呈さず、該菌糸体を食品に使用するにも好適である。なお、リオフィラム ウルマリウム菌糸体は食物繊維も多く、制ガン作用も知られており、該菌糸体を利用した食品は、健康維持のために特に有用である。 【0036】本発明において育種した新菌株のリオフィラム ウルマリウム Lu 1−13、リオフィラム ウルマリウム K−0429、リオフィラム ウルマリウムK−0207、リオフィラム ウルマリウム K−0202、リオフィラム ウルマリウム K−0259、リオフィラム ウルマリウム K−1004、リオフィラム ウルマリウム K−1257、リオフィラム ウルマリウム K−6804、リオフィラム ウルマリウム K−6806はそれぞれ Lyophyllumulmarium Lu 1−13、 Lyophyllum ulmarium K−0429、 Lyophyllum ulmarium K−0207、 Lyophyllum ulmarium K−0202、 Lyophyllum ulmarium K−0259、 Lyophyllum ulmarium K−1004、 Lyophyllum ulmarium K−1257、 Lyophyllum ulmarium K−6804、 Lyophyllum ulmarium K−6806と表示され、工業技術院微生物工業技術研究所にそれぞれ微工研菌寄第12571号(FERMP−12571)、微工研菌寄第12570号(FERM P−12570)、微工研菌寄第12569号(FERMP−12569)、微工研菌寄第12980号(FERM P−12980)、微工研菌寄第12981号(FERM P−12981)、微工研菌寄第12982号(FERM P−12982)、微工研菌寄第12983号(FERMP−12983)、微工研菌寄第12984号(FERM P−12984)、微工研菌寄第12985号(FERM P−12985)として寄託されている。 【0037】なお、リオフィラム ウルマリウム子実体中の苦味成分は次のように定量することもできる。リオフィラム ウルマリウム子実体中の可食部分(カサ部、柄部)を凍結乾燥し、これを粉砕して子実体凍乾粉末を得る。この凍乾粉末0.5g(乾重)を35mlの酢酸エチルで25℃、24時間振とう抽出し、ろ過、減圧濃縮後1mlのメタノールに加温しながら溶解し、抽出サンプルとする。前述のサンプル200μlより、FPLC〔ファルマシア ファイン ケミカルス( Pharmacia Fine Chemicals ) 製〕を用いて、次の様に苦味成分画分を分取する。カラムは、Lober RP−8〔メルク( Merck )製、φ1.0×24cm〕を使用して、溶媒85%メタノール(関東化学;液クロ用)、1.0ml/分、常温、検出波長210nmの条件下で、溶出時間10〜45分の画分を分取する。分取画分は再び減圧濃縮し、メタノール:エタノー:水=3:4:4の溶媒1.0mlに溶解して、その50μlをHPLC〔(株)島津製作所製LC−6Aシステム〕にて苦味成分画分を分取する。カラムは、μ Bondapak C18〔ウォータース( Waters ) 製、φ0.39×30cm〕を使用して、メタノール:エタノール:水=3:4:4の溶媒(関東化学;液クロ用メタノール、ナカライテスク;特級エタノール)、0.7ml/分、温度40℃、検出波長UV210nmの条件下で、溶出時間32.5〜44.0分の画分の乾燥重量を測定する。この画分に溶出する成分(以下画分Aと略す)は、官能検査において強い苦味を呈し、リオフィラム ウルマリウム子実体の苦味は、この画分Aに起因する。 【0038】また、本発明で培地に使用した綿実殻は、安価に入手でき、しかもきのこの収量を著しく増加させる、きのこの人工栽培に有用な基材として、本発明者らが見出したものである。この綿実殻を培地に使用する際は、他の培地基材と混合して使用しても良いし、単独で使用しても良い。綿実殻は培地の乾燥重量に対して15〜60%で使用した場合が最も増収効果が良いが、使用量はこれに限定されるものではない。この綿実殻を培地に使用し、収量よく栽培できるきのことしては、例えばリオフィラム ウルマリウムのほか、シイタケ、ヒラタケ、エノキタケ、マイタケ等があり、例えばこれらのきのこの菌株を使用し、通常の人工栽培を行えば良い。 【0039】 【実施例】以下に本発明によるリオフィラム ウルマリウム新菌株の人工栽培実施例を示すが、本発明は以下の実施例の範囲にのみ限定されるものではない。 【0040】実施例1(参考例) 液体PGY培地(寒天を含まないPGY寒天培地)100mlに、リオフィラムウルマリウム Lu 1−13(FERM P−12571)を接種し、25℃で10日間培養して液体種菌を得た。一方、コーンコブミール130g、マメカワ60g、フスマ30gをよく混合して水道水により水分含有率を62%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後に前記液体種菌20mlを接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を35日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で40日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は168gで、官能検査において苦味は感じられなかった。 【0041】なお、子実体の官能検査は、次の様に行った。上記ビン栽培で得られた子実体の柄の基部を除去し、1本ずつに分け、軽く水洗いして、よく水を切った。一方、フライパンにサラダ油5mlを加え、全体にのばし、中火で油を充分に熱した後、子実体100g(湿重)を加え、箸でかきまぜながら2分間以上、全体に火を通し、フライパンに水気が無くなるまで炒め、火を止めた。油炒めした子実体は常温になるまで冷まし、硫酸キニーネを標準物質とし、10名のパネラーで苦味を判定した。 【0042】実施例2針葉樹オガクズ50g、綿実殻粉砕物50g、米糠100gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム Lu 1−13の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を30日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で35日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は143gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0043】実施例3(参考例) 針葉樹オガクズ100g、マメカワ70gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム Lu 1−13の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を30日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で37日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は157gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0044】実施例4(参考例) 液体PGY培地100mlに、リオフィラム ウルマリウム K−0429(FERM P−12570)を接種し、25℃で10日間培養して液体種菌を得た。一方、コーンコブミール130g、マメカワ60g、フスマ30gをよく混合して水道水により水分含有率を62%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後に前記液体種菌20mlを接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を32日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で43日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は184gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0045】実施例5針葉樹オガクズ50g、綿実殻粉砕物50g、米糠100gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−0429の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を28日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で37日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は157gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0046】実施例6(参考例) 針葉樹オガクズ100g、マメカワ70gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−0429の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を28日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で37日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は164gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0047】実施例7(参考例) 液体PGY培地100mlに、リオフィラム ウルマリウム K−0207(FERM P−12569)を接種し、25℃で10日間培養して液体種菌を得た。一方、コーンコブミール130g、マメカワ60g、フスマ30gをよく混合して水道水により水分含有率を62%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後に前記液体種菌20mlを接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を40日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で35日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で10日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて14日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は188gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0048】実施例8針葉樹オガクズ50g、綿実殻粉砕物50g、米糠100gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−0207の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を34日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で31日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて14日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は161gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0049】実施例9(参考例) 針葉樹オガクズ100g、マメカワ70gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−0207の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を33日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で32日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で11日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は178gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0050】実施例10(参考例) 液体PGY培地100mlに、リオフィラム ウルマリウム K−0202(FERM P−12980)を接種し、25℃で10日間培養して液体種菌を得た。一方、コーンコブミール130g、マメカワ60g、フスマ30gをよく混合して水道水により水分含有率を62%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後に前記液体種菌20mlを接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を45日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で35日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で8日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は187gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0051】実施例11針葉樹オガクズ50g、綿実殻粉砕物50g、米糠100gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−0202の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を40日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で40日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で8日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて12日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は154gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0052】実施例12(参考例) 針葉樹オガクズ100g、マメカワ70gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−0202の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を36日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で44日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で8日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は162gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0053】実施例13(参考例) 液体PGY培地100mlに、リオフィラム ウルマリウム K−0259(FERM P−12981)を接種し、25℃で10日間培養して液体種菌を得た。一方、コーンコブミール130g、マメカワ60g、フスマ30gをよく混合して水道水により水分含有率を62%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後に前記液体種菌20mlを接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を45日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で35日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で8日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて12日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は192gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0054】実施例14針葉樹オガクズ50g、綿実殻粉砕物50g、米糠100gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−0259の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を35日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で45日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で8日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は162gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0055】実施例15(参考例) 針葉樹オガクズ100g、マメカワ70gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−0259の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を37日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で43日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で8日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は165gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0056】実施例16(参考例) 液体PGY培地100mlに、リオフィラム ウルマリウム K−1004(FERM P−12982)を接種し、25℃で10日間培養して液体種菌を得た。一方、コーンコブミール130g、マメカワ60g、フスマ30gをよく混合して水道水により水分含有率を62%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後に前記液体種菌20mlを接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を30日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で50日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で11日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて15日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は188gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0057】実施例17針葉樹オガクズ50g、綿実殻粉砕物50g、米糠100gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−1004の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を32日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で48日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で10日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて15日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は158gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0058】実施例18(参考例) 針葉樹オガクズ100g、マメカワ70gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−1004の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を28日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で52日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で11日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて16日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は161gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0059】実施例19(参考例) 液体PGY培地100mlに、リオフィラム ウルマリウム K−1257(FERM P−12983)を接種し、25℃で10日間培養して液体種菌を得た。一方、コーンコブミール130g、マメカワ60g、フスマ30gをよく混合して水道水により水分含有率を62%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後に前記液体種菌20mlを接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を30日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で50日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で11日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて15日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は186gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0060】実施例20針葉樹オガクズ50g、綿実殻粉砕物50g、米糠100gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−1257の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を32日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で48日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて16日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は160gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0061】実施例21(参考例) 針葉樹オガクズ100g、マメカワ70gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−1257の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を28日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で52日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で10日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて14日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は157gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0062】実施例22(参考例) 液体PGY培地100mlに、リオフィラム ウルマリウム K−6804(FERM P−12984)を接種し、25℃で10日間培養して液体種菌を得た。一方、コーンコブミール130g、マメカワ60g、フスマ30gをよく混合して水道水により水分含有率を62%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後に前記液体種菌20mlを接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を30日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で30日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で10日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて16日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は195gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0063】実施例23針葉樹オガクズ50g、綿実殻粉砕物50g、米糠100gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−6804の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を28日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で32日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で10日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて15日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は163gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0064】実施例24(参考例) 針葉樹オガクズ100g、マメカワ70gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−6804の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を28日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で32日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて16日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は171gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0065】実施例25(参考例) 液体PGY培地100mlに、リオフィラム ウルマリウム K−6806(FERM P−12985)を接種し、25℃で10日間培養して液体種菌を得た。一方、コーンコブミール130g、マメカワ60g、フスマ30gをよく混合して水道水により水分含有率を62%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後に前記液体種菌20mlを接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を32日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で38日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて15日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は191gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0066】実施例26針葉樹オガクズ50g、綿実殻粉砕物50g、米糠100gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−6806の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を30日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で40日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて15日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は162gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0067】実施例27(参考例) 針葉樹オガクズ100g、マメカワ70gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム K−6806の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を31日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で39日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて14日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は165gで、子実体の官能検査において苦味は感じられなかった。 【0068】対照例1コーンコブミール130g、マメカワ60g、フスマ30gをよく混合して水道水により水分含有率を62%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム Lu 1−2の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を35日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で50日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は178gで、子実体の官能検査において苦味が感じられた。 【0069】実施例28針葉樹オガクズ50g、綿実殻粉砕物50g、米糠100gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム Lu 1−2の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を30日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で55日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で9日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて14日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は140gで、子実体の官能検査において苦味が感じられた。 【0070】対照例2針葉樹オガクズ100g、マメカワ70gをよく混合して水道水により水分含有率を63%に調製したものを、ポリプロピレン製850ml容広口ビンに圧詰めして、ビン口部中央より下方に向かい直径1cmの穴を開けた後、該培養基を120℃で60分間高圧蒸気滅菌して、常温まで冷却後にリオフィラム ウルマリウム Lu 1−2の固体種菌を接種した。暗所、25℃、湿度50〜60%の条件下で該培養基を30日間培養すると、ビン全体に菌糸がまん延した。更に、同条件下で55日間培養を続けて子実体発生基を得た。該子実体発生基の上部菌糸層1cmを除去し、水道水20mlを加え充分に給水させた後に余剰の水道水を捨て、15℃、湿度90〜95%、照度20ルックスの条件下で10日間培養を続けて子実体原基を得て、更に照度を200ルックスに上げて13日間培養を続けて子実体を得た。得られた子実体の収量は153gで、子実体の官能検査において苦味が感じられた。 【0071】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、従来廃棄されてきた綿実殻をきのこの人工栽培の培地に使用することで、高収量、高品質かつ美味なきのこを得ることが可能となった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591038141 【氏名又は名称】寳酒造株式会社
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| 【出願日】 |
平成4年(1992)8月7日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】中本 宏 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−308925 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−97470 |
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