| 【発明の名称】 |
杭 |
| 【発明者】 |
【氏名】高岡 伸夫
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| 【要約】 |
【課題】連続して並列に立設された際にぐらつきにくく、平面視において自由な形状の花壇等の境界を形成することができる杭を提供すること。
【解決手段】連続して並列に立設されて花壇等の境界を形成するために用いられる略円柱状の木製の杭であって、略円柱状の杭本体の一側部に軸方向に平行な切欠部を設け、隣接する杭の周面と該切欠部とが面接触または複数箇所で線接触するように構成したことを特徴とする杭。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 連続して並列に立設されて花壇等の境界を形成するために用いられる略円柱状の木製の杭であって、略円柱状の杭本体の一側部に軸方向に平行な切欠部を設け、隣接する杭の周面と該切欠部とが面接触または複数箇所で線接触するように構成したことを特徴とする杭。 【請求項2】 隣接する杭の周面が切欠部の2側縁に線接触するように構成したことを特徴とする、請求項1に記載の杭。 【請求項3】 切欠部が杭本体の周面とほぼ同一の凹曲面に形成してなり、隣接する杭の周面が該切欠部の表面のほぼ全面に面接触するように構成したことを特徴とする、請求項1に記載の杭。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は杭に関し、より詳細には略円柱状の杭本体の一側部に軸方向に平行な切欠部を設けることにより、連続して並列に立設された際にぐらつきにくく、美観に優れた花壇等の境界を形成することができる杭に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から手軽に用いることができる庭の花壇の囲い、縁取りの用材として、煉瓦、ブロックなどと共にコンクリート製の円柱状の杭が用いられている。このような杭は、花壇を造ろうとする場所の地面に隣接して複数個並列に立設されて用いられる。また、最近はガーデニングがブームになっている。これに伴い、庭における花壇の位置を変更し、花壇に植えられた植物の見栄えを楽しむ「庭の模様替え」も頻繁に行う人が多い。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、円柱状の杭は、特に降雨後に花壇の中の土が外部に流れ出さないよう、通常、隙間無く並列に立設されて花壇が形成される。この状態では、隣り合う杭同士はその周面上の1カ所で線接触した状態となるが、杭に上斜め横方向から力が加わると、隣り合う杭同士がひねられた状態、すなわち軸芯同士が平行でない状態となり、点接触となる。こうなると、花壇の見栄えが悪くなるだけでなく、杭同士の隙間から土が流れ出し、最悪の場合、杭が横倒しになり、花壇が崩壊してしまう。 【0004】このような問題点を解決するため、杭をコンクリート製にして重くすること、杭同士を連結すること、地面に掘った穴に杭の一部を埋めて固定することなども考えられる。しかし、コンクリート製の杭は重くて手軽に花壇を形成することができず、庭の模様替えをするには不適切である。杭同士を連結するには、ワイヤー、紐などを必要とするだけでなく、留め具などを用いてこれらを杭に係止させる必要があり、手間がかかる。さらに、庭の模様替えの時は、ワイヤーを杭から一旦取り外し、模様替えをした後、再度ワイヤーを杭に取り付けなければならない。地面に掘った穴に杭の一部を埋めると、花壇の位置を変更する庭の模様替えをするには、新たに穴を掘り、古い穴を埋めなければならず、大変手間がかかる。 【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ、その目的とするところは、連続して並列に立設された際にぐらつきにくく、平面視において自由な形状の花壇等の境界を形成することができる杭を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明に係る杭は、連続して並列に立設されて花壇等の境界を形成するために用いられる略円柱状の木製の杭であって、略円柱状の杭本体の一側部に軸方向に平行な切欠部を設け、隣接する杭の周面と切欠部とが面接触または複数箇所で線接触するように構成したことを特徴とした。隣接する杭の周面は切欠部の2側縁に線接触するように構成することが好ましい。さらに、切欠部は杭本体の周面とほぼ同一の凹曲面に形成してなり、隣接する杭の周面が切欠部の表面のほぼ全面に面接触するように構成することがより好ましい。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面と共に詳細に説明する。図1は、本発明に係る杭1を表す斜視図であり、本発明に係る杭1は、一本の丸太を軸方向に垂直に切断することによって作製される適切な長さのほぼ円柱状の木製の杭本体2の一側部に軸方向に平行な切欠部3を設けることにより形成される。杭1の上端および下端は平面となっている。杭本体2を木製とすることにより、コンクリート製の杭と比較して軽量化を図ることができ、手軽に杭1を複数個並列に立設して花壇を形成することができる。また、木製の杭1の周面4には天然の木目があるので、形成された花壇等の境界の美観が高い。なお、杭1の虫食い、腐食などを防止するため、表面を焼いたり、または防虫剤、防腐剤などを塗布・注入してもよい。また、杭1の表面は、切欠部3を含めて研磨加工してもよく、表面に塗装を施してもよい。 【0008】切欠部3は、杭本体2の一側部を軸方向に平行に杭本体2の上端から下端まで切り欠いて形成される。切欠部3の形状は、平面視V字状(図2参照)、または凹状(平面視角状、図2の二点破線参照)であってもよいが、図1のように、杭本体2の周面4とほぼ同一の凹曲面状であることが好ましい。つまり、切欠部3を平面視円弧状とし、その円弧の曲率が円柱状の杭本体2の曲率とほぼ同じであることが好ましい。 【0009】杭1は、図2のように、隣接する杭1の周面4を、切欠部3の少なくとも2カ所に線接触させて用いられる。この状態では、隣り合う杭1同士が少なくとも2カ所で線接触しているので、従来のように隣り合う杭同士がその周面上の1カ所で線接触した状態と比較して、杭1に上斜め横方向から力が加わったとしても、杭1がぐらつかず、杭1同士がひねられた状態(すなわち、軸芯同士が平行でない状態)になりにくい。特に、一直線上に3つの杭1を立設した場合には、中央の杭1は隣り合う2つの杭1に挟まれるようにして、その切欠面3上で2カ所、周面4で2カ所、合計4カ所で線接触しているので、ひねられた状態に非常になりにくい。なお、隣接する杭1の周面4が線接触する切欠部3の場所は、図2のように、切欠部3の表面上であってもよいが、杭1を並べて立設した際に、横方向から側縁31近傍の隙間5が見えず、花壇等の境界の美観が優れるという観点から、隣接する杭1の周面4は切欠部3の側縁31に当接することが好ましい。従って、切欠部3の形状は、平面視V字状とするよりも、凹状(平面視角状、図2の二点破線参照)とすることが好ましい。 【0010】上記のように隣り合う杭1同士が少なくとも2カ所で線接触した状態では、杭1同士間に挟まれるようにして隙間6が出来てしまうが、図1に示すように、切欠部3の形状を杭本体2の周面4とほぼ同一の凹曲面とした場合(つまり、切欠部4を平面視円弧状とし、その円弧の曲率を円柱状の杭本体2の曲率とほぼ同じとした場合)には、図3に示すように、切欠部3の表面のほぼ全面が隣接する杭1の周面4に当接した状態となる。すなわち、隣り合う杭1同士はほぼ面接触した状態となって隙間ができないので、上記の線接触の場合と比較して、杭1がぐらつくことがほとんどなく、杭同士1がひねられた状態に極めてなりにくい。 【0011】これにより、地面に立設した杭1の周面4を他の杭1の切欠部3の少なくとも2カ所に当接させるようにして順次杭1を並列に地面に立設していく際にも杭1がぐらつきにくいので、簡単に花壇を形成することが出来る。さらに、形成された花壇においても杭1がぐらつくことがなく、花壇が崩壊することが防止される。このように、杭1がぐらつかず、各杭1の軸芯が全て鉛直方向に平行に保つことが出来るので、杭1を連続して並べて形成される花壇の美観が優れる。また、花壇内部の土が雨によりゆるむことにより、土が流れて杭1を押圧した場合であっても、上記の杭1はぐらつきにくいので、花壇が崩壊して花壇内部の土が流失することもない。また、各杭1同士はワイヤーなどで連結されていないので、花壇の周囲の長さなどは用いる杭1の数を調節することによって自由に調節できるだけでなく、花壇の形状を平面視において自由にすることができる。また、庭の模様替えのときは、杭1を上方向に引き抜けば容易に花壇を分解することができる。 【0012】杭1は、一本の丸太を軸方向に垂直に切断することによって作製されるので、図2のように、その中心軸の回りに年輪が形成されていることが多く、年月と共にこの軸芯から外側に向かって内部にひび割れCがどうしても生じてしまう。このひび割れCを防止するため、図4のように、切欠部3の平面視中央付近から杭本体2の中心軸にかけた部分を平面視矩形にえぐりとり、えぐられた部分に同一形状の芯材8を装填することが好ましい。なお、えぐりとった部分に芯材8を装填しなくても、ひび割れが防止され得るので、えぐりとったままにしておいてもよい。また、杭本体2の上端および下端の周囲には面取り7を施してもよい。なお、杭1の高さは特に限定されず、図5のように種々の高さの杭1を組み合わせて花壇等の境界を形成することができる。また、凹曲面とした切欠部3の表面をギザギザ状にして、隣接する杭1の周面4と切欠部3とが3カ所以上の複数箇所で線接触するようにしてもよい。 【0013】 【発明の効果】請求項1に係る発明により、地面に複数個並列に並べて立設された際にぐらつくことがなく、形成される美観の高い花壇等の境界が崩壊することがほとんどない杭1が提供される。請求項2に係る発明により、並列に並べて立設した際に、横方向から隙間5が見えず、より優れた美観を有する花壇等の境界を形成するために用いられ得る杭1が提供される。請求項3に係る発明により、請求項1および2に係る杭と比較して、地面に複数個並列に並べて立設された際にぐらつくことがほとんどなく、形成される美観の高い花壇等の境界が崩壊することが全くない杭1が提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592089755 【氏名又は名称】株式会社タカショー
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】杉本 勝徳 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−299350 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−113778 |
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