| 【発明の名称】 |
車両に搭載される苗箱運搬棚のための回転台 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 克彦
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| 【要約】 |
【課題】箱運搬棚を搭載した車両の停車位置つまり停車したときの車両の向きに関係なく、苗箱運搬棚へのアクセスを容易にして、運搬棚に育苗箱を出し入れする際の作業性を高めることのできる回転台を提供する。
【解決手段】回転台6は、車両を走らせるときには、ロック手段32をロック状態つまり矩形片38を倒し込んでこれを係止部材34に係合させた状態にする。これにより、運搬棚8は、その長手方向軸線が、車両の荷台4に正規の姿勢で搭載された状態に固定される。他方、運搬棚8に育苗箱を出し入れする作業は、必要であればロック手段32を解除して行う。このロック手段32の解除は、単に、矩形片38が反転して上側環状フレーム16の上に載るように手で矩形片38を跳ね上げることにより行うことができる。ロック手段32の解除により、回転台6は、運搬棚8を載置した上側環状フレーム16がピン22を中心にして回転可能になり、したがって運搬棚8を所望の位置まで自由に回転させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両の荷台に搭載される苗箱運搬棚のための回転台であって、車両の荷台に着脱自在に固定される下側環状ガイドプレートと、該環状ガイドプレートの上に回転可能に配置されて前記苗箱運搬棚を取り外し可能に固定するための上側環状フレームと、前記下側環状ガイドプレートに対して前記上側環状フレームの回転をロックするためのロック手段とを有し、前記上側環状フレームに固定された前記苗箱運搬棚の長手方向軸線が車両の荷台の長手方向軸線と一致した前記苗箱運搬棚の正規の搭載位置にあるときに、前記ロック手段により、前記上側環状フレームが前記下側環状ガイドプレートに対してロック可能であることを特徴とする回転台。 【請求項2】 前記下側環状ガイドプレートの中心部分に固着されて上方に向けて突出するピンと、前記上側環状フレームの中心部分に形成されて前記ピンを受け入れるための孔とを有することを特徴とする請求項1に記載の回転台。 【請求項3】 前記ロック手段が一対設けられ、これらロック手段が車両の両側からアクセス可能な位置に夫々配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転台。 【請求項4】 前記ロック手段が、前記下側環状ガイドプレートに固着された係止部材と、前記上側環状フレームにヒンジを介して取り付けられた比較的重い材料からなる矩形片とで構成され、前記係止部材は、両端に突起を備えてこの一対の突起の間に外方に向けて開放した凹所を備えたコ字状の形状を有し、前記矩形片は、前記係止部材の凹所の中に入り込んで突起と係合する大きさに作られている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転台。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、車両に搭載して育苗箱を収納する苗箱運搬棚に関連し、この運搬棚に育苗箱を出し入れする際の作業性を高めることのできる回転台に関する。 【0002】 【従来の技術】近時の稲作では、例えばハウス内で育苗箱の中で苗を育てた後、幼苗を育苗箱ごと水田まで運んで、田植機で移植するのが通例である。このため、幼苗を含む育苗箱を水田まで車両で効率良く搬送するのに、車両に搭載可能な苗箱運搬棚が市販されている。この運搬棚は、パイプ材料を結合することにより複数段の棚を備え、車両の荷台に適合する略立方体の形状に作られている。この市販の運搬棚は、例えばゴムバンドを用いて車両の荷台に固定して使用され、運搬棚へのアクセスつまり運搬棚への育苗箱の積み降ろしは、車両の側方から行われるようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような苗箱運搬棚に対して育苗箱を積み降ろす作業は、例えばハウスの中或いは畦道のように比較的幅の狭い領域で行われる。このことから、苗箱運搬棚にアクセスし易いように車両を横向きに停車することが困難な場合が多く、このことが苗箱運搬棚への育苗箱の積み降ろしの作業効率を低下させていた。そこで、本発明の目的は、苗箱運搬棚を搭載した車両の停車位置つまり停車したときの車両の向きに関係なく、苗箱運搬棚へのアクセスを容易にして、運搬棚に育苗箱を出し入れする際の作業性を高めることのできる回転台を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】かかる技術的課題は、本発明によれば、基本的には、車両の荷台に搭載される苗箱運搬棚のための回転台であって、車両の荷台に着脱自在に固定される下側環状ガイドプレートと、該環状ガイドプレートの上に回転可能に配置されて前記苗箱運搬棚を取り外し可能に固定するための上側環状フレームと、前記下側環状ガイドプレートに対して前記上側環状フレームの回転をロックするためのロック手段とを有し、前記上側環状フレームに固定された前記苗箱運搬棚の長手方向軸線が車両の荷台の長手方向軸線と一致した前記苗箱運搬棚の正規の搭載位置にあるときに、前記ロック手段により、前記上側環状フレームが前記下側環状ガイドプレートに対してロック可能であることを特徴とする回転台を提供することによって達成される。 【0005】この回転台を介して車両の荷台に苗箱運搬棚を搭載することで、育苗箱を積み降ろしに不都合な状態で車両を停車せざるを得ない場合であっても、ロック手段を解除して苗箱運搬棚を回転させることで、この苗箱運搬棚にアクセスし易い姿勢をとらせることができるので、この苗箱運搬棚への育苗箱の積み降ろしの作業の効率を向上することができる。他方、苗箱運搬棚に育苗箱を積み込んだ後には、苗箱運搬棚を正規の搭載位置まで回転させた後にロック手段でロックすることで、苗箱運搬棚を固定した状態で車両を走らせることができる。本発明の他の目的およびその利点は、以下の本発明の好ましい実施例から明らかになろう。 【0006】 【実施例】図1は、本発明に従う回転台を介して苗箱運搬棚を軽トラックの荷台に搭載した状態を側方から見た図であり、図2は、図1に関連して軽トラックの後方から見た図であり、これら図1及び図2は、また、軽トラックの荷台に固定して運搬棚を正規の搭載位置に保持した状態を示している。図3は、図2に対応して軽トラックの後方から見た図であるが、この図3は、図2の位置から運搬棚を90°回転させた作業位置にある運搬棚の状態を示している。 【0007】これら図面において、参照符号2は軽トラックを示し、軽トラック2の荷台4には、本発明に従う回転台6を介して苗箱運搬棚8が搭載されている。運搬棚8は、パイプ材料8aを相互に結合させることにより複数段の棚10を備えた全体として略立方体の形状に作られており、荷台4に適合する大きさを有する。この種の運搬棚8は、従来から既知であるので詳しい説明は省略するが、運搬棚8への育苗箱Wの出し入れは両側面から行われるようになっている。回転台6は、図4ないし図6に示すように、荷台4の上に設置される環状ガイドプレート14と、この環状ガイドプレート14の上方に配置された環状フレーム16とを有し、この上側の環状フレーム16は、下側の環状ガイドプレート14に沿って水平面内で回転することのできるようになっている。この点について以下に詳しく説明する。 【0008】下側の環状ガイドプレート14は、図7から分かるように、その外周縁に4つの耳部分18を有し、この耳部分18の孔18aを利用して、図4などから理解できるように、留め具20を介して荷台4に着脱自在に固定されている。また、この環状ガイドプレート14は、環状部分14aと、この環状部分14aに囲まれた十文字形状の中心部分14bとを有し、中心部分14bには垂直方向上方に向けて突出するピン22が固着されている。 【0009】他方、上側の環状フレーム16は、上述した下側の環状ガイドプレート14の環状部分14aと同一の輪郭を備えた環状部分16aと、下側の環状ガイドプレート14の中心部分14bに対応する十文字形状の中心部分16bとを有し、この上側環状フレーム16の環状部分16aには、その下面に、複数のボールベアリング24が円周方向に等間隔に取り付けられている。上側環状フレーム16は、また、中心部分16bに、図5及び図6から分かるように、上記のピン22を受け入れるための貫通孔26とベアリング28とを有する。なお、図6は、上側環状フレーム16の下面の構成を明示するために、上側環状フレーム16を上下に反転させて示してある。上側の環状フレーム16の上面には、断面L字材からなるフレーム構造30が溶接により固設され、このフレーム構造30によって運搬棚8が受け止められる。 【0010】上述の構成により、下側の環状ガイドプレート14の上にボールベアリング24を介して配置された上側の環状フレーム16は、ピン22を中心にして回転することができ、したがって、上側環状フレーム16に支持された運搬棚8を荷台4の上で回転させることができる。上側環状フレーム16と下側環状ガイド14とは一対のロック手段32によって運搬棚8の回転位置が固定されるようになっている。この一対のロック手段32は、運搬棚8を図1に示す回転位置つまり運搬棚8の長手方向軸線が荷台4の長手方向軸線と一致したときに、荷台4の両側からアクセスすることのできる位置に夫々配置されている。 【0011】ロック手段32は、図4から理解できるように、下側の環状ガイドプレート14に溶接された係止部材34と、上側の環状フレーム16にヒンジ36を介して取り付けられた矩形片38とで構成されている。係止部材34は、両端に突起34aを備えてこの一対の突起34aの間に凹所34bを備えたコ字状の形状を有し、この凹所34bが外方に向けて開放するようにして環状ガイドプレート14に取り付けられている。他方、矩形片38は、係止部材34の凹所34bの中に入り込んで突起34aと係合するのに丁度良い大きさに作られている。この矩形片38は、例えば肉厚の鉄片のように比較的重い材料で作るのが、後の説明から理解できるように望ましい。 【0012】以上の構成からなる回転台6は、軽トラック2を走らせるときには、ロック手段32をロック状態つまり矩形片38を倒し込んでこれを係止部材34に係合させた状態にする。これにより、運搬棚8は、その長手方向軸線が、図1、図2、図7に示すように、軽トラック2の前後方向に一致して荷台4に正規の姿勢で搭載された状態に固定される。他方、運搬棚8に育苗箱Wを出し入れする作業は、必要であればロック手段32を解除して行う。このロック手段32の解除は、単に、矩形片38が反転して上側環状フレーム16の上に載るように手で矩形片38を跳ね上げることにより行うことができる。ロック手段32の解除に伴い上側環状フレーム16の上まで反転した矩形片38は、この環状フレーム16の上に定置するので、これによりロック手段32の解除状態を保持することができる。ロック手段32の解除により、回転台6は、その上側環状フレーム16がピン22を中心にして回転可能になり、したがって運搬棚8を所望の位置まで自由に回転させることができる。 【0013】軽トラック2の荷台4に回転台6を介して搭載した運搬棚8の使用方法の具体例として、ハウスで幼苗を育苗箱の中で育成し、この幼苗を育苗箱ごと水田まで運んで移植する場合を以下に説明する。ハウスの中で整列して置かれている育苗箱をハウスの入口側に位置するものから、順次、運搬棚8に積み込むときに、予めロック手段32を解除して運搬棚8が軽トラック2の前後方向軸線と例えば直交する位置つまり運搬棚8の側面にアクセスし易い位置まで回転させておくのが都合がよい(図3など参照)。すなわち、軽トラック2の荷台4に対し、運搬棚8が横向きとなって運搬棚8の側面が軽トラック2の前後方向に向くようにしておくことで、ハウスの中の育苗箱を積み込むときには、軽トラック2の後方から直接的に運搬棚8の一方の側面にアクセスして運搬棚8に育苗箱Wを積み込むことができる。運搬棚8の一方の側面側が一杯になったら、運搬棚8を180°回転させて、運搬棚8の他方の側面が軽トラック2の後方に向くように運搬棚8の回転位置を変えることで、同じように軽トラック2の後方から運搬棚8の側面に直接的にアクセスして運搬棚8に育苗箱Wを積み込むことができる。 【0014】このようにして、運搬棚8が育苗箱Wで一杯になったら、運搬棚8を回転させてその長手方向軸線が軽トラック2の前後方向に一致させ(図1など参照)、次いで、ロック手段32をロック状態にする。これにより、荷台4の上の運搬棚8は正規に荷台4の上に搭載された状態で固定される。その後、軽トラック2を走らせて目的の水田まで育苗箱Wを運搬し、目的の水田の近くの畦道で育苗箱Wを運搬棚8から降ろす作業を行う。この場合も、ロック手段32を解除して、育苗箱Wを運搬棚8から降ろすのにアクセスし易い位置まで運搬棚8を回転させる(図3など参照)。運搬棚8の一方の側面側が空になっら、運搬棚8を180°回転させた後に、再び運搬棚8の他方の側面側の育苗箱Wを降ろす。すべての作業が完了したら、空の運搬棚8を正規搭載位置まで回転させて再びロック手段32により固定する。以上の説明から理解できるように、回転台6を介して運搬棚8を軽トラック2の荷台4に搭載することにより、側面から行う運搬棚8への育苗箱Wの積み降ろしに際し、これに伴う歩行距離を短縮又は運搬棚8へのアクセスを容易にすることができるので、その作業性を向上することができる。 【0015】本発明による回転台6は、これ以外に、次に列挙するような効果を有する。 (1)従来では例えばゴムバンドで運搬棚8を車両の荷台に固定していたのに比べて、車両の荷台に固定した回転台6に対して例えばU字ボルトを利用して上側環状フレーム16及び/又はフレーム構造30に運搬棚8を固定することができるので、このU字ボルトを外すだけで、運搬棚8を車両から降ろすことができる。したがって、運搬棚8を搭載している車両を私用で使用しなければならない用事ができたとしても、比較的容易に運搬棚8を一時的に車両から降ろして用事を済ますことができる。 【0016】(2)回転台6を車両に設置するときには、まず下側の環状ガイドプレート14を4つの留め具20で荷台4に固定し、次いで、下側の環状ガイドプレートの中心ピン22に上側の環状フレーム16の中心貫通孔26中に差し込むようにするだけで回転台6を車両に固定することができるので、この設置作業それ自体比較的容易である。上側の環状フレーム16を組み付ける作業において、ベアリング28の存在が邪魔になるようであれば、このベアリング28を省いてもよい。 (3)ロック手段32を車両の両側に夫々設置してあるため、一方のロック手段32のロックをし忘れたとしても、他方のロック手段32によって運搬棚8を正規搭載位置に固定することができので、安全対策の上、好ましい。 (4)ロック手段32として、コ字状の係止部材34と、ヒンジ36を介して揺動可能な矩形片38とで構成してあるので、矩形片38を反転させるだけで簡単にロック及びロック解除することができる。また、この矩形片38を比較的重い材料で作ることにより、この矩形片38がその自重でロック状態を維持し、また、ロック解除状態を維持するので都合がよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598044475 【氏名又は名称】山本 克彦
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】中村 稔 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−285317 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−91329 |
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