| 【発明の名称】 |
植木鉢用のトレー |
| 【発明者】 |
【氏名】河野 京哲
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| 【要約】 |
【課題】複数個の植木鉢を収納して同時に運搬するためのトレー、特に出荷・輸送用として使用されるトレーに関し、合成樹脂材料に従来のような制限を受けることがなく、凹凸を多数有するような形状にも成形することができ、また合成樹脂材料を少なくして軽量化を図ることができ、製作コストを安価にするとともに、透明性のあるトレーを提供することを課題とする。
【解決手段】植木鉢が収納可能な複数の収納部2,…を有するトレー本体1が、真空成形によって成形されてなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植木鉢が収納可能な複数の収納部2,…を有するトレー本体1が、真空成形によって成形されてなることを特徴とする植木鉢用のトレー。 【請求項2】 トレー本体1が、ポリエチレンテレフタレートのリサイクル原料によって成形されてなる請求項1記載の植木鉢用のトレー。 【請求項3】 前記ポリエチレンテレフタレートのリサイクル原料が、ペットボトルを粉砕して得られたものである請求項2記載の植木鉢用のトレー。 【請求項4】 各収納部2,…は、溝部5、切欠4によって連通されてなる請求項1記載の植木鉢用のトレー。 【請求項5】 トレー本体1が、透明に形成されてなる請求項1記載の植木鉢用のトレー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植木鉢用のトレー、さらに詳しくは、複数個の植木鉢を収納して同時に運搬するためのトレー、特に出荷・輸送用として使用されるトレーに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、植木鉢を運搬する際には、作業能率の観点から、複数個の植木鉢を同時に鉢植植物を傷めずに運搬することが行われており、このために植木鉢専用のトレーが用いられている。 【0003】すなわち、このトレーは、植木鉢が収納可能な複数の収納部を有し、その収納部内に植木鉢を収納して運搬するものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の植木鉢用のトレーは、集荷・出荷等の流通の効率上の観点から、合成樹脂製のものが用いられているが、従来のトレーは、射出成形で成形されていたため、トレーの厚みをさほど薄くすることができない構造であり、従って、合成樹脂製である程度軽量であるとはいうものの、所定以上の軽量化を図ることはできなかった。 【0005】また、射出成形で成形されていたために、たとえば凹凸を数多く有するような形状にすると金型のコストも増大し、従って金型のコスト増大防止の観点からは、トレーの形状も限られていた。 【0006】さらに、射出成形で成形されているとともに、合成樹脂の材料も、工業製品のリサイクルプラスチックを主体とする原料、たとえばポリプロピレン等、ある程度限定されていた。 【0007】そして、このようなポリプロピレン等からなる工業製品のリサイクル品は、種々の色に着色されており、従ってそのリサイクル品であるトレーは不透明にならざるを得なかった。 【0008】一方、最近の園芸ブームにおいて植木鉢の外面に絵付けされたものも市販されており、その絵付けされた側面が外側から透視できることもトレーに対して要望されている。 【0009】従って、上記のようなポリプロピレン等からなる不透明なトレーは、最近のこのような要望にも合致しないものである。 【0010】本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、合成樹脂材料に従来のような制限を受けることがなく、凹凸を多数有するような形状にも成形することができ、また合成樹脂材料を少なくして軽量化を図ることができ、製作コストを安価にするとともに、透明性のあるトレーを提供することを課題とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その課題を解決するための手段は、植木鉢が収納可能な複数の収納部2,…を有するトレー本体1が、真空成形によって成形されてなることにある。 【0012】トレー本体1は、ポリエチレンテレフタレートのリサイクル原料によって成形することも可能である。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について説明する。 【0014】図1乃至図3において、1はトレー本体で、ポリエチレンテレフタレートのリサイクル原料を真空成形することによって、全体が透明な平面略長方形状に形成されている。 【0015】2,…は、植木鉢を収納するための収納部で、前記トレー本体1の中央及び4角コーナー部近辺の計5箇所に形成されている。 【0016】この収納部2,…は、植木鉢の形状に合致するように、底面方向下向きにやや細くなるような有底円筒状に形成されている。 【0017】各収納部2の底面には、水抜き孔3,…がそれぞれ穿設されている。 【0018】また、収納部2,…の周面のトレー本体コーナー部側には、平面略半円状の凹部7,…がそれぞれ形成されている。 【0019】さらに、中央の収納部2と周辺の収納部2,…との間は、切欠4,…によってそれぞれ連通され、周辺の収納部2,…の相互間は、溝部5,…によって連通されている。 【0020】6,…は平面略十字状に形成されたリブで、各収納部2,…間で隆起して形成されている。 【0021】8は、トレー本体1の周縁部上端に形成された立上部で、該周縁部上端の全周において上向きに突設されている。 【0022】この立上部8の外側面には、図4に示すようにバーコードが印刷されたシール9を貼着することができる。 【0023】そして、このような構成からなる植木鉢用のトレーを使用する場合には、鉢植植物の出荷用として、植木鉢を各収納部2,…に収納し、その状態で、トレーを運搬する。 【0024】これによって、5個の植木鉢を同時に運搬することが可能となる。 【0025】一方、目的地まで運搬した後は、収納部2,…から植木鉢を取り出し、所定の場所に植木鉢を設置する。 【0026】この場合において、トレー本体1の周辺の収納部2,…の相互間は、溝部5,…によって連通されているため、使用者はその溝部5の部分を、把持する方向に規制を受けることなく把持することができ、それによって手を疲労させることなくトレーの運搬作業を容易に行うことが可能となる。 【0027】また、このような溝部5は、周辺の収納部2,…については両側2箇所に形成され、さらに周辺の収納部2には切欠4や凹部7が形成されているため、これら溝部5、切欠4、凹部7の4箇所から手を挿入して植木鉢を把持することができ、従って植木鉢を収納部2から取り出すための作業を非常に容易に行うことができる。 【0028】特に、このように4箇所から手を挿入できる結果、浅い植木鉢でも草花の葉等を傷めることなく収納部2からの取り出しを容易に行うことができる。 【0029】尚、上記実施例では、トレー本体1がポリエチレンテレフタレートのリサイクル原料で構成されていたため、真空成形を好適に行うことができ、透明性に優れた安価なトレーを製作できるという好ましい効果が得られたが、トレー本体1の材質はこれに限定されるものではない。 【0030】また、トレー本体1の形状も該実施例の平面略長方形状に限定されない。 【0031】さらに、上記実施例では、トレー本体1の全体が透明に形成されているため、たとえば植木鉢の側面に図柄等が施されている場合に、その図柄等をトレーの外側に現出させることができるという好ましい効果があるが、トレー本体1を透明に形成することも本発明に必須の条件ではない。 【0032】また、該実施例では、収納部2をトレー本体1に5個形成したが、収納部2の個数もこれに限定されるものではなく、要は2個以上形成されていればよい。 【0033】さらに、上記実施例では、溝部5、切欠4、凹部7がトレー本体1に形成されているため、トレーを把持して運搬する作業が容易になるとともに、植木鉢の取り出しの作業も容易に行えるという好ましい効果を得たが、これら溝部5、切欠4、凹部7をトレー本体1に形成することも本発明に必須の条件ではない。 【0034】また、孔3を収納部2の底面に穿設することで、降雨等により植木鉢の底部に水が溜まるのを防止することができるという好ましい効果が得られるが、このような孔3を穿設することも条件ではない。 【0035】さらに、上記実施例のようにトレー本体1に補強リブ6を形成することで、トレー本体1の強度が向上するという効果があるが、このようなリブを形成することも条件ではない。 【0036】さらに、上記実施例では、トレー本体1の周縁部上端に立上部8を形成したため、その立上部8の外側面にバーコードが印刷されたシール9を貼着することができたが、このような立上部8を形成することは本発明に必須の条件ではなく、たとえば図5及び図6に示すように、立上部を形成しないことも可能である。 【0037】 【発明の効果】叙上のように、本発明は、トレー本体が真空成形によって成形されてなるため、トレー本体の厚みを薄く形成することができ、それによって全体を軽量化することができるとともに、原料費を低減することができるという効果がある。 【0038】特に、トレー本体の材質が比較的比重の高いポリエチレンテレフタレートの場合には、上記のように厚みを薄くして全体の軽量化を図ることが、トレーの取扱いを容易にするという要請に合致するものである。 【0039】また、トレー本体の材質がポリエチレンテレフタレートの場合には、真空成形にも適しており、引き延ばして成形するという真空成形の特性を生かして強度を増大することができるという利点がある。 【0040】さらに、材料であるポリエチレンテレフタレートとして、特にベットボトルを粉砕して得られたもの、より具体的にはペットボトルを粉砕してシート状に成形加工されたリサイクルペットシートを原材料として真空成形加工を行うことで、現在社会問題化されているペットボトルの廃棄処理とリサイクルの要請にも合致し、しかもリサイクル品であるが故に安価に提供できるという効果がある。 【0041】さらに、従来の植木鉢用のトレーは、上述のようにポリプロピレン等からなるリサイクル原料が用いられていたため、トレーも不透明にせざるを得なかったが、本発明のようにペットボトルのリサイクル品が用いられれば、トレーを透明することができ、この結果、植木鉢の側面に図柄や彫刻等が施されていれば、その図柄や彫刻等をトレーの外側に現出させることができ、ひいては観葉、花等の鉢植商品の商品価値を高めることができるという効果がある。 【0042】このように、透明なトレーを介して植木鉢の側面の図柄や彫刻等を外部に現出させることができれば、農家等の現場で植物等を植木鉢ごと販売される場合においても、市場性を著しく高めることができ、従って、このような図柄や彫刻等が施された植木鉢に最適なトレーを提供することができる。 【0043】さらに、溝部、切欠、凹部を介して各収納部を連通させた場合には、トレーを把持して運搬する作業が容易になるとともに、植木鉢の取り出しの作業も容易に行えるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591223482 【氏名又は名称】河野樹脂工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 昇 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−285316 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−90017 |
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