| 【発明の名称】 |
山芋の栽培器 |
| 【発明者】 |
【氏名】浅木 清文
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| 【要約】 |
【課題】毎年繰り返し使用される栽培器の保管についての省スペース化に貢献し、太い芋でも細い芋でも一つの栽培器で栽培が可能となり、しかも栽培時には水や雨水の浸入及び有害生物の侵入を防いで芋の生育環境を好適な状態に保つと共に、収穫時には芋を傷めることなく取り出すことができる山芋の栽培器を提供する。
【解決手段】長尺状の主板部2と、主板部2の一方の短手側の一部から長手方向へ延在した末広がり状の副板部4と、からなる平板1を復元可能な可撓性部材により構成し、前記平板1を短手方向側へ丸めることによって、主板部2で筒状の栽培器本体10を形成すると共に、副板部4で樋状の受部11を形成し、さらに前記栽培器本体10の筒径を保持する固定手段6を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長尺状の主板部(2)と、主板部(2)の一方の短手側の一部から長手方向へ延在した末広がり状の副板部(4)と、からなる平板(1)を復元可能な可撓性部材により構成し、前記平板(1)を短手方向側へ丸めることによって、主板部(2)で筒状の栽培器本体(10)を形成すると共に、副板部(4)で樋状の受部(11)を形成し、さらに前記栽培器本体(10)の筒径を保持する固定手段(6)を備えていることを特徴とする山芋の栽培器。 【請求項2】 前記固定手段(6)は栽培器本体(10)の筒径を数段階で設定可能な径調節機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の山芋の栽培器。 【請求項3】 前記副板部(4)は狭隘部(3)を介在して主板部(2)に連設してあることを特徴とする請求項1又は2記載の山芋の栽培器。 【請求項4】 前記主板部(2)における長手側の一端縁には、主板部(2)の丸める方向に沿う折曲部(5)が形成してあることを特徴とする請求項1、2又は3記載の山芋の栽培器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自然薯や長芋などの山芋を栽培する際に用いる山芋の栽培器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来この種の栽培器は、筒状の形態が固定化されている。したがって、各栽培器の筒径が定まっているため、太い芋を育てる場合と細い芋を育てる場合とでは、それぞれ筒の径の異なる栽培器を別個に揃えておかなければならない。また、収穫時において筒体内から芋を傷めずに取り出すことが困難であることから、筒体を密閉できなかったため、栽培器内に水や雨水が浸入し易くなり、水分過多による生育障害になるおそれもあり、また有害菌や小動物の侵入も容易になり、山芋の生育に好ましくない。さらに、不使用時には筒形になっている多数の栽培器を小スペースで保管することも困難である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は前記事情に基づいてなされたものであり、毎年繰り返し使用される栽培器の保管についての省スペース化に貢献し、太い芋でも細い芋でも一つの栽培器で栽培が可能となり、しかも栽培時には水や雨水の浸入及び有害生物の侵入を防いで芋の生育環境を好適な状態に保つと共に、収穫時には芋を傷めることなく取り出すことができる山芋の栽培器を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、長尺状の主板部と、主板部の一方の短手側の一部から長手方向へ延在した末広がり状の副板部と、からなる平板を復元可能な可撓性部材により構成し、前記平板を短手方向側へ丸めることによって、主板部で筒状の栽培器本体を形成すると共に、副板部で樋状の受部を形成し、さらに前記栽培器本体の筒径を保持する固定手段を備えていることを特徴とする。 【0005】このように形成すると、栽培器の使用前の形状は復元性のある平板であるので、保管の際には積み重ねておくことができ、嵩張ることがない。また、栽培器としての使用時には、平板を巻くことによって円筒形の栽培器本体と樋状の受部とを簡単につくり、且つ固定具でその形態を保持できるので、新生芋の生育部となる栽培器本体は完全な筒体として密閉されており、水(雨水)の浸入や有害生物の侵入を防ぐことが可能である。 【0006】平板は復元性と可撓性を兼ね備える部材であればよく、例えば塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂板の他、ブリキやトタンなどの金属板であってもよい。 【0007】ここで、固定手段は栽培器本体の筒径を保持する手段であればすべてを含み、例えば、筒状に丸めた栽培器本体の外周面に、帯状の止バンドを取り付けたり、円環状の止環を嵌装してもよく、また栽培器本体を形成する主板部の重なり部分の対応箇所に、外向きに突出する突部と、突部が係脱可能に嵌まり込む孔部と、を配設してもよい。 【0008】また請求項2記載の発明のように、前記固定手段には栽培器本体の筒径を数段階で設定可能な径調節機能を備えておれば、栽培する芋の太さに対応して筒径の異なる栽培器を必要に応じて形成できる。ここで径調節機能としては、前記止バンドの両側に分けて、それぞれ係脱可能に係合する突子と孔をバンドの長手方向に数個並べて列設したり、また前記止環においてはその環の径の異なる数種類を予め揃えておくことによって実施してもよい。さらに前記突部と孔部との組合せによる場合は筒径を変えるため突部が嵌まり込む孔部を丸める方向に数段にして設けてもよい。 【0009】前記樋状の受部は、伸長した山芋を栽培器本体内に導き入れるための役割を果たし、主板部に直接に副板部を連接して受部を構成してもよいが、請求項3記載の発明のように、受部となる副板部と栽培器本体となる主板部との間に狭隘部が存在しておれば、平板を丸めて栽培器を形成したときに、樋状の受部が栽培器本体の開口側に持ち上がるように傾くので、生長した山芋が一段とスムーズに受部から栽培器本体内に導かれる。 【0010】また請求項4記載の発明のように、折曲部を主板部の長手側の端縁に形成しておけば、平板を丸めて主板部で筒状の栽培器本体を形成する場合に主板部の重なり部分の最も外側に出る端縁が丸まる方向に折り曲がっているので、整った形の栽培器を得ることができる。 【0011】尚、栽培器を構成する部材は、復元性を有しており、固定手段を外せば元の平板状に戻るので、山芋を傷めることなく収穫できる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例を、図面に基づいて説明する。 【0013】各図において本発明の代表的な実施形態を示すものであって、図1は本発明の栽培器を構成する平板の斜視図であり、図2は固定手段の一例の斜視図であり、図3は本栽培器の斜視図である。 【0014】まず、図1において、本栽培器を形成するための平板1は、復元性と可撓性とを兼ね備える塩化ビニル樹脂板であって、長尺状の主板部2と、主板部2の一方の短手側の中間箇所から幅狭の狭隘部3を介在して末広がり状に延在する略尾びれ形状の副板部4と、から成っている。そして前記主板部2には、その長手側の端縁に内方(丸める方向)に曲がっている折曲部5が形成してある。 【0015】図2において、栽培器の筒径を保持するための一固定手段として止バンド6を示している。該止バンド6は帯状の薄板で前記平板1と同一部材から成っている。そして止バンド6の両側上面には中央部分を挟んで長手方向に列設した数個の貫通孔7と、その貫通孔7に係脱可能に嵌まり込むきの子状の突子8と、が設けてある。突子8は孔貫通7の設けてある間隔と同じ間隔をあけて設けてあると共に、貫通孔7の個数よりも2個程度多く設けてある。これは止バンド6を用いて栽培器の筒径を変える場合には、各貫通孔7に嵌め込む突子8を前後にずらし選択することによって止バンド6で作られる環の径を調整し、径調節機能を果すものである。また突子8を貫通孔7よりも多く設けてある理由は、前述の径調節機能を果たす際にも、すべての貫通孔7に突子8が係合している状態にし、止バンド6による筒径を保持する機能をより確実なものとしている。 【0016】図3において、前記平板1を短手方向側へ巻くことによって作る本発明の栽培器9は、主板部2より成る円筒形の栽培器本体10と、副板部4より成る樋状の受部11と、から構成されている。この際、狭隘部3の存在によって受部11は栽培器本体10の開口側に角度αだけ持ち上がるように傾くので、生長する山芋の栽培器本体10内への導入が一層スムーズになる。また主板部2により栽培器本体10を形成する際に主板部2の最も外側に出る一端縁の折曲部5の存在によって、該端縁が丸まる方向に沿って曲がっているため、整った形の栽培器9を得ることができる。 【0017】また、栽培器本体10の筒径の保持は、前述の止バンド6を栽培器本体10の外周面に間隔をあけて数個巻き付け、さらに貫通孔7に突子8を嵌め込み固定することによって行う。栽培器本体10の筒径の調節は、前述したように、貫通孔7に嵌め込む突子8を選択して止バンド6の環径を調整することによって行う。この際、すべての貫通孔7に突子8が係合しているので、止バンド6は栽培器本体10の外周面にしっかりと取付けられる。 【0018】 【発明の効果】以上構成される本発明に係る山芋の栽培器は、次に記載の効果を奏する。すなわち、本発明のうち請求項1記載の発明は、平板を丸めて栽培器本体を完全な筒体にすることができるので、水や雨水の浸入が少なく、水分過多による生育障害を防ぐと共に、有害菌や害虫及び野ネズミ等の侵入も少なく、山芋の生育に好適な環境をつくることができる。また、収穫時には、固定手段を外すだけで元の平板状に戻るので、収穫作業が楽に行えると共に山芋を傷めることもない。さらに、不使用時の保管についても、平板を積み重ねておけばよく、保管スペースが少なくてすむ。 【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、栽培する山芋の種類に応じて好適な筒径の大きさに調節できるので、自然薯や長芋などの各種山芋の栽培に好都合である。 【0020】請求項3記載の発明は、請求項1及び2記載の発明の効果に加えて、受部の角度が栽培器本体の開口側に傾いているので、生長する山芋をスムーズに栽培器本体内に導き入れることができ都合がよい。 【0021】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3記載の発明の効果に加えて、丸める方向に沿うように曲がっている折曲部によって、形の整った自然薯や長芋などの各種山芋の栽培器を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598025670 【氏名又は名称】富山市
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 信道
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| 【公開番号】 |
特開平11−239414 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−43884 |
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