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【発明の名称】 苗箱用コンテナ
【発明者】 【氏名】笹川 有秀

【要約】 【課題】周面枠体の側面部分に対向位置する作業者の目視による係止穴と下係止ピンとの目視挿通作業が容易となり、補強杆の架設作業性を高めることができる。

【解決手段】補強杆9の上端部に係止溝11を配設すると共に補強杆の下端部に係止穴12を配設し、上桟杆2に係止溝が係止可能な上係止ピン13を外方に向けて水平突設すると共に下桟杆3に係止穴12が挿通可能な下係止ピン17を外方に向けて水平突設してなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 直方枠体状の周面枠体に側面部分の開口部を介して苗箱を載置可能な複数個の載置部材を上下多段に配設し、該周面枠体の上桟杆と下桟杆との間に補強杆を筋交い状に斜めに架設してなり、上記補強杆の上端部に係止溝を配設すると共に該補強杆の下端部に係止穴を配設し、かつ上記上桟杆に該係止溝が係止可能な上係止ピンを外方に向けて水平突設すると共に上記下桟杆に該係止穴が挿通可能な下係止ピンを外方に向けて水平突設してなることを特徴とする苗箱用コンテナ。
【請求項2】 上記上係止ピンの先端部に抜止め上ピンを一体に上向き形成すると共に上記下係止ピンの先端部に抜止め下ピンを一体に上向き形成してなることを特徴とする請求項1記載の苗箱用コンテナ。
【請求項3】 上記上桟杆に固定可能な上固定材に上記上係止ピンを形成すると共に上記下桟杆に固定可能な下固定材に上記下係止ピンを形成してなることを特徴とする請求項1又は2記載の苗箱用コンテナ。
【請求項4】 上記補強杆の上端部に係止板を固着し、該係止板に上記係止溝を形成してなる請求項1、2又は3記載の苗箱用コンテナ。
【請求項5】 上記下係止ピンの基部に基部ピンを下向き形成してなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の苗箱用コンテナ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数個の苗箱を多段に載置収納する際に用いられる苗箱用コンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年この種の苗箱用コンテナとして、例えば、実開昭6−53496号公報に示す如く、直方枠体状の周面枠体に側面部分の開口部を介して苗箱を載置可能な複数個の載置部材を上下多段に配設し、該周面枠体の上桟杆と下桟杆との間に補強杆を筋交い状に斜めに架設してなる構造のものが知られ、その補強杆の架設構造としては、補強杆の上端部に係止杆部及び頭部を形成すると共に挿通杆をコイルバネにより弾圧付勢して並列配設し、補強杆の下端部に係止穴を形成し、上桟杆に板状体を溶接し、板状体に係止杆部が挿通可能な挿入用溝を形成すると共に挿通杆が挿通可能な挿通穴を形成し、かつ下桟杆に内方に向けて逆U状の係止杆を立設し、しかして、補強杆の下端部の係止穴を係止杆に挿通し、その後に挿入用溝に係止杆部を挿通すると共に挿通杆を挿通穴に挿通し、周面枠体の側面に補強杆を筋交い状に斜めに配設するように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの従来構造の場合、上記補強杆の架設構造が複雑化し易く、それだけコスト高になり易く、しかも、補強杆の下端部の係止穴を係止杆に挿通する際において、その係止杆は内方に向けて逆U状に形成され、補強杆の架設作業は、周面枠体の外方に対向位置する作業者の目視を伴う作業となっているため、係止杆と挿通穴との目視挿通作業が極めて厄介であり、それだけ作業性を低下させることがあるという不都合を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、直方枠体状の周面枠体に側面部分の開口部を介して苗箱を載置可能な複数個の載置部材を上下多段に配設し、該周面枠体の上桟杆と下桟杆との間に補強杆を筋交い状に斜めに架設してなり、上記補強杆の上端部に係止溝を配設すると共に該補強杆の下端部に係止穴を配設し、かつ上記上桟杆に該係止溝が係止可能な上係止ピンを外方に向けて水平突設すると共に上記下桟杆に該係止穴が挿通可能な下係止ピンを外方に向けて水平突設してなることを特徴とする苗箱用コンテナにある。
【0005】又、請求項2記載の発明は、上記上係止ピンの先端部に抜止め上ピンを一体に上向き形成すると共に上記下係止ピンの先端部に抜止め下ピンを一体に上向き形成してなることを特徴とするものであり、又、請求項3記載の発明は、上記上桟杆に固定可能な上固定材に上記上係止ピンを形成すると共に上記下桟杆に固定可能な下固定材に上記下係止ピンを形成してなることを特徴とするものであり、又、請求項4記載の発明は、上記補強杆の上端部に係止板を固着し、該係止板に上記係止溝を形成してなることを特徴とするものであり、又、請求項5記載の発明は、上記下係止ピンの基部に基部ピンを下向き形成してなることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1乃至図9は本発明の実施の形態例を示し、1は周面枠体であって、この場合、分解組み立て自在に構成され、大別して、左右一対の角パイプ状の上桟杆2・2、左右一対の角パイプ状の下桟杆3・3、前後面に配置される同一形状の外面枠4・4、中程部分に配置される中面枠5からなり、この外面枠4・4は左右の各パイプ状の縦桟4a・4a間に苗箱Wの端部底面を載置可能な複数個の略L状の載置部材6を上下多段に一体に架設すると共にこの載置部材6に二個の補強桟4b・4bを一体に縦設してなり、又、中面枠5は左右の各パイプ状の縦桟5a・5a間に苗箱Wの端部底面を載置可能な複数個の略L状の載置部材6・6を上下多段にしてかつ前後1対にして一体に架設すると共にこの前後一対の各載置部材6・6の対向間隙に二個の補強桟5b・5bを一体に縦設してなり、さらに、上桟杆2・2及び下桟杆3・3の両端部に外面枠4・4の縦桟4a・4aの上下端部に挿通可能な挿通凸部2a・2a・3a・3aを形成し、かつ上桟杆2・2及び下桟杆3・3の中程部に中面枠5の縦桟5a・5aの上下端部に挿通可能な挿通凸部2b・2b・3b・3bを形成し、上桟杆2・2及び下桟杆3・3に挿通穴2c・2c・3c・3cを形成し、この挿通穴2c・2c・3c・3cにストッパー杆7を挿脱自在に挿通し、しかして、図1、図2の如く、外面枠4・4を対向配置すると共にその間に中面枠5を配置し、上桟杆2・2及び下桟杆3・3の挿通凸部2a・2a・3a・3aを外面枠4・4の縦桟4a・4aの上下端部に挿通し、かつ挿通凸部2b・2b・3b・3bを中面枠5の縦桟5a・5aの上下端部に挿通し、各外面枠4・4の縦桟4a・4aに止着ボルト8を螺着し、挿通凸部2a・2a・3a・3aに押圧係止し、これにより上桟杆2・2、下桟杆3・3、外面枠4・4、中面枠5を組み立て、挿通穴2c・2c・3c・3cにストッパー杆7を挿脱自在に挿通し、ストッパー杆7を取り外すことにより周面枠体1の側面部分に苗箱Wを挿入する開口部Mが形成され、このようにして周面枠体1を組み立て分解自在に構成している。
【0007】9は補強杆であって、この場合、丸パイプ状に形成され、この補強杆9の上端部に係止板10を固着し、係止板10に係止溝11を形成し、かつ補強杆9の下端部に長手方向に直交して係止穴12を形成している。
【0008】13は上係止ピンであって、この場合上記上桟杆2にコ状の上固定材14を止着ボルト15により取付け、この上固定材14の底面に上係止ピン13を外方に向けて水平に溶接固着突設し、上係止ピン13の先端部に抜止め上ピン16を一体に上向きに形成している。
【0009】17は下係止ピンであって、この場合上記下桟杆3にコ状の下固定材18に止着ボルト19により取付け、下固定材18の上面に基部ピン20を溶接により立設し、基部ピン20に上記係止穴12が挿通可能な下係止ピン17を外方に向けて水平に一体突設し、下係止ピン17の先端部に抜止め下ピン21を一体に上向き形成してなる。
【0010】22はロープ掛け杆であって、上記上桟杆2・2の両端部に突設され、トラックの荷台に周面枠体1を搭載したときに、図示省略のロープを掛け、周面枠体1を荷台に固定するものである。
【0011】この実施の形態例は上記構成であるから、図1の如く、周面枠体1の一方の側面部分において、上記補強杆9の下端部に配設された係止穴12を外方に向けて水平突設してなる下係止ピン17に挿通し、その上で、補強杆9の上端部に配設された係止溝11を外方に向けて水平突設された上係止ピン13に係止することにより直方枠体状の周面枠体1の上桟杆2と下桟杆3との間に補強杆9を筋交い状に斜めに架設することができ、そして、周面枠体1の他方の側面部分においても他の補強杆9を相互にX状になるようにして架設することになり、例えば、図9の如く、この状態で周面枠体1をトラックの荷台に搭載し、ストッパー杆9を取り外した状態で、周面枠体1の側面部分の開口部Mを介して苗箱Wの左右端部底面を複数個の対向する載置部材6上に上下多段に載置することができ、苗箱Wを載置したのち、ストッパー杆7を挿通穴2c及び3cに挿通して装着し、これにより苗箱Wの側方への移動落下を防ぐことになり、この際、上記下係止ピン17は外方に向けて水平突設されているので、補強杆9の架設作業において、図6乃至図8の如く、周面枠体1の側面部分に対向位置する作業者の目視による係止穴12と下係止ピン17との目視挿通作業が容易となり、そして、図3乃至図5の如く、係止穴12と下係止ピン17とを挿通したら、そのまま、上係止ピン13に係止溝11を係止することにより架設作業を行うことができ、それだけ補強杆の架設作業性を高めることができる。
【0012】又、この場合、上記上係止ピン13の先端部に抜止め上ピン16を一体に上向き形成すると共に上記下係止ピン17の先端部に抜止め下ピン21を一体に上向き形成しているので、架設時における補強杆9の抜け外れを防ぐことができると共に抜止め下ピン21は上向き形成されているので、補強杆の係止穴12を上方から下方に向けて下係止ピン17に挿通することになって目視挿通作業に支障がなく、容易に挿通することができ、又、この場合、上固定材14に上記上係止ピン13を形成すると共に下固定材18に上記下係止ピン17を形成し、この上固定材14を上桟杆2に固定すると共に上記下桟杆3に下固定材18を固定することにより、上桟杆2に上係止ピン13を水平突設することができると共に下桟杆3に係止穴12が挿通可能な下係止ピン17を外方に向けて水平突設することができ、構造を簡素化することができ、又、この場合、上記補強杆9の上端部に係止板10を固着し、係止板10に係止溝11を形成しているから、補強杆9の上端部に係止溝11を容易に形成することができ、又、この場合、上記下係止ピン17の基部に基部ピン20を下向き形成しているから、下係止ピン17を容易に下桟杆3から外方に向けて水平突設することができ、それだけ構造を簡素化することができる。
【0013】尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、例えば周面枠体1の構造や形態並び材質等は適宜設計して変更されるものである。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、上記補強杆の下端部に配設された係止穴を外方に向けて水平突設してなる下係止ピンに挿通し、その上で、補強杆の上端部に配設された係止溝を外方に向けて水平突設された上係止ピンに係止することにより直方枠体状の周面枠体の上桟杆と下桟杆との間に補強杆を筋交い状に斜めに架設することができ、この際、上記下係止ピンは外方に向けて水平突設されているので、補強杆の架設作業において、周面枠体の側面部分に対向位置する作業者の目視による係止穴と下係止ピンとの目視挿通作業が容易となり、そして、係止穴と下係止ピンとを挿通したら、そのまま、上係止ピンに係止溝を係止することにより架設作業を行うことができ、それだけ補強杆の架設作業性を高めることができる。
【0015】又、請求項2記載の発明にあっては、上記上係止ピンの先端部に抜止め上ピンを一体に上向き形成すると共に上記下係止ピンの先端部に抜止め下ピンを一体に上向き形成しているので、架設時における補強杆の抜け外れを防ぐことができると共に抜止め下ピンは上向き形成されているので、補強杆の係止穴を上方から下方に向けて下係止ピンに挿通することになって目視挿通作業に支障がなく、容易に挿通することができ、又、請求項3記載の発明にあっては、上固定材に上記上係止ピンを形成すると共に下固定材に上記下係止ピンを形成し、この上固定材を上桟杆に固定すると共に上記下桟杆に下固定材を固定することにより、上桟杆に上係止ピンを水平突設することができると共に下桟杆に係止穴が挿通可能な下係止ピンを外方に向けて水平突設することができ、構造を簡素化することができ、又、請求項4記載の発明にあっては、上記補強杆の上端部に係止板を固着し、係止板に係止溝を形成しているから、補強杆の上端部に係止溝を容易に形成することができ、又、請求項5記載の発明にあっては、上記下係止ピンの基部に基部ピンを下向き形成しているから、下係止ピンを容易に下桟杆から外方に向けて水平突設することができ、それだけ構造を簡素化することができる。
【0016】以上の如く、所期の目的を充分達成することができる。
【出願人】 【識別番号】591117240
【氏名又は名称】笹川農機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 勇治
【公開番号】 特開平11−215923
【公開日】 平成11年(1999)8月10日
【出願番号】 特願平10−19039