| 【発明の名称】 |
植木鉢用植土カバー |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 裕康
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| 【要約】 |
【課題】植木鉢中の植土への均一な注水を容易に行わせしめる植木鉢用植土カバーを得る。
【解決手段】植木鉢用植土カバー1を桶状体4と桶状体4中に載置された多孔質粒状体5の結合体6とから形成する。桶状体4の底面13には内周壁3に囲まれた開口2が形成されると共に、開口面積の和が底面積の21%である通水孔14が放射状に形成されている。植木鉢17の上部に該カバー1を配置し、該カバー1上に注水すると、注水された水が粒状体5の上方の桶状体4中に貯えられ、しかも粒状体5の隙間を介して桶状体4中に均一に広がり、各通水孔14から植土18の全表面にまんべんなく注水される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】底面中央に植物の幹が貫通する開口を形成すると共に該開口周縁に内周壁を立設し、かつ該底面の全面に多数の通水孔を形成した桶状体と、該桶状体中に配置した粒状体とからなることを特徴とする植木鉢用植土カバー。 【請求項2】請求項1記載の植木鉢用植土カバーにおいて、粒状体を多孔質体としたことを特徴とする植木鉢用植土カバー。 【請求項3】請求項1又は2記載の植木鉢用植土カバーにおいて、粒状体をバインダにより結合したことを特徴とする植木鉢用植土カバー。 【請求項4】請求項1乃至3記載の植木鉢用植土カバーにおいて、桶状体が軸を含む面に沿って分割した一対の半割体からなることを特徴とする植木鉢用植土カバー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植木鉢の上部に配置する植木鉢用植土カバーに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、植木鉢には植土のみを入れるか、入れた植土上に粒状のバーク材等を載置している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の植木鉢では、植土に注水する際に植土表面に均一に注水しようとすると注水者自身がジョロ等の注水口を動かさなければならず煩雑であり、特に植木鉢が壁面等に沿って配置されている場合には植土上への均一な注水が困難であるという問題点を有する。そこで、本発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、植土上への均一な注水を容易に行わせしめる植木鉢用植土カバーを提供することを課題とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】第1発明の植木鉢用植土カバーは、底面中央に植物の幹が貫通する開口を形成すると共に該開口周縁に内周壁を立設し、かつ該底面の全面に多数の通水孔を形成した桶状体と、該桶状体中に配置した粒状体とからなることを特徴とする。第2発明の植木鉢用植土カバーは、第1発明の植木鉢用植土カバーにおいて、粒状体を多孔質体としたことを特徴とする。第3発明の植木鉢用植土カバーは、第1又は2発明の植木鉢用植土カバーにおいて、粒状体をバインダにより結合したことを特徴とする。第4発明の植木鉢用植土カバーは、第1乃至3発明の植木鉢用植土カバーにおいて、桶状体が軸を含む面に沿って分割した一対の半割体からなることを特徴とする。 【0005】上記構成を有する植木鉢用植土カバーを植木鉢の上部に配置し、該カバー上に注水すると、注水された水が粒状体の隙間を流下する際、粒状体の上方の桶状体中に一時的に貯えられ、しかも、該粒状体の隙間を介して該桶状体中に均一に広がり、各通水孔から植土上に注水される。粒状体を多孔質体とすると、注水された水が多孔質体に吸水されつつ桶状体中に広がる。粒状体をバインダにより結合すると、注水時の水勢により粒状体が植木鉢からこぼれ出ない。一対の半割体により桶状体を形成すると、予め植栽された植木鉢に対しても該桶状体を容易に備えつけることができる。 【0006】 【発明の実施の形態】桶状体の外周壁は軸心に対して平行に形成してもよく、該軸心に対して傾斜を有して形成してもよいが、該桶状体を植木鉢に安定に保持する観点から該桶状体の外周壁の外周面形状を該植木鉢の内周面形状と同一に形成することが望ましい。桶状体は、木材、樹脂、セラミクス、金属等により形成することができる。例えば鋳鉄により形成すると、重量が大きくなり、植木鉢の安定性が向上する。通水孔は同形状のもののみで形成してもよく、異形状のものを混在して形成してもよい。通水孔は、植土への注水速度を制御する観点からその開口面積の和が桶状体の底面積の5〜50%とすることが望ましく、15〜40%とすることがさらに望ましく、20〜35%とすることが一層望ましい。粒状体としては、砂利、砕岩、セラミクス、樹脂等種々のものを用いることができる。粒状体の大きさは、植土への注水速度を制御する観点から平均粒径を0.3〜15mmとすることが望ましく、2〜12mmとすることがさらに望ましく、4〜8mmとすることが一層望ましい。粒状体をバインダで結合する際は、例えば粒状体の全面にバインダを塗布して結合してもよく、粒状体の一部にのみバインダを塗布し、その塗布部分において隣接する粒状体と結合するようにしてもよい。特に、多孔質体を結合する場合は、多孔質体の吸水性を保つ観点から該多孔質体の一部にのみバインダを塗布するようにすることが望ましい。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜4に基づいて説明する。図1〜2に示すように、中央に円形の開口2が形成され、かつ開口2の周縁に内周壁3が立設された桶状体4中に多孔質粒状体5の結合体6を配置して植木鉢用植土カバー1を形成する。 【0008】図3に示すように、桶状体4は、軸を含む面に沿って分割した半割体7、8からなり、半割体7の割面9に形成された逆台形状の突起10を半割体8の割面11に形成された凹部12に嵌合して一体的に形成されている。また、桶状体4の底面13には、通水孔14が放射状に形成され、通水孔14の開口面積の和は底面積の21%とされている。 【0009】多孔質粒状体5の平均粒径は6mmである。多孔質粒状体5の結合体6は、個々の多孔質粒状体5の表面の一部にバインダを塗着したものを互いに固着させて形成したものであり、バインダの塗着部分以外においては多孔質表面を有している。 【0010】図4に示すように、植物15の幹16が開口2を貫通するように半割体7、8を連結させて桶状体4を形成し、かつ桶状体4中に多孔質粒状体5の結合体6を配置して植木鉢用植土カバー1を形成し、植木鉢用植土カバー1を植物15を植栽した植木鉢17の上部に配置する。 【0011】植木鉢用植土カバー1上に注水すると、注水された水が多孔質粒状体5の隙間を流下する際に流水抵抗を受けて流下速度が遅くなり該粒状体5上方の桶状体4中に一時的に貯えられ、しかも、桶状体4の底面13に達した水は底面13に沿って広がるため、注水された水が該粒状体5の隙間を介して桶状体4中に均一に広がり、各通水孔14から植土18の全表面にまんべんなく注水される。この際、注水した水の一部が多孔質粒状体5の細孔中に吸水され、該細孔中に吸水された水分が植土18と該カバー1との間の空間19に徐々に放出されるため、植土18表面の乾燥を抑制することができる。また、多孔質粒状体5に吸水された水が蒸発する際に生じる蒸発潜熱により空間19の温度が低下するため、夏のような高温環境下においても植土温度の上昇を低く抑えることができ、植物が良好に生育する。 【0012】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、植木鉢用植土カバーは、底部中央に植物の幹が貫通する開口を形成すると共に該開口周縁に内周壁を立設し、かつ該底面に通水孔を形成した桶状体と、該桶状体中に載置された粒状体とからなるので、該カバー上に注水する際に注水した水が該桶状体中に一時的に貯えられながら該桶状体中に均一に広がり、各通水孔から植土上にまんべんなく注水されるため、注水作業が容易になる。請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の植木鉢用植土カバーにおいて、粒状体を多孔質体としたので、多孔質体の細孔中に吸水された水分が徐々に放出されて植土の乾燥が抑制されるため、注水回数を減らすことができる。請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の植木鉢用植土カバーにおいて、粒状体をバインダにより結合したので、注水時の水勢による粒状体の散逸を防止できる。請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3記載の植木鉢用植土カバーにおいて、桶状体が軸を含む面に沿って分割した一対の半割体からなるので、予め植栽された植木鉢に対しても該桶状体を容易に備えつけることができるため、該カバーを植木鉢に取り付ける際の作業時間が短縮され、しかも、植物を傷つけることがなくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100805 【氏名又は名称】アイシン高丘株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月24日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−178450 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−370377 |
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