| 【発明の名称】 |
茸の栽培棟 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉本 克己
【氏名】西澤 末雄
【氏名】赤星 文明
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| 【要約】 |
【課題】栽培小屋の内部温度や内部湿度等の内部環境を所定範囲内に維持することができる茸の栽培棟を提供すること。
【解決手段】茸を人工栽培するための栽培小屋(2) を、温室(3) の内部に形成して、栽培小屋(2) と温室(3) との間に空気層(42)を形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茸を人工栽培するための栽培小屋(2) を、温室(3) の内部に形成して、栽培小屋(2) と温室(3) との間に空気層(42)を形成したことを特徴とする茸の栽培棟。 【請求項2】 前記栽培小屋(2) は、内部に複数の菌床19を載置するとともに、隣接する菌床19,19 の間に排水溝(20)を形成し、同排水溝(20)の直上方位置に冷暖房用の冷温水循環パイプ(21)を配管したことを特徴とする請求項1記載の茸の栽培棟。 【請求項3】 前記栽培小屋(2) は、断熱素材で被覆されていることを特徴とする請求項1記載の茸の栽培棟。 【請求項4】 前記栽培小屋(2) は、紫外線不透過素材で被覆されていることを特徴とする請求項1記載の茸の栽培棟。 【請求項5】 前記温室(3) には、窓体(29)を設け、同窓体(29)は、前記栽培小屋(2) の内部温度に基づいて開閉すべく構成したことを特徴とする請求項1記載の茸の栽培棟。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、茸の栽培棟に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、椎茸やシメジ等の茸を人工的に栽培する方法として、落葉樹のおが屑をブロック状に固めてブロック状の菌床を形成し、同菌床に椎茸等の菌を植え付け、その後、栽培棟の内部において菌床を所定環境下で保存し、菌床の表面上に植立した茸を収穫する栽培方法が行われている。 【0003】かかる茸の栽培に用いられる栽培棟には、内部の温度や湿度等を所定環境下に維持するために、各種の空調設備等が設けられていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の茸の栽培棟にあっては、最適温度範囲や最適湿度範囲が狭いヒメマツタケ等のような環境条件が厳しい茸を栽培するには、大掛かりな空調設備等が必要となり、栽培棟の建設費用や維持費用が嵩んでしまい、環境条件が厳しい茸の人工栽培の妨げとなっていた。 【0005】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、茸を人工栽培するための栽培小屋を、温室の内部に形成して、栽培小屋と温室との間に空気層を形成した。 【0006】また、前記栽培小屋は、内部に複数の菌床を載置するとともに、隣接する菌床の間に排水溝を形成し、同排水溝の直上方位置に冷暖房用の冷温水循環パイプを配管した。 【0007】また、前記栽培小屋は、断熱素材又は/及び紫外線不透過素材で被覆することとした。 【0008】また、前記温室には、窓体を設け、同窓体は、前記栽培小屋の内部温度に基づいて開閉すべく構成した。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明に係る茸の栽培棟は、茸を人工栽培するための栽培小屋を、温室の内部に形成したものである。 【0010】そのため、栽培小屋と温室との間に空気層が形成されることとなり、栽培小屋の内部に載置した菌床が外気の影響を直接受けることがない。 【0011】従って、大掛かりな空調設備等を設けることなく、栽培小屋の内部温度や内部湿度等の内部環境を所定範囲内に維持することができるものである。 【0012】また、栽培小屋の内部に複数の菌床を載置するとともに、隣接する菌床の間に排水溝を形成し、同排水溝の直上方位置に冷暖房用の冷温水循環パイプを配管することにより、冷温水循環パイプの内外温度差によって冷温水循環パイプの外周面に水滴が付着しても、同水滴は、冷温水循環パイプから排水溝に直接滴下することとなり、菌床に水滴が滴下することはなく、従って、菌床の含水率やpH濃度を所定範囲内に維持することができるものである。 【0013】また、栽培小屋を断熱素材で被覆することにより、栽培小屋の内部温度を所定範囲内に維持することができるものである。 【0014】また、栽培小屋を紫外線不透過素材で被覆することにより、紫外線の浸入を遮断することができるものである。 【0015】また、温室に窓体を設け、同窓体を、前記栽培小屋の内部温度に基づいて開閉すべく構成することにより、栽培小屋の内部温度を所定範囲内に維持することができるものである。 【0016】 【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。 【0017】図1〜図3は、本発明に係る茸の栽培棟1を示した図であり、同栽培棟1は、茸を人工栽培するための栽培小屋2と温室3とから構成しており、栽培小屋2を、温室3の内部に形成して、栽培小屋2と温室3との間に空気層42を形成している。 【0018】栽培小屋2は、左右側壁4,5 と前後側壁6,7 とで平面視矩形枠状の側壁8を形成し、同側壁8の上部に屋根9を覆設しており、同屋根9は、左右屋根構成体10,11 により、中央部から左右側部に向けて傾斜状に形成している。図中、35は基礎コンクリート、36は入口、37は出口である。 【0019】側壁8と屋根9の内側表面は、断熱性と紫外線不透過性とを兼ね備える素材である押出し発泡ポリスチレン素材(例えば、ダウ化工製スタイロフォーム)によって被覆している。 【0020】そのため、栽培小屋2の内部温度を維持することができるとともに、直射日光を緩和し、紫外線の浸入を遮断することができる。尚、発泡ポリスチレン素材は、結露防止にも効果を有する。 【0021】左右側壁4,5 には、図2及び図4に示すように、開口部12を形成し、同開口部12に内外一対のレール13,14 を形成しており、内側のレール13には、前記発泡ポリスチレン素材よりなる引き戸15をスライド自在に取付け、一方、外側のレール14には、網戸16をスライド自在に取付けている。 【0022】このように、左右側壁4,5 に引き戸15をスライド自在に取付けているため、同引き戸15により、栽培小屋2の内部温度や内部湿度等を適宜調節することができるとともに、栽培小屋2の内部の光量を調節することができる。 【0023】しかも、引き戸15とともに網戸16をも設けているため、塵や虫や雑菌等が栽培小屋2に浸入するのを防止することができる。尚、頻繁に出入りする出入口36,37 にエアーカーテンを設けることによっても、塵等の浸入を防止できる。 【0024】栽培小屋2の内部には、図2に示すように、床部17にラック18を左右に間隔を開けて載置し、同ラック18に茸の菌を植付けた菌床19を上下二段に収容している。また、床部17の周縁と中央とに排水溝20を形成する一方、同排水溝20の直上方位置には、冷暖房用の冷温水循環パイプ21を配管しており、同冷温水循環パイプ21には、冷温水循環機38を連通連結している。尚、冷温水循環パイプ21は、床部17にも埋設配管している。 【0025】そして、冷温水循環機38によって水を加熱又は冷却して、温水又は冷水を発生させるとともに、発生した温水又は冷水を冷温水循環パイプ21を介して循環させることにより、栽培小屋2の内部湿度に影響を及ぼすことなく、内部温度を調節できるようにしている。 【0026】一方、栽培小屋2の内部には、噴霧機を配設するとともに、同噴霧機に湿度センサを接続し、同湿度センサによって検出した湿度に応じて、噴霧機から水分を噴霧して、栽培小屋2の内部湿度を自動的に調節できるようにしている。 【0027】このように、排水溝20の直上方位置に冷温水循環パイプ21を配管しているため、冷温水循環パイプ21の内外温度差によって冷温水循環パイプ21の外周面に水滴が付着しても、同水滴は、冷温水循環パイプ21から排水溝20に直接滴下することとなり、菌床19に水滴が滴下することはなく、従って、菌床19の含水率やpH濃度を所定範囲内に維持することができる。 【0028】また、前述したように、左右屋根構成体10,11 を傾斜させることによっても、左右屋根構成体10,11 の表面に付着した水滴が左右屋根構成体10,11 の表面から左右側壁4,5 の表面を伝って床部19の排水溝20へと流れ、従って、菌床19に水滴が滴下することはなく、菌床19の含水率やpH濃度を所定範囲内に維持することができる。 【0029】温室3は、図1〜図3に示すように、栽培小屋2の側壁8の外側近傍に複数の柱22を間隔を開けて側壁8に沿わせて立設し、隣接する柱22,22 間に透明ガラス素材からなる透光壁板23を取付け、同透光壁板23の上部に屋根24を覆設しており、同屋根24は、左右に対向する柱22,22 の上端間に梁25を架設するとともに、隣接する梁25,25 間に支持体26を上下に間隔を開けて架設し、同支持体26に透明ガラス素材からなる透光屋根板27を取付けている。図中、39は基礎コンクリート、40は入口、41は出口である。 【0030】屋根24の頂上部には、図1、図2、図5に示すように、長手状の開口28を形成するとともに、屋根24の頂上部に長手状の窓体29の上端を起倒自在に枢着して、屋根24の頂上部に窓体29を開閉自在に形成している。 【0031】窓体29には、図5に示すように、窓開閉機構30を連動連設しており、同窓開閉機構30には、梁25の頂上部にブラケット31を垂設し、同ブラケット31の下部に駆動モータ32を取付けるとともに、ブラケット31の中途部に、駆動モータ32に連動連結したピニオンギヤ33を回動自在に軸支し、同ピニオンギヤ33にラック34を噛合し、同ラック34の先端を窓体29の下端に枢着している。 【0032】窓開閉機構30には、駆動モータ32を駆動制御するための制御装置(図示省略)が接続されており、同制御装置には、前記栽培小屋2の内部に配設した温度センサ(図示省略)が接続されている。 【0033】そして、温度センサにより栽培小屋2の内部温度を検出し、かかる内部温度に基づいて、制御装置が駆動モータ32を駆動制御し、ピニオンギヤ33とラック34との作用により窓体29を開閉作動させるようにしている。 【0034】そのため、栽培小屋2の内部温度を所定範囲内に維持することができる。 【0035】このように、茸の栽培棟1は、茸を人工栽培するための栽培小屋2を温室3の内部に形成しているため、栽培小屋2と温室3との間に断熱性を有する空気層42が形成されることとなり、栽培小屋2の内部に載置した菌床19が外気の影響を直接受けることがなく、従って、大掛かりな空調設備等を設けることなく、栽培小屋2の内部温度や内部湿度等の内部環境を所定範囲内に維持することができる。 【0036】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0037】(1) 請求項1記載の本発明では、茸を人工栽培するための栽培小屋を、温室の内部に形成しているため、栽培小屋と温室との間に空気層が形成されることとなり、栽培小屋の内部に載置した菌床が外気の影響を直接受けることがなく、従って、大掛かりな空調設備等を設けることなく、栽培小屋の内部温度や内部湿度等の内部環境を所定範囲内に維持することができる。 【0038】(2) 請求項2記載の本発明では、栽培小屋の内部に複数の菌床を載置するとともに、隣接する菌床の間に排水溝を形成し、同排水溝の直上方位置に冷暖房用の冷温水循環パイプを配管しているため、冷温水循環パイプの内外温度差によって冷温水循環パイプの外周面に水滴が付着しても、同水滴は、冷温水循環パイプから排水溝に直接滴下することとなり、菌床に水滴が滴下することはなく、従って、菌床の含水率やpH濃度を所定範囲内に維持することができる。 【0039】(3) 請求項3記載の本発明では、栽培小屋を断熱素材で被覆しているため、栽培小屋の内部温度を所定範囲内に維持することができる。 【0040】(4) 請求項4記載の本発明では、栽培小屋を紫外線不透過素材で被覆しているため、紫外線の浸入を遮断することができる。 【0041】(5) 請求項5記載の本発明では、温室に窓体を設け、同窓体を、前記栽培小屋の内部温度に基づいて開閉すべく構成しているため、栽培小屋の内部温度を所定範囲内に維持することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597178548 【氏名又は名称】株式会社日本バイオ 【識別番号】000151184 【氏名又は名称】株式会社土井製作所 【識別番号】592153883 【氏名又は名称】株式会社さとうベネック
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−178438 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−355673 |
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