| 【発明の名称】 |
水田土壌等における農産物生産水の改質方法及びその農産物生産水の改質媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】嶋田 忠
【氏名】桜井 康雄
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、各種農作物等の成育に使用される農産物生産水や利用される土壌そのものが酸性化している場合のみならず、又各種農作物等の成育に各種化学肥料や農薬等を使用している場合において該各種化学肥料や農薬等の使用を続行した場合であっても水の中や土壌中に生存する原生生物、バクテリア、菌類、ウィルス等の各種微生物の活動を活性化させて、しいては各種農作物等の成育を助長することが可能な水田土壌等における農産物生産水の改質方法を提供するものである。
【解決手段】農産物生産水の水素イオン濃度を所定範囲の基準濃度内で常時不規則に変化させることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 農産物生産水の水素イオン濃度を所定範囲の基準濃度内で常時不規則に変化させることを特徴とする水田土壌等における農産物生産水の改質方法。 【請求項2】 前記水素イオン濃度が、所定の箇所に貯留又は所定の循環路を循環する農産物生産水の中に、動植物のエキスが加えられ、且つ透水性を有した所定形状の無機物質体を浸漬又は接触させることにより常時不規則に変化することを特徴とする請求項1記載の水田土壌等における農産物生産水の改質方法。 【請求項3】 動植物のエキスが加えられ、且つ透水性を有した所定形状の無機物質体からなることを特徴とする水田土壌等における農産物生産水の改質媒体。 【請求項4】 前記動植物のエキスの水素イオン指数がPH3.0〜4.5の範囲内で、且つ無機物質体の水素イオン指数がPH11〜13の範囲内である請求項3記載の水田土壌等における農産物生産水の改質媒体。 【請求項5】 前記無機物質体がコンクリートで形成されてなることを特徴とする請求項3又は4記載の水田土壌等における農産物生産水の改質媒体。 【請求項6】 前記動植物のエキスに竹搾液が用いられてなることを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の水田土壌等における農産物生産水の改質媒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、田畑土壌を用いた米、麦、藺草、果物、野菜等の各種農作物の成育のみならず土壌を使用しない水耕栽培による各種野菜、果物及び植物等の成育にも良好な水を提供することが出来る水田土壌等における農産物生産水の改質方法及びその農産物生産水の改質媒体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、米作りを営む農家では、米の生産期毎に近くの川や井戸から所定量の水を水田土壌に灌水させた後、田植え等の農作業を行っている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記水田土壌に灌水される水及び該水が貯留された水田土壌においては、下記の様な問題が生じていた。即ち、上記の如く川や井戸より水田土壌に灌水される水は、その地域によって差異はあるものの、一般的に煩雑な宅地開発やゴルフ場建設等に伴って使用される除草剤等の各種薬物の影響を少なからず受けているのが現状であり、何れにしても各種農作物等の成育に適した水質とは言えない。 【0004】更に、上記水田土壌においても、各種化学肥料や農薬等によって土壌汚染が進行している現状も新聞、テレビ及び各種雑誌等を通じての報道等によっても周知の事実である。 【0005】よって、上記の事から水田土壌に灌水される水のみならず水田土壌そのものが酸性化しており、このことは、本来水の中や土壌中に生存する原生生物、バクテリア、菌類、ウィルス等の各種微生物の生環境に影響を与えることとなり、しいては各種微生物の活動が弱まったり、場合によっては死滅する恐れが生じる。 【0006】従って、水田土壌中の各種微生物の活動が弱まったり、又死滅した場合には、水田土壌に根をはる苗の吸水力が土壌の質が変化することで弱まることとなり、その結果、苗が十分な成長を遂げることが出来ないばかりか、しいては米自体の品質も低下する恐れがあるという問題が生じていた。 【0007】よって、例えば、各種化学肥料や農薬等を全く使用しないことで水田土壌の酸性化の進行をある程度くい止めたりすることが考えられるが、如何せん、最近の各種雑菌や害虫は極めて生命力が強く、よって安易に各種化学肥料や農薬等の使用を停止すれば農作物の各種雑菌や害虫等による被害は極めて甚大なものとなり、何れにしても各種化学肥料や農薬等の使用を安易に停止する事もできないと言う問題も生じていた。 【0008】而して、本発明は、上記問題を解決するものであり、例え、各種農作物等の成育に使用される農産物生産水や利用される土壌そのものが酸性化している場合のみならず、又各種農作物等の成育に各種化学肥料や農薬等を使用している場合において該各種化学肥料や農薬等の使用を続行した場合であっても水の中や土壌中に生存する原生生物、バクテリア、菌類、ウィルス等の各種微生物の活動を活性化させて、しいては各種農作物等の成育を助長することが可能な水田土壌等における農産物生産水の改質方法及びその農産物生産水の改質媒体を提供することを課題とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】即ち、本発明は全く新しい水田土壌等における農産物生産水の改質方法及びその農産物生産水の改質媒体を開発し、以下のような技術的手段を講じたものである。 【0010】本発明に係る水田土壌等における農産物生産水の改質方法によれば、農産物生産水の水素イオン濃度を所定範囲の基準濃度内で常時不規則に変化させると、常に所定範囲で酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で変化する水素イオン濃度の影響を受けて農産物生産水の中に生存する原生生物、バクテリア、菌類、ウィルス等の各種微生物の活動が激しくなるという生態現象を農産物生産水に生じさせることが出来る。 【0011】よって、各種農作物等の成育に使用される農産物生産水や利用される土壌そのものが酸性化している場合のみならず、又各種農作物等の成育に各種化学肥料や農薬等を使用している場合において、該各種化学肥料や農薬等の使用を続行した場合であっても各種微生物の活動が激しくなった農産物生産水のみならず該農産物生産水を土壌が吸水することで土壌中に生存する各種微生物の活動も激しくなり、よって農産物生産水の中や土壌内に生存する各種微生物が共に活性化されることとなり、しいては水の質のみならず土壌の質をも各種農作物等の吸水性を向上させるに適したものに改質することが出来るという利点がある。 【0012】更に、本発明の農産物生産水の改質方法によれば、水素イオン濃度が、所定の箇所に貯留又は所定の循環路を循環する農産物生産水の中に動植物のエキスが加えられ、且つ透水性を有した所定形状の無機物質体を浸漬又は接触させることにより常時不規則に変化することから、酸性側やアルカリ性側に瞬時に変わることによる急激な環境変化により各種微生物が死滅するのを防止することが出来る利点を有するだけでなく、前記の如く酸性の動植物のエキスが加えられたアルカリ性の無機物質体中を農産物生産水がごく自然な状態で通過したり無機物質体中に留まることを不規則に繰り返すことで常に農産物生産水の水素イオン濃度を酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で、しかも拍動的に不規則に変化させることが出来る利点がある。 【0013】更に、本発明の農産物生産水の改質方法を実施するための改質媒体が、動植物のエキスが加えられ、且つ透水性を有した所定形状の無機物質体からなることから、前記同様に酸性の動植物のエキスが加えられたアルカリ性の無機物質体中を農産物生産水がごく自然な状態で通過したり無機物質体中に留まることを不規則に繰り返すことで常に農産物生産水の水素イオン濃度を酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で、しかも拍動的に不規則に変化させることが出来る利点があるばかりか、田畑土壌に限らず水耕栽培であっても農産物生産水が貯留された水田土壌等や循環路等に、瞬時に、しかも簡単に改質媒体を浸漬したり農産物生産水と接触する箇所に配設することが出来、よって何ら所定の設備工事や土木工事等を一切行うことなく、各種野菜、果物及び植物等の成育に良好な水を得ることが出来る利点がある。 【0014】又、本発明の農産物生産水の改質媒体の動植物のエキスの水素イオン指数がPH3.0〜4.5の範囲内で、且つ無機物質体の水素イオン指数がPH11〜13の範囲内である場合には、酸性化した所定水量の農産物生産水の中に改質媒体を所定時間浸漬させることで農産物生産水の水素イオン指数を中性(PH7)に近づけることが出来る利点を有するだけでなく、酸性の動植物のエキスが加えられたアルカリ性の無機物質体中を農産物生産水がごく自然な状態で通過したり無機物質体中に留まることを不規則に繰り返すことで常に農産物生産水の水素イオン濃度を酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で、しかも拍動的に不規則に変化させることが出来、よって農産物生産水が酸性側やアルカリ性側に瞬時に変わることによる急激な環境変化によって各種微生物が死滅するのを防止することが出来る。 【0015】従って、上記の如く農産物生産水の水素イオン濃度が所定範囲の基準濃度内で常時不規則に揺らぎ状態で変化することで、所定範囲で酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で変化する水素イオン濃度の影響を受けて農産物生産水の中に生存する各種微生物の活動が激しくなる。 【0016】よって、各種農作物等の成育に使用される農産物生産水や利用される土壌そのものが酸性化している場合のみならず、又各種農作物等の成育に各種化学肥料や農薬等を使用している場合において、該各種化学肥料や農薬等の使用を続行した場合であっても各種微生物の活動が激しくなった農産物生産水のみならず該農産物生産水を土壌が吸水することで土壌中に生存する各種微生物の活動も激しくなり、よって農産物生産水の中や土壌内に生存する各種微生物が共に活性化されることとなり、しいては水の質のみならず土壌の質をも各種農作物等の吸水性を向上させるに適したものに改質することが出来る利点があるばかりか、農産物生産水が酸性側やアルカリ性側に瞬時に変わることによる急激な環境変化によって各種微生物が死滅するのを防止することが出来る利点をも有する。 【0017】更に、本発明の農産物生産水の改質媒体が無機物質体で形成され、しかも該無機物質体がコンクリートである場合には、極めて低コストで、しかも所定の形状に簡単に加工することが出来る汎用性を有するだけでなく、多孔質な材質を介して農産物生産水がごく自然な状態で改質媒体の中を通過したり、又改質媒体中に留まることを不規則に繰り返すことが容易であり、よって常に農産物生産水の水素イオン濃度を酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で、しかも拍動的に不規則に変化させることが出来る極めて透水性のよい改質媒体を提供することが出来る利点を有するだけでなく、コンクリートの主原料の一つである石灰が水に溶けだすことで塩基性を示し、改質媒体1に付着する雑菌等を殺菌する利点がある。 【0018】更に、本発明の農産物生産水の改質媒体に加えられる動植物のエキスに竹搾液が用いられてなることから、竹搾液の抗菌作用を介して改質媒体の表面に雑菌が付着したりするのを防止することが出来るだけでなく、竹搾液に含まれる糖分等を介して農産物生産水に生存する各種微生物の繁殖をも助けることが出来る利点がある。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の水田土壌等における農産物生産水の改質方法を実施するための農産物生産水の改質媒体の実施形態を図面に従って説明する。図1(イ)に於いて、1は水との接触面積を増加させると共に多孔質を介しての透水性をより向上させるべく突出した4本の棒状部を放射状に有することで全体をテトラポット状に形成した農産物生産水の改質媒体を示す。 【0020】尚、上記改質媒体1は、ボディを形成すべく透水性を備え、且つ後述するアルカリ性の水素イオン指数を有した主材料の無機物質に、例えば、コンクリートが用いられ、しかも該コンクリートには、後述する酸性の水素イオン指数を有した動植物のエキスとして、例えば、孟宗竹を高温炭化させて煙道から採取した竹搾液と若干の消泡剤と水が加えられて型枠成形されたものである。 【0021】前記第一実施形態の改質媒体1において、コンクリートを用いた無機物質と、竹搾液を用いた動植物のエキスと、消泡剤と、水との混合重量比は、略50〜150:0.5〜1.5:4〜6:300〜500からなり、通常下記分量から割り型を介して10個の改質媒体1を製造することが出来るが、この際に無機物質体の水素イオン指数がPH11〜13の範囲内で、且つ動植物のエキスの水素イオン指数がPH3.0〜4.5の範囲内(特にPH3.7±0.5が最良値)であるのが好ましい。 【0022】 <実施形態> 混合セメント(商品名;プレユーロックス) :3000g 竹搾液 : 30g 消泡剤(商品名;NO.404) 1%の希釈液 : 150g 水 : 400g (プレユーロックス;(株)小野田製,消泡剤…(株)エヌ・エム・ビー製) 尚、上記配分から製造される改質媒体1への色粉剤の有無も限定されない。 【0023】本発明の実施形態における農産物生産水の改質媒体は以上の構成からなるが次に係る改質媒体を、例えば、米の生産期毎に近くの川や井戸から所定量の水を水田土壌に灌水させて貯留された農産物生産水に浸漬させて使用する場合について説明する。 【0024】尚、水田土壌に貯留された農産物生産水に浸漬させる改質媒体1の数量の目安は、一反あたり5ケ位を基準とすればよいが、水田土壌が一反あたりより小さい場合等には、使用個数を減らすか又は所定量の水の中に所定数の改質媒体1を所定時間(5ケ使用する場合には略5リットルの容器貯留水に略8時間位浸漬させるのが目安)浸漬させて水素イオン指数がある程度中性に近づくまで待って使用するのがベストである。 【0025】図1(ロ)において、上記構成からなる改質媒体1を、水田土壌2の大きさに合わせて略均等の間隔(一反あたり5ケ位を基準)となるべく浸漬させ、その後改質媒体1を浸漬させた水田土壌より収穫された米の食味値の分析を行った。その結果を下記表1に示す。 【0026】尚、上記食味値の測定には、食味分析計(クボタ製食味分析計…登録商標「味選人」:品番K−AS100N)を用いた(図示せず)。 【0027】 【表1】
【0028】上記表1において、食味分析計が示す総合判定値としての食味値は、一般には90以上が最高品質と言われ、例えば、新潟県魚沼産のコシヒカリで90の値を示し、更に食味値が80以上のものはAランクと呼ばれるが、表1に開示された如く、改質媒体1を浸漬した水田土壌2より収穫された米の総合判定値としての食味は99を示し、よって稀に見る最高品質の米が収穫されるに至った。 【0029】即ち、上記の如く最高の食味値の米が収穫された原因としては、上記構成からなる改質媒体1が、動植物のエキスが加えられ、且つ透水性を有した無機物質体から形成されて水田土壌2に貯留された農産物生産水に浸漬されてなることから、酸性の動植物のエキスが加えられたアルカリ性の無機物質体中を農産物生産水がごく自然な状態で通過したり無機物質体中に留まることを不規則に繰り返すことで常に農産物生産水の水素イオン濃度を酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で、しかも拍動的に不規則に変化させることが出来る。 【0030】よって、農産物生産水の水素イオン濃度を所定範囲の基準濃度(土壌の質等に大きく左右されるが日本各地の水田土壌の基準となる水素イオン濃度の水素イオン指数の平均値はPH5.5〜7.5)内で常時不規則に変化させると、常に所定範囲で酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で変化する水素イオン濃度の影響を受けて農産物生産水の中に生存する原生生物、バクテリア、菌類、ウィルス等の各種微生物の活動が激しくなるという生態現象を農産物生産水に生じさせることが可能となる。 【0031】従って、各種農作物等の成育に使用される農産物生産水や利用される土壌そのものが酸性化している場合のみならず、又各種農作物等の成育に各種化学肥料や農薬等を使用している場合において、該各種化学肥料や農薬等の使用を続行した場合であっても各種微生物の活動が激しくなった農産物生産水のみならず該農産物生産水を土壌が吸水することで土壌中に生存する各種微生物の活動も激しくなり、その結果として農産物生産水の中や土壌内に生存する各種微生物が共に活性化されることとなり、しいては水の質のみならず土壌の質をも各種農作物等の吸水性を向上させるに適したものに改質することが出来るという利点がある。 【0032】更に、改質媒体1の動植物のエキスの水素イオン指数がPH3.0〜4.5の範囲内で、且つ無機物質体の水素イオン指数がPH11〜13の範囲内である場合には、酸性化した所定水量の農産物生産水の中に改質媒体を所定時間浸漬させることで農産物生産水の水素イオン指数を中性(PH7)に近づけることが出来る利点を有するだけでなく、酸性の動植物のエキスが加えられたアルカリ性の無機物質体中を農産物生産水がごく自然な状態で通過したり無機物質体中に留まることを不規則に繰り返すことで常に農産物生産水の水素イオン濃度を酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で、しかも拍動的に不規則に変化させることが出来、よって農産物生産水が酸性側やアルカリ性側に瞬時に変わることによる急激な環境変化によって各種微生物が死滅するのを防止することが出来る利点がある。 【0033】更に、改質媒体1に使用されるアルカリ性の無機物質体にコンクリートが用いられてなる場合には、極めて低コストで、しかも所定の形状に簡単に加工することが出来る汎用性を有した改質媒体1を提供することが可能になるだけでなく、コンクリートの多孔質な材質を介して農産物生産水がごく自然な状態で改質媒体の中を通過したり、又改質媒体中に留まることを不規則に繰り返すことが容易となり、よって常に農産物生産水の水素イオン濃度を酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で、しかも拍動的に不規則に変化させることが出来る極めて透水性のよい改質媒体を提供することが出来る利点を有するだけでなく、コンクリートの主原料の一つである石灰が水に溶けだすことで塩基性を示し、改質媒体1に付着する雑菌等を殺菌する利点もある。 【0034】又、改質媒体1に加えられる酸性の動植物のエキスに竹搾液が用いられてなることから、竹搾液の抗菌作用を介して改質媒体の表面に雑菌が付着したりするのを防止することが出来るだけでなく、竹搾液に含まれる糖分等を介して農産物生産水に生存する各種微生物の繁殖をも助けることが出来る利点がある。 【0035】尚、上記実施形態において、改質媒体1は、動植物のエキスが加えられ、且つ透水性を有した無機物質体から形成されて水田土壌に貯留された農産物生産水に浸漬されてなるが、必ずしも改質媒体1の使用が水田土壌の農産物生産水に浸漬させることに限定するものではなく、例えば、水田土壌に灌水される前に所定の箇所(図示せず)に貯留された農産物生産水の中に予め改質媒体1を所定日数浸漬させておいた農産物生産水を水田土壌に灌水してもよく、更に土壌を必要としない水耕栽培において配設された所定の循環路(図示せず)を循環する農産物生産水の中に、酸性の動植物のエキスが加えられ、且つ透水性を有した所定形状のアルカリ性無機物質体から構成された改質媒体1を浸漬又は接触させてもよい。 【0036】よって、上記の如く改質媒体1を農産物生産水に浸漬又は接触させた場合であっても、水素イオン濃度が酸性側やアルカリ性側に瞬時に変わることによる急激な環境変化により各種微生物が死滅するのを防止することが出来る利点を有するだけでなく、前記の如く酸性の動植物のエキスが加えられたアルカリ性の無機物質体中を農産物生産水がごく自然な状態で通過したり無機物質体中に留まることを不規則に繰り返すことで常に農産物生産水の水素イオン濃度を酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で、しかも拍動的に不規則に変化させることが出来る利点がある。 【0037】更に、上記実施形態において、改質媒体1に使用されるアルカリ性の無機物質体にコンクリートが用いられて所定の形状に形成されてなる場合には、前記の如く田畑土壌に限らず水耕栽培であっても農産物生産水が貯留された水田土壌等や循環路等に、瞬時に、しかも簡単に改質媒体1を浸漬したり農産物生産水と接触する箇所に配設することが出来、よって何ら所定の設備工事や土木工事等を一切行うことなく、各種野菜、果物及び植物等の成育に良好な水を得ることが出来るだけでなく、コンクリートの主原料の一つである石灰が水に溶けだすことで塩基性を示し、よって改質媒体1に付着する雑菌等を殺菌する利点がある。 【0038】尚、上記実施形態において、改質媒体1のボディを形成すべく透水性を有した無機物質体にコンクリートが用いられ、且つ該無機物質体に加えられる動植物のエキスに竹搾液が用いられてなるが、例えば、無機物質体であれば各種天然の鉱物や動物の骨を焼結したものでもよく、更に必ずしも動植物のエキスに竹搾液を用いる必要もなく、各種動物や植物のエキス(液体、粉末を問わない)であってもよいのはいうまでもないが、特に無機物質体の種類によってはミネラルが大量に含まれているものもあり、よって該ミネラルが成育をさらに良好にする場合も生じるという利点もあるが、この場合であっても、動植物のエキスの水素イオン指数がPH3.0〜4.5の範囲内で、且つ無機物質体の水素イオン指数がPH11〜13の範囲内であるのが好ましい。 【0039】よって、この場合であっても、農産物生産水の水素イオン指数を中性(PH7)に近づけることが出来る利点を有するだけでなく、酸性の動植物のエキスが加えられたアルカリ性の無機物質体中を農産物生産水がごく自然な状態で通過したり無機物質体中に留まることを不規則に繰り返すことで常に農産物生産水の水素イオン濃度を酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で、しかも拍動的に不規則に変化させることが出来る利点がある。 【0040】更に、上記実施形態において、改質媒体1は、水との接触面積を増加させると共に多孔質を介しての透水性をより向上させるべく突出した4本の棒状部を放射状に有することで全体をテトラポット状に形成してなるが、必ずしもテトラポット状に限定されるものではなく、例えば、透水性のみならず通水性をも向上させるべく円筒状や表面凸凹状で所定の形状に形成されていてもよく、何れにしても水との接触面積が大きい形状とすることが好ましい。 【0041】更に、上記実施形態において、改質媒体1は水田土壌2に浸漬させて使用したが、必ずしもこれに限るものではなく、田畑土壌を用いた米、麦、藺草、果物、野菜等の各種農作物の成育のみならず土壌を使用しない水耕栽培等に用いてもよく、要は各種野菜、果物及び植物等の成育に不可欠な農産物生産水を改質する目的で使用するのであれば改質媒体1の具体的な利用分野、配設箇所、使用数、形状等も一切限定されない。 【0042】更に、本発明の水田土壌等における農産物生産水の改質方法には、酸性を示す動植物のエキスが加えられ、且つ透水性を有すると共にアルカリ性を示す所定形状の無機物質体から形成された改質媒体が用いられてなるが、必ずしもこれに限るものではなく、要は農産物生産水の水素イオン濃度を所定範囲の基準濃度内で常時不規則に変化させることが可能であれば改質媒体を用いることなく、例えば水素イオン濃度調整装置(図示せず)等を用いて農産物生産水の水素イオン濃度を常時不規則に変化させてもよく、本発明の水田土壌等における農産物生産水の改質方法に用いる改質媒体及び改質装置等の具体的な種類、機能、数量等も決して限定されないのは言うまでもない。 【0043】 【発明の効果】叙上の様に、本発明の水田土壌等における農産物生産水の改質方法によれば、農産物生産水の水素イオン濃度を所定範囲の基準濃度内で常時不規則に変化させると、常に所定範囲で酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で変化する水素イオン濃度の影響を受けて農産物生産水の中に生存する原生生物、バクテリア、菌類、ウィルス等の各種微生物の活動が激しくなるという生態現象を農産物生産水に生じさせることが出来る。 【0044】よって、各種農作物等の成育に使用される農産物生産水や利用される土壌そのものが酸性化している場合のみならず、又各種農作物等の成育に各種化学肥料や農薬等を使用している場合において、該各種化学肥料や農薬等の使用を続行した場合であっても各種微生物の活動が激しくなった農産物生産水のみならず該農産物生産水を土壌が吸水することで土壌中に生存する各種微生物の活動も激しくなり、よって農産物生産水の中や土壌内に生存する各種微生物が共に活性化されることとなり、しいては水の質のみならず土壌の質をも各種農作物等の吸水性を向上させるに適したものに簡単に改質することが出来、田畑土壌を用いた米、麦、藺草、果物、野菜等の各種農作物の成育のみならず土壌を使用しない水耕栽培による各種野菜、果物及び植物等の成育にも良好な農産物生産水を誰でもが造り出して利用することで何ら田畑土壌等に特別な手を一切加えることなく良質の農産物を効率よく、しかも継続性を有して生産することが出来る効果を有する。 【0045】更に、本発明の農産物生産水の改質方法を実施するための改質媒体が、動植物のエキスが加えられ、且つ透水性を有した所定形状の無機物質体からなることから、酸性の動植物のエキスが加えられたアルカリ性の無機物質体中を農産物生産水がごく自然な状態で通過したり無機物質体中に留まることを不規則に繰り返すことで常に農産物生産水の水素イオン濃度を酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で、しかも拍動的に不規則に変化させることが出来、よって田畑土壌に限らず水耕栽培であっても農産物生産水が貯留された水田土壌等や循環路等に、瞬時に、しかも簡単に改質媒体を浸漬したり農産物生産水と接触する箇所に配設することが出来、よって何ら所定の設備工事や土木工事等を一切行うことなく、各種野菜、果物及び植物等の成育に良好な水を極めて安価に、しかも何時でも簡単に得ることが出来る効果を有する。 【0046】又、上記改質媒体の動植物のエキスの水素イオン指数がPH3.0〜4.5の範囲内で、且つ無機物質体の水素イオン指数がPH11〜13の範囲内である場合には、酸性化した所定水量の農産物生産水の中に改質媒体を所定時間浸漬させることで農産物生産水の水素イオン指数を中性(PH7)に近づけることが出来るだけでなく、酸性の動植物のエキスが加えられたアルカリ性の無機物質体中を農産物生産水がごく自然な状態で通過したり無機物質体中に留まることを不規則に繰り返すことで常に農産物生産水の水素イオン濃度を酸性側やアルカリ性側に揺らぎ状態で、しかも拍動的に不規則に変化させることが出来、よって農産物生産水が酸性側やアルカリ性側に瞬時に変わることによる急激な環境変化によって各種微生物が死滅するのを防止することが出来、よって現在の農産物生産の為の環境を変化させることなく良質の農産物を効率よく生産することが出来る効果を有する。 【0047】従って、本発明によれば各種農作物等の成育に使用される農産物生産水や利用される土壌そのものが酸性化している場合のみならず、又各種農作物等の成育に各種化学肥料や農薬等を使用している場合において該各種化学肥料や農薬等の使用を続行した場合であっても水の中や土壌中に生存する原生生物、バクテリア、菌類、ウィルス等の各種微生物の活動を活性化させて、しいては各種農作物等の成育を助長することが可能な水田土壌等における農産物生産水の改質方法及びその農産物生産水の改質媒体を提供することにより、成育内容の頗る良好な各種農作物等を誰でも手軽に、しかも継続して生産することが出来るという格別な効果を有するに至った。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000108959 【氏名又は名称】ダイシンフレーム株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 昇 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−146730 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−314884 |
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