| 【発明の名称】 |
軽量インスタントソイル |
| 【発明者】 |
【氏名】大内 謙三
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| 【要約】 |
【課題】樹木の剪定枝葉を粉砕・発酵させたものを100%原料とする園芸用土でありながら、アルカリ性障害やガス障害などの植物の生育障害を起こすことなく、安定した保水性と保肥力をもって、植物によっては水をやるだけで生育し続け且つ軽量である園芸用土を提供する。
【解決手段】樹木の剪定枝葉を粉砕・発酵させたものに、油粕と過燐酸石灰を添加させてから、赤玉土及び鹿沼土の粉末とともに水練り混合した後、天日乾燥させる。この粉末微粒子によりパックされた粒径4mm未満の粉砕・発酵枝葉粒子を得る。そして、赤玉土及び鹿沼土の混合比を20%以下にすることにより原料特性の軽量性、肥効性を生かす。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 樹木の剪定枝葉を粉砕・発酵させた粒径10mm未満のもの(以下、グリーンコンポストと略称する。)を基材とし、該基材中に油粕を添加率チッソ成分で1g〜20g/10lの範囲内で、過燐酸石灰を8g/l以下の範囲内で添加の上、発酵させた粒径4mm未満の配合物に、粒径2mm未満の赤玉土及び鹿沼土を20%以下の範囲内で混合し、水練りの上、天日乾燥させたものを製品の特徴とする園芸用土。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鉢・プランターなどのコンテナ栽培の家庭園芸用土に関する。 【0002】 【従来の技術】コンテナ栽培の用土は、水はけもよく通気性、保肥力や保水力の良い用土が理想で、このような用土を作るには、一種類の土だけでは無理で特性の違う数種の用土を配合する以外にないとされている。 【0003】腐葉土、グリーンコンポストなどの植物用土は、排水性、通気性の改良のためにベース用土の20〜40%配合されている。 【0004】植物の好適酸度はおおむねPH6〜7の範囲にあるが、グリーンコンポストの酸度はPH8前後のアルカリ性で、酸性度の土壌改良資材として使用されている。用土の30〜40%程度配合される。 【0005】グリーンコンポストは剪定枝葉を原材料としているので、50%以上の大量施用はアルカリ性障害や脱窒によるガス障害が発生し、植物は枯死または生長が抑制される。用土の30〜40%程度の混合が良いとされている。 【0006】本発明で使用するグリーンコンポストの原料は、公園、緑地や街路に植栽されている樹木の剪定枝葉で、現在、これらは一般廃棄物として自治体の清掃工場で焼却処分を余儀なくされているが、その処理能力の点から、有効利用手法の開発が試みられている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、グリーンコンポストを主原料とし、軽量性、排水性、通気性、保水性および保肥力に優れるその特性を生かしながら、アルカリ性障害、脱窒によるガス障害など植物の生育障害を克服するとともに保水力と保肥力を高めて、軽量で水をやるだけの管理しやすい園芸用土を開発することをその課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】本発明は、グリーンコンポストに油粕をチッソ成分で1g〜20g/10lの範囲内で、過燐酸石灰を0g〜8g/lの範囲内で添加することによって、発酵が促進され酸度も調整されて、グリーンコンポストによる植物の生育障害は克服される。 【0009】更に、上記の配合物に粒径2mm未満の赤玉土及び鹿沼土を20%以下の範囲内で混合し、水練りしたものを天日乾燥させる。これにより、グリーンコンポストの粒子が赤玉土及び鹿沼土の粉末微粒子によってパックされて、団粒化され、保水性並びに保肥力が増強されて植物によっては水をやるだけで生育し続ける。 【0010】 【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。まず樹木の剪定枝葉を粉砕し、空気と水により発酵させた粒径10mm未満のグリーンコンポストを得た。このグリーンコンポスト20gを純水100mlの中に入れて酸度を測定したところ、PH7.8であった。 【0011】このグリーンコンポストにチッソ成分で10g/10lの油粕を添加して発酵させて得られる配合物をコンポとした。この酸度は、前述のように測定した結果H7.8からPH7.1になった。 【0012】赤玉土、鹿沼土、真砂土、過燐酸石灰、緩効性化成肥料と先に得たコンポ又はグリーンコンポストとを下記の表−1の配合割合(容積基準)にて配合し、各々配合割合の異なる4種類の試験土1〜4を得た。試験土1〜3は本発明の仕様で、試験土4は従来型の仕様である。このうち試験土1と試験土2は天日乾燥を行った。また試験土5は市販品の花用培養土で、比較試験のために用意された。 【0013】 【表−1】
グリンはグリーンコンポスト、赤玉粉は粉末状赤玉土、鹿沼粒は粒状鹿沼土、過石は過燐酸石灰、化肥料は緩効性化成肥料の略称。 【0014】試験植物は、クリスマスストックの苗を5種類の試験土が投入された直径18cmポリポットに1997年9月21日に定植された。この試験土1〜5を用いて栽培されたクリスマスストックを各々植物1〜5とした。 【0015】試験土1〜5による生育状況は表−2のとおりである。1997年11月17日(定植後58日目)に草丈と葉張り及び花茎丈を測定したものである。 【0016】 【表−2】
【0017】表−2の結果から明らかなように、本発明の試験土1〜3を用いて栽培された植物1〜3は、従来型の重い土壌を用いて栽培された植物4より、はるかに生育は良かった。 【0018】植物1と植物2は天日乾燥効果により、栄養生長がよく茎葉は強健大型化し、植物3は天日乾燥していないので、チッソ成分の活性化なく、全体として細めである。 【0019】また、赤玉土及び鹿沼土による混合パックは、粉末の方が粒状より肥効性が良かった。 【0020】試験土1〜5の肥効性については、電気伝導度(EC)の測定により判定した。ECは試験土20gを純水100mlの中に入れて測定した。その結果は、表−3のとおりである。 【0021】 【表−3】
【0022】植物の生長にともないEC値は減少していくが、表−3のECの減少値と表−2の植物の生長量から肥効の有効性をみた。試験土1が最もよく、ついで試験土2,試験土3の順に肥効持続性はよかった。 【0023】市販品の試験土5のECは非常に減少し、植物5の生長も止まっている。肥効持続性は悪い。 【0024】グリーンコンポスト40%、真砂土60%、油粕20g/lの従来型の配合土のミニプランタにパセリ苗2株定植した。定植後50日目の大きさは、いずれも葉張り11cmであった。これを引き続きコンポ100%の試験土3に植替えた。植替え後30日目には葉張り25cmと26cmになった。本発明の試験土の効果が実証された。 【0025】なお、試験土1〜5の乾燥重量は表−4とおりであるが、本発明課題の軽量化も達成される。 【0026】 【表−4】
【0027】 【発明の効果】本発明によれば、一般廃棄物として処理されている樹木の剪定枝葉から軽量で、排水性、通気性、保水性がよく、保肥力に優れた園芸用土を提供することができる。 【0025】本発明は、天然素材を原料としていることから、その発酵過程及び天日乾燥効果により養分にとみ、水をやるだけで植物は順調に生育し続けることができる。 【0026】そして、このような優れた用土の特性から、本発明の園芸用土は、園芸愛好家にとって、特に女性や高齢者にとっては、コンテナ栽培やベランダ園芸がやさしく管理しやすいものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】397069525 【氏名又は名称】大内 謙三
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月18日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−146726 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−356040 |
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