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【発明の名称】 ビニールハウス用フレームの立込み撤去装置
【発明者】 【氏名】隈部 浩一

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦方向にフレーム保持溝を形成させたフレーム保持体の任意の位置に、該フレーム保持体内にビニールハウス用フレームを係合保持させた状態で、相互に長手方向に位置ずれしないように連結させる連結固定部材を有し、この連結固定部材よりも相対的に下方となる位置に該フレーム保持体に略直交する方向であって該フレーム保持体を中央にして両側に突設するように操作杆を設けてなるビニールハウス用フレームの立込み撤去装置。
【請求項2】 前記操作杆取付位置の近傍であって前記フレーム保持体には踏段が突設形成されてなる請求項1記載のビニールハウス用フレームの立込み撤去装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビニールハウス等を構築したり、その他に利用するビニールハウス用フレーム等の土中への立込みや撤去する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビニールハウスを構築する場合にビニールハウス用フレームを土中へ立込むには穴を掘って埋込んだり人力で押込んでおり、特に高齢の作業従事者にとって重労働となっていた。そこで、出願人は「パイプフレームの踏込器」(特開昭62−119760号公報)を提案し、図8に示す様なパイプフレームの踏込器60の縦杆62にパイプフレーム50を係合保持させハンドバイス66で固定した後、踏圧杆64に足をかけて踏圧しながらパイプフレーム50を地面に一気に押込んで立込むことにより、ビニールハウス用のパイプフレームの押込み作業の労働負担を軽減さるようにしたものである。。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提案された従来の「パイプフレームの踏込器」では、片足をかけた踏圧杆64側にパイプフレームの踏込器60が傾き易いので一気に全体重を掛けられず、何度も体重を掛けて踏圧しないと土中深く押込むことができなかった。また、片足を掛けた状態ではバランスが取りにくいので長時間の踏圧作業では重労働となっていた。しかも、パイプフレーム50が傾いてしまった場合、手で把持して引き抜く余計な作業労働と無駄な作業時間を要し、作業効率を著しく低下させていた。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ビニールハウス用フレームを極めて容易に地面に押込んで立込みさせられるとともに、同フレームを簡易に引き抜く際にも有効に用いることのできるビニールハウス用フレームの立込み撤去装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために、本発明に係るビニールハウス用フレームの立込み撤去装置10は、縦方向にフレーム保持溝12を形成させたフレーム保持体14の任意の位置に、該フレーム保持体14内にビニールハウス用フレームを係合保持させた状態で、相互に長手方向に位置ずれしないように連結させる連結固定部材16を有し、この連結固定部材16よりも相対的に下方となる位置に該フレーム保持体14に略直交する方向であって該フレーム保持体14を中央にして両側に突設するように操作杆18を設けて構成される。
【0006】また、前記操作杆18取付位置の近傍であって前記フレーム保持体14には踏段20が突設形成されてなることとしてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係るビニールハウス用フレームの立込み撤去装置は、例えばビニールハウス等を構築したり解体をする際に、ビニールハウス用フレームを土中に立込んだり撤去するために使用されるビニールハウス用フレームの立込み撤去装置である。ビニールハウス用フレームには、例えば長尺の丸形や四角形等の鋼管パイプまたは棒鋼やH型、L型鋼等多種多様な型材を適宜加工して使用されている。
【0008】ビニールハウス用フレームの立込み撤去装置(以下、立込み撤去装置と省略する)は、縦方向にフレーム保持溝を形成させたフレーム保持体の任意の位置に、該フレーム保持体内にビニールハウス用フレームを係合保持させた状態で、相互に長手方向に位置ずれしないように連結させる連結固定部材を有している。このフレーム保持体は、ビニールハウス用フレームの直線状部分に簡易に装着され、立込み撤去作業時にフレーム保持溝により容易に脱落しない様に係合保持するのであれば、その形状や長さは任意である。そして、フレーム保持溝はビニールハウス用フレームを長手方向に係合保持し得る長さと形状を備えていればよい。したがって、フレーム保持体はビニールハウス用フレームを取り囲む様に形成されるのが好ましく、例えば断面視略コの字形状が好適である。その他、コの字形状以外に半円形や半六角形などの多角形等の形状に形成しても構わない。要は多種多様な形状のビニールハウス用フレームであってもこれを確実に係合保持し得るフレーム保持溝が形成されるのであればよく、現状に対応して任意の形状に改変可能である。その材質も鋼板以外にアルミニウム等の軽合金や硬質プラスチック等の非金属で形成してもよい。
【0009】そして、連結固定部材はフレーム保持体と保持されたビニールハウス用フレームとが踏圧力により相互に長手方向に摺動しない様に連結固定するものである。立込み撤去作業の効率から考えれば手の届き易いフレーム保持体の上端部に設けた方が作業しやすいがこれに限られることはなく、また個数も少なくとも一カ所以上設ければよい。ビニールハウス用フレームとフレーム保持体を一体化し得る挟持力を持つ連結固定部材であればよく、例えば金属製のハンドバイス等のつかみ爪部分を鋼板製のフレーム保持溝内に突出しない様に固定する構成としてもよい。これらの構成に限られることはなく、例えばナット部材をフレーム保持体に固定しボルト部材をねじ込んで押圧固定する様な構成としてもよい。
【0010】また、フレーム保持体の上端部付近の一側面には、フレーム係合溝にビニールハウス用フレームを挿入させるために斜めにカットされた切欠が設けられる。この切欠部分をビニールハウス用フレームの長手方向に沿わせながらフレーム係合溝に押込む様に係合保持させるものである。要はビニールハウス用フレームがフレーム係合溝に簡易に挿入取り出し可能で、かつ強固に保持し得るのであればその切欠形状の形成は任意である。
【0011】連結固定部材よりも相対的に下方となる位置に該フレーム保持体に略直交する方向であって該フレーム保持体を中央にして両側に突設するように操作杆が設けられている。操作杆は、例えば任意の長さの鋼管の略中央部をフレーム保持体に逆T字状に固定するのが好適である。したがって、操作杆に足を掛けて加えられた全体重は、均等にフレーム保持体の中心即ち係合保持されるビニールハウス用フレームの先端に集中することとなる。また、立込み撤去装置を転回して倒立させ、ビニールハウス用フレームに係合保持させれば操作杆を両手で把持して上方ヘ引上げられる。操作杆は確実に足で踏圧または手で把持できるのであれば、その形状や径、長さ等は任意であり、その表面に滑り止めとしてラバー等を被覆させたり、その他溝や突条等を形成させてもよい。また、操作杆の固定方法は充分な強度を確保できるのであれば問われることはなく、例えば鋼管を溶接したりボルト、ビス止めする様な構成が適している。
【0012】また、前記操作杆取付位置の近傍であって前記フレーム保持体には踏段が突設形成されている。踏段は片足の爪先を掛けて踏圧できる程度の平坦部分を形成する様にフレーム保持体の下部付近に設けられる。この平坦部分を踏圧して係合保持されたビニールハウス用フレームを土中に垂直に仮に押込めるものである。踏圧力がフレーム保持体からビニールハウス用フレームにそのまま伝えられることにより、確実に垂直を保ったまま土中に押込むことが可能である。この踏段は足の爪先を掛けて確実に踏み込めるのであればその形状や固定方法は問われるものではない。例えば、鋼片や適宜な径の鋼管や棒材等を溶接固定やボルト、ナット止め固定する構成としてもよい。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施例を説明する。図1には、本発明の実施例に係るビニールハウス用フレームの立込み撤去装置10(以下、立込み撤去装置10と省略する)の斜視説明図が示されている。この立込み撤去装置10は、ビニールハウス用フレームを土中に立込み撤去する際に使用されるものであり、以下後述する様にビニールハウス用フレームに装着して該ビニールハウス用フレームを土中に容易に押込むことができる。このビニールハウス用フレームには、一般的に直径15ないし20ミリメートル、肉厚1ミリメートル程度の鋼管パイプ材を一部湾曲形成させたパイプフレーム50が多く利用されている。その他、例えば四角形等の多角形の鋼管パイプや棒鋼、L型鋼等の中実体から成るビニールハウス用フレームも立込み撤去可能である。
【0014】立込み撤去装置10は、縦方向にフレーム保持溝12を形成させたフレーム保持体14の任意の位置に、該フレーム保持体14内にビニールハウス用フレームを係合保持させた状態で、相互に長手方向に位置ずれしないように連結させる連結固定部材16を有している。ビニールハウス用フレーム、例えばパイプフレーム50はフレーム保持体14に縦方向に形成されたフレーム保持溝12内にその長手方向に沿う様に係合保持される。そして、この状態でパイプフレーム50とフレーム保持体14とが相互に位置ずれしない様に連結固定部材16により確実に固定する。
【0015】図1からも分かる様に前記フレーム保持体14は、例えば短冊状の平鋼板を縦方向に長くコの字形状に曲げ加工して形成され、その内部に縦方向にフレーム保持溝12を構成している。フレーム保持体14全体の長さはパイプフレーム50を長手方向に確実に保持し扱いやすい約60センチメートル位に形成される。また、フレーム保持溝12は、図4に示されるフレーム保持体14の断面形状から分かる様に、フレーム保持体14の内部に断面視略コの字形状に長手方向に渡って形成される。このフレーム保持溝12はパイプフレーム50をその内部に保持し得る約3ないし4センチメートル角に形成される。そして、パイプフレーム50の三方を取り囲む様に係合保持しているので、立込み作業時にフレーム保持溝12から脱落しない。本実施例では、フレーム保持体14は平鋼板を断面視コの字形状に曲げ加工しているが、例えば鋼板等を曲げ加工するだけでその内部に断面視略コの字形状のフレーム保持溝が形成される。その他半円形や半六角形などの多角形としても構わない。要はパイプフレーム50を確実に係合保持し得る保持溝12の形状を形成するのであればよいし、その材質も平鋼板以外にアルミニウム等の軽合金や非金属の硬質プラスチック板等から形成しても良い。
【0016】そして、フレーム保持体14の任意の位置、本実施例では上端部に連結固定部材16として金属製のハンドバイス22を固定している。図2に示すようにハンドバイス22の固定レバー26側のつかみ爪24を、フレーム保持溝12内に突出しない様に溶接し、パイプフレーム50の係合保持し得る。フレーム保持溝12内にパイプフレーム50を係合した後、ハンドバイス22の可動レバー27を把持してつかみ爪24とつかみ爪25で挟持させれば該パイプフレーム50をフレーム保持溝12内に保持しつつ確実に固定する。連結固定部材16は金属製のハンドバイス22であれば鋼板製のフレーム保持体12に溶接で取付けられ加工が簡単で量産ができ製造原価を廉価にする。
【0017】図3からも分かる様に、前記フレーム保持体14の上端部付近の一側面には、立込み撤去装置10をパイプフレーム50へ着脱させるために斜めにカットされた切欠15が設けられている。ハンドバイス22のつかみ爪24とつかみ爪25との間から切欠15にかけてパイプフレーム50の長手方向に沿わせながらフレーム係合溝12に押込む様に係合させる。そして、ハンドバイス22を締結することにより立込み撤去装置10が装着される。そして、後述する一連の作業終了後には、この切欠15から地面Gに立設するパイプフレーム50から立込み撤去装置10を取り外すものである。
【0018】次に、連結固定部材16よりも相対的に下方となる位置に該フレーム保持体14に略直交する方向であって該フレーム保持体14を中央にして両側に突設するように操作杆18が設けられている。図1および図2に示す様に、操作杆18は縦方向のフレーム保持体14に対して逆T字状を形成させる様に直交して固定され、該フレーム保持体14を中心として両側方向に突設している。図4からも分かる様に、操作杆18は作業者が足を乗せられる任意の長さの鋼管に例えば滑り止めのラバー等を被覆させ、その中央部をフレーム保持体12の下端部に溶接固定している。この操作杆18はフレーム保持体12を中心として両側に約15センチメートル突出しており、作業者がそれぞれに左右の足を掛けて容易に体全体で乗ることができる。また、それぞれに一人の作業者が乗ることもできる。結果として、操作杆18に両足を掛けて加えられた全体重は、均等にフレーム保持体14の中心即ち係合保持されたパイプフレーム50の先端に集中し、土中深くパイプフレーム50を効率よく押込める。
【0019】立込み撤去装置10にパイプフレーム50を係合保持させて固定した後、操作杆18を片足または両足で踏圧して土中にパイプフレーム50を押込むものである。また、立設したパイプフレーム50を撤去する場合には立込み撤去装置10を転回して倒立させ、該パイプフレーム50に係合保持させて操作杆18を把持して共に上方ヘ引上げて引抜くこととなる。操作杆18は確実に足で踏圧または手で把持できるのであれば、その方向、長さや径等の形状は任意である。本実施例では、鋼管パイプを溶接して固定しているが材質、形状や固定方法はこれに限られない。例えば、軽合金や非金属の硬質パイプ等をボルト、ビス止めする構成としてもよい。
【0020】また、前記操作杆18取付位置の近傍であって前記フレーム保持体14には踏段20が突設形成されている。図3および図4からも分かる様にフレーム保持体12の下端付近であって操作杆18の中央部分の上方部分に踏段20を突設して設けている。踏段20は上面に足の爪先を掛けて踏み込める程度の広さの平坦部21を形成しており、該平坦部21を踏圧して係合保持したパイプフレーム50を土中に仮に押込むものである。この平坦部21はフレーム保持体と同幅程度で、4ないし5センチメートル程度突出する様に形成される。本実施例では、踏段20は曲げ加工した鋼片を溶接固定しているが、足の爪先を掛けて確実に踏み込めるのであれば形状、固定方法はこれに限られない。その他、例えば適宜な径の鋼管や棒材等を任意の長さにカットして溶接やボルト止めしてもよい。
【0021】本発明の実施例に係る立込み撤去装置10の作用を説明する。ビニールハウス用フレームの立込みは、図5に示す様に作業者が先ずフレーム保持体14を所定の任意の位置の地面Gに仮置きしたパイプフレーム50に係合保持させ、ハンドバイス22を締結して連結固定する。そしてパイプフレーム50を垂直に保ちつつ踏段20に足の爪先を掛けて踏圧し該パイプフレーム50の先端を土中に仮に押込むものである。この時パイプフレーム50は、倒伏しない程度に自立する位の深さに押込み、傾いてしまった場合には適宜修正しておく。
【0022】次に、図6に示す様に、自立するパイプフレーム50を把持しながら操作杆18に作業者が両足を掛けて、全体重を一気にパイプフレーム50の先端に集中させ土中深く押込ませる。この時、操作杆18の両側にそれぞれ作業者が足を掛けて二人分の体重とすることによりパイプフレーム50を更に深く押込める。また、パイプフレーム50の先端が小さな石や硬い地層等に当たった場合には、ハンドバイス22を把持しながら踏段20をハンマー等で軽く打ち込むとよい。そして、ハンドバイス22の締結を開放して連結を解除し立込み撤去装置10を取り外す。これで一連のパイプフレーム立込み撤去作業は終了し、次の新しいパイプフレーム50の立込み作業に着手する。
【0023】また、ビニールハウス用フレームの撤去は、図7に示す様に立込み撤去装置10を転回して倒立させる。地面Gに立込まれているパイプフレーム50に係合保持させ、ハンドバイス22を締結させて連結固定させる。そして、操作杆18を両手で把持して上方に引上げることにより該パイプフレーム50は引き抜かれることになる。この時、パイプフレーム50を例えば前後左右に揺動するようにすると引き抜きやすい。最後にハンドバイス22の締結を開放して連結を解除し、立込み撤去装置10を取り外して撤去作業は終了する。
【0024】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係るビニールハウス用フレームの立込み撤去装置によれば、縦方向にフレーム保持溝を形成させたフレーム保持体の任意の位置に、該フレーム保持体内にビニールハウス用フレームを係合保持させた状態で、相互に長手方向に位置ずれしないように連結させる連結固定部材を有し、 この連結固定部材よりも相対的に下方となる位置に該フレーム保持体に略直交する方向であって該フレーム保持体を中央にして両側に突設するように操作杆を設けてなることにより、ビニールハウス用フレームの立込み作業において、立込み撤去装置のフレーム保持体にパイプフレームを係合保持させ操作杆に両足をかけるだけで全体重をパイプフレームに集中させる事ができるので、土中深くまでパイプフレームを押込む作業が楽に行なえパイプフレームを立設させる作業時間も短縮し得る。さらに、立込み撤去装置を倒立させてパイプフレームをフレーム保持体に係合保持させ操作杆を両手で揺動させながら引き上げることにより、土中深く埋め込まれたパイプフレームを軽い力で引き抜くことができる。
【0025】また、前記操作杆取付位置の近傍であって前記フレーム保持体には踏段が突設形成されてなることにより、ビニールハウス用フレームの立込み作業時に、立込み撤去装置のフレーム保持体にパイプフレームを嵌合させ踏段に片足をかけて踏圧して、パイプフレームを地面に対して予め垂直に立設させて押込んでおき、その後操作杆に両足をかけてパイプフレームを垂直に土中へ確実に押込むことができる。
【出願人】 【識別番号】597113996
【氏名又は名称】隈部 浩一
【出願日】 平成9年(1997)7月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】穴見 健策
【公開番号】 特開平11−42022
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−215867