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【発明の名称】 組立式温室における前後壁構成パネルの連結構造
【発明者】 【氏名】福田 好信

【要約】 【課題】前後壁構成パネルどうしの連結を簡単に行う。

【解決手段】複数の前壁構成パネル7からなる前壁と、前壁構成パネル7と同数の後壁構成パネル8からなる後壁とを備えた組立式温室において、左右に隣接する2枚の前後壁構成パネル7、8どうしを共通する1つの連結パネル9により連結する。連結パネル9の左右両側面の前後両端部に、それぞれ上下方向に伸びかつ前後壁構成パネル7、8の側縁部が嵌まる凹溝52を形成する。各凹溝52の両側面にそれぞれ上下方向に伸びる係合溝を形成する。前後壁構成パネル7、8の側縁部における凹溝52内に嵌まる部分の前後両面に、上下方向に伸びかつ係合溝内に嵌まる係合凸縁21を設ける。前後壁構成パネル7、8を、その係合凸縁21が連結パネル9の係合溝内に嵌まるように、上方から連結パネル9の凹溝52に嵌め入れる。連結パネル9の上端面の前後両端部にストッパ64、65を固定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の前壁構成パネルからなる前壁と、前壁構成パネルと同数の後壁構成パネルからなる後壁と、側壁構成パネルからなる左右両側壁とを備えた組立式温室において、左右に隣接する2枚の前壁構成パネルどうしおよびこれに対応した左右に隣接する2枚の後壁構成パネルどうしが共通する1つの連結部材により連結され、連結部材の左右両側面の前後両端部に、それぞれ上下方向に伸びかつ前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側縁部が嵌まる凹溝が形成され、各凹溝の両側面にそれぞれ上下方向に伸びる係合溝が形成され、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側縁部における凹溝内に嵌まる部分の前後両面に、上下方向に伸びかつ係合溝内に嵌まる係合凸縁が設けられ、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側縁部が、その係合凸縁が連結部材の係合溝内に嵌まるように、上方から連結部材の凹溝に嵌め入れられ、連結部材の上端面の前後両端部にストッパが固定される組立式温室における前後壁構成パネルの連結構造。
【請求項2】 前壁構成パネルおよび後壁構成パネルがそれぞれ額縁状枠に透明板が嵌め止められてなり、枠が、上下方向に伸びるアルミニウム押出形材製左右側枠部材、および左右方向に伸びるとともに左右側枠部材の上下両端間に配され、かつ左右両端がそれぞれ左右枠部材に固定されるアルミニウム押出形材製上下枠部材により形成され、連結部材が、上下方向に伸びるアルミニウム押出形材製前後側枠部材、および前後方向に伸びるとともに前後側枠部材の上下両端間に配され、かつ前後両端がそれぞれ前後側枠部材に固定されるアルミニウム押出形材製上下枠部材からなる枠を有し、連結部材の前後側枠部材の左右両側面に、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側枠部材の一部が嵌まる凹溝が形成され、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側枠部材における凹溝内に嵌まる部分の前後両面に、上下方向に伸びかつ係合溝内に嵌まる係合凸縁が設けられ、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側枠部材の一部が、その係合凸縁が連結部材の前後側枠部材の係合溝内に嵌まるように、上方から連結部材の前後側枠部材の凹溝に嵌め入れられ、連結部材の前後側枠部材の上端面にストッパが固定される請求項1記載の組立式温室における前後壁構成パネルの連結構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の前壁構成パネルからなる前壁と、前壁パネルと同数の後壁構成パネルからなる後壁と、側壁構成パネルからなる左右両側壁とを備えた組立式温室における前後壁構成パネルの連結構造に関する。
【0002】この明細書において、図1および図3の左右を左右といい、図2の左側を前、これと反対側を後というものとする。また、この明細書において、「アルミニウム」という語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、この種組立式温室における前後壁構成パネルの連結構造として、次のようなものが知られている。すなわち、前後壁構成パネルがそれぞれ額縁状枠に透明板が嵌め止められてなり、枠が、上下方向に伸びるアルミニウム押出形材製左右側枠部材、および左右方向に伸びるとともに左右側枠部材の上下両端間に配され、かつ左右両端がそれぞれ左右側枠部材に固定されるアルミニウム押出形材製上下枠部材により形成され、左右に隣接する前壁構成パネルどうしおよび左右に隣接する後壁構成パネルどうしが、近接した側枠部材どうしを上下に間隔をおいた複数箇所でねじ止めすることにより連結されているものが知られている。
【0004】しかしながら、従来の連結構造では、ねじ止め箇所が多くなるので、連結作業が面倒であるという問題がある。
【0005】この発明の目的は、上記問題を解決し、前後壁構成パネルどうしの連結を簡単に行いうる組立式温室における前後壁構成パネルの連結構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段と発明の効果】この発明による組立式温室における前後壁構成パネルの連結構造は、複数の前壁構成パネルからなる前壁と、前壁構成パネルと同数の後壁構成パネルからなる後壁と、側壁構成パネルからなる左右両側壁とを備えた組立式温室において、左右に隣接する2枚の前壁構成パネルどうしおよびこれに対応した左右に隣接する2枚の後壁構成パネルどうしが共通する1つの連結部材により連結され、連結部材の左右両側面の前後両端部に、それぞれ上下方向に伸びかつ前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側縁部が嵌まる凹溝が形成され、各凹溝の両側面にそれぞれ上下方向に伸びる係合溝が形成され、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側縁部における凹溝内に嵌まる部分の前後両面に、上下方向に伸びかつ係合溝内に嵌まる係合凸縁が設けられ、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側縁部が、その係合凸縁が連結部材の係合溝内に嵌まるように、上方から連結部材の凹溝に嵌め入れられ、連結部材の上端面の前後両端部にストッパが固定されるものである。
【0007】この発明の連結構造によれば、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側縁部を、その係合凸縁が連結部材の係合溝内に嵌まるように、上方から連結部材の凹溝に嵌め入れ、連結部材の上端面の前後両端部にストッパを固定するだけで隣接する前壁構成パネルどうしおよび後壁構成パネルどうしを連結することができるので、従来のねじ止め箇所が多くある場合に比べて連結作業が簡単になる。
【0008】この発明の連結構造において、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルがそれぞれ額縁状枠に透明板が嵌め止められてなり、枠が、上下方向に伸びるアルミニウム押出形材製左右側枠部材、および左右方向に伸びるとともに左右側枠部材の上下両端間に配され、かつ左右両端がそれぞれ左右枠部材に固定されるアルミニウム押出形材製上下枠部材により形成され、連結部材が、上下方向に伸びるアルミニウム押出形材製前後側枠部材、および前後方向に伸びるとともに前後側枠部材の上下両端間に配され、かつ前後両端がそれぞれ前後側枠部材に固定されるアルミニウム押出形材製上下枠部材からなる枠を有し、連結部材の前後側枠部材の左右両側面に、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側枠部材の一部が嵌まる凹溝が形成され、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側枠部材における凹溝内に嵌まる部分の前後両面に、上下方向に伸びかつ係合溝内に嵌まる係合凸縁が設けられ、前壁構成パネルおよび後壁構成パネルの側枠部材の一部が、その係合凸縁が連結部材の前後側枠部材の係合溝内に嵌まるように、上方から連結部材の前後側枠部材の凹溝に嵌め入れられ、連結部材の前後側枠部材の上端面にストッパが固定されることがある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0010】図1はこの発明による連結構造により前後壁構成パネルが連結された組立式温室の全体構成を示し、図2〜図11はその要部を示す。
【0011】図1および図2において、組立式温室(1) は、前壁(2) 、後壁(3) 、左右側壁(4)(5)および天井(6) からなる。前壁(2) は、複数、たとえば2枚の前壁構成パネル(7) からなり、後壁(3) は前壁構成パネル(7) と同数の後壁構成パネル(8)からなる。そして、隣接する2枚の前壁構成パネル(7) どうしおよび隣接する2枚の後壁構成パネル(8) どうしは共通する1つの連結パネル(9) (連結部材)により連結されている。また、左右側壁(4)(5)は、1枚の側壁構成パネル(11)からなる。天井(6) は、各後壁構成パネル(8) の上端に揺動自在に取付けられる後壁構成パネル(8) と同数の天井構成パネル(13)からなり、かつ前後両壁(2)(3)および左右両側壁(4)(5)の上端により形成される開口を開閉するとともに、閉鎖状態では前方に向かって下方に傾斜している。
【0012】図3に示すように、前壁構成パネル(7) は、額縁状枠(14)と枠(14)に嵌め止められた、たとえばポリカーボネートからなる透明板(15)とよりなる。枠(14)は、上下方向に伸びるアルミニウム押出形材製左右側枠部材(16)、および左右方向に伸びるとともに左右側枠部材(16)の上下両端間に配され、かつ左右両端がそれぞれ左右側枠部材(16)に固定されるアルミニウム押出形材製上下枠部材(17)(18)により形成されている。図4に示すように、左右側枠部材(16)には、それぞれパネル(7) 内方に開口しかつ上下方向に伸びる透明板嵌入溝(19)が形成されている。また、左右側枠部材(16)の前面におけるパネル(7) 外方の縁部に前方に突出した係合凸縁(21)が全長にわたって一体に形成され、同じく後面におけるパネル(7)外方の縁部に後方にも突出した係合凸縁(21)が全長にわたって一体に形成されている。これらの係合凸縁(21)は、後述する係合溝(53)に嵌まるようになっている。また、係合凸縁(21)は、上下枠部材(17)(18)よりもパネル(7) 外方に突出している。図2に示すように、上枠部材(17)には、下方、すなわちパネル(7) 内方に開口しかつ左右方向に伸びる透明板嵌入溝(22)が形成されている。上枠部材(17)の透明板嵌入溝(22)よりも上方の部分にタッピンねじねじ嵌め部(23)が形成されている。また、上枠部材(17)上面の後縁に、上縁が左右側枠部材(16)の上端よりも上方に突出した立上り壁(24)が全長にわたって一体に形成されている。下枠部材(18)の前半部には、上方、すなわちパネル(7) 内方に開口しかつ左右方向に伸びる透明板嵌入溝(27)が形成されている。下枠部材(18)の透明板嵌入溝(27)よりも下方の部分にタッピンねじねじ嵌め部(28)が形成されている。また、下枠部材(18)の下半部に後方張出し部(25)が全長にわたって形成されている。後方張出し部(25)の左右両端部は、側枠部材(16)および連結パネル(9) の後述する前側枠部材(44)と干渉しないように切欠かれている。
【0013】そして、透明板(15)の左右両側縁部が左右側枠部材(16)の透明板嵌入溝(19)に、同じく上縁部が上枠部材(17)の透明板嵌入溝(22)に、同じく下縁部が下枠部材(18)の透明板嵌入溝(27)にそれぞれ嵌め入れられ、左右側枠部材(16)の上下両端部を外側から貫通したタッピンねじ(29)が上下枠部材(17)(18)のタッピンねじねじ嵌め部(23)(28)にねじ嵌められることにより、前壁構成パネル(7) が形成されている。
【0014】図5に示すように、後壁構成パネル(8) は、額縁状枠(31)と枠(31)に嵌め止められた、たとえばポリカーボネートからなる透明板(32)とよりなり、その高さは前壁構成パネル(7) よりも若干高くなっている。枠(31)は、上下方向に伸びるアルミニウム押出形材製左右側枠部材(33)、および左右方向に伸びるとともに左右側枠部材(33)の上下両端間に配され、かつ左右両端がそれぞれ左右側枠部材(33)に固定されるアルミニウム押出形材製上下枠部材(34)(35)により形成されている。左右側枠部材(33)は前壁構成パネル(7) の左右側枠部材(16)と全く同一の構成であり、図面に表れる同一部分には同一符号を付す。係合凸縁(21)は上下枠部材(34)(35)よりもパネル(8) 外方に突出している。図2に示すように、上枠部材(34)には、下方、すなわちパネル(8) 内方に開口しかつ左右方向に伸びる透明板嵌入溝(36)が形成されている。上枠部材(34)の透明板嵌入溝(36)よりも上方の部分にタッピンねじねじ嵌め部(37)が形成されている。また、上枠部材(34)の上面に、上方突出状にヒンジ構成部(38)が全長にわたって一体に形成されている。また、上枠部材(34)の上面の後縁に、先端が前方に屈曲した立上り壁(39)が全長にわたって一体に形成されている。立上り壁(39)は天井構成パネル(13)の後方への揺動を規制するようになっている。下枠部材(35)は、前壁構成パネル(7) の下枠部材(18)と前後対称の形であり、図面に表れる同一部分には同一符号を付す。
【0015】そして、透明板(32)の左右両側縁部が左右側枠部材(33)の透明板嵌入溝(19)に、同じく上縁部が上枠部材(34)の透明板嵌入溝(36)に、同じく下縁部が下枠部材(35)の透明板嵌入溝(27)にそれぞれ嵌め入れられ、左右側枠部材(33)の上下両端部を外側から貫通したタッピンねじ(41)が上下枠部材(34)(35)のタッピンねじねじ嵌め部(37)(28)にねじ嵌められることにより、後壁構成パネル(8) が形成されている。
【0016】連結パネル(9) は前後方向を向いた垂直状で左右側壁(4)(5)と平行になっており、図6に示すように、額縁状枠(42)と枠(42)に嵌め止められた、たとえばポリカーボネートからなる透明板(43)とよりなるとともに、その上縁は前方に向かって下方に傾斜している。枠(42)は、上下方向に伸びるアルミニウム押出形材製前側枠部材(44)およびこれよりも高いアルミニウム押出形材製後側枠部材(45)と、前方に向かって下方に傾斜するように前後方向に伸びるとともに前後側枠部材(44)(45)の上端間に配され、かつ前後両端がそれぞれ前後側枠部材(44)(45)に固定されるアルミニウム押出形材製上枠部材(46)と、前後方向に伸びるとともに前後側枠部材(44)(45)の下端間に配され、かつ前後両端がそれぞれ前後側枠部材(44)(45)に固定されるアルミニウム押出形材製下枠部材(47)とからなる。図4に示すように、前側枠部材(44)の後面に、後方、すなわちパネル(9) 内方に開口しかつ上下方向に伸びる透明板嵌入溝(48)が形成されている。透明板嵌入溝(48)の開口部の左右両側縁にそれぞれ互いに相手側に突出した凸縁(49)が全長にわたって形成されている。また、前側枠部材(44)の透明板嵌入溝(48)よりも前方の部分にタッピンねじねじ嵌め部(51)が形成されている。前側枠部材(44)の左右両側面に上下方向に伸びかつ前壁構成パネル(7) の側枠部材(16)の一部が嵌まる凹溝(52)が全長にわたって形成されている。各凹溝(52)の前後両側面にそれぞれ上下方向に伸びかつ前壁構成パネル(7) の側枠部材(16)の係合凸縁(21)の嵌まる係合溝(53)が全長にわたって形成されている。後側枠部材(45)は前側枠部材(44)と前後対称の形であり、図面に表れる同一部分には同一符号を付す。前後側枠部材(44)(45)の上端面は、それぞれ上枠部材(46)の前後両端部の上縁よりも若干下方の高さ位置にある。また、前側枠部材(44)の上端面は、立上り壁(24)を除いた前壁構成パネル(7) の上縁よりも若干上方の高さ位置にあり、後側枠部材(45)の上端面は、後壁構成パネル(8) の上縁よりも若干下方の高さ位置にある。図7に示すように、上枠部材(46)には、下方、すなわちパネル(9) 内方に開口しかつ前後方向に伸びる透明板嵌入溝(54)が形成されている。上枠部材(46)の透明板嵌入溝(54)よりも上方の部分にタッピンねじねじ嵌め部(55)が形成されている。上枠部材(46)上面の左右両側縁にそれぞれ背の低い立上り壁(56)が全長にわたって一体に形成されており、これにより上枠部材(46)上面に樋(57)が形成されている。また、上枠部材(46)の立上り壁(56)の前後両端部は、前後側枠部材(44)(45)よりも上方に位置している。上枠部材(46)の右側面には、後述する開き角度調整アーム(77)が係合する頭付きピン(62)が固定されている。下枠部材(47)には、上方、すなわちパネル(9) 内方に開口しかつ前後方向に伸びる透明板嵌入溝(58)が形成されている。下枠部材(47)の透明板嵌入溝(58)よりも下方の部分にタッピンねじねじ嵌め部(59)が形成されている。上下枠部材(46)(47)の前後両端は、それぞれ前後側枠部材(44)(45)の凸縁(49)に当接している。
【0017】そして、透明板(43)の前後両側縁部が前後側枠部材(44)(45)の透明板嵌入溝(48)に、同じく上縁部が上枠部材(46)の透明板嵌入溝(54)に、同じく下縁部が下枠部材(47)の透明板嵌入溝(58)にそれぞれ嵌め入れられ、前後側枠部材(44)(45)の上下両端部を外側から貫通したタッピンねじ(61)が上下枠部材(46)(47)のタッピンねじねじ嵌め部(55)(59)にねじ嵌められることにより、連結パネル(9) が形成されている。
【0018】隣接する前壁構成パネル(7) および後壁構成パネル(8) は、図9〜図11に示すようにして連結パネル(9) により連結されている。図9〜図11において、予め連結パネル(9) の前後側枠部材(44)(45)の下端面に、前壁構成パネル(7) および後壁構成パネル(8) の下方への抜けを防止するストッパ(63)(図7参照)を固定する。ついで、前壁構成パネル(7) および後壁構成パネル(8) の側枠部材(16)の一部を、その係合凸縁(21)が連結パネル(9) の前後側枠部材(44)(45)の係合溝(53)内に嵌まるように、上方から前後側枠部材(44)(45)の凹溝(52)に嵌め入れる。その後、前後側枠部材(44)(45)の上端面にストッパ(64)(65)を配し、ストッパ(64)(65)を上方から貫通したタッピンねじ(66)を前後側枠部材(44)(45)のタッピンねじねじ嵌め部(51)の上端部にねじ嵌めることにより、ストッパ(64)(65)を前後側枠部材(44)(45)に固定し、これにより前後壁構成パネル(7)(8)の上方への抜けを防止する。こうして、前後壁構成パネル(7)(8)どうしが連結パネル(9) により連結されている。
【0019】前のストッパ(64)の上面における後縁部の左右両端部にそれぞれ上方突出柱状部(64a) が一体に形成されている。両上方突出柱状部(64a) の上端面は前方に向かって下方に傾斜しており、連結パネル(9) の上枠部材(46)における立上り壁(56)の上縁と同一傾斜面上に位置している。また、両上方突出柱状部(64a) 間に、連結パネル(9) の上枠部材(46)における樋(57)の前端が臨んでいる。後のストッパ(65)の上面に、前方に開口した凹所(65a)が形成されている。
【0020】側壁構成パネル(11)は、連結パネル(9) と全く同一の構成であり、図面に表れる同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。左側の前後壁構成パネル(7)(8)の左側縁部は左側壁(4) の側壁構成パネル(11)に、右側の前後壁構成パネル(7)(8)の右側縁部は右側壁(5) の側壁構成パネル(11)にそれぞれ前後壁構成パネル(7)(8)を連結パネル(9) に取付けるのと同様にして取付けられる。
【0021】図8に示すように、天井構成パネル(13)は、額縁状枠(67)と枠(67)に嵌め止められた、たとえばポリカーボネートからなる透明板(68)とよりなる。枠(67)は、前後方向に伸びるアルミニウム押出形材製左右側枠部材(69)と、左右方向に伸びるアルミニウム押出形材製前後枠部材(71)(72)と、これらの枠部材(69)(71)(72)を連結する4つのコーナ部材(73)により形成されている。図7に示すように、左右側枠部材(69)には、パネル(13)内方に開口しかつ前後方向に伸びる透明板嵌入溝(74)が形成されている。また、左右側枠部材(69)の上面のパネル(13)外方の縁部は、パネル(13)外方に向かって下方に湾曲している。この湾曲部を(75)で示す。左右側枠部材(69)の下面のパネル(13)内方の縁に前後方向に伸びる垂下壁(76)が形成されている。垂下壁(76)の前後両端部は、天井構成パネル(13)を揺動させたさいに前後壁構成パネル(7)(8)と干渉しないように、所定長さにわたって切除されている。また、左側枠部材(69)の垂下壁(76)に、頭付きピン(62)と係合する開き角度調整アーム(77)が、左右方向に伸びる軸線の周りに回転自在に取付けられている。開き角度調整アーム(77)には、長さ方向に間隔をおいて頭付きピン(62)が嵌まる複数の切欠き(78)が形成されており、頭付きピン(62)が嵌まる切欠き(78)を変更することにより天井構成パネル(13)の開き角度を変更することができるようになっている。図2に示すように、前枠部材(71)は、左右側枠部材(69)と全く同一の構成であり、図面に表れる同一部分には同一符号を付す。前枠部材(71)は透明板嵌入溝(74)を後方に向けて配されている。前枠部材(71)の垂下壁(76)の左右両端部も、天井構成パネル(13)を揺動させたさいに連結パネル(9) および側壁構成パネル(11)と干渉しないように、所定長さにわたって切除されている。図2に示すように、後枠部材(72)には、前方、すなわちパネル(13)内方に開口しかつ左右方向に伸びる透明板嵌入溝(79)が形成されている。また、後枠部材(72)の上面のパネル(13)外方の縁部は、パネル(13)外方に向かって下方に湾曲している。この湾曲部を(81)で示す。湾曲部(81)の外面に、後壁構成パネル(8) の上枠部材(34)のヒンジ構成部(38)と係合して天井構成パネル(13)を揺動させるヒンジを構成するヒンジ構成部(82)が全長にわたって上方突出状に一体に形成されている。
【0022】そして、透明板(68)の左右両側縁部を左右側枠部材(69)の透明板嵌入溝(74)に、同じく前後両縁部を前後枠部材(71)(72)の透明板嵌入溝(74)(79)にそれぞれ嵌め入れ、枠部材(69)(71)(72)どうしをコーナ部材(73)で連結することにより天井構成パネル(13)が形成されている。
【0023】天井構成パネル(13)の後壁構成パネル(8) への取付は、左右いずれか外方からヒンジ構成部(38)(82)どうしが係合するように天井構成パネル(13)をスライドさせることによって行われる。
【0024】両天井構成パネル(13)を閉じた状態では、左側の天井構成パネル(13)の左側縁は左側壁(4) の側壁構成パネル(11)の上枠部材(46)における右側の立上り壁(56)上に、同じく右側縁は連結パネル(9) の上枠部材(46)における左側の立上り壁(56)上にそれぞれ載り、右側の天井構成パネル(13)の左側縁は連結パネル(9) の上枠部材(46)における右側の立上り壁(56)上に、同じく右側縁は右側壁(5) の側壁構成パネル(11)の上枠部材(46)における左側の立上り壁(56)上にそれぞれ載る。天井構成パネル(13)上の雨水等はその上面を前方に流れ、前枠部材(71)の湾曲部(75)を経て下方に落下する。天井構成パネル(13)上の左右側縁寄りの雨水等は左右側枠部材(69)の湾曲部(75)を経て連結パネル(9) および側壁構成パネル(11)の上枠部材(46)の樋(57)内に落下し、樋(57)内を前方に流れてストッパ(64)の両上方突出柱状部(64a) の間を通り、下方に落下する。
【0025】上記の組立式温室(1) においては、前後壁構成パネル(7)(8)、連結パネル(9)および天井構成パネル(13)の数を任意に選択することによって、温室(1) の左右方向の長さを所望の長さにすることができる。この場合、連結パネル(9) により温室(1) 内が複数の同じ大きさの室に仕切られる。また、連結パネル(9) と側壁構成パネル(11)とが全く同一の構成であるから、用意する部品の種類が少なくてすむ。
【0026】上記実施形態においては、連結部材として、枠(42)に透明板(43)が嵌め止められている連結パネル(9) が用いられているが、これに代えて連結パネル(9) の透明板(43)を除いた枠(42)だけを連結部材として用いてもよい。この場合も、前後壁構成パネル(8) 、連結部材および天井構成パネル(13)の数を任意に選択することによって、温室の左右方向の長さを所望の長さにすることができ、大きな1つの室を持つ温室を得ることができる。さらに、上記実施形態の連結パネル(9) と上述した枠(42)からなる連結部材とを併用してもよい。この場合、大きさの異なる室を持つ温室を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000186843
【氏名又は名称】昭和アルミニウム株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 瑛之助 (外3名)
【公開番号】 特開平11−9116
【公開日】 平成11年(1999)1月19日
【出願番号】 特願平9−173747