| 【発明の名称】 |
天窓を持つ農業用ハウス |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 泰明
【氏名】山崎 久志
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| 【要約】 |
【課題】通気用天窓の開閉を天窓に設けたカーテンの巻き上げと巻き降ろしとにより容易に行い得るようにした農業用ハウスを得る。
【解決手段】電動モータに接続した主伝導軸26により回転駆動される駆動軸27にユニバーサルジョイント31、33を介してカーテン巻き込み杆34の一端を接続する。該カーテン巻き込み杆34の他端側は機枠1bに沿って上下方向に配置したガイド部材42に挿入されている。カーテン巻き込み杆34の一方向の回転により、該カーテン巻き込み杆34は天窓10に配置したカーテン51を巻き込みながらほぼ水平姿勢を保ったままで上昇し、また、他方向の回転により、カーテン51を巻き戻しながらほぼ水平姿勢を保ったままで下降する。ガイド部材42の存在により、カーテンの巻き込み、巻き戻しは安定して行われる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カーテン巻き込み装置によるカーテンの巻き上げ、巻き戻しにより開閉自在とされた天窓を持つ農業用ハウスであって、該カーテン巻き込み装置は、電動モータに接続した駆動軸と、該駆動軸にユニバーサルジョイントを介して一端を接続した回転伝達軸と、該回転伝達軸の他端側にユニバーサルジョイントを介して一端を接続したほぼ水平方向に延出するカーテン巻き込み杆と、該カーテン巻き込み杆の他端側を機枠に沿って上下方向に案内するためのガイド部材とを有しており、前記駆動軸の回転による前記カーテン巻き込み杆の一方向の回転により、該カーテン巻き込み杆はカーテンを巻き込みながらほぼ水平姿勢を保ったままで上昇し、また、他方向の回転により、カーテンを巻き戻しながらほぼ水平姿勢を保ったままで下降するようにされていることを特徴とする開閉自在とされた天窓を持つ農業用ハウス。 【請求項2】 カーテン巻き込み杆の前記他端部と前記ガイド部材との間には、該カーテン巻き込み杆の軸方向の移動を規制する横移動規制手段が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の開閉自在とされた天窓を持つ農業用ハウス。 【請求項3】 前記開閉自在とされた天窓が並列状態で複数列配置されており、各天窓に設けられるカーテン巻き込み装置の前記各駆動軸は、電動モータによって回転駆動される共通の主伝導軸にそれぞれ歯車伝導機構を介して駆動連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉自在とされた天窓を持つ農業用ハウス。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は天窓を持つ農業用ハウスに関し、特に、通気用天窓の開閉を天窓に設けたカーテンの巻き上げと巻き降ろしとにより容易に行い得るようにした農業用ハウスに関する。 【0002】 【従来の技術】躯体部分を金属パイプあるいは樹脂パイプ等の軽量材で構成し、全体を樹脂シートやフィルムで覆うようにした農業用ハウスは知られている。ハウス内での植物栽培において、ハウス内の温度管理は重要であり、そのために開閉自在の天窓を設け、その開閉によってハウス内の高温空気の排出と、新鮮かつ低温な外気のハウス内への導入を繰り返し行い、作物に最適な温度環境を作り出している。 【0003】小型のハウスでは通常作業者の手が届くところに天窓を配置することができ、その開閉は容易であるが、近年の農業用ハウスのように、軒高が3〜4m、天井高さが6〜7mもあり、横幅は数十mにも及ぶような大型のものでは、天窓の取り付け位置も高い所となり、かつ、ハウス内の換気を短時間で達成するために、面積の大きな多数の天窓が必要となることから、その開閉作業は容易でない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような大型の天窓を持つ農業用ハウスにおいて、その天窓の開閉を容易化し、結果としてハウス内の温度管理を容易かつ迅速に行いうるようにした農業用ハウスを提供することにある。また、本発明は、奥行きが長く、そのために換気用の天窓が並列状態で多数列配置されているような大型の農業用ハウスの場合でも、単一の駆動源からの動力で一斉に複数の天窓の開閉動作を行いうるようにした農業用ハウスを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するための本発明による天窓を持つ農業用ハウスは、カーテン巻き込み装置によるカーテンの巻き上げ、巻き戻しにより開閉自在とされた天窓を持ち、該カーテン巻き込み装置は、電動モータに接続した駆動軸と、該駆動軸にユニバーサルジョイントを介して一端を接続した回転伝達軸と、該回転伝達軸の他端側にユニバーサルジョイントを介して一端を接続したほぼ水平方向に延出するカーテン巻き込み杆と、該カーテン巻き込み杆の他端側を機枠に沿って上下方向に案内するためのガイド部材とを有しており、前記駆動軸の回転による前記カーテン巻き込み杆の一方向の回転により、該カーテン巻き込み杆はカーテンを巻き込みながらほぼ水平姿勢を保ったままで上昇し、また、他方向の回転により、カーテンを巻き戻しながらほぼ水平姿勢を保ったままで下降するようにされている。 【0006】上記のカーテン巻き込み装置において、天窓用のカーテンはその下端縁を天窓の横幅とほぼ等しい長さを持つ水平方向に延出したカーテン巻き込み杆に止着されており、かつ、該カーテン巻き込み杆はユニバーサルジョイントを介して駆動側に接続しているので、駆動軸の回動によつて回動することにより、カーテン巻き込み杆はその水平姿勢を保った状態でカーテンを巻き込みながらみずからも上昇することができ、それにより、天窓は開いた状態となる。その際に、カーテン巻き込み杆の一方端は前記のようにユニバーサルジョイントを介して駆動力伝達機構側に連接しており、他端側は機枠に沿って上下方向に配置されたガイド部材によって案内されるので、カーテンの巻き上げ上昇中に前後方向の振れのような不規則運動を起こすことはなく、滑らかな上昇移動が保証される。 【0007】所定距離上昇した時点で電動モータを停止し、その状態でハウス内の空気が外気と置換されるのを待つ。換気が終了したときあるいは外気温度が低下したとき、再度電動モータを始動してカーテン巻き込み杆に逆の回転を与える。それにより、カーテン巻き込み杆は水平姿勢を保持したままでカーテンを巻き戻しながら下降し、天窓を閉鎖する。この下降時にも、カーテン巻き込み杆の他端側は前記ガイド部材によって案内されるので、不規則移動を起こすことはなく滑らかに下降することができる。また、前記ガイド部材の存在により、圧変動によってカーテンが不規則に開閉するのも抑制することができる。 【0008】本発明の好ましい態様において、カーテン巻き込み杆の前記他端部と前記機枠に設けたガイド部材との間に、該カーテン巻き込み杆の軸方向の移動を規制する横移動規制手段が設けられる。それにより、上昇及び下降時でのカーテン巻き込み杆の横方向(軸方向)の不規則移動は抑制され、一層安定した天窓の開閉が可能となる。 【0009】本発明の好ましい態様において、農業用ハウスは、前記開閉自在とされた天窓が並列状態で多数列配置されており、各天窓に設けられるカーテン巻き込み装置の各駆動軸は、電動モータによって回転駆動される共通の主伝導軸にそれぞれ歯車伝導機構を介して駆動連結されている。この構成により、奥行きの長い大型の農業用ハウスであっても、一つの天窓を持つ比較的小型の農業用ハウスと同様の操作性でもって、所望のハウス内の換気を行うことが容易となる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しながら、本発明による天窓を持つ農業用ハウスをより詳細に説明する。図において、図1は農業用ハウスの全体形状を説明する斜視図であり、図2〜図4は天窓部分に配置するカーテン巻き込み装置を拡大して説明する図であり、図5はカーテン巻き込み装置での回転伝達機構を説明する図である。 【0011】図示の例において、農業用ハウスAは、軽量パイプ1・・を組み立てて構成した支持枠体の4周側面及び天井部分に樹脂フィルムあるいはシートのような被覆材2を取り付けたものであり、この例では、アーチ型の天井を持つ単位棟aが3棟分、内部は連続空間となるようにして連設されている。各天井アーチの形状は、飛行機の翼のように、最大高さが横断面における中央部ではなく前方側(図1で右方向)に偏位した位置にある形状とされ、さらに、その前方側の軒高さhaは後方側の軒高さhbよりも一定距離hcだけ高く設計されている。それにより、各単位棟a・・のつなぎ目の部分には、高さhcである開口10・・が全間口方向に形成され、そこが天窓としての機能を果たすようにされている。各開口(すなわち、天窓)10には、以下に説明するカーテン巻き込み装置が設けられ、天窓10は開閉される。 【0012】図2〜図4において、1a、1bは前記支持枠体のうち各単位棟aの最前方に位置する左右端の縦枠パイプであり、その上端(すなわち、ほぼ前記haの高さの部分)には前側軒先を構成する横桟3aが横架され、さらに、前方の単位棟aの後側の軒高さhbの位置にも横桟3bが横架される。4a、4bは該上下の横桟3a、3bに沿って設けられた雨樋である。 【0013】前記上方の横桟3aの、図で左側に位置する縦枠パイプ1aのやや右方位置から、他方の縦枠パイプ1bまでの部分には、天窓10を開閉するためのカーテン51(樹脂フィルム等であってよい)の上縁端が止着され、該カーテン51は前記下方の雨樋4bにまで達する長さを有している。そして、その下縁端には前記横桟3a、3bと平行な姿勢となるようにカーテン巻き込み杆34が取り付けられている。 【0014】従って、前記カーテン巻き込み杆34を適宜の手段で回転すると、該カーテン巻き込み杆34はその回転によりカーテン51を巻き込みながら自ら前記横桟3a、3bと平行な姿勢を保持しながら、下方から上方に向けて上昇することができ、最後には、上方の横桟3aに衝接した位置で停止する。その状態でカーテン巻き込み杆34を反対方向に回転すると、カーテン51を巻き戻しながら当初の位置に下降する。なお、図で52は左側の縦枠パイプ1aとカーテン51の左側端との間に形成される開放部分を閉鎖するための固定式カーテンである。 【0015】次に、前記カーテン巻き込み杆34の回転駆動機構を説明する。前記左側の縦枠パイプ1aの上端より幾分下方位置には、横支杆21が外方向に向けて溶着され、該横支杆21の他端には縦支杆22が揺動自在に枢支されている。さらに、該縦支杆22の下端には、ウォーム23とウォームホイール24とからなる歯車伝導装置25が、該ウォーム23の軸方向がハウスAの軒先方向と直交する方向として取り付けてある。図1に示すように、各縦枠パイプ1aに取り付けられたすべての(図では3個の)歯車伝導装置25における各ウォーム23は、共通の主伝導軸26により連接されており、図示しない電動モータによって該主伝導軸26を回転駆動すると、3個の歯車伝導装置25は同時に作動する。なお、歯車伝導装置25の高さは、上下の横桟3a、3bのほぼ中央の位置とされる。 【0016】歯車伝導装置25に枢支されたウォームホイール24の回転軸27は側方に延出し、図5に拡大して示すように、その先端は第1のユニバーサルジョイント31を介して回転伝達軸32に連結している。さらに、該回転伝達軸32の他端は第2のユニバーサルジョイント33を介して、前記したカーテン巻き込み杆34に連結している。一方、右側の縦枠パイプ1bにおける上方の横桟3aと下方に位置する雨樋4bとの間には、前記カーテン巻き込み杆34が通過できる幅の縦長開孔41を持つガイド部材42が、縦枠パイプ1bに沿って取り付けられており、前記カーテン巻き込み杆34の他方端(自由端側)は該縦長開孔41を通って側方に延出した状態となっている。さらに、カーテン巻き込み杆34の前記自由端側には前記ガイド部材42を挟み込む位置に2枚の位置規制部材35、35が溶着されており、この構成によって、前記カーテン巻き込み杆34の自由端側は、その軸方向の移動と前後方向の移動は規制を受けるようにされている。 【0017】次に、このカーテン巻き込み装置の作用を説明する。カーテン51を巻き降ろし天窓10を閉めた状態が図2及び図4での実線で示される。図示のように、この状態では、カーテン巻き込み杆34は下方の雨樋4bの位置にまで下降しており、歯車伝導装置25はほぼ垂直に垂れ下がった姿勢となっている。天窓10を開放するときには、図示しない電動モータを駆動し、図示しないミッション機構を介して、主伝導軸26を回転駆動する。主伝導軸26の回転は、ウォーム23→ウォームホイール24→回転軸(駆動軸)27→第1のユニバーサルジョイント31→回転伝達軸32→第2のユニバーサルジョイント33と伝達され、カーテン巻き込み杆34を回転する。 【0018】カーテン巻き込み杆34は、その回転により、カーテン51を巻き込みながら自らも上昇を開始する。前記のように、カーテン巻き込み杆34の自由端側はガイド部材42の縦長開孔41を通過しており、かつ、ガイド部材42を挟み込む2枚の位置規制部材35、35によって横移動が規制されているので、カーテン巻き込み杆34は、前後方向にバタ付くことなく、水平姿勢を保持した状態で上昇を続ける。カーテン巻き込み杆34の上昇と共に、回転伝達軸32は傾斜した姿勢からより水平に近い姿勢へと変位して水平成分の長さが変化するが、途中まで上昇した状態を、図3に実線でまた図4に仮想線で示すように、その変化分は歯車伝導装置25が左方向に揺動することによって吸収され、カーテン巻き込み杆34の移動が影響を受けることはない。 【0019】カーテン巻き込み杆34が中間点を過ぎてさらに上昇すると、歯車伝導装置25は、図で仮想線の位置から次第に右方向に戻り、最も上方位置に達した時点では、当初のほぼ垂直に垂れ下がった位置に復帰する(図4での上方仮想線の状態)。この位置が天窓の最大に開いた位置となる。天窓を閉じる場合には、図示しないミッション機構を介して、主伝導軸26を反対方向に回転させる。それにより、カーテン51は巻き戻されて天窓は閉じられる。 【0020】上記したカーテン巻き込み装置によれば、カーテン51の巻き上げ時も、巻き戻し時も、カーテン巻き込み杆34はその自由端側をガイド部材42の縦長開孔41に沿って移動するので、不用意にバタ付くことはなく、常時安定した状態での天窓の開閉が可能となる。また、図示した農業用ハウスAは、前記のように天井面が飛行機の翼のような曲面となっており、後方から前方に向けて(図1で左側から右側へ向けて)風が吹くと、天井面での空気の流れの関係で、天窓10前方が部分に負圧が生じることとなり、ハウス内空気は吸引される形で排出されることから、換気効率が大きく改善される。 【0021】上記の説明は本発明による天窓を持つ農業用ハウスの好ましい実施の形態の説明であって、本発明はこれに限ることなく、多くの変形例が存在する。例えば、3棟分の天窓を一つの駆動源により同時に開閉するように説明したが、個々の天窓に配置するカーテン巻き込み装置にそれぞれ駆動モータを取り付け、人為的にあるいはセンサーからの信号を受けて、個々に開閉するようにしてもよい。また、共通の主伝導軸にクラッチ機構を介して歯車伝導装置25を連接し、クラッチ機構の操作により個々に開閉するようにしてもよい。農業用ハウスAが3棟の基準棟の組み合わせである必要もなく、1棟であっても、さらに多くの連棟で構成するものであってもよい。 【0022】ガイド部材42も図示の形状のものに限らず、カーテン巻き込み杆34の自由端側の少なくとも前後方向の移動を規制できるものであれば任意であり、一枚の板体やパイプを縦枠パイプ1bに沿って取り付け、その間にカーテン巻き込み杆34の自由端を配置するようなものでもよい。また、図示のものにおいて、横桟を特別に設けずに、雨樋に横桟の機能を果たさせることも可能である。ハウスの横幅が長くなる場合には、安定した移動を確保するために、ガイド部材に相当するものを中間位置にさらに設けてもよい。カーテン巻き込み装置それ自体を横方向に複数組配置してもよい。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、農業用ハウスの天窓の開閉を容易化することができ、結果としてハウス内の温度管理を容易かつ迅速に行うことが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004569 【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】平木 祐輔 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−4630 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−161550 |
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