| 【発明の名称】 |
壁面緑化器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】田畑 良也
【氏名】山埜 彰
【氏名】矢壁 律子
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| 【要約】 |
【課題】角度をもった壁面に設置することが出来ると共に、壁面を汚すことのない壁面緑化器具を提供する。
【解決手段】固定フレーム3は、アンカー7で壁面8に固定されている。連結部18は、固定フレーム3の下端部に突設されている。可動フレーム4の下端には、突設部20が形成されている。突設部20は、連結部18に回動可能に支持されている。掛止孔21と掛止部19との間に鎖5が介在されることによって、可動フレーム4が所定角度を成すように保持されている。縦枠及び横枠14で囲まれた部分には、メッシュ部2が張設固定されている。水受け樋6は、本壁面緑化器具1を横断する形で、固定フレーム3と可動フレーム4との間に載置されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 壁面に固定される固定フレームに可動フレームの下部が回動可能に連結されるとともに、掛止手段により可動フレームが、固定フレームに対して所定角度を持って掛止され、両フレーム間の下部に植物の鉢等を載置するための載置部を設けた壁面緑化器具。 【請求項2】 請求項1に記載の壁面緑化器具において、可動フレームがフレーム枠に一定の間隔をあけて縦横に組まれたメッシュ部を備えている壁面緑化器具。 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の壁面緑化器具において、水受け桶を備えた壁面緑化器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、壁面緑化器具に係り、詳しくは、コンクリート壁面などを植物を用いて緑化することによって景観を向上させるための壁面緑化器具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、建築物の屋上や外壁面などを緑化するために、主に以下の二つの構成が用いられている。 【0003】(1)つる性植物を建築物などの外壁面に直接這わせる。具体的に言えば、建築物などの壁面の足元に植物を植え付けて育成させたり、外壁の前面に設置されたネット状やロープ状の補助具を利用して植物を成長させたり、又は植物を植えた鉢などを壁面に吊したりすることによって壁面の緑化が行われていた。 【0004】(2)緑化用植物をあらかじめ別の植物育成施設などで栽培容器で育成し、栽培容器ごと壁面に取り付ける。栽培容器の壁面への取り付けは、壁面にフレーム枠などを設置しフレーム枠に栽培容器をボルトで固定することによって取り付けたり、栽培容器をボルトを用いて直接壁面に固定したりすることによって取り付けられていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、緑化する面積が広い場合、(1)における建築物の壁面に直接的に植物を育成する構成では、植物の成長を待つ必要があるため緑化するのに非常に時間がかかる。また、植物を変更したい場合、実際に育成した植物を取り除き新たに植物を育成する必要があるため簡単には変更することが出来ない。 【0006】(2)では、(1)における問題点は解決されている。ところが、角度をもった壁面に栽培容器を直接固定する場合などは、植物が斜めになってしまうため栽培容器の形状を斜面に合わせる必要があった。フレーム枠などを設けた場合においても、フレーム枠は壁面に平行に設置されるため、栽培容器に育成された植物を上向きに保つことは困難であった。 【0007】また、緑化する面積が大きい場合などには、栽培容器はボルトによって固定されるため、固定する栽培容器の数が多くなり、ボルトの締め付けおよび取り外しの作業に時間がかかり労力を要する。 【0008】本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、角度をもった壁面に設置することが出来ると共に、栽培容器の着脱が容易であり、壁面を汚すことのない壁面緑化器具を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、壁面に固定される固定フレームに可動フレームの下部が回動可能に連結されるとともに、掛止手段により可動フレームが、固定フレームに対して所定角度を持って掛止され、両フレーム間の下部に植物の鉢等を載置するための載置部を設けたことをその要旨とする。 【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の壁面緑化器具において、可動フレームがフレーム枠に一定の間隔をあけて縦横に組まれたメッシュ部を備えていることをその要旨とする。 【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の壁面緑化器具において、水受け桶を備えたことをその要旨とする。 【0012】 【発明の実施の形態】 (第一実施形態)以下、本発明を具体化した第一実施形態を図面に従って説明する。 【0013】図1〜4に示すように、一対の固定フレーム3は、鋼材を用いて平板状に形成され、複数のアンカー7を貫通孔22を介して壁面8に打ち込むことによって壁面8に固定されている。 【0014】リング状の掛止部19は、固定フレーム3の上端部に固設されている。連結部18は、固定フレーム3の下端部に突設されている。可動フレーム4の下端には、突設部20が形成されている。 【0015】可動フレーム4は、突設部20において前記連結部18に軸9を介して回動可能に支持されている。可動フレーム4の上端には、掛止孔21が形成され、その掛止孔21と前記掛止部19との間には、鎖5が介在されている。鎖5により可動フレーム4が所定の角度を成すように保持されている。 【0016】縦枠17が可動フレーム4の両内側に配置固定され、縦枠17の上下両端間には横枠14が配置固定されている。縦枠17及び横枠14で囲まれた部分には、メッシュ部2が張設固定されている。メッシュ部2は、金属製の線状体15を一定間隔をあけて縦横に組み合わせることによって形成されている。 【0017】図5に示すように、水受け樋6は、ステンレス鋼(SUS304)の平板を折り曲げることによって形成されている。図1に示すように、水受け樋6は、本壁面緑化器具1を横断する形で、固定フレーム3と可動フレーム4との間に載置されている。従って、固定フレーム3及び可動フレーム4の下部に載置部が形成されている。 【0018】図6に示すように、栽培容器11は、下側に緩く収束する台形状をなす合成樹脂製ののケースであり、その底壁23には、水抜き用の貫通孔24が複数形成されている。栽培容器11の長手方向の側壁25の上端の外側には、鉤状の掛止部12が等間隔に三つずつ形成されている。栽培容器11には、壁面8を緑化するための緑化植物(図示略)が栽培されている。 【0019】栽培容器11のような容器中で植物を育成させるには、水はけの良い土を使用することが必要である。このため、栽培容器11の中には、保肥力, 保水性, 通気性を高めるためのゼオライトやバーミキュライト、土に有機質肥料を補給し保水性を高めるためのピートモスなどの土壌改良材を主成分とする軽量培養土が充填されている。 【0020】図3に示すように、水受け樋6の内側16には、多孔質で通気性、排水性の良い培養土であるパーライトが設置される。パーライトは、流れ出ないように目の細かい樹脂製のネットなどに入れられている。 【0021】そして、栽培容器11は、パーライトの上部のスペース13に載置されると共に、栽培容器11の掛止部12がメッシュ部2の横方向に張られた線状体15に脱着自在に係止される。このため、栽培容器11の着脱が自在にできる。 【0022】ところで、鋼材によって形成されている部材には、全て溶融亜鉛メッキが施されている。従って、本実施形態によれば、以下のような効果を発揮する。 【0023】・鎖の長さを調節すれば、固定フレーム3と可動フレーム4とのなす角度を自在に調整できる。従って、角度がついている壁面に栽培容器を固定する場合、栽培容器の形状を斜面角度に合わせて形成する等の必要性がなく、汎用性に富む。 【0024】・栽培容器が掛止部12によって係止固定されるため、緑化面積が大きくて固定する栽培容器の数が多い場合においても、ボルトの締め付けおよび取り外しの作業がなく労力を要しない。 【0025】・雨天時において、栽培容器11の底壁23に形成されている貫通孔24から流れ出る水は、水受け樋6を伝って壁面緑化器具1の下部両端から流れ落ちるため、建築物の壁面が汚れてしまうことがない。 【0026】・壁面緑化器具1を外壁の状況や所要の緑化面積に合わせて上下左右に適当数設置することによって自由に壁面の緑化ができる。 ・メッシュ部2があるために、内部を見ることができるとともに、栽培容器11を掛止できる。 【0027】・壁面緑化器具1を使用しない場合、栽培容器11を取り外して折り畳んでおくことができるため、場所をとらず邪魔になることがない。従って、積雪期間等においては、可動フレーム4を固定フレーム3に沿わせるように折り畳んで、針金等により適宜に結束したり、鎖5を可動フレーム4に絡ませて結束したりすればよい。 【0028】尚、前記実施形態は以下のように変更してもよく、その場合でも同様の作用及び効果を得ることができる。 (第二実施形態)次に、第二実施形態ついて説明する。 【0029】図7〜図9に示すように、突出部28は、固定フレーム3に溶接されている。サイドメッシュ部26は、固定フレーム3と可動フレーム4の成す角度に沿った台形状の小口フレーム枠27に、線状体15を一定間隔をあけて縦横に組み合わせられることによって形成されている。 【0030】サイドメッシュ部26は、突出部28にボルト31で固定されている。尚、突出部28およびサイドメッシュ部26は、スチール製であり、溶融亜鉛メッキが施されている。ボルトおよびナットはステンレス鋼(SUS304)製である。 【0031】従って、本第二実施形態によれば、壁面緑化器具1の側面が、サイドメッシュ部26により塞がれているため、いたずら等から保護できる。尚、この発明は以下のように変更して具体化してもよく、その場合でも同様の効果を得ることができる。 【0032】・栽培容器11の材質を硬質布製等に適宜変更すること。 ・メッシュ部2及びサイドメッシュ部26の線状体15を合成樹脂製のものに置き換えること。 【0033】・鎖5をワイヤー等の線状体に置き換える。以上、各実施形態について説明したが、各実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。 【0034】・鋼材には、表面処理として溶融亜鉛メッキが施してあり、軸9, ナット及びチェーン5には、ステンレス鋼を用いた請求項1〜3に記載の壁面緑化器具。このようにすれば、防錆, 防食効果が向上するため長期間の使用にも耐えることができる。 【0035】・サイドメッシュ部26を備えた請求項1〜3に記載の壁面緑化器具。このようにすれば、栽培容器を保護することができる。 ・メッシュ部2に掛止するための掛止部12を有する請求項1〜3のいずれかに記載の壁面緑化器具用栽培容器。 【0036】 【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、直立している壁面, 傾斜している壁面のいずれにも設置することが出来る。また、器具を使用しない場合には、折り畳んでおくことができる。 【0037】請求項2に記載の発明によれば、内部を見ることができるとともに、栽培容器の掛止を行うことができる。請求項3に記載の発明によれば、壁面を泥水などで汚すことがなくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597086346 【氏名又は名称】緑化保全 株式会社 【識別番号】597086357 【氏名又は名称】有限会社 花筏 【識別番号】597086368 【氏名又は名称】株式会社 グリーンプラザ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】恩田 博宣
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| 【公開番号】 |
特開平11−4627 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−161515 |
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