| 【発明の名称】 |
唐箕ファン |
| 【発明者】 |
【氏名】野波 和好
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| 【要約】 |
【課題】唐箕ファンの羽根体の形状に特徴を持たせることにより、良好なファン効率を提供する。
【解決手段】回転軸心Oより放射方向に延出する複数の羽根体5cを有する唐箕ファン5において、羽根体5cの延出先端5dを回転方向に向かって折曲してなる。延出先端5dは、円弧面を描くように湾曲状に折曲するのがよく、角度略75度から角度略85度の範囲の円弧面に形成するのがよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】回転軸心より放射方向に延出する複数の羽根体を有する唐箕ファンにおいて、該羽根体の延出先端を回転方向に向かって折曲してなることを特徴とする唐箕ファン。 【請求項2】該延出先端は、円弧面を描くように湾曲状に折曲してなることを特徴とする請求項1に記載の唐箕ファン。 【請求項3】該延出先端は角度略75度から角度略85度の範囲の円弧面を形成していることを特徴とする請求項2に記載の唐箕ファン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はファン効率が良好な唐箕ファンに係り、詳しくは、唐箕ファンの羽根体の形状に特徴を持たせた唐箕ファンに関するものである。 【0002】 【従来の技術】コンバインにおける脱穀作業では、脱穀フィ−ドチェ−ンによって扱室に供給された穀稈は、扱胴の回転によって脱穀処理され、受網から漏下した穀粒および穂切穀稈や藁屑等は、穀粒揺動選別体上に落下し、落下した穀粒等は穀粒揺動選別体の揺動運動に伴う揉解作用と唐箕ファンの起風による風選作用を受けて選別され、一番物は一番樋で回収されて揚穀筒からホッパ−に吐出され、流下口を介して籾袋に収納され、二番物は二番樋を経て穀粒揺動選別体上に還元されて再び選別作用を受ける。 【0003】したがって、良好な風選作用を提供するにあたり、唐箕ファンが持つ役割は大きく、唐箕ファンの回転数を増加させたり、唐箕ファンの外径を大きくすることで唐箕ファンによる送風量を増大させていた。 【0004】しかしながら、唐箕ファンの回転数を増加させることには限界があり、また、唐箕ファンの外径を大きくすることは省スペ−ス化の要請に逆行するものである。さらには、従来の唐箕ファンは、図1に示すように、羽根体aの先端部には回転方向(矢印)と逆方向に折曲部bがあることから、この折曲部bが吐出流の抵抗になっているという不具合があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述したような不具合を解消するべく創案されたものであって、唐箕ファンの羽根体の形状に特徴を持たせることにより、良好なファン効率を提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明が採用した技術手段は、回転軸心より放射方向に延出する複数の羽根体を有する唐箕ファンにおいて、該羽根体の延出先端を回転方向に向かって折曲してなることを特徴とするものである。 【0007】好ましくは、該延出先端は、円弧面を描くように湾曲状に折曲してなることを特徴とするものである。さらに好ましくは、該延出先端は角度略75度から角度略85度の範囲の円弧面を形成していることを特徴とするものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面に基いて詳細に説明する。図2はコンバインの脱穀部の内部を示す概略側面図であり、脱穀部には扱胴1、処理胴2が機体の前後方向に軸架されていると共に、扱胴1の外周面には受網が張設されており、受網直下の選別部には受網を漏下した穀粒、屑藁等を移送選別する穀粒揺動選別体3が扱胴の軸芯方向に架設されている。 【0009】穀粒揺動選別体3の下方には選別風路4が形成されており、選別風路4の基端側には唐箕ファン5が配設されており、選別風路4の後方側は扱胴の軸芯方向後方に形成された風選室6に臨ませてある。穀粒揺動選別体3の下方には一番樋7が、一番樋7の後方には二番樋8が設けてあり、それぞれには一番螺旋、二番螺旋が配設される。一番樋7と二番樋8の間にはタ−ボファン9が設けてあり、風選室6の後方の排塵室10には排塵ファン11が配設されている。 【0010】このように構成された脱穀部において、脱穀フィ−ドチェ−ンによって、穀稈供給口よから扱室に供給された穀稈は、扱口に沿って移送される間に扱胴1の回転によって脱穀処理され、受網から漏下した穀粒および穂切穀稈や藁屑等は、穀粒揺動選別体3上に落下する。落下した穀粒等は穀粒揺動選別体3の揺動運動に伴う揉解作用と唐箕ファン5の起風による風選作用を受けて選別され、一番物は一番樋7で回収されて揚穀筒からホッパ−に吐出され、流下口を介して籾袋に収納され、二番物は二番樋8を経て穀粒揺動選別体3上に還元されて再び選別作用を受ける。 【0011】図3は本発明に係る唐箕ファン5の側面図であって、回転軸心Oを決定する回転軸5aより複数の羽根体装着基部5bが放射方向に延設してあり、羽根体装着基部5bには板状の4枚の羽根体5cが放射方向に延出して設けてある。羽根体5cの延出先端5dは唐箕ファン5の回転方向(矢印で示す)に向かって折曲してある。本実施の形態では、延出先端5dは、円弧面を描くように湾曲状に折曲してあり、かつ、延出先端5dは角度θが82度の円弧面を形成している。回転軸心Oから延出先端5dの基端部までの径(延出先端5dの基端部の回転軌跡における径)をD1、回転軸心Oから延出先端5dの先端部までの径(延出先端5dの先端部の回転軌跡における径)をD2とすると、D1/D2は0.8から0.9の範囲にあることが望ましい。尚、図3では、図1に示す従来の折曲部bを参考に示してある。 【0012】本発明に係る唐箕ファン5のファン性能について、比較実験を行ったところ、図4に示すような良好な結果が得られた。図4(a)は流量−静圧特性を、図4(b)は流量−効率特性を示しており、グラフAは本発明に係る唐箕ファン、グラフBは図1に示す従来の唐箕ファンについての結果を表している。 【0013】 【発明の効果】本発明では、唐箕ファンの羽根体の延出先端を回転方向に向かって折曲したので、従来の唐箕ファンに比べて風量がアップし、ファン効率を向上させることができる。特に、該延出先端を円弧面を描くように湾曲状に折曲すること、さらには、該円弧面の角度を略75度から角度略85度の範囲に形成することで、さらに良好なファン効率を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
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| 【公開番号】 |
特開平11−308922 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−134584 |
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