| 【発明の名称】 |
コンバインの穀粒排出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】安野 公二
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| 【要約】 |
【課題】非穀粒排出作業時に自動的に排出オ−ガを短縮するものとして、走行時の安全性を確保する。
【解決手段】排出オ−ガ20を基部側の固定筒21に対する先端側の移動筒22の長手方向への摺動によって伸縮可能に構成する。そして、非穀粒排出作業時に排出オ−ガ20を自動的に短縮させるように構成する。以上より成るコンバインの穀粒排出装置の構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 排出オ−ガ20を基部側の固定筒21に対する先端側の移動筒22の長手方向への摺動によって伸縮可能に構成すると共に、非穀粒排出作業時に該排出オ−ガ20を自動的に短縮させるように構成したことを特徴とするコンバインの穀粒排出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインに設けられる排出オ−ガ等の穀粒排出装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来公知の、特開昭63−279719号公報、実開平1−121339号公報および実開平1−121340号公報には、排出オーガを伸縮可能に構成したコンバインの穀粒排出装置が記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述のような穀粒排出装置を有するコンバインにおいては、排出オーガが伸縮可能であるから、収穫時には、遠いあぜ道に軽トラックを乗り入れ、排出オーガを伸長させて軽トラックの荷台に荷積みできるが、穀粒排出作業終了後、排出オーガを短縮させることを忘れて、長いまま排出オーガを格納することがある。 【0004】このように、排出オーガを長いままとして次の刈取脱穀作業を行うために走行すると、周辺の物に衝突しやすく、安全性の点で問題がある。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き課題を解決するために、以下のような技術的手段を講じる。即ち、排出オ−ガ20を基部側の固定筒21に対する先端側の移動筒22の長手方向への摺動によって伸縮可能に構成すると共に、非穀粒排出作業時に該排出オ−ガ20を自動的に短縮させるように構成したことを特徴とするコンバインの穀粒排出装置の構成としたものである。 【0006】これにより、穀粒排出作業終了時等、非穀粒排出作業時には、基部側の固定筒21に対して先端側の移動筒22が長手方向に摺動し、排出オ−ガ20が自動的に短縮する。 【0007】 【発明の効果】以上のように、この発明は、排出オ−ガ20を基部側の固定筒21に対する先端側の移動筒22の長手方向への摺動によって伸縮可能に構成すると共に、非穀粒排出作業時に該排出オ−ガ20を自動的に短縮させるように構成したことを特徴とするコンバインの穀粒排出装置の構成としたので、穀粒排出作業終了時等、非穀粒排出作業時に自動的に排出オ−ガ20を短縮することができ、機体の走行に際しても、排出オ−ガ20が他物と衝突しにくく、安全性を向上させることができる。 【0008】また、これに伴い、穀粒排出作業から次の作業(例えば次の刈取脱穀作業)へ速やかに移行でき、作業効率を向上させることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により説明すると、1は機体フレ−ム、2は機体フレ−ム1の下部位置に設けた走行装置、3は前記機体フレ−ム1の上方位置に設けた脱穀装置、4は機体フレ−ム1の前方位置に設けた刈取部である。5は前記刈取部4の最先端位置に設けた分草体、6は分草体5の上方に設けた掻込リール、7は掻込リール6の下方に設けた刈刃、8は刈取られた穀稈を集束するオーガ、9は前記刈取部4の後部に設けた搬送エレベータである。 【0010】前記脱穀装置3内の上部には脱穀室10が形成される。11は脱穀室10内に軸装される扱胴、12は前記扱胴11の主として下方を包囲する扱網、13は前記脱穀室10の下方に形成した風選室、14は前記風選室13内に設けた揺動選別装置、15は前記風選室13に送風する送風ファン、16は1番コンベア、17は2番コンベアである。 【0011】前記脱穀装置3の側部には、前記1番コンベア16により取出された穀物を一時貯留するグレンタンク18を設ける。グレンタンク18には該グレンタンク18内の穀物を揚穀する揚穀機構19の下部を取付け、揚穀機構19の上部には揚穀された穀物を排出する排出オーガ20の一端(基部)を取付ける。排出オーガ20は、図示は省略するが、排出オーガ20の他端(先端)が、シリンダ等の旋回機構により前記揚穀機構19の軸心を中心に水平回転自在であって、かつ、オーガ上下シリンダ等の上下動機構により上下動自在に前記揚穀機構19に取付けられる。 【0012】しかして、前記排出オーガ20は、一端側(基部側)の固定筒21と他端側(先端側)の移動筒22とに分割形成し、移動筒22の基端部を固定筒21の先端部外周に嵌合させ、移動筒22は固定筒21に対して搬送方向に移動可能に構成して排出オーガ20全体長を伸縮させるように形成する。図2において、23は前記固定筒内に軸装した回転軸筒、24は該回転軸筒23の外周に位置不動に固定した固定螺旋翼である。前記回転軸筒23の先端部は前記固定筒内の先端部に設けた軸受25により支持される。 【0013】前記回転軸筒23内の先端部には、スプラインボス26を固定する。該スプラインボス26には移動回転軸27の基端部を挿入係合させる。移動回転軸27の先端部は前記移動筒22内の先端部に設けた軸受28に軸支する。前記移動回転軸27の外周には、該移動回転軸27の軸心方向に摺動のみ自在にボス29を複数嵌合させる。ボス29は移動回転軸27の外周に形成したスプライン突条30に係合させる。スプライン突条30は前記スプラインボス26に係合させ、前記移動回転軸27およびボス29を回転軸筒23と共に回転させる。 【0014】前記ボス29には弾性部材により形成した伸縮螺旋翼31を固定する。32は移動筒22の先端部下面に形成した排出口、33は排出口32の上部の移動回転軸27に固定した排出体である。34は移動筒22を伸縮させる伸縮装置であり、本実施例では伸縮用シリンダにより構成され、該伸縮用シリンダ34の基部は前記固定筒21の外面に固定し、伸縮用シリンダ34のロッド35の先端を移動筒22の基端部外面に取付ける。 【0015】図1において、36は脱穀装置3の前側側部に設けた運転席、37は運転席36に設けた手動伸縮スイッチ(手動伸縮操作具)である。該手動伸縮スイッチ37は前記伸縮用シリンダ34のソレノイドバルブ38を、「伸長」、「停止」、「短縮」、に切替える(図4)。39は伸長ソレノイド、40は短縮ソレノイドである。 【0016】前記伸縮用シリンダ34には排出オーガ20の長さを検知する検知手段43を設け、検知手段43は伸縮用シリンダ34のロッド35によりオン・オフされる最伸長位置検知スイッチ44と最短縮位置検知スイッチ45とにより構成される。しかして、運転席36の側部には、排出オーガ20の移動筒22の途中部分を支持する格納支持装置41が設けられており、前記格納支持装置41の近傍には格納スイッチ42を設ける。該格納スイッチ42と検知手段43と伸縮用シリンダ34とを接続し、格納スイッチ42は、移動筒22が伸長状態で格納支持装置41に支持されると、自動的にソレノイドバルブ38の短縮ソレノイド40をオンにして、伸縮用シリンダ34を自動的に短縮させる。 【0017】即ち、排出オーガ20が伸長状態では最短縮位置検知スイッチ45がオフになっており、この移動筒22が伸長状態で格納支持装置41に支持されると、格納スイッチ42はオンになり伸縮用シリンダ34を自動的に短縮させる。なお、前記手動伸縮スイッチ37は前記格納スイッチ42に優先させる。図5は、第2実施例であり、運転席36には排出オーガ20のクラッチを入切させる排出オーガクラッチ操作レバー47を設け、排出オーガクラッチ操作レバー47の近傍にクラッチ入感知スイッチ46を設ける。 【0018】クラッチ入感知スイッチ46は、排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作するとオンになり、伸縮用シリンダ34を短縮させて、移動筒22を短縮させる。図6は排出オーガ20の他の実施例であり、伸縮螺旋翼31を伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bの二条螺旋に形成し、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bは、それぞれ形状記憶合金により形成する。伸縮螺旋翼31aは、成形時には、大ピッチに形成し、伸縮螺旋翼31bは、成形時小ピッチに形成される。 【0019】そして、伸縮螺旋翼31aに通電すると、伸縮螺旋翼31aが元の大ピッチに復元して移動筒22を伸長させ、伸縮螺旋翼31bに通電すると、伸縮螺旋翼31bが元の小ピッチに復元して移動筒22を短縮させる。したがって、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bの基端部を固定してあるボス29は移動回転軸27に固定されている。 【0020】次に作用を述べる。本発明は前記の構成であり、運転席36の側部の格納支持装置41に短縮状態の排出オーガ20の移動筒22の途中部分を支持させて走行し、圃場に到着すると、機体を前進させ、分草体5で分草し、掻込リール6により穀稈を掻込み、刈刃7の摺動で穀稈を刈取りい、脱穀装置3に穀稈を供給し、脱穀装置3内で脱穀して、刈取脱穀作業を行ない、グレンタンク18内に一定量の穀物が脱穀されると、機体を圃場近傍に待機中の軽トラックまで移動させる。 【0021】次に、排出オーガ20をオーガ上下シリンダにより上動させ、その後回動シリンダにより揚穀機構19を中心に固定筒21の取付部を回転させると、移動筒22の排出口32は任意の位置に位置する。次に、手動伸縮スイッチ37を操作してソレノイドバルブ38の伸長ソレノイド39をオンにすると、伸縮用シリンダ34のロッド35が伸長し、移動筒22が固定筒21に対して伸長して、移動筒22の排出口32を軽トラックのタンク上方位置に位置させる。 【0022】この状態で、揚穀機構19および排出オーガ20を作動させると、揚穀機構19がグレンタンク18内の穀物を揚穀し、揚穀された穀物は回転する回転軸筒23の固定螺旋翼24により搬送される。回転軸筒23の回転により移動筒22内の移動回転軸27が回転し、ボス29を回転させ、各ボス29に固定されている伸縮螺旋翼31が回転するので、固定筒21から移動筒22を通って伸縮螺旋翼31により搬送され、排出口32より軽トラックのタンクに排出する。 【0023】しかして、前記作業が終了してグレンタンク18内が空になると、排出オーガ20の移動筒22の途中部分を格納支持装置41に支持させて格納し、次の脱穀作業に備えるが、このとき、移動筒22の短縮を忘れることがある。そこで、伸縮用シリンダ34には検知手段43を設け、伸縮用シリンダ34内には、最伸長位置検知スイッチ44と最短縮位置検知スイッチ45とが設けられ、格納支持装置41の近傍には格納スイッチ42が設けられているから、排出作業終了後、排出オーガ20が伸長状態で格納支持装置41に格納すると、最短縮位置検知スイッチ45がオフのままであるので、格納スイッチ42はオンになり伸縮用シリンダ34を自動的に短縮させ、最短縮位置検知スイッチ45がオンになると、伸縮用シリンダ34の短縮を自動的に停止させる。 【0024】しかして、排出オーガ20を格納させて刈取作業穀物の排出作業が終了すると、前記のように刈取脱穀作業および排出作業を反復する。図5の第2実施例では、運転席36にクラッチ入感知スイッチ46が設けられ、クラッチ入感知スイッチ46は排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作するとオンになって、自動的にソレノイドバルブ38の短縮ソレノイド40をオンにし、自動的に伸縮用シリンダ34を短縮させて移動筒22を短縮させ、移動筒22が最短縮位置に至ると、最短縮位置検知スイッチ45が伸縮用シリンダ34の短縮を停止させ、移動筒22の短縮させることの忘れを防止する。 【0025】なお、排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作したときクラッチ入感知スイッチはオンになるが、手動伸縮スイッチ37とクラッチ入感知スイッチ46との関係は手動伸縮スイッチ37が優先しており、手動伸縮スイッチ37による移動筒22の位置合せ中は、排出オーガクラッチ操作レバー47を切にしていても手動伸縮スイッチ37により移動筒22を伸縮可能であるから、支障はない。 【0026】また、排出作業中はクラッチ入感知スイッチがオフであり、排出作業が終了して、次の脱穀作業を行なうときに、排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作するとクラッチ入感知スイッチがオンになるから、自動的に移動筒22を短縮させる。それゆえ、安全かつ円滑に排出オーガ20を格納できる。図6の実施例では、伸縮螺旋翼31を伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bの二条螺旋に形成し、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bは、それぞれ形状記憶合金により形成し、伸縮螺旋翼31aは成形時大ピッチに形成し、伸縮螺旋翼31bは成形時小ピッチに形成してあるから、伸縮螺旋翼31aに通電して加熱すると、伸縮螺旋翼31aは元の大ピッチに復元して移動筒22を伸長させ、伸縮螺旋翼31bに通電して加熱すると、伸縮螺旋翼31bが元の小ピッチに復元して移動筒22を短縮させ、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bのいずれか一方に通電することにより移動筒22を伸縮させて位置合わせを行なう。 【0027】そして、前記格納スイッチ42がオンになると、伸縮螺旋翼31bに通電させて自動的に移動筒22を短縮させる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成2年(1990)5月23日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−308920 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−57349 |
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