| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】近藤 博幸
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| 【要約】 |
【課題】コストアップ及び駆動ケースの大重量化を極力回避する状態で刈取装置の上昇時におけるフィードチェーン搬送始端部での搬送の自動停止を実現できるようにする。
【解決手段】走行機体フレーム2の前部に昇降操作自在に連結した刈取装置3から送られてくる刈取穀稈をフィードチェーン4の搬送始端部4Aで受け取って搬送しつつ脱穀処理する脱穀装置5を搭載し、前記フィードチェーン4の搬送始端部4Aが搬送作用しないように搬送始端部4Aを覆うカバー姿勢と、搬送始端部4Aが搬送作用するようにその搬送始端部4Aを露出させる非カバー姿勢とに切り換え自在な搬送規制カバー18を設け、前記刈取装置3の上昇に伴い搬送規制カバー18を非カバー姿勢からカバー姿勢に切り換える連係手段を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体フレームの前部に刈取装置を昇降操作自在に連結し、前記走行機体フレームに、刈取装置から送られてくる刈取穀稈をフィードチェーンの搬送始端部で受け取って搬送しつつ脱穀処理する脱穀装置を搭載してあるコンバインであって、前記フィードチェーンの搬送始端部が搬送作用しないように搬送始端部を覆うカバー姿勢と、搬送始端部が搬送作用するようにその搬送始端部を露出させる非カバー姿勢とに切り換え自在な搬送規制カバーを設け、前記刈取装置の上昇に伴い搬送規制カバーを非カバー姿勢からカバー姿勢に切り換える連係手段を設けてあるコンバイン。 【請求項2】 連係手段として、刈取装置の上昇力で搬送規制カバーを切り換える機械式連係手段を設けてある請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 連係手段として、刈取装置の上昇を検出するセンサとこのセンサの検出に基づいて搬送規制カバーを切り換えるアクチュエータとを備えた電気式連係手段を設けてある請求項1記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体フレームの前部に刈取装置を昇降操作自在に連結し、前記走行機体フレームに、刈取装置から送られてくる刈取穀稈をフィードチェーンの搬送始端部で受け取って搬送しつつ脱穀処理する脱穀装置を搭載してあるコンバインに関し、詳しくは、刈取装置を上昇させた際のフィードチェーンにおける搬送始端部での搬送停止技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来では、搬送終端側に位置するフィードチェーンに対する駆動スプロケットを支承する駆動ケース内に、刈取装置の上昇にワイヤなどを介して連動して切り作動することで駆動スプロケットへの伝動を断つクラッチを設けて、刈取装置を上昇させたときには、フィードチェーンを停止することでフィードチェーンの搬送始端部での搬送を停止するようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技術によるときは、クラッチ入り時に駆動スプロケットの軸に対して衝撃的に荷重が作用することで軸を強度の高いものにする必要があること、高価なクラッチを設ける必要があること、クラッチを設けることで駆動ケースが大型化すること、駆動スプロケットが刈取装置から遠く隔てた搬送終端側に位置することで刈取装置にクラッチを連動させるためのワイヤなどが長くなることなどによって、コストアップを招来していた。しかも、クラッチを設けること及び、駆動ケースが大型化することにより、駆動ケースの大重量化を招来していた。 【0004】本発明の目的は、コストアップ及び駆動ケースの大重量化を極力回避する状態で刈取装置の上昇時におけるフィードチェーン搬送始端部での搬送の自動停止を実現できるようにする点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発明の特徴、作用、効果は次の通りである。 【0006】〔特徴〕走行機体フレームの前部に刈取装置を昇降操作自在に連結し、前記走行機体フレームに、刈取装置から送られてくる刈取穀稈をフィードチェーンの搬送始端部で受け取って搬送しつつ脱穀処理する脱穀装置を搭載してあるコンバインであって、前記フィードチェーンの搬送始端部が搬送作用しないように搬送始端部を覆うカバー姿勢と、搬送始端部が搬送作用するようにその搬送始端部を露出させる非カバー姿勢とに切り換え自在な搬送規制カバーを設け、前記刈取装置の上昇に伴い搬送規制カバーを非カバー姿勢からカバー姿勢に切り換える連係手段を設けてある点にある。 【0007】〔作用〕本第1発明によるときは、搬送規制カバーをカバー姿勢に切り換えることにより、フィードチェーンの搬送始端部を覆ってフィードチェーンの作動にかかわらず、搬送始端部での搬送を停止し、かつ、搬送規制カバーを非カバー姿勢に切り換えることにより、搬送始端部を露出させて搬送始端部での搬送を行わせるようにしてあるから、フィードチェーンの搬送始端部での搬送を行う状態と行わない状態とに切り換えながらも、フィードチェーンを刈取装置の上昇に関わりなく常時駆動させることができて、フィードチェーンを発停するためのクラッチが不要である。このことは、フィードチェーンに対する駆動スプロケットの軸の強度強化や駆動ケースの大型化を不要にできる。しかも、連係手段を設けて、刈取装置の上昇に伴い搬送規制カバーを非カバー姿勢からカバー姿勢に切り換えるようにしてあるから、刈取装置の上昇時には、フィードチェーンの搬送始端部での搬送を確実に停止させることができる。 【0008】〔効果〕従って、本第1発明によれば、コストアップや駆動ケースの大重量化を極力回避した状態で、刈取装置を上昇させたときには、フィードチェーンの搬送始端部での搬送を自動停止できるようになった。 【0009】請求項2に係る本第2発明の特徴、作用、効果は次の通りである。 【0010】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、連係手段として、刈取装置の上昇力で搬送規制カバーを切り換える機械式連係手段を設けてある点にある。 【0011】〔作用〕本第2発明によるときは、連係手段として、機械式連係手段を設けることにより、刈取装置の上昇力で搬送規制カバーを非カバー姿勢からカバー姿勢に切り換えるようにしてあるから、搬送規制カバーを切り換えるための駆動力が不要である。 【0012】〔効果〕従って、本第2発明によれば、構造簡単、安価に刈取装置の上昇に連動して搬送規制カバーを切り換えることができるようになった。 【0013】請求項3に係る本第3発明の特徴、作用、効果は次の通りである。 【0014】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、連係手段として、刈取装置の上昇を検出するセンサとこのセンサの検出に基づいて搬送規制カバーを切り換えるアクチュエータとを備えた電気式連係手段を設けてある点にある。 【0015】〔作用〕本第3発明によるときは、連係手段として、電気的連係手段を設けて、センサによる刈取装置の上昇検出に基づいてアクチュエータを作動させることにより、搬送規制カバーを非カバー姿勢からカバー姿勢に切り換えるようにしてあるから、配線の自由度が高いことにより、センサ及びアクチュエータを適正位置に配置し易く、センサによる刈取装置の上昇検出及びアクチュエータの作動による搬送規制カバーの切り換えを確実に行える。 【0016】〔効果〕従って、本第3発明によれば、センサ及びアクチュエータの配置の自由度を高めることにより、刈取装置が上昇したときには確実に搬送規制カバーをカバー姿勢に切り換えることができるようになった。 【0017】 【発明の実施の形態】コンバインは、図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行装置1を備えた自走式の走行機体フレーム2の前部に、植立穀稈を刈り取って横倒し姿勢に変更しつつ後方に搬送する刈取装置3を昇降操作自在に連結し、前記走行機体フレーム2に、前記刈取装置3から送られてくる刈取穀稈をフィードチェーン4の搬送始端部4Aで受け取って後方に横倒し姿勢のまま搬送しつつ脱穀処理する脱穀装置5と、搭乗運転部6とを搭載して構成されている。 【0018】前記刈取装置3は、図4に詳しく示すように、植立穀稈を分草する分草具7と、分草された植立穀稈を引き起こす引起し装置8と、引き起こされた引起し穀稈の株元側を後方に掻き込む掻き込み輪体9と、引起し穀稈の穂先側を後方に係止搬送する補助搬送ベルト10と、後方に搬送される引起し穀稈を株元で切断するバリカン型の切断装置11と、切断された刈取穀稈の株元側をレール12aとで挟持して後方に挟持搬送する挟持搬送チェーン12と、挟持搬送されてきた穀稈の株元側をレール13aとで挟持してフィードチェーン4の搬送始端部4Aに渡す受け継ぎ搬送チェーン13と、刈取穀稈の穂先側を係止して横倒し姿勢に倒しつつ後方に搬送する穂先搬送チェーン14とを備えている。 【0019】前記フィードチェーン4は、脱穀装置本体5Aの穀稈入口5aよりもその搬送始端部4Aを前方に突出させる状態で配置されており、そして、搬送終端側に位置する駆動スプロケット4aで駆動されるようになっている。 【0020】前記脱穀装置本体5Aには、図2、図3にも示すように、前記受け継ぎ搬送チェーン13からの穀稈をフィードチェーン4における搬送始端部4Aの搬送面aに押さえつけて搬送始端部4Aによる穀稈の挟持搬送を可能にさせる供給ガイド15が取り付けられている。この供給ガイド15は、脱穀装置本体5Aに上下揺動自在に取り付けた支持アーム16に取り付けられて、支持アーム16の上下揺動により、穀稈を搬送面aに押さえつける作用姿勢と上方に退避した退避姿勢とに切り換わるように構成されている。前記支持アーム16と脱穀装置本体5Aとの間には、支持アーム16が設定姿勢以下にあるとき、支持アーム16を下方に揺動付勢して作用姿勢に保持し、かつ、設定姿勢よりも上方に位置するとき、支持アーム16を退避姿勢に揺動付勢する姿勢切り換え用のバネ17が張設されている。 【0021】かつ、脱穀装置本体5Aには、図2,図3に示すように、左右向き軸芯P回りでの上下揺動により、前記フィードチェーン4の搬送始端部4Aが搬送作用しないように搬送面aよりも上方に突出する状態で搬送始端部4Aを覆うカバー姿勢と、搬送始端部4Aが搬送作用するように搬送面aよりも下方に引退する状態で搬送始端部4Aを露出させる非カバー姿勢とに切り換え自在な搬送規制カバー18を取り付けてある。 【0022】前記搬送規制カバー18は、図5に示すように、搬送始端部4Aの左右両側に位置する左右一対のカバー板18Aとからなり、カバー姿勢に揺動位置することにより、穀稈が搬送面aに接触しないように穀稈を持ち上げるものである。 【0023】そして、コンバインでは、刈取装置3の上昇に伴って搬送規制カバー18を非カバー姿勢からカバー姿勢に可逆的に切り換える連係手段が設けられている。前記連係手段は、刈取装置3の上昇力で搬送規制カバー18を切り換える機械式連係手段であって、刈取装置3と搬送規制カバー18との間に、刈取装置3の上昇に伴い張り作動して搬送規制カバー18をその重量に抗して非カバー姿勢からカバー姿勢に揺動させる連動ワイヤ19を張設して構成されている。なお、刈取装置3の下降に伴う搬送規制カバー18の非カバー姿勢への復帰揺動は、その搬送規制カバー18の重量を利用して行われる。つまり、搬送規制カバー18は、非カバー姿勢に重量で揺動付勢されている。 【0024】上記の構成によるときは、刈取装置3の上昇に伴い搬送規制カバー18がカバー姿勢に切り換わることにより、フィードチェーン4が作動していても、搬送始端部4Aでの穀稈搬送が停止される。 【0025】〔別実施形態〕上記実施の形態では、連係手段として、機械式連係手段を示したが、連係手段としては、図6に示すように、刈取装置3の上昇を検出するポテンショメータなど利用のセンサ20を設け、このセンサ20の検出に基づいて搬送規制カバー18を非カバー姿勢からカバー姿勢に可逆的に切り換えるアクチュエータ21を設けた電気式連係手段であっても良い。図では、アクチュエータ21として、クランク機構22を介して搬送規制カバー18を切り換える電動モータを示してある、つまり、電動アクチュエータを示してあるが、アクチュエータ21としては、センサ20の検出に基づいて切り換え操作される電磁弁や電動弁を介して制御される油圧シリンダなどの油圧アクチュエータであっても良い。 【0026】前記搬送規制カバー18の構造は適宜変更可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−299335 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−116521 |
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