| 【発明の名称】 |
コンバインの結束排ワラ放出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】牧園 晴充
【氏名】岡 一孝
【氏名】岸田 登
【氏名】畑中 信義
【氏名】木村 竜也
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| 【要約】 |
【課題】電柱等の他物に接触させたとしても破損するような不具合が生じるのを抑制できるコンバインの結束排ワラ放出装置を提供する。
【解決手段】結束排ワラを横後方の既刈地側に搬送して地上へ放出する排ワラ搬送装置9を、機体に縦軸芯周りで揺動自在に片持ち支持するとともに、前記排ワラ搬送装置9を、使用姿勢を中立位置として揺動復帰可能に弾性付勢してあるコンバインの結束排ワラ放出装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 結束排ワラを横後方の既刈地側に搬送して地上へ放出する排ワラ搬送装置を、機体に縦軸芯周りで揺動自在に片持ち支持するとともに、前記排ワラ搬送装置を、使用姿勢を中立位置として揺動復帰可能に弾性付勢してあるコンバインの結束排ワラ放出装置。 【請求項2】 前記排ワラ搬送装置を揺動可能に支持するその基端側の揺動支持部に、単一のねじりバネを介装するとともに、前記機体側の固定部と、前記排ワラ搬送装置とのそれぞれからピンを突設し、前記ねじりバネの両端から一側へ延出した端部延出部同士の間に挟持されるように前記両ピンを配置してある請求項1に記載のコンバインの結束排ワラ放出装置。 【請求項3】 前記中立位置にある前記排ワラ搬送装置に対して前記縦軸芯周りで揺動させる力が一定以上作用すると前記排ワラ搬送装置を中立位置より離脱可能に姿勢保持するデテント機構を設けてある請求項1又は2に記載のコンバインの結束排ワラ放出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、結束排ワラを機体より横後方の既刈地側に搬送してその搬送端より地上へ放出する排ワラ搬送装置を、縦軸芯周りに揺動自在に前記機体に片持ち支持してあるコンバインの結束排ワラ放出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のコンバインの結束排ワラ放出装置としては、例えば特開平7−327471号公報に開示されているように、排ワラ搬送装置を、使用姿勢と、機体側に寄せた格納姿勢とに切換可能に構成しているとともに、使用姿勢と格納姿勢とのそれぞれにおいて例えばボルト等により機体に固定保持したり、ピン止めするようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従って、従来においては、結束排ワラ搬送装置が使用時に片持ち状に固定された状態となっていたため、畦際等で機体を旋回させるときに、畦上の電柱等に誤って排ワラ搬送装置を接触させる虞れがあり、その接触により排ワラ搬送装置を破損させる虞れがあるとともに、固定保持するためのボルトやピンが破断したり折れたりするので、例え排ワラ搬送装置が破損していなくてもその固定を行うボルトやピンを新たに交換しなければならないものであった。 【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、電柱等の他物に接触させたとしても破損するような不具合が生じるのを抑制できるコンバインの結束排ワラ放出装置の提供を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】(構成) 本発明の請求項1にかかるコンバインの結束排ワラ放出装置は、結束排ワラを横後方の既刈地側に搬送して地上へ放出する排ワラ搬送装置を、機体に縦軸芯周りで揺動自在に片持ち支持するとともに、前記排ワラ搬送装置を、使用姿勢を中立位置として揺動復帰可能に弾性付勢してあることを特徴構成とする。 【0006】(作用) 本発明の請求項1にかかる構成によれば、排ワラ搬送装置は、使用姿勢を中立位置として揺動復帰可能に弾性付勢してあるから、その使用姿勢にある排ワラ搬送装置に電柱等の他物が接触しても、その接触に伴う力の作用で排ワラ搬送装置が付勢力に抗する状態で縦軸芯周りで比較的簡易に揺動することができる。また、その外力の作用が解除されると、排ワラ搬送装置に常時付加されている弾性付勢力によって自動的に使用姿勢に復帰する。 【0007】(効果) 従って、本発明の請求項1にかかる構成によれば、排ワラ搬送装置が他物と接触しても、その接触による外力で縦軸芯周りで簡易に排ワラ搬送装置が揺動して、その接触する状態からの回避を図れて、その外力で不当に破損するようなことを抑制できるとともに、その外力が解除されると、自動的に使用姿勢に復帰することにより、わざわざ人手による復帰操作等も行わなくても良いという利点もあり、また、ボルトやピンで固定するものでないので、そのボルトやピンが破損し交換しなければならないという不具合も回避できる。 【0008】(構成) 本発明の請求項2にかかるコンバインの結束排ワラ放出装置は、請求項1に記載のものにおいて、前記排ワラ搬送装置を揺動可能に支持するその基端側の揺動支持部に、単一のねじりバネを介装するとともに、前記機体側の固定部と、前記排ワラ搬送装置とのそれぞれからピンを突設し、前記ねじりバネの両端から一側へ延出した端部延出部同士の間に挟持されるように前記両ピンを配置してあることを特徴構成とする。 【0009】(作用) 本発明の請求項2にかかる構成によれば、単に単一のねじりバネを介装したものに、排ワラ搬送装置側からと機体固定部からとの2本のピンをねじりバネの両端により挟持されるように設けることによって、排ワラ搬送装置に外力が一定以上加わった場合に、縦軸芯を中心として前記両ピンが相対的に離間する側に排ワラ搬送装置が揺動しようとするので、それによってねじりバネにおいて排ワラ搬送装置を中立位置への戻し側の付勢力が高められることになる。 【0010】(効果) 従って、本発明の請求項2にかかる構成によれば、2本のピンを設けてかつねじりバネでその2本のピンによる作用で排ワラ搬送装置を中立位置に復帰付勢する構成であるから構造的にきわめて簡単なものとなって、安価に構成できる利点がある。 【0011】(構成) 本発明の請求項3にかかるコンバインの結束排ワラ放出装置は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記中立位置にある前記排ワラ搬送装置に対して前記縦軸芯周りで揺動させる力が一定以上作用すると前記排ワラ搬送装置を中立位置より離脱可能に姿勢保持するデテント機構を設けてあることを特徴構成とする。 【0012】(作用) 本発明の請求項3にかかる構成によれば、排ワラ搬送装置に対して縦軸芯周りで一定以上の揺動させる力が作用すると排ワラ搬送装置を中立位置より離脱可能に姿勢保持するデテント機構を設けてあるから、通常の使用姿勢にあるときは排ワラ搬送装置に小さい力が作用しても、つまり他物が接触するにしても比較的軽度な接触の場合、デテント機構が保持力を発揮して所定の使用姿勢に維持されるが、一定以上の力によってデテント機構の保持が解除されて排ワラ搬送装置が縦軸芯周りで揺動することになるので、例えば畦上の電柱等の他物に排ワラ搬送装置が接触しても、デテント機構の保持力解除でその接触を弱める側に排ワラ搬送装置が揺動して破損を回避できる。一方、他物との接触等の外力の付加が解除されると、付勢機構による復帰で排ワラ搬送装置は中立位置に戻るとともに、デテント機構によって復帰位置に保持される。 【0013】(効果) 従って、本発明の請求項3にかかる構成によれば、排ワラ搬送装置において、デテント機構によって使用姿勢での姿勢保持の確実化が図れるから、排ワラの既刈り地側への搬送放出が安定した一定状態で良好に行えながらも、排ワラ搬送装置が他物と接触した場合には容易に姿勢保持解除がなされて排ワラ搬送装置がその他物から退避できて、破損を抑制できるものとなっている。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に、コンバインの一例としての自脱型コンバインを示している。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1に支持された機体2の前端部に、刈取前処理装置3を上下揺動自在に装着するとともに、機体2に、脱穀装置4、搭乗運転部5、原動部6、穀粒回収装置7等を搭載装備して構成している。 【0015】そして、図1及び図2に示すように、脱穀装置4の後部には、脱穀処理された後の排ワラを結束する結束装置8と、この結束装置8で結束された排ワラを斜め右後方に搬送して、その搬送終端において地上に落とすように構成した排ワラ搬送装置9とを配備している。尚、本実施の形態におけるコンバインにおいては機体の右側方箇所が既刈地側となっている。 【0016】排ワラ搬送装置9について以下に詳述する。結束装置8側に横方向に沿って架設されている角パイプフレーム10を設けているとともに、この角パイプフレーム10よりも所定間隔離れた後方位置には、横方向に沿って配設される丸パイプ製の伝動ケース11を配置している。図3に示すように、この伝動ケース11には原動部6からの動力を伝達する伝動軸12を内装支持しているとともに、伝動ケース11の右端にはエルボ状筒ケース13をボルト連結している。そして、伝動軸12の後方視で前記結束装置8の結束位置近くに位置する右端にはベベルギア14を連結しているとともに、このベベルギア14と歯合するベベルギア15を連結した縦向き伝動軸16をエルボ状筒ケース13の縦向きの筒部に回転自在に支承している。尚、このエルボ状筒ケース13は、前記角パイプフレーム10に連結された板金製ブラケット17の後端部にボルト連結して固定している。そして、縦向き伝動軸16の上端部に連結されるベベルギア18に、歯合するベベルギア19を一体に連結する入力軸20を斜めに支承する伝動ケース21の一部を前記縦向き伝動軸16の上部側を囲繞する状態で前記エルボ状筒ケース13の縦向き筒部に内嵌させている。従って、この伝動ケース21はエルボ状筒ケース13に対して上下方向に沿う縦軸芯Z周りで回動自在に支持されている。 【0017】前記伝動ケース21より斜め上方に突出させた前記入力軸20の端部には、駆動スプロケット22を一体に連結しているとともに、伝動ケース21に片持ち状に連結された支持フレーム23の先端部に支承した従動スプロケット24と前記駆動スプロケット22とにわたって結束排ワラ搬送用の搬送チェーン25を巻き掛けて、排ワラ搬送装置9を構成している。さらに、排ワラ搬送装置9で結束排ワラを搬送する際に搬送チェーン25がわに結束排ワラを挟持するための挟持レール26を結束ケース27に片持ち状に設けている。詳述すると、図6及び図7に示すように、結束装置8の結束ケース27に対して連結固定された板金製の第1ブラケット28に、横軸芯X周りで揺動自在に板金製の第2ブラケット29を設け、この第2ブラケット29に上下方向に沿う縦軸芯Z2周りで揺動自在に杆材から成る挟持レール26に突設したピン26Aを抜け止め状態で支承するとともに、この挟持レール26の支承箇所よりも機体寄り箇所に縦軸芯Z2を中心とする円弧状の長孔30を第2ブラケット29に形成しており、この長孔30に挟持レール26の基端部26Bを挿通させている。そして、第2ブラケット29と第1ブラケット28とにわたって引っ張りスプリング31を架設しており、この引っ張りスプリング31によって第2ブラケット29が下方側に弾性付勢され、所定以上の下方への揺動が第1ブラケット28によってストッパとして規制されているので、この挟持レール26は使用姿勢の排ワラ搬送装置9に対応する一定の挟持姿勢から上方へ逃げることが可能となっている。また、ピン26Aと、挟持レールの基端部26Bとのそれぞれに圧縮スプリング32,33を介装し、これら圧縮スプリング32,33は、挟持レール26を下方に弾性付勢して、ピン26Aの抜け止め部分の第2ブラケット29への接当力を高めて挟持レール26の第2ブラケット29への摩擦保持を行うようにしている。尚、挟持レール26の先端部分は下向きに湾曲形成しており、その湾曲箇所によって、排ワラ搬送装置9で搬送された結束排ワラを下方に案内するようにしている。 【0018】図3及び図4に示すように、前記エルボ状筒ケース13の縦向き筒部13Aに内嵌された伝動ケース21に鍔状に設けたフランジ部21Aが、前記縦向き筒部13Aの上縁に接当規制されるようになっているとともに、縦向き筒部13Aにねじりバネ34を外套する状態で配置している。このねじりバネ34の両端部34a,34bを、つまりねじりバネ34の平面視での中心より径方向で外方に向かうように両端部34a,34bを延出させている。この延出された両端部34a,34bは、機体固定部としてのエルボ状筒ケース13より上方に突出したピンとしての第1ピン35と、前記フランジ部21Aから下方に突出したピンとしての第2ピン36とを弾性的に挟み込むように配置設定している。そして、図3に示すように、前記フランジ部21Aの下面の所定位置(排ワラ搬送装置9の使用姿勢に対応する位置)に形成した凹部37に、前記第1ピン35の上端部に係合させてあるボール体38が係入されるようにしているとともに、ボール体38はスプリング39によって上向きに弾性付勢している。ここで、凹部37とボール体38とスプリング39とによってデテント機構40を構成している。 【0019】上記構成により、排ワラ搬送装置9は、結束装置8で結束された後の結束排ワラを結束箇所近くで挟持レール26と共に挟持して後方右横側へ平面視で斜めに搬送していき、その搬送終端部で前記挟持が解除されて地上へ結束排ワラを放出するのである。また、その使用姿勢にしているときは、前記ボール体38が凹部37に係合し、スプリング39によって係合する側に弾性付勢されているから、排ワラ搬送装置9がその使用姿勢で保持されることになり、排ワラ搬送装置9に対して前記縦軸芯Z周りで回転させる一定以上の力が作用すると、デテント機構40による保持が解除されて縦軸芯Z周りで回動するとともに、前記ねじりバネ34の弾性付勢力が前記使用姿勢へ戻す側に作用する。従って、そのように使用姿勢より偏位した排ワラ搬送装置9から偏位させる力の作用が解除すると、ねじりバネ34によって使用姿勢へ復帰させられるとともに、デテント機構40によって、その使用姿勢に保持されることになる。 【0020】尚、排ワラ搬送装置9を結束装置8寄りの格納姿勢にするには、ねじりバネ34の付勢力に抗して人手によって、排ワラ搬送装置9を縦軸芯Z周りで揺動させて横方向に沿う姿勢となるようにする。そして、その姿勢において、図5に示すように、ピアノ線を曲げ加工した保持金具41の先端のフック部41aを、支持フレーム23に形成した係止孔42に係止した状態で、保持金具41の基端部の係合湾曲部41bを前記角パイプフレーム10に係合させておく。そのとき、前記ねじりバネ34の使用姿勢への復帰付勢力が常時保持金具41に作用することになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−266665 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−69870 |
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