| 【発明の名称】 |
作業機における穀粒排出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】白石 博昭
【氏名】廣田 幹司
【氏名】水本 俊彦
【氏名】河野 健治
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| 【要約】 |
【課題】操作体の操作により排出オ−ガを旋回し、または伸縮等によりて収穫作業を行ったコンバインに一時貯留されている穀粒を所定場所に排出する構成のものにおいて、排出オ−ガの旋回速度と伸縮の速度を巧みに関係させるとより作業の効率を図れる。
【解決手段】グレンタンク内の穀粒を機外に排出する排出オ−ガ1を、モ−タ18により左右方向に旋回可能に設けると共に長さ調節用のモ−タ39より長さ調節可能に設け、該旋回速度を長さ調節速度と略同一か速く設けてなる作業機における穀粒排出装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 タンク内の穀粒を機外に排出する排出オ−ガ1を、旋回手段により旋回可能に設けると共に長さ調節手段により長さ調節可能に設け、該旋回速度を長さ調節速度と略同一か速く設けてなる作業機における穀粒排出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン、ハ−ベスタ、運搬車等の作業機における穀粒排出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】操作体の操作により排出オ−ガを旋回し、または伸縮等によりて収穫作業を行ったコンバインに一時貯留されている穀粒を所定場所に排出する構成のものは公知である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、排出オ−ガの旋回速度と伸縮の速度を巧みに関係させるとより作業の効率を図れる。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、このような課題を解決する作業機における穀粒排出装置を提供するものであって、つぎのような技術的手段を講じた。すなわち、タンク内の穀粒を機外に排出する排出オ−ガ1を、旋回手段により旋回可能に設けると共に長さ調節手段により長さ調節可能に設け、該旋回速度を長さ調節速度と略同一か速く設けてなる作業機における穀粒排出装置とする。 【0005】 【作用】作業車が、例えばコンバインであるとすると、運転者は運転部で機体の回転各部を駆動し、変速レバ−、操作レバ−等を操作して機体を前進させ作業を開始すると、収穫された穀粒はタンクに送られ貯留される。穀粒を排出する場合には、旋回操作体を操作して排出オ−ガ1を旋回し、伸縮操作手段を操作して排出オ−ガ1を伸縮のいずれか又は両方を行い所定の排出場所に位置する。穀粒排出の運転を行うと、穀粒は排出オ−ガ1を介して排出される。 【0006】 【効果】排出オ−ガ1を穀粒の排出側に移動操作できると共に、排出オ−ガ1の長さを調節できるので、トラックや運搬車等の穀粒収容部への穀粒排出を効率よく行うことが出来る。そして、排出オ−ガ1を排出位置に移動するとき、旋回速度を長さ調節速度と略同一か速く設けているので、目標位置への移動を速く正確に行うことができ穀粒排出における作業能率の向上を図れる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。まず、その構成について説明すると、コンバイン2は、機体の前進方向に向かって、左右方向に所定の間隔を置いて配置した走行装置(クロ−ラ型であるが、車輪又は車輪とクロ−ラとの組合わせによる構成としてもよい)3を具備する車台の前部に油圧式の昇降手段によって昇降自在に刈取部4を設け、該刈取部4の後方で車台の左側部に脱穀部5を設け、該脱穀部5の右側部にタンク6を設け、該タンク6と刈取部4との間の空間部に各種操作レバ−や表示具等を備えた運転部7を設け、前記脱穀部5の後側に排藁処理装置(実施例では排藁切断装置であるが、排藁結束装置、排藁収束装置、あるいはこれら装置の組み合わせでもよい)8を設けている。 【0008】刈取部4は左右横方向に複数個配置した分草体9と、後方斜め上方に移動する引き起こしラグ10を有し横方向に複数個配置した引き起こし装置11と、バリカン型の刈取装置12と、刈取った穀稈を後方上方に搬送する刈取穀稈搬送装置13とを一体に構成している。なお、刈取部4への駆動部に、例えばHSTのような変速手段(有段、無段いずれでもよい)を設けている。また、引き起こし装置11への駆動部に、例えばHSTのような変速手段(有段、無段いずれでもよい)を設けることもできる。 【0009】脱穀部5は機体の進行方向に回転する穀稈自動送り込み装置14を一側部に有し、前記刈取穀稈搬送装置13が搬送してきた穀稈の株元部を挟持後搬送して穂先部を扱室内に送り込み脱穀する自脱型の構成である。タンク6は下方を細く形成した中空のタンクで底部に下部螺旋15を設けていると共に外壁にL状のロアチュ−ブ16を着脱自在に設けている。そして、該ロアチュ−ブ16の縦筒部に、縦方向への離脱を阻止するが縦方向の軸芯に対して略水平には回動可能に設けている取付け手段(図示せず)を介して揚穀装置の揚穀筒17を立設している。なお、回動手段として、実施例では、フレ−ム側に設けたモ−タ18により回転するフレ−ムギヤ19と揚穀筒17の下端部に設けた揚穀筒ギヤ20とを噛み合わせ、このモ−タ18を駆動することにより揚穀筒17を回動する構成としている。 【0010】そして、揚穀筒17に設けた揚穀螺旋21の螺旋軸22はロアチュ−ブ16の縦筒部に軸受を介して回転可能に設け、前記下部螺旋15の搬送側端部をロアチュ−ブ16の横筒部に軸受を介して回転可能に設けていると共に、該下部螺旋15の軸端部に設けた傘歯車23と螺旋軸22の軸端部に設けた傘歯車24とを噛み合わせ、下部螺旋15の回転動力を螺旋軸22に伝動する構成としている。 【0011】排出オ−ガ1は固定筒25と、この固定筒25の軸芯方向に移動し全体の長さを変更する移動筒26、固定筒25及び移動筒26に内装し且つ移動筒26の移動に関連して軸芯方向に伸縮する排出螺旋35とで構成している。接続ケ−ス27は、下端部を前記揚穀筒17の上部に着脱自在に設けた固定ケ−ス28と、該固定ケ−ス28に対して横軸芯回りに回動可能に取り付けた回動ケ−ス29とからなり、両ケ−ス内に揚穀螺旋21の回転動力を排出オ−ガ1の排出螺旋58へ伝動する伝動機構30を設けている。 【0012】31は一端部を前記揚穀筒17に取付け、他端部を固定筒25に取り付けた排出オ−ガ昇降装置(実施例では油圧シリンダ、ピストン等の油圧装置である)である。排出オ−ガ伸縮機構32は一端部を固定ケ−ス27(固定筒23でもよい)に一体に取り付けた取付け板33に軸受34を介して回転自在に設け、他端部を移動筒35に取り付けた取付け板36に軸受37を介して回転自在に設けた移動ネジ軸38と移動ネジ軸38を正・逆転する正逆転モ−タ39等で構成している。 【0013】そして、正逆転モ−タ39の駆動により移動する排出オ−ガ1の伸縮速度は、モ−タ18の駆動により旋回する排出オ−ガ1の旋回速度以下、すなわち、旋回速度と略同一か遅く設けている。なお、該手段として、モ−タ18、正逆転モ−タ39の回転数や伝動機構の工夫により達成できる。40は移動ネジ軸38のネジ部に噛み合う突起であって、移動筒26の基部に設けており、移動ネジ軸38が回転すると、突起40がネジ部を移動して移動筒26を移動する構成である。なお、該実施例では移動ネジ軸38を固定筒25及び移動筒26の下側に設けているが、左横側又は右横側に設けてもよい。 【0014】41は運転部7の座席42の左横側後方に設けた排出オ−ガ操作パネルであって、下部螺旋15を駆動・停止の切り替えをする操作体43、ズ−ム入り切りスイッチ44、排出オ−ガ1を昇降(上を選択すると上昇、下を選択すると下降する)・旋回(左側を選択すると左側に旋回、右側に選択すると右側に旋回する)する操作体45を設けている。 【0015】そして、該操作体45は「上」を選択すると排出オ−ガ昇降装置31の油圧シリンダと連通する電磁弁46を作動する上げソレノイド47を通電するスイッチ48を入り切りし、「下」を選択すると排出オ−ガ昇降装置31の油圧シリンダと連通する電磁弁49を作動する下げソレノイド50を通電するスイッチ51を入り切りする構成であり、「左」を選択すると前記モ−タ18を正転するスイッチ52を入り切りし、「右」を選択するとモ−タ18を逆転するスイッチ53を入り切りする構成である。 【0016】前記ズ−ム入り切りスイッチ44は、前側の押し状態では前記正逆転モ−タ39を正転する(排出オ−ガ1の全長を長くする)伸びスイッチ54を前部に設け、後側の押し状態では正逆転モ−タ39を逆転する(排出オ−ガ1の全長を短くする)短縮スイッチ55を後部に設け、排出オ−ガ1の全長を最長にするまで正逆転モ−タ39を正転する最長スイッチ56と排出オ−ガ1の全長を最短にするまで正逆転モ−タ39を逆転する最短スイッチ57を左側部に設けている。 【0017】つぎに、その作用について説明する。まず、運転者は運転部の座席42に座り、駐車ブレ−キペダルを踏み込んでキ−をキ−スイッチに入れエンジンを起動すると、エンジンから出力された動力は伝動機構を介して機体の回転各部に伝動される。そして、スロットルレバ−を回動してエンジンを所定回転数に選択すると共に、副変速レバ−を所望位置に回動して、例えば標準を選択し、さらに脱穀レバ−及び刈取レバ−を操作して脱穀部5、刈取部4を駆動すると、機械条件等が計器パネルの各表示具に表示される。 【0018】収穫作業の準備を終えると、駐車ブレ−キペダルの踏み込みを解除し、つづいて変速レバ−を側に回動して機体を前進させると共に操作レバ−を前後方向に傾倒して刈取部7の高さ位置を決め、または左右に傾倒して機体の進行方向を変更しながら分草体9を所定の条間に合わせる。すると、引き起こしケ−スに沿って斜め後方上方に移動する引き起こしラグ10で引き起こされた穀稈の株元部は、刈取装置12によって切断されて刈取穀稈搬送装置13に受け継がれ後方上方に搬送される。 【0019】そして、搬送終端部に到達した穀稈は穀稈自動送り込み装置14に挟持されて後方に搬送され、排藁処理装置8送り込まれて処理されるが、穀稈の穂部はその途中で扱室内に送り込まれて脱穀処理される。これにより生じた穀粒などの処理物は風選されて穀粒とわら屑に分離され、穀粒は一番螺旋、一番物揚穀装置等の搬送装置によってタンク6に送り込まれ収容される。 【0020】その後、タンク内の穀粒が満杯になると、運転者は収穫作業を中断して、例えばコンバインを畦の近くに移動させる。そして、作業者は運転部の操作体45を上側に位置してスイッチ48を入りにすると、上げソレノイド47は通電して電磁弁46を作動するので、排出オ−ガ昇降装置31のシリンダは圧送されてきた油圧によってピストンは伸びて排出オ−ガ1を所定位置まで上昇させる。 【0021】つぎに、作業者は操作体45を左側に傾倒すると、起動したモ−タ18はギヤ19を介して揚穀筒17を回動する。その後、排出オ−ガ1が目標位置に到達すると、作業者は操作体45の傾倒操作を停止すれば、モ−タ18が停止するので、排出オ−ガ1の移動も停止する。この時、排出オ−ガ1の排出口がトラック等の運搬車の荷台の上方に位置しておれば、操作体43を入りにして伝動状態にする。すると、タンク内の穀粒は下部螺旋15、揚穀螺旋21、排出螺旋35の回転により、ロアチュ−ブ16、揚穀筒17、接続ケ−ス27の固定ケ−ス28及び回動ケ−ス29、固定筒25、移動筒26をその順に通って排出口から排出され荷台に収容される。 【0022】ところが、排出オ−ガ1の排出口がトラック等の運搬車の荷台の適正位置にないとき、あるいは荷台に偏って貯留している場合には、作業者はズ−ム入り切りスイッチ44を入りにする。そして、伸びスイッチ54を入りにして正逆転モ−タ39を正転すると、移動ネジ軸38のネジ部と噛み合っている突起40は固定筒25から離れる方向に移動して排出オ−ガ1の全長を長くする。 【0023】反対に、排出オ−ガ1の全長が長い場合には、短縮スイッチ55を入りにして正逆転モ−タ39を逆転すると、移動ネジ軸38も逆転するので突起40は固定筒側に移動し排出オ−ガ1の全長を短くする。そして、排出オ−ガ1の排出口が所定位置に到達したとき、伸びスイッチ54又は短縮スイッチ55を切りにすると、正逆転モ−タ39は駆動を停止するので、これに関連して移動筒26の移動も停止し排出オ−ガ1の長さを適正にすることができる。 【0024】また、最短スイッチ57を入りにすることにより排出オ−ガ1の長さを最短にでき、最長スイッチ56を入りにすることにより排出オ−ガ1の長さを最長にできるので、作業者は排出作業を終えて排出オ−ガ1を最短に復帰するとき又は穀粒の排出作業を行うときに排出オ−ガ1を最長にする場合に、伸びスイッチ54又は短縮スイッチ55を押し続ける必要の手間を省けることができる。 【0025】そして、排出オ−ガ1の旋回速度は伸縮速度と略同一か速いので、排出オ−ガ1を排出位置への移動を速やかに行うことができ、穀粒の排出作業能率を高め得る。そして、作業者は操作体3の操作による排出オ−ガ1を回動しながら、前記伸びスイッチ54又は短縮スイッチ55の操作による排出オ−ガ1の伸縮、排出オ−ガ1の長さの最長・最短を行うことができるので、操作性及び穀粒の排出作業性の向上を図れる。 【0026】しかも、移動ネジ軸38等の排出オ−ガ伸縮機構を排出オ−ガ1(固定筒25及び移動筒26)の下方又は横側に設けることにより、排出オ−ガ1の高さを低くでき視界がよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月17日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−262322 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月28日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−67071 |
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