| 【発明の名称】 |
収穫機のグレンタンク |
| 【発明者】 |
【氏名】渡部 高広
【氏名】伊藤 昇
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| 【要約】 |
【課題】容器を開放位置に横開きした時に、該容器に作用する応力によって変形しないようなグレンタンクを得る。
【解決手段】コンバインCのグレンタンク4は、収納位置と開放位置にわたって横開き可能に支持され、かつ脱穀された穀粒を一時的に貯蔵する容器14を有している。この貯蔵された穀粒は、縦ラセン筒11と横ラセン筒12を有する排出筒5により機外に搬送排出される。そして、前記縦ラセン筒11に、容器14の一側壁30が支持部材15,16を介して支持されている。また、容器14の一側壁30と、該一側壁30に隣接する内側側壁32,34間を連結するように、容器14に加わる垂直応力に対抗し得る平面視三角形の補強梁36,38,40が設けられている。この補強梁36,38,40により、容器14の横開き移動に伴い該容器14に作用する応力による容器14の変形を防止し得る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体後部に搭載され収納位置及び開放位置にわたって横開き可能に支持されると共に、脱穀された穀粒を一時的に貯蔵する容器を有し、該貯蔵された穀粒を排出筒により機外に搬送排出可能とした収穫機のグレンタンクにおいて、前記排出筒は縦ラセン筒と横ラセン筒を有すると共に、前記縦ラセン筒に前記容器の一側壁が支持部材を介して支持され、前記容器の一側壁と該一側壁に隣接する内側側壁間を連結するように、前記容器に加わる垂直応力に対抗し得る平面視略々三角形状の補強梁を設け、前記排出筒の旋回又は容器の横開き移動に伴い該容器に作用する応力による容器の変形を防止するようにした、ことを特徴とする収穫機のグレンタンク。 【請求項2】 前記補強梁の一端を、前記容器の一側壁における縦ラセン筒との前記支持部に連結した、ことを特徴とする請求項1記載の収穫機のグレンタンク。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、収穫機のグレンタンクに係り、詳しくは収納位置及び開放位置にわたって横開き可能で、収穫した穀粒を一時的に貯蔵する容器を有する収穫機のグレンタンクに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、収穫機としてのコンバインには、刈取った穀稈を脱穀する脱穀部と、この脱穀部にて脱穀された穀粒を一時的に貯蔵するグレンタンクと、このグレンタンク内の穀粒を外部に搬送排出する排出筒等が設けられている。 【0003】前記グレンタンクは、排出筒を構成する縦ラセン筒を中心として、収納位置及び開放位置にわたって横開き可能とされていて、このグレンタンクを横開きすることで、脱穀部から穀粒を搬入するための接続口と、該穀粒を受入れるためのグレンタンク側の接続口とを離間させることができ、脱穀部内の第1ラセンやグレンタンクの内部が清掃できるようになっている。 【0004】ところで、前記グレンタンクを縦ラセン筒を中心として横開きした時に、グレンタンクの側壁には自身の重量により該グレンタンクを変形しようとする応力が作用するため、従来、このグレンタンクに加わる応力に対しては、グレンタンクを構成している側壁を堅牢にしてその剛性を高くすることで対処していた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、グレンタンクの側壁を堅牢にすることは、該グレンタンク自身の重量増大につながることであるため、コンバインはそれだけ大きな重量を積載しなければならないという課題があった。また、従来、前記グレンタンクには、その側壁間に作用する引張力や圧縮力に対抗すべき補強部材等が設けられていなかったため、グレンタンクの横開き時等に、該グレンタンクが外部応力を受けて変形するおそれがあった。 【0006】本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、容器を開放位置に横開きした時等に、該容器に作用する応力によって変形することのない収穫機のグレンタンクを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明は、機体(1)後部に搭載され収納位置及び開放位置にわたって横開き可能に支持されると共に、脱穀された穀粒を一時的に貯蔵する容器(14)を有し、該貯蔵された穀粒を排出筒(5)により機外に搬送排出可能とした収穫機(C)のグレンタンク(4)において、前記排出筒(5)は縦ラセン筒(11)と横ラセン筒(12)を有すると共に、前記縦ラセン筒(11)に前記容器(14)の一側壁(30)が支持部材(15,16)を介して支持され、前記容器(14)の一側壁(30)と該一側壁(30)に隣接する内側側壁(32,34)間を連結するように、前記容器(14)に加わる垂直応力に対抗し得る平面視略々三角形状の補強梁(36,38,40)を設け、前記排出筒(5)の旋回又は容器(14)の横開き移動に伴い該容器(14)に作用する応力による容器(14)の変形を防止するようにした、ことを特徴とする。 【0008】また、本発明は、前記補強梁(38,40)の一端を、前記容器(14)の一側壁(30)における縦ラセン筒(11)との前記支持部(54)に連結した、ことを特徴とする。 【0009】[作用]以上の発明特定事項に基づき、本発明において、容器(14)内に貯蔵された穀粒は排出筒(5)により機外に搬送排出可能とされているが、前記排出筒(5)は縦ラセン筒(11)と横ラセン筒(12)を有し、該縦ラセン筒(11)に前記容器(14)の一側壁(30)が支持部材(15,16)を介して支持されている。そして、前記容器(14)の一側壁(30)と該一側壁(30)に隣接する内側側壁(32,34)間を連結するように、平面視略々三角形状の補強梁(36,38,40)が設けられていて、排出筒(5)を旋回したり又は容器(14)を横開きしたときに該容器(14)には圧縮応力や引張応力などの垂直応力が作用するが、前記補強梁(36,38,40)により、これらの垂直応力に対抗して容器(14)の変形を防止するようにしている。 【0010】なお、上述した括弧内の符号は、図面を対照するためのものであって、本発明の発明特定事項を何ら限定するものではない。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。 【0012】図1は、収穫機としてのコンバインの平面図であり、コンバインCは、走行機体1の前部に該走行機体1に対して上下及び左右移動自在な前処理部2を有している。この走行機体1には、図示しないクローラ走行装置により支持され、刈り取った穀稈を脱穀し該脱穀した穀粒を選別する脱穀部3、選別した穀粒を一時的に貯蔵するグレンタンク4、該グレンタンク4内の籾を機外に搬送排出する排出筒5が設けられ、脱穀済みの排ワラは後処理部6により排出される。 【0013】前記グレンタンク4は、タンクオープンレバー84を抜き取ることにより、後述する縦ラセン筒11を中心として収納位置と開放位置(鎖線位置)とにわたって横開き可能とされている。なお、前記脱穀部3には、図示しない第1ラセンを介して揚穀ラセン筒50が連結されている。 【0014】前記グレンタンク4は、多数の板状体をリベット等により接続して折曲形成された平面視略々矩形状の容器14と、該容器14の後部側壁30に固定された支持ブラケット15等を有している。 【0015】また、機体の上部には運転席7が設けられ、該運転席7のサイドパネル9の側部には、機体速度を制御する無段変速レバー10が設けられ、該無段変速レバー10の後方には、エンジンからの動力を前記排出筒5の駆動機構に入・断制御する排出クラッチスイッチ56が設けられている。この排出クラッチスイッチ56をオン操作すると、エンジンからの動力がベルト式クラッチ機構により、カウンタ軸プーリ20から横ラセン軸プーリ24を介してグレンタンク4内の横ラセン軸13に伝達される。 【0016】本発明は、前記排出筒5は縦ラセン筒と横ラセン筒を有すると共に、前記縦ラセン筒に前記容器14の一側壁30が支持部材を介して支持され、前記容器14の一側壁30と該一側壁30に隣接する内側側壁間を連結するように、前記容器14に加わる垂直応力に対抗し得る平面視略々三角形状の補強梁が設けられていることを特徴としている。 【0017】図1に示すように、前記排出筒5は、夫々内部にラセン軸を収容した縦ラセン筒11と横ラセン筒12とを有し、前記グレンタンク4内の穀粒は、該グレンタンク4の底部に横設された横ラセン軸13によって縦ラセン筒11の下部に移送され、該縦ラセン筒11から横ラセン筒12を経て機外に搬送排出される。 【0018】また、図2及び図3に示すように、前記容器14は、その後部側壁(一側壁)30に固定された支持ブラケット15と、縦ラセン筒11に取付けられたリングブラケット16とにより水平回動自在に支持されていて、容器14は、この縦ラセン筒11を中心として収納位置と開放位置(機体側方)とに横開き可能となっている。 【0019】前記容器14の天井壁には、覗き窓28が形成されていて、この覗き窓28を利用して容器14の内部を清掃等することができる。また、容器14の後部側壁30と左右側壁32,34との隅部、及び前部側壁42と左右側壁32,34との隅部は、夫々補強梁38,40、44,46によって連結されている。 【0020】そして、前記後部側壁30に隣接し、互いに対向する左右側壁32,34間には補強梁36が連結されていて、この補強梁36は引張応力や圧縮応力(垂直応力)に対して対抗し得る作用を有する。なお、前記左側壁32の上部には籾搬入口48が形成されていて、脱穀部3にて脱穀された穀粒は、前述した揚穀ラセン筒50によりこの籾搬入口48から容器14内に搬入される。 【0021】また、後部側壁30と左右側壁32,34間を連結する補強梁38,40と、左右側壁32,34間を連結する補強梁36とは、平面視略々三角形状をなしていて、容器14を縦ラセン筒11を中心として横開きするとき等に、後部側壁30と左右側壁32,34間に夫々作用する垂直応力、及び左右側壁32,34間に作用する垂直応力に対抗できるようにしている。 【0022】そして、前記補強梁36,38,40,44,46は、図3に示すように、グレンタンク4を載置している機体平面と略々平行に容器14の内側壁に連結されている。これら各補強梁36,38,40,44,46は、グレンタンク4に籾が搬入されたとき、該籾の重量により容器14の左右側壁32,34が外方に広がろうとするのを防止する作用を有すると共に、容器14を横開きしようとするとき又は排出筒5を旋回するとき等に、左右側壁32,34間に加わる圧縮・引っ張り方向の荷重による容器14の変形を防止する作用を有する。 【0023】また、本発明において、前記補強梁38,40の一端を、容器14の後部側壁30における縦ラセン筒11との支持部に連結したことを特徴としている。 【0024】図2に示すように、後部側壁30と左右側壁32,34とを連結する2本の補強梁38,40の一端は、後部側壁30における縦ラセン筒11との支持部54に連結され、他端は前記左右側壁32,34に連結されている。 【0025】そして、縦ラセン筒11を中心として容器14を横開きしようとすると、該容器14自身の重量及び籾の重量により、片持ち支持状態となっている容器14の前記支持部54には応力が作用するが、この応力に対して支持部54に連結された2本の補強梁38,40が補強する役目をなす。 【0026】このため、前部側壁42と左右側壁32,34、及び後部側壁30等を軽量の薄板で構成することが可能となり、しかも内部に搬入された籾等による容器14の広がりを防止することができる。 【0027】 【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明によれば、容器の一側壁と該一側壁に隣接する内側側壁間を連結するように、該容器に加わる垂直応力に対抗し得る平面視略々三角形状の補強梁を設けたので、容器の剛性を向上させることができると共に、排出筒を旋回したり容器を横開き移動するに伴い該容器に作用する圧縮応力や引張応力による容器の変形を防止することができる。 【0028】請求項2記載の発明によれば、補強梁の一端を容器と縦ラセン筒との支持部に連結したので、前記支持部は機械的に増強され該支持部に作用する応力は補強梁によって支持されるので、これらの応力による容器の変形を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−215914 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−19368 |
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