| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】篠崎 栄治
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| 【要約】 |
【課題】揺動開放させた側壁体に邪魔されることなく脱穀室内の点検・清掃を行うことができるものとし、この脱穀室内の点検・清掃作業の効率を高める。
【解決手段】脱穀室2の側壁体Fを外側方へ揺動開放可能に構成し、該側壁体Fの揺動開放により、脱穀装置5本体と側壁体Fとの間に、作業者が側壁体Fの前側及び下側から立ち入ることのできる作業空間Lが形成されるよう構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀室2の側壁体Fを外側方へ揺動開放可能に構成し、該側壁体Fの揺動開放により、脱穀装置5本体と側壁体Fとの間に、作業者が側壁体Fの前側及び下側から立ち入ることのできる作業空間Lが形成されるよう構成したことを特徴とする脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、脱穀装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、例えば、実願昭51−29031号(実開昭52−122257号)のマイクロフィルムに開示されているように、脱穀室の側壁体を傾倒揺動可能に構成したものがある。この構成により、側壁体を傾倒揺動させれば、脱穀室の側部が開放され、この開放部から、脱穀室の下部に張設する脱穀網の引き出し等、作業者による脱穀装置内部の点検・清掃が可能な状態となる。 【0003】また、実願昭56−182692号(実開昭58−85937号)のマイクロフィルムに開示されているように、脱穀胴の外周に沿う脱穀網の一部と脱穀室の側壁体とを一体的に外側方へ傾倒揺動可能に構成したものがある。この構成により、側壁体を外側方へ傾倒揺動させれば、脱穀室の側面の一部を開放し、脱穀室内部の点検・清掃を行うことができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の従来技術においては、側壁体を、その下端部側を中心として上端部側を外側方へ傾倒揺動させる構成である。このため、側壁体を傾倒揺動させた場合、脱穀室の側部は開放されるものの、この揺動開放した側壁体が脱穀装置本体と作業者との間に残存し、この側壁体が邪魔となって作業者が脱穀室に近付きにくく、脱穀室内部の点検・清掃を容易に行なうことができない。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き課題を解決するために、次のような技術的手段を講じる。即ち、脱穀室2の側壁体Fを外側方へ揺動開放可能に構成し、該側壁体Fの揺動開放により、脱穀装置5本体と側壁体Fとの間に、作業者が側壁体Fの前側及び下側から立ち入ることのできる作業空間Lが形成されるよう構成したことを特徴とする脱穀装置としたものである。 【0006】この構成により、脱穀室2に供給された穀稈は、脱穀室2内で脱粒処理され、これによって発生した穀粒や小さな藁屑等は、下方の選別装置に引き継がれて選別処理される。このような脱穀作業中に、脱穀室2内に詰まり等の支障を生じた場合や、作業が終了した後には、脱穀室2内等の点検・清掃を行う。 【0007】このような際に、側壁体Fを外側方へ揺動開放させると、脱穀室2の側部が開放される。これによって、脱穀室2内の点検・清掃を行うことができる状態となる。そして、このように側壁体Fを揺動開放させると、脱穀装置5本体と側壁体Fとの間に作業空間Lが形成され、作業者が、側壁体Fの前側及び下側からこの作業空間Lに立ち入ることが可能であり、側壁体Fに邪魔されることなく脱穀室2に近寄って、該脱穀室2内の点検・清掃等の作業をより容易に行なうことができる状態となる。 【0008】 【発明の効果】以上のように、この発明においては、脱穀室2の側壁体Fを外側方へ揺動開放可能に構成し、該側壁体Fの揺動開放により、脱穀装置5本体と側壁体Fとの間に、作業者が側壁体Fの前側及び下側から立ち入ることのできる作業空間Lが形成されるよう構成したことを特徴とする脱穀装置としたので、側壁体Fを揺動開放させることによって、脱穀室2の側部を開放させることができ、脱穀室2内の点検・清掃を容易に行うことができる。 【0009】また、作業者が、脱穀装置5本体と揺動開放状態にある側壁体Fとの間に形成された作業空間Lに側壁体Fの前側及び下側から立ち入り、より脱穀室2に近寄って作業ができるため、該脱穀室2内の点検・清掃等の作業を効果的に行なうことができる。もって、脱穀室2内の点検・清掃等の作業効率を向上させることができた。 【0010】 【発明の実施の形態】なお、図例において、脱穀装置5は、機体上部に脱穀胴1を前後方向に軸架内装する脱穀室2を形成し、この脱穀室2下方には、脱穀された脱穀物を受けて移送しながら選別漏下すべく処理胴6を軸架内装する選別処理室7を設け、この選別処理室7から漏下する脱穀物を受けて移送する搬送ベルト8、この搬送ベルト8で搬送される脱穀物を穀粒と二番物とに分離選別する選別網9等を設けて、穀粒と二番物等とに分離選別する脱穀装置5を構成している。 【0011】脱穀室2に軸架内装された脱穀胴1は、前壁10に設けられた供給口11から供給される穀稈を移送しながら脱穀処理すべく外周に扱歯12を配設すると共に、板状の螺旋13を巻付けて構成している。選別処理室7は、脱穀室2下方に位置して、脱穀胴1の軸方向に平行な処理胴6を選別幅方向に適宜間隔で並列に設け、この処理胴6,6には板状の螺旋14を巻付けて、脱穀胴1の回転と同方向に回転させている。 【0012】また、この処理胴6,6の間隔部には、逆U字状の仕切板15を設け、この仕切板15の下端縁には、各処理胴6,6の螺旋14,14の回転軌跡に沿って一定間隙を有して下方に位置する選別網16を連設して張設し、この処理胴6,6で脱穀処理された穀物を選別漏下する。前記脱穀室2は、供給された穀稈を脱穀処理する前半部17と、脱穀済排わら及び排塵物を移送処理する後半部18とに分けるように、脱穀胴1の軸方向適宜位置に縦棧及び横棧にて枠組された後機枠19を設け、前記前壁10の左右外側には、縦棧及び横棧にて枠組された前機枠20を設けている。この前機枠20と後機枠19との間における脱穀室2の前半部17には、脱穀胴1の螺旋13の回転軌跡に沿って一定間隙を有するように下方に配置されていて、且つ、左右に分離自在の脱穀網3と、前記選別処理室7の処理胴6,6の螺旋14の回転軌跡に沿って一定間隙を有して下方に配置されていて、且つ、前記選別網16,16に対して左右に分離自在の選別網21,21とを、側枠4と一体的にして横方向へ開放すべく構成している。 【0013】前記側枠4は左右対称で、前記前機枠20と後機枠19との間に亘って設け、この側枠4の前機枠20側と後機枠19側との対向部分には、上棧22,中棧23,下棧24を設けて正面視E字状の枠桁を形成して、この前後の中棧23,23間に亘って、上部に前記脱穀網3を張設し、また、下棧24,24間に亘って前記選別網21を張設して、側枠4の上端部を前記前機枠20と後機枠19との上部で軸支して、各々外方上方へ回動自在に構成している。25は該側枠4の外側に設けたカバ−である。 【0014】側枠4とカバ−25とから側壁体Fが形成され、この側壁体Fを外側方へ回動開放させると、脱穀装置5本体と側壁体Fとの間に横方向の作業用間隔部(作業空間)Lが形成される。26は、前記脱穀室2後半部19における脱穀胴1の螺旋13の回転軌跡に沿って一定間隙を有するように下方に張設された脱穀網26で、この脱穀網26は、前端側を前記脱穀網3に連接し、後端部には脱穀室2内を移送された脱穀済排わら及び排塵物を排出する排出口27を設けている。 【0015】前記選別処理室7における選別網16,21の後端部で且つ脱穀網26の下方には、この選別処理室7内を移送された二番物を排出する二番物排出口28を設けている。前記搬送ベルト8は、選別処理室7の選別網16,21の前端側下方で、且つ、左右側壁に回転自在に軸承されていて、回転数を高低に変速可能に設けられた回転ロ−ラ29と、選別網16,21の前後方向ほぼ中間部で左右側壁に軸支された回転ロ−ラ30との間に、掛け回わされていて、選別網16,21から選別漏下する脱穀物を受けて、後方へ搬送すべく設けている。 【0016】前記選別網9は、搬送ベルト8から搬送される脱穀物並びに選別処理室7から漏下する脱穀物を受けて、揺動移送すべく前端部を、搬送ベルト8の後端下側に臨ませて、回転ロ−ラ30の両端面にこの回転ロ−ラ30の軸芯に対して偏芯する同位相位置に、揺動ア−ム31,31の一端側を枢支し、他端側を選別網9の前端部に取付けて、やや斜め上方向に向けて、その後端部を一番受樋32の終端部近傍に位置させて、この後端部は左右側壁に揺動可能に軸支している。 【0017】この選別網9の揺動構成により、揺動選別装置Sが形成される。33は、搬送ベルト8の下側に設けられた唐箕で、選別網9の下側に形成される選別風路34に連通して、選別網9で選別された穀粒を風選するための選別風を吹き上げるように設置している。選別風路34の底部には、選別された穀粒を移送する一番螺旋35を有する一番受樋32、その後方には二番螺旋36を有する二番受樋37が、それぞれ配設されている。 【0018】次に、作用を説明する。供給口11から脱穀室2に供給された穀稈は、脱穀室2内を脱穀胴1の回転によって移送されながら脱穀され、脱穀室2の前半部17で脱穀された穀粒及び一部のわら屑、穂切れ等は、脱穀網3より漏下して、下方の選別処理室7内に並列に設けられた処理胴6,6の螺旋14,14上に落下し、この螺旋14,14の回転作用によって後方へ移送されて、移送される間に穀粒,穂切れ等と選別網16,21との間に生ずる摩擦によって、穂切れ等に脱粒作用が働くと共に、選別網16,21によって穀粒と二番物とに分離選別され、選別された二番物は螺旋14,14によって更に移送されて、二番物排出口28より下方の二番受樋37に落入する。 【0019】また、分離選別された穀粒は、搬送ベルト8及び選別網9上に落下し、搬送ベルト8上に落下した穀粒は、搬送ベルト8の回転によって選別網9上に引継がれて、選別網9の揺動作用によって後側に向かって移送されながら、選別風路34の唐箕33による選別風と相俟って選別され、選別された穀粒は下方の一番受樋32に流入して、機外に搬出される。また、選別網9より落下しない穀物は、二番物としてこの選別網9の後端より二番受樋37内に落入する。 【0020】また、脱穀室2の選別網3より漏下しない脱穀物及び脱穀済排わら等は、後半部18側に移送されながら脱穀作用を受けて脱穀され、脱穀された脱穀物は、脱穀網26によって二番物と排わら及びわら屑等の排塵物とに選別されて、この選別された排わら及びわら屑は、更に、脱穀胴1によって移送されて、排出口27から機外に排出される。 【0021】また、選別された二番物は、脱穀網26より漏下して選別処理室7で選別された二番物と共に二番受樋37に落入し、前記選別網9後端部から落入する二番物と合流して二番受樋37に回収されて、二番螺旋によって横移送されて脱穀選別が行われる。この脱穀選別作業時、または、作業終了後に、脱穀室2及び選別処理室7内を点検清掃する場合には、側枠4を外方上方へ回動させることによって、脱穀室2の脱穀網3と選別処理室7の選別網21が左右に分離して、側枠4と一体的に側方へ開放されて、脱穀胴1及び処理胴6,6の周囲が開放状態となり、脱穀室2,選別処理室7及び脱穀網3,選別網16,21の点検清掃が容易となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
昭和60年(1985)7月12日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−215911 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−328285 |
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