| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 祐二
【氏名】仲谷 章一
【氏名】水本 雅也
【氏名】柏野 信三
【氏名】瀬川 卓二
【氏名】文野 裕一
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| 【要約】 |
【課題】側板に対する伝動ケースと保持部材との取付け構造を簡素化して、その取付け作業を従来よりも短時間で行うことができるようにする。
【解決手段】扱胴17を前後の側板69にわたって支持させ、側板69の外側に配備した伝動ケース29の出力軸38と扱胴支軸17Aとを連動連結し、伝動ケース29に設けた取付け部71と、扱胴支軸17Aを支承したベアリング72の保持部材73とを、側板69を挟み込む状態にその側板69の前後面に各別に当て付けるとともに、取付け部71と側板69と保持部材73との3層にわたる重合部を共締め連結して、伝動ケース29と保持部材73とを側板69に固定してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扱胴を前後の側板にわたって支持させ、前記側板の外側に配備した伝動ケースの出力軸と扱胴支軸とを連動連結してある脱穀装置であって、前記伝動ケースに設けた取付け部と、前記扱胴支軸を支承したベアリングの保持部材とを、前記側板を挟み込む状態にその側板の前後面に各別に当て付けるとともに、前記取付け部と側板と保持部材との3層にわたる重合部を共締め連結して、前記伝動ケースと保持部材とを前記側板に固定してある脱穀装置。 【請求項2】 前記保持部材を、外周縁にワラ巻付け防止用フランジ部を屈曲連設した皿状の円板で構成してある請求項1記載の脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、扱胴を前後の側板にわたって支持させ、前記側板の外側に配備した伝動ケースの出力軸と扱胴支軸とを連動連結してある脱穀装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、上記の脱穀装置では、前記伝動ケースに設けた取付け部と、前記扱胴支軸を支承したベアリングの保持部材とを、前側板に各別にボルト固定してあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成によれば、前記伝動ケース側の取付け部とベアリングの保持部材とを前側板に各別にボルト固定してあったために、ボルト固定の箇所が増えて前側板に対する伝動ケースと保持部材との取付け構造が複雑化し、その取付け作業に時間がかかるという問題があった。 【0004】本発明の目的は、側板に対する伝動ケースと保持部材との取付け構造を簡素化し、その取付け作業を従来よりも短時間で行うことができるようにする点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構成・作用・効果は次の通りである。 【0006】〔構成〕冒頭に記載した脱穀装置において、前記伝動ケースに設けた取付け部と、前記扱胴支軸を支承したベアリングの保持部材とを、前記側板を挟み込む状態にその側板の前後面に各別に当て付けるとともに、前記取付け部と側板と保持部材との3層にわたる重合部を共締め連結して、前記伝動ケースと保持部材とを前記側板に固定してある。 【0007】〔作用〕上記の構成によれば、伝動ケース側の取付け部と側板(前側板であっても後側板であってもよい。つまり、伝動ケースを前側板に取付る構造のものでは前側板、伝動ケースを後側板に取付る構造のものでは後側板)と保持部材との3層にわたる重合部を共締め連結して、伝動ケースと保持部材とを前記側板に固定してあるから、例えばボルトにより共締め連結した場合、従来のように、伝動ケース側の取付け部とベアリングの保持部材とを側板に各別にボルト固定する手段よりもボルト固定の箇所が少なくて済んで、側板に対する伝動ケースと保持部材との取付け構造を簡素化でき、さらに、側板を伝動ケースと保持部材とで補強することができる。 【0008】〔効果〕従って、側板に対する伝動ケースと保持部材との取付け構造を簡素化でき、その取付け作業を従来よりも短時間で行うことができ、しかも、側板を伝動ケースと保持部材とで補強することができて、側板の耐久性を向上させることができた。 【0009】請求項2による発明の構成・作用・効果は次の通りである。 【0010】〔構成〕請求項1にかかる発明において、前記保持部材を、外周縁にワラ巻付け防止用フランジ部を屈曲連設した皿状の円板で構成してある。 【0011】〔作用〕請求項1の構成による作用と同様の作用を奏することができるのに加え、扱胴の端面と側板との間隙にワラ等が侵入して扱胴支軸に巻き付くのを防止することができる。また、保持部材を上記のような皿状の円板で構成したことで、保持部材が折曲しにくくなって強度が上がり、側板をより強固にすることができる。 【0012】〔効果〕従って、請求項1の構成による効果と同様の効果を奏することができるのに加え、扱胴を円滑に回転させることができ、側板の耐久性をより向上させることができた。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に全稈投入型のコンバインを示している。この全稈投入型のコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1に支持させた走行機体2に脱穀装置3を搭載し、刈取前処理部4と刈取り穀稈搬送用のフィーダー5とを一体に連結した状態で、フィーダー5の後端部を走行機体2に横軸芯O周りに揺動自在に支持させ、運転座席6を備えたキャビン7をフィーダー5の右外方に位置する状態に走行機体2に配備し、フィーダー5の右外方からキャビン7の後部側の下方にわたって原動部としてのエンジン8を配備し、脱穀装置3の右外方でキャビン7の後方にグレンタンク9を配設し、脱穀装置3の後方に、ワラ屑を切断して機外に排出するチョッパー51と排塵ファン58とを設けて構成してある。 【0014】前記刈取前処理部4は、植立穀稈を引起こしながら機体後方に掻込むリール10と、掻込まれた穀稈を刈取るバリカン型刈取装置11と、刈取った穀稈を刈り幅の一箇所に集めるオーガー13とを設けて構成し、前記フィーダー5はオーガー13で集めた穀稈を脱穀装置に搬送するコンベア14をカバー15で覆って構成してある。 【0015】前記脱穀装置3は、フィーダー5の終端に連通した扱室16を前後の側板69,70等で形成し、扱胴17を前記前後の側板69,70にわたって支持させ、前記扱室16の下方に選別部18を配置し、扱室16から選別部18に処理物を漏下供給する受網19を設けた構造となっている。選別部18には、揺動選別ケース20・主唐箕21・副唐箕32・1番物回収用スクリューコンベア22・2番物回収用スクリューコンベア23・2番物用唐箕50を設け、受網19から漏下供給される脱穀処理物を揺動選別ケース20により後方に揺動移送しながら篩い選別および風選別処理し、穀粒を1番物回収用スクリューコンベア22からバケットコンベア49(図1,図2参照)を介してグレンタンク9に揚送するよう構成し、選別不十分な2番物を2番物回収用スクリューコンベア23から還元装置24を介して揺動選別ケース20に戻すよう構成してある。 【0016】図4に示すように、脱穀装置3の前方でフィーダー5の下方の空間部に、左右方向に沿う長いカウンタ軸25(以下、第1カウンタ軸25と称する)を、その左端部が、横方向で左側板26に対応する位置よりも左側に位置する状態に設け、エンジン8の出力軸27から前記第1カウンタ軸25に第1ベルト伝動機構28を介して動力を伝達するよう構成してある。そして、前側板69に取り付けた第1ギアケース29(伝動ケースに相当)の横向きの入力軸30を左側板26から突出させ、第1カウンタ軸25の左端部と第1ギアケース29の入力軸30の先端部とにわたって第2ベルト伝動機構31を設け、第1ギアケース29の横向きの出力軸38と前後方向に沿う扱胴支軸17Aとをベベルギア機構40を介して減速連動連結してある。 【0017】さらに図5に示すように、選別部18の主唐箕21・副唐箕32・1番物回収スクリューコンベア22・2番物回収スクリューコンベア23・2番物用唐箕50・揺動選別ケース20の揺動駆動機構52・チョッパー51・排塵ファン58の入力軸21A,32A,22A,23A,50A,52A,51A,58Aを左側板26から突出させ、第1カウンタ軸25の中間部に逆転機構としての第2ギアケース33を連動連結するとともに、この第2ギアケース33の出力軸34を、その左端部が主唐箕21等の入力軸21Aの左端部と横方向でほぼ同一位置に位置する状態に左側に突出させて、この出力軸34の左端部と前記選別部18の各入力軸21A,32A,22A,23A,50A,52A,51A,58Aとにわたって第3〜第7ベルト伝動機構35,53,54,55,56を設けてある。なお図4に示すように、前記エンジン8の出力軸27から走行用のミッションケース60と、グレンタンク9のアンローダ61とに第12ベルト伝動機構62と第13ベルト伝動機構88とを介して動力を伝達するようになっている。図4において36,63はそれぞれ脱穀用クラッチ・走行用クラッチである。図2において57は左側板26から突出した入力軸21A等を覆う化粧板57である。 【0018】前記第1ギアケース29の取付け構造について説明すると、図6,図7,図8に示すように、第1ギアケース29に設けた取付け部71と、扱胴支軸17Aを支承したベアリング72の保持部材73とを、前側板69を挟み込む状態にその前側板69の前後面に各別に当て付けるとともに、前記取付け部71と前側板69と保持部材73との3層にわたる重合部を複数のボルト74により共締め連結して、第1ギアケース29と保持部材73とを前側板69に固定してある。ボルト74は、前側板69と保持部材73とに各別に設けた長孔90に挿通させて、扱胴支軸17Aに対する第1ギアケース29の位置を変更調節自在に構成してある。前記保持部材73は、外周縁にワラ巻付け防止用フランジ部73aを屈曲連設した皿状の円板で構成してある。 【0019】図4,図5,図6に示すように、前記第1ギアケース29の入力軸30と出力軸38との間に変速機構39を設けてある。つまり、歯数の異なる第1,第2,第3変速ギア43,42,44を入力軸30に互いに間隔を空けてスライド移動不能にスプライン嵌合し、シフトギア45を出力軸38にスライド移動操作自在にスプライン嵌合し、第4,第5変速ギヤ46,47を出力軸38のシフトギア45の両側にベアリング48を介して回転自在に外嵌して、中央の第2変速ギア42の両側の第1,第3変速ギア43,44に各別に常時噛み合わせてある。また図9に示すように、シフトフォーク64を操作する操作レバー65を第1ギアケース29の外壁側のステー66に揺動自在に支持させるとともに、シフトフォーク64と操作レバー65とを連係するロッド67に、複数の変速位置でシフトフォーク64を各別に位置保持するボールデテント機構68を設けてある。 【0020】これにより、シフトギア45を第2変速ギア42に噛み合わせた低速状態と、操作レバー65の操作によりシフトギア45をスライド移動させてそのクラッチ爪45aを第4変速ギア46のクラッチ爪46aに噛み合わせた中速状態と、シフトギア45を逆方向にスライド移動させてそのクラッチ爪45aを第5変速ギア47のクラッチ爪47aに噛み合わせた高速状態とに3段変速することができ、刈取り収穫作物の種類に応じて好適な脱穀が行うことができるようになる。 【0021】前記ベベルギア機構40は、第1ギアケース29の出力軸38に備えた小径ベベルギア59と、扱胴支軸17Aに同芯状に連結される前後向き出力軸75に備えた大径ベベルギア76とから構成し、大径ベベルギア76を第1ギアケース29の出力軸38よりも扱胴17側に配備した状態で小径ベベルギア59に咬み合わせてある。 【0022】〔別実施形態〕前記伝動ケース29を後側板70に取り付けた構造のものにも本発明は適用できる。この場合、前記伝動ケース29に設けた取付け部71と前記保持部材73とを、前記後側板70を挟み込む状態にその後側板70に当て付けるとともに、それらの重合部を共締め連結する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−187749 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月13日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−359303 |
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