| 【発明の名称】 |
コンバインの脱穀装置におけるセンサー取付装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】水倉 泰治
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| 【要約】 |
【課題】揺動選別盤の脱着時に、流量センサーが破損することのないようにできるコンバインの脱穀装置におけるセンサー取付装置をうることを課題とする。
【解決手段】脱着自在な揺動選別盤を備えたコンバインの脱穀装置において、揺動選別盤上の処理物の流量を検知するセンサーが取り付けられる取付部材を、機体前後方向に回動自在に垂設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱着自在な揺動選別盤を備えたコンバインの脱穀装置において、揺動選別盤上の処理物の流量を検知するセンサーが取り付けられる取付部材を、機体前後方向に回動自在に垂設したことを特徴とするコンバインの脱穀装置におけるセンサー取付装置。 【請求項2】 脱着自在な揺動選別盤を備えたコンバインの脱穀装置において、揺動選別盤上の処理物の流量を検知するセンサーが取り付けられる取付部材を、機体前後方向に回動自在に垂設するとともに、該取付部材と脱穀クラッチレバーとを連動連結したことを特徴とするコンバインの脱穀装置におけるセンサー取付装置。 【請求項3】 前記取付部材の姿勢を検知する検出手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載のコンバインの脱穀装置におけるセンサー取付装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、脱着自在な揺動選別盤を備えたコンバインの脱穀装置におけるセンサー取付装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】コンバインの脱穀装置における揺動選別盤は、機体後方から出し入れ自在に、脱着可能に構成されており、揺動選別盤の上方にはチャフシーブ上の処理物の流量を検知する流量センサーが垂設されている。この流量センサーは、チャフシーブ上の処理物の流圧によって、揺動可能に構成されている検出板の揺動角が変化することにより検知するもので、この検出板は機体後方向、即ち処理物搬送方向に向かって回動可能に構成されるとともに、機体前方向には回動不能に構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この流量センサーには、揺動選別盤の脱着作業時に、検出板が揺動選別盤に接触して破損するという不具合が発生するおそれがある。つまり、この流量センサーの検出板は、機体後方に向かっての回動はできるが、機体前方に向かっての回動は規制されてできないため、揺動選別盤を機体後方から押し込んで装着するときに、その検出板に揺動選別盤が接触すると、検出板が機体前方向に無理矢理押されることになって破損してしまうのである。そこで、本発明は、揺動選別盤の脱着時に、流量センサーが破損することのないようにできるセンサー取付装置をうることを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような目的を達成するために、次のようなコンバインの脱穀装置におけるセンサー取付装置を提供するものである。すなわち、脱着自在な揺動選別盤を備えたコンバインの脱穀装置において、揺動選別盤上の処理物の流量を検知するセンサーが取り付けられる取付部材を、機体前後方向に回動自在に垂設したことを特徴とするコンバインの脱穀装置におけるセンサー取付装置である。また、脱着自在な揺動選別盤を備えたコンバインの脱穀装置において、揺動選別盤上の処理物の流量を検知するセンサーが取り付けられる取付部材を、機体前後方向に回動自在に垂設するとともに、この取付部材と脱穀クラッチレバーとを連動連結したことを特徴とするコンバインの脱穀装置におけるセンサー取付装置である。また、このとき、取付部材の姿勢を検知する検出手段を設けるのが望ましい。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を基に説明する。まず、図1、図2に示すコンバイン(1)について説明する。(2)は走行クローラ(3)を装設するトラックフレームであり、(4)はトラックフレーム(2)に架設する機台である。(5)はフィードチェーン(6)を左側に張架するとともに、扱胴(7)及び処理胴(8)を内蔵している脱穀部であり、(9)は刈刃(10)及び穀稈搬送機構(11)などを備える刈取部である。(12)は刈取フレーム(13)を介して刈取部(9)を昇降させる油圧シリンダーで、(14)は排藁チェーン(15)の終端を臨ませる排藁処理部、(16)は脱穀部(5)からの穀粒を揚穀筒(17)を介して搬入する穀物タンク、(18)は穀物タンク(16)の穀粒を機外に搬出する排出オーガである。また、(19)は操向ハンドル(20)及び運転席(21)などを備える運転キャビンであり、(22)は運転キャビン(19)の下方に設けられているエンジンで、連続的に穀稈を刈り取って脱穀するようになっている。 【0006】また、図3乃至図6で示すように、(23)は機体の前後方向に軸架する軸流型の扱胴(7)を内設させる扱室、(24)は扱室(7)に穀稈を挿入する扱口、(25)は扱室(23)の下方に張架させるクリンプ網、(26)はクリンプ網(25)の下方に前端を臨ませて前後方向に揺動自在に支持する揺動選別盤、(27)、(28)はクリンプ網(25)の下方に上下2段に配設する揺動選別盤(26)の前フィードパンと後フィードパン、(29)は前フィードパン(27)の後端側に上下揺動自在に設ける選別篩い線、(30)は後フィードパン(28)の後端後方に連設するチャフシーブ、(31)はチャフシーブ(30)の下方に配設するグレンシーブ、(32)は前後フィードパン(27)(28)の上下間に選別風を送給するプレファンである送塵ファン、(33)はチャフシーブ(30)とグレンシーブ(31)間及びグレンシーブ(31)の下方に選別風を送給するメインの送風装置である唐箕、(34)は揚穀筒(17)に連通させて穀物タンク(16)に穀粒を取り出す1番コンベア、(35)は2番物を2番還元コンベア(36)を介して揺動選別盤(26)の篩い線(29)の上方に還元する2番コンベア、(37)は揺動選別盤(26)の後端上方に配設する吸排塵ファンであり、扱胴(7)及び処理胴(8)により脱穀された穀粒を揺動選別盤(26)で選別し、整粒のみを穀物タンク(16)に取り出すとともに、排藁を排藁チェーン(15)を介して排藁処理部(14)に送り込んで、排藁カッター(38)による切断後、機外に排出するようになっている。 【0007】また、チャフシーブ(30)の開度を調節するチャフレバー(39)と、送塵ファン(32)及び唐箕(33)の右側方のファンシャッター(40)(41)の開度を調節するシャッターレバー(42)とに、各チャフワイヤー(43)及びシャッターワイヤー(44)を介して、排藁チェーン(15)のチェーンガイド(45)を連動連結するとともに、排藁量の多少によって排藁チェーン(15)との間隔を大小に変化させるチェーンガイド(45)に、検出リンク(46)及び検出板(47)を介して、検出アーム(48)を連動連結し、チェーンガイド(45)の変動によってアーム軸(49)を中心として、検出アーム(48)が揺動して、各ワイヤー(43)(44)を引っ張る状態としたとき、各レバー軸(50)(51)を中心として、チャフレバー(39)及びシャッターレバー(42)を反時計方向に回転させて、チャフシーブ(30)のチャフ開度を大に、また、ファンシャッター(40)(41)によって閉塞される送塵ファン(32)及び唐箕(33)の右側方の空気取入口(52)(53)の開度を大にするように構成している。 【0008】また、チャフレバー(39)をレバー軸(50)を中心として反時計方向に回転させ、チャフシーブ(30)の左右両端の下端側を支持する下部可動板(54)を移動させて、チャフシーブ(30)を構成する各横桟(55)の傾斜角を大(起立させる)とするとき、このチャフシーブ(30)の開度を大として穀粒の漏下量を増大させ、各横桟(55)の傾斜角を小(寝かせる)とするとき、チャフシーブ(30)の開度を小として穀粒の漏下量を減少させるように構成している。 【0009】そして更に、チャフワイヤー(43)のチャフレバー(39)側のアウター(43a)を、レバー軸(50)を中心として回動自在な切換レバー(56)のアウター受け(57)に支持させるとともに、チャフ開度モーター(58)で操作される開度調節シリンダー(59)のピストンロッド(59a)の先端に、揺動アーム(60)及び切換ワイヤー(61)を介して切換レバー(56)を連動連結して、開度調節シリンダー(59)の進退駆動によって切換レバー(56)をレバー軸(50)を中心に揺動させるとき、チャフワイヤー(43)のアウター(43a)を移動させて、チャフシーブ(30)の開度を行うように構成している。 【0010】チャフレバー(39)、切換レバー(56)及び開度調節シリンダー(59)は、脱穀側板(62)の外壁に固設するベース台(63)(64)にそれぞれ取り付け、ベース台(63)と切換レバー(56)間、及びチャフレバー(39)と切換レバー(56)間に、それぞれ戻りバネ(65)(66)を介設するとともに、切換ワイヤー(61)のアウター(61a)の一端側をベース台(63)に、また、そのアウター(61a)の他端側をベース台(64)に固定する取付台(67)のアウター受け(68)に取り付けている。そして、取付台(67)に固設する軸受板(69)の軸受(70)に揺動アーム(60)の中間のアーム軸(71)を揺動自在に支持させるとともに、揺動アーム(60)の一端側に切換ワイヤー(61)の他端側を連結させ、また、揺動アーム(60)の他端側にピストンロッド(59a)の先端を連結させて、ピストンロッド(59a)を進退させるとき、揺動アーム(60)を介して切換ワイヤー(61)の引っ張り、あるいは弛めて、切換レバー(56)を揺動させるようにしている。 【0011】また、チャフシーブ(30)の送り始端上方に、チャフシーブ(30)上の穀物の流圧を検出するポテンショメーター式選別流量センサー(72)を設けて、チャフシーブ(30)上の穀物流量の増減に基づいてチャフ開度モーター(58)を駆動制御して、設定開度に調節されるチャフシーブ(30)の開度補正を行うようにしている。そして、この場合、流量センサー(72)及びチャフ開度モーター(58)に、たとえ異常が発生しても、チャフシーブ(30)の最小及び最大開度は排藁量によって規制されて、著しいロスや選別精度の低下が防止されるようになっており、作業の安全性を向上させることができるようになっている。 【0012】以上のような流量センサー(72)は、図4、図7で示すように、扱胴(7)の右側で後方に並設する処理胴(8)の送塵口(73)の入口側板(74)に取り付けられるとともに、背面視において、2番コンベア(35)の2番処理物を揺動選別盤(26)に還元する2番還元出口(75)近傍に配備されている。そして、この流量センサー(72)は、図8で示すように、入口側板(74)の固定取付板(76)に一体的に垂設された支持板(77)に枢支軸(78)によって枢支されたセンサー取付部材である取付板(79)にポテンショメーター(80)を取り付けることによって構成されており、ポテンショメーター(80)のメーター軸(80a)には、傾斜状の検出板(81)が揺動自在に設けられている。また、検出板(81)の穀物搬送方向側、即ち機体後方側には、下部に重り(82a)が形成された垂直状の復帰板(82)が一体的に垂設されており、処理物である穀物の流れの停止時には、復帰板(82)の自重によって検出板(81)を初期姿勢に戻すように構成している。なお、(83)は検出板(81)のストッパーであって、検出板(81)及び復帰板(82)は機体前方向には回動不能になっている。 【0013】そして、流量センサー(72)は、機体前方側の検出板(81)を、チャフシーブ(30)上の風を含んだ穀物の流れ内に臨ませて、その検出板(81)で受ける穀物の流圧によって、チャフシーブ(30)上の穀物流量を検出するようにしている。また、流量センサー(72)は、メーター軸(80a)から検出板(81)の最下端までの距離を、メーター軸(80a)から復帰板(82)の最下端までの距離より長く設け、穀物の流れを検出板(81)のみに作用させ、復帰板(82)には作用させないようにして、検出精度を向上させるようにしている。なお、流量センサー(72)は入口側板(74)の他、処理胴(8)の底板に設けても同様の作用効果を奏するものである。 【0014】また、取付板(79)は、規制部材であるトルクバネ(84)によって鉛直方向下向き姿勢に保持されるようになっている。すなわち、トルクバネ(84)は一端側が固定取付板(76)に一体的に垂設された取付ブラケット(85)にボルト(86)によって固定され、他端側が取付板(79)のそれぞれ機体前方側及び後方側に緩衝部材(87)を介して当接しており、これらトルクバネ(84)によって流量センサー(72)の取付板(79)を正規位置に抑止すると同時に、機体前後方向の外力に対して、枢支軸(78)を中心に回動可能となるように構成している。 【0015】したがって、揺動選別盤(26)を機体後方より出し入れして脱着作業をする際、特に揺動選別盤(26)を機体後方より押し込んで装着するときに、検出板(81)や復帰板(82)に揺動選別盤(26)が接触しても、取付板(79)自体が枢支軸(78)を中心に機体前方向に回動するので、流量センサー(72)が破損するようなことはない。なお、その接触が解消されれば、取付板(79)がトルクバネ(84)によって正規位置に自動復帰することは言うまでもなく、また、これらトルクバネ(84)の付勢力は流量センサー(72)の検出板(81)の復帰付勢力よりも強く構成されているため、刈取作業時における流量センサー(72)によるチャフシーブ(30)上の穀物流量の検知は正しく行われる。 【0016】また、図9で示すように、流量センサー(72)の取付板(79)と脱穀クラッチレバー(88)とを連結部材であるワイヤー(89)を介して連動連結してもよい。すなわち、脱穀クラッチレバー(88)が「切」のときには、図示するように、取付板(79)を枢支軸(78)を中心に機体後方に向かって回動するように構成することにより、揺動選別盤(26)の脱着作業時に、揺動選別盤(26)を流量センサー(72)の検出板(81)及び復帰板(82)に接触させないようにできる。なお、この場合には、機体後方側の一方にのみ前述と同様にトルクバネ(84)を設け、他方の機体前方側にはトルクバネの代わりにストッパー(90)を設ければよく、ストッパー(90)の先端にはゴムなどの弾性体(91)を設けるのが望ましい。 【0017】また、このとき、取付板(79)の傾斜角度を検知するポジションセンサー(図示しない)を設けると、例えばワイヤー(89)が断線した場合には、脱穀クラッチレバー(88)を「切」にしても、取付板(79)が回動しないことから、その異常を検知できるようになって好ましい。なお、脱穀クラッチレバー(88)が「入」になる刈取作業時には、取付板(79)はトルクバネ(84)及びストッパー(90)により正規位置に保持されることは言うまでもない。 【0018】以上、何れにしても、本発明によれば、揺動選別盤(26)の脱着作業時に、揺動選別盤(26)が流量センサー(72)の検出板(81)や復帰板(82)に接触して、それらを機体前方に向かって押そうとしたら、それらが取り付けられている取付板(79)自体が機体前方に向かって回動するようになっているため、流量センサー(72)が破損するようなことはなくなる。したがって、作業者は流量センサー(72)のことを気にせずに揺動選別盤(26)の脱着作業が行えるようになる。また、取付板(79)の回動と脱穀クラッチレバー(88)の「入」、「切」操作とが連動するように構成すれば、流量センサー(72)が、刈取非作業時には揺動選別盤(26)と接触しない位置に自動的に保持されるようになるため、揺動選別盤(26)の脱着作業時における流量センサー(72)の破損を同様に防止することができるようになる。 【0019】 【発明の効果】本発明によれば、揺動選別盤上の処理物の流量を検知するセンサーが取り付けられる取付部材を、機体前後方向に回動自在に垂設するか、又は揺動選別盤上の処理物の流量を検知するセンサーが取り付けられる取付部材を、機体前後方向に回動自在に垂設するとともに、この取付部材と脱穀クラッチレバーとを連動連結したので、揺動選別盤の脱着作業時に、センサーが揺動選別盤に接触して破損するようなことはなくなり、作業者は安心して揺動選別盤の脱着作業を行うことができるようになる。また、その取付部材の姿勢を検知する検出手段を設けると、センサーの異常が速やかに判り、メンテナンスをする上で非常に便利になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月22日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】渡邊 敏
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| 【公開番号】 |
特開平11−178431 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−353697 |
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