| 【発明の名称】 |
脱穀装置の選別部構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】川畑 豊和
【氏名】近藤 博幸
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| 【要約】 |
【課題】グレンパンからの処理物がチャフシーブでの選別精度がアップする状態でチャフシーブに供給されるようにする。
【解決手段】グレンパン13の終端部13aにおける処置物載置面を、処理物移送方向終端側に至るほど高レベルに位置する傾斜面に形成してある。グレンパン13からチャフシーブ14に供給される処理物にグレンパン13の下方側から上方側に選別風を供給する選別風路16を備えてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀部から受網を介して供給される処理物を機体後方側に移送しながら比重選別するグレンパンと、このグレンパンから供給される処理物を機体後方に移送しながら比重選別するとともに風選別するチャフシーブとを備えている脱穀装置の選別部構造であって、前記グレンパンの移送方向終端部における処理物載置面が移送方向始端側部分における処理物載置面に対して屈曲するとともに移送方向終端側に至るほど高レベルに位置する傾斜面になるように前記グレパンを形成し、前記グレンパンからチャフシーブに供給される処理物にグレンパンの下方側から上方側に向かう選別風を供給する選別風路を備えてある脱穀装置の選別部構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀部から受網を介して供給される処理物を機体後方側に移送しながら比重選別するグレンパンと、このグレンパンから供給される処理物を機体後方に移送しながら比重選別するとともに風選別するチャフシーブとを備えている脱穀装置の選別部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】上記選別部において、従来、グレンパンからの処理物はチャフシーブに単に載り移るだけのものになっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】脱穀部に多量の穀稈が供給されると、脱穀部からグレンパンに短時間に多量の処理物が供給されることがある。この場合、従来、グレンパンでの比重選別が不十分なままでグレンパンからチャフシーブに処理物が供給され、選別部から取り出す1番処理物に塵埃が混入しやすくなることがあった。本発明の目的は、グレンパンでの比重選別が不十分になることがあっても比較的精度のよい選別処理ができる脱穀装置の選別部構造を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0005】〔構成〕脱穀部から受網を介して供給される処理物を機体後方側に移送しながら比重選別するグレンパンと、このグレンパンから供給される処理物を機体後方に移送しながら比重選別するとともに風選別するチャフシーブとを備えている脱穀装置の選別部構造において、前記グレンパンの移送方向終端部における処理物載置面が移送方向始端側部分における処理物載置面に対して屈曲するとともに移送方向終端側に至るほど高レベルに位置する傾斜面になるように前記グレパンを形成し、前記グレンパンからチャフシーブに供給される処理物にグレンパンの下方側から上方側に向かう選別風を供給する選別風路を備えてある。 【0006】〔作用〕グレンパンからの処理物がチャフシーブに供給される際、グレンパン終端部における処理物載置面の前記傾斜と、グレンパンの揺動とのためにグレンパン終端部に停滞してからはね上げられ、選別風により選別処理されてチャフシーブに供給される。すなわち、グレパン上で比重選別された処理物がグレパンからはね上げられて風選別されてからチャフシーブに供給される。 【0007】〔効果〕グレンパンでの選別が不十分になることがあっても、風選別されてからチャフシーブに供給されて、穀粒が塵埃混入の少ない状態で取り出せるように精度よく選別処理できるようになった。 【0008】 【発明の実施の形態】図1に示すように、稲、麦などの刈取り穀稈を脱穀フィードチェーン1によって扱室2に供給して回転駆動される扱胴3によって脱穀処理するとともに脱穀排ワラを脱穀フィードチェーン1によって扱室2から搬出するように脱穀部を構成してある。扱室2を形成する受網4と、扱室2の終端側に位置する排塵口5とから落下供給される処理物を機体後方側に移送しながら比重選別する揺動選別装置6と、この揺動選別装置6の前方側に位置する唐箕7が扱胴3の回動軸芯にほぼ沿う方向に供給する選別風とによって脱穀部からの処理物を穀粒と塵埃とに選別し、塵埃を排塵ファン8によって吸引して機体外に排出するように、かつ、排塵口9から選別風と共に機体外に排出するように選別部を構成してある。この選別部からの1番処理物を機体横外側に取り出す1番スクリューコンベア10、選別部からの2番処理物を機体横外側に搬出する2番スクリューコンベア11を選別部の底部に設けるとともに、2番スクリューコンベア11からの処理物を機体横外側に位置する還元装置12によって揺動選別装置6に再選別処理させるべく還元するように構成し、もって、コンバイン用の脱穀装置を構成してある。 【0009】前記揺動選別装置6には、受網4の前端側の下方に位置するグレンパン13、このグレンパン13から処理物が供給されるようにグレンパン13の後方側に位置するチャフシーブ14、このチャフシーブ14から処理物が落下供給されるようにチャフシーブ14の下方に位置するグレンシーブ15などを備えてある。 【0010】図2に示すように、グレンパン13の処理物移送方向での終端部13aを始端側部分13bに対して機体上下方向に屈曲するようにグレンパン13を屈曲形成することにより、前記終端部13aにおける処理物載置面を始端側部分13bの処理物載置面に対して屈曲するとともに移送方向終端側に至るほど高レベルに位置する傾斜面にしてある。唐箕7に上下一対の送風口7a,7bを備えさせるとともに、上側の送風口7aからの選別風は、グレンパン13の終端部付近を通る第1選別風路16に供給されてグレンパン13からチャフシーブ14に供給される処理物にグレンパン13の下方側から上方側に向けて供給されるように構成し、下側の送風口7bからの選別風は、選別部の底側に沿う第2選別風路17に供給されてグレンシーブ15やチャフシーブ14の後端側にその下方側から上方側に供給されるように構成してある。 【0011】これにより、脱穀部からの処理物は揺動選別装置6によって次の如く選別処理される。すなわち、脱穀部の前端側から受網4を介して選別部に落下する処理物はグレンパン13に、脱穀部の後端側から受網4や排塵口5を介して選別部に落下する処理物はチャフシーブ14にそれぞれ供給される。グレンパン13に落下した処理物は始端側部分13bによって機体後方側に移送されながら比重選別され、終端部13aに到達すると、この終端部13aにおける処理物載置面の前記傾斜と揺動とのために終端部13aに停滞してからはね上げられ、第1選別風路16の選別風によって風選別処理されてチャフシーブ14に供給される。グレンパン13からチャフシーブ14に供給される処理物、及び、脱穀部からチャフシーブ14に落下する処理物はチャフシーブ14によって機体後方側に移送されながら比重選別されるとともに第2選別風路17の選別風によって風選別処理されて穀粒と塵埃とに粗選別され、穀粒はグレンシーブ15と第2スクリューコンベア11とに落下供給され、塵埃は排塵口9などから機体外に排出される。グレンシーブ15に供給された処理物は、さらにグレンシーブ15によって機体後方側に移送されながら比重選別されるとともに第2選別風路17の選別風によって風選別処理されて1番処理物と2番処理物とに選別され、1番処理物は1番スクリューコンベア10に、2番処理物は2番スクリューコンベア12にそれぞれ落下供給される。 【0012】図1に示すように、揺動選別装置6の選別装置枠6aの後端部を脱穀機枠に連結する揺動リンクなどを有する選別装置駆動機構18を揺動選別装置6の後端側に作用させ、図4に示す如く揺動選別装置6の選別装置枠6aの前端側の両横側において、選別装置枠6aの外面側に連結するローラ19をガイドレール20aによって摺動および回動自在に支持する支持体20を脱穀機壁21の内面側に支持させることにより、揺動選別装置6の選別装置駆動機構18による揺動駆動を可能にしてある。 【0013】図3及び図4に示すように、前記左右側いずれもの支持体20において、支持体20の前端側に一端側が連結する前側取付け軸22を脱穀機壁21に貫通させるとともに、この前側取付け軸22の脱穀機壁外に突出する軸端部に抜止め体23を付設し、支持体20の後端側に一端側が連結する後側取付け軸24を脱穀機壁21に貫通させるとともに、この後側取付け軸24の脱穀機壁外に突出する軸端部に連結するギヤ部材25に出力ギヤ26aが噛み合う電動モータ26を脱穀機壁21の外面側に取り付けることにより、支持体20の脱穀機壁21による支持を可能にするとともに、ガイドレール20aがローラ19のために形成するガイド溝20bの脱穀機壁21に対する傾斜角を前側取付け軸22の軸芯を中心にして上下に変更できるようにしてある。すなわち、電動モータ26を駆動すると、脱穀機壁21の後側取付け軸24のための貫通孔27が長孔で、出力ギヤ26aがギヤ部材25を前側取付け軸22の軸芯まわりで脱穀機壁21に対して回動するように操作することにより、支持体20が前側取付け軸22の軸芯まわりで脱穀機壁21に対して揺動する。すると、前記ガイド溝20bの中心線Lが前側取付け軸22の軸芯を中心にして上下に移動する。 【0014】図3に示すように、前記電動モータ26に揺動角制御手段28を連係させてある。この揺動角制御手段28は、図1に示す如く前記チャフシーブ14を流動する処理物に接触作用してこの処理物流量を検出するように受網4の下方に位置する処理物量センサー29を連係させたマクロコンピュータで成り、処理物量センサー29による検出量に基づいて揺動選別装置6に存在する処理物が設定量以下であるか設定量より多いかを判断し、存在処理物量が設定量以下であると判断した場合には、支持体20を図3に実線で示す小量側取付け姿勢にさせるべく電動モータ26を自動的に操作し、存在処理物量が設定量よりも多いと判断した場合には、支持体20を図3に二点鎖線で示す如く前記小量側取付け姿勢よりもガイド溝20bの後端側レベルが高くなる大量側取付け姿勢にさせるべく電動モータ26を自動的に操作するように構成してある。すなわち、畦際で機体旋回を行う際など揺動選別装置6に存在する処理物が小量側になると、揺動角制御手段28が支持体20を小量側取付け姿勢に調節することにより、図5(イ)の如く揺動選別装置6を駆動揺動するためのガイド溝20bの後上がり角度を緩傾斜角に調節する。すると、揺動選別装置6の駆動揺動による処理物の跳ね上がり度合いや移送ストロークが小になり、穀粒が選別塵埃とともに機体外に排出されにくくなり穀粒損失が発生しにくくなる。高速走行しながら刈取り作業するなど揺動選別装置6に存在する処理物が大量側になると、揺動角制御手段28が支持体20を大量側取付け姿勢に調節することにより、図5(ロ)の如くガイド溝20bの後上がり角度を急角度側に調節する。すると、揺動選別装置6の駆動揺動による処理物の跳ね上がり度合いや移動ストロークが大になり、比重選別や風選別による選別性能が高くなり精度よい選別処理が行える。また、揺動選別装置6に存在する処理物量が増大するほどガイド溝20bの後上がり角度が大になるように、揺動角制御手段28は支持体20の取付け姿勢を無段階に、あるいは、3段階以上の複数段階に調節するように構成してある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月29日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−42014 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−202860 |
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