| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】越智 理一
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| 【要約】 |
【課題】例えば表皮の柔らかい大豆の脱穀を行なうと、表皮に傷が付いて商品価値を著しく低下させる。
【解決手段】扱胴13を横軸によって扱室10に回転可能に設け、該扱室10の近傍位置に、搬送始端部を扱胴13の横方向における中間部に位置し且つ搬送終端部を扱胴13の処理始端側に位置して扱胴13に略平行な処理胴31を有する処理室30を設け、前記扱室10および前記処理室30の下方位置に風選室19を形成し、該風選室19から前記処理室30に至る二番戻装置33とを設け、前記処理胴31の搬送始端部から搬送終端部における処理室30には処理室30に送り込まれてきた二番物を前記扱室10又は風選室19に供給する切替体37を設けたことを特徴とする脱穀装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扱胴13を横軸によって扱室10に回転可能に設け、該扱室10の近傍位置に、搬送始端部を扱胴13の横方向における中間部に位置し且つ搬送終端部を扱胴13の処理始端側に位置して扱胴13に略平行な処理胴31を有する処理室30を設け、前記扱室10および前記処理室30の下方位置に風選室19を形成し、該風選室19から前記処理室30に至る二番戻装置33とを設け、前記処理胴31の搬送始端部から搬送終端部における処理室30には処理室30に送り込まれてきた二番物を前記扱室10又は風選室19に供給する切替体37を設けたことを特徴とする脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、特に汎用コンバインに用いる脱穀装置に係るものである。 【0002】 【従来技術】従来公知の、特開昭57−206309号公報には、外周面に螺旋扱歯を設けた横軸扱胴を有する扱室と、該扱室の近傍位置に設けた処理胴を有する処理室と、前記扱室および前記処理室の下方位置に形成した風選室と、該風選室から前記処理室に至る二番戻装置と、前記処理室に形成した前記扱室に至る扱室連通口とからなる脱穀装置について記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この脱穀装置で、例えば表皮の柔らかい大豆の脱穀を行なうと、表皮に傷が付いて商品価値を著しく低下させる。その原因は、二番処理機構にあって、処理室と扱室とを連通させ、処理室より再び扱室に戻されるから、処理工程が長すぎて、表皮の軟らかい大豆は、傷が付いて商品価値を低下させるのである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、脱穀処理した穀粒の商品価値を高め得る脱穀装置を提供するものであって、つぎのような技術的手段を講じた。すなわち、扱胴13を横軸によって扱室10に回転可能に設け、該扱室10の近傍位置に、搬送始端部を扱胴13の横方向における中間部に位置し且つ搬送終端部を扱胴13の処理始端側に位置して扱胴13に略平行な処理胴31を有する処理室30を設け、前記扱室10および前記処理室30の下方位置に風選室19を形成し、該風選室19から前記処理室30に至る二番戻装置33とを設け、前記処理胴31の搬送始端部から搬送終端部における処理室30には処理室30に送り込まれてきた二番物を前記扱室10又は風選室19に供給する切替体37を設けたことを特徴とする脱穀装置としたものである。 【0005】 【発明の作用】扱室10に供給された脱穀物は、横軸によって回転する扱胴13によって処理作用を受ける。そして、扱室10等から漏下し、その後風選室19に集った二番物は二番戻装置33によって処理室30に送り込まれる。さらに、二番物は処理室30で回転する処理胴31によって処理を受けながら扱胴13の始端側に搬送される。そして、処理を受けた二番物は、切替体37の切り替えによって扱室10の始端部又は風選室19に供給される。 【0006】 【発明の効果】切替体37の切り替えという簡単な操作でありながら、脱穀物の条件にあった処理作業を選択できるので、穀粒の損傷や作業能率の向上を図れる。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の実施例を図により説明すると、1は汎用コンバインの機体フレーム、2は前記機体フレーム1の下方位置に設けた走行装置、3は前記機体フレーム1の上方位置に設けた脱穀装置、4は前記脱穀装置3の前方位置に設けた刈取部である。5は前記刈取部4の最前方位置に設けた圃場の穀稈を分草する分草体、6は該分草体5の上方位置に設けた掻込リール、7は前記掻込リール6の下方位置に設けた刈刃、8は前記刈刃7および該刈刃7により刈取った穀稈を集めるオーガ9等を取付けたオーガ室である。オーガ室8と前記脱穀装置3内の上方に形成した扱室10との間には搬送エレベータ11を設けており、前記刈取部4は搬送エレベータ11と共に該搬送エレベータ11の基部を中心に上下動する構成である。12は刈取部上下シリンダである。 【0008】前記扱室10内には横軸回転の扱胴13を軸装する。扱胴13は外周面に終始一定の間隔を置いて螺旋扱歯14を固定して形成しているが、扱胴13の始端側の各螺旋扱歯14は継プレート15により連結して連続螺旋扱歯14に形成している。16は前記継プレート15の取付具であり、六角穴付きボルト17により前記継プレート15を止着している。また、扱胴13の終端側には継プレート15を設けず、扱胴13による搬送力を弱めて脱穀効率を向上させている。 【0009】前記扱胴13の主として下方側には扱網18を設け、扱網18の下方には風選室19を形成し、風選室19内には揺動選別棚20を揺動自在に設ける。揺動選別棚20は、始端部側に移送棚21を設け、該移送棚21に続いてグレンシーブ22を設け、グレンシーブ22に続いてストローラック23を設けている。揺動選別棚20の下方の風選室19内には一番コンベア24および二番コンベア25を設ける。26は前記風選室19に選別風を送風する送風唐箕である。 【0010】しかして、前記扱室10の側部上方位置には、処理室30を形成する。処理室30内には、前記扱胴13と平行の処理胴31を軸装し、処理胴31の主として下方側を処理網32により包囲する。前記処理室30は、その後側を始端部に形成し、処理室30の始端部と前記二番コンベア25の終端部との間に二番戻装置33を設ける。二番戻装置33は揚穀螺旋34により形成しているが、いわゆるスロワでもよい。 【0011】前記処理室30の処理胴31の搬送方向は、扱胴13の搬送方向と反対に形成し、前記処理室30の終端は、前記扱室10の始端部に位置させる。前記処理室30の終端には前記扱室10の始端部に臨む扱室連通口35を形成する。該扱室連通口35よりも後側の処理室30には、前記風選室19に連通する風選室連通口36を形成し、扱室連通口35と風選室連通口36とはいずれかが開放するように切替自在に構成する。 【0012】即ち、表皮に傷の付きにくい稲麦の脱穀選別作業のときは、処理室30で処理された二番物は扱室連通口35より扱室10内に戻して再処理するが、表皮に傷が付きやすい大豆の場合は、前記風選室連通口36より直接風選室19に戻す処理工程に切替えて穀物に応じた処理が行なえるように構成したものである。本実施例では、前記処理網32の終端に風選室連通口36を形成し、該風選室連通口36よりも二番物搬送方向の後側に扱室連通口35を位置するようにし、前記扱室連通口35を使用するときは、風選室連通口36を蓋形状に形成した切替体37により閉塞するが、風選室連通口36より切替体37を外すと、扱室連通口35に至る前に風選室連通口36より処理物は風選室19内に落下させることになる。 【0013】なお、前記切替体37の構造は、扱室連通口35と風選室連通口36のうちいずれかを開放するように切替自在に構成すればよく、例えば、前記切替体37を隔操作可能となり、このように構成することもある。つぎに、作用を述べる。 (稲・麦唐の傷の付きにくい穀物の場合)本発明は前記の構成であるから、処理室30の風選室連通口36を切替体37により閉塞して扱室連通口35のみを開放させ、稲麦に応じた回転数により扱胴13を回転させた状態で機体を前進させると、分草体5により圃場の骨間を分草し、分草された穀稈を掻込リール6により後方に掻込み、掻込まれた穀稈を刈刃7により刈取り、刈取られた穀稈は掻込リール6により更に後方に送られてオーガ9により集められ、搬送エレベータ11により脱穀装置3の扱室10に供給される。 【0014】扱室10内に投入された穀稈は回転する扱胴13の螺旋扱歯14により後方に搬送され、穀稈より脱粒した穀粒は扱網18より漏れて風選室19内に入り、揺動選別棚20および送風唐箕26により送風される選別風により選別され、一番物は一番コンベア24に入って機外に取出され、二番物は二番コンベア25に入る。 【0015】二番コンベア25に入った二番物は、第6図の点線矢印のように、二番戻装置33により処理室30の始端部に供給され、処理胴31により終端側へ搬送され、搬送される間に穀稈より脱粒した穀粒は処理網32より漏れて風選室19内に入るが、穀粒の付着している穀稈は第6図の白抜き矢印のように切替体37により閉塞された風選室連通口36は通過して扱室連通口35に至り、扱室連通口35から扱室10内に戻されて再び脱穀処理される。したがって、穀稈から脱粒しにくい稲麦であっても、処理工程が、扱室10→風選室19→二番コンベア25→二番戻装置33→処理室30→扱室10となるので長くなり、完全に処理されて効率のよい脱穀作業を行なえる。 (大豆等の傷の付きやすい穀物の場合)本発明は、前記の構成であるから、処理室30の扱室連通口35を切替体37により閉塞して風選室連通口36を開放し、大豆等に応じた回転数により扱胴13を回転させた状態で機体を前進させると、分草体5により圃場の骨間を分草し、分草された穀稈を掻込リール6により後方に掻込み、掻込まれた穀稈を刈刃7により刈取り、刈取られた穀稈は掻込リール6により脱穀装置3の扱室10に供給される。 【0016】扱室10内に投入された穀稈は、稲麦と同様に回転する扱胴13の螺旋扱歯14により脱穀され、穀粒は扱網18より漏れて風選室19内に入って風選され、一番物は一番コンベア24に入って機外に取出され、二番物は二番コンベア25に入る。二番コンベア25に入った二番物は、第6図の点線矢印のように、二番戻装置33により処理室30の始端部に供給されるが、処理胴31により終端側に搬送されると、風選室連通口36は切替体37により閉塞されていないから、風選室連通口36から直接風選室19内に戻されて再び風選処理される。したがって、傷の付きやすい大豆であっても、処理室30より扱室10内を通らずに直接風選室19に戻されるので、処理工程が短くなって表皮に傷の付くことを防止し、商品価値の高い大豆が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成3年(1991)1月29日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−42013 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−166988 |
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