| 【発明の名称】 |
コンバインの送塵弁の操作構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】森山 浩二
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| 【要約】 |
【課題】脱穀装置上部を被装する脱穀カバー内周面に、複数個の送塵弁を配設し、各送塵弁を遠隔操作する操作力が大きくなっていた。
【解決手段】脱穀カバー182に回動軸431’を枢支し、該回動軸下部に送塵弁430を固定し、回動軸上部に固定板436を固設し、該固定板にレバー435を固設すると同時に、回動軸上部に遠隔操作用の操作ワイヤー445を巻回する操作用プーリ440を固定し、操作ワイヤーの両端を遠隔操作用のレバーに連動連結した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀装置上部を被装する脱穀カバー内周面に、複数個の送塵弁を配設し、各送塵弁を一体的に回動させる構成において、前記脱穀カバーに回動軸を枢支し、該回動軸下部に送塵弁を固定し、何れか一つの回動軸上部に操作用プーリを配し、該操作用プーリに操作ワイヤーを巻回し、該操作ワイヤーの両端を遠隔操作用のレバーに連動連結したことを特徴とするコンバインの送塵弁の操作構造。 【請求項2】 脱穀装置上部を被装する脱穀カバー内周面に、複数個の送塵弁を配設し、各送塵弁を一体的に回動させる構成において、前記脱穀カバーに回動軸を枢支し、該回動軸下部に送塵弁を固定し、回動軸上部に固定板を固設し、該固定板にレバーを固設する一方、前記回動軸上部に操作用プーリを固定し、該操作用プーリに操作ワイヤーを巻回し、該操作ワイヤーの両端を遠隔操作用のレバーに連動連結したことを特徴とするコンバインの送塵弁の操作構造。 【請求項3】 請求項2記載の送塵弁と連動する回動軸上部に固定板を固設し、該固定板上に操作ワイヤーを巻回する操作用プーリを位置調整可能に設けたことを特徴とするコンバインの送塵弁の操作構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は脱穀装置の搬送されてきた藁屑等の搬送量を調整する送塵弁を回動操作する構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から刈取部によって刈り取られた穀稈を、フィードチェーンによって受け継ぎ、穂先側を脱穀装置の扱口内に案内し、扱胴で脱穀し、脱穀された籾や藁屑等が、扱胴下方に配設するクリンプ網より揺動選別装置上に漏下し、更に、扱胴によって処理しきれなかった穀粒が含まれる二番物が扱胴の後側部に配した送塵口処理胴内に搬送され、穀粒と藁屑等に選別していた。更に、前記揺動選別装置に落下した穀粒は、揺動選別と風選別とによって一番物、二番物、藁屑とに選別され、選別後の一番物をグレンタンク内に貯留し、二番物を再選別し、藁屑を機体後方より排出するように構成していた。 【0003】また、前記扱胴の上部を被装する脱穀カバーの内周面には複数個の送塵弁が回動自在に軸支され、該送塵弁を回動操作することによって扱胴から後方へ搬送する藁屑等の搬送量を調整するように構成していた。複数個の前記送塵弁は扱胴の回転方向に沿って細長く板状に形成され、その途中部が軸支され、複数個の送塵弁の一側端部が連結され、一体的に回動するように構成されていた。そして、前記送塵弁を回動操作する構成として、脱穀カバーの上部に調整レバーを設け、該調整レバーと送塵弁を軸支した軸とを連動していた。また、前記送塵弁を軸支した軸にアームを固設し、該アームに二本のワイヤーを締結し、二本の該ワイヤーを運転席まで延出させて、運転部内のレバーを操作することで、送塵弁の遠隔操作を行う技術も提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の送塵弁を遠隔操作するために、二本のワイヤーを運転席上のレバーに締結する構成においては、二本のワイヤーを締結する際に、両ワイヤーの張り具合を調整する必要があり、一方を引っ張ると他方は弛める必要があるために、適度な緊張度を与えるには煩雑な作業となっていた。また、二本のワイヤーは、互いに引っ張り合っており遠隔操作を行うレバーの操作荷重が極端に重くなることがあった。その為に、コストが安く、組立の容易な構成において遠隔操作ができ、遠隔操作を行うレバーの操作荷重が重くなることのない操作方式のものが望まれてきていた。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題点を解消するために、脱穀装置上部を被装する脱穀カバー内周面に、複数個の送塵弁を配設し、各送塵弁を一体的に回動させる構成において、前記脱穀カバーに回動軸を枢支し、該回動軸下部に送塵弁を固定し、何れか一つの回動軸上部に操作用プーリを配し、該操作用プーリに操作ワイヤーを巻回し、該操作ワイヤーの両端を遠隔操作用のレバーに連動連結したものである。また、前記脱穀カバーに回動軸を枢支し、該回動軸下部に送塵弁を固定し、回動軸上部に固定板を固設し、該固定板にレバーを固設する一方、前記回動軸上部に操作用プーリを固定し、該操作用プーリに操作ワイヤーを巻回し、該操作ワイヤーの両端を遠隔操作用のレバーに連動連結し、また、前記固定板上に操作ワイヤーを巻回する操作用プーリを位置調整可能に設けたものである。 【0006】 【本発明の実施の形態】本発明が解決しようとする課題及び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明する。図1はコンバイン全体側面図、図2は脱穀装置の側面断面図、図3は本発明の送塵弁を配した脱穀カバーを示す部分斜視図、図4は同じく送塵弁を配した脱穀カバーの部分平面図一部断面図、図5は送塵弁の遠隔操作を行う構成を示す側面図一部断面図、図6は送塵弁の操作構成を示す側面断面図である。 【0007】図1においてコンバインの全体構成から説明すると、クローラ式走行装置1上に機体フレーム2を載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装置Aを昇降可能に配設し、引起し・刈取装置Aは前端に分草板3を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース4を立設して該引起しケース4より突出したタインの回転により穀稈を引き起こして、分草板3後部に配設した刈刃5にて株元を刈り取り、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置6にて後部へ搬送し、この縦搬送装置6の上端から株元がフィードチェーン7に受け継がれて脱穀装置内に穀稈を搬送し、該フィードチェーン7後端には排藁搬送装置16が配設され、排藁搬送装置16後部下方に配設した排藁カッター装置17にて、搬送されてきた排藁を切断して圃場に放出している。前記脱穀装置の側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク12が配設され、該グレンタンク12前部には運転部19が配設されている。 【0008】前記脱穀装置Bは図2に示すように、前後方向に軸芯を有する扱胴20と送塵口処理胴21とが扱室に横架され、この扱室の下方に脱穀された籾と籾藁とを選別する選別室が形成されている。前記扱室の扱胴20周囲に扱刃20a・20a・・・が植設され、扱胴20下部周囲にはクリンプ網31を設けて籾や小さな藁くず等のみが漏下し、選別室内で選別されるようにしている。前記送塵口処理胴21は、扱胴20後部のグレンタンク12側に扱胴20と平行に横架されており、扱胴20で処理できなかった枝梗付着粒等を処理して藁屑等を後方に搬送して機外へ排出している。 【0009】前記選別室には、揺動本体51と唐箕35とプレファン41等が配設され、脱穀された籾と籾藁とが比重選別と風選別により一番物と二番物と藁屑等に選別が行なわれている。 【0010】また、図2に示すように、前記揺動本体51の前端部を扱胴20の前端下方に配置し、揺動本体51の後端を送塵口処理胴21の後部下方まで延出している。前記揺動本体51の前下部に枢支軸52を設けて後部をクランク軸53に枢支して、クランク軸53の回動により揺動するように構成されている。そして、前記揺動本体51は、前部には第一グレンパン58が配され、その後下部を一段下げて第二グレンパン59が配され、第二グレンパン59の前部に選別風導入口51aを開口し、第二グレンパン59の後部より後方を下方に膨出して膨出部51bを成形し、該膨出部51b下面には落下口51cが開口されている。 【0011】次に、脱穀装置Bの扱室について説明する。前記扱室には、図1〜図3に示すように、前記扱胴20は、扱室の前後に立設される支持体180上部に扱胴20の駆動軸136が枢支されている。この扱胴20の上部は脱穀カバー182によって被装されている。該脱穀カバー182はグレンタンク12側が枢支され、上方に回動可能に支持されている。該脱穀カバー182の左側(フィードチェーン7側)は、フィードチェーン7の傾斜に合わせて傾斜状に形成され、フィードチェーン7上部との間にフィードチェーン7によって搬送される穀稈を通過させる開口が形成されている。 【0012】また、前記扱室カバー182の左側端部にステーを介して挟扼杆410が弾性支持されている。該挟扼杆410はフィードチェーン7上面に沿うように左右平行状に二枚が配設されている。 【0013】また、前記扱室カバー182の左端部(フィードチェーン7側)に刺さり粒を除去するブラシ状体を植設した刺さり粒除去体429を配設している。該刺さり粒除去体431は、扱室カバー182の内側より突出されて脱穀カバー182とフィードチェーン7との間の開口部に配設され、風選別による送風とともに開口部より藁屑等が吹き出すことを防止している。更に、前記刺さり粒除去体431より内側には複数個の切刃が固設され、扱胴20の扱刃20a・20a・・・に絡まった藁屑等を切断するようにしている。前記刺さり粒除去体429によってフィードチェーン7によって搬送される穀稈が弾かれており、脱穀性能が向上されている。 【0014】更に、図3〜図5に示すように、前記脱穀カバー182の内周面には板状の送塵弁430・430・・・が前後方向に一定間隔を開けて配設されている。該送塵弁430は左右途中位置に回動軸431が固設され、該回動軸431が上方に突出されている。前記脱穀カバー182の上面にはベアリング等より構成される枢支体432が固設されている。該枢支体432に回動軸431がベアリングを介して回動自在に枢支され、該回動軸431下端の扱室内に送塵弁430が固定されている。 【0015】前後方向に複数配設した前記送塵弁430・430・・・の一側(グレンタンク12を配設した側)端部は、前後向きの連結杆433によってそれぞれ枢結されている。該連結杆433を前後方向に移動させることによって、各送塵弁430・430・・・を同時に回動でき、全ての送塵弁430・430・・・は同じ角度で傾倒される。 【0016】また、前記脱穀カバー182上面前部には操作部カバー459が配設されている。該操作部カバー459は、脱穀カバー182上面前端部より後方に延出され、前側より複数の枢支体432が被装されている。前記脱穀カバー182前面下部に、レバー操作口459aが開口され、脱穀カバー182後面下部には、遠隔操作用のワイヤーを案内するワイヤー配置口459bが開口されている。 【0017】また、図4〜図6に示すように、前記送塵弁430・430・・・の内で、最前部に配した送塵弁430の回動軸431’は、上下方向長さが長く形成されている。該回動軸431’を枢支する枢支体432’は、脱穀カバー182前部に配設され、該枢支体432’には、ベアリングが二重に配置され、回動軸431’が強固に支持されている。前記回動軸431’は、枢支体432’上端部より上方に突出され、回動軸431’の上端部にボス部434が挿入されている。前記回動軸431’の上端部よりナット439を螺合し、ナット439と枢支体432’とによってボス部434が回転不能に螺着されている。 【0018】前記ボス部434の上部には、円板状の固定板436が固設され、該固定板436下面には調整レバー435が固設され、調整レバー435端部が固定板436の半径方向に突出されている。該調整レバー435の突出方向は、送塵弁430を回動し、送塵弁430の配設方向を機体の進行方向(扱胴20の軸芯方向)に対して左右向きに位置させた時に、ボス部434と一体的に固定板436を回動させて、調整レバー435を前方に突出するようにしている。該調整レバー435を前方に突出させたこの位置を中立位置としている。該調整レバー435の前端部が前記レバー操作口459aより前方に突出されている。 【0019】更に、前記調整レバー435の途中位置には、ピン437が固設され、該ピン437下部を調整レバー435より下方に突出している。一方、前記脱穀カバー182の上面には、前記枢支体432’を固設した位置よりさらに前方に規制体438が固設されている。該規制体438は、平面視「コ」字状に形成され、開放面を前方に向けている。平面視「コ」字状の該規制体438の開放面内には、前記ピン437が挿入され、調整レバー435を左右に回動させると、前記ピン437が規制体438側面に当接され、調整レバー435の操作量が規制されている。 【0020】よって、前記調整レバー445を前方に突出させた位置においては、ピン437が規制体438の左右中央に位置し、その位置において送塵弁430・430・・・が左右方向に配置されている。前記調整レバー445を左右一側に回動させると、ピン437が規制体438側面に当接されるまで調整レバー445を左右に回動操作することでき、固定板436、回動軸431’を介して送塵弁430を回動し、連結杆433を介して全ての送塵弁430・430・・・が回動される。例えば進行方向に対して右側に回動させると、各送塵弁430・430・・・右側を下方に回動させて、扱胴20によって搬送される藁屑等に大きな抵抗を与えるようにしている。 【0021】また、前記ボス部434上部には、操作用プーリ440が遊嵌されている。該操作用プーリ440は、固定板436の外径より大きい円板状の板体440aと、該板体440aの外周面に固設するワイヤーを巻回する溝を有する溝部440bより形成されている。 【0022】前記操作用プーリ440は、前記固定板436上面に対して取り付け位置を調整可能に構成されている。即ち、前記ボス部434上部に固設した固定板436には、回動軸431’を中心として同一円周状にボルト挿入用の孔436aが開口されている。一方、前記操作用プーリ440の板体440aには、固定板436のボルト挿入用の孔436aと同一円周上に円弧状の長孔440c・440c・440cが開口されている。 【0023】従って、前記操作用プーリ440の長孔440cと固定板436の孔436aとの軸芯を一致させて、該孔436aと長孔440c内にボルト449を挿入している。前記長孔440cがボルト449にガイドされた状態で、操作用プーリ440を回動させることができ、固定板436に対して操作用プーリ440の取り付け位置を調整することができる。更に、前記ボルト449にナット448を締め付けることで、操作用プーリ440を固定板436に螺合することができる。 【0024】尚、前記操作用プーリ440に長孔440c・440c・440cを開口し、固定板436に孔436aを開口する構成となっているが、固定板436側に長孔を開口し、操作用プーリ440側に孔を開口する構成にすることもできる。更に、前記固定板436に予めボルトを固設した状態にして、該ボルトを操作用プーリ440に開口した長孔440c・440c・440c内に挿入する構成にすることもできる。 【0025】更に、前記操作用プーリ440の外周に形設した溝部440bは、断面視U型の溝440eが形成されている。該溝440eは、曲率が大きく形成されており、溝部440bに操作ワイヤー445を巻回すると、V型に形成した溝に比べてU型の形成した溝部440b内には、操作ワイヤー445が食い込まないようになっている。よって、後述する遠隔操作レバー461を操作して、操作ワイヤー445の食いつきを外すために、過大な操作力を必要としたり、食いつきを外す為に機体を一端停止させてメンテナンス作業をする必要がなくなり、絶えず円滑に操作用プーリ440を回動させている。 【0026】更に、前記操作用プーリ440の外周面には、欠切部440dが形成されている。一方、前記操作ワイヤー445の途中位置には、回り止め部材446が固設されている。該回り止め部材446は、筒状の部材の両端部に板体を固設したものである。前記操作ワイヤー445を回り止め部材446の筒内に圧入し、操作ワイヤー445の略中央部に回り止め部材446を配している。そして、前記操作ワイヤー445を操作用プーリ440に巻回するには、操作用プーリ440の欠切部440d内に回り止め部材446を配し、該回り止め部材446より外側の操作ワイヤー445端部は、操作用プーリ440の溝部440b内に巻回されている。この時、前記回り止め部材446の端部が欠切部440d側面に当接されるので、操作ワイヤー445が溝部440b内を摺動することがない。 【0027】また、前記操作用プーリ440に巻回した操作ワイヤー445の両端部は、アウタケース450・451内に支持される。即ち、前記脱穀カバー182上面には、前側より二番目の枢支体432の直前位置の左右両側に、係止体452・453が固設されている。右側の係止体452にはアウタケース450一端が係止され、左側の係止体453にはアウタケース451一端が係止されている。前記アウタケース450内に操作ワイヤー445の一端が挿入され、操作ワイヤー445の他端がアウタケース451内に挿入される。 【0028】前記アウタケース450及びアウタケース451は、操作部カバー459のワイヤー配置口459bより後方に延出し、脱穀装置Bの右側方を通過し、前方の運転部19内のサイドコラム454に向けて湾曲した配置されている。前記アウタケース450の他端(前端部)は、サイドコラム454後面上部の固設体465に固設され、アウタケース451の他端(前端部)は、サイドコラム454後面の上下中央位置の固設体466に固設されている。前記アウタケース451前端部は、アウタケース450前端部の固設位置より下方に固設されている。 【0029】また、前記アウタケース450前端部には、調整管450aが形成され、該調整管450aが固設体465に挿入されている。該調整管450aの外周面にはネジ溝が穿設され、調整管450aには二個の調整ナット468・468が螺合されている。後方の調整ナット468を調整管450aの適所位置に配し、後方の調整ナット468を固設体465後面に当接し、前方の調整ナット468を固設体465前面に当接する位置まで締め付けることで、調整管450aの前後途中位置が固設体465に固設される。そして、前記調整ナット468・468の調整管450a上の螺合位置を前後に変えることで、調整管450aが固設体465に固定される位置を前後に調整することができる。 【0030】従って、前記固設体465によって、調整管450aの前部を固定するとアウタケース450が大きく湾曲され、該アウタケース450内に支持される操作ワイヤー445の長さが長くなり、アウタケース450前端部より前方に突出される操作ワイヤー445の長さが短くなる。これとは逆に、調整管450aの後部を固設体465によって固定すると、アウタケース450の湾曲が小さくなり、該アウタケース450内に支持される操作ワイヤー445の長さが短くなり、アウタケース450前端部より前方に突出される操作ワイヤー445の長さが長くなる。 【0031】同様に、前記アウタケース451前端部に調整管451aを形成し、該調整管451a外周面に二個の調整ナット468・468が螺合され、前記固設体466に対して、調整管451aの固設する位置を前後に調整することができる。従って、前記アウタケース451の内に支持される操作ワイヤー445の長さが調整され、アウタケース451前端部より前方に突出される操作ワイヤー445の長さが調整される。 【0032】このように、前記アウタケース451若しくはアウタケース450に操作ワイヤー445が支持される長さを調整する構成を配しても、二本のアウタケース451・450によって、一本の操作ワイヤー445が支持されており、片側のアウタケース451(若しくは450)に支持される長さを調整することで、両方のアウタケース451・450前端部より前方に突出する操作ワイヤー445の量を調整することができる。更に、両側のアウタケース451・450によって支持される長さを調整することで、調整量を大きくすることができる。 【0033】また、前記サイドコラム454内のアウタケース451前端部とアウタケース450前端部との前方には、横軸455が横設され、該横軸455の外周面には、筒体456が遊嵌されている。該筒体456の端部には上アーム457が上方に突出され、筒体456の端部には下アーム458が下方に突出されている。前記上アーム457上端部に、アウタケース450前端部より前方に突出する操作ワイヤー445の一端が締結されている。前記下アーム458下端部に、アウタケース451前端部より前方に突出する操作ワイヤー445の他端が締結されている。 【0034】更に、前記筒体456の外周面には、ボス460が固設されている。該ボス460は、筒体456の軸芯の半径方向にボス460の軸芯が向くように固設されている。前記ボス460には、操作ロッド462の後端部が軸支され、該操作ロッド462が、サイドコラム454に配設した図1に示す遠隔操作レバー461に連動されている。 【0035】このように構成したことによって、前記遠隔操作レバー461と送塵弁430・430・・・とを連動させるために、操作ワイヤー445や、該操作ワイヤー445を巻回する操作用プーリ440を組み立てし易く構成されている。先ず、前記操作ワイヤー445の略中央位置に回り止め部材446を配し、該回り止め部材446を配した操作ワイヤー445の一側端部を、アウタケース450内に挿入し、操作ワイヤー445の他側端部をアウタケース451内に挿入している。前記アウタケース450・451を脱穀カバー182とサイドコラム454との間に組み付ける。 【0036】そして、前記アウタケース450前端部より前方に突出されている操作ワイヤー445の一側端部を上アーム457に締結する。その際に、遠隔操作レバー461が中立位置に保つように保持され、上アーム457と下アーム458とが中立に保持されている。次に、前記操作ワイヤー445上の回り止め部材446を操作用プーリ440の欠切部440d内に嵌合し、操作用プーリ440の溝部440bに操作ワイヤー445を巻回している。その時、該操作用プーリ440の欠切部440dを略前方に向けるようにしている。更に、前記アウタケース451前端部より前方に突出されている操作ワイヤー445の他側端部を、下アーム458に締結するように引っ張ると、操作ワイヤー445に張力が生じて、ボス部434上部に遊嵌されている操作用プーリ440が回動されている。 【0037】そして、前記アウタケース451前端部の調整ナット468・468を操作し、調整管451aの固設位置を変えて、アウタケース451の湾曲を調整し、操作ワイヤー445の突出量を調整し、中立に保持されている下アーム457に操作ワイヤー445他端を締結している。従って、前記運転部19の遠隔操作レバー461の中立位置に合わせた位置に操作用プーリ440が回動される。 【0038】次に、この操作用プーリ440に、送塵弁430・430・・・の角度を合わせるようにしている。前記操作用プーリ440は、ボス部434上部に遊嵌され、操作用プーリ440の長孔440cと固定板436の孔436aとの軸芯が一致されている。該孔436aと長孔440c内にボルト449を挿入し、長孔440cにボルト449を挿入した状態で、固定板436を回動させることができる。即ち、遠隔操作レバー461の中立位置に対応させた操作用プーリ440を、この位置より回動させることなく、固定板436を固設したボス部434と一体的に回動軸431’を回動させている。送塵弁430・430・・・を中立に位置させた所で、前記ボルト449にナット448を締め付けて、操作用プーリ440を固定板436に螺合し、送塵弁430・430・・・の中立位置に操作用プーリ440が設定される。 【0039】従って、前記操作用プーリ440に操作ワイヤー445を巻回した後に、送塵弁430・430・・・を調整することができ、組立が容易となっている。また、前記遠隔操作レバー461の操作ワイヤー445は、スプリングや、支点越え等を有する構成とはなっていないので、遠隔操作レバー461の操作力は軽いものとなっている。 【0040】よって、前記遠隔操作レバー461の中立位置で、全ての送塵弁430・430・・・を中立に位置させることができる。そして、前記遠隔操作レバー461を傾倒操作して、上アーム457を後方に回動し、下アーム458を前方に回動すると、操作ワイヤー445が摺動され、操作用プーリ440が反時計回りに回動され、全ての送塵弁430・430・・・の右側端部を前方に回動させている。該送塵弁430・430・・・をこの位置に回動させると、扱胴20によって搬送される藁屑等に対する送塵弁430・430・・・の抵抗が小さくなるので、藁屑等は送塵口処理胴21に多量に誘導されて行く。これに対して、遠隔操作レバー461を逆側に傾倒操作すると、上アーム457が前方に回動され、下アーム458が後方に回動され、操作ワイヤー445が摺動され、操作用プーリ440が時計回りに回動され、全ての送塵弁430・430・・・の右側端部を後方に回動させている。該送塵弁430・430・・・をこの位置まで回動させると、扱胴20によって搬送される藁屑等の進行方向に対して略垂直となり、送塵弁430・430・・・の抵抗が最大となり、排藁等は扱胴20の下へ落下して行き、藁屑等は送塵口処理胴21に誘導される量が減少される。 【0041】 【発明の効果】以上のように構成したので、本発明は次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1記載のように、脱穀装置内に配した複数個の送塵弁を配し、該送塵弁を枢支した回動軸に操作用プーリを配し、該操作用プーリに操作ワイヤーを巻回し、該操作ワイヤーの両端を遠隔操作用のレバーに連動させることで、レバーを傾倒操作することによって、一本のワイヤーを介して操作用プーリを正逆回動させて、送塵弁の遠隔操作が可能となる。そして、操作用プーリに操作ワイヤー途中部を巻回し、一本のワイヤーを用いて運転部側のレバーに連動させたので、ワイヤーを締結する組立作業において、ワイヤーの一側端部のテンションを調整するだけで、他端のテンションを緩める等の作業をなくすことができ、片側の調整のみで済み、組み立て作業を簡略化することができたのである。 【0042】また、請求項2記載のように、送塵弁と連動する回動軸にレバーを固設すると同時に、前記回動軸に操作用プーリを配し、該操作用プーリに遠隔操作用のワイヤーを巻回し、遠隔操作用のレバーと連動させることで遠隔操作を可能にし、作業開始する前やメンテナンス時に脱穀装置側よりレバーを操作して送塵弁を操作し、作業時には運転部より遠隔操作ができるようになり、用途に応じてレバーを使いわけることができ、送塵弁の操作性を向上することができる。また、一本のワイヤーを用いるので組立作業を簡略化できる。 【0043】また、請求項3記載のように、送塵弁を軸支する回動軸上部に固定板を固設すと同時に、操作用プーリを遊嵌し、先ず、運転部のレバーを一定位置に保ち、該レバーに連動するように操作ワイヤーの両端部を締結し、該操作ワイヤーの途中部を操作用プーリに巻回して運転部のレバー位置に対する操作用プーリの位置を決定でき、次に、この操作用プーリの位置を決定した状態において、送塵弁と該操作用プーリとの取り付き位置を調整するために、回動軸と固定板を回動させることができ、運転部のレバーと送塵弁との調整が容易な構成とすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−28022 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−185542 |
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