| 【発明の名称】 |
刈払い機用回転刃 |
| 【発明者】 |
【氏名】世古 生八
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| 【要約】 |
【課題】草類及び草木に対しても効率的な刈取りを長期に亘って維持し、かつチップ刃の欠損を減少した回転刃を提供する。
【解決手段】基台2の立上り部2aに超硬チップ13を固着する。該超硬チップは、回転方向Fに向う所定長さの刃先13d2 を有する切断刃13dを備え、草木等を切断する。刃先の外径側端が切欠かれ、該切欠かれた逃し傾斜面13d3 に石等が衝接すると、該傾斜面にて石等が外方に跳ね飛ばされる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転方向前方を向く立上り部を有する円板状の基台の前記立上り部に、超硬チップを固着してなる、刈払い機用回転刃において、前記超硬チップが、半径方向に所定長さを有し、かつ前記回転方向前方に刃先を有する切断刃を備えることを特徴とする、刈払い機用回転刃。 【請求項2】 前記超硬チップの外径側端部における回転方向前方部に切欠き部を設け、前記刃先の外径側端が、前記超硬チップの外径側端面より所定量内径側に位置する、請求項1記載の刈払い機用回転刃。 【請求項3】 前記切断刃の刃先側における外径側端部をアール形状とし、前記超硬チップの外径側端部の回転方向前方が前記アール形状からなる、請求項1記載の刈払い機用回転刃。 【請求項4】 前記超硬チップの外径側部に、該超硬チップの板厚方向の刃先及び角部からなる刃先を有するバイト様刃を設け、前記超硬チップの内径側部に、前記回転方向前方に刃先を有する切断刃を設けた、請求項1記載の刈払い機用回転刃。 【請求項5】 前記超硬チップの板厚方向の刃先における裏面側にアール形状を形成した、請求項4記載の刈払い機用回転刃。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、刈払い機等に用いられる回転刃に係り、詳しくは超硬チップを用いる回転刃に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、エンジン又はモータ等の動力源からの回転を回転刃に伝え、作業者が操作杵を左右に振り動かすことにより、上記回転刃が雑草、下草、灌木等を刈取る刈払い機が知られている。 【0003】一般に、該刈払いに用いられる回転刃1は、図7に示すように、SK5等の炭素工具鋼又はSKS5等の合金工具鋼からなる円板2の外周を巴状に形成し、その立上り面に切断刃2aを研磨することにより形成していた。また、上記円板の外周に、多数の凹凸部を形成し、該凸部立上り面に超硬合金からなるチップを埋込んでロウ付けした回転刃も実用化されている。 【0004】上記研磨による切断刃2aを有する回転刃1は、鋭利でかつ半径方向の比較的長い刃長を有しており、雑草等を鎌で刈取るように高い効率にて切断することができる。また、上記チップを埋込んだ回転刃は、チップ先端に形成されるチップ板厚の方向の刃により、草木等を削取るように切断するものであり、比較的硬い細木等には好適であるが、柔軟な草類の刈取りには適していない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記切断刃2aを有する回転刃1は、柔軟な草類に対しては効率的な刈取りが可能であるが、比較的早期に切断刃2aが摩耗してしてしまい、特に細木等の比較的硬い立毛が混在している場合、早期に摩耗して切れ味を低下してしまう。そのため、比較的短時間で、摩耗した切断刃2aを再研磨する必要が生じ、刈取り作業を面倒なものにすると共に、作業効率を低下している。 【0006】また、超硬チップを有するものは、回転刃が小石等に衝接すると、チップ刃、特に先端を鋭利な形状としたチップ刃が欠損して、回転刃の寿命を短くする虞れがある。 【0007】そこで、本発明の第1の目的は、超硬チップにて切断刃を形成し、もって草類及び細木に対しても効率的な刈取りを長期に亘って維持し得る回転刃を提供することにある。 【0008】また、本発明の第2の目的は、超硬チップを用いるものでありながら、チップ刃の欠損を減少した回転刃を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明は、例えば図1を参照すると、回転方向(F)前方を向く立上り部(2a)を有する円板状の基台(2)の前記立上り部(2a)に、超硬チップ(3)を固着してなる、刈払い機用回転刃において、前記超硬チップ(3)が、半径方向に所定長さ(L)を有し、かつ前記回転方向前方に刃先(3d2 )を有する切断刃(3d)を備えることを特徴とする、刈払い機用回転刃にある。 【0010】請求項2に係る本発明は、例えば図2を参照すると、前記超硬チップ(13)の外径側端部における回転方向前方部に切欠き部(13d3 )を設け、前記刃先(13d2 )の外径側端(P)が、前記超硬チップの外径側端面(3e)より所定量(M)内径側に位置する、請求項1記載の刈払い機用回転刃にある。 【0011】請求項3に係る本発明は、例えば図3を参照すると、前記切断刃(23d)の刃先(23d2 )側における外径側端部をアール形状(23d3 )とし、前記超硬チップの外径側端部の回転方向前方が前記アール形状(23d3 )からなる、請求項1記載の刈払い機用回転刃にある。 【0012】請求項4に係る本発明は、例えば図4及び図5を参照すると、前記超硬チップの外径側部(331 )に、該超硬チップの板厚方向の刃先(33h1 )及び角部からなる刃先(33h2 )を有するバイト様刃(33h)を設け、前記超硬チップの内径側部(332 )に、前記回転方向前方に刃先(33d2 )を有する切断刃(33d)を設けた、請求項1記載の刈払い機用回転刃にある。 【0013】請求項5に係る本発明は、例えば図6を参照して示すと、前記超硬チップの板厚方向の刃先(33h1 )における裏面側にアール形状(33h3 )を形成した、請求項4記載の刈払い機用回転刃にある。 【0014】[作用]以上構成に基づき、回転刃を回転方向(F)に回転しつつ振り動かすことにより、雑草、下草、灌木等は基台(2)の立上り部(2a)の前方に導かれ、回転方向に向う比較的鋭利な刃先を有しかつ所定長さ(L)からなる切断刃(3d,13d,23d,33d)が、前記雑草等をスッパと切断する。また、該切断刃は、超硬チップに形成されているので、摩耗が少なく、長期に亘って切れ味を維持する。 【0015】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、本発明の構成を何等限定するものではない。 【0016】 【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、回転方向前方に向う刃先を有する所定長さの切断刃により、草木等を切断するので、高い効率での刈払い作業を行うことができ、かつその性能を長期に亘って維持でき、回転刃の交換及び研磨等のメンテナンスを減少して、作業を容易にすると共に、長時間の連続作業を可能とする。 【0017】請求項2に係る本発明によると、一般に、回転刃は高速回転しているため、石等は回転刃最外径端における回転方向先端に衝接するが、該部分が切欠かれて刃先が存在せず、かつ該切欠き部は、石等を外方に向けて跳ね飛ばすか又は反作用にて回転刃が退避する形状からなるので、比較的鋭利な刃先を有する切断刃であっても、石等の衝接による超硬チップの欠損を減少することができる。 【0018】請求項3に係る本発明によると、回転刃最外径端における回転方向先端が、石等の当接による衝撃に対して強いアール形状からなるので、簡単な構成でもって、石等の衝接による超硬チップの欠損を減少することができる。 【0019】請求項4に係る本発明によると、外径側部に設けたバイト様刃により、細木等の比較的硬いものでも効率よく切削することができ、かつ柔軟な草類は、内径側部に導かれて切断刃により効率よく切断することができ、草類及び細木類が混在する等のどのような状態にあっても、高い効率にて作業を行うことができる。 【0020】請求項5に係る本発明によると、石等は、一般に、その断面積が大きい部分を下にして地面に安定して位置しているため、回転刃は、該石等に、最初に超硬チップの裏面最外径部が衝接するが、該部分がアール形状となっており、バイト様刃の刃先欠損を減少し、かつ鋭利な刃先を有する切断刃は、内径側部に配置されているので、石等に衝接することはなく、これらが相俟って超硬チップの欠損を減少することができる。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明による実施の形態について説明する。 【0022】図1は、本発明の一実施例を示し、合金工具鋼又は炭素工具鋼等からなる円板状の基台2を有しており、該基台2の外周面は巴状、即ち略々半径方向に延びる立上り面(部)2aと、該立上り面の外径側部から隣接する立上り面の内径側部に向って半径が漸減する円弧面2bとから構成されている。該立上り面に、本発明に係る超硬チップ3が取付けられて、切断刃を構成している。なお、該切断刃の数は、2〜40個の間の任意の数に適用でき、好ましくは6〜10個であり、実施例にあっては8個である。 【0023】前記基台立上り面2aには超硬チップ取付け用の切欠き2cが形成されており、超硬チップ3は、その舌部3aが上記切欠き2cに埋込まれると共に、基台2の裏面2dにチップ下面3bが面一となるようにして、ロウ付け5により基台2に固着されている。該超硬チップ3は、炭化タングステンWCを基材とし、これにコバルト、チタン等の原素を適宜配合して焼結成形したものであり、好ましくはP種又はK種にて形成したものであり、硬さはHRC50〜80であって、比較的靭性の高いものからなる。 【0024】そして、該超硬チップ3は、図1(b) に示すように、表面3cから裏面3bに向かって回転方向F上流側に所定角度θ1(例えば、20〜70度の範囲で可能であるが、36〜39度が好ましい)で傾斜しており、半径方向所定長さLに亘って回転方向に向う比較的鋭利な切断刃3dを構成している。即ち、切断刃3dは、傾斜面3d1 により形成される回転方向Fの前方に刃先3d2 を有している。また、該超硬チップ3は、図1(a) に示すように、その刃3dの刃先線と平行な線E−Eが半径方向線R−Rに対して所定角度θ2(例えば回転方向をプラスとすると、+30〜−30度の範囲で可能であるが、0〜3度が好ましい)で傾斜しており、また外径方向端面3eが、前記基台円弧面2bに合うように所定角度θ3(例えば接線に対して0〜30度の範囲で可能であるが、5〜14度が好ましい)で傾斜しており、かつ図1(d) に示すように表面3cから裏面3bに向かって半径方向内側に所定角度θ4(例えば0〜10度の範囲で可能であるが、3〜7度が好ましい)で傾斜している。 【0025】更に、超硬チップ3の半径方向内側部分3fは、図1(a) ,(c) ,(d) に示すように刃先3d2 が切欠かれるように斜めになっており、更に超硬チップ2の板厚t1になった部分も同じ後退角で斜め内側方向に延びて舌部3aとなっており、該舌部が前記基台2の切欠き2cに埋込まれてロウ付けされている。超硬チップ2の板厚t1は、基台2の板厚t2より厚く、裏面が面一になっているため、該超硬チップ2は、基台2の表面上に所定量突出しており、従って切断刃2の刃先も基台2の表面から突出した位置にある。 【0026】本実施例は以上のような構成からなるので、回転刃を刈払い機に取付けて矢印F方向に回転しつつ、作業者が該刈払い機を左右方向に振り動かすことにより、雑草、下草、灌木等が基台2の円弧部2bに沿って立上り面2a前方の凹部(チップポケット)に導かれる。そして、該凹部に導かれた雑草等は、略々半径方向に所定長さLに亘る比較的鋭利な切断刃3dによりスッパと切断される。この際、切断刃3dは、従来の超硬チップ(刃先線が板厚方向に延びる)のように削り取るのではなく、略々半径方向に延びる刃先により鎌様に切断するので、柔軟な草類でも効率よく刈取ることができ、かつ超硬合金よりなるので、比較的硬い細木等が混在していても、確実かつ効率よく切断することができ、そして超硬チップ3からなるため、長期に亘ってその切れ味を維持することができる。 【0027】また、地面上に小石が落ちているか又は半分埋もれている場合、一般に、該小石の地面からの突出量は小さく、超硬チップ3の切断刃傾斜面3d1 に当たる場合が多く、小石は該傾斜面3d1 に沿って地中に埋込まれるか、又は基台2の撓みにより超硬チップ3が上方に逃げる。従って、回転方向先端に比較的鋭利な刃先3d2 を有していても、超硬チップ3は、小石等により欠損することが少ない。 【0028】本実施例による超硬チップ切断刃3dは、回転方向先端の外周端にポイントからなる刃先突尖部3Pを有するため、回転刃の回転により石、岩等が該刃先突尖部Pに衝接すると、該刃先3d2 が欠損する虞れがある。以下の実施例は、刃先突尖部をなくして、上記欠損を減少するものである。 【0029】図2は、第2の実施例を示すものであり、超硬チップ13の上記刃先突尖部を切欠いてある。即ち、切断刃13dの外周側端面3eがその傾斜面13d1 の始端から刃先13d2 に向って所定角度θ5、例えば14度にて切取られており、従って超硬チップ13の半径方向最外端部は、該チップの板厚t1からなる傾斜面開始位置aとなり、該位置aから刃先13d2 に向って半径方向内側に傾斜しかつその幅を徐々に減少する逃し斜面13d3 が形成される。また、切断刃13dの刃面を形成する傾斜面13d1 は、所定半径のアール面からなる。 【0030】本実施例は、以上のような構成からなるので、回転刃の回転により、雑草、下草、灌木等は切断刃13dにより効率よく切断され、かつ該切断刃13dは超硬チップよりなるので、摩耗が少ない。そして、回転刃を振り動かすことにより、石等に当ることがあるが、回転刃が高速に回転しているため、柔軟性のない石は、最初に回転刃の最外径側端面に衝接する。本回転刃の回転方向先端側における最外径側端は、超硬チップ13の板厚t1からなる位置aにあり、実際には、石等は、回転刃の回転により逃し傾斜面13d3 に衝接する。すると、石等は逃し傾斜面13d3 の所定傾斜角θ5により外径方向に跳ね飛ばされ、次の切断刃13dの刃先13d2 に衝接することは防止される。 【0031】なお、超硬チップ13の最外径端aから刃先13d2 の最外径端までの距離、即ち逃し傾斜面13d3 の半径方向距離Mは、0.5[mm]等の僅かな長さであって、草木等はその柔軟性により基台2の円弧面2bに導かれ、切断刃13dの所定長さLからなる刃先13d2 により切断され、例え上記僅かの距離dにより切断されない草木があっても、回転刃の高速回転により次の切断刃にて確実に切断される。また、小石等で地面からの突出量が小さいものは、前述と同様に、刃面を構成する傾斜面13d1 により地中に埋込まれ、次の刃先に衝接することはない。 【0032】ついで、図3に沿って、第3の実施例を説明する。本実施例は、超硬チップ23からなる切断刃23dの刃先突尖部をアール形状にしたものである。即ち、切断刃23dの最外径側端となる部分(図1の突尖部P部分)を正面視[図3(a)参照]、平面視[図3(b)参照]及び側面視[図3(c) 参照]においてアール形状になるように、即ち球面状のアール面23d3 を形成する。なお、本実施例の超硬チップ23は、半径方向内側の切断刃23d部分に後退角からなる傾斜部分(図1の3f参照)及び基台埋込み用の舌部(図1の3a参照)を有しておらず、正面視略矩形状に形成されて、ロウ付けにより基台2に固着されている。なお、超硬チップを矩形状にすることは、該実施例に限らず、他の実施例にも同様に適用し得る。 【0033】本実施例は以上のような構成からなるので、雑草、下草、灌木等は、前述実施例と同様に、所定長さLからなる切断刃23dにより刈取られる。そして、高速回転している回転刃に石等が衝接する場合、回転方向先端における最外径端部に位置する前記アール面23d3 に最初に当接する。該アール面23d3 は、球状に形成された破損に対して強い形状からなるため、石等は該アール面23d3 に跳ね飛ばされるか、又は回転刃自体が反作用により退避して、石等が直接切断刃23dの刃先23d2 に衝接することが防止される。なお、該アール面23d3は、草木等に対しても切断しにくい形状からなるが、該アール面の長さは0.5[mm]程度と僅かであり、例え該アール面23d3 に当接して切断されない草木も、高速回転している回転刃の次の切断刃により確実に切断される。 【0034】ついで、図4及び図5に沿って、第4の実施例について説明する。本実施例による超硬チップ33は、金属切削用のバイトと同様な形状からなる外径側部231 と、切断用刃物と同様な形状からなる内径側部332 とを有する。即ち、外径側部331 は、従来のチップソーと同様な形状であって、回転方向先端の外径側端面からなる板厚方向の刃先23h1 及び表面角部からなる刃先23h2 を有するバイト様刃33hを備える。該バイト様刃33hは、それぞれ従来と同様の所定角度からなる先端逃げ角θ3、すくい角θ2及び先端傾き角θ4を有しており、回転刃の回転により草木を削取るように刈取る。 【0035】前記内径側部332 は、前記実施例と同様に、所定角度θ1の傾斜面33d1からなる切断刃33dを有しており、該切断刃33dの刃先33d2 は、所定長さLからなると共に、その外径側端Pが前記外径側部331 の刃33h上端Qから所定長さM(例えば2[mm])、即ち刃先33h2 の長さは離れて形成されている。従って、前記外径側部331 は、刃33hが超硬チップ23の板厚t1からなり、図5の(d) に示すように、その途中から切断刃33dを形成するように、裏面側の傾斜が開始される。また、本超硬チップ33も、前述実施例と同様に、その舌部33aが基台2aを埋込まれ、かつ周囲がロウ付けをされて基台2に固着される。 【0036】本実施例は、以上のような構成からなるので、回転刃の回転により、雑草等は柔軟なため、巴状の基台円弧部2bに沿って立上り面前面の凹部(チップポケット)に導かれ、鋭利な切断刃33dによりスッパと切断される。一方、比較的硬い細木等は、前記凹部にあまり深く入ることはなく、外径側部331 のバイト様刃33hにより削取られ、回転刃が高速回転することにより切断される。従って、柔軟な雑草と比較的硬い細木が混在している場合でも、自動的に切断刃33d及びバイト様刃33hが使い分けられ、効率よく刈取ることができる。なお、雑草だけの場合及び細木だけの場合でも、それぞれ切断刃33d及びバイト様刃先33hが機能して、効率よく切断できる。 【0037】また、石等がある場合でも、最初に該石等に当る回転刃の最外径側先端は、板厚t1からなる外径側部331 であって、突尖部からなる切断刃の場合に比して超硬チップが破損することが少ない。 【0038】図6は、更に変更した第5の実施例を示すものであり、バイト様刃を一部変更している。本超硬チップ33は、図4及び図5に示す実施例と同様に、バイト様刃33hを有する外径側部331 と、切断刃33dを有する内径側部332 とを有する。上記バイト様刃33hは、外径側端面からなる板厚方向の刃先33h1及び表面角部からなる刃先33h2 を有するが、上記板厚方向の刃先33h1 の裏面側角部が、側面視[図6(c) 参照]及び平面視[図6(b) 参照]にてアール形状、即ち球状に形成されている。 【0039】従って、地面に石等がある場合、一般に、該石は、断面積の大きい方を下にして地面上に位置するため、上方に向って小断面積となっており、回転刃の回転方向外径側端の下側である裏面側のアール形状部33h3 に、上記石等が最初に当る。該部分は、球状のアール形状からなる衝撃に強い形状からなるため、該超硬チップ33は、石等が当ったとしても破損することが少ない。また、草木に対して、前記内径側部の切断刃33dは、前記実施例と同様な切れ味を保ち、また外径側部のバイト様刃33hは、その板厚方向の刃先33h1 が僅かに切れ味が鈍くなるが、アール形状部33h3 は、0.5[mm]等の僅かな長さであり、前記実施例と同様な角部刃先33h2 と相俟って、バイト様刃33hにあっても、前述実施例と略々同様な切れ味を確保し得る。 【0040】なお、上述実施例は、超硬チップを巴状の回転刃(巴刃)に適用したが、これに限らず、ノコ刃、チップソー形状の刃、クロス刃等、他の形状の回転刃にも同様に適用することができ、また超硬チップを、基台の裏面に面一に取付けてるが、これに限らず、超硬チップを基台の裏面から所定量突出して取付けてもよく、また超硬チップの切断刃の向き(傾斜面の向き)を上下交互になるように取付けてもよい。また、切断刃の傾斜面を一方のみに有する片刃様に形成したが、両面方向に傾斜面を有する両刃様に形成してもよい。また、本発明において、超硬チップとは、炭化タングステンWCを基材としたものに限らず、他の超硬材料、例えばセラミックからなるものも含むものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593191073 【氏名又は名称】有限会社イセ農器
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月22日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−332348 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−141856 |
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