| 【発明の名称】 |
コンバイン等の畦際制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤田 靖
【氏名】山本 昌一
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| 【要約】 |
【課題】畦際での刈取作業のときに、走行する車速と刈取装置を上昇させる上昇スピードとを確実に合わせようとするものである。
【解決手段】刈取装置3を畦際で畦上側B位置まで上昇させる上昇スピード(イ)を、該刈取装置3が畦を越えてから最上部C位置まで上昇させる上昇スピード(ロ)より、遅いスピードで制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取装置3で立毛穀稈を刈取りのときに畦際においては畦との衝突を避けるために該刈取装置3を上昇装置4で上昇制御するコンバイン等において、畦際での該刈取装置3を圃場面Aから略畦上側B位置まで上昇制御する上昇スピード(イ)を畦際の立毛穀稈を刈取り終了後に略畦上側B位置から所定の最上部C位置まで上昇制御する上昇スピード(ロ)よりスピード遅くすべく制御する制御装置19を設けたことを特徴とするコンバイン等の畦際制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、刈取装置を畦際で圃場面から畦上側位置まで上昇位置で上昇制御する上昇スピードを畦際の立毛穀稈を刈取り終了後に畦上側位置から所定上部位置まで上昇制御する上昇スピードより、遅いスピードで制御する畦際制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】コンバインで収穫作業のときは、このコンバインを圃場内を走行させて、刈取装置で圃場内の立毛穀稈を刈取りするが、この収穫作業のときに、該コンバインが畦際に接近すると、この畦に該刈取装置の先端部に設けた各部品が衝突しないように、略畦上側位置まで上昇装置によって該刈取装置が上昇され、畦際の立毛穀稈の刈取りが行われる。 【0003】畦際まで刈取りが終了すると略畦上側位置から処置上部位置まで、更に上昇装置によって刈取装置が上昇される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】畦際にコンバインが接近すると、このコンバインの車速を遅くして、刈取装置が畦に衝突することを防止しながら、この刈取装置を上昇させるが、このために、車速と上昇のスピードとが合わず、上昇のタイミングが早くなりすぎたり、又、上昇の操作を断続的に行う必要があり、上昇操作が困難になることがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】このために、この発明は、刈取装置3で立毛穀稈を刈取りのときに畦際においては畦との衝突を避けるために該刈取装置3を上昇装置4で上昇制御するコンバイン等において、畦際での該刈取装置3を圃場面Aから略畦上側B位置まで上昇制御する上昇スピード(イ)を畦際の立毛穀稈を刈取り終了後に略畦上側B位置から所定の最上部C位置まで上昇制御する上昇スピード(ロ)よりスピード遅くすべく制御する制御装置19を設けたことを特徴とするコンバイン等の畦際制御装置の構成とする。 【0006】 【発明の作用】コンバインでの収穫作業のときは、このコンバインを圃場内を走行させ、刈取装置3で圃場内の立毛穀稈を刈取りするが、この収穫作業のときに、該コンバインが畦際に接近すると、この畦に該刈取装置3の先端部に設けた各部品が衝突しないように、圃場面Aから略畦上側B位置まで上昇位置4によって該刈取装置3は、略畦上側B位置から所定上部Cまで上昇制御する上昇スピードより、遅いスピードで上昇制御され、畦際の立毛穀稈の刈取りが行われる。 【0007】畦際まで刈取りが終了すると略畦上側B位置から所定上部C位置まで更に上昇装置4によって刈取装置3は、略畦上側B位置までの上昇スピードより早い上昇スピードで上昇が行われる。 【0008】 【発明の効果】刈取装置3の上昇制御する上昇スピードは、圃場面Aから略畦上側B位置までの上昇スピードを遅くしたことにより、コンバインの車速と上昇スピードが合うことにより、上昇のタイミングが良好になると共に、上昇の操作を断続的に行う必要がなくなり、上昇操作が簡単になった。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1に載置した脱穀機2、この脱穀機2前部に設けた刈取装置3、この刈取装置3を上昇装置4によって上昇させる。この上昇装置4を制御する制御装置19を設け、これら上昇装置4、及び制御装置19等よりなる畦際制御装置を図示して説明する。 【0010】前記コンバイン1の車台5の下部には、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ6を張設した走行装置7を配設し、該車台5上部には、フィードチェン8に挾持されて搬送される刈取穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留する穀粒貯留タンク9を設けた脱穀機2を載置している。前記脱穀機2の前部には、前端位置から立毛穀稈を分草する分草体10と、この分草された穀稈を引き起す引起装置18と、引き起された穀稈を刈り取る刈刃装置11と、この刈り取られた穀稈を後方へ搬送し、フィードチェン8へ受渡しする穀稈掻込搬送装置12等を設けた刈取装置3を、油圧駆動による伸縮シリンダ13により、土壌面に対して昇降自在に作用させる構成としている。 【0011】前記脱穀機2側には、コンバイン1の操作制御を行う操作装置14と、作業者が搭乗する操縦席15とを設け、この操縦席15の下部には、エンジン16を搭載すると共に、後方には、穀粒貯留タンク9を設置する。これら走行装置7、脱穀機2、刈取機3、エンジン16等によって、該コンバイン1の機体17を構成させている。 【0012】前記刈取装置3の穀稈掻込搬送装置12によって形成される穀稈搬送経路中には、刈り取られた搬送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機2へ穀稈供給の有無を検出する穀稈センサ21を設けると共に、車台5の前端部に装架された走行用ミッションケース20の伝動経路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ20aを設けた構成としている。 【0013】前記上昇装置4は、ソレノイドバルブ13a、及び伸縮シリンダ13等よりなる構成であり、該ソレノイドバルブ13aをパルス制御等によって、該伸縮シリンダ13の油圧作動を制御する構成であり、この伸縮シリンダ13により、刈取装置3は回動支点を回動中心として、土壌面に対して昇降自在な構成としている。 【0014】前記刈取装置3を昇降させるときには、操作装置14に設けた各種操作レバー22の内のパワステレバー22aを前方へ倒れ操作を行い。倒し位置によって、この刈取装置3は所定位置まで下降する構成であり、又、このパワステレバー22aを後方へ倒し操作を行い。倒し位置によって、この刈取装置3は所定位置まで上昇する構成であり、又、該操作装置14には、制御装置19を内装した構成である。このパワステレバー22aの倒れ角度の検出はポテンショメータ等により、検出する構成としている。 【0015】前記刈取装置3を上昇させるときは、コンバイン1の該刈取装置3で立毛穀稈を刈取作業中に、このコンバイン1が畦際に近接すると、この畦に該刈取装置3の分草体10の衝突を防止するために、操作装置14に設けたパワステレバー22aを該刈取装置3が上昇する後方側の所定位置まで倒し操作する構成である。前記制御装置19は、図1で示す如くパワステレバー22aの前・後操作、及び穀稈センサ21aのON−OFF検出等が入力回路24を介してCPU25へ入力され、このCPU25から出力回路20を介してソレノイドバルブ13aがパルス制御され、伸縮シリンダ13の油圧作動が制御されて、刈取装置3が昇降制御される構成である。又、該パワステレバー22aの左・右操作により、左・右旋回する構成である。 【0016】前記制御装置23による畦際での刈取装置3の上昇させる上昇スピードの制御は、図2で示す如く刈取装置3を上昇させるパワステレバー22aが、略圃場面Aからこの刈取装置3が略畦上側B位置まで上昇する位置への操作入力と、穀稈センサ21が刈取穀稈を検出してON状態の入力とにより、略圃場面A位置から略畦上側B位置までの上昇スピードは、(イ)スピードで上昇制御される構成である。又、該パワステレバー22aが、該刈取装置3が略畦上側B位置から最上部C位置へ上昇する位置への操作入力と、該穀稈センサ21が刈取穀稈を検出せずOFF状態の入力とにより、略畦上側Bから最上部C位置までの上昇スピードは、(ロ)スピードで上昇制御される構成である。(イ)スピードは(ロ)スピードより所定スピード遅くなるようにCPU25へ設定して記憶させた構成としている。 【0017】前記刈取装置3を畦際での上昇制御の上昇スピード(イ)を遅くし、畦際まで刈取が終了して畦際を越えると、上昇制御の上昇スピード(ロ)を早くしたことにより、畦際近傍でのコンバイン1の車速と該刈取装置3の上昇スピードとが合うことにより、上昇操作を断続的に行う必要がなくなり、上昇操作を簡単にした構成としている。 【0018】前記刈取装置3を昇降制御する上昇スピードは、畦の高さによって順次変更する構成とし、畦高さが高いと上昇スピードを早く、又、畦高さが低いと上昇スピードを遅くし、更に所定の畦の高さから所定の最上部位置までの上昇スピードは、更に超スピードにする構成とするもよい。前記脱穀機2は、図4で示す如く上部側に脱穀室34と、排塵処理室35と、二番処理室36とを設け、下部側に選別室37を各々配置した構成である。該脱穀室34内には、各種の多数の扱歯34aを植設して刈取穀稈を脱穀処理する扱胴34bを前後方向に軸架内装した構成としている。 【0019】平面視前記脱穀室34の右側に平行し前部側に位置させた二番処理室36内には、還元される未脱穀処理物(二番物)を前方へ移送しながら処理し、選別室37へ排出する移送螺旋36aと多数の処理歯36bと二番羽根36cとを装着した二番処理胴36dと、後部側に位置させた排塵処理室35内には、該脱穀室35から供給される一部の未脱穀処理物を再処理する移送螺旋35aと多数の処理歯35bと排出羽根35cとを装着した排塵処理胴35dを同軸に軸架内装した構成としている。 【0020】前記脱穀室35の平面視左側の扱ぎ口34cに沿って、刈取穀稈を挾持するフィードチェン8と、挾持杆38とを配設すると共に、扱歯34aの外周縁下部から扱胴カバー39までの間を包囲する扱網34dと、各処理歯35b,35bの各外周縁下部側を段差を付けて包囲する棒状部材を所定間隔に設けた漏下具40aと二番受板40bとを各々配設した構成である。該排塵処理室35の移送終端部には、機体の横内側へ向けて、この排塵処理室35内で処理された藁屑、及び稈切等の排塵物を排出する排出口41aを設け、該二番処理室36の移送終端部には、機体の横内側へ向けて、この二番処理室36内で脱穀処理された処理物を排出する二番排出口41bを設けた構成としている。 【0021】前記選別室37内には、扱網34dから漏下した脱穀物と、漏下具40aから漏下した処理物、及び二番排出口41bから排出される処理物と、排出口41aから排出された排塵物とを移送しながら揺動して選別を行う揺動選別棚42を、扱胴34bの軸方向に沿わせて設けた構成としている。前記揺動選別棚42の移送方向始端側(上手側)の下部には、送風羽根43aを回転自在に内装した送風機43を設け、この送風機43で起風した選別風を送風して穀粒と塵埃等とに風選別する構成としている。 【0022】前記送風機43の下手側の先端部は、一番選別棚44から流下選別される一番穀粒を収容して一番螺旋45aにより、横送りする一番受樋45bの上手側と接続し、この下手側は該一番選別棚44の下端部と接続させ、この一番選別棚44の上端部近傍下側に、二番選別棚46から流下選別される未脱穀処理物(二番物)を収容して、二番螺旋47aにより、横送りする二番受樋47bの上手側上端部を適宜の間隔を設けて位置させ、その下手側は、該2番選別棚46の下端部近傍下側に適宜の間隔を設けて、重接状態に位置させ、この二番選別棚46の上端部は、機外へ開放させた構成としている。 【0023】前記二番螺旋47aで横移りされた未脱穀処理物(二番物)を引継いで、二番処理室36内へ揚送する揚送螺旋48aを内装する二番還元筒48を脱穀機2の平面視右側に斜設した構成としている。前記揺動選別棚42の移送終端部上方側には、送風機43の選別風と、該揺動選別棚42の揺動選別とによる選別塵埃を共に、機外へ排出する排塵ファン49を設けた構成としている。 【0024】前記穀粒貯留タンク9内の底部に横送りする横移送螺旋(図示せず)を設けると共に、この横送りされた穀粒を引継ぎし、方向変換する縦移送螺旋50aを内装する排穀支持筒50を鉛直姿勢で回動可能に支承して設け、この排穀支持筒50の上端部を支点とし、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋51aを内装した排出オーガ51を、上下回動、及び左右旋回可能に横方向へ配置した構成としている。 【0025】前記操作装置14には、図3で示す如く刈取装置3の上昇位置を設定する上げ高さ設定手段52を設け、この上げ高さ設定手段は、例えば、ダイヤル等よりなり、このダイヤルを操作して設定した上げ位置の設定数値の高さ位置まで、この刈取装置3を伸縮シリンダ13の作動により、上昇制御する構成である。この上昇のスピード制御は、走行用ミッション20内に設けた車速センサ20aが検出する車速により、例えば、該車速センサ20aが検出した車速が高車速であると検出すると、該刈取装置3の上昇制御の上昇スピードを高速に制御して、この刈取装置3を設定した所定高さ位置まで早く上昇させる構成である。 【0026】又、前記車速センサ20aが検出した車速が低車速であると検出すると、刈取装置3の上昇制御の上昇スピードを低速に制御して、この刈取装置3を設定した所定高さ位置まで遅く上昇させる構成である。これにより、前記上げ高さ設定手段52の操作により、刈取装置3の上昇のタイミングを自動的に設定できることにより、この刈取装置3を必要以上に上昇させて、刈跡を悪くしたり、又、上昇タイミングが遅れて、この刈取装置3の分草体10が畦へ衝突することも防止できる。 【0027】前記操作装置14に設ける刈取装置3を昇降操作するパワステハンドル53は、図5〜図7で示す如く丸ハンドル形式して、この丸ハンドルのパワステハンドル53を前後に回動操作することにより、回動支点軸54を回動中心として、カム56により、ON−OFFスイッチ方式の前スイッチ55a、及び後スイッチ55bがON−OFF制御され、このON−OFFに連動して、パワステリリーフバルブ57が移動軸58により、開閉制御されて、該刈取装置3を昇降制御する構成としている。 【0028】これにより、刈取装置3の昇降操作の構成が簡素化できる。又、丸ハンドル形式が操作も容易である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月22日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−332345 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−141569 |
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