| 【発明の名称】 |
収穫機における機体前部の高さ調節装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺元 省二
【氏名】松井 幹夫
【氏名】福田 幸広
【氏名】渡邊 章人
【氏名】入江 信行
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| 【要約】 |
【課題】従来のものは、収穫物の茎葉部を掬い上げ分け整える分草装置とゲ−ジホイルとの相対位置が不明瞭で、上下調節のみ考慮して装着されているのが一般的である為、分草装置が掬い上げようとする茎葉部をゲ−ジホイルが踏みつけたりして、作業上の不具合が生じる場合がある。本発明は機体前部の高さ調節装置と分草装置等関連装置との相対位置での不具合を生じない構成を案出した穀類又は根茎収穫機を提供する事である。
【解決手段】本発明は機体前部の高さ調節装置の傾斜角を分草装置の傾斜角より大なる構造にして、分草装置の引起タインの作用始端位置より機体前部の高さ調節装置に装着したゲ−ジ輪の接地点を後退させ、引起タインの作用を円滑にした事である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀類又は根茎作物の茎葉部を掬い上げ分け整える分草装置を備え、該分草装置等機体前部の高さを調整する調節装置を備えた穀類又は根茎収穫機において、該高さ調節装置を後傾させて水平面と成す傾斜角を同じく後傾した分草装置の傾斜角より大きくしたことを特徴とする穀類又は根茎収穫機における機体前部の高さ調節装置。 【請求項2】 穀類又は根茎作物の茎葉部を掬い上げ分け整える分草装置を備え、該分草装置等機体前部の高さを調整する伸縮自在なる調節装置を備えた穀類又は根茎収穫機において、該高さ調節装置の伸縮方向を分草装置の上端近傍に向け構成したことを特徴とする穀類又は根茎収穫機における機体前部の高さ調節装置。 【請求項3】 穀類又は根茎作物の茎葉部を掬い上げ分け整える分草装置を備え、該分草装置等機体前部の高さを調整する伸縮自在なる調節装置を備えた穀類又は根茎収穫機において、該機体前部の高さ調節装置の上端を分草装置の上端に近設させたことを特徴とする穀類又は根茎収穫機における機体前部の高さ調節装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、穀類又は玉葱や人参及び大根等根茎作物を圃場から収穫する穀類又は根茎収穫機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の技術として、根茎作物の茎葉部を掬い上げ分け整えて、後方斜め上方へ搬送する分草装置を備え、該分草装置等機体前部の高さを調整する調節装置を備えた玉葱収穫機において、上下調節可能に取り付けたゲ−ジホイルが特開平9−266716に実施例として開示されたものが知られている。 【0003】ところが、この種の収穫機では収穫物の茎葉部を掬い上げ分け整えて、後方斜め上方へ搬送する分草装置とゲ−ジホイルとの相対位置が不明瞭で、上下調節のみ考慮して装着されているのが一般的であり、この場合、分草装置が掬い上げようとする茎葉部をゲ−ジホイルが踏みつけたりして、作業上の不具合が生じる場合があり作業能率の低下をも誘発する問題点を潜在させている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の技術においての前記不具合を解決するためになされたもので、機体前部の高さ調節装置の機能をより有効に作用させ、且つ分草装置等関連装置との相対位置での不具合を生じないように機体前部高さ調節装置の構成を案出した穀類又は根茎収穫機を提供する事である。 【0005】 【課題を解決するための手段】穀類又は根茎作物の茎葉部を掬い上げ分け整えて、後方斜め上方へ搬送する分草装置を備え、該分草装置等機体前部の高さを調整する調節装置を備えた穀類又は根茎収穫機において、機体前部高さ調節装置に装着したゲ−ジ輪又はゲ−ジ橇等の接地点に於ける傾斜角を分草装置の傾斜角より大なる構造にした。 【0006】更に、該機体前部高さ調節装置に装着したゲ−ジ輪又はゲ−ジ橇等の上下調節を目的に、伸縮自在に構成した調節装置の伸縮部である支持筒の伸縮方向を分草装置の上端に向け、その上で機体前部高さ調節装置の上端を分草装置の上端部に近設させて、分草装置の引起タインの作用始端位置と相対性を持たせてゲ−ジ輪又はゲ−ジ橇等の接地点を後退させ、ゲ−ジ輪又はゲ−ジ橇が分草装置で引き上げようとする茎葉部を踏みつけないようにして、作業上の不具合を回避すると同時に可及的に上下調節の垂直方向のストロ−クを大きくするように構成した。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明は穀類又は根茎収穫機にて収穫作業を行う際、作物の成育状況による茎葉部の状態に適合するように分草装置を上下調節する時、特に根茎類の作付体系や種類による各種畝高さへの調整をも考慮して、適正なる上下調節を可能とする様に構成した機体前部高さ調節装置を分草装置に付設して、該調節装置と分草装置との相対位置及び取付け角度について、作業上の不具合がないように案出したもので、玉葱収穫機を実施例としたものである。 【0008】 【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の要部に係わる機体前部側面図で、機体前部高さ調節装置に装着したゲ−ジ輪と分草装置との側面相対位置及び各々の取付け角度を側面視したものである。また図2は本発明の要部に係わる機体前部正面図でゲ−ジ輪と分草装置の相対位置を正面視したものである。図3はゲ−ジ輪を装着した調節装置の側面図である。図4は本発明に係わる実施例としての玉葱収穫機の全体側面図であり、図5は同平面図である。 図6は下部搬送装置と整列搬送装置を連設した平面視図で、図7は下部搬送装置を断面にし整列搬送装置を連設した側面視図である。図8は整列搬送装置を側面視した断面図で、図9は機体側面視における切断装置の装着状況説明図である。図10は切断装置の取付け構造断面図である。 【0009】まず、実施例としての玉葱収穫機の全体構成について、図4及び図5を主に参照して説明すると、(1)は機体の最前部に装着されている分草装置で、左右方向の一定間隔毎に複数個設けた縦廻し形の分草体(1b)で構成され、該分草体(1b)は2個のプ−リに巻掛けられ周回する引起タイン(1a)付きチェンと分草体(1b)の先端に固設された分草棒(1c)からなり、機体の進行中斜め上方(U1)へ移動される引起タイン(1a)により玉葱などの作物の茎葉部を掻き分けて引き起こすようにしてある。 【0010】各分草体(1b)の先端に固設された分草棒(1c)は斜め前方下向きへ延出されていて、該分草棒(1c)は機体の進行中、作物の茎葉部を掬い分けるものである。 【0011】(3)は突起付きベルト(4)を巻掛けて成る掻込み搬送体(3a)(3b)を左右一対に対峙構成した掻込み装置で、各突起付きベルト(4)を掻込み装置(3)の先端部外方から中央箇所へ向けて周回移動させ、続いて斜め上後方へ直線移動させることにより、分草装置(1)が引き起こした作物の茎葉部を掻込み装置(3)の下部中央へ掻き込んで斜め上方(U2)へ押し上げるように構成されている。 【0012】(5)は無端帯搬送ベルト(6)と複数個のプ−リ(7a)(7b)を内蔵し構成された引抜き搬送体(5a)(5b)を左右一対に対峙構成した引抜き装置である。一対の無端帯搬送ベルト(6)(6)は対向して、相互の間を引抜き搬送経路(H)とした。 【0013】この引抜き装置(5)は掻込み装置(3)の掻き込んだ茎葉部の比較的上部を引抜き搬送経路(H)の搬送始端部で受け継ぎ、続いて引抜き装置(5)で挟持して斜め上後方(U3)へ搬送するが、この搬送過程で該引抜き装置(5)の下方に配設した左右一対の堀取り刃(8)(8)の振動作用によって膨軟になった畝面から作物を機体の前進に伴い引抜き、後方斜め上方に搬送するように構成されている。 【0014】引抜き装置(5)の下方には下部搬送装置(9)が設けてあり、該下部搬送装置(9)は図4及び図6に示すように左右一対の下部搬送体(9a)(9b)からなり、これの前後傾斜は引抜き装置(5)のそれよりも緩やかにしてある。左右下部搬送体(9a)(9b)は前後一対のプ−リ(11)(12)に各々下部搬送ベルト(13)を巻掛けて形成し、該下部搬送ベルト(13)(13)は互いに対向し、これらベルト(13)(13)間を茎葉部の下部搬送経路(K)とした。 【0015】図4や図6及び図7に示す様に引抜き装置(5)の下方で、しかも下部搬送装置(9)の終端側の位置には整列搬送装置(15)が連設されている。該整列搬送装置(15)の構成は、図8に示す様に駆動プ−リ(16)と従動プ−リ(17)に無端状の搬送ベルト(18)を巻掛け、図7に示す様に始端側を高く終端側を低く傾斜させ、更に平面部を前傾した状態で斜設し、下部搬送装置(9)に連設した伝動部(19)を介して整列搬送駆動軸(34)に軸着した駆動プ−リ(16)を回転させ、搬送ベルト(18)の下側部(18a)を後方下向きに周回させ、作物を搬送放出するように形成してある。 【0016】また、図6や図7に示す様に下部搬送装置(9)の終端部に継送装置(20)を設けてある。該継送装置(20)は下部搬送装置(9)の後部左側のプ−リ(12)と一体の回転中心軸(21)にスタ−ホイ−ル(22)を軸着すると共に、下部搬送装置(9)の後部左側のプ−リ(12)の下方に回転中心軸(21)に軸着された案内ロ−ラ(23)を設けた構成にしてある。 【0017】尚、整列搬送装置(15)の一部をなす2本の案内棒(24a)(24b)は下部搬送装置(9)の搬送経路(k)に関連させて配置するとともに搬送ベルト(18)の下側の左右方向に対向するように案内棒調節ボルト(24c)を介して螺着されている。尚、案内棒(24a)には玉部を漸次持ち上げ、玉部の姿勢を横向きにする樹脂製誘導板(24)が固着してある。 【0018】図4や図5及び図9に示すように、(26)(26)は機体に装着された2個の走行車輪で、(27)は引抜き装置(5)を駆動する駆動軸を軸支した駆動ケ−スであり、(29)は機体の前部を適当高さに保持する為のゲ−ジ輪で、(30)は該ゲ−ジ輪(29)を機体に対し上下変位させる為のゲ−ジ輪調節ハンドルである。 【0019】更に、本発明の要部に係わる構成を図1〜図3を参照しながら詳述すると、分草装置(1)は複数個の縦廻し分草体(1b)で構成されているが、駆動系は一本の引起駆動軸に集約され伝動筒(2)に内蔵されていて、分草装置(1)は該伝動筒(2)を連設した主伝動ケ−スを介して車軸支点に上下回動自在に取り付けてある。一方、伸縮可能に構成した機体前部高さ調節装置(37)を分草装置(1)に付設固着して、ゲ−ジ輪調節ハンドル(30)を介して任意に機体前部に装着した分草装置(1)の地上高を適正なる高さに調節する事が出来る。 【0020】本発明は分草装置(1)と機体前部高さ調節装置(37)に装着したゲ−ジ輪(29)との取付相対位置を工夫したもので、図1に示した様に分草装置(1)の傾斜角(A)より高さ調節装置(37)の傾斜角(B)を大きくして、更にゲ−ジ輪(29)の接地点を支点として機体前部高さ調節装置(37)の伸縮部を構成する支持筒(42)の伸縮方向を分草装置の上端方向に向ける事により、各縦廻し分草体(1b)の先端から斜め前方下向きへ延設した分草棒(1c)の接地点及び引起タイン(1a)の作用始端位置よりゲ−ジ輪(29)の接地点を後退させ、該後退距離を大きく設定する事が出来るので、分草棒(1c)が掬い上げ分け整える茎葉部をゲ−ジ輪(29)が踏みつける事がなく収穫作業時の不具合を回避することが出来る。尚、別案としてゲ−ジ輪(29)の代わりに橇を装着しても同様である。 【0021】加えて、機体前部高さ調節装置(37)の上端を分草装置(1)の縦廻し分草体(1b)の上端に近設させたことによって、伸縮ストロ−クの垂直分を大きくした上で、分草装置(1)の高さ一杯に納めることが出来た。 【0022】該機体前部高さ調節装置(37)の構造を図3を参照しながら詳述すると、ゲ−ジ輪調節ハンドル(30)の先端に連設したベベルケ−ス(38)に内蔵された一対のベベルギヤを介して継手軸(41)と螺子軸(43)がピン(40)で接合され、ベベルケ−ス(38)から螺子軸(43)が突出した構成とし、該螺子軸(43)を支持筒(42)を構成する外筒(42b)に挿着し、外筒取付金(39)にてベベルケ−ス(38)に固着している。一方、同じく支持筒(42)を構成する内筒(42a)には螺子コマ(44)か固着されていて、螺子軸(43)に螺子コマ(44)を螺合させる事によって、調節ハンドル(30)を操作するとベベルギヤから螺子軸(43)に伝導された回転運動が直線運動に変換され、支持筒(42)は伸縮するのである。 【0023】内筒(42a)と外筒(42b)の挿着重合により構成された支持筒(42)は、内筒(42a)の先端にア−ム(42c)を溶着し、該ア−ム(42c)にゲ−ジ輪(29)が軸着されていて、該ゲ−ジ輪(29)は機体前部の保持点となり支持筒(42)の伸縮作用時の支点となる。尚、別案としてゲ−ジ輪(29)の代わりに橇を軸着しても同様である。 【0024】引抜き装置(5)と下部搬送装置(9)の間には図5と図9に示す様に切断装置(14)が設けてあり、該切断装置(14)は高さ位置を変更調整自在に装設され、茎葉部の切断位置を無段階で任意に変更調整する事が出来る。 【0025】即ち、図10に示すように、機体に固設した支持板(14a)に断面がコ字形をした案内板(14b)をボルトで固定し、該案内板(14b)の略中央部に長孔を形成し、一方では切断装置(14)に取付部として鍔部(14c)を設けて、該鍔部を案内板(14b)の長孔に嵌合させ、長孔の長さ内で任意の位置で角付きナット(14p)で締結固定するように形成してある。又、図10に示すように駆動軸(14d)と切断装置(14)の入力軸(14e)の各々に自在継ぎ手(14f)(14f)の一端部を結合させ、該自在継ぎ手(14f)(14f)の他端部間を伝動軸(14g)で結合する。この際、伝動軸(14g)はスプライン嵌合(S)により伸縮自在になっている。そして、伝動軸(14g)は塩ビ管などの剛性管(14h)で被い、該剛性管(14h)の各端部と伝動ケ−ス(14j)の側面及び切断装置(14)のフレ−ム(14k)とは軟質樹脂やゴム材等の撓曲自在管(14n)で結合する。 【0026】エンジン(E)に直結した走行伝動装置(33)の前部に連設された出力ケ−スに、内蔵してある出力軸に連動した引抜き装置(5)の駆動軸は、左右上プ−リ(7a)(7a)を介して引抜き装置(5)を駆動し、引抜き装置(5)の左右下プ−リ(7b)(7b)のプ−リ軸に連結した左右チェン伝動部(28)(28)を介して左右一対の掻込み装置(3)の駆動と同じく対を成す下部搬送装置(9)の駆動に分岐し、図6に示すように該下部搬送装置(9)の終端部より突出した伝動部(19)を形成する伝動ケ−ス(19a)に内蔵された伝動中継軸(10)から中間軸(19b)及び複数個のベベルギヤを介して整列搬送駆動軸(34)により整列搬送装置(15)を駆動するように構成されている。整列搬送装置(15)の仕組構成は伝動部品を含めて、整列搬送装置(15)として独立した構成となり仕組みで機体から着脱自在になっている。(31)は操縦ハンドルであり、(32)は左側の引抜き搬送体(5a)の上端内方から円弧方向の外側へ移送可能とした茎葉排出装置である。 【0027】更に詳細を図6から図8を参照して記述すると、下部搬送装置(9)の左右一対を成す下部搬送体(9a)(9b)の前プ−リ(11)(11)は入力された動力を下部搬送ベルト(13)(13)を介して後プ−リ(12)(12)に伝動し、そこで右側下部搬送体(9b)の後プ−リ(12)を軸着した伝動中継軸(10)は中間軸(19b)とベベルギヤを介して結合し、同じくベベルギヤを介して中間軸(19b)は整列搬送装置(15)の駆動軸(34)と結合して、該駆動軸(34)に軸着した駆動プ−リ(16)によって、従動プ−リ(17)との間に巻掛けた搬送ベルト(18)が駆動されるように構成されている。 【0028】そこで、伝動中継軸(10)と中間軸(19b)及びベベルギヤを内蔵した伝動ケ−ス(19a)と整列搬送駆動軸(34)を内蔵し整列搬送装置(15)仕組みの一端を構成する連結ケ−ス(35)を嵌合させ、セットボルト(36)で固定すると、機体に整列搬送装置(15)仕組を装着した状態になり、逆にセットボルト(36)を緩めるだけで、整列搬送装置(15)を仕組みで取り外す事が出来るようになっている。 【0029】以下、上記の様に構成した玉葱収穫機で玉葱を収穫する際の作動を説明する。図4に示す様に畝(W)に沿わせて機体を走行させると、畝面に育成されている玉葱の茎葉部を分草棒(1c)が掬い上げるが、この時、分草装置(1)の地上高を適正なる高さに調節する為に、調節ハンドル(30)を廻して、ゲ−ジ輪(29)を支点に高さ調節装置(37)の伸縮調整をやり、玉葱の成育状況や茎葉部の状態及び畝高さに適合させて分草装置(1)の地上高を調節し、該分草装置(1)の作動により引起タイン(1a)が斜め上方(U1)へ移動し茎葉部を掻き分け引起していき、掻込み装置(3)に受け継ぐ、引続き突起付きベルト(4)が斜め上後方(U2)へ移動しながら茎葉部を引抜き装置(5)の始端部に掻き込んでいくが、この行程に合わせて掘取り刃(8)(8)は畝面を適正に調整された深さで膨軟にすると同時に引抜き装置(5)は茎葉部の比較的上部を挟持して玉葱を引抜き、後方の斜め上方(U3)へ搬送する。 【0030】こうして搬送される玉葱の茎葉部は下部搬送装置(9)の搬送始端部に供給され、この後は下部搬送ベルト(13)(13)がこの茎葉部の下部を挟持し、略水平方向の後部へ搬送するのである。 【0031】引抜き装置(5)と下部搬送装置(9)とによる搬送中、引抜き装置(5)は茎葉部を上方へ引張し、一方では下部搬送装置(9)が下部搬送ベルト(13)(13)を介して玉部を係止してその上昇を阻止する。従って、下部搬送ベルト(13)(13)は茎葉部の首部を挟持しつつ後方へ移動させ、また引抜き装置(5)は下部搬送装置(9)との間に位置した茎葉部に引上げ力を付与してこれを緊張状態にするのである。 【0032】こうして下部搬送装置(9)等による茎葉部の搬送が進行すると、この搬送過程で、切断装置(14)の切刃(14r)が茎葉部を一定高さに調節した位置で切断し、このように処理された玉葱はやがて継送装置(20)に達する。 【0033】該継送装置(20)に達した茎葉部は下部搬送装置(9)の搬送終端部に達する前に図6〜図7に示す左側の下部搬送ベルト(13)若しくは案内棒(24a)(24b)の前端部と整列搬送装置(15)の搬送ベルト(18)とで挟持されて後方へ搬送され、この搬送過程で茎葉部にスタ−ホイ−ル(22)による係止搬送作用が及ぶと共に玉部に案内ロ−ラ(23)による案内作用が及び、茎葉部はスタ−ホイ−ル(22)の外周の円弧に沿って周回し左側後方へ移動され、一方、玉部は案内ロ−ラ(23)の周面に接して後方へ円滑に移動される為、玉葱は確実に横倒し姿勢となされる。 【0034】こうして横倒しにされた茎葉部が、図6及び図7に示す整列搬送装置(15)の始端部で搬送ベルト(18)と2本の案内棒調節ボルト(24c)(24c)で調節可能に螺着した案内棒(24a)(24b)とで挟持された後は、案内棒(24a)(24b)に対して上側に位置する搬送ベルト(18)が茎葉部を案内棒(24a)(24b)側に上方から押さえながら、互いが協働して茎葉部を後方の斜め下方へ搬送するのである。この搬送中、玉部は茎葉部で吊り下げられた状態となりながら、その側部を樹脂製誘導板(24)に誘導されて少しづつ右側へ押されて漸次上昇されるようになる。 【0035】こうして玉部が整列搬送装置(15)の終端部に達した時、茎葉部の倒れ姿勢は変化しなくてもその首部の折れ曲がりは緩和された状態となり、玉葱は全体的に横倒し姿勢となって、この姿勢のまま放出され畝面上に落下する。 【0036】このような作動は機体の進行中に引き抜かれた各玉葱について連続的に行われるのであり、収穫された玉葱は機体の走行跡の畝面上に一定の横倒し姿勢となって整列される。 【0037】また切断装置(14)で切り離された茎葉部の先部は、引抜き装置(5)により更に上方へ搬送された後、茎葉排出装置(32)により横方へ搬送され、機体側方へ落下される。 【0038】一方、収穫作業体系では茎葉部を出来るだけ残さないように首部で切断する必要がある場合、切断装置(14)の高さを調節して茎葉部の首部で切断するのであるが、図10を参考に詳述すると、角付ナット(14p)を緩め案内板(14b)の長穴に沿って切断装置(14)の本体を下方へ変位させて希望する切断位置に調節して、再び角付ナット(14p)と本体の鍔部(14c)とで案内板(14b)に締結固定する。この際、伝動軸(14g)はスプライン嵌合(S)部で長さを調整し、また自在継ぎ手(14f)や撓曲自在管(14h)が適当に屈折して円滑に操作され、伝動上も無理なく切刃(14r)が作動される。 【0039】この様な収穫作業体系では、下部搬送装置(9)の挟持部分を残して茎葉部は首部で切断されるので、玉部の向きを揃える必要がなく整列搬送装置(15)は無用となるばかりでなく、茎葉部を切断された玉部は整列搬送装置(15)に挟持されずに搬送ベルト(18)との不規則な接触作動が障害となって、玉部の放出位置が乱れ、後の収集作業上不具合を生じるので、整列搬送装置(15)は取り外せる様に構成されていて、この時は案内棒(24a)及び(24b)も案内棒調節ボルト(24c)を緩めて取り外せる様になっている。 【0040】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記述されるような効果を奏する。 【0041】穀類又は根茎作物の茎葉部を掬い上げ分け整えて、後方斜め上方へ搬送する分草装置を備え、該分草装置等機体前部の高さを調整する調節装置を備えた穀類又は根茎収穫機において、該高さ調節装置を後傾させて地面と成す傾斜角を同じく後傾した分草装置の傾斜角より大きくしたので、垂直変位量を水平変位量よりも大きくする事ができ、機体前部の上下調節が効果的に調節操作に対して敏感に呼応するので、任意に調整する調節ハンドルの操作を楽にする事ができた。 【0042】穀類又は根茎作物の茎葉部を掬い上げ分け整えて、後方斜め上方へ搬送する分草装置を備え、該分草装置等機体前部の高さを調整する調節装置を備えた穀類又は根茎収穫機において、該高さ調節装置の伸縮方向を分草装置の上端方向に向ける事によって、各縦廻し分草体の下端における引起タインの作用始端位置より高さ調節装置の接地点を後退させ、該後退距離を大きく設定する事が出来るので、分草棒が掬い上げ引起タインが引起し整えようとする茎葉部を高さ調節装置が踏みつける事がなく収穫作業上の不具合を回避することが出来た。 【0043】加えて、穀類又は根茎作物の茎葉部を掬い上げ分け整えて、後方斜め上方へ搬送する分草装置を備え、該分草装置等機体前部の高さを調整する伸縮自在なる調節装置を備えた根茎収穫機において、該高さ調節装置の上端部を分草装置の上端に近設させることによって、分草装置の下端における引起タインの作用始端位置と相対性を持たせた上で高さ調節装置の接地点を後退させ得て、同時に上下調節の垂直分ストロ−クを大きくする事ができたので、作付体系や根茎作物の種類による各種畝高さに対し適用性の大なるものを提供することが出来た。 【0044】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月20日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−266643 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−92862 |
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