| 【発明の名称】 |
コンバインの穀稈搬送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】花木 誠一
【氏名】征矢 保
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| 【要約】 |
【課題】左右の挟持搬送装置での穀稈詰まりを確実に検出できながらも、ローコストで構造簡単に実施できるようにする。
【解決手段】搬送チェーン18L,18Rと挟持レール19L,19Rとの共同で左右の刈取穀稈の株元部それぞれを挟持搬送して合流させる左右の挟持搬送装置14L,14Rを設け、一方向への作動により詰まり検出センサ23を検出作動させる作動部材24を設け、前記挟持搬送装置14L,14Rのそれぞれに、それら挟持レール19L,19Rの搬送チェーン18L,18Rからの設定距離L以上の離隔移動に伴い前記作動部材24を一方向に作動させる操作部材25L,25Rを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 搬送チェーンと挟持レールとの共同で左右の刈取穀稈の株元部それぞれを挟持搬送して合流させる左右の挟持搬送装置を設けてあるコンバインの穀稈搬送装置であって、一方向への作動により詰まり検出センサを検出作動させる作動部材を設け、前記両挟持搬送装置のそれぞれに、それら挟持レールの搬送チェーンからの設定距離以上の離隔移動に伴い前記作動部材を一方向に作動させる操作部材を設けてあるコンバインの穀稈搬送装置。 【請求項2】 前記操作部材が、挟持搬送方向に並置して、挟持レールを搬送チェーンに対して遠近移動自在に固定部に支持させる複数の支持ロッドのうち最も合流部側に位置するものである請求項1記載のコンバインの穀稈搬送装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、搬送チェーンと挟持レールとの共同で左右の刈取穀稈の株元部それぞれを挟持搬送して、脱穀フィードチェーンへの供給用の挟持搬送装置の搬送始端部などに合流させる左右の挟持搬送装置を設けてあるコンバインの穀稈搬送装置で、詳しくは、前記左右の挟持搬送装置での穀稈詰まりを検出する技術に関する。 【0002】 【従来の技術】前記左右の挟持搬送装置での穀稈詰まりを検出するに、従来では、左側の挟持搬送装置の挟持レールの搬送チェーンからの設定距離以上の離隔移動に伴い挟持レールと一体移動するように連結した操作部材により操作されて左側の挟持搬送装置での穀稈詰まりを検出する詰まり検出センサと、右側の挟持搬送装置の挟持レールの搬送チェーンからの設定距離以上の離隔移動に伴い挟持レールと一体移動するように連結した操作部材により操作されて右側の挟持搬送装置での穀稈詰まりを検出する詰まり検出センサとを設けていた。そして、いずれかの詰まり検出センサが検出作動した場合には、警報ブザーを鳴らしたり、警報ランプを点灯したり、或いは、エンジンを停止したりしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技術によるときは、左右の挟持搬送装置での穀稈詰まりを確実に検出できるものの、左右の挟持搬送装置のそれぞれに、高価で配線が必要な詰まり検出センサが必要であるから、コストが高く付き、しかも、構造も複雑化し易いといった欠点があった。 【0004】本発明の目的は、左右の挟持搬送装置での穀稈詰まりを確実に検出できながらも、ローコストで構造簡単に実施できるようにする点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発明の特徴、作用、効果は次の通りである。 【0006】〔特徴〕搬送チェーンと挟持レールとの共同で左右の刈取穀稈の株元部それぞれを挟持搬送して合流させる左右の挟持搬送装置を設けてあるコンバインの穀稈搬送装置であって、一方向への作動により詰まり検出センサを検出作動させる作動部材を設け、前記両挟持搬送装置のそれぞれに、それら挟持レールの搬送チェーンからの設定距離以上の離隔移動に伴い前記作動部材を一方向に作動させる操作部材を設けてある点にある。 【0007】〔作用〕本第1発明によるときは、左側の挟持搬送装置において穀稈詰まりが発生した場合、それに伴い左側の挟持レールが搬送チェーンから設定距離以上離隔移動して操作部材が移動することで作動部材を一方向に作動させることにより、詰まり検出センサが検出作動し、他方、右側の挟持搬送装置において穀稈詰まりが発生した場合、それに伴い右側の挟持レールが搬送チェーンから設定距離以上離隔移動して操作部材が移動することで作動部材を一方向に作動させることにより、詰まり検出センサが検出作動するといった具合に、左右の挟持搬送装置のいずれで穀稈詰まりが発生した場合にも、詰まり検出センサが作動するから、左右の挟持搬送装置での穀稈詰まりを一つの詰まり検出センサで検出することができる。 【0008】〔効果〕従って、本第1発明によれば、左右の挟持搬送装置での穀稈詰まりを検出できながらも、詰まり検出センサが一つで済み、ローコスト、構造簡単に実施できるようになった。 【0009】請求項2に係る本第2発明の特徴、作用、効果は次の通りである。 【0010】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、前記操作部材が、挟持搬送方向に並置して、挟持レールを搬送チェーンに対して遠近移動自在に固定部に支持させる複数の支持ロッドのうち最も合流部側に位置するものである点にある。 【0011】〔作用〕穀稈の挟持搬送では、合流部で先ず穀稈詰まりが発生し、その穀稈詰まりが左右の挟持搬送装置の搬送上手側に波及していく現象が発生し易い。上記の点に着目して、本第2発明によるときは、最も合流部側に位置する支持ロッドを操作部材としてあるから、支持ロッドを操作部材に兼用することによる部材の省略化を図ることができることはもちろん、最も早期に左右の挟持搬送装置での穀稈詰まりを検出することができる。 【0012】〔効果〕従って、本第2発明によれば、より一層、ローコスト化・構造の簡素化を図ることができるのみならず、左右の挟持搬送装置での穀稈詰まりの検出性能の向上を図ることができるようになった。 【0013】 【発明の実施の形態】コンバインは、図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行装置1を備えた自走機体2に、穀稈を横向き姿勢で後方に搬送する脱穀フィードチェーン3aを備えた脱穀部3と搭乗運転部4と脱穀穀物を貯留するタンク5とを搭載し、前記自走機体2の前部に、走行に伴い4条の植立穀稈を刈り取って前記脱穀フィードチェーン3aの搬送始端部に供給する刈取部6を昇降操作自在に連結して構成されている。 【0014】前記刈取部6は、図2に詳しく示すように、左右方向に並置して植立穀稈を分草する複数の分草具7と、左右方向に並置して分草された植立穀稈を引き起こす引起し装置8と、引起し穀稈を株元部で切断するバリカン型の切断装置9と、切断された、つまり、刈り取られた刈取穀稈を前記脱穀フィードチェーン3aの搬送始端部に搬送供給する穀稈搬送装置10とを、前記自走機体2に昇降操作自在に連結させた刈取フレーム11に組み付けて構成されている。 【0015】前記穀稈搬送装置10は、左2条の引起し穀稈を後方に係止搬送して合流させる突起付きベルト利用の左右一対の左補助搬送装置12Lと、同様に右2条の引起し穀稈を後方に係止搬送して合流させる突起付きベルト利用の左右一対の右補助搬送装置12Rと、左2条の引起し穀稈及び刈取穀稈を後方に掻き込んで合流させる左右一対の左掻き込み輪体13Lと、同様に右2条の引起し穀稈及び刈取穀稈を後方に掻き込んで合流させる左右一対の右掻き込み輪体13Rと、左2条の合流刈取穀稈の株元部を後方の合流部Aに挟持搬送する左挟持搬送装置14Lと、右2条の合流刈取穀稈の株元部を前記合流部Aに挟持搬送する右挟持搬送装置14Rと、合流穀稈の株元部を前記脱穀フィードチェーン3aの搬送始端部側に挟持搬送する挟持搬送装置15と、これにより搬送されてきた穀稈の株元部を脱穀フィードチェーン3aに渡す受渡し装置16と、前記左挟持搬送装置14Lで挟持搬送される穀稈の穂先側を合流部Aに係止搬送する左係止搬送チェーン17Lと、右挟持搬送装置14R及び挟持搬送装置15で挟持搬送される穀稈の穂先側を脱穀部3に係止搬送する右係止搬送チェーン17Rとを設けて構成されている。 【0016】前記左挟持搬送装置14Lは、図3〜図5にも示すように、回動駆動される突起付き搬送チェーン18Lと、穀稈の株元部を搬送チェーン18Lの搬送面に押しつける挟持レール19Lとから構成されている。つまり、搬送チェーン18Lと挟持レール19Lとの共同で株元部を挟持搬送するように構成されている。 【0017】前記右挟持搬送装置14Rも同様に、つまり、図3、図4にも示すように、回動駆動される突起付き搬送チェーン18Rと、穀稈の株元部を搬送チェーン18Rの搬送面に押しつける挟持レール19Rとから構成されている。つまり、搬送チェーン18Rと挟持レール19Rとの共同で株元部を挟持搬送するように構成されている。 【0018】前記挟持搬送装置15も同様に、回動駆動される突起付き搬送チェーン18と、穀稈の株元部を搬送チェーン18の搬送面に押しつける挟持レール19とから構成されている。つまり、搬送チェーン18と挟持レール19との共同で株元部を挟持搬送するように構成されている。 【0019】前記左挟持搬送装置14Lの挟持レール19Lは、図3〜図5に詳しく示すように、前記刈取フレーム11に固定した固定部20Lに挟持搬送方向に間隔を隔てて配置する2本の支持ロッド21Lを介して支持されており、支持ロッド21Lは、搬送チェーン18Lに対する遠近方向、つまり、挟持方向に移動自在に固定部20Lに取り付けられている。すなわち、挟持レール19Lは、穀稈ボリュームに対応できるように搬送チェーン18Lに対して遠近移動自在なものであって、支持ロッド21Lに作用するスプリング22Lを介して接近方向に移動付勢されて穀稈を弾性的に挟持するように構成されている。 【0020】前記右挟持搬送装置14Rの挟持レール19Rも同様に、つまり、図3、図4に詳しく示すように、前記刈取フレーム11に固定した固定部20Rに挟持搬送方向に間隔を隔てて配置する2本の支持ロッド21Rを介して支持されており、支持ロッド21Rは、搬送チェーン18Rに対する遠近方向、つまり、挟持方向に移動自在に固定部20Rに取り付けられている。すなわち、挟持レール19Rは、穀稈ボリュームに対応できるように搬送チェーン18Rに対して遠近移動自在なものであって、支持ロッド21Rに作用するスプリング22Rを介して接近方向に移動付勢されて穀稈を弾性的に挟持するように構成されている。 【0021】前記挟持搬送装置15の挟持レール19も同様に、前記刈取フレーム11に固定した固定部20に挟持搬送方向に間隔を隔てて配置する2本の支持ロッド21を介して支持されており、支持ロッド21は、搬送チェーン18に対する遠近方向、つまり、挟持方向に移動自在に固定部20に取り付けられている。すなわち、挟持レール19は、穀稈ボリュームに対応できるように搬送チェーン18に対して遠近移動自在なものであって、支持ロッド21に作用するスプリング(図示せず)を介して接近方向に移動付勢されて穀稈を弾性的に挟持するように構成されている。 【0022】なお、挟持レール19L,19R,19は、固定部20L,20R,20に形成した支持ロッド挿通保持用の孔を搬送方向に沿った長孔にすることにより、搬送チェーン18L,18R,18に対して設定範囲内で姿勢変更できるように構成されている。つまり、合流部Aで詰まりが発生して左挟持搬送装置14L,14Rに波及してきた場合、先ず、合流部A側に位置する支持ロッド21L,21Rが搬送チェーン18L,18Rに対して離隔移動するようになっている。 【0023】そして、穀稈搬送装置10は、左挟持搬送装置14L及び右挟持搬送装置14Rでの穀稈詰まりを検出する詰まり検出手段を備えている。 【0024】前記詰まり検出手段は、図2〜図5に示すように、オン・オフ自在でオフ状態に付勢されたリミットスイッチ利用の詰まり検出センサ、つまり、本体23Aから突出させた被操作軸23Bをオン位置まで押圧操作されることで詰まりを検出する詰まり検出センサ23を刈取フレーム11に取り付け、軸芯P周りで一方向に揺動することにより被操作軸23Bをオフ位置からオン位置にまで押圧移動させる、つまり、詰まり検出センサ23を検出作動させる作動部材24を刈取フレーム11に取り付け、前記左挟持搬送装置14L及び右挟持搬送装置14Rのそれぞれに、それら挟持レール19L,19Rの搬送チェーン18L,18Rからの設定距離L以上の離隔移動に伴い前記詰まり検出センサ23を検出作動させるように前記作動部材24を一方向に押圧揺動させる操作部材25L,25Rを設けて構成されている。 【0025】前記作動部材24は、被操作軸23を押圧するための押圧片24Aと、左側の操作部材25Lから一方向への揺動押圧力を受けるための左被押圧片24Lと、右側の操作部材25Rから一方向への揺動押圧力を受けるための右被押圧片24Rとを備えており、つるまきバネ26により、被操作軸23Bをオン位置に移動させない弾性力で押圧片24Aを被操作軸23Bの端面に接当させるように揺動付勢されている。また、この実施の形態では、押圧片24Aが右被押圧片24Rにより兼用構成されている。 【0026】前記左側の操作部材25Lは、左側の支持ロッド21Lのうち合流部A側に位置するものをもって兼用構成されており、右側の操作部材25Rも、右側の支持ロッド21Rのうち合流部A側に位置するものをもって兼用構成されている。 【0027】そして、この実施の形態では、詰まり検出センサ23が検出作動したとき、報知装置の一例であるブザー(図示せず)が作動して、穀稈詰まりを運転者に報知するようになっている。 【0028】上記の構成によれば、図4に示すように、左挟持搬送装置14Lで穀稈詰まりが発生した場合には、その穀稈詰まりに伴い挟持レール19Lが搬送チェーン18Lから設定距離L以上離隔移動して操作部材25L(支持ロッド21L)が作動部材24の左被押圧片24Lを押圧することで作動部材24を一方向に揺動させ、これにより、押圧片24Aが被操作軸23Bをオン位置にまで押圧移動させて詰まり検出センサ23が検出作動することでブザーが作動する。他方、右挟持搬送装置14Rで穀稈詰まりが発生した場合には、その穀稈詰まりに伴い挟持レール19Rが搬送チェーン18Rから設定距離L以上離隔移動して操作部材25R(支持ロッド21R)が作動部材24の右被押圧片24Rを押圧することで作動部材24を一方向に揺動させ、これにより、図4中の二点鎖線で示すように、押圧片24Aが被操作軸23Bをオン位置にまで押圧移動させて詰まり検出センサ23が検出作動することでブザーが作動する。このように、左挟持搬送装置14L及び右挟持搬送装置14Rのいずれで穀稈詰まりが発生しても、一つの詰まり検出センサ23でそれを検出することができるのである。 【0029】〔別実施形態〕上記実施の形態では、右被押圧片24Rで押圧片24Aを兼用構成させたが、詰まり検出センサ23の設置位置によっては、左被押圧片24Lで押圧片24Aを兼用構成させても良く、また、左被押圧片24L、右被押圧片24Rとは別に押圧片24を構成させても良い。 【0030】上記実施の形態では、支持ロッド21L,21Rのうち合流部Aに近い側のものをもって、操作部材25L,25Rを兼用構成させたが、支持ロッド21L,21Rのいずれをもって操作部材25L,25Rを兼用構成させてもよい。また、操作部材25L,25Rを、支持ロッド21L,21Rとは別に挟持レール19L,19Rと一体に移動する部材として設けて実施しても良い。 【0031】上記実施の形態では、報知装置として、ブザーを示したが、報知装置は、詰まり検出センサ23の検出作動で点灯、或いは、点滅するランプであっても良く、また、ブザーとランプとを備えたものであっても良い。 【0032】上記実施の形態では、詰まり検出センサ23の検出作動で報知装置を作動させるようにしたが、詰まり検出センサ23の検出作動でエンジン停止装置を作動させるようにしても良い。 【0033】上記実施の形態では、4条刈りのコンバインへの適用例を示したが、本発明は、左右の合流用の挟持搬送装置14L,14Rを備えたコンバインであれば、3条刈り式、5条刈り式、6条刈り式など各種刈取条のコンバインに適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−225547 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−32848 |
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