| 【発明の名称】 |
刈刃の駆動構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 正寛
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| 【要約】 |
【課題】刈刃の往復駆動を円滑に行わせると共に、振動及び騒音等の発生を低減することができる刈刃の駆動構造を提供する。
【解決手段】刈刃取付機枠3に取付けた受歯10に対し、刈刃11を摺接させながら往復駆動して稲稈等の被刈取物を刈り取る刈刃装置の、前記刈刃11の後部に縦方向の駆動溝60を有する受動部材61を設けると共に、該駆動溝60内に刈刃取付機枠側に回転駆動可能に軸支した刈刃軸52のクランク軸62を係合させ、且つ刈刃軸52の軸芯を刈刃11の高さと略同高さ位置に設けてなる刈刃の駆動構造としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈刃取付機枠に取付けた受歯に対し、刈刃を摺接させながら往復駆動して稲稈等の被刈取物を刈り取る刈刃装置において、前記刈刃の後部に縦方向の駆動溝を有する受動部材を設けると共に、該駆動溝内に刈刃取付機枠側に回転駆動可能に軸支した刈刃軸のクランク軸を係合させ、且つ該刈刃軸の軸芯を刈刃の高さと略同高さ位置に設けてなる刈刃の駆動構造。 【請求項2】 受動部材を、駆動溝を平面視で逆コ字状に形成すると共に、刈刃装置の通常刈姿勢より低い低刈姿勢位置においても駆動可能な長さに形成してなる請求項1記載の刈刃の駆動構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、稲稈等の被刈取物を刈り取る刈取部に好適な刈刃の駆動構造に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、コンバインやバインダー等の刈取部にはバリカン方式の刈刃装置が装着されており、この刈刃装置の刈刃の駆動構造は、機体側から刈刃の上方で回転駆動可能に延設した刈刃軸に形成したクランク軸を、受歯上の刈刃の後端に立設した受動片の駆動溝内に嵌挿し、刈刃軸の回転によりクランク軸の回転半径を以て、刈刃を受動片を介し所定のストロークで往復駆動するように構成している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】然し、上記のような従来の構成による刈刃の駆動構造は、機体側から延設した刈刃軸を刈刃の後方延長線よりも高い位置に軸支しているので、クランク軸と駆動溝との係合が常に刈刃の上方で行われて刈刃を往復駆動するようにしているので、クランク軸と係合溝との係合部と刈刃との距離が大きくなって、往復駆動時のモーメントが刈刃の両側で押し付け方向と浮き上がり方向へと、左右交互に衝撃的に生ずるため、刈刃の振動や騒音の発生が大きくなると共に刈刃の耐久性に劣る等の問題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解決するために本発明の刈刃の駆動構造は、第1に、刈刃取付機枠に取付けた受歯に対し、刈刃を摺接させながら往復駆動して稲稈等の被刈取物を刈り取る刈刃装置において、前記刈刃の後部に縦方向の駆動溝を有する受動部材を設けると共に、該駆動溝内に刈刃取付機枠側に回転駆動可能に軸支した刈刃軸のクランク軸を係合させ、且つ該刈刃軸の軸芯を刈刃の高さと略同高さ位置に設けてなることを特徴としている。 【0005】第2に、受動部材を、駆動溝を平面視で逆コ字状に形成すると共に、刈刃装置の通常刈姿勢より低い低刈姿勢位置においても駆動可能な長さに形成してなることを特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係わる刈刃装置1を備えたコンバインやバインダ等穀稈刈取機用の刈取部2の平面要部を示し、図2は図1の刈刃装置1の駆動構造を示す側断面図である。この図示例において上記刈刃装置1は、その両側を刈取部2の刈取フレーム(刈刃取付機枠)3に、後述する刈高調節部(刈刃取付部)4を介して刈高さ調節可能で且つ着脱自在に取付固定していると共に、刈取フレーム3の後部に設置した伝動ケース5内の、入力軸50及び中間軸51並びに刈刃軸52を介して伝動駆動するようにしている。尚、刈取フレーム3は、後部の両側及び央部から分草体(不図示)等を取着する分草フレーム30を前方に向けて適数延設している。 【0007】上記刈刃装置1は、受歯10上に刈刃11を摺接して往復作動させる在来のバリカン方式を以て稲稈や麦稈等の被刈取物を鋏切断するようにしており、この際刈刃11は刈取部2の後部に構成される本発明の駆動構造6によって駆動することにより、被刈取物の切断を刈刃11等に無理な負荷や振動等を抑制して円滑な刈取作業を行わせると共に、刈刃11の作動に伴う騒音等の発生を良好に防止することができるようにし、また刈刃装置1の耐久性の向上を図ることができるよにしている。 【0008】上記刈刃装置1は、前記刈取フレーム3に対し刈高調節部4で取付固定される受歯台12上に、受歯10を予め多数列設して固着していると共に、刈刃11をナイフバー13に受歯10と同ピッチの配列で固着し、これを受歯台12上に位置決め載置した状態で適数の刈刃押15によって押接することにより、刈刃11を受歯10に対し横方向に摺動可能に設けている。そしてこの刈刃装置1は、前記刈高調節部4によって前下がりの刈取角を有した前傾姿勢に支持しながら、図2で示す通常刈姿勢と図3に示す低刈姿勢とに切換可能に取付固定することができるようにし、被刈取物をの刈高調節を可能にして多様な刈取作業を良好に行うことができるようにしている。 【0009】即ち、刈高調節部4は、刈取フレーム3の両側から前傾姿勢で下部に突設した取付片31に取付ネジ40を立設しており、該取付ネジ40に上記通常刈姿勢と低刈姿勢との高さ位置を調節する調節代長さに形成されたパイプ状の調節具41を嵌挿した状態で、受歯台12をその両側に穿設している取付孔を介して挿通したのち、取付ネジ40にナット42を螺挿して受歯台12を締着することにより、刈刃装置1を通常刈姿勢の高さ位置に取付固定するようにしている。また、刈刃装置1を低刈姿勢の高さ位置に取付固定する場合には、受歯台12を取付片31に直付けとなるように取付ネジ40に挿通した状態で、調節具41を嵌挿してナット42で締着固定すると、刈刃装置1は通常刈姿勢における刈刃装置1の姿勢と平行状に調節具41の調節代分だけ下方に低く取付固定することができるものである。 【0010】また刈刃11を往復駆動する駆動構造6は、刈刃11のナイフバー13の後部に固着形成した縦方向の駆動溝60を有する受動部材61と、前記刈刃軸52の先端にクランク形状を以て構成されたクランク軸62とからなり、上記刈刃軸52は伝動ケース5から前側に向けて前傾状に延設した刈刃軸ケース5a内で前後のメタル5bを介し、刈刃軸52の軸芯を前記刈刃装置1の通常刈姿勢における刈刃11の高さ姿勢位置延長線上と略同じ位置となる傾斜状に軸支している。また、刈刃軸52は軸後端に取着したベベルギヤ53と中間軸51のベベルギヤ55との噛合を介して機体側から回転駆動され、クランク軸62に嵌合させた滑動ローラ(ベアリング)63を前記駆動溝60内に嵌挿し、刈刃軸52の軸芯からの回転半径を以て、刈刃11を所定のストロークで往復駆動させるように構成している。65はクランク軸62の他側に一体的に形成したバランスウェィトである。 【0011】そして、図示例における受動部材61は、鉄板を断面逆コ字状に形成してその前面中途部をナイフバー13の後端部に縦方向に固着し、その上下長さを刈刃11のストローク長と前記刈刃装置1の高さ調節代とを合わせた長さにしている。これにより、受動部材61は逆コ字状の内部の駆動溝60内に、クランク軸62の滑動ローラ63をガタツキなく嵌挿させて円滑に回動移動させると共に、受動部材61の前面及び側面が滑動ローラ63等内部を覆うので、駆動溝60内への雑草や刈株の侵入等を良好に防止し刈取作業を円滑に行うようにしている。 【0012】以上のように構成した刈刃の駆動構造を備えた刈取部2は刈取作業を行うとき、刈刃軸52の回転によりクランク軸62がその滑動ローラ63を円運動させるので、該滑動ローラ63を駆動溝60に嵌挿している受動部材61は刈刃11を受歯10上で往復駆動させて、圃場に植立している稲稈等の被刈取物を良好に鋏切断して刈り取ることができる。このとき、本発明による駆動構造6は、刈刃軸52の軸芯を通常刈姿勢の刈刃11の高さとその延長線後方で略同じ高さ位置に軸支して回転するようにしているので、刈刃11の駆動に大きな無理な負荷や振動等を生じさせることなく良好に往復動させることができるものである。 【0013】即ち、クランク軸62は、その回転中心が刈刃11と略同高さの後方に位置して、クランク軸62の上死点と下死点とを刈刃11から略等距離にして回転するので、駆動溝60を介して受動部材61に生ずる駆動モーメントは刈刃11の上下に略等分される結果、従来のもののようにクランク軸と係合溝との係合部と刈刃との距離を大きくして、往復駆動時のモーメントが刈刃の両側で押し付け方向と浮き上がり方向へと大きく生じさせることなく、刈刃11の駆動に大きな抵抗や無理な作動負荷を抑制することができて、振動及び騒音等の発生を低減させて刈刃11を円滑に往復動させることができるものである。 【0014】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したことにより次のような効果を奏する。請求項1の発明により、刈刃の後部に縦方向の駆動溝を有する受動部材を設け、該駆動溝内に刈刃の高さと略同高さ位置に軸芯を設けた刈刃軸のクランク軸を係合させて刈刃を往復駆動させることにより、クランク軸はその上死点と下死点とを刈刃から略等距離にして回転するので、往復駆動時のモーメントが刈刃の両側で押し付け方向と浮き上がり方向へと大きく生じさせることなく、刈刃の駆動に大きな抵抗や無理な作動負荷を抑制して円滑に往復動させることができると共に、振動及び騒音等の発生を低減させることができる。 【0015】請求項2の発明により、受動部材の駆動溝を平面視で逆コ字状に形成すると共に、その長さを刈刃装置の通常刈姿勢より低い低刈姿勢位置においても駆動可能に設けたことにより、刈刃装置を低刈姿勢に取付固定した状態でも刈刃を円滑に往復駆動することができると共に、低刈姿勢において駆動溝内への雑草等の侵入を良好に防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月18日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−225529 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−36017 |
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