| 【発明の名称】 |
根茎収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺元 省二
【氏名】松井 幹夫
【氏名】福田 幸広
【氏名】渡邊 章人
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| 【要約】 |
【課題】玉葱wの茎葉部w1を玉部w2の際で切断する処理を安定的に行えるようにする。具体的には、玉部w2側に残る茎葉部w1の長さを凡そ1cm〜2cm程度となし得るものとする。
【解決手段】畝面Uに植生する根茎作物wを引抜き搬送装置5で抜き上げ斜め後上方へ搬送し、この搬送中に下部挟持搬送装置9でその茎葉部w1の下部を概ね水平後方へ搬送し、この下部挟持搬送装置5による搬送中に前記茎葉部w2の長さ途中を切刃で切り離すように作動する根茎収穫機において、前記下部挟持搬送装置9の後方部分近傍に前記切刃200を設ける。このさい、引抜き搬送装置5と下部挟持搬送装置9との間にも別の切刃145を設けるのがよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 畝面に植生する根茎作物を引抜き搬送装置で抜き上げ斜め後上方へ搬送し、この搬送中に下部挟持搬送装置でその茎葉部の下部を概ね水平後方へ搬送し、この下部挟持搬送装置による搬送中に前記茎葉部の長さ途中を切刃で切り離すように作動する根茎収穫機において、前記下部挟持搬送装置の後方部分近傍に前記切刃を設けたことを特徴とする根茎収穫機。 【請求項2】 畝面に植生する根茎作物を引抜き搬送装置で抜き上げ斜め後上方へ搬送し、この搬送中に下部挟持搬送装置でその茎葉部の下部を概ね水平後方へ搬送し、この下部挟持搬送装置による搬送中に前記茎葉部の長さ途中を切刃で切り離すように作動する根茎収穫機において、前記引抜き搬送装置と前記下部挟持搬送装置との間に下部搬送装置の前部側から斜め後上方に沿って位置調整される切刃を設けると共に、前記下部挟持搬送装置の後方部分近傍にも別の切刃を設け、これら二つの切刃を択一的に使用できる構成としたことを特徴とする根茎収穫機。 【請求項3】 下部挟持搬送装置が左右一対のベルト搬送部を備えると共に、一方のベルト搬送部は前後に対設された一方側の案内車に複数の無端状の搬送ベルトを上下配列に掛け回し、他方のベルト搬送部は前後に対設された他方側の案内車に少なくも1本の無端状の搬送ベルトを掛け回してなり、また切刃は前記他方側の案内車のうちの後側のものの近傍に設けた特定縦軸回りへ回転駆動される円盤形のものとなし且つ、周縁の一部を前記一方のベルト搬送部にて上下配列された搬送ベルトの間に入り込ませてなることを特徴とする請求項1又は2記載の茎根収穫機。 【請求項4】 前記特定縦軸を前記他方側の案内車のうちの後側のものと同心に配設すると共に、切刃にはこれと同心に入力用案内車を設け、この入力用案内車と、前記他方側の案内車のうちの前側のものとに無端状の駆動ベルトを掛け回したことを特徴とする請求項3記載の根茎収穫機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、畝面に列状に植立した玉葱や人参等を連続的に引き抜き、その茎葉部を切り離するように作動する根茎収穫機に関する。 【0002】 【従来の技術】畝面に植生する玉葱を引抜き搬送装置で抜き上げ斜め後上方へ搬送し、この搬送中に下部挟持搬送装置でその茎葉部の下部を概ね水平後方へ搬送し、この下部挟持搬送装置による搬送中に前記茎葉部の長さ途中の任意な一定位置を切刃で切り離すように作動する根茎収穫機は存在している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の収穫機によれば、処理された後に玉葱の玉部側に残る茎葉部の長さを凡そ4cm程度までは短くすることができるが、それ以上短くすることはできない。 【0004】一方、収穫した玉葱は出荷にさいして、上記茎葉部の長さを凡そ1cm〜2cm程度になすことを要望されることがある。 【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、玉葱などの根茎作物をその根側に残る茎葉部の長さが凡そ1cm〜2cm程度となるように処理し得るものとした根茎収穫機を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、第一の本発明では、畝面に植生する根茎作物を引抜き搬送装置で抜き上げ斜め後上方へ搬送し、この搬送中に下部挟持搬送装置でその茎葉部の下部を概ね水平後方へ搬送し、この下部挟持搬送装置による搬送中に前記茎葉部の長さ途中を切刃で切り離すように作動する根茎収穫機において、前記下部挟持搬送装置の後方部分近傍に前記切刃を設けるのである。 【0007】この収穫機の使用の際、引抜き搬送装置は下部挟持搬送装置が搬送している根茎作物の茎葉部を徐々に引き上げ、この作物を、根部が下部挟持搬送装置の搬送部に係止されるまで上昇させる。このように上昇された根茎作物はこの後、下部挟持搬送装置の搬送部に沿って後方へ移動される。この移動の過程で、切刃がこの作物の茎葉部を根部の際で切断する。 【0008】また第二の本発明では、畝面に植生する根茎作物を引抜き搬送装置で抜き上げ斜め後上方へ搬送し、この搬送中に下部挟持搬送装置でその茎葉部の下部を概ね水平後方へ搬送し、この下部挟持搬送装置による搬送中に前記茎葉部の長さ途中を切刃で切り離すように作動する根茎収穫機において、前記引抜き搬送装置と前記下部挟持搬送装置との間に下部搬送装置の前部側から斜め後上方に沿って位置調整される第一の切刃を設けると共に、前記下部挟持搬送装置の後方部分近傍にも別の第二の切刃を設け、これら二つの切刃を択一的に使用できる構成とする。 【0009】第一の切刃は茎葉部の玉部からはなれた任意位置を切り離すように使用され、一方第二の切刃は茎葉部の玉部の際を切り離すときに使用される。 【0010】上記各発明は次のように具体化する。即ち、下部挟持搬送装置は左右一対のベルト搬送部を備えたものとなす。このさい、一方のベルト搬送部は前後に対設された一方側の案内車に複数の無端状の搬送ベルトを上下配列に掛け回し、また他方のベルト搬送部は前後に対設された他方側の案内車に少なくも1本の無端状の搬送ベルトを掛け回した構成となす。そして切刃は前記他方側の案内車のうちの後側のものの近傍に設けた特定縦軸回りへ回転駆動される円盤形のものとなすと共に、周縁の一部を前記一方のベルト搬送部にて上下配列された搬送ベルトの間に入り込ませた構成となす。 【0011】このようにすれば、左右一対のベルト搬送部の搬送ベルトが処理すべき茎葉部を切刃へ向けてその切断位置から逃げないように搬送する。従って、その茎葉部は根部に近い位置を的確に切断される。 【0012】しかして、切刃を回転駆動する機構は次のようになす。即ち、前記特定縦軸を前記他方側の案内車のうちの後側のものと同心に配設すると共に、切刃にはこれと同心に入力用案内車を設け、この入力用案内車と、前記他方側の案内車のうちの前側のものとに無端状の駆動ベルトを掛け回す。 【0013】このようにすれば、下部挟持搬送装置の構成要素を有効に利用でき、また駆動ベルトは下部挟持搬送装置の搬送する根茎作物の姿勢を適正に保持してその茎葉部の的確な切断に寄与する。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を説明する。図1は本発明に係る収穫機の平面図、図2は前記収穫機の側面視作動説明図、図3は前記収穫機の動力伝達系統説明図、図4は前記収穫機の正面図、図5は前記収穫機の右側面図、図6は前記収穫機の左側面図、図7は前記収穫機の要部を示す平面図、図8は前記収穫機の要部を示す後面図、図9は前記収穫機の動力伝達系統の一部を示す断面図、図10は前記収穫機の切断装置の一部を示す断面図、図11は前記収穫機の一部を示す側面図、図12は前記収穫機の一部を示す後方視説明図である。 【0015】図1において、1は機体の最前部に左右方向の一定間隔毎に設けた縦回し形の分草引起こし装置である。この引起こし装置1は、機体の進行中、図2に示す斜め上方f1へ移動される係止突起1aにより玉葱などの作物wの茎葉部w1を掻き分けて引き起こすようにしてある。 【0016】各分草引起こし装置1の先端からは分草棒2が斜め前方下向きへ延出させてある。この分草棒2は機体の進行中、作物wの茎葉部w1を掻き分けるものである。 【0017】3は左右一対の掻込み要部4、4からなる掻込み装置で、各掻込み要部4の係止突起4aを掻込み装置3の先端部外方から中央個所へ向けて周回移動させ、続いて斜め上方へ移動させることにより、引起こし装置1の引き起こした茎葉部w1を掻込み装置3の下部中央へ掻き込んで図2示す斜め上方f2へ押し上げるものとなしてある。 【0018】5は左右一対の引抜き搬送要部6、6からなる引抜き搬送装置である。各引抜き搬送要部6は図3に示す複数のプーリ6a、6bに引抜き搬送ベルト7を掛け回して形成したものである。これら要部6、6の搬送ベルト7、7は対向させてベルト7、7間を引き抜き搬送経路kとなす。 【0019】この引抜き搬送装置5は、掻込み装置3の掻き込んだ茎葉部w1の比較的上部を引抜き搬送経路kの搬送始端に受け取り、続いて引抜き搬送装置5で挟持して図2に示す斜め上方f3へ搬送し、この搬送過程で、この引抜き搬送装置5の下方に位置した図4に示す掘起こし刃8、8で掘り起こされた畝面Uの作物wを土中から引き抜くようにしてある。 【0020】引抜き搬送ベルト7、7の下方には図2、図5及び図6に示すように下部搬送装置9が設けてある。この下部搬送装置9は図7及び図8に示すように左右一対のベルト搬送部10、10からなり、前後傾斜は引抜き搬送装置5のそれよりも緩やかになしてある。 【0021】上記ベルト搬送部10のうち一方のものは一側に配置された前後一対の案内車(端部プーリ)11a、12bに二本の下部搬送ベルト13a、13bを上下配列に掛け回して形成し、他方のもの10は他側に配置された前後一対の案内車(端部プーリ)11b、12bに一本の下部搬送ベルト13cを掛け回して形成してある。 【0022】このさい、端部プーリ11a、12aは下部搬送ベルト13a、13bを案内するための上下二つの案内部a1、a2を有し、端部プーリ11bは下部搬送ベルト13cと後述の駆動ベルトを案内するための上下二つの案内部a1、a2を有し、そして端部プーリ12bは単一の案内部を有する。また下部搬送ベルト13a、13b、13cは外周面に玉葱の擦傷を防止するためのスポンジを被覆させるのであり、下部搬送ベルト13bと下部搬送ベルト13cは対向させて、これらベルト13b、13c間を茎葉部w1の下部の搬送経路k1となす。110及び120は二つの下部搬送ベルト13b、13cを退避可能に弾圧して近接させるための中間プーリである。 【0023】引抜き搬送装置5と下部搬送装置9の間には図2等に示すように第一の切断装置14が設けてある。この切断装置14は図9に示すように水平部141aと垂直部141bからなる本体フレーム141を備え、水平部141aの内方に回転入力軸142を装設し、また垂直部141bに回転入力軸142とベベルギヤ143を介して連動連結された出力軸144を装設し、この出力軸144に円盤形切刃145を固定したものとなしてある。 【0024】出力軸144と円盤形切刃145とは図10に示すように固定させる。即ち、出力軸144のスプライン雄部bにボス部材144aの内孔を固定的に外嵌させると共にボス部材144aの下面側の出力軸144部分にリング形の皿バネ144bを外嵌させ、この皿バネ144bの下面側の出力軸144部分に卷付き防止ボス144e及び円盤形切刃145の中心孔を外嵌させ、さらに出力軸144の細径部にリング形の座金144cを外嵌させた後、この座金144cを前記細径部に螺着されたナット144dで締結し、皿バネ144bが弾圧された状態となす。このさい、円盤形切刃145は出力軸144回りの一定大きさ以上のトルクを受けたとき、皿バネ144bの弾圧力による回転抵抗に抗して出力軸144回りへ空転される。 【0025】切断装置14は機体に対し、固定高さ位置の変更調整自在に装設するのであって、具体的には次のように形成してある。 【0026】即ち、図9及び図11に示すように、機体と同体に設けた支持板146に、断面がコ字形となされた案内板147をボルト固定し、この案内板147の中央辺部である垂直面部147aに長孔sを形成してあり、一方では切断装置14の水平部141aに鍔部tを形成し、この鍔部tの近傍個所に操作ハンドル148a付のナット体148が螺合される構成としてある。そして、鍔部tは案内板147の対向辺部147b、147b間に嵌合させ、水平部141aは長孔sに挿通させてあり、またナット体148の締結操作により、案内板147がナット体148と鍔部tとで挟圧され、この挟圧作用により、切断装置14が固定されるように形成してある。 【0027】一方、上記下部挟持搬送装置9の後方部分近傍には図7及び図8等に示すように第二の切断装置14Aが設けてある。この切断装置14Aは前記端部プーリ12bの上側近傍に特定縦軸x回りの回転自在となされた円盤形切刃200を設けると共に、円盤形切刃22の周縁の一部を前記下部搬送ベルト13a、13bの間に入り込ませた構成となしてある。 【0028】上記特定縦軸xは任意に設けることができるが、図示例では構造の簡易化のため端部プーリ12bの回転中心軸と合致させている。 【0029】しかして、円盤形切刃200を回転駆動するための機構は、次のようになしてある。即ち、前記円盤形切刃200と一体且つ同心に形成された入力用案内車201を設け、この入力用案内車201と、前記端部プーリ11bの上側の案内部a1とに無端状の駆動ベルト202を掛け回してある。 【0030】引抜き搬送装置5の下方で、しかも下部搬送装置9に後続する位置には図2、図5、図7、図8、図11及び図12等に示すように整列装置15が設けてある。この整列装置15の要部は、前後の高低個所に一対の第二プーリ16、17を概ね縦面に沿わせるか若しくはプーリ16、17下部を左側へ偏して傾斜させた状態での回転可能に設けると共に、これらプーリ16、17に無端状の搬送ベルト18を掛け回し、適宜な伝動ケース19を介してエンジン25の回転力を前部の第二プーリ16に伝達し、搬送ベルト18の下側張り部18aを後方の下向きへ駆動するように形成してある。 【0031】そして、この整列装置15と下部搬送装置9との前後間には図2、図7及び図8等に示すような横倒し継送装置Yが設けてある。この横倒し継送装置Yは、下部搬送装置9の後部左側の端部プーリ12aと一体の回転中心軸20にスターホイール21を固定すると共に、端部プーリ12aの下方には回転中心軸20廻りへ自在に回転される案内ローラ22を設けた構成となしてある。 【0032】上記整列装置15の一部をなす二本の案内棒23a、23bは、下部搬送装置9の搬送経路k1に関連させて配置すると共に搬送ベルト18の下方に左右方向で対向するように設けるのであって、さらに具体的には、下部搬送装置9の下面近傍で下部搬送装置9の後部左側の端部プーリ12aよりも前方個所に前端を固定し、後方へ向かうに伴って漸次上昇させて下部搬送装置9と案内ローラ22の間を通過させると共に下部搬送経路k1に近接させ、さらに後方では搬送ベルト18の下側張り部18aに沿って斜め後方に導くと共に、一方の案内棒23bをこれの後端へ向かうに伴って搬送ベルト18から漸次横方へ遠ざけるようになす。 【0033】そして、上記整列装置15には作物wの茎葉部w1に対しその根側重量部w2を上昇させ茎葉部w1の折れ曲がりを緩和させるものとした姿勢変更手段である案内板24を設ける。この案内板24は一方の案内棒23bにのみ固着し、これの案内開始点から案内終了点までの概ね全範囲に亘って存在させる。 【0034】図1、図5及び図6等において、26は機体に装着された走行車輪、27は引抜き搬送装置5にエンジン25の回転を伝達するための前向き伝動筒、29は機体の前部を適当高さに保持するためのゲイジ輪、30はゲイジ輪29を機体に対し上下変位させるための回転操作ハンドル、31は操縦ハンドル、32は左側の引き抜き搬送要部6の上端内方から円弧方向の外側へ移送可能とした茎葉排出装置、33は後述のクランク33aを介して前後移動されるもので掘起こし刃8を支点34廻りへ振動させるための連結棒である。 【0035】上記エンジン25の動力伝達系統は次のように構成してある。即ち、図3に示すように、エンジン25の回転を剛性伝動部材を介してミッションケース251内に伝達させ、次にミッションケース251から左右へ張り出させた伝動ケース252及びファイナルケース253を経て走行車輪26に伝達させる。 【0036】ミッションケース251の前部には前後方向の伝動ケース254を設け、この伝動ケース254内の作業出力軸255とミッションケース251内の剛性伝動系統とを作業クラッチ256を介して結合させる。伝動ケース254には横向きの駆動ケース257を連設し、この駆動ケース257内の横向き駆動軸258と作業出力軸255とをベベルギヤ259を介して連動連結させる。 【0037】横向き駆動軸258の左右各端部にはクランク33aを形成する。また横向き駆動軸258の中央にはウオーム260を設け、これに噛み合わさせたウオームホイール261を介して横向き駆動軸258と引抜き搬送駆動軸262とを連動連結させる。 【0038】この駆動軸262は各引抜き搬送要部6、6(図1)の後方のプーリ6aとチェーン伝動機構等を介して結合させ、またプーリ6aの回転を搬送ベルト7を介して伝達される前側のプーリ6bの回転中心軸263と、掻込み装置3及び下部搬送装置9の前側のプーリ6bとを連動連結する。 【0039】横向き駆動ケース257の右端部から延出された前向き伝動筒27内の前向き駆動軸265と、横向き駆動軸258をベベルギヤ266を介して結合させ、また前向き駆動軸265と、引起こし装置1を回転させるための上部スプロケット軸267とをベベルギヤ268を介して結合させる。 【0040】また横向き駆動ケース257の最右端には切断装置用伝動ケース269を固定状に設け、この伝動ケース269の前端部の内方側の側面と切断装置14とを伝動筒270で結合させ、伝動ケース269及び伝動筒270内の伝動部材を介して、横向き駆動軸258と切断装置14の回転入力軸142とを連動連結させる。 【0041】しかして伝動ケース269内の伝動構造は次のようになしてある。即ち、図3及び図9に示すように伝動ケース269の後端部に、横向き駆動軸258にベベルギヤ266aを介して結合されるスプロケット軸271を設け、一方では伝動ケース269の前端部にスプロケット軸272を設ける。各スプロケット軸271、272に固定したスプロケット273、274間に無端状のチェーン275を掛け回し、このチェーン257の中間位置を、伝動ケース269に設けた案内車276に案内させ、さらに伝動ケース269に装着された図5に示すバネ板277を介してこのチェーン275を緊張させる。 【0042】伝動筒270内の伝動構造は次のようになしてある。即ち、図9に示すように、スプロケット軸272と連動連結された回転軸278と、切断装置14の回転入力軸142の各々に、自在継ぎ手279、280の一端部を結合させ、この自在継ぎ手279、280の他端部間を剛性伝動軸281で結合する。このさい、剛性伝動軸281はスプライン嵌合282等による伸縮自在となす。 【0043】剛性伝動軸281は塩ビ管などの剛性管286で被うのであり、この剛性管286の各端部と、伝動ケース269の側面及び、切断装置14の本体フレーム141とは軟質樹脂やゴム材等の撓曲自在管287で結合する。 【0044】次に、上記のように構成した収穫機で玉葱wを収穫する際の作動を説明する。この収穫機では、茎葉部w1を第一の切断装置14で任意な一定長さに切断する処理と、第二の切断装置14Aで玉部w2の際を切断する処理との二通りの処理が行える。 【0045】先ず前者処理を行う場合について説明すると、作業者は使用に先って、第二の切断装置14Aの円盤形切刃200を取り外す(円盤形切刃の駆動機構は取り外さないでもよい)と共に、必要に応じ、操作ハンドル148aやナット体148を操作して、本体フレーム141を上下へ変位させ、円盤形切刃145を適当な高さに設定する。 【0046】この後、機体を図1、図2及び図4に示すように畝Uに沿わせて走行させる。これにより、掘起こし刃8、8は畝面Uを適当深さで掘り起こすと共に、引抜き搬送装置5は茎葉部w1の比較的上部を挟持して玉葱wを引き抜き、後方の斜め上方f3へ搬送する。 【0047】こうして搬送される玉葱wは茎葉部w1の下部を下部搬送装置9の搬送始端に供給され、この後は下部搬送ベルト13a、13b、13cがこの茎葉部w1の下部を挟持し、ほぼ水平向きの後方へ搬送する。 【0048】引抜き搬送装置5と下部搬送装置9による搬送中、引抜き搬送装置5は茎葉部w1を上方へ引張し、この一方では下部搬送装置9が下部搬送ベルト13b、13cを介して根側重量部である玉部w2を係止してその上昇を阻止する。従って、下部搬送ベルト13a、13b、13cは茎葉部w1の首部を挟持しつつ後方へ移動させ、また引抜き搬送装置5は下部搬送装置9との間に位置した茎葉部w1に引上げ力を付与してこれを緊張状態となす。 【0049】こうして下部搬送装置9等による茎葉部w1の搬送が進行すると、この搬送過程で、円盤形切刃145が茎葉部w1を一定高さ位置を切り離すのであり、このように処理された玉葱wはやがて横倒し継送装置Yに達する。 【0050】この継送装置19に達した茎葉部w1は下部搬送装置9の搬送終点に達する前に図7及び図8に示す左側の下部搬送ベルト13a、13b若しくは案内棒23a、23bの前端部と、整列装置15の搬送ベルト18とで挟持されて後方へ搬送され、この搬送過程で茎葉部w1にスターホイール21による係止搬送作用が及ぶと共に玉部w2に案内ローラ22による案内作用が及ぶものとなる。このさい、茎葉部w1はスターホイール21の外周の円弧に沿って左側後方へ移動され、一方、玉部w2は案内ローラ22の周面に接して後方へ円滑に移動されるため、玉葱wは確実に横倒し姿勢となされる。 【0051】こうして横倒しされた茎葉部w1が整列装置15の搬送始端で搬送ベルト18と案内棒23a、23bとで挟持された後は、搬送ベルト18が茎葉部w1を図12に示すように案内棒23a、23b上に上方から押さえつつ後方の斜め下方へ搬送するのであり、この搬送中、玉部w2は茎葉部w1で吊り下げられた状態となり、この状態の下で、その側部を案内板24に案内されて少しづつ右側へ押されて漸次上昇されるようになる。 【0052】こうして玉部w2が整列装置15の搬送終端に達したとき、茎葉部w1の倒れ姿勢は変化しなくてもその首部の折れ曲がりは緩和された状態となり、玉葱wは全体的な横倒し姿勢となって、この姿勢のまま解放され、畝面U上に落下される。 【0053】このような作動は機体の進行中に引き抜かれた各玉葱wについて連続的に行われるのであり、収穫された玉葱wは機体の走行跡の畝面U上に一定の横倒し姿勢となって整列される。 【0054】また切断装置14で切り離された茎葉部w1の先部は、引抜き搬送装置5によりさらに上方へ搬送された後、茎葉排出装置32により横方へ搬送され、機体側方へ落下される。 【0055】第一の切断装置14の使用例及びその関連部分の作動を、図3、図7及び図8を参照して説明する。茎葉部w1の切り離し位置を上方へ変更したいときは操作ハンドル148aやナット体148を操作をして、本体フレーム141を上方へ変位させる。 【0056】このさい、剛性伝動軸281は伸張し、また自在継ぎ手279、280や撓曲自在管287が適当に折れ曲がるため、上記操作は支障なく行われ、またエンジン25の回転は切断装置14に円滑に伝達される。従って、円盤形切刃145は高い位置で円滑に回転し、茎葉部w1の先部寄り位置を切り離すものとなる。 【0057】一方、茎葉部w1の切り離し位置を下方へ変更したいときは必要な操作をして本体フレーム141を下方へ変位させるのであり、これにより、円盤形切刃145は低い位置で円滑に回転し、茎葉部w1の元部寄り位置を切り離すものとなる。この円盤形切刃145による切断では、切断装置14の配置や構造上から、玉部w2側に残る茎葉部w1の長さは4cm程度よりも短くできない。 【0058】茎葉部w1の切断中、円盤形切刃145が茎葉部w1と一緒に搬送された土や小石等の異物と接触してその伝動部に過大なトルクが作用しようとすることがあるが、このような場合は皿バネ144bの弾圧による円盤形切刃200と出力軸144との連動連結が断たれ、伝動部に過大な負荷が作用することはない。 【0059】次に第二の切断装置14Aで茎葉部w1を玉部w2の際で切断する場合について説明する。作業者は使用に先って、円盤形切刃145を取り外し、第一の切断装置14によっては茎葉部w1が切断されないようにする。 【0060】この後、機体を畝Uに沿わせて走行させる。これにより、下部搬送ベルト13a、13b、13cは先と同様に茎葉部w1の首部を挟持しつつ後方へ移動させ、また引抜き搬送装置5は下部搬送装置9との間に位置した茎葉部w1に引上げ力を付与してこれを緊張状態となす。 【0061】この状態が維持されつつ下部搬送装置9等による茎葉部w1の搬送が進行すると、茎葉部w1は第一の切断装置14で切断されることなく円盤形切刃200に達する。一方、円盤形切刃200は端部プーリ11bの回転を駆動ベルト202及び入力案内車201を介して増速されて伝達され、その周速度は搬送ベルト13a、13b、13cの移動速度よりも十分に大きくなる。従って、円盤形切刃200はこれに達した茎葉部w1を切れ味よく切断するものとなる。 【0062】このさい、円盤形切刃200が下部搬送装置9の後方部分近傍に位置していることは、引抜き搬送装置5や下部搬送装置9のほか駆動ベルト202などの搬送作用により、玉葱wが円盤形切刃200に達した時点でのその位置や姿勢を十分に安定させるように作用する。これにより、玉葱wは円盤形切刃200によりその茎葉部w1を玉部w2の際で正確に切断され、玉部w2が傷つくことを防止されると共に玉部w2側に残る茎葉部w1の長さを凡そ1cm〜2cm程度となされる。 【0063】また、円盤形切刃200の周縁の一部が上下配列された搬送ベルト13a、13bの間に挿入されていることは、搬送ベルト13a、13b、13cや駆動ベルト202が切断すべき茎葉部w1を抱き込んで円盤形切刃200の最適切断位置に強制的に送り込むものとなる。これにより、茎葉部w1は円盤形切刃200から逃げることができず確実且つ効率的に切断されるのである。 【0064】こうして処理された玉葱wの玉部w2は、スターホイール21による横倒し作用や整列装置15による整列落下作用を受けることなく、下部搬送装置9の搬送終端から順次、畝面U上に落下される。 【0065】 【発明の効果】請求項1に記載した本発明によれば、玉葱の茎葉部を玉部の際で切断する処理を安定的に行えるものとなる。このさい、玉部側に残る茎葉部の長さは凡そ1cm〜2cm程度になし得るのである。 【0066】請求項2に記載した本発明によれば、二つの切刃を択一的に使用することにより茎葉部をその任意長さ位置で切り離すことができる。 【0067】請求項3に記載のものによれば、下部搬送装置の下部搬送ベルトと、第二の切断装置の切刃との相互作用により玉葱の茎葉部が玉部の際で正確、確実且つ効率的に切断されるものとなる。 【0068】請求項4に記載のものによれば、下部搬送装置の構成部品を効果的に利用することができると共に、駆動ベルトと搬送ベルトとが一緒になって切断すべき茎葉部の姿勢を安定的に保持するものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月24日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−178419 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−367258 |
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