| 【発明の名称】 |
収穫補助機 |
| 【発明者】 |
【氏名】矢野 典弘
【氏名】川口 弘道
【氏名】松長 千年
【氏名】岩部 孝章
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| 【要約】 |
【課題】収穫補助機を用いて根菜、葉菜などの収穫物を収穫作業する場合の1チームの作業者数を削減することと、作業者の労働強度、特に直接に収穫物の収穫作業を行う作業者の労働強度を低減できる収穫補助機を提供すること。
【解決手段】収穫補助機に圃場で収穫された収穫物を車体上に搬送するための搬送コンベア6を設け、搬送コンベア6の始端部付近に、車輪25および作業座席26を設け、作業座席26に座った作業者者が操作できる位置に収穫補助機および搬送手段の操作手段27を設ける。作業座席26に座った作業者者が操作手段27を操作した収穫補助機そのものの走行制御などおよび搬送コンベア6の搬送制御などの制御をすることができるので、収穫補助機の車体上に設けられている操縦席とは別の位置(搬送コンベア6の始端部付近)で、圃場上で収穫物の収穫作業を行っている作業者が容易に、収穫補助機そのものの走行制御または搬送手段の搬送制御などを行うことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圃場で収穫された収穫物を車体上に搬送するための搬送手段を備えた収穫補助機において、該搬送手段の始端部付近に作業座席を設け、作業座席に座った作業者者が操作できる位置に収穫補助機および搬送手段の制御手段を設けたことを特徴とする収穫補助機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、大根などの根菜またはキャベツなどの葉菜の収穫補助機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】収穫物として大根などの根菜を例にして従来の収穫補助機の一例を説明すると、従来の収穫補助機は、人手により大根を耕作地から引き抜き、収穫補助機の搬送コンベアに載せ、搬送コンベアで搬送中に茎葉を搬送コンベアに隣接した箇所に設けられたカッターで切り落とし、根部分のみを収穫補助機後部に載置される収納コンテナに順次人手により積み込みながら圃場を走行するものである。 【0003】また、従来の収穫補助機で収穫物としてキャベツなどの葉菜を収穫する場合は、刃物を持った人が葉菜の根部を切断し、人手により葉菜を取り上げて収穫補助機の搬送コンベアの穴部に載せ、搬送コンベア終端部まで搬送して、葉菜を収穫補助機後部に載置された収納コンテナに順次人手により積み込みながら圃場を走行するものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記の収穫補助機では、通常3名の作業者が必要であり1名は収穫補助機の運転席に搭乗して収穫補助機の運転、操縦および搬送コンベアの運転操作に当たり、次の1名は収穫補助機の荷台に搭乗して搬送コンベアの終端部に到着した収穫物をコンテナなどに移し替える作業に当たり、残りの1名が搬送コンベアの始端部付近の圃場にいて収穫物を収穫して搬送コンベアに搭載する作業を行う。 【0005】収穫補助機を使用しないで根菜または葉菜を収穫する場合に比べると、収穫補助機を使用することにより収穫作業の能率は格段に向上すると共に、作業者の労力はかなり軽減されるものの、収穫補助機により収穫する際に少なくとも3名の作業者がチームを組んで作業する必要があることと、収穫補助機に搭乗する作業者に比べて、特に圃場にいて直接に収穫物の収穫作業を行う作業者の労働強度が高く、1チームの作業者数を削減すると共に圃場の作業者の労働強度を軽減することが望まれている。さらに、実際に圃場から作物を収穫する作業者の意図通りに、運転席の搬送コンベア始端部付近にいる作業者が収穫補助機を操作することは非常に難しい。 【0006】そこで、本発明の課題は、収穫補助機を用いて根菜、葉菜などの収穫物を収穫作業する場合の1チームの作業者数を削減することと、作業者の労働強度、特に直接収穫物の収穫作業を行う作業者の労働強度を低減し、かつ操作性の良い収穫補助機を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題は本発明の次の構成によって解決される。すなわち、圃場で収穫された収穫物を車体上に搬送するための搬送手段を備えた収穫補助機において、該搬送手段の始端部付近に作業座席を設け、作業座席に座った作業者が操作できる位置に収穫補助機および搬送手段の制御手段を設けた収穫補助機である。 【0008】上記本発明の収穫補助機は圃場を走行可能であり、圃場で引き抜かれた収穫物を収穫補助機に備え付けられた搬送手段により、収穫補助機の車体上の収納部に搬送する。このとき、搬送手段の始端部付近に作業座席と望ましくは車輪を設け、作業座席に座った作業者が操作できる位置に収穫補助機の走行制御および搬送手段の搬送制御などの制御手段を設けてあるので、収穫補助機の車体上に設けられている操縦席とは別の位置(搬送手段の始端部付近)で、圃場上で収穫物の収穫作業を行っている作業者が容易に、収穫補助機そのものの走行制御または搬送手段の搬送制御などを行うことができる。 【0009】 【発明の実施の形態】収穫物として大根などの根菜およびキャベツ、レタスなどの葉菜を例にして本発明の実施の形態を図面とともに説明する。しかし、本発明は下記の例によって制限されるものではない。 【0010】図1に収穫補助機を上から見た平面図を示し、図2に図1のA−A線矢視の収穫補助機の一部切り欠き側面図を示し、図3には収穫補助機の搬送コンベア付近の斜視図を示し、図4には収穫補助機の搬送コンベア部分の拡大斜視図を示し、図5には収穫補助機のエンジンの駆動力を利用するカッター及び搬送コンベアの駆動力伝達機構図を示す。 【0011】収穫補助機1は圃場走行用のクローラ2と、該クローラ2に支持された車体3と、該車体3に支持され運転席5の片方の側面に旋回して延出できる収穫した根菜、葉菜などの収穫物を搬送する搬送コンベア6が設けられている。そして、図1に示すように人手により搬送コンベア6に載せられた収穫物は車体3側に向けて矢印a方向(図1)に搬送されるが、運転席5に隣接した位置に茎葉切断用のカッター7が設けられているので、ここで大根などの根菜の茎葉は切断されて地上に落下する。残った根菜の根部分や葉菜はさらに搬送されて受け台8に移載されて一時貯留され、該受け台8から人手により運転席5後方の車体3の上部の荷台4に載置した収納コンテナ40に収納される。 【0012】収穫作業時以外には、搬送コンベア6は収穫補助機1の移動の邪魔にならないように、搬送コンベア6の長手方向が収穫補助機1の進行方向に向くように固定(図1の参考線参照)されているが、収穫作業時には搬送コンベア6を旋回移動して搬送コンベア6の長手方向が車体3の側面方向(図1の実線および図3参照)に向くように、車体3に搬送コンベア旋回軸10(図2、図3)が設けられている。そして、車体3の側面に長手方向が向いた状態で搬送コンベア6を固定するために搬送コンベア旋回軸10の近傍の車体3に図示しない固定ピンが設けられる。また搬送コンベア6の高さは搬送コンベア6(一対のコンベア6aと6b)を両側部で支持する湾曲したアーム13(一対のアーム13aと13b)と搬送コンベア旋回軸10とを接続する図示しない伸縮シリンダーアクチュエータで調節される。 【0013】図3に示すように搬送コンベア6(一対の搬送コンベア6a、6b)は湾曲したアーム13(一対のアーム13a、13b)に両側の側面がそれぞれ支持された平行する一対の無端チェーン16、16(図4、図5)と1本の無端チェーン17(図3、図5)が湾曲アーム13a、13bの両端部に支持されたスプロケット122、123と119、121(図5参照)に噛み合っている。 【0014】そして、該チェーン16、16にはそれぞれ等間隔に取付ラグ18、18・・・が取り付けられ、該取付ラグ18、18・・・に幅の広い波形帯状の弾性シート21の波形の谷間部21a、21a・・・の両端部21b、21b・・・をリベット23、23・・・で固定するので波形帯状弾性シート21はそれぞれのチェーン16、16上を波打つように固定される。 【0015】またチェーン17には等間隔に取付ラグ19、19・・・が取り付けられ、該取付ラグ19、19・・・に幅の狭い波形帯状の弾性シート22の波の谷間部22a、22a・・・をリベット24、24・・・で固定するので波形帯状弾性シート22もチェーン17の上を波打つよう固定される。 【0016】幅の広い波形帯状弾性シート21の各谷間部21a、21a・・・の幅方向中央部には穴部21c、21c・・・が設けられている。大根などの根菜類は幅広の波形帯状弾性シート21の各谷間部21a、21a・・・に根部を載せ、幅狭の波形帯状弾性シート22の各谷間部22a、22a・・・に葉部を載せて搬送され、キャベツなどの結球した葉菜類は幅広の波形弾性シート21の谷間部の穴部21c、21c・・・に落とし込むように載せて搬送されるので、根菜類および葉菜類のいずれも搬送コンベア6上から転がり落ちることはない(図3、図4参照)。 【0017】図5には駆動機構の要部を示すが、エンジン100の駆動力はエンジン出力軸101と共に回転するエンジン出力プーリ102に無端Vベルト103の一端を巻回し、無端Vベルト103の他端は静油圧式トランスミッション(HST)105の入力軸106に固着したHSTプーリ107に巻回し、HSTの斜板式可変容量型のアキシャルプランジャポンプ109を駆動する。そして該ポンプ109に設けられた図示しない斜板の傾斜角度を運転席5(図1)にあるHSTレバーを操作して変更し、該ポンプ109の斜板の変化量に応じて定容量型油圧モータ110へ送出する油の吐出量を変える。この定容量型油圧モータ110へ送出された油の吐出量の変化に比例して、当該モータ110の回転軸(図示せず)の回転数が変わり、走行装置変速機111の入力軸(図示せず)の回転数も変化し、最終的にクローラ2の回転数が変わり、収穫補助機1の走行速度が変わる。 【0018】また、運転席5にあるHSTレバー(図示せず)が中立位置にあるときは、ポンプ109の斜板角度は中立位置にあって油の吐出量はゼロとなり、定容量型油圧モータ110方向には送油されず、モータ110は停止し、クローラ2は回転しない。HSTレバーを前進側(または後進側)に移動すると、ポンプ109に設けられた図示しない斜板が傾斜し、油が定容量型油圧モータ110へ送油され、クローラ2が前進(または後進)する。 【0019】また、HST入力軸106のHSTプーリ107と反対側の軸端には作業機油圧ポンプ112が設けられ、該ポンプ112はエンジン100の回転数と同調して、一定回転数で回転して常に一定のポンプ吐き出し量を維持しながら搬送コンベア6の駆動油圧モータ115などへの作動液を供給している。 【0020】ここでHST105の油圧回路とポンプ112、モータ115の油圧回路とはそれぞれ独立していて、HST105の油圧回路は図示を省略した油タンクを介して閉回路で循環し、またポンプ112とモータ115の油圧回路は油タンク135を介して閉回路で循環している。 【0021】油タンク135は作業機ポンプ112とコンベア駆動油圧モータ115の油圧回路に油を送給し、収穫補助機1が路上走行するときは、搬送コンベア6やカッター7を駆動させないので、作業機ポンプ112の吐き出す油はバルブ114を切り替えて、油タンク135に戻すだけであるが、搬送コンベア6やカッター7を使用する場合にはバルブ114を切り換えて、作業機ポンプ112からの油を油圧モータ115側に送り込み、該油圧モータ115の回転出力により一連のスプロケット116〜123とチェーン130〜134を介して搬送コンベア6の無端チェーン16、17及びカッター7を駆動させる。これらの仕事をした後の油はタンク135に返される。 【0022】本発明の実施の形態の特徴は、図1および図3に示すように搬送コンベア6の先端部付近に、ゲージ車輪25、作業者用の座席26およびコントロールボックス27を設ける構成にしたことにある。 【0023】ゲージ車輪25は、低圧の空気タイア25aを該タイア25aを回転自在に支持する車軸25bを介してブラケット25cに取り付け、ブラケット25cの上部に剛結した支持桿25dを搬送コンベア6の湾曲したアーム13の先端部に設けたゲージ車輪支持部13cに挿入し、適切な位置に固定ピン25eにより固定してなり、収穫作業時には収穫補助機1の走行にしたがって圃場に転接する1輪の従動補助輪であり、搬送コンベア6および後述する作業者の重量の一部を支持するとともに、収穫作業以外のときには固定ピン25eを差し替えて搬送コンベア6の収納に差し支えない位置に取り付け替えできる構成としている。 【0024】作業者用の座席26は搬送コンベア6の先端部前進側に設けられ、収穫作業者が着座できる座席シート26aを支持桿26bを介して搬送コンベア6の湾曲したアーム13に固着する。 【0025】コントロールボックス27は、ボックス本体27aから延出する支持桿27bを搬送コンベア6の湾曲したアーム13の先端部に設けたコントロールボックス支持部13dに挿入し、適切な位置に固定ピン27cにより固定し、ボックス本体27aの上面には機体進行方向制御スイッチ27d、コンベア上下昇降スイッチ27e、コンベアON・OFFスイッチ27fなどを設けて、収穫作業時に作業者用の座席26に着座した作業者が、容易にスイッチ操作できるように配置すると共に、収穫作業以外のときには固定ピン27cを差し替えて搬送コンベア6の収納に差し支え無い位置に取り付け替えできる構成としている。 【0026】上記収穫補助機1の作用は次の通りである。圃場における収穫作業において、収穫補助機1は図1および図3に示すように搬送コンベア6を収穫補助機1の側面方向に旋回して固定し、収穫補助機1を圃場の畝の方向に走行させながら、収穫作業者は座席26に着座して圃場から収穫物を取り上げて搬送コンベア6の上に搭載する。収穫物が根菜の場合は根部を幅広の波形弾性シート21の谷部21aに搭載し、葉部を幅狭の波形弾性シート22の谷部22aに搭載する。収穫物が葉菜の場合は葉菜の結球部を幅広の波形弾性シート21の谷部21aの中央に設けた穴部21cに搭載する。搭載された収穫物は搬送コンベア6の進行に伴いコンベア終端部まで搬送され後、自動的に受け台8に移載され、一時置きされ、収穫補助機1の上に搭乗する作業者の手によりコンテナ40に収納される。また、収穫作業者は座席26に着座して収穫物を収穫しながら、必要によりコントロールボックス27に手を伸ばして、収穫補助機1の進行方向、搬送コンベア6の上下昇降、搬送コンベア6の運転停止を、それぞれ機体進行方向制御スイッチ27d、コンベア上下昇降スイッチ27eおよびコンベアON・OFFスイッチ27fを操作することにより制御することができる。 【0027】ゲージ車輪25は、収穫補助機1の側面方向に長く延出する搬送コンベア6の重量、その先端部付近に設けた作業者用の座席26に着座した作業者の体重、作業者が収穫物を圃場から引き抜くときの作用力、収穫物の重量、収穫物を搬送コンベア6に搭載するときの反力などの変動する荷重の全部、または一部を支承して、収穫補助機1が傾動するなど不安定な揺動を避けることができるように作用するとともに、ゲージ車輪25は圃場の畝と畝との間を走行して収穫補助機1の進行方向を正しく指示する、いわゆるゲージ作用も行うものである。 【0028】また、ゲージ車輪25およびコントロールボックス27は搬送コンベア6を収納する際には固定ピン25eおよび固定ピン27cを差し替えて、ゲージ車輪25およびコントロールボックス27を搬送コンベア6の収納に差し支えのない位置に付け替えることができるので、収穫補助機1の圃場外の走行には従来例と同様に支障を来すことはない。またさらに作業者用の座席26についてもゲージ車輪25およびコントロールボックス27と同様に収納構造とすることができる。 【0029】このように搬送コンベア6の先端付近にゲージ車輪25、作業者用座席26およびコントロールボックス27を設ける構成としたので、圃場の作業者は作業者用座席26に着座したまま収穫作業および収穫補助機1および搬送コンベア6の運転制御を行うことができ、圃場において直接に収穫物の収穫作業を行う作業者の労働負荷が軽減する。また、実際に圃場から作物を収穫する座席26に座っている作業者の意図通りに、運転席の搬送コンベア始端部付近にいる作業者が収穫補助機を操作することは非常に難しいが、本実施の形態では、座席26に座っている作業者が意のままに収穫補助機を操作できる。 【0030】さらに、収穫補助機1の荷台4に搭乗して搬送コンベア6の終端部の受け台8に到着した収穫物をコンテナ40などに移し替える作業者については従来と変わりはないが、運転席5に搭乗して収穫補助機1の運転、操縦および搬送コンベア6の運転操作に当たる作業者は不要になり、収穫作業を行う1チームの人員を3名から2名に削減できる。 【0031】また、図6に示すように搬送コンベア6の先端部付近の前進側に上述の作業者用座席26およびコントロールボックス27を設けると共に、搬送コンベア6の先端部の前進側と反対側にシート28aおよび支持桿28bからなる第二作業者用座席28およびボックス本体29a、走行方向制御スイッチ29b、コンベア上下昇降スイッチ29c、コンベアON・OFFスイッチ29dからなる第二コントロールボックス29を設けても良い。この場合は、圃場の収穫作業を2名の作業者により行うことができるので一層の労働強度の低減を図り、かつ作業能率を向上するという効果が得られると共に、1名の作業者で収穫作業する場合でも作業者が座席26から第二座席28に移動することにより、収穫補助機1を旋回させることなく後進走行させて収穫を行う往復作業が容易にできて作業能率を一段と向上できる。 【0032】図1ないし図6に示す実施の形態の収穫補助機の変形例を図7および図8に示す。図7は収穫補助機の部分平面図であり、図8は収穫補助機の側面図である。この構成は収穫補助機1の荷台4の上の収穫物で満杯になったフレキシブルコンテナバッグ40a(以下フレコンバッグと称する。)の荷下ろし作業を省力化、安全化するためである。 【0033】収穫補助機1の荷台4の上の収穫物で満杯になったコンテナ40あるいはフレコンバッグ40aの重量は、特に大根など重量の大きい根菜を収納した場合は数百キログラムに達するので人力だけでは荷下ろしすることができず、コンテナ40などを荷下ろしするためにはフォークリフトなど収穫補助機1とは別の機械装置を用いる必要があった。従来はフォークリフトなどを用いないで直接に収穫補助機1からコンテナ40などを荷下ろしするために、収穫補助機1の荷台4を傾動させるなどの構成が提案されていて、コンテナ40を荷下ろしする場合には一応実用化されているが、箱形のコンテナ40に比べて外形が不定形なフレコンバッグ40aを取り扱う場合は、底面が平面でないために荷台を傾動する構成では確実に一定方向に荷下ろしすることができず、荷下ろしの途中で引っかかったり、予想外の方向にコンテナバッグ40aが転がり落ちるなどの問題があった。 【0034】図7および図8に示すように収穫補助機1では、その荷台4の上に逆U字形の門形架構41を置き、該門形架構41の両端部に設けたピン穴41aと、荷台4の後部上面に設けた支持金物4aとを回動ピン42を介して揺動自在に結合し、門形架構41の中央部には後述するチェンブロック44つり下げ用のつり金物41bを固設し、また門形架構41の一側部に受け金物41cを設けている。また、逆U字形の門形架構41は車体3から伸縮駆動する直線動アクチュエータ43の駆動力を受けて、図8の矢印Cのように回動でき、つり金物41bには適切なつり代を持つチェンブロック44の上部フック44aをつり下げ、チェン44bの下端の下部フック44cにフレコンバッグ40aを引きかける構成である。 【0035】図8の参考線で示す位置に門形架構41を固定してフレコンバッグ40aを矢印Bに示すようにチェンブロック44で巻き上げ、ついで直線動アクチュエータ43を作動させて門形架構41を矢印Cに示すように回動し、図8の実線で示す位置に移動し、最後に矢印Dで示すようにチェンブロック44を巻き下ろしてフレコンバッグ40aを圃場の地表面まで降下させるように作用させるので、収穫補助機1に搭載した相当な重量のフレコンバッグ40aの積み卸し作業を省力的に、安全かつ確実に行うことができる。 【0036】なお、フレコンバッグ40aをつり上げたまま直線動アクチュエータ43を作動させて門形架構41を図8の参考線に示す位置から矢印Cに示すように回動し図8の実線で示す位置に移動させると、フレコンバッグ40aの重量移動により収穫補助機1の重心が移動するするが、尾輪9が接地することにより収穫補助機1が転倒することはない。 【0037】図9および図10には図1ないし図6に示す実施の形態の収穫補助機1の変形例を示す。図9は収穫補助機1の搬送コンベア6の終端部付近の部分斜視図であり、図10は収穫補助機1の搬送コンベア6の終端部付近の部分側面図である。 【0038】収穫補助機1の搬送コンベア6で収穫した大根などの根菜を搬送する際には、収穫物を波形帯状弾性シート21の谷部21aに搭載して搬送コンベア6の始端部から終端部に向けて搬送し、終端部において受け台8に収穫物を引き継ぐが、受け台8と搬送コンベア6の終端部との間には搬送コンベア6の上下昇降の際に干渉を生じないように隙間を設けてあることと、搬送コンベア6から受け台8に引き継ぐ際に大根など重量の大きい収穫物が波形帯状弾性シート21の山部21dを通過し、該山部21dは可撓性があり大根などの重量を受けて変形し、受け台8との間にさらに大きな隙間が生じて、この隙間に大根など落ち込んで噛み込まれ、搬送コンベア6の運転を停止して噛み込んだ収穫物の取り除き作業を行う必要が生じたり、噛み込みにより搬送コンベア6に故障を生じたりする事があった。 【0039】図9および図10に示す収穫補助機1では、その受け台8の搬送コンベア6側に設ける受け台入口板8aの前縁8bの中心付近から延長突起板8cを延出し、かつ該延長突起板8cと干渉する範囲の搬送コンベア6の波形帯状弾性シート21の山部21dの一部を切り欠いて、切り欠き部21eを形成している。 【0040】大根などの根菜類の収穫物が搬送コンベア6の波形帯状弾性シート21の谷部21aに搭載されて搬送コンベア6の終端部に到着すると、収穫物はまず延長突起板8cに支承され、次いで受け台入口板8aに支承され、最終的に受け台8に移載されるよう作用するので、受け台8と搬送コンベア6との間に隙間があっても、収穫物が落下して噛み込まれることは完全に防止できるという優れた効果が得られるとともに、収穫物の移載時には収穫物を波形帯状弾性シート21と延長突起板8cとの両者で支承してから受け台8に引き継ぐので、受け台8と搬送コンベア6との隙間を従来よりも広くすることができる。 【0041】こうして、収穫補助機1の搬送コンベア6上の大根などの根菜収穫物を受け台8に引き継ぐ際の根菜類の噛み込みを防止することができる。なお、図9および図10には延長突起板8cおよび波形弾性シートの切り欠き部21eの形状を矩形状として示したが、これは一つの例示であり、三角形状、または半円形などの曲線形状としても差し支えない。 【0042】図1ないし図6に示す実施の形態の収穫補助機1の変形例を図11ないし図16に示す。図11は収穫補助機1の平面図を示し、図12は収穫補助機1の図11のB−B線矢視一部切り欠き側面図を示し、図13は搬送ローラ装置駆動力伝達機構図を示し、図14は搬送ローラ装置の平面図を示し、図15は搬送ローラ装置の部分側面図を示し、図16は搬送樹脂板の斜視図を示す。この構成は収穫補助機1の搬送ローラ装置50により収穫補助機1から収穫物を収納したフレコンバッグ40aを積み下ろす作業において、収穫物の損傷を防止しながら、省力化、確実化かつ安全化するというものである。 【0043】収穫補助機1の荷台4の上の収穫物で満杯になったコンテナ40あるいはフレコンバッグ40aの重量は、特に大根など重量が大きい根菜を収納した場合は数百キログラムに達するので、収穫補助機1からコンテナ40などを安全かつ確実に荷下ろしするために、フォークリフトなど収穫補助機1とは別の機械装置を用いる必要があり、フォークリフトなどを用いないで直接に収穫補助機1からコンテナ40などを荷下ろしするためには、収穫補助機1の荷台4を傾動させるなどの構成も提案されているが、外形が不定形なフレコンバッグ40aを取り扱う場合は底面が平面でないために確実に一定方向に荷下ろしすることができず、荷下ろしの途中で引っかかったり、予想外の方向にコンテナバッグ40aが転がり落ちるなど、荷下ろしが円滑に行われず、収穫物に損傷を与える事があった。 【0044】図11ないし図16に示すように収穫補助機1では、荷台4の上にローラコンベア式の搬送ローラ装置50および該搬送ローラ装置50に連接して同じくローラコンベア式の搬送ローラ装置傾斜部50aを設け、さらに該搬送ローラ装置50の駆動機構149(図13)によりフレコンバッグ40aを搭載した搬送樹脂板60を搬送駆動して荷下ろしできる構成としている。 【0045】すなわち、車体3の上の荷台4の一部を図11ないし図16に示すようにそれぞれ一対のサイドビーム51aと51b、52aと52b、53aと53b、54aと54bを多数のローラ56、56、56・・・により梯子状かつローラを回転自在に接合し、搬送ローラ装置50および搬送ローラ装置傾斜部50aを形成し、搬送ローラ装置50の後部に回動ジョイント57を設けて搬送ローラ装置傾斜部50aを結合し(図12参照)、残る一対のサイドビーム55a、55bは油圧モータ152を搭載し、またスプロケットホイールなどを軸支して無端チェン150、151を駆動する搬送ローラ装置50の駆動機構149のフレームを形成し、無端チェン150、151の一部に接続ラグ150a、151a(図14)を設け、搬送ローラ装置50の上に搭載される搬送樹脂板60をL字形アングルプレート61(図15)を介してボルトナットなどの締結装置60a、60aにより結合する構成としている。 【0046】搬送樹脂板60はフレコンバッグ40aを搭載したときに過度に変形して搬送ローラ56の回転を妨げるようなことがなく、かつ後述する搬送樹脂板60の後尾が接地した場合には適切に湾曲するような適当な弾性と剛性とを持つものであれば必ずしも合成樹脂板に限定されない。 【0047】L字形アングルプレート61は上記締結を補強し、かつ搬送樹脂板60に搭載したフレコンバッグ40aが該搬送樹脂板60から逸脱、落下しない程度の高さと構造をもつものであれば図15および図16の形状に限定されない。 【0048】図13に示すように油圧モータ152は、図5の切り替え弁114を切り替えて油圧ポンプ112の作動油を矢印Qの方向に送り、駆動後の作動油は矢印Rの方向に送られ弁114を経てドレンタンク135に戻す正転運転と、さらに切り替え弁114を切り替えて作動油を破線矢印R’の方向に送り、破線矢印Q’の方向に戻す逆転運転ができる油圧回路を形成する。 【0049】油圧モータ152の出力は、スプロケットホイール153からチェン153aを経てスプロケットホイール154に伝達され、さらにスプロケットホイール155、チェン155a、スプロケットホイール156を経て軸161を駆動し、軸端のスプロケットホイール157およびスプロケットホイール158によりそれぞれ無端チェン150および無端チェン151を駆動する。無端チェン150および無端チェン151はそれぞれ軸162に固設されたスプロケットホイール159および160によりゆるみ、弛みが生じないように巻回支持される。 【0050】図11ないし図16に示す収穫補助機1の作用は次の通りである。収穫作業時には搬送ローラ装置50の上に搭載される搬送樹脂板60とL字形アングルプレート61は最も運転席5に接近した位置にあり、搬送樹脂板60の上にフレコンバッグ40aを載置して収穫物をフレコンバッグ40aに収納する。フレコンバッグ40aが収穫物で満杯になれば、その場または所定位置まで収穫補助機1を移動して、次いでフレコンバッグ40aを荷下ろしする。 【0051】フレコンバッグ40aの荷下ろしには、まず油圧切り替え弁114(図5)を切り替えて油圧ポンプ112の作動油を矢印Qの方向に送り、油圧モータ152を正転させると、搬送樹脂板60およびL字形アングルプレート61はフレコンバッグ40aを搭載したまま収穫補助機1の後部方向に移動する。油圧モータ152の駆動力とローラ56、56、56・・・の転がり作用によりフレコンバッグ40aの重量が大であっても、搬送は極めて円滑に行うことができる。 【0052】搬送ローラ装置50の後部に接続する搬送ローラ装置傾斜部50aは、収穫作業時など荷下ろし作業を行わない状態では図12の参考線に示すように回動して上方に位置させる。しかし、荷下ろし作業時には図12の実線に示すように搬送ローラ装置傾斜部50aの後尾のスキッド58を圃場面に接地させて下り傾斜面を形成させる。 【0053】上記のように油圧モータ152を作用させて搬送樹脂板60を後方に搬送して搬送ローラ傾斜部50aにさしかかると、重力の作用で搬送樹脂板60とフレコンバッグ40aは搬送樹脂板60と共に滑り落ちようとするが、搬送樹脂板60は無端チェン150、151に連結されているので、油圧モータ152により制御された速度で駆動されて降下し、フレコンバッグ40aは降下する搬送樹脂板60の上を滑り摩擦と重力との均衡する状態で緩やかに降下する。 【0054】フレコンバッグ40aが地面に安着した後、収穫補助機1を前進させて荷下ろし作業を終了させる。フレコンバッグ40aを積み下ろした搬送樹脂板60は、油圧切り替え弁114(図5)を切り替えて、油圧モータ152を逆回転して、搬送樹脂板60およびL字形アングルプレート61が運転席5にもっとも近い位置に来るまで逆方向に搬送する。 【0055】上記本発明の実施の形態において、フレコンバッグ40aは搬送ローラ装置50の上では搬送樹脂板60に搭載されたまま油圧モータ152の駆動により制御された速度で搬送移動され、傾斜した搬送ローラ装置傾斜部50aでは制御された速度で搬送移動する傾斜した搬送樹脂板60の上を緩やかに滑りながら降下して荷下ろしされるので、単にフリーローラコンベアを設けて人力によりフレコンバッグ40aを押し出して荷下ろしする場合に比べて、省力化できると共に、傾斜したフリーローラコンベア部を重力作用によりフレコンバッグ40aが制御できない状態で荷下ろしされる場合に比べて、荷下ろし作業が確実化、安全化され、かつ収穫物の損傷も少なくすることができる。 【0056】また、油圧モータ152の作動油は搬送コンベア6の駆動用の作動油を切り替えて使用するから、搬送コンベア6の運転中に搬送ローラ装置50が誤動作すること、および搬送ローラ装置50の運転中に搬送コンベア6が誤動作することは、全く起こらない。 【0057】図17(図11のB−B線矢視の収穫補助機1の一部切り欠き側面図)に示す実施の形態は、収穫補助機1の荷台4の上の収穫物で満杯になったフレコンバッグ40aの荷下ろし作業を省力化、安全化するととともに、フレコンバッグ40aに収容した大根等の収穫物の損傷を防止しようというものである。 【0058】図17に示す構成は図12と同様に、収穫補助機1の荷台4の上にローラコンベア式の搬送ローラ装置50および該搬送ローラ装置50に連接して同じくローラコンベア式の搬送ローラ装置傾斜部50aを設け、さらに該搬送ローラ装置50の駆動機構149によりフレコンバッグ40aを搭載した搬送樹脂板60を搬送駆動するものである。図17において上述と同じ部分には上述と同一の符号を付して説明を省略する。この図17に示す搬送樹脂板60の長さL1を搬送ローラ装置傾斜部50aの長さLBよりも長くしたことに特徴がある。 【0059】収穫補助機1の荷台4の上の搬送ローラ装置50の上に搬送樹脂板60を、駆動機構149(図13)により搬送駆動可能に取り付け、該搬送樹脂板60に大根などの収穫物を収納したフレコンバッグ40aを搭載して、該フレコンバッグ40aを収穫補助機1から荷下ろしする場合に、搬送樹脂板60が搬送ローラ装置傾斜部50aまで搬送されると、搬送樹脂板60も傾斜するので搬送樹脂板60の上をフレコンバッグ40aが滑り降下しはじめ、最終的にフレコンバッグ40aは圃場などの地面に着地する。このとき搬送樹脂板60の長さL1が搬送ローラ装置傾斜部50aの長さLBよりも長いので、フレコンバッグ40aは搬送樹脂板60の上を滑ることがあっても、直接に搬送ローラ装置傾斜部50aに接触することがなく、また着地に際しても搬送樹脂板60を介して着地するので直接地面に接触しないため、フレコンバッグ40aに収容された大根などの収穫物に損傷を与えることがない。 【0060】図18(図18は図11のB−B線矢視の収穫補助機1の一部切り欠き側面図)に示す実施の形態では、収穫補助機1の荷台4の上の収穫物で満杯になったフレコンバッグ40aの荷下ろし作業を省力化、安全化するととともに、フレコンバッグ40aに収容した大根等の収穫物の損傷を防止するというものである。 【0061】図18に示す例では図12と同様に収穫補助機1の荷台4の上にローラコンベア式の搬送ローラ装置50および該搬送ローラ装置50に連接して同じくローラコンベア式の搬送ローラ装置傾斜部50aを設け、さらに該搬送ローラ装置50の駆動機構149によりフレコンバッグ40aを搭載した搬送樹脂板60を搬送駆動する構成としている。図18において上述と同じ部分には上述と同一の符号を付して説明を省略する。 【0062】この場合、搬送樹脂板60の長さL2を搬送ローラ装置50の長さLAよりも、搬送ローラ装置50と搬送ローラ装置傾斜部50aとの間隔C以上に長くする構成を特徴としている。そのため、収穫補助機1の荷台4の上の搬送ローラ装置50と搬送ローラ装置傾斜部50aとの間に生じる間隔Cの空間は、長さL2の搬送樹脂板60により閉塞されるので、荷台4の上に搭乗した作業者が間隔Cの空間に誤って墜落する危険がなくなる。 【0063】さらに、搬送ローラ装置50と搬送ローラ装置傾斜部50aとの間に生じる間隔Cの空間は常に長さL2の搬送樹脂板60が跨って乗っているので、搬送樹脂板60を収納するときに搬送ローラ装置傾斜部50aから搬送ローラ装置50に移る必要がなく搬送樹脂板60が引っかかるなどの不具合が発生しない。 【0064】さらに、搬送樹脂板60が搬送ローラ装置傾斜部50aまで搬送されると、搬送樹脂板60も傾斜するので搬送樹脂板60の上をフレコンバッグ40aが滑り降下しはじめ、最終的にフレコンバッグ40aは圃場などの地面に着地するが、搬送樹脂板60の長さL2が搬送ローラ装置傾斜部50aの長さLBよりも長いので、フレコンバッグ40aは搬送樹脂板60の上を滑ることがあっても、直接に搬送ローラ装置傾斜部50aに接触することがなく、また着地に際しても搬送樹脂板60を介して着地するので直接地面に接触しないため、フレコンバッグ40aに収容された大根などの収穫物に損傷を与えることがない。 【0065】図19(図19は図11のC−C線矢視の収穫補助機1の一部立面断面図)に示す例は、搬送樹脂板60の幅Wを搬送ローラ装置50の幅Dよりも大にすることにより、搬送ローラ装置50は搬送樹脂板60で覆われて露出しないので、搬送樹脂板60の上に搭載するフレコンバッグ40a(図18)を偏らせて搭載したり、あるいは搭載後にフレコンバッグ40aが移動して偏った位置に来ても、フレコンバッグ40aは搬送ローラ装置50に引っかかったり、引っかかることによりフレコンバッグ40aが搬送ローラ装置50から落下したりするようなトラブルは発生しない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松永 孝義
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| 【公開番号】 |
特開平11−178416 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−354481 |
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