トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 コンバイン等の刈取集送案内杆
【発明者】 【氏名】飯泉 清

【氏名】高橋 伯郎

【要約】 【課題】多条列の植立穀稈を刈取集送する刈取装置において、左穂先送りラグを係合案内するラグガイドを一部右穂先送りラグのガイドを兼ねて一体的に折曲形成する【解決手段】多条列の植立穀稈を中央と左右側とに分けて引起部1,掻込部2,刈刃部3で処理した穀稈を、左・中・右の株元集送部5の株元送りチェン4と、左・中・右の穂先集送部7の穂先送りラグ6とによって後方へ集送すると共に、該株元及び穂先集送部5,7を各々Y字状に配列させた多条刈の刈取装置10を有するコンバイン等において、左の引起部1下部側を始端部aとして左穂先送りラグ6cを係合案内するラグガイド11を配置し、このラグガイド11の案内端部bを折曲して一部右穂先送りラグ6aのラグガイド11aを兼ねさせ、このラグガイド11aの案内端部cを折曲した終端部dを中穂先集送部7bの支持部材12に固定したことを特徴とする刈取集送案内杆の構成とする。

【解決手段】多条列の植立穀稈を中央と左右側とに分けて引起部1,掻込部2,刈刃部3で処理した穀稈を、左・中・右の株元集送部5の株元送りチェン4と、左・中・右の穂先集送部7の穂先送りラグ6とによって後方へ集送すると共に、該株元及び穂先集送部5,7を各々Y字状に配列させた多条刈の刈取装置10を有するコンバイン等において、左の引起部1下部側を始端部aとして左穂先送りラグ6cを係合案内するラグガイド11を配置し、このラグガイド11の案内端部bを折曲して一部右穂先送りラグ6aのラグガイド11aを兼ねさせ、このラグガイド11aの案内端部cを折曲した終端部dを中穂先集送部7bの支持部材12に固定したことを特徴とする刈取集送案内杆の構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】多条列の植立穀稈を中央と左右側とに分けて引起部1で引き起こし、掻込部2によって掻き込むと同時に刈刃部3で刈り取つた穀稈を、株元送りチェン4に株元側を挟持して後方へ集送する株元集送部5と、穂先送りラグ6に穂先側を係合して後方へ集送する穂先集送部7とを上下2段に配置すると共に、この穂先集送部7を右掻込部2aから脱穀装置8の穀稈供給口9の間を集送する右穂先集送部7aと、中掻込部2b及び左掻込部2cから各々右穂先集送部7aの中間位置に引き継ぎ合流させる中穂先集送部7b及び左穂先集送部7cとによりY字状に配列させた多条刈の刈取装置10を有するコンバイン等において、左の引起部1下部側を始端部aとして左穂先集送部7cの穂先送りラグ6cを係合案内するラグガイド11を配置し、このラグガイド11の案内端部bを折曲して一部右穂先集送部7aの穂先送りラグ6aのラグガイド11aを兼ねさせ、このラグガイド11aの案内端部cを折曲してその終端部dを中穂先集送部7bを支持する支持部材12に固定したことを特徴とする刈取集送案内杆。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の刈取集送案内杆に関し、多条列の植立穀稈を中央と左右側とに分けて各々引き起こし掻き込むと同時に刈り取つた穀稈を、株元側は株元集送部により穂先側は穂先集送部によって各々後方の脱穀装置へ集送供給するもの等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】脱穀装置の前方に、穀稈を刈り取って後方側へ集送する多条刈の刈取装置を装架したコンバイン等において、多条列の植立穀稈をこれと対応させて中央と左右側とに分けた穀稈引起部で引き起し、この引起部の後方に配置した、ラグベルトによる掻込部で掻き込むと同時に刈刃部で刈り取り、この刈り取った穀稈を各掻込部後端側に設けた掻込スターホイルによって挟持し、この挟持した穀稈の株元側を掻込スターホイルから後方側に延長した各株元集送部の株元送りチェンによって各々後方側に挟持集送すると共に、その穂先側を各株元集送部の上方に配置した各穂先集送部の穂先送りラグによって各々後方側に係合集送する。この後方側へ集送された穀稈は、穂先側を右穂先集送部に引き継ぎ係合して脱穀装置まで搬送すると共に、株元側を扱深さ調節を行う株元調節チェンによって引き継ぎ供給位置を調節した穀稈を脱穀装置へ供給する。
【0003】このような刈取装置において、穀稈の穂先側を穂先送りラグにより係合集送する穂先集送部のうち、中央と左側に配置した中穂先集送部と左穂先集送部の各穂先送りラグを係合案内するラグガイドを、従来では、各々独立した専用配置としていることから、右穂先集送部の中間位置へ引き継ぎ集送する中穂先集送部及び左穂先集送部との各合流部において、各ラグガイド間の不連続によって生じる凹凸等により穀稈の移送が阻害される恐れがあると共に、各ラグガイドの終端部を保持するために特別の取付部材を必要とする難点があった。
【0004】このため、左穂先集送部の穂先送りラグを係合案内するラグガイドを一部右穂先集送部の穂先送りラグのラグガイドを兼ねると共に、その終端部を中穂先集送部の支持部材に固定させる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、多条列の植立穀稈を中央と左右側とに分けて引起部1で引き起こし、掻込部2によって掻き込むと同時に刈刃部3で刈り取つた穀稈を、株元送りチェン4に株元側を挟持して後方へ集送する株元集送部5と、穂先送りラグ6に穂先側を係合して後方へ集送する穂先集送部7とを上下2段に配置すると共に、この穂先集送部7を右掻込部2aから脱穀装置8の穀稈供給口9の間を集送する右穂先集送部7aと、中掻込部2b及び左掻込部2cから各々右穂先集送部7aの中間位置に引き継ぎ合流させる中穂先集送部7b及び左穂先集送部7cとによりY字状に配列させた多条刈の刈取装置10を有するコンバイン等において、左の引起部1下部側を始端部aとして左穂先集送部7cの穂先送りラグ6cを係合案内するラグガイド11を配置し、このラグガイド11の案内端部bを折曲して一部右穂先集送部7aの穂先送りラグ6aのラグガイド11aを兼ねさせ、このラグガイド11aの案内端部cを折曲してその終端部dを中穂先集送部7bを支持する支持部材12に固定したことを特徴とする刈取集送案内杆の構成とする。
【0006】
【作用】上記の構成により、多条列の植立穀稈を、中央と左右側とに分けて配置した引起部1によって引き起こし、その後方に各々配置した掻込部2によって掻き込むと同時に刈刃部3によって刈り取り、この刈り取つた穀稈の株元側を各掻込部2の下側に配置した各株元集送部5の株元送りチェン4の挟持によって後方に集送すると共に、その穂先側を各株元集送部5の上方に配置した右穂先集送部7a,中穂先集送部7b,左穂先集送部7cの各穂先送りラグ6に係合して集送し、この右穂先集送部7aの中間位置に、中穂先集送部7bと左穂先集送部7cによって集送された穀稈をY字状に引き継ぎ合流させ、この合流した穀稈の穂先側を更に右穂先集送部7aによって脱穀装置8まで搬送し、同時にその株元側を扱深さの調節を行う株元調節チェンにより脱穀装置8まで搬送することにより、供給位置を調節した穀稈を脱穀装置8の穀稈供給口9へ供給する。
【0007】このような多条刈の刈取装置10において、穀稈の穂先側を右穂先集送部7aの中間位置に引き継ぎ集送する左穂先集送部7cの穂先送りラグ6cの先端近傍を、始端部aを左の引起部1下部側に固定したラグガイド11により係合案内すると共に、右穂先集送部7aとの合流部となる案内端部bにおいて中穂先集送部7b側へ向け折曲し、この折曲したラグガイド11aにより左穂先集送部7cと中穂先集送部7b間における右穂先集送部7aの穂先送りラグ6aの先端近傍を係合案内し、該ラグガイド11aを右穂先集送部7aと中穂先集送部7bとの合流部となる案内端部cにおいて中穂先集送部7bの穂先送りラグ6bの基部側を案内するよう折曲し、この折曲した終端部dを中穂先集送部7bを支持する支持部材12に固定することにより、一体的に折曲形成したラグガイド11,11aにより左穂先集送部7c及び一部右穂先集送部7aにおける穀稈穂先部の集送を容易に係合案内することができる。
【0008】
【発明の効果】上記の作用により、中央と左右側とに分けて刈り取った穀稈を、各掻込部2から各株元集送部5及び各穂先集送部7によってY字状に集送し、株元調節チェンの調節により脱穀装置8へ搬送供給する多条刈の刈取装置10において、穀稈の穂先側を集送する左穂先集送部7cの穂先送りラグ6cと、右穂先集送部7aの穂先送りラグ6aの一部を、始端部aを左の引起部1下部側に固定し各案内端部b,c位置で折曲形成させた一体的のラグガイド11,11aにより係合案内すると共に、その終端部dを中穂先集送部7bを支持する支持部材12を利用して固定することにより、従来の如く、右穂先集送部7aの中間位置へ引き継ぎ集送させる中穂先集送部7b及び左穂先集送部7cを各々独立したラグガイドにより係合案内するときのように、各ラグガイド間の不連続によって生じる凹凸等により穀稈の移送が阻害されることがないと共に、各ラグガイドの終端部を保持するために特別の取付部材を設ける必要がなく、単一のラグガイド11,11aにより各穂先集送部7a,7b,7cの合流部における穀稈穂先側の集送を円滑に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図11はコンバインの全体構成を示すもので、このコンバインは車台13の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ14を張設した走行装置15を配設すると共に、該車台13上にフィ−ドチェン16に挾持搬送して供給される刈取り穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク17と、このタンク17に貯留された穀粒を機外へ排出する排穀オーガ18とを備えた脱穀装置8を載置構成している。
【0010】該脱穀装置8の前方に、前端側から植立穀稈を分草する分草杆19aに支持した分草体19と、この分草された穀稈を引き起す引起部1と、この引き起された穀稈を掻き込む掻込部2と、この掻き込みと同時に刈り取る刈刃部3と、この刈り取られた穀稈を後方へ集送及び搬送して該フィ−ドチェン16へ受け渡しする株元集送部5と穂先集送部7とを有して多条列の穀稈、例えば5条列を刈り取る刈取装置10を、油圧駆動による伸縮シリンダ20により土壌面に対して昇降自在に作用するよう該車台13の前端部へ装架して構成させる。
【0011】該刈取装置10の一側にコンバインの操作制御を行う操作装置21と、この操作のための操作席22とを設け、この操作席22の下方側にエンジン23を搭載し、後方側に前記グレンタンク17を配置すると共に、操作装置21と操作席22とを覆うキャビン24を設けて構成している。これらの走行装置15,脱穀装置8,刈取装置10,操作装置21,エンジン23等によって機体25を構成させている。
【0012】該刈取装置10の構成及び伝動経路を図1〜図6に示す。走行用ミッションケ−ス26の上端部に固定した刈取架台27に刈取入力ケース28を上下回動可能に支承して設け、該入力ケース28とパイプ状の刈取主フレーム29とを接合すると共に、刈取入力プ−リ30を一端部に軸止した刈取入力軸31を該入力ケース28に内装軸支し、該入力軸31と主フレーム29に内装した刈取主軸32とをべベルギヤを介して連動連結して構成させる。
【0013】該刈取主フレーム29と、刈取装置10の下部にその全幅に亘って設けた下部横伝動ケ−ス33とを接合し、該刈取主軸32と下部横伝動ケ−ス33に内装した下部横軸34とを連動連結すると共に、該下部横伝動ケ−ス33の左端部近傍から前方斜上方へ向けて中間縦フレーム35を延設し、該下部横軸34と中間縦フレーム35に内装した中間縦軸36とをべベルギヤを介して連動連結して構成させる。
【0014】該中間縦フレーム35と、刈取装置10の上部にその全幅に亘って設けた上部横伝動ケ−ス37とをギヤ変速による変速ケース38を介して接合し、該中間縦軸36からべベルギヤ及びベルトクラッチ39を経由すると共に、該変速ケース38のギヤを介し上部横伝動ケ−ス37に内装した上部横軸40の左端部とを連動連結して構成させる。
【0015】該上部横伝動ケ−ス37に接合する、中央の1条と左右側の各2条による5条列の植立穀稈を引き起す前記引起部1に対応する5本の引起駆動ケ−ス41を下方へ向け突設し、該上部横軸40と引起駆動ケ−ス41に内装した各引起駆動軸42とを各々べベルギヤを介して連動連結すると共に、該各引起駆動軸42と、引起ラグ43aを取り付けた引起チェン43bを駆動する引起スプロケット43を軸止した引起軸44とをべベルギヤを介して連動連結して構成させる。
【0016】前記刈取主軸32の中間部からべベルギヤを介して立ち上げた右株元集送軸45aに、穀稈株元側を集送する右側配置の右株元集送部5aの右株元送りチェン4aを駆動する右チェン駆動スプロケット46aを軸止し、該右株元送りチェン4aの前端側に位置する右掻込部2aの右掻込軸48aに右チェン従動スプロケット47aを軸止すると共に、この右チェン従動スプロケット47aの下側に右掻込スターホイル49aを、上側に穀稈株元側を掻き込む右ラグベルト50aを駆動する右ラグプーリ51aを各々軸止して構成させる。
【0017】該右掻込スターホイル49aとの噛合駆動により相対して穀稈を掻き込む右従動スターホイル52aと、右ラグベルト50aに対し先端部を八字状に開いて相対する一対の右従動ラグベルト53aを駆動する右従動ラグプーリ54aを右従動掻込軸55aに軸止して構成させる。該右株元集送軸45aの途中からべベルギヤを経由して中間軸56を突設し、この中間軸56からべベルギヤを介して立ち上げた調節軸57に、穀稈の扱深さ調節のため株元側を搬送する株元調節チェン58を駆動する調節スプロケット59を軸止し、該株元調節チェン58を前側を支点として後側を上下動可能となるよう構成させる。83は右株元送りチェン4aのガイドレールを示す。
【0018】前記中間縦軸36の中間部からべベルギヤを介して横方向に突出させた左集送駆動ケース60の軸から、更にべベルギヤを介して立ち上げた左株元集送軸45cに、穀稈の株元側を集送する左側配置の左株元集送部5cの株元送りチェン4cを駆動する左チェン駆動スプロケット46cを軸止すると共に、該左株元送りチェン4cの上方に配置した左穂先送りラグ6cを取り付けた穂先チェン71cを駆動する左ラグ駆動スプロケット61cを軸止した構成とする。
【0019】該左株元送りチェン4cの前端側に位置する左掻込部2cの掻込軸48cに左チェン従動スプロケット47cを軸止すると共に、この左チェン従動スプロケット47cの下側に左掻込スターホイル49cを、上側に穀稈株元側を掻き込む左ラグベルト50cを駆動する左ラグプーリ51cを各々軸止して構成させる。該左掻込スターホイル49cとの噛合駆動により相対して穀稈を掻き込む左従動スターホイル52cと、左ラグベルト50cに対し先端部を八字状に開いて相対する一対の左従動ラグベルト53cを駆動する左従動ラグプーリ54cとを左従動掻込軸55cに軸止した構成とする。
【0020】該左従動スターホイル52cから、更に中従動スターホイル52bを噛合駆動し、この中従動スターホイル52bを軸止した中掻込軸48bに、穀稈株元側を集送する中央配置の中株元集送部5bの株元送りチェン4bを駆動する中チェン駆動スプロケット46bを軸止すると共に、この中チェン駆動スプロケット46bの上側に穀稈の株元側を片側で掻き込む中ラグベルト50bを駆動する中ラグプーリ51bを軸止した構成とする。
【0021】該中株元送りチェン4bの後端側に位置する中株元集送軸45bに中チェン従動スプロケット47bを軸止すると共に、該中株元送りチェン4bの上方に配置した中穂先送りラグ6bを取り付けた穂先チェン71bを駆動する中ラグ駆動スプロケット61bを軸止して構成させる。前記刈取入力軸31の他端部からべベルギヤを介して立ち上げた搬送軸62に、右穂先集送部7aの穂先送りラグ6aを取り付けた穂先チェン71aを駆動する右ラグ駆動スプロケット61aを軸止すると共に、この右ラグ駆動スプロケット61aの下側に穀稈の短稈時に作用させる短稈チェン63を駆動する短稈チェンスプロケット64を軸止した構成とする。84はラグカバーを示す。
【0022】一体的に折曲形成したラグガイド11を、前記左側の引起部1の引起ケース1a下部に固着した取付アーム66に始端部aを固定し、この始端部aから延長して左穂先送りラグ6cの各先端近傍を係合案内し、左穂先送りラグ6cから穀稈穂先側を右穂先送りラグ6aに集送合流させる案内端部bにおいて中穂先送りラグ6b側へ向け折曲し、この折曲したラグガイド11aにより左穂先送りラグ6c及び中穂先送りラグ6bとの各合流部間における右穂先送りラグ6aの先端近傍を係合案内し、この折曲したラグガイド11aを中穂先送りラグ6bから穀稈穂先側を右穂先送りラグ6aに集送合流させる案内端部cにおいて折曲し、この折曲した終端部dを中穂先集送部7bの後端側を支持する筒状の支持部材12に固着した取付アーム67に固定して配置した構成とする。
【0023】該右穂先送りラグ6aの前端側及び中穂先送りラグ6bの各先端近傍を係合案内する一体的に折曲形成したラグガイド65を配置すると共に、これらのラグガイド11,65以外にも穀稈の集送又は搬送を行うチェン及びラグを係合案内するラグガイドを適宜配置して構成させる。前記各掻込スターホイル49及び各従動スターホイル52の下方に植立穀稈を刈り取る刈刃部3を、前記下部横伝動ケース33に接合した分草杆19aを固着する下部フレーム85に刈取装置10の全幅に亘って左右に分割して配設し、この左右の刈刃部3を前記下部横軸34の両端部へ各々軸止した左右のクランク機構68によって左右往復動可能に構成させる。
【0024】分草体19を土壌面に近接させ走行装置15によって機体25を前進させて刈取装置10により植立穀稈の刈り取りを行うが、この刈り取り時に中央の1条と左右側の各2条の穀稈5条列を左・中・右の各引起部1により引き起し作用を行うと同時に、左・中・右の各掻込部2のラグベルト及び従動ラグベルト50,53によって株元側を掻き込み、この掻き込まれた株元側を掻込及び従動スターホイル49,52によって挟持すると同時に刈刃部3によって刈り取り、この刈り取られた株元側を左・中・右の各株元集送部5の株元送りチェン4により集送合流させ、この合流部から株元調節チェン58へ引き継いで、脱穀装置8の穀稈供給口9へ扱深さの調節を行いながら搬送供給させると共に、穂先側を左・中・右の各穂先集送部7の穂先送りラグ6により集送して右穂先集送部7aの中間位置に合流させ、この合流部から更に右穂先集送部7aによって該穀稈供給口9へ搬送供給させる。
【0025】このような刈取作業において、単一のラグガイド11を、その始端部aとなる取付アーム66から左穂先集送部7cの穂先送りラグ6cを係合案内して穀稈穂先側を集送すると共に、右穂先集送部7aに合流させる案内端部bにおいて折曲させ、この折曲させたラグガイド11aにより右穂先送りラグ6aを中穂先集送部7bと左穂先集送部7cの間に亘り係合案内し、中穂先集送部7bが右穂先集送部7aに合流する案内端部cにおいて折曲した終端部dを取付アーム67により中穂先集送部7bの支持部材12に固定して配置させることにより、一体的に折曲形成したラグガイド11,11aにより各穂先集送部7a,7b,7cの合流部における穀稈穂先部の集送及び搬送を阻害することなく円滑に行うことができ、終端部dの固定についても穀稈集送の障害とならない中穂先送りラグ6bの基部側に位置する支持部材12を利用して取り付けることができる。
【0026】また、図7に示す如く、前記穂先集送部7における左穂先集送部7cを、前端部にテンションローラ69、後端部に従動スプロケット70、中間部横方向に張り出した位置に左ラグ駆動スプロケット61cを各々三角状に配置すると共に、左穂先送りラグ6cを適宜間隔で取り付けた穂先チェン71cを巻き掛け張設し、これらの上下両面をカバーする上・下の左穂先集送ケース72を、該テンションローラ69及び従動スプロケット70を各々回動可能に軸承するローラ軸69a及びスプロケット軸70aによって締め付け固定させて構成する。
【0027】該テンションローラ69を左穂先集送ケース72の内面において摺動可能に保持する支持枠81にガイドピン81aを後方へ突出固着し、このガイドピン81aに弾発付勢したテンションばね82によって左穂先チェン71cを調圧可能に構成させる。該左穂先送りラグ6cを集送作用させる起立用の断面コ字状で縦長のガイドレール73を、該テンションローラ69と従動スプロケット70の間において上・下の左穂先集送ケース72間に挟持させると共に、該レール73の終端部73aを該送りラグ6cの起立状態を保持させるために該従動スプロケット70の中心近傍位置まで延長し、この延長した終端部73aの上・下面によってスプロケット軸70aの締め付け部が該ケース72との二重形状となるよう構成させる。74はガイドレールの中間部を締め付ける締付軸を示す。
【0028】このようにガイドレール73の終端部73aを左穂先送りラグ6cの起立状態を保持させるためにスプロケット軸70a部領域まで延長することによって、このスプロケット軸70aの締め付け部が上・下の左穂先集送ケース72とによって上・下面とも二重構造となって強固に締め付け挟持できるから、該ケース72における該送りラグ6cのガイド面の平面度を容易に確保できると共に、該送りラグ6cの移行作用を円滑に行わせることができる。
【0029】また、図8に示す如く、前記株元集送部5の左株元集送部5cに、左掻込部2cの左チェン従動スプロケット47cと左掻込スターホイル49cとを軸支する左掻込軸48cを前端部位置に支持すると共に、左株元集送部5cが右株元集送部5aに合流する合流部に臨む後端部位置に左従動ローラ75を軸支するパイプ状の左株元集送フレーム76を配置し、前記左集送駆動ケース60から立ち上げた左株元集送軸45cに軸止した左チェン駆動スプロケット46cと、左チェン従動スプロケット47c及び左従動ローラ75との間にテンションローラ75aを介して左株元送りチェン4cを駆動可能に巻き掛け張設して構成させる。
【0030】前記中間縦フレーム35の適宜位置から、左の株元及び穂先集送部5c,7cを駆動する該左集送駆動ケース60を、該左株元集送フレーム76と略並行に、且つ両集送部5c,7cの前後中間部に配置すると共に、該集送フレーム76の前側に固着した前支持フレーム76aを該駆動ケース60の前面部60aに固定し、該集送フレーム76の後側に固着した後支持フレーム76bを該駆動ケース60の後面部60bに固定して構成させる。77は左株元送りチェン4cのガイドレール、77aはチェンガイドを示す。
【0031】このように、該左掻込部2cと左の株元及び穂先集送部5c,7cを支持する左株元集送フレーム76を、該中間縦フレーム35から左集送駆動ケース60を介して前・後の支持フレーム76a,76bによって側面から支持していることにより、下方側が開放され障害物がないから藁屑等が堆積して集送作用を阻害されるようなことがないと共に、該前・後の支持フレーム76a,76bが該駆動ケース60の機械加工された前面部60a及び後面部60bに固定されることにより取付位置の狂いが生じ難い。なお、該集送フレーム76と駆動ケース60の上下位置の差が少ないため各部材の強度確保が容易である。
【0032】また、図9に示す如く、上下2段に配置した下段側の各株元集送部5と上段側の各穂先集送部7において、左側下段の左株元集送部5cの株元送りチェン4cを駆動する左チェン駆動スプロケット46cを、前記左集送駆動ケース60から上方へ突出させた左株元集送軸45cに軸止すると共に、該左チェン駆動スプロケット46cの上側から左株元集送軸45cを内装支承する左集送軸受筒78を上段の左穂先集送部7cの左穂先集送ケース72まで延長配置し、この集送ケース72の下面側と左集送軸受筒78とを接合させる扇状の接合フランジ78aを左集送軸受筒78に固着して設け、該左株元集送軸45cの上端部に左ラグ駆動スプロケット61cを軸止して構成させる。
【0033】該左株元集送部5cの株元集送フレーム76後部側に取付フランジ79aを固着し、この取付フランジ79aからパイプ状の支持部材79を、左穂先集送ケース72の後部下面側で前記従動スプロケット70近傍の集送非作用領域に固定して構成させる。このように、該左穂先集送部7cと左株元集送部5cとを、左集送軸受筒78の接合フランジ78aと支持部材79とによって集送非作用領域に支持固定できるから、穀稈の集送通路の障害となることなく強固に保持することができる。
【0034】また、図10示す如く、前記右穂先集送部7aの穂先送りラグ6aは、前端側から該送りラグ6aの先端近傍を係合案内する中穂先送りラグ6bのラグガイドを兼ねて一体的に折曲形成したラグガイド65と、該中穂先送りラグ6b及び左穂先送りラグ6cとの各合流部間において該送りラグ6aの先端近傍を係合案内する左穂先送りラグ6cのラグガイド11を一体的に折曲形成したラグガイド11aと、左穂先送りラグ6cとの合流部から該送りラグ6aの先端近傍を作用後端部まで係合案内する上下2段のラグガイド80とによって、穀稈穂先側を脱穀装置8の穀稈供給口9へ供給可能に集送及び搬送させるが、この上下2段のラグガイド80は、始端部を一体的に結合させると共に、左穂先集送部7cの左穂先集送ケース72の終端部非作用領域に固定し、上部ラグガイド80aは該送りラグ6aの上側に近接させた位置に、下部ラグガイド80bは該送りラグ6aの下方側に間隔を大きくとった並行位置に配置して構成させる。
【0035】このように、該右穂先送りラグ6aによって前端側から集送される穀稈穂先側に加え、更に左穂先送りラグ6cから右穂先送りラグ6aに引き継がれる穀稈穂先側を、左穂先集送ケース72から連続させて配置した上下2段のラグガイド80により確実に集送及び搬送を行わせることができると共に、このラグガイド80を左穂先集送ケース72の固定部と、先端部の支持とにより剛性を補完向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月18日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−168950
【公開日】 平成11年(1999)6月29日
【出願番号】 特願平9−349081