| 【発明の名称】 |
コンバインの防塵構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】香本 信美
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| 【要約】 |
【課題】燃料タンクの後面側のみならず、前面側に対する塵埃の付着を十分に防止できるコンバインの防塵構造を提供する。
【解決手段】脱穀装置4における後端部の排塵口Hの下方箇所に、燃料タンク10を配置するとともに、排塵口Hに臨む揺動選別装置8の後端から垂下したカバーシートCで前記燃料タンク10を覆うようにしてあるコンバインの防塵構造であって、前記カバーシートCを、前記燃料タンク10の後部側から横外方に突出する燃料供給用パイプ17の後方側及び前記燃料タンク10の後面側を覆う第1カバーシート13と、前記燃料タンク10の前側を覆う第2カバーシート14とで構成するとともに、前記燃料供給用パイプ17と、前記第2カバーシート14との隙間を塞ぐ第3カバーシート19を、前記燃料供給用パイプ17と、前記第2カバーシート14との間に配設する状態で、前記揺動選別装置8の後端部より垂下してあるコンバインの防塵構造。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀装置における後端部の排塵口の下方箇所に、燃料タンクを配置するとともに、排塵口に臨む揺動選別装置の後端から垂下したカバーシートで前記燃料タンクを覆うようにしてあるコンバインの防塵構造であって、前記カバーシートを、前記燃料タンクの後部側から横外方に突出する燃料供給用パイプの後方側及び前記燃料タンクの後面側を覆う第1カバーシートと、前記燃料タンクの前側を覆う第2カバーシートとで構成するとともに、前記燃料供給用パイプと、前記第2カバーシートとの隙間を塞ぐ第3カバーシートを、前記燃料供給用パイプと、前記第2カバーシートとの間に配設する状態で、前記揺動選別装置の後端部より垂下してあるコンバインの防塵構造。 【請求項2】 前記第3カバーシートは、前記第2カバーシートに、上下に沿う切り込みスリットで分離形成してある請求項1記載のコンバインの防塵構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀装置における後端部の排塵口の下方箇所に、燃料タンクを配置するとともに、排塵口に臨む揺動選別装置の後端から垂下した可撓性を有するカバーシートで前記燃料タンクを覆うようにしてあるコンバインの防塵構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、コンバインの脱穀装置の後端部に脱穀処理後の藁屑等の塵埃を後方外方に排出するための排塵口を設けているとともに、燃料タンクをその排塵口の下方箇所に配置し、その燃料タンクの燃料供給用パイプを横外方に延出するように設けた構成にしたものが知られている。そして、この燃料タンクは上方から落下してくる藁屑や浮遊塵埃が表面に付着して汚損され易いので、従来においては、燃料タンクの後面側を覆う一枚のカバーシートを揺動選別装置の後端から垂下させるようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来構造のものにあっては、燃料タンクの後面側への塵埃等の付着の抑制を図れるものの、横外方に延出される燃料供給用パイプの後側箇所を覆うカバーの機体横側の縁部と、燃料供給用パイプとの間に隙間が生じているので、その隙間箇所を通して燃料タンク側に入り込んだ塵埃が燃料タンクの前面に付着する虞れがあり、燃料タンク表面への塵埃の付着を十分に抑制できるものとなっていなかった。 【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、燃料タンクの後面側のみならず、前面側に対する塵埃の付着を十分に防止できるコンバインの防塵構造の提供を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】(構成) 本発明の請求項1にかかるコンバインの防塵構造は、脱穀装置における後端部の排塵口の下方箇所に、燃料タンクを配置するとともに、排塵口に臨む揺動選別装置の後端から垂下したカバーシートで前記燃料タンクを覆うようにしてあるコンバインの防塵構造であって、前記カバーシートを、前記燃料タンクの後部側から横外方に突出する燃料供給用パイプの後方側及び前記燃料タンクの後面側を覆う第1カバーシートと、前記燃料タンクの前側を覆う第2カバーシートとで構成するとともに、前記燃料供給用パイプと、前記第2カバーシートとの隙間を塞ぐ第3カバーシートを、前記燃料供給用パイプと、前記第2カバーシートとの間に配設する状態で、前記揺動選別装置の後端部より垂下してあることを特徴構成とする。 【0006】(作用) 本発明の請求項1にかかる構成によれば、燃料タンクの後面側は第1カバーシートで覆われることで塵埃等の燃料タンクの後面への付着が抑制されるとともに、燃料タンクの前面側は第2カバーシートで覆われることで塵埃等の燃料タンクの前面への付着が抑制され、さらに、燃料供給用パイプによって隙間が生じ易くなっているその燃料供給用パイプと第2カバーシートとの間を通って塵埃が燃料タンク表面に付着しないよう、第3カバーシートによってその隙間箇所を被覆することで塵埃がカバーシートと燃料供給用パイプとの隙間を通して燃料タンク側に入り込むことを抑制している。 【0007】(効果) 従って、本発明の請求項1にかかる構成によれば、燃料タンクの前面側に対しても塵埃の付着を抑制できるとともに、燃料供給用パイプがあるために生じてしまう燃料供給用パイプと第2カバーシートとの間の隙間を第3カバーシートで被覆して塵埃のその隙間を通しての燃料タンク表面への付着の抑制も確実性高く図ることができる。 【0008】(構成) 本発明の請求項2にかかるコンバインの防塵構造は、請求項1記載のものにおいて、前記第3カバーシートは、前記第2カバーシートに、上下に沿う切り込みスリットで分離形成してあることを特徴構成とする。 【0009】(作用) 本発明の請求項2にかかる構成によれば、第3カバーシートを第2カバーシートとは別部材でなく、共通する部材で構成できるので、部品点数の低減を図ることができるものとなっている。 【0010】(効果) 従って、本発明の請求項2にかかる構成によれば、部品点数の低減を図ることができるから、コスト低下を図ることができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に、自脱型コンバインを示している。この自脱型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1に支持された機体フレーム2の前端部に、横軸芯P周りで上下揺動自在に刈取前処理装置3を装着するとともに、機体フレーム2に、脱穀装置4、搭乗運転部5、原動部、グレンホッパ7等を搭載装備して構成している。 【0012】図2乃至図5に示すように、扱胴(図示せず)、揺動選別装置8、及び選別処理物を回収又はさらに揺動選別装置8へ還元するための回収装置(全体を図示せず)を脱穀ケース9に内装して脱穀装置4を構成している。そして、揺動選別装置8の後端からその揺動選別装置8での選別処理によって残った藁屑や塵埃等が機体外方に排出できるように、脱穀ケース9の後端部には、排塵口Hを開口形成している。この排塵口Hにおける揺動選別装置9の後端部より下方に位置する状態で燃料タンク10を設置している。すなわち、燃料タンク10は、前記回収装置のうち二番物回収装置11の後方に設けたスペースSに配置され、機体フレーム2上に載置される状態にして、その機体フレーム2に設けた複数のブラケットにボルト固定している。つまり、燃料タンク10の横外周の全周にわたって形成した水平面を成すフランジ10aが前記ブラケットにボルト固定されている。 【0013】揺動選別装置8は、枠体12内にグレンパン、チャフシーブ、グレンシーブ、ストローラック等を架設して設け、その枠体12を偏心駆動機構によって揺動駆動するように構成している。この枠体12の後端面部12aには、前記燃料タンク10を覆うカバーシートCを垂下状態で設けている。詳述すると、カバーシートCは、燃料タンク10の後面側を覆う第1カバーシート13と、燃料タンク10の前面側を覆う第2カバーシート14とを2枚重ねた状態でそれらの上端部を取付枠板15で後方から押し付ける状態で蝶螺子16‥により枠体12の後端面部12aに締結固定している。第1カバーシート13は、その下端縁が機体フレーム2の後方側も覆うほどの位置まで枠体12の後端面部12aから垂下されている。また、燃料タンク10の後部上部の左側部箇所から屈曲形成された燃料供給用パイプ17を機体の左横外方に延出される状態に設けているとともに、液体燃料を燃料タンク10に供給する供給路を成すこの燃料供給用パイプ17における前記排塵口Hの左横側近く箇所までの後面側を前記第1カバーシート13で覆っている。従って、第1カバーシート13は前記スペースSのほぼ全面を背面視で覆う構成となっている。そして、第2カバーシート14は、燃料タンク10の前面を成す傾斜面10bに一部被さる状態でその燃料タンク10の前面側に塵埃等が付着しないように覆っている。さらに、図2乃至図5に示すように、第2カバーシート14の左側部には、上下方向に沿う切り込みがなされたスリット18によって燃料タンク10の前面側に被さる部分とは分離形成された第3カバーシート19を垂下させている。この第3カバーシート19は、燃料供給用パイプ17と第2カバーシート14との間に生じる隙間を塞ぐようにしたものであって、第1カバーシート13の左側縁部のうち、燃料供給用パイプ17と接触していない部分と脱穀ケース9の左側壁9Lとのとの間に生じる隙間を通して入り込む塵埃が、第2カバーシート14と燃料供給用パイプ17との間の隙間を通して燃料タンク10の前面側に塵埃が入り込んで付着することを抑制している。つまり、第3カバーシート19は、その垂下姿勢によって、燃料タンク10の左側面と前記左側壁9Lと間にある隙間を前後に仕切るとともに、燃料供給用パイプ17と第2カバーシート14との間の隙間を遮るようにしている。 【0014】次に、刈取前処理装置3の左右方向での位置変更を行う構造について説明する刈取前処理装置3には、横軸芯Pを中心に上下揺動可能に支持された刈取部主フレーム20、並列配備された左右一対の引起し装置21、引起こされた穀稈の株元を刈取るバリカン型の刈取装置22、刈取り穀稈を刈り幅中間に掻込み合流する左右一対のパッカー23、各パッカー上部から斜め前方に片持ち状に延出された左右一対の補助搬送装置24、刈取り穀稈を後ろ上方に搬送して横倒し姿勢で脱穀装置4のフィードチェーン25に受け渡す縦搬送装置26等が備えられている。 【0015】図6に示すように縦搬送装置26は、穀稈株元側に作用する株元挟持搬送機構26aと穀稈穂先側に作用する穂先係止搬送機構26bから成り、この縦搬送装置26が横軸支点Pを中心にして上下に揺動されることで扱き深さ調節を行うことができるよう構成されている。 【0016】図6,図8に示すように、機体フレーム2の前部に立設した左右一対の刈取部支持台27には、刈取前処理装置3の上下揺動支点となる横軸芯Pと同芯状に原動軸28が支持ブラケット29A,29Bを介して横架され、この原動軸28にミッションケースからの動力が伝達されている。詳しくは、原動軸28に回転自在に外嵌した左右一対の支持ブラケット29A,29Bを、前記刈取部支持台27にボルト連結し、原動軸28は、その一端部に設けた入力プーリ30を介して駆動部に連係して、刈取前処理装置3の可動部としての縦搬送装置26・引起し装置21・バリカン型刈取装置22等に動力を伝達可能に構成してある。 【0017】図7,図8に示すように、左右向きの軸心Q周りで上下揺動自在に左右一対の刈取部支持台27に枢支される揺動フレーム31と、この揺動フレーム31を駆動揺動させる油圧シリンダ32とで、刈取前処理装置3を駆動昇降する昇降機構Aが構成されている。揺動フレーム31は、主フレーム20に下方から接当する左右に長い押圧作用部31aと左右のアーム部31b,31bとが一体に構成された門型パイプ31cと、支点パイプ31dとから構成されており、前記門型パイプ31cは支点パイプ31dに対して左側にオフセットされた状態で取付けられており、この門型パイプ31cの左右範囲内で刈取前処理装置3の主フレーム20が横移動可能に構成されている。さらに、主フレーム20の下面には樹脂製の摺接補強部材33が取付けられているとともに、この摺接補強部材33を介して主フレーム20を支える押圧作用部31aには、ステンレスプレートを成形加工した当て金Kを外嵌状態で固定設置している。この当て金Kにより、押圧作用部31aの磨耗等を防止しているとともに、当て金K自体錆びにくいものとなっており、耐久性の高いものとなっている。 【0018】前記油圧シリンダ32のピストンロッド32a先端部は、押圧作用部31aに固着されたコ字形状の取付ブラケット34に枢支されている。そして、主フレーム20に係合されてこれと一体で左右移動する横送り部材35と、これに螺合する状態で左右のアーム部31bに架設配備されるネジ軸36と、このネジ軸36を駆動回動するギヤードモータ37を備えることにより、主フレーム20、すなわち刈取前処理装置3を強制横スライドさせる横送り機構Eを構成してある。ネジ軸36の左側を軸支するアーム部31bのブラケット31eに、ギヤードモータ37を取付けてあるとともに、横送り部材35の回り止めを行うバー部材38を左右のアーム部31bに固着してあり、そのバー部材38が、揺動フレーム31の強度・剛性向上に寄与する補強部材にもなっている。 【0019】前記主フレーム9の荷重は必ず押圧作用部31aに作用させて、ネジ軸36には荷重が作用しないようにする都合上、平面視で略U字形状の横送り部材35の底部35aと、主フレーム20の下面とには、これら両者が最も接近する状態においても上下に隙間ができる状態に設定してある。バー部材38によって横送り部材35を回り止めしてあるので、ネジ軸36を正回転と逆回転との反転駆動時に、横送り部材35前後の底端部35fと主フレーム20下面とが接当することがなく、従ってその衝突音も発生しないようになっている。そして前記左右のアーム部31bにわたって横向き棒状の主フレーム規制部材39を、主フレーム20の上面との間に間隙が空く状態に左右一対の支持ブラケット40を介して架設して、例えば、本コンバインを乗せたトラックトラックが、走行中にバウンドした場合等に、主フレーム20が前記押圧作用部31aから大きく浮き上がるのを、阻止するよう構成してある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月15日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−168944 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−344851 |
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